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【デルタフォース】クラスの三バカの日常Part5

1Ψ:2011/02/05(土) 22:54:39 ID:7MRi28Lg
「クラスの三バカ」こと上条当麻、青髪ピアス、土御門元春、並びに途中でできたバカップル【例:上条×ミサカ・土御門×白雪・青髪ピアス×白井・一方通行×打ち止め 等】はもちろんクラスメートや先生達、常盤台の生徒やオリジナルキャラも登場可能なリレー形式で学園都市や魔術世界の日常をどんどん書いていくスレです。ギャグ中心でシリアスは控えめに。雑談も控えめに。

初心者大歓迎です。

次スレは>>970 の人が建てること。(無理な場合は新しい番号指定お願いします。)

Part1↓
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/movie/6947/1210612236/

Part2↓
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/movie/6947/1262012651/

Part3↓
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/movie/6947/1266059443/

Part4↓
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/movie/6947/1273412014/

まとめwiki↓(2月5日現在、停止中)
ttp://www31.atwiki.jp/kinsho_second/pages/14.html

483ё:2011/08/07(日) 18:14:51 ID:kanz6QS6
「何やよう分からんうちに映画終わっとってしかも顔面がメッチャ痛いんやけどレッサーちゃん? やったっけ。キミ、ボクに何したん?」
「……目が覚めたあなたが叫ぶのを防ぐ為にレッサースペシャルカスタムで殴っただけですが何か問題でも?」
「ありありやんか! 何で加害者のキミが開き直っとんの! 女の子には優しいボクかて怒る時はおこブフォッ!」
「五月蝿い人ですね、まったく。こっちはあの映画のグロさに参ってるというのに……。鳥人が死んでその脳が3つに割れて動き回ってたのは……うぷっ」

 悪いとは思いながらも執拗に食い下がる青ピを今度はアッパーで黙らせたレッサーだが、本人も映画で相当参っていた。
 まあ、3つに割れた脳ミソが脈打ちながらべチャべチャと音を立てて動き回るのを観れば仕方ないだろう。

「当麻ぁ、怖い、怖いよぉ……。き、黄色と緑の半魚人と、う、裏切った女の子の上半身と下半身がさ、裂かれてもう、動いてて……」
「よしよし、美琴の気持ちが落ち着くまで上条さんがギュッとしててあげませう(あんだけ機敏に、しかも臓物巻き散らかして動けばなぁ)」
「かみじょう、みさか、大丈夫?」
「おっ、悪いな滝壺。……あれ? 滝壺って俺達と一緒じゃなかったよな?」
「私、映画観ると眠くなるから。だから騒がしい映画より静かな映画で眠りたかったからアレ観てた」

 上琴に飲み物を差し出してくれた滝壺が指差した先には、感動必至と大評判の恋愛映画のポスターがあった。
 実は美琴が観たかった映画なのだが上条は滝壺が寝てる=つまらないと解釈し、その映画を観ることを少し考えることに。
 ちなみに内容は歳の離れた騎士とお姫様の身分違いの恋愛という映画でも現実でもありがち気味なものだったりする。

「……私は。本物の蟲が。死体を食い破るように。湧き出したシーンから。吹寄さん達どころじゃ無かった……」
「アレも確かに凄ぇけど上条さん的にはゾンビ共が死体の肉や内臓を食べるシーンが……『スタッフが後で美味しく食しました』のテロップはいらねぇだろ」
「あんな映画が全年齢指定って学園都市の価値観っておかしいです。外だったらZ指定モノですよ!」
「れっさー、それは学園都市だから仕方ない。ちなみに3DでR指定だよ」

 な、何もかも規格外過ぎです、レッサーは力無くそう呟くことしか出来なかった。
 そこに映画平気組が合流し、土御門が滝壺の足元にある大きな包みに気付く。

「にゃー、映画の後は腹が減っちまったぜい。滝壺ちゃん、もしかしてその包みってオレ達の弁当?」
「うん。みんなが出てくる前にいのはら弟がやって来て食べてくれって。本人は急用が出来たからってどっか行っちゃったけど」
「ちぇー、ようやく真夜と合流出来ると思ったのによー。滝壺、急用って何か聞いてねぇのか?」
「急いでるみたいだったから詳しくは。行き倒れを助けに行くとしか」

 真昼と茜川は真夜が合流しないことにガッカリしつつ、その理由を聞いて実に彼らしいと思っていた。
 そんな中、土御門は盗聴器からの音声で吹寄と情報屋が近くの公園で昼食を摂ることを聞くと上条たちを率いて公園へと向かうことに。

――――――――――

 その頃の映画館からやや離れたスイーツ専門の喫茶店、真夜は目の前の光景に自分の行動を少し後悔していた。

「はむはむ、もぐもぐ、ごっくんっ。はーっ、ようやく生きた心地がしてきましたー♪」
「そ、そう、それは良かった……。ところでアンジェレネちゃん、ケーキやパフェを15人前も食べて大丈夫?」
「ふぇ? あ、ああっ! ご、ごめんなさい……。で、でもでも、私、学園都市に来てから何も食べてなくて……。あの、チョコラータ・コン・パ」
「待って! それ以上は流石に今の持ち合わせじゃあキツイから我慢して! 後で作ってあげるから、ね?」

 真夜が出会ったのはアンジェレネで上条たちの昼食を運ぶ途中で涎を垂らしてこの喫茶店を食い入るように眺めていたの発見、声をかける。
 少し待ってるようにアンジェレネに告げた後、先に映画館を出ていた滝壺に弁当を渡し、戻ってこの喫茶店に入ってアンジェレネに事情を聞いて今に至る。

484ё:2011/08/07(日) 18:16:11 ID:kanz6QS6
「アンジェレネちゃんはシスターさんで連れの人と第一二学区からこの第七学区まで歩いて来たんだよね。連れの人とどこではぐれたか分からないかな?」
「ご、ごめんなさい分からないですぅ。けど目的地の教会がこの学区にあるのは分かってますから大丈夫です、きっと」
「そっか、それなら警備員や風紀委員のお世話になる必要は無さそうだね。教会のある場所は分かるよね?」

 真夜の質問にアンジェレネは少し考えた後で、教会の場所を知らないことに気付いて顔を赤くさせて素直に分からないと返事を返した。
 そこで真夜が警備員か風紀委員に保護してもらうように提案しようとしたのだが、

「じゃ、じゃあ教会まで案内してもらえませんか? しょ、初対面の人にも、申し訳ないとは思いますけど……」

 アンジェレネから教会までの道案内を頼まれてしまう。
 老若男女、困ってる相手を放ってはおけない重度のお人好しの真夜に断る術は無く、首を縦に振った。

「あ、ありがとうございます! えっと」
「そういえば名乗ってなかったね。俺は真夜、井ノ原真夜。じゃあ行こっか、アンジェレネちゃん」
「はいっ井ノ原さん」

 随分と大きな迷子を拾ったと思いつつ、真夜はアンジェレネを連れてイギリス清教学園都市支部の教会へと向かうことに(本人は普通の教会と思っている)。
 なお、お会計で自分の所持金が残り300円になったことはアンジェレネのことを考慮して言わないことにした。

――――――――――

『美味い、美味いよ吹寄! いやぁこんな美味しい弁当が食べられるなんて幸せだぜ俺!』
『か、勘違いしないでよ。あたしはただ自分で作った方が安上がりだって思っただけで別に貴様に喜んでもらおうと思っては……』

 公園で昼食を摂りながらも吹寄と情報屋の会話を聞いている上条一行、こちらも真夜が作ってくれた弁当を食べている最中だった。

「まったく吹寄はわっかりやすいツンデレさんだぜい。しっかしこのレアステーキのサンドウィッチ、実に美味だにゃー♪」
「土御門、お前って奴は……」
「その台詞、そっくりそのままカミやんに返すぜい。一体いつまで美琴ちゃんを抱っこしてるつもりだ?」
「しょうがねーだろ、美琴が中々離れてくれねーんだからさ。けど真夜の気遣いには助かったぜ。俺たちとお前たち、タイプごとのサンドウィッチを作ってくれて」
「あらまあ、とうまさんとみことさんは相変わらず仲がよろしいようで。土御門さん達もご一緒で何をしてるのでございますか?」

 美琴にサンドウィッチを食べさせながら土御門と会話をしていた上条は聞き覚えのある、しかしここに居ることが不自然な人物の声を聞いて固まった。
 声のした方へと視線をやると、そこにはのほほんとしたオルソラがおり上条だけでなく土御門を始めとする彼女と面識のある者たちも驚きを隠せずにいた。

485:2011/08/07(日) 18:50:43 ID:cY7vuWzI
すいませんёさん、言いたいことがあったので、
多分本当にこれでここへの書き込みを終わらせます。

分かりました。セレナは以後ここには出さないということですね。

486:2011/08/07(日) 21:39:52 ID:cY7vuWzI
真羅についても同様ですか?

487■■■■:2011/08/08(月) 01:13:11 ID:pnK.WUhM
正直言っていらない子だろ
書き手さんも苦労してるように思えるよ外伝キャラには

ここはデルタフォーススレであってオリジナルキャラのスレじゃないし

他の書き手さんも気分的に楽でしょう…使わないほうが

488:2011/08/10(水) 02:28:33 ID:VMVdnvhQ
みなさんあまりロイヤル一家をお気に召さなかったようで残念です。

489■■■■:2011/08/10(水) 02:46:36 ID:PsKtRNPc
気に召すとかではなくて、ここはデルタフォースのスレであり
スレの前提としてデルタフォースとその近くにいる人たち以外は基本モブに
近いものであり、そちらがメインになるのはスレの趣旨とは
違うからかと、

☆さんがオリスレでオリキャラ満載の話を書くなら何の問題もないかと

490■■■■:2011/08/10(水) 06:55:17 ID:WLA1CwuQ
>>489
禿同
オリキャラは基本モブだよな
ここでは

引退マダァ?KY☆

491■■■■:2011/08/10(水) 07:38:46 ID:1aoFUzA.
☆さん、ご存じかもしれませんが、「Mary Sue」という言葉があります。
これに留意するか、別サイトを立ち上げるか、書くが発表しないかでしたら
特に問題ないのではないでしょうか?

492:2011/08/10(水) 08:08:31 ID:VMVdnvhQ
書き込み引退宣言。

493■■■■:2011/08/10(水) 08:55:53 ID:PsKtRNPc
>>☆
引退する必要は無いかと、このスレはスレの趣旨に従って
みんなで書いていくものであって、このスレの方向性に沿い
話を作っていく分には何の問題も無いと思います。
しかしながら、個人のエゴを押し付けるのではみんなで話を作るという事を
否定する事にもなりスレの否定につながる事を考えていただければ
何の問題も無いかと

494■■■■:2011/08/10(水) 22:54:38 ID:VMVdnvhQ
Mary Sueって確か、
「2次創作において、作者の願望が実現したようなご都合主義的なキャラ」のこと?

495■■■■:2011/08/11(木) 10:53:52 ID:7Uv0pn4U
井ノ原真羅をこの本編で出してもいいのでしょうか?

496■■■■:2011/08/12(金) 21:46:38 ID:4w93B36Q
↑☆さんかな?
引退したから違うと思いますが
基本オリキャラはモブですよね

497■■■■:2011/08/12(金) 23:23:13 ID:UUlUIO5g
はい、正解。
いや、真羅の方はどうなのかなって。
一応、少なくとも設定上はいることになっているから……
オリキャラ=モブ……月夜や井ノ原姉弟も?

