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勇者「魔王にできることなら俺にもできる」

287以下、名無しが深夜にお送りします:2022/02/27(日) 23:33:49 ID:twPCZVlw
魔法戦士「しかし今はこれだけしか弓兵1の刑の執行を遅らせるカードがない。
なんとかできないか。」

兵隊長「明日の裁判は俺と聖騎士殿と騎馬兵4が裁判官として
合議の上判決を行います。公聴会形式で行う予定です。
俺がなりすましの推測を説明したとして後二人の裁判官は
騎馬隊に所属しています。賛同してくれるかどうか。」

288以下、名無しが深夜にお送りします:2022/02/27(日) 23:34:16 ID:twPCZVlw
魔法戦士「とにかく今はあんただけが頼りだ。再捜査のため
一日だけでもいい。裁判を延期させてくれ。」

調査兵「私からもお願いします。真相を暴いてみたいのです。」

兵隊長「分かりました。何とかやってみます。俺だって弓兵1の
無実を信じてる。極刑は阻止するつもりです。」

魔法戦士「ああ、頼む」

289以下、名無しが深夜にお送りします:2022/02/27(日) 23:34:37 ID:twPCZVlw
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見張り兵1「この裁判の結果だけで刑が執行されるのはおかしくないか?おれには弓兵1がやったなんて信じられない。これが冤罪だったらどうなる。」

290以下、名無しが深夜にお送りします:2022/02/27(日) 23:34:58 ID:twPCZVlw
見張り兵2「ここは最前線だ。いつ魔物が襲撃してきてもおかしくない。だから裁判も刑もすぐに行われるのさ。しかも貴族を殺してしまったんだぜ。やつらが弓兵1が刑から免れることを許すとは思えない。」
ガヤガヤ

歩兵2「裁判官は兵隊長と聖騎士と騎馬兵4の3人がやるらしい。騎馬隊の二人は弓兵1の
極刑望んでいるだろうし、いくら兵隊長が弁護したとしても難しいだろうな。」

291以下、名無しが深夜にお送りします:2022/02/27(日) 23:35:20 ID:twPCZVlw
歩兵3「俺たちで騒ぎ立て弓兵1の減刑にもっていけないのか?」

歩兵4「二人殺してるんだぞ。減刑は可能なのか?」

歩兵3「でも裁かれる弓兵1は牢屋に入れられたままで自分の弁護さえここで
できないんだぜ。俺たちだけでも助けになってやるべきじゃないのか?」
ガヤガヤ

292以下、名無しが深夜にお送りします:2022/02/27(日) 23:35:41 ID:twPCZVlw
兵隊長「静粛に。只今より弓兵1の裁判を行う。・・・弓兵1には
騎馬兵1および歩兵1の殺害の疑いが持たれている。軍法では
一人以上の軍内部での殺人の確証がはっきりしたとき極刑に処すとある。
しかし正当防衛ややむを得ない緊急手段として、また誤って死に至らせて
しまった場合などを加味して減刑やあらたな事実が浮き彫りにされた際には
再調査も軍法で許されている。
その点を聖騎士殿、騎馬兵4殿にはよく検討していただいて裁判を
進めていきたいと思う。お二方依存はないですか。」

293以下、名無しが深夜にお送りします:2022/02/27(日) 23:36:02 ID:twPCZVlw
聖騎士・騎馬兵4「異存はない。」

兵隊長「では裁判を進めていきます。まず我々は始め弓兵1が騎馬兵を
一人の女性を巡って殺害し、そしてその現場を見られたために歩兵1を
殺害した。そこから捜査を開始しました。しかし捜査を進めるうちに
弓兵1は歩兵1と共謀し騎馬兵1をあることで脅迫し女性をあきらめさせようと
した事実が浮かび上がりました。」

294以下、名無しが深夜にお送りします:2022/02/27(日) 23:36:23 ID:twPCZVlw
外野「そのあることってなんだ。騎馬兵1はやましいことでもやっていたのかよ」

兵隊長「それは」チラリ

聖騎士「続けよ。」

兵隊用「騎馬兵1は我が国イチャナ国では禁止されている薬物を取引そしてそれを複数の女性に使用していた痕跡があります。そしてその証拠を突きつけて弓兵と歩兵は騎馬兵を脅迫したのです。

295以下、名無しが深夜にお送りします:2022/02/27(日) 23:36:43 ID:twPCZVlw
しかし手違いがあり歩兵1が騎馬兵を刺し殺してしまい、そのことで歩兵1と弓兵1はもめた。そして誤って歩兵1を刺し殺してしまった。」

