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バトルロワイアルぺティー
234
:
リズコ </b><font color=#FF0000>(CMFYrBvc)</font><b>
:2004/05/15(土) 00:35 ID:2KqO5TgA
以前の行動
>>220
千嶋和輝(男子九番)は、どうにか起きあがった。頭が痛かった。体も、色々な場所が痛かった。
「ここで止まってよかったねー。下まで落ちてたら、お前、間違いなく死んでたな」大迫治巳(男子二番)は、言った。
治巳は和輝をちらっと見やると、笑った。
「何泣いてんだよ。オレに会えたのが、そんなに嬉しいの?」
「嬉しくねーよ、悲しいんだよ!」
「嬉しいくせに。可愛くないねー」
……そうだよ。実は結構嬉しいよ。中学からずーっと一緒だったから、いないと何となく違和感があるんだよ。和輝はそう思ったが、口には出さなかった。
治巳は辺りを見やって、言った。「随分派手にやり合ってたねー。どっちにしろ、ここにはもういない方がいいわな。ほら、立て」和輝の腕を引っ張って、立たせた。
「歩けるか?」
和輝はためしに歩いてみた。他は軽傷だと思われたが、足首に鈍い痛みがあった。「捻ったかも」和輝は苦笑した。「ああ?」治巳は和輝の左足を見た。
「こんなの全然平気だよ。湿布つけて一日休めば治るって」
「本当かよ……」
「オレは怪我のスペシャリストだ。オレが平気っつってんだから、平気」
まあ、確かに、治巳は、サッカー部に入っていた時は、よく怪我をしていた。いつも痣だらけになってたよな。すぐ治る怪我ばっかだったけど。
「とりあえず、行くぞ!」治巳は言った。
「じゃあ、俺、洞窟に行きたいんだけど。この先のどっかにあるらしい……」
「いーけど、何で?」
「か……笹川が、多分そこにいるはずだから」
「へー」治巳は地図を見ていた。
「あとさ、俺デイバック忘れてきたんだ。銃弾くらいなら残ってると思うから、行ってもいい?」
治巳は階段を見上げた。「誰かいたらどうすんだよ。お前をこんな目に遭わせたヤツが」
「でも、いたらまた攻撃してきそうなのにしてこないじゃん」
いないってことだよ、と和輝は自信満々に言った。
「銃は持ってんの?」
「ああ。かろうじて握ってた」
治巳は、しばらく何かを考えている様子だった。
「ま、いっか。行くか!」そう言うと、治巳は階段を上り始めた。
馬鹿でよかった。和輝は思った。
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