498■■■■:2011/08/13(土) 00:57:40 ID:f6Sbv/jU
誰であれ、外伝のオリキャラの話はもう見たくないです。

499:2011/08/13(土) 01:01:04 ID:KddlEauA
……ねえ、雑談や感想ぐらいなら……参加してもいい?
本編にストーリーを書きこむことは…少なくとも当分は自重するからさ……

外伝のオリキャラとここのオリキャラってやっぱりそんなに違うと感じるのですか…

500■■■■:2011/08/13(土) 02:13:30 ID:nBedW5dc
月夜みたいに純正キャラとの絡みありき(土御門的な意味で)ならいいんだけどオリキャラ同士の絡みなんぞ見てても面白くないな
モブキャラの域を逸脱して欲しくないのが正直なところ、出来れば要らない

501■■■■:2011/08/13(土) 02:31:18 ID:RWu8ax.s
>>498
同意

>>499
わからねぇ?
本スレ読者全員が外伝見てるわけじゃねぇんだよ
外伝で先に登場させていきなり本スレで色々と絡ませてもよくわからんのよな
なら外伝も読めってのはナンセンス
☆が先に本スレで登場させてたってなら別だけどな!
だが、あくまでもオリキャラはモブだ
井ノ原も同様
白雪は土御門の相方設定だからデルタフォース繋がりで絡ませられるからメイン迄とは言わないが、サブとして許容できると俺は思う

でもまぁ、なぜそこまで外伝キャラに拘る?

あと、書き手が減った原因
①以前からの書き手さんが外伝を見ていない
②いきなり外伝キャラ登場させてもらってもよくわかんねぇよ!(以前からの書き手談)
③外伝キャラ>>>>デルタフォース④疲れる…もういいわ

②については友人談だ、
思うに、他の書き手さんを無視した結果こうなったんだよ

☆にとっては外伝が本スレなんだろうけどな

502■■■■:2011/08/13(土) 03:55:36 ID:XqDNOPuQ
>>☆
まず外伝と言う言葉の意味を調べてみましょう。そして外伝のキャラが
本編においてどういう存在なのかも考えてみてください

>>他の皆さん
せっかくの良スレなのですから、荒れるようなレスではなく
まったり逝きましょうwwwwww

503:2011/08/13(土) 09:27:36 ID:KddlEauA
成程………ようやく掴めた……気がします。

504:2011/08/13(土) 09:28:50 ID:KddlEauA
そうか……他でもない自分のせいで書き手が減ったのですか……
確かにそれは……問題です。
こことあっちは別………よく肝に銘じておきます。

505■■■■:2011/08/13(土) 11:10:10 ID:2lQx9wwo
前から見させて貰っていますが、正直な感想を述べます。
☆さんのサイトな訳ではないですし、好きにしたいなら他で自分の作品をしたらどうですか?
書き手やめます云々とかレス乞いみたいにしか見えません。
此処を貴方のスレにサイトにしないで下さい!!
他の書き手さんを無くさないで下さい。
理想境やなろうやpixivとか自分だけでして下さい
これに返事とか書かないで結構です

本当に………お願いします

506±:2011/08/13(土) 16:54:56 ID:joVzcib6
「って、オルソラッ!?どうしてこんな所に!?」
「あっ!確かカミやん家で会ったシスターはん!」
「……質問に答えるなら見てのとおり昼食ぜよ」
「はい。初春さんの代わりに学園都市の視察に来たのでございます」
「……いや、だからなんでここに?」
「つーか、ちゃっかり井ノ原弟の弁当食べてるぜよ……」
「とても美味しかったのでございます」
「………普通に入ってきてるけど、上条くん達の知り合い?」
「………ベクトルを見た感じだとそうみたいだぞ、赤音」

 いきなり現れて弁当を食べているオルソラに全員が驚いた。
 彼女を知るメンバーはこの場に現れた事に。
 彼女を知らない者達はまるで当然のように弁当を食べてる事に。

「実は………アンジェレネさんが迷子になってしまって」
「はぁ?」

 オルソラの話からアンジェレネもこちらに来ている事に驚く上条。
 そしてオルソラはこちらに来たわけをちゃんと魔術の事を伏せて話し始めた。

――――――――――

 その頃、第3学区の個室サロン。
 そこでは浜面と麦野が絹旗の入学祝いパーティの準備をしていた。

「絹旗の為とはいえ…………なんで俺が麦野と一緒に準備なんか」
「あん?なんだ浜面。私と一緒が嫌とはどういう事だぁ?」
「いや、そのまんまの意味………すまん滝壺、俺死ぬかも」
「ブ・チ・コ・ロ・シ・か・く・て・い・ね!!」

 早速【原子崩し】を浜面に向かって放とうとする麦野。
 もはや、絶体絶命のピンチというところに浜面に最後の希望が舞い降りた。

「お客様、失礼します」
「うわっ!店員さん!?どどどどうかしましたか!?」
「いえ、ただあなた様を探している方がいたのでお連れしました」
「にゃあ」

 店員さんの後ろにいたのは10歳ぐらいの金髪の少女―――フレメア=セイヴェルン。
 かつて『アイテム』の一員であったフレンダの実の妹であった。

「喧嘩、ダメ」
「あっ、ああ……」

 フレメアに言われるまま【原子崩し】の使用を止める麦野。
 麦野がとりあえず収まった事を確認した浜面はフレメアに何故ここに来たのか尋ねた。

――――――――――

前にフレメア出してって誰かが言っていたのを思い出したので出させてもらいました。

とりあえず読み専の皆様
雑談はホドホドに

507ё:2011/08/14(日) 20:07:56 ID:5te2TWc2
「んーとねー、大体、浜面と遊びたいから探してたの。でも浜面見つからなくてどうしようって思ってたら」
「あたし達がフレメアちゃんを保護してここに連れて来たんですよ。最愛から今日のパーティーは浜面さんと麦野さんのおごりって聞いてましたし」

 フレメアの後ろから姿を現したのは佐天で、絹旗は彼女の姿を見ると嬉しそうに駆け寄ってハグをした。
 そこへ更に絹旗を心から喜ばせる嬉しいサプライズが巻き起こる。

「こーら最愛ちゃん、私たちに内緒で飾利ちゃん達の学校に転入したって聞いて驚いたわよ。前もって言って欲しかったわ、義理でもあなた達のママなんだから」
「あらあらその制服、最愛さん的にお気に入りみたいね〜。とっても似合ってるわよ最愛さん」
「み、美鈴ママさん、それに詩菜ママさんも! ちょ、超嬉しいです!」

 佐天に続いて現れた詩菜と美鈴の登場に絹旗の喜びは最高潮になり、満面の笑顔で2人に抱きついた。
 ちなみにこのことを知らせたのは佐天で、絹旗に詩菜と美鈴の訪問を知らせなかったのは彼女なりのプレゼントだったりする。
 この展開についていけていないのは浜面、麦野、フレメアで麦野は初対面の詩菜と美鈴について浜面に尋ねる。

「なぁ浜面。あの2人、誰だよ? しかも絹旗の義理のママとか言ってるけど」
「上条と美琴ちゃんの母親。義理のママって言った方が美琴ちゃんの母ちゃんな」
「ふーん(確かに御坂のやつにそっくりだな、胸以外。けど絹旗の義理の母親って何よ? あいつと初春と佐天が義理の姉妹ってのと関係あるのかねぇ)」

 表面上は平静を装っているが、それでも絹旗と詩菜&美鈴の関係には内心では不思議で一杯だった。
 絹旗が詩菜&美鈴とじゃれ合っているのを見ていた浜面のジャージをフレメアが引っ張って、

「にゃあ。浜面、お腹すいた。大体パーティーはまだなの?」
「あ、ああ。そうだったな。おーいみんなー、そろそろパーティー始めようぜー」
「ところで浜面さん、理后さんはご一緒ではないのですか?」
「あ、あいつなら今日は別行動っす(自分達の子供と一緒に他人のデートを尾行してるなんて言えねぇよな……)」

 パーティー開催を促すと浜面は麦野と一緒にテキパキと準備を終え、主賓とゲスト達に飲み物を出した。
 そして浜面が乾杯の音頭を取って、絹旗の柵川中学転入記念パーティーが幕を開けるのだった。

――――――――――

「なるほどなぁ、あそこの教会で勤めとる人らの監察とはえらいご苦労さんやねぇ」
「いえいえそんなことはないのでございますわ。ところでアンジェレネさんが迷子になってしまったのですけど」
(話がいきなり巻き戻るの相変わらずなのね……)

 こちらは昼下がりの公園、マイペースなオルソラにようやく映画の恐怖から回復した美琴は妙な安心感を覚えていた。
 一方でオルソラとは完全に初対面の姫神、真昼、茜川はオルソラのキャラに少し驚いていた(レッサーはイギリスで面識有り)。

「変わった人。これはもしかしなくても。私という素晴らしい個性の。ピンチかも」
「大丈夫だよ姫神さん。姫神さんも姫神さんで充分にキャラ立ってるから。……真昼ちゃん、どうかした?」
「あのシスターの姉ちゃん、おっぱいでけぇなぁって思ってさ。俺もあれの半分くらいの大きさがあれば女らしくなれるかもってさ」
「何を血迷ったことを言ってるんですか。男性が女らしさを求めるなんてどうかしてますよ。そもそもその女装、似合って無いにも程がげふっ!」

 実は会った当初から真昼のことを言葉遣いや仕草から男だと思っていたレッサー、真昼に性転換願望があると思い込んでストレートに注意した。
 しかし当然ながら真昼は女性なわけでレッサーの発言は失礼以外の何物でも無く、怒りに任せてレッサーの側頭部に体の回転を加えた肘鉄を叩き込む。

508ё:2011/08/14(日) 20:10:42 ID:5te2TWc2
「てめぇこのガキ! 俺のどこが男だ! どっからどう見ても立派な女だろうが! ホラ見てみろ! おっぱいもちょっとはあるしちゃんと男に付いてるモンも付いてねぇだろ!」
「ほ、本当ですね……。し、信じられません、御坂さんよりもせくしぃの素質が感じられない女性が世の中にギャンッ!」
「レッサー、あんた何どさくさに紛れて私がセクシーじゃないって言ってるのよ。雷撃は目立つからこの砂鉄のハリセンで往復ビンタね♪」

 真昼がどうやって女性であることを証明したのかは各々の想像に任せることにしよう。
 驚きを隠せないレッサーが何気なく洩らした美琴の悪口を本人に聞かれてしまい、砂鉄製のハリセンで往復ビンタされているのはレッサーの運の無さ故だったりする。

「美琴が元気になったのはいいことだけど吹寄たちにバレたりしねぇかな?」
「その心配は無用だぜいカミやん。あの2人、こんだけ騒いでるオレらに気付かねぇくらいに2人の世界作っちまってるし」
「相変わらずとうまさんはみことさんが大好きなのでございますね。ところで皆さんはここで何をしているのでございますか?」

 冷静に美琴と真昼によるレッサーへのお仕置きを眺めている上条と土御門にオルソラが割って入り、この集まりについて尋ねた(2回目)。
 土御門はかいつまんで説明をするとオルソラは、

「成程、つまりみなさんはあのお2人を見守りつつ恋人にしようとしているのでございますね。実に素晴らしいことでございますわ。私も微力ながら力になりましょう」
「そ、それはちょっと……。それにオルソラはアンジェレネを探して教会に行かなきゃいけないんだろ? 土御門、お前からも……土御門?」

 吹寄と情報屋の恋を応援する気満々のオルソラを上条は断ろうとしたが、

「分かったぜいオルソラ。お前さんの協力、心より感謝する。それとアンジェレネのことは心配無用ぜよ、おそらくオレらの知り合いが保護してるからな」
「まあ、それはよかったのでございます」
「おい土御門、いいのかよ? オルソラも連れてって」
「むしろ必要な人材ですたい、オルソラは。吹寄と紫木はオルソラの顔を知らない、つまり堂々と接触させて2人の仲を進展させるってわけだ」

 土御門はオルソラなら怪しまれずに吹寄と情報屋に接触出来ると踏んでオルソラの同行を許可した。
 上条も土御門の説明に納得し、その後で推測ではあるがアンジェレネが真夜に保護されていることを聞かされてオルソラの同行を認めた。

「元春、2人が動きを見せたよ。話を聞いてる限りだと服を買いにSeventh Mistに向かうみたい」
「どうやらゆかりきがふきよせに服をプレゼントするみたいだからこれは2人の仲を進展させるいい機会かもしれない」

 そこへ真面目に吹寄と情報屋の会話を聞いていた白雪から2人の次の行き先と目的地の情報が入った。
 上条たちは急いで片づけを済ませて、吹寄と情報屋の尾行を再開させた。

――――――――――

 その頃のイギリス清教学園都市支部の教会では、神裂が捕虜(?)の1人でもあるクレインが作ってくれた初春の粘土人形にクレームを付けている所だった。

509■■■■:2011/08/14(日) 21:15:02 ID:X3NNhlEo
☆さんいなくなったのかな??よかったらオリキャラスレに来てみませんか??上のような人もいませんし、☆さんのように世界観を理解してキャラを大好きな人の作品を見てみたいです。
お待ちしてますね

510■■■■:2011/08/14(日) 22:13:05 ID:ZbaMjW12
>>506-507両氏の投下は良いですね。フレメアが登場しましたし、実はお姉ちゃんは生存していた…って展開は難しいですね(笑)

また、以前ご兄妹で投下されてた方も復帰しないものですかね…


>>509氏へ
貴方は少し勘違いされていらっしゃいますね。
このスレに関して言えば、上で苦言を呈している方が的を得ていると思いますが?
この件に関しては2月頃からオリジナルキャラの扱いに関して色々と意見が出てましたし、デルタフォースを中心としたスレですから☆氏の投下内容に違和感を感じるのは当然かと……

外伝スレにも同様なレスをされてますが、こちらにもレスする必要はありましたかね?

オリジナルキャラ出すなとは申されてないと思いますし、問題とされたのは扱いだと思います。多少キツい表現で苦言されているとは思いますが。

>>509氏、☆氏がここで書かれた内容も理解されてますか?過去の投下者を否定するような書き込み…他の投下者からも苦言を申されてます。

このスレの趣旨も理解せず、>>509のような言葉で意見されるのは如何なものか?

同じくオリジナルキャラを愛する同志が否定されたのが悔しかったのかわかりませんが、言葉を選んで欲しいものですね。
実に残念です。

511±:2011/08/15(月) 13:30:54 ID:8JHvOi..
「………これは飾利ではありません!アナタは飾利の何を見ているのですか!!」
「えっ、いや、その……………」
「そうなのよな!飾利姫はもっと美しく!!そして愛らしさがかけているのよな!!!」
「流石建宮!やはりコレは飾利の紛い物でしかありませんね!!」
(粘土人形なんだから完全に再現なんて無理に決まってるじゃないか!!フィギュアでも作れと言いたいのかコイツらは!!)

 完全に悪徳クレーマーに成り下がっている神裂と建宮。
 せっかく頑張って作った初春の粘土人形をけちょんけちょんに言われて傷つくクレインの為にハイドンは2人に向かって言った。

「粘土人形なんだからしょうがないだろ?」
「何言ってんですか!クレインはやるって言ったんですよ!飾利そっくりにするって!!」
「そうなのよな!」
「………それだったらフィギュア作っている会社にでも頼めよ………あっ!」

 クレインの実力を信じてなのか完璧にそっくりにしてくれると信じて疑わない2人。
 フィギュアと言ってハイドンはあることを思い出した。

「そうだ。アレなら……………」
「アレ?アレとは何ですか、ハイドン」
「………前に秋葉原に言った時に初春にそっくりなフィギュアが置いてあったような―――」
「――――それは本当なのよな?」
「―――――嘘だったら七閃で斬ります」
「いや、そんな気がしただけ―――」
「――確か今、GWで休暇を貰った牛深が近くによるはずです」
「よし、買ってきて貰うのよな!!」

 ハイドンの話を聞かずにどんどん話を進めていく2人。
 結果、そのフィギュアが来るまでという期間付きなのでそのダメ出ししまくった粘土人形で我慢することとなった。
 余談だが、その2人の頼みでフィギュアを二つ買いに行くはめになった牛深はいろいろと恥ずかしい目にあう事となる。

――――――――――

 一方、紫木と吹寄は楽しそうに買い物をしていた。

「吹寄ー、コレなんかいいんじゃないか?」
「ああ、ありがとう紫木………お前って意外とセンスあるんだな」
「まあ、頑張ったからな………」

 実はこの日の為に紫木は服の組み合わせについて勉強してきたのだった。
 そのおかげか、吹寄に似合う服を探す事が出来たのだった。
 しかし、彼らは気付かない。
 背後から近づいてくる巨乳シスターの存在に………

512■■■■:2011/08/18(木) 17:03:16 ID:Za1LFxjc
☆氏wwwww

513ё:2011/08/19(金) 21:20:01 ID:mLsCnQNU
『いらっしゃいませお客様。当店の服はお気に召しましたでしょうか?』
『はい。とても』
『あらあら♪ 当店の服というよりも彼氏さんのコーディネイトがお気に召したようでございますわね〜』
『かっ、かかかか彼氏とかそんなんじゃなくてこいつは、紫木はその……一番気を許せる異性の友人です!』

 セブンスミストの制服を着て店員になりすましたオルソラの言葉に吹寄は柄にも無くアタフタしてしまう。
 その様子をばれない所から眺めているのは吹寄と情報屋のデートを見守る面々だ(声は盗聴器で拾ったもの)。

「あんな風に顔を真っ赤にさせてるのって俺を怒ってる時しか見たことねぇぞ……」
「カミやんの場合は大抵が自業自得だから同情は一切してやらんですたい。にしても吹寄が乙女してるってのも変な感じぜよ」
「確かに吹寄さんのキャラじゃないよね。ところで2人とも、気付いてる? 吹寄さんが紫木くんのことを情報屋じゃなくて紫木って呼んでるの」
「「おおっ、確かに!!」」

 白雪の指摘に気付いた上条と土御門、これは小さいながらも大きな前進と素直に喜んだ。
 すると吹寄が情報屋の選んでくれた服を持って試着室に入っていくのが見えた。

「ゆかりきの選んだ服をふきよせがちょっと嬉しそうに抱いていた。ゆかりきは見た目によらずなかなか出来る。はまづらにもあれ位の甲斐性は欲しいかも」
「(滝壺ちゃん、浜面に求めすぎだろ……)さて、これで吹寄の会話は拾えなくなった。後はオルソラの手腕に期待するかにゃー」
「土御門くん。あのシスターさんに。指示とかは。送らないの?」
「無駄なんだよ、オルソラは超が付く程の天然だからさ。上条さんもあの人の天然は未だに理解できませんのことよ」

 上条のオルソラについてのキャラクターを聞いた姫神は土御門がバクチを打ったと思っているが実はそうではなかった。
 オルソラが何をやらかしてもいいように第二、第三の刺客(?)を用意しているのだ。

「レッサーと青ピの準備は茜川1人に任せてるからいいとしてだ、美琴ちゃんと井ノ原姉は?」
「何か2人してランジェリー売り場に行ったぞ。ここを離れる前に井ノ原姉が言ってたけど吹寄のベクトル、好意のオレンジに愛情のピンクが混じり始めたってさ」
「ほほぅ、ならば一気呵成に押しまくってカップルへと2人を進展させてや」
「そんないい雰囲気なのに青髪くんを投入して大丈夫? 青髪くんの髪を黒く染めれば別人って上条くんの戯言信じちゃって」

 白雪の鋭い、というより当然の指摘に土御門は少し考え、そして後悔し始めたがもはや引き返すことなど出来るわけもなかった。
 上条が白雪の言葉に落ち込んでいるのを励ましつつ、土白と姫神と滝壺はただただ事の成り行きを見守るのだった。

514ё:2011/08/19(金) 21:21:30 ID:mLsCnQNU
 時は少し遡り神裂(+建宮)がクレインにクレームを言い終えた頃、迷子のアンジェレネは真夜に連れられて無事にイギリス清教学園都市支部の教会に到着した。
 真夜はこれで晴れてお役御免になれたと思ってアンジェレネと別れようとしたのだが、

「ここがアンジェレネちゃんの探してる教会だよ。じゃあ俺はこれで」
「あ、ありがとうございます井ノ原さん。でも……私にチョコラータ・コン・パンナを作ってくれる約束は?」
「そういえばそうだったね……。今日じゃないと駄目かな?」
「そ、そんなことないんですけどでもでもやっぱり今飲みたいって思ったら飲まないとダメかなって思って……」
「分かった。じゃあすぐに作ってあげるよ」

 控え目のようでそうでないアンジェレネのワガママを突っぱねることなど出来るわけも無く、アンジェレネにチョコラータ・コン・パンナを作ることにした真夜だった。
 アンジェレネは素直に喜んだが彼女は気付いていない、こんなワガママは真夜だから通じるのであって自分の知り合いだったら有無を言わさずに却下されることを。

「じゃあまずは調理室、もしくは食堂を探さないと。アンジェレネちゃんは場所は分かる……わけないよね」
「ごめんなさい、分かりませ……あっ! 確か寄宿舎の方に食堂があるって聞いたことがあります!」

 アンジェレネの言葉を受けて、真夜は教会から少し離れた所にある寄宿舎を発見してアンジェレネと一緒に向かうことに。
 それから少しして神裂が教会から出て来たのだが、

「おや? 寄宿舎に入っていったのは確か双子の弟さんと……アンジェレネ? いやいや、有り得ない組み合わせです」
「女教皇様、どうかされたのよな?」
「いいえ別に。ただありもしない幻を見ただけです」

 自分の脳内だけで有り得ないと判断、アンジェレネと真夜の2人を幻だと思い込んでしまうが初春が居なくてポンコツ状態のせいである。
 そして神裂はオルソラとアンジェレネの捜索、建宮は警備員の仕事へと向かうのだった。

――――――――――

 舞台は再びセブンスミスト、試着してる吹寄を待っている間にオルソラが悪意ゼロの天然行動に出てしまう。
 オルソラが手にしている服、それはかつてシェリーに着せようとしていた女神様ゴスメイドを情報屋に勧め出したのだ。

515±:2011/08/20(土) 20:37:11 ID:tEqD3zBo
「彼女さんにはコレが似合うと思うのですけど」
「確かに………ってアホかぁーー!!こんなの見せたら完全に嫌われるわー!!」

 オルソラが持ってきた女神様ゴスメイドを見て一瞬似合うと思ってしまった紫木。
 しかしそんな事頼んだら完全に嫌われるという事に気付き速攻で却下した。
 だが、相手はオルソラ。
 ただ断ったぐらいでそう簡単に何とかなる相手ではなかった。

「お気に召さないのでしたら、こちらの堕天使エロメイドの方も似合うかと………」
「いやいやいや!!確かに気には召したけどそういう問題じゃない!」
「ならば女神様ゴスメイド―――」
「いや、さっき断ったから、それ!つーか何で土御門が好きそうなゲテモノメイドの奴ばかりすすめるんだよ!」

 オルソラのスキル『お婆ちゃん』の発動によりオルソラの会話がループし始めた。
 それによって紫木はループ地獄へと落とされるはめとなったが、一方その会話を聞いていた尾行組は色んな意味で大変な事になっていた。

「………アレって元春の指示?」
「ちょっ!月夜、待つぜい!流石の俺でもあんな指示は出さないにゃー!!」
「流石の私でも。ひく」
「ひっ、姫神まで!?」
「大丈夫、そんなつちみかどを私は軽蔑している」
「それ、大丈夫じゃないぜい!」
「土御門……ドンマイ」

 土御門が白雪、姫神、滝壺の3人に軽蔑したような目で見られたのを見て上条は心の中で冥福を祈った。
 なお、その一方で暴走(天然)したオルソラを止めるべく、第2の刺客である青ピが飛び出していた。

「ちょっとちょっとオルソラはん!彼氏さんにそんなんすすめたら彼女さんに嫌われてしまうでー!」
「―――って、ちょっと待て青ピぃ!!何でお前こんな所にいるんだよ!」
「何言うてんねん、彼氏さん!人違いやで!!僕は――えーと………黒ピや!!」
「ふざけてんのか!!髪黒く染めただけで騙せると思うな!」
「………何を騒いでいるんだ、紫木?」

 髪を黒く染めた青ピ――こと黒ピは当然ながら紫木に速攻でバレてしまった。
 その事で騒いでいると、試着に行った吹寄がようやく戻ってきた。
 このままでは尾行がバレる!と上条、土白、姫神、滝壺は思ったが、神は彼らを見放さなかった。

516±:2011/08/20(土) 20:37:47 ID:tEqD3zBo
「まったく………こんなに騒いで、他の客に迷惑じゃないか。すいません店員さん」
「ちょっ、待て吹寄!それはどう見ても青ピだ!」
「………他人の空似だろ?青ピがパン屋にいるならともかく、こんな所に居るはずがないだろう?」

 まったく正体に気付いていない吹寄。
 まさしく神の奇跡か、と全員が思ったが、その原因は吹寄もこのデートに多少なり浮かれていたからであった。

「それより紫木。あたしに何かいう事があるんじゃないか?」
「えっ……………ああ、凄く似合ってるぞ吹寄!すげー可愛いぞ!!」
「かわっ――!!!なっ、何を急に言い出すんだ貴様は!!?」

 可愛いと言われた事に思いっきり照れてしまった吹寄。
 照れ隠しに紫木に怒鳴りつけ始めるが尾行組はその光景を微笑ましく見ていた。

「吹寄ってあんな表情出来たんだな……」
「上条君。それは吹寄さんに。凄く失礼」
「だけど、今のふきよせは本当にかわいい」
「確かに………まあ、月夜が一番だがにゃー!」
「元春、照れちゃうよー」

 そして彼らはその微笑ましい光景を楽しむ事にした。

――――――――――

 その頃、一方通行と美雷もセブンスミストにいた。
 その目的は一つ。
 美雷に着けさせるサングラスを買うためだった。

「〜〜〜♪」
「お前なンか浮かれてねェか?」
「ん〜〜♪別に〜〜♪」
(………なンだ、コイツ。変な物でも食ったのかァ?)

 普段とは違い、嬉しそうに一方通行に寄り添っている美雷。
 当然、その様子に困惑しながらも何もしてこないでいるので一方通行はそのまま放置した。

「オイ、着いたぞ」
「ね〜ね〜、どれが似合うと思う?」
「……………アレなンかいいンじゃねェか」
「んー、じゃあそれ。買ってくるねー♪」

 一方通行が適当に選んだのをそのまま買いにいく美雷。
 嬉しそうに買いにいく様子を見て、一方通行は考えていた。

(………アイツにも女らしいところがあるンだなァ)
「あれ?一方通行、何でココにいるんだ?」
「確か打ち止めのところ行くって言ってなかったけ?」

 急に声をかけられ振り向くと、そこには尾行組とは別行動をとっていた美琴と真昼がそこにはいた。

517ё:2011/08/21(日) 19:30:44 ID:4rQbktHw
「ンだァ? テメェらがここに居るってこたァデコ女と紫木がここでデートしてるみてェだな。で、何でテメェらだけしか居ねェンだ?」
「私がどうにか出来るような展開じゃなかったからついでに女性らしい下着でも見ようかなって思って」
「俺も一緒に付いて来たってわけだ♪ 興味もあったし。吹寄と紫木の互いのベクトルがいい感じになってたから見張る必要も無かったしな」

 コイツら確かに女らしさに欠けまくってるよなァ、一方通行は2人が持っている袋を見ながら表情には出さずに失礼な事を考えていた。
 普通の人間ならこれ以上のツッコミは入れないのだが感情のベクトルが視認出来る真昼が居たので、

「げふっ! テ、テメェ姉この野郎、いきなり右ストレートかますたァどうゆう了見だァ!」
「てめぇこそ俺と美琴が下着買っただけで小馬鹿にしたようなベクトル向けやがって! 俺らが女らしいこと求めるのがそんなにおかしいか!」
「えっ、真昼さんそれホント? アクセラ、いくらアンタが打ち止めの彼氏で当麻の友達でもそれは許せないわ!」
「ちょ、待て話せばギャンッ!! ……久々で効いたぜ、ぐふっ」

 一方通行にはもれなく乙女2人からの制裁がプレゼントされた(手加減はされている)。
 真昼に殴られた顔面を押さえながら、美琴の雷撃の痺れが取れたことを確認した一方通行は興味本位で2人に尋ねる。

「ところでよォ、テメェらその下着を着けた所を彼氏に見せンのか? ソッチ方面じゃ健全なカップルのテメェらがよォ」
「ん? まぁ一応な。さすがにちょっと恥ずいけど寝る時は下着(スポーツタイプ)と上に一枚着るだけだし。普段とちょっと違うって程度だな♪」
「ええっ! ま、真昼さん、真夜さんに見せるんですか? というかいつもそんな格好で寝てるって……大人ですね」
「そっか? けど俺からしてみりゃ美琴の方が女らしいって思うぜ。あんなほとんど紐で隠せる場所が少ねぇ下着買うなんてよ。上条も喜ぶかもしれねぇな」
「とっ、とととと当麻の前であの下着を着けた私を……無理無理無理! か、からかわないで下さい真昼さん!」

 歳の差など関係無いといった感じで仲良くしている美琴と真昼を見て一方通行は思う、テメェらちったァ場所選べと。
 乙女2人がはしゃぎ出したので暇になった一方通行、何を思ったのか出来心で美琴が買ったと思われるエッチぃ下着を着けた打ち止めを想像した結果、

「……何? 床に赤い水たまりが……アクセラ! アンタいきなりどうしちゃったのよ!」
「ベクトルが七色にフィーバーしてるとかワケ分かんねぇけどしっかりしろ! 今すぐスタッフに」
「ひ、必要ねェ……。ちいとばかしの、のぼせちまっただけだァ……。血なンざ俺にかかれば」

 美琴と真昼が驚くほどの鼻血を噴出、膝を付いて苦しそうにはするものの電極のスイッチを入れてベクトル操作で血液の流れを押さえ込んだ。
 七色に光り輝く感情のベクトル、実はそれは煩悩を意味しているのだが真昼がそのことを知るのはまだ先のことである。

「も、もう行けよ。俺のことなら心配すンな。血を流すのは慣れっこだしよォ。それに上条たちと合流しねェとまずいだろ……」
「「あっ!!」」

 一方通行の指摘からすぐに美琴には上条から、真昼には茜川から移動の旨を伝えるメールが来た。
 美琴と真昼は一歩通行を気にかける言葉を何度も投げかけながら尾行組と合流してセブンスミストを後にするのだった。

「おっまたせー♪ ミサカにサングラスって結構似合うってあれれ? どうしたのその血だまり。もしかしてミサカでエロいことでも」
「それだけは絶対にねェ……チッ、血は止めたが失った分が多すぎたか。しゃあねェ、メシにすっぞ」
「やっりー! 今度こそあなたの奢りでよろしくー♪」

 喰わせ殺しなら量のわりに安いからおごってやるか、一方通行は美雷と一緒に遅めの昼食を摂る為に喰わせ殺しへと向かった。
 ちなみに美雷の購入したサングラスは目元まで覆うタイプのものだったのでこれ以降、周囲の視線を集めることはかける前よりも減っていたりする。

518ё:2011/08/21(日) 19:32:07 ID:4rQbktHw
 そしてセブンスミストでいい買い物&いい雰囲気をゲットした吹寄と情報屋は仲良さ気にセブンスミストを出た、尾行されていることに気付かずに。

「井ノ原姉、2人のベクトルはどんな塩梅かにゃー?」
「驚いたな、吹寄の感情のベクトルの愛情を占める割合が増えてるぜ。それでも紫木のと比べると釣り合いは取れてねぇけどな」
「よしよしいい感じだ……ってレッサー、何でそんなに拗ねてるのでせう?」

 尾行しているメンバーは概ね機嫌は良かったが、レッサーだけは少し拗ねていた。
 上条が理由を尋ねた所、オルソラと青ピだけで吹寄と情報屋のムードが良くなったことが面白くないらしい。

「せっかく私も頑張って着替えてスタンバイしてたんですよ! それなのに2人だけで終わらせるなんて……」
「大丈夫なのでございますよレッサーさん。汚名を返上するチャンスはまだまだ」
「私別にヘマなんてしてませんから! というわけで土御門さん、私にあのカップルの仲をぐっと引き寄せる名誉挽回の機会を!」

 土御門はレッサーが間違った言葉を使っていることにツッコミを入れようと思ったが、

「そんなに慌てなさんな。レッサーには次の店でさっきと同じように店員になりすましてもらうぜい」
「おおっ、それは素晴らしい! それでそれで? 次の店というのは」

 食いつくレッサーを少し鬱陶しいと思いながらも土御門が指差した先、そこには健康グッズ専門店があった。
 吹寄と情報屋が入って行ったのを確認した一行は裏口から周り、土御門が店の店長と交渉した末に自分達の行動を了承してもらうことに成功する。

「れっさーファイト。これで頑張ったらかみじょうもみさかもれっさーのことを見直してくれるかも」
「滝壺さん……ありがとうございます! おかげでモチベーションが上がりました! というわけで行って来ます!」

 滝壺の言葉で俄然やる気を出したレッサー、土御門の指示も待たずにいきなり吹寄と情報屋に接触を図る。

519±:2011/08/22(月) 16:31:13 ID:AwCGM.Ek
「紫木、どっちの方がいいと思う?」
「…………えーと」

 紫木が完全に迷っていた。
 目の前に出されたのは、『食べるだけでみるみる強度が上がる20の栄養素が入った超絶パン!パンナコッタΩ!』と『刮目せよ!!脳が超能力者なみに冴え渡る究極のドリンク!オロナミソG!!』
 見るからに胡散臭い商品のうちどちらかを選ばなければならない紫木。
 もはやご愁傷様といわざるおえなかった。

「ふふふ、そんなバチモンよりこちらの方がよいですよ」
「ん?何コレ?………『身体に塗るだけで肌が綺麗になる魔法のクリーム』?」
「そうです!コレを彼氏にでも塗ってもらえば一石二鳥です!!」
「「……………………………………」」
「な、何で急にだんまりなんですか!?まさかその巨乳からいってもう必要ないという事ですか!?」

 宣伝からセクハラへと暴走し始めるレッサー。
 明らかに2人はひいており、さらに見ていた尾行組も全員ひいていた。

「………おい、コレどうするんだよ土御門……」
「黙ってろ!今考えてる!!」
「やっぱり、れっさーはれっさーだったね」
「冷静に言ってる場合じゃねーぞ!あの2人アイツに対して不審のベクトル向けてるし!」
「だっ、誰かが止めに行った方がいいんじゃないの?」

 レッサーの暴走に焦りはじめる上条と土御門、それをいつもと変わらない様子で眺めている滝壺。
 そんな中、真昼があの2人がレッサーを不審がっていることを伝え、美琴が止めようと動こうとした。
 しかし、それを姫神が止めた。

「しかしそんな事をしたら。尾行がバレる」
「でっ、でもコレじゃあ時間の問題です!」
「あらあら大変な事でございますね」
「こうなったら最後の手段だにゃー!茜川!月夜!」
「えっ!もしかしてアレ!?」
「アレってなんなの、月夜ちゃん!?」

 かくかくしかじか、と土御門はみんなを集めて耳打ちをする。
 その作戦を聞いた白雪と茜川は顔を真っ赤にして拒否するが、時間がないのを理由にその作戦は決行された。

520±:2011/08/22(月) 16:31:54 ID:AwCGM.Ek
 その一方、話せば話す程酷くなっていくレッサーとどうにかしてこの状況を脱出しようと試みる紫木と吹寄。
 そんなどうしようもない状況に救世主(ヒーロー)が舞い降りた。

「そこまでです、悪の幹部レッサー!」
「あなたの悪事、ここで終わらせます!!」
「―――誰ですか、いきなり人を悪者呼ばわりするのは!!―――って白雪さんと茜川さん?」

 レッサーが振り向くとそこにいたのはゲテモノメイド服に身を包んだ白雪と茜川。
 一応顔を隠すためにつけたらしい何処で売ってるか分からない蝶を象った眼鏡をつけているが、正体はバレバレだった。

「わっ、私は白雪などではないっ!えっ、えーと…………メっ……メイドホワイトだぁ!」
「…………あ、じゃあー私はメイドレッドって事でー」
「………………えーと、私はどう反応したらいいんですか?」

 唐突に変な名前を名乗り出す白雪と茜川にどうリアクションしたらいいか分からないレッサー。
 そんなレッサーはおいといて白雪と茜川は呆然としている紫木と吹寄に声をかけた。

「さあ、私たちがアレを引きつけている間に早く!」
「…………」
「紫木!なんか分からないけどとっとと逃げるわよ!」

 いまだに状況を理解できず呆然としている紫木を引っ張っていく吹寄。
 引っ張られていってようやく状況を理解した紫木は吹寄に小声で質問した。

「なあ、吹寄。アレって白雪と茜川だよな?」
「あたしも一瞬そう考えたけど、よく考えたら白雪さんと茜川さんがこんな公衆の場であんな格好すると思う?」
「………思わない」
「つまり、アレは多分他人の空似よ。そうに決まってるわ!」

 何とか上手く自分に言い訳してアレは2人ではないと思い込もうとしている吹寄。
 その考えの裏には、自分たちが尾行されているのではないかという可能性を消そうとしていたりする。
 そして2人が立ち去ったその場所では大変な事になっていた。

「ちょっと!せっかく私が頑張って2人をくっつけようとしたのになんですかいきなり!!」
「………るさい」
「へっ?」
「うるさい!レッサーがいなければ私は元春以外の人にこんな姿見せずにすんだのに!」
「そうよ!どうせ見せるなら真夜くんの前が良かった!」

 そう2人が叫んだ途端氷と音の攻撃がレッサーに決まった。
 そして騒ぎが終わった後には凍りついたレッサーがそこに転がっていたとか………

521ё:2011/08/26(金) 21:19:29 ID:qkxvxfDA
「はぁ〜、今日も完璧に雲川さんにやり込められてしまいました……」
「五和のそのチャレンジスピリッツには脱帽ものだがそろそろ諦めた方がいいんだぞー。雲川にとっては誰でもちょろい相手だからなー」

 その頃、他の中学高校と違って今日が休みでは無かった繚乱家政女学校の講師の五和と生徒の舞夏は歩いていた。
 会話の大まかな内容は繚乱きっての才女でもある雲川鞠亜に五和が講師としての威厳を示す為に挑んで敗北、というもの。
 落ち込んでいる五和を微妙に励ましている舞夏の構図は微笑ましいものがある、2人がメイド姿というのもポイントだろう。

「舞夏さんは雲川さんとお友達ですよね? 何かこう年上の威光を示せるような」
「無いぞー♪ 雲川に弄ばれて授業が終わるお決まりのパターン突入だなー」
「即答ですかっ! はぁ、1度でいいから雲川さんを……あれ? 女教皇様じゃないですか」
「おや、五和に土御門の妹さんですか。五和、堕天使メイドを止めたようで何よりです」

 メイド2人の前に現れたのはオルソラ&アンジェレネを探していた神裂だった。
 実は繚乱に勤め始めた当初、五和は堕天使メイドだったのだが神裂自らの折檻の末に普通のメイド姿へと落ち着いたのだ。
 神裂は五和にオルソラ&アンジェレネの件を報告して別れようと思ったのだが、

「……あ、あの〜女教皇様。どうして私たちをじっと見てるんでしょうか?」
「いえ、飾利が居ないGWでやろうとしていることの選択肢の一つと思いまして。では私はこれで失礼します」

 2人のメイド姿を見て何かを思案した後で改めてオルソラ&アンジェレネ探しを再開させた。
 神裂と別れた五和と舞夏はやることも無かったので暇つぶしがてら、適当ではあるがオルソラ&アンジェレネを探すのだった。

――――――――――

「ふぇー、学園都市にこんないい店があるなんて意外ー。ミサカちょっとだけ第一位のセンス見直しちゃった♪」
「がっはっはっはっ! 初めての嬢ちゃんに褒められるたぁ光栄だねぇ! モヤシ坊主が小っこい嬢ちゃん以外の子を連れてくるたぁ思わなかったがなぁ!」
「るせェ……。つーかテメェ店長だろうが、こンな所で油売ってねェで仕事に戻れ」

 ゆっくりしてけよぉ! そう言い残して『喰わせ殺し』の店長が去って行くのを見送った一方通行と美雷。
 2人は今、遅めの昼食を摂っている所で一方通行が最初に取って来た料理をまだ食べてる中、美雷は第3ラウンド突入した所だった。
 一方通行が美雷の食欲に呆れながら料理をつまんでいると、取り皿大盛りに料理を積んだ美雷が帰って来た。

「またテメェはそンなに取りやがって……。アッチでまともなメシ食わせてもらってねェとか言わねェよな?」
「ぜーんぜん♪ 高級料理ばっかり食べてるよ。でもここに同レベルの料理があったことにミサカ驚いてるけどね」
「じゃあ何でそンなに張り切ってンだァ?」
「騎士団長のジジイが口うるさっくてさー、マナーがどうとか淑女ならどうとか。だから伸び伸びと食べるのミサカ久々なんだー」

 第二王女キャーリサの義娘になった美雷のことを思っての騎士団長の行動に納得できた一方通行だがその反面、美雷にマナーとか似合わなさ過ぎとか思っていた。
 騎士団長に少しだけ同情しつつ、一方通行はこの後でそろそろ打ち止めを迎えに行こうとか考えていた。

522ё:2011/08/26(金) 21:22:37 ID:qkxvxfDA
「ステイルはイギリスに行っちゃったしスフィンクスはここ数日見かけないし一気に暇になったんだよ……」

 こちらはステイルを見送りに行ってイギリス清教学園都市支部前まで戻って来たインデックス、昼食は空港で済ませている。
 ステイルが居ない影響なのか、上条たちと遊ぶという選択肢が思い浮かばなかったインデックスが久しぶりに祈りを捧げようとした所、

「くんくん……寄宿舎の食堂からおいしい匂いがしてるんだよ。私をのけ者にして美味しいものを食べてるなんて許せないんだよ!」

 寄宿舎食堂から漂ってきた匂いを察知し、いつもの食いしん坊に戻ったインデックスがダッシュで寄宿舎へ突入、わき目も振らずに食堂へと入った。

「どうだったアンジェレネちゃん、俺の作った苺のミルフィーユは?」
「とっても美味しかったです! 井ノ原さんには私のワガママに付き合ってもらってありがとうございま」
「あーっ! アンジェレネばっかりずるいんだよ! 私にもおいしいものを要求するからね!」

 チョコラータ・コン・パンナを作った後もアンジェレネのリクエストに応えてスイーツを作っていた真夜、なかなか充実した時間を過ごせたとか思っていた。
 でもそろそろ真昼と茜川(+上条たち)と合流したかったのでそろそろここを出ようとした所に運悪くインデックスが登場。
 結局、インデックスのリクエストにも応えることになってしまい、真夜が尾行組と合流出来るのが先延ばしになってしまう。

――――――――――

 その頃の尾行組はレッサーの件以降、これ以上怪しまれることは出来ないので本当に見守るだけになってしまった。
 凍りついたレッサーを転がしながら移動する尾行組は順調にデートしてる吹寄と情報屋を見て和んでいたりする。

「いやー、実に初々しい。俺と美琴にもあんな時期がありました。でもドキドキは今でも継続中だったりするわけで」
「もー当麻ったら♪」

 いちゃつくなら他所でやれ! 尾行中の上琴がイチャイチャしていることに気付いた残りの尾行組は揃って同じ事を思っていた。
 時刻は午後4時前、事前に2人が最後に向かう場所を遊園地と突き止めていた土御門が行動に出る。

「さて、オレはちょっくら行ってくるぜい。最後の後押しってのをやってくる」
「最後の後押しって?」
「それは見てのお楽しみだにゃー。あの2人の先回りしなくちゃいかんから皆はゆっくり来てくれていいぜよ」

 土御門がダッシュで移動したので上条たちも土御門を見失わないように移動を開始する。
 その間に土御門は移動しながら変装するという荒技をしながらも吹寄と情報屋の先回りに成功、事前に用意していた路上のテーブルの前に座った。

「あの姿。もしかして」
「間違いなく易者だね。なるほど、つちみかどもいい手を考える」

 土御門の後押し、それは易者に変装して吹寄と情報屋を占うというもの。
 しかし土御門は陰陽師とはいえ占いは魔術使用となってしまうので占いの内容は全部嘘の土御門のシナリオ。
 易者を装って吹寄と情報屋を呼び止めた土御門の完璧なペテンが今ここに披露される。

523±:2011/08/27(土) 08:34:33 ID:WUHNnOGY
「ちょっとそこの2人」
「………占い師?」
「何かあたしたちに用でもありますか?」
「いや、ちょっと珍しいなと思ってのう。まあ立ち話もなんじゃから座りなされ」
「あ、わざわざどうも」
「……ありがとうございます」

 どことなく古臭い口調で話しかける土御門。
 得意の話術で上手いこと2人を座らせ話し始めた。

「お主らを呼び止めたのは他でもない。今時のカップルでは珍しく赤い糸で結ばれているのが見えたからじゃ」
「「あっ、赤い糸ぉおぉ!!!!!??」」
「まあ、最近は増えてきたがのう。ウニ頭の男しかり、青髪の男しかり、白髪モヤシしかり」
「「(アイツ等の事か!!)」」
「ワシも老い先短い。だからそういうカップルを見つけると声をかけずにはいられないんじゃ。最近の若者は些細な事で別れるからのう」
「「……………」」

 この科学の街なら普通信じられない占い。
 しかしそれに最もらしい理由をつける事で土御門は紫木と吹寄に信じ込ませた。

「まあ、お主らみたいないいカップルが別れる事はないだろうがのう。いらぬお節介じゃったか?」
「いえ……ありがとうございます」

 そういって頭を下げて立ち去っていく2人。
 2人が完全に見えなくなったのを確認してから土御門は変装を解き一息ついた。

(まあ、ざっとこんなもんだぜい)
「「土御門ぉー(ツッチィー)!!!」」
「うわっ!!カミやん!?青ピ!?どうしたぜい?」
「ついさっき言ったこと本当か!?俺と美琴は赤い糸で繋がれてるって!」
「僕と黒子はんも!?」
「おっ、俺はそう思ってるだけだにゃー!確証はないぜい」
「まあ、もとより俺は美琴一筋だけどな!」
「僕も黒子はん一筋やでー!」
「………ノロけはいいけど、尾行はどうなってるんだにゃー?」
「美琴と滝壺、それに姫神が続けてるぞ」
「まあ、そろそろ追いつかないといけないから行くでー!」

 そう行ってさっさと行ってしまう上条と青ピ。
 残された土御門は立ち上がって追いかけようとすると背後に白雪がいるのに気付いた。

「……月夜?」
「ねえ、元春。私たちにもあるよね、赤い糸」
「……………当たり前だぜい」

 そういって土御門は白雪の手をとり先に行った2人を追いかけはじめた。

――――――――――

 2人のデートも終盤。
 場所は上琴の初デート場所でもある遊園地だった。

524ё:2011/08/28(日) 19:54:09 ID:oKSYwMhw
『じゃ、じゃあ入ろうか』
『え、ええ。ゆ、紫木、その……ほら』
『……吹寄? えっと、この差し出された手はうわわっ!』
『か、勘違いしないでよ! あたしはただ貴様がはぐれないようにと思ってだな……さっさと来い!』

 盗聴器からの会話を聞きながら吹寄が情報屋の手を握って引っ張って入園して行くのを尾行組は微笑ましく見ていた。
 デートしている2人が遠くなったのを確認した土御門は他の皆に指示を送ろうとしたが、

「これが学園都市の遊園地ですか、きっと凄いハイテクな乗り物ばかりなんでしょうね! さあ楽しみますよーっ!」
「こらレッサー! 自分勝手に突っ走るんじゃねぇ! 俺も一緒に楽しむんだからよ!」
「ちょ、ちょっとレッサーに真昼ちゃん! そんなにテンション高いと2人に見つかっちゃうよ! ええい、久々だけどとりゃー!」
「「うわっ! ぎゃんっ!!」」

 遊園地を見てテンションが上がって遊ぶ気満々の氷付けから解放されたレッサーと真昼に水を刺されてしまうものの、白雪が足元に氷を張って滑らせて事なきを得る。
 滑って転んだ(受身は取っている)2人に呆れながらも土御門は上琴に指示を出す。

「んじゃカミやんと美琴ちゃん、今日のところはご苦労様。後はオレ達に任せて2人仲良くこの遊園地でデートでもするといいにゃー♪」
「土御門……ありがとな! 吹寄と紫木のこと、頼んだぜ。じゃあ行こうぜ美琴」
「うんっ♪」

 そして上琴はお互いに腕を絡ませながら吹寄と情報屋の2人とは比べ物にならない程のラブラブオーラを撒き散らし、遊園地へと入園した。
 上琴を追いかけようとしたレッサーを絞め技で落とした土御門に白雪が尋ねる、彼氏の手際に少し引きながら。

「元春、上条くん達を自由にさせていいの? 美琴ちゃんならまだしも上条くんが吹寄さん達に会ったらボロが出るかもしれないよ」
「なーに心配無用だぜい。カミやん達は吹寄達には顔を見られていない。園内で会ってもデートに偶然出くわしたと思う程度だにゃー。それに」
「かみじょうもみさかも多分こっちのことは忘れてデートを楽しんでると思う。だからバレないしかみじょう達の雰囲気にふきよせとゆかりきに中てられれば」
「吹寄さんと紫木くんはより一層。気持ちを近づけることが出来る。そうゆうことでしょ? 土御門くん」

 上琴をリリースした理由の大半を滝壺と姫神に話されて少し拗ねた土御門だが、特に文句を言うことはしなかった。
 そこへいつの間にか集団から離れていたオルソラが全員分のチケットを購入して戻って来たがその行動が土御門に不幸をもたらす。

「さあさあ皆さん、私たちも中に入るのでございます。それと土御門さん、チケットのお支払いをお願いしますわ」
「何となく予想は付いてたものの釈然としないぜい……。青ピ! お前さんもチケット代払うんだにゃー。同じ男としてな」
「つっちーひどっ! 男はボクらだけや無いで、井ノ原あブフォッ! うぎゃーっ! ……ほ、ほんばにずびばぜんでじだ……」

 正月の件もあって予測はしていたもののやっぱり納得が出来ない土御門は青ピを巻き込んで入場券の支払いを済ませ、尾行組を伴って入園するのだった。
 ちなみに青ピは真昼を男扱いしたことで本人からのアッパーと茜川の音の衝撃波による制裁で気絶、レッサーに嫌々引き摺られながら入園する羽目に。

「ふぅ、これだけ探しても見つからないとはあの2人はどこで油を売ってるのでしょう? 遊園地……アンジェレネが好みそうな場所ですね。念の為に探してみましょう」

 少しして神裂がオルソラとアンジェレネが居る可能性を考えて、悩みはしたものの遊園地へと入園することにした。

525ё:2011/08/28(日) 19:59:46 ID:oKSYwMhw
「はぁ〜、○○様は今頃何をしておいでなのでしょうか? 何かこう、やる気が全く起きなぎゃんっ!」
「黒子ちゃん、愚痴をこぼしながら風紀委員の仕事しちゃ駄目でしょ。もっと真面目にやらないと、ね?」
「りょ、了解ですわ浦上様……」

 青ピが気絶してることなど夢にも思わない黒子は初春の代わりに彼女のパートナーを務めている浦上と一緒に、風紀委員の仕事に従事していた。
 時折、黒子を叱咤しながらも真面目に仕事をこなす浦上を見て固法はちょっと感動していた。

(これよ、これこそ風紀委員の仕事の雰囲気よ! 初春さんには悪いけど絹旗さんが出てくると風紀委員というよりも別の何かって思われるものね……)

 固法は2週間程度とはいえ初春が絹旗を連れてくるようになる前の風紀委員のやり方に戻ることに妙な充足感を覚えるのだった。
 まあ、絹旗が初春の手伝いと称して風紀委員の仕事をすれば病院のお世話になる人間が激増するから当然なのかもしれない。

――――――――――

(ネットの噂だとここの遊園地の観覧車に乗って一番上に行った時に告白すると必ず結ばれるってあった……絶対に決めてみせる!)

 遊園地に入園した紫木は最後に観覧車に乗って告白することを決意しており、それまでの間はひたすら吹寄の好きなようにさせると決めていた。
 しかしその選択が紫木自身を苦しめることになってしまう。

「よし紫木、まずは小手調べであれに乗るわよ」
「あ、ああ……え゛? スーパーロングマッハコースター……」
「ん? どうした紫木、顔色が悪いぞ。あたしはこの遊園地の絶叫マシーンを制覇するつもりなんだが嫌だったら」
「だ、大丈夫だ。俺なら平気だからさ……あはは(告白する前に心停止で死ぬかもしれない、俺……)」

 そう、情報屋こと紫木友は絶叫系の乗り物が大の苦手で吹寄の絶叫マシーン制覇もしたくは無いのだが彼も男の子、好きな女の子の前ではカッコつけたいのだ。
 かくして紫木の生死を賭けた遊園地デートが幕を開ける。

――――――――――

 その様子を眺めていた尾行組、盗聴器からの会話で紫木が明らかに怖がっているのを察知して心配していた。

「情報屋の奴、絶叫マシーンが苦手みたいやね。つっちー、フォローせんでええの?」
「駄目だな。これは紫木の心の問題だ、オレらにはどうすることも出来んですたい」
「こればっかりは紫木君の頑張りに期待するしかなさそうだね〜。……真昼ちゃんにレッサーちゃん、ウズウズする気持ちは分かるけどここは我慢してね」

 茜川の言葉通り、今のメンツでは情報屋の吹寄への想いの強さに賭けることしか出来ない土御門だった。

「ようやく見つけましたよオルソラ。こんな所で遊んで……土御門、それに皆さん。こんな所で何を?」

 そこに後から入園してきた神裂が声をかけた、土御門達が居ることに驚きつつも全員が一度は会ったことがある点を幸運と思って。

526■■■■:2011/09/10(土) 01:27:57 ID:cdR7C6jw


527■■■■:2011/09/13(火) 11:01:32 ID:f2L18nTo
もう潮時だね

528ё:2011/09/13(火) 20:35:55 ID:NrdibdpU
……書くのを止めたわけではなく、連続で投下に気後れしてるだけです。
私以外の書き手の±さんが来られない今、書いてるのが私だけという現状が……。

新しい書き手さんが現れて欲しいものですが、とりあえず明日あたりにでも投下しようかと思います。

529:2011/09/13(火) 21:43:21 ID:nMPgwydI
ёさんは私が外伝に投下した裏話、どう思います?
続き投稿するのはやっぱりダメでしょうか?

530■■■■:2011/09/13(火) 22:02:16 ID:f2L18nTo
正直言って新しい書き手を求めるのは無理かと。

この現状を見て私は投下する気にならない。

リレースレって大変なんですよね。例えば、レス借りますってな感じの短編ネタスレだったら考えたけど。

531■■■■:2011/09/13(火) 22:59:54 ID:FFbU9/kw
>>529
オイ★さンよぉ
もうこっちにはこないンじゃなかったのかァー?

532:2011/09/13(火) 23:01:19 ID:nMPgwydI
あり?雑談ならOKかと。
あと、どうしても書き手さんの意見が欲しかったんです。
また、皆さんの妨害にならないかと……

533■■■■:2011/09/14(水) 00:30:31 ID:iStLQ3us
>>529
★氏それは外伝スレのレス番368の事?もしその事だったら外伝スレで問うべきじゃない?
あとご指名で問うのは非常にKYだと思うのだが?

「外伝スレなら好きにすればいいんじゃない?」

多分、このように思ってるじゃない?俺も思ってるし。この板自体住民も少ないし、感想等欲しいと思ってるなら期待しない事。

534:2011/09/14(水) 00:42:26 ID:0032Ow4w
ええっと…好きにしていいなら、あっちにて好きに投下させてもらいますはい。

535■■■■:2011/09/14(水) 00:49:07 ID:iStLQ3us
>>534
好きにすりゃいいと思ってるのは俺なんで他の人は知らんよ?
あとこっちを巻き込むな。

536■■■■:2011/09/14(水) 10:50:24 ID:.BtPbhcU
デルタフォースの日常ってタイトルは名ばかりで日常的な話があんまりないなぁ…。

まとめサイトで読んで参加したいと思ったんだが、話がもうついていけないのが本音。
でもリレーSSの中では続いてる方なのかな?

537:2011/09/14(水) 10:51:55 ID:0032Ow4w
ついていけないって具体的には、
これまでの話を読むのが疲れるって意味で?

538■■■■:2011/09/14(水) 18:38:24 ID:YwQBdqpE
そりゃリレーSSにこれまでの展開を把握せず全オリキャラの性格等を理解せずに途中参加するのは不可能だし(古参に迷惑)
けど連載が長く続けば、余程興味がないと長大化したログを追う気力も起きないなんて普通でしょ
結果新しい書き手は現れず、古参の書き手が頑張るしかない
一度どんな形であれゴールを迎え、設定諸々をリセットして再スタートとか手を打たない限りは現状のままだと思われ

539ё:2011/09/14(水) 20:24:51 ID:aTDjPk.U
……投下、ちょっと見送らせていただきます。

他の皆様の意見を考慮してから投下するつもりです。

540■■■■:2011/09/14(水) 20:47:47 ID:g1ItBrZ6
オリキャラ出した時点でこういう展開になるのは予想出来た筈だが

541531:2011/09/14(水) 21:04:46 ID:ghElZOgs
だから原作に登場するキャラで話を進めたほうがいいと小一時(ry

542:2011/09/14(水) 22:26:10 ID:0032Ow4w
いやもうほんとスミマセン。
ひとまずのゴールっていうと、夏の『戦争』辺りでしょうか?

543:2011/09/14(水) 22:26:41 ID:0032Ow4w
或いは、現在2年の上条クラスの卒業とか?

544■■■■:2011/09/15(木) 02:35:50 ID:CqUUqaK2
>>542>>543
ゴールせんでも普通に打ち切りでいいんじゃね
だらだら続けても今までと何も変わらんし

545:2011/09/15(木) 09:51:01 ID:zY09WBWw
上条「俺達の日常(闘い)は」
一方「これからだァ!」

ご愛読ありがとうございました!
ええっと…次が思いつかん。何を楽しみにすればいいんだっけ?
まあ、こんな感じ?

546:2011/09/15(木) 09:55:09 ID:zY09WBWw
ちなみに始まったのは
2008,5,14だから3年間は続いていたことになりますねはい。

547■■■■:2011/09/15(木) 18:48:24 ID:i8c2kNIA
別にアンタが終わらせる必要は全く無いけどな。
しばらく放置しておけばいいんじゃね?
その間に流れも変わるかもしれんし。

548§:2011/09/17(土) 03:44:23 ID:vCFrtf1o
長い間来てなかったけど終わりそうなの?

549:2011/09/17(土) 10:45:10 ID:OhQ0EbF2

続かないといったほうがいい。

550■■■■:2011/09/17(土) 12:14:13 ID:zSiZSHCo
>>549
散々掻き回しておいて何を言っている
元気になったなお前

551■■■■:2011/09/17(土) 12:49:52 ID:5LyL9/52
>>549
だからさァもう書き込みしないって言っていたよなァ
いつまでいるつもりなンですかねェ

552■■■■:2011/09/17(土) 18:31:39 ID:kzq/kBiI
読み手としては楽しめているので、これで終わりというと寂しいですね

新しい書き手さんは気長に待ちつつ、続けて貰えると嬉しいです

553■■■■:2011/09/18(日) 23:49:17 ID:YM2FBV4c
このSS面白いから終わってほしくない

>>95 >>96 >>98 >>99 >>124 >>127 >>144 >>149
>>168 >>193 >>201 >>239 >>242 >>260 >>261 >>262
>>263 >>274 >>275 >>276 >>278 >>297 >>310 >>311
>>312 >>316 >>317 >>334 >>359 >>366 >>367 >>383
>>384 >>390 >>394 
をなかったことにして

>>209 >>217 >>328 >>339
を訂正すれば元に戻れると思う

数字ばっかりだけど言いたいことが伝わっているとありがたい

554■■■■:2011/09/19(月) 01:48:42 ID:LfgZOf.o
わざわざ乙wwwww

555■■■■:2011/09/19(月) 08:20:29 ID:Ea8vDJoU
簡単に言うがまとめ編集者の苦労を考えろ
>>553
お前★か?乙乙www
まとめの訂正お前がやるか?
返答よろ

556ψ:2011/09/19(月) 09:07:12 ID:gn6jpy5s
……来ないうちにこんなことになっているとは。

やっぱり、球技大会のが原因なのかな?

俺としてもこのスレが終わって欲しくないですね。 このスレは俺にとって小説を書くきっかけになりましたし。

とりあえず、今の問題は書き手ということですね。
参加したいけど、それが出来ない

557ψ:2011/09/19(月) 09:09:18 ID:gn6jpy5s
すみません。途中で投稿しまったorz

とりあえず書き手をどうにかしてふやさない

558ψ:2011/09/19(月) 09:23:14 ID:gn6jpy5s
もうやだ…… スマホで書くのは今日でやめよううん。

とりあえず書き手をどうにかして増やさないといけませんね。

まぁ、書き手になるのは個人の事なので、やはり書いてくれる人を志願してくれれば良いのですけどね。

一応これだけは言っておくけど、続けて欲しいのなら、自分から書いていった方が良いのではないでしょうか?
まぁ、俺は書きたいけど書けないというのが現状ですし……
とまぁ、どうなるかは読み專に掛かっていると思いますので。 俺も含めてですがww

それでは。

559:2011/09/19(月) 11:52:43 ID:6TDgko9Q
その場その場でだらだら続けるんじゃなくて、
前もって誰かが大筋(プロット)を考案して、基本的にそれに沿うようにするか、
普通のSSスレみたいに各々の人が最初から最後まで自分で作ったSSを投下するというスタイルにするとか(互いに齟齬がなければ、2つ以上の物語が同時並列しているのもOK)?

後者だと如何にも「日常」っぽくなるけれども、リレー小説と呼べなくなりそう……

560:2011/09/24(土) 23:37:54 ID:EXKrZaN2
思いつかないこともないんだけど、続き書きこんでいい?

561:2011/09/25(日) 00:12:04 ID:kKWu1TUc
…すいません。やっぱりやめます。

562■■■■:2011/09/25(日) 09:12:48 ID:BZCmLXXg
江本海馬

563:2011/09/25(日) 13:33:27 ID:dERwY8hY
その心は?

564■■■■:2011/09/25(日) 23:48:58 ID:BZCmLXXg
★悪かったな、温泉ツーリングに行ってて遅くなった。

それはさておき、このキーワードでググってくれたかな?そんな事はどうでもいいか…
これはあるSSに登場したオリジナルキャラだ。しかも作者は痛々しく黒歴史(ブラック・ヒストリー)とも言われている。
気が付いたのだが、黒歴史という点で共通しているね?
ただ、この作者は身を引いた点が違う。

はっきり言う。お前がいるだけで投下は止まる。現状を考えると書き手が増えるとは思えん。禁書はただでさえキャラが多いのに、オリジナルキャラが乱立しちゃ収集が着かないだろう。

さらに投下していい?辞めます?

く う き よ め よ

流行りで言えば

詠 矢 空 希 か?

お前はリレースレには向いてないよ?理由はわかるだろう?

あとは、自分でスレを立てて1人で黙々とやればいいさ。好きなだけ『オレ無双』すればいい。

これだけは言っておくよ。デルタフォーススレ気に入ってたんだよな…バレンタインイベント〜打ち止め入学あたりまでは。
少し離れていたら見知らぬオリジナルキャラがまぁ(笑)

★…ぶち壊してくれてありがとう。

565:2011/09/25(日) 23:58:49 ID:QY6O8Cvs
一本取られました。

566:2011/09/26(月) 00:05:38 ID:bUOy.lsg
ちなみに>>560で投下しかけたのは、
打ち止めの学校に引き取られた心理掌握の場面ですが、このスレの流れに確かに合わないですね。
どうも脇道や裏話みたいなことばっかり思い浮かんじゃって……
外伝の方に投下させてもらいます。

567■■■■:2011/09/26(月) 03:06:07 ID:rkWJXz4U
★さんよぉ
お前がなに書くつもりだったかなんて興味ねぇんだよ
てか、自分が潰したくせによく来れるよな
おかしいと思わないの?
頭だいじょうぶ?

568■■■■:2011/09/26(月) 03:07:36 ID:rkWJXz4U
★さんよぉ
お前がなに書くつもりだったかなんて興味ねぇんだよ
てか、自分が潰したくせによく来れるよな
おかしいと思わないの?
頭だいじょうぶ?

569■■■■:2011/09/26(月) 08:35:11 ID:dnH9AxjM
数年ぶりに覗いてみたらなんというカオスに…
長文とオリキャラ導入は新参が入り難いべ

570■■■■:2011/09/27(火) 00:06:48 ID:s1jLyiMU
正直、オリキャラのキャラクター像を把握しなきゃ書けない。
でも、オリキャラ多すぎるし、ログは長すぎる。
しかし、その長いログを熟読しなきゃキャラクター像は掴めない。

そんなんじゃ書き手は集まらないでしょう。

個人的意見だけど、3バカが毎日あれこれバカやるのが3バカの日常だと思ってるんですよ。
上条さんの夏休みのような非日常なる前の日常のようなものを想像してたんだけどなぁ…
なんか言いたいこと上手く書けないや。
好きなオリキャラもいるけど、いっそのことリセットしたほうが良さそうだと思います。

571■■■■:2011/09/27(火) 01:30:29 ID:svl26gqU
そもそも超能力者を5人も有して、主人公になりうる人物3人が皆通っている学校の日常が
「普通」の訳ないよな。

572■■■■:2011/09/27(火) 03:07:38 ID:ZnWBcf0E
>>570
「漂流教室」みたいな大地震か、過去を変えようとする大規模魔術によって、
上条さん達がこのシリーズが始まったときにタイムスリップしてしまい、
そのとき以後のキオクが丸ごと失われてしまい、
バカップルが誕生した合宿が何らかの手違いで行われなかったために
歴史が変わってく……みたいなの?

573■■■■:2011/09/28(水) 01:02:26 ID:RrEU94PQ
上琴がくっついた時は嬉しかったなぁ…
とりあえず、もう新たにリレー作りませんかね?
このシリーズを続けたい人はこっちで続ければいいし、リセット希望の人は新しい方でやればいいし。
まぁシリーズの名前は変えざるを得ないけど、あれこれ考えるならいっそ両方やればいいのでは?

と、少々でしゃばってしまいましたが、如何でしょうか?
まぁ、リレーに参加していない私が言っても仕方ないのですがorz

574■■■■:2011/09/28(水) 10:10:12 ID:tqNBBwBo
>>572の勢いで作ったネタ。
無視してくれてかまいません。

575■■■■:2011/09/28(水) 10:11:32 ID:tqNBBwBo
・素粒子研究所

「間違いない!ニュートリノは光より速い!この発見を利用すれば、もはや
タイムマシンも夢ではないぞ!」
「続いてはこの量でもっと大規模な実験を!」


数十分後
「グワアアアアア!な!何だ!周囲が歪む〜!」
「まっまさか!これは我々の方がタイ………」


 こうしてこの瞬間、学園都市のある研究所の実験により、
世界は一度滅亡した。






「…にゃー。……Zzzzz」

男子A「俺・・・、実は舞夏ちゃんのことがだいすきでさー 」

ガバッ! 
ここで土御門の目が覚める。
が,はやくも生徒の話題は変わっていた。

「うにゃ?何か壮大な夢でも見ていた気が……」

 ぼんやりした頭で夢のことを考えて、思わずその場の男子の別の話題に加わり損ねた土御門。
 そんな彼の前では、早くも上条当麻がクラスの全勢力によりフルボッコにされるといういつも通りの日常が繰り広げられていた。

「にゃー、月夜、あいつらまとめて凍らせて……月夜?」
「え?それって私のこと土御門君?無理だよ私の能力じゃ。」
「あ?あっれー?なーんか……何でお前のこと名前で呼んじまったんだ?さっきまで見た夢でも関係してるのかにゃー?」
「どんな夢だったの?」
「……よく覚えてないぜい。頭が未だフラフラで思いだせないしよ。」
「そう。ならきっときれいなお月さまが出てた一五夜の夢でも見たんだよ。」
「そ、そうかもしれないぜい。」

 あと、何でせいぜい吹雪を巻き起こす位の能力しか持たない月夜に、目の前の戦場を無理やりおさめさせることなんか期待したんだろう、何て苦笑しつつ、土御門は
なんとなく戦場(そこ)に声をかける。

「今度は一体何が原因だにゃー?」

 ピタ。
 その途端、それまでの喧騒が水を打ったように静まり返り、考えてみれば
そう大したことない理由で争っていたことを皆が思い知る。
 そしてその途端授業の予鈴が鳴り。

「はーい、それじゃあ朝のHRを始めるのですよー、皆さん席についてくださーい。」

 担任教師の到着で、予定通りに一日が始まり。
 そして歴史が変わりだす。






「うーん………初秋の頃にタイムスリップしてしまったようだな我々は。」
 20名ほどのとある研究員たちは、とある素粒子研究所で皆どうすべきか話しあっていた。
「今のデータ、取れたかね?」
「所長、この過去の世界では未来の研究結果なんてありませんよ。」
「チックショー、せっかく世紀の大発見だったっていうのに………」
「あきらめるな、ニュートリノが高速を超えることだけは分かったんだ。ただ………
加減にはもっと最新の注意を払おう。」

576■■■■:2011/09/28(水) 15:11:52 ID:xWCMa/4M
・その日の放課後、職員室

子萌「やれやれ、今日は居残りも無く、職員会議に遅れなくてよかったですよ。」
校長「ええ子萌先生、あなたのクラスも合宿に参加するんですから、担任の意見を是非お聞きしたい。」
子萌「どれどれ〜………」

 合宿の計画表を見て、沈黙する月詠子萌。
 始めは気にしなかった教師陣も、長くなるその沈黙に耐えかねたように切り出した。

教頭「あの、子萌先生、何か問題が……」
子萌「こ、これって……決定ですか?」
教頭「い、いえ、さっきも仰ったように、一応担任の意見を聞いてから………」
子萌「じ、実はですねえ、先生はついこの前、教師としての仕事で偶然、
 常磐台の教師と話すことになりまして。」
教師A「そ、それで…?」
子萌「その常磐台の修学旅行先も、この温泉なのですよー」

 担任からのその情報に、場の空気が一変する。

教師B「そ、それは…ちょっと……」
校長「うーむ、確かに……」
教頭「エリート校との鉢合わせに、もしわが校が迂闊に恥をさらすようなことがあれば……」
教師A「しかも常磐台といったら超お嬢様学校、場合によっては我々よりもそういった礼儀といってものに敏感なはず…」
教師B「お金持ちのお嬢様達の感覚からしたら、私達の学校や生徒がとんでもなく貧相で野蛮に見えてしまうかも……」
教師C「言っちゃあなんですが、その中でも子萌先生のクラスの生徒は何と言うか、元気がいいのは分かりますが……特に男子達のはっちゃけぶりが……女子高生たち相手にはちょっと……」
子萌「はい〜……」(それに、女子高と鉢合わせとなると、上条ちゃんのフラグ体質やらそれに感化された他の男子達が……はう〜上条ちゃん、どこまであなたはこうなのですか〜)

 本人が聞いたら理不尽極まりなさそうな苦言を呈しつつ、まあ、それでも今回は防げそうで何よりと気を取り直した子萌先生は、新たな方向を示唆することにした。

子萌「な、なら温泉はやめて、せっかくなので北……東北とかどうでしょう?
 本当なら夏がいいのでしょうけれど、あっちも本格的に寒くなる前でしょうし……」
校長「おお、それはいいのかもしれませんな。」
教頭「農業生活でもさせれば勉強になりますし。」

 皆が賛同しかけたとき、男性教師Aがからかい半分に尋ねた。

「そこもまた誰かと鉢合わせになるんじゃないんですかぁ?」

 すると女性教師Bが手を上げた。

「あのー、実は柵川中学の合宿が……」

 しかし、男女共学であることと、上条達の高校とは同程度のランクであること、
 むしろ他校との交流の機会が増えるということで概ね万場一致の了解を得るに至った。
 かくして上条の高校の合宿先は、東北の農業体験に決定した。
 一方却下された温泉の方では、『必要悪の教会』と常磐台の鉢合わせが、変な騒動を巻き起こすこととなるのだが、それは別の話。

校長「さて、次に明日来る転校生のことですが……」

577■■■■:2011/09/28(水) 21:36:38 ID:dq2CKUpE
ちょっとこの流れに乗っかって。
止まってる本筋の方は10月に入ってから地道に再開させます、軌道修正しながら。

その日の放課後、帰宅途中の上条当麻

(……おかしい。何で気付いたら去年の秋頃になってんだ? こうなる前に妙な感覚に襲われたのは覚えてるんだが)

 幸か不幸か【御使堕し】の時と同じとはいかなくとも記憶だけはしっかりと残っている上条。
 周囲の反応から異質なのは明らかに自分だと理解している上条は学校では下手な事を口にしなかった。

(となると美琴とのラブラブ生活さようなら、おかえりなさいインデックスとの共同生活。…………超不幸だーーーーーーーーーっ!)
(けどもしかしたら俺みたいに記憶が残ってる奴が居るかもしれねぇな。土御門がアウトだったのは痛かったけどクヨクヨしててもしゃあない、頑張るとすっか)

 【幻想殺し】が宿った右手をじっと見ながら上条は前向きに動き出すことにした。
 しかし彼は知らない、美琴と出逢って今の自分がどれだけ不幸なのかということを。

同じく放課後、教室の井ノ原真夜

 目を瞑って自分の能力の数値が100に戻ってることを1人教室で確認している真夜。
 この当時の彼ならパニックでおかしくなっているのだが、【瞬間超人】で強化していたお陰で記憶だけ無事なのでいたって平静である。

「能力だけじゃなくて身体の方も戻ってる、か。タイムスリップしたみたいだから当然といえば当然かな」
「もしかしたら俺みたいな境遇の人間が居るかもしれない。ゆっくり探すとする……のはいいんだけど」

 真夜が思い悩んだこと、それはポリアモリーで付き合っていた真昼と茜川のこと。
 タイムスリップする前なら今のままでいいと考えてはいたが、今の現状を思い返すとどうしたものかと悩むのだった。

夕方、風紀委員第一七七支部の初春飾利

 仕事をしながらも初春が考えていること、それは精神のみタイムスリップしている今の状況だった。
 彼女もまた前述の2人同様に記憶が消えることは無く精神のタイムスリップを果たしている。

「う、初春? 今日のあんたちょっと変だよ。急にボーっとしたかと思ったら顔つきが何ていうかその、ちょっと大人びたというか……」
「大丈夫ですよ、る……佐天さん。私なら平気ですから(きっと火織お姉ちゃんが作ってくれた花飾りの護符のお陰だろうけど……寂しいですね)」

 初春の記憶が無事な理由、それは神裂が作ってくれた花に見立てた主に脳を護る護符の力によるものだった。
 上琴、佐天と絹旗、神裂、そして多くの絆を喪ったことを寂しく思った後で初春は状況把握と自分に出来ることを探し始める。

夕方、黄泉川のマンションの一方通行

「……チッ、胸糞悪ィ揺れだったぜ。しかも揺れが収まったと思ったらタイムスリップ……ふざけてやがる」

 タイプスリップにも誤差はあり一方通行が精神のタイプスリップを果たしたのはついさっきのこと。
 彼が記憶を残している理由は偶然にもその時、ベクトル操作を【反射】で設定していたお陰だったりする。

「この様子だと俺以外に記憶が無事な奴……上条はまず間違いねェ。他の奴らはどうにも分かンねェからとりあえず上条にあたるとすっか」
(……おそらく打ち止めとの関係もチャラだなァ。クソッ、上条じゃねェが不幸だって叫びたくなるぜェ……)

 一方通行は【幻想殺し】の力を、そして上条当麻という人間を信頼して上条を探しにマンションを飛び出した。

舞台は学園都市を離れてイギリス清教女子寮、神裂火織

「……何の悪夢ですか、これは。目が覚めたら女子寮……飾利が居ないじゃないですかっ! 私の大好きな可愛い妹の飾利がっ!」

 神裂の記憶が無事な理由、それはひとえに運である。
 初春が居ないことで冷静じゃない神裂は精神だけタイムスリップしたことに気付いていない。

「うっせえぞ神裂! 朝っぱらから喚いてんじゃないわよ!」
「シェリー! まさか貴女、飾利に何かしたわけじゃないですよね? 事と次第によっては」
「カザリ? 何言ってんだお前?」

 シェリーの言葉に疑問を持った神裂は考え出した、自分の今の状況について。

578:2011/09/28(水) 22:19:22 ID:qeF7UHsE
リセットし過ぎ!
整理するとえーっとこういうこと?

タイムスリップした理由:ニュートリノによるタイムスリップ研究の失敗(科学)

無事だった者達の理由
上条当麻:幻想殺し(これって「異能の力」なのかなあ?)
一方通行:ベクトル操作(何を反射したんだろう)
初春飾利:護符
神裂火織:運(?)
井ノ原真夜:?

納得がいく理由なのは飾利のみじゃねえか………

579:2011/09/28(水) 22:25:28 ID:qeF7UHsE
あと、本編の方でもこの場面で土御門が煽って上条リンチが始まったと考えると、(「全部カミやんが悪いんだにゃーっ!! 」 )
記憶を失っているはずのこの人が自覚しないうちに
歴史を変えるトリックスターになっちまってるじゃねえか。

580■■■■:2011/09/29(木) 00:05:00 ID:Oeljl.96


581:2011/09/29(木) 00:08:25 ID:irnSnP6o
すみません。引退宣言しましたが
このリセット展開に合いそうなのが思いつきました。
単なる戯言だと思ってなかったことにしてくれてかまいません。

582:2011/09/29(木) 00:10:28 ID:irnSnP6o
(時間は…去年の初秋!?タ、タイムスリップ!?ば、馬鹿な!どのような……そんな魔術、聞いたことが……ハ!?)

 そこで神裂が思い出したのは、あまり思い出したくないのだが、【御使堕ろし】という、
『不幸』により発動してしまった大規模魔術。
 あれによる影響は、体と心の入れ替わりという目茶目茶なものだったのだが、
土御門によると『儀式場』の状態によっては、風水のエキスパートである彼にすらも分からない術式が発動する可能性もあったという。
 もしかしたら……

(そ、そんな……じゃあ、またこの広い世界のどこかで、『術者』が『儀式場』探し………)

 外見ですぐ分かる【御使堕ろし】とは違い、今度は未来の記憶を持っている人物の捜索。
 まるで砂漠でダイヤを探すようなものだ。
 絶望に切羽詰まった神裂は、次の刹那、ドアの外の気配を感じると同時に、ようやく気付いた。
 侵入者によるもの以外、何一つ物音がしないことと、周囲の違和感。先ほどから周りがあまりに「変わらなさ過ぎて」いることに。
やがて女子寮のドアがキイ、と開き……


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