外野「なら弓兵1は極刑には値しないだろう。騎馬兵1やったのは歩兵1なんだから。」

外野「いや弓兵1が騎馬兵1を殺して、それで歩兵1ともめて、歩兵1を殺してしまったのかもしれないぞ。」
ガヤガヤ

296以下、名無しが深夜にお送りします:2022/02/27(日) 23:37:02 ID:twPCZVlw
兵隊長「静粛に!」

兵隊長「我々は調査の末、さらに歩兵1を別人物が演じていた。つまり歩兵1に
なりすました人物がいてその人物が騎馬兵1と歩兵1を殺した疑いが浮かんで来た。」

外野「一体、どういうことだ。だれが何の目的でそんなことをしたんだ?」
ヒソヒソ
騎馬兵4「兵隊長、その新たな疑惑について詳しく話してもらえますか。」

297以下、名無しが深夜にお送りします:2022/02/27(日) 23:37:22 ID:twPCZVlw
兵隊長「はい、まず歩兵1はここ一週間風邪をひいて姿を見たものはいません。
実際にあっている弓兵1も歩兵はフードを被っっていて顔をみたわけでは
なく歩兵1だと声をかけてきたので歩兵1だと思っていたのです。
そして犯行時予め図書室の個室のベッドの下に潜み、弓兵1と騎馬兵1が
応対している背後から騎馬兵を背中から刺し、個室の裏口から脱出し
廃棄物処理地へ続く出口に向かい、そこで共犯に用意させた薬物を
過剰摂取され動けなくなっている歩兵1にフードを着せ変装をとき、胸に刺し
立ち去る。」

298以下、名無しが深夜にお送りします:2022/02/27(日) 23:37:44 ID:twPCZVlw
騎馬兵4「なんとも荒唐無稽に見える話だ。なりすまし説だけでも理解できないのに、
さらに共犯説まででてくるとは。しかし両者にはナイフが刺さっていたのです。
なりすまし犯の指紋はでてきましたか?でてきてないでしょう。騎馬兵1にはだれが
ナイフを刺したのです?」

兵隊長「おそらく共犯かと。共犯がナイフを一度刺した傷口に合わせて刺しなおしたんです。」

299以下、名無しが深夜にお送りします:2022/02/27(日) 23:38:04 ID:twPCZVlw
騎馬兵4「しかしあの場には私がいた。門兵もいた。私は図書室と個室をそして
門兵は廊下を見ていた。見つからずにそんなことが可能でしょうか?」

兵隊長「確かに不可能にちかいです。」

騎馬兵4「なりすまし説はやはり推測の域をでませんな。私としては不本意では
ありますが、騎馬兵1と歩兵1の殺害どちらかに関わっているように思われます。

300以下、名無しが深夜にお送りします:2022/02/27(日) 23:38:24 ID:twPCZVlw
しかももともと二人で共謀して貴族を脅すなどという犯行をしたことが発端に
なっているのです。もしかしたら女性関係で争ったわけではなく財産目当てだ
ったのかも。極刑もやむを得ないのでは?」

門兵「待ってくれ。俺は弓兵1の減刑を求める。」」

兵隊長「裁判官以外の判決権は認めない。」

301以下、名無しが深夜にお送りします:2022/02/27(日) 23:38:43 ID:twPCZVlw
聖騎士「いや、話をつづけさせるがいい。」

騎馬兵達「聖騎士殿?」

門兵1「弓兵1が例え騎馬兵1を殺したとしてもそれでその巻き添えで歩兵1が
死んでしまったとしても、騎馬兵1は多くの人に害を与えていた。あいつが生きていたら
これから先も泣きを見る人がでてくる。それを弓兵1は止めてくれたんだ。
これは多くの人に、国にとっての功績なんじゃないか?だから俺は弓兵1の
功績に免じて減軽を求める!」

302以下、名無しが深夜にお送りします:2022/02/27(日) 23:39:02 ID:twPCZVlw
兵曹「俺も同じくだ。歩兵1だって弓兵1を助けたくて組んだんだ。
結果として本望だったと思うぜ。」

騎馬兵達「なんだと。こやつら貴族を殺したことが国にとっての功績だと。
本望だと。我々貴族がこの国の秩序なのだぞ。こやつら革命分子か?」
ガヤガヤ

303以下、名無しが深夜にお送りします:2022/02/27(日) 23:39:31 ID:twPCZVlw
外野「俺も、俺も、俺もだー。俺たちのことを使用人や奴隷かなんかと思ていて
何してもゆるされると思っている奴なんか死んで当然だ。」
ガヤガヤ

外野「弓兵1を助けろー。あいつは英雄だー」
ワイワイ

騎馬兵達「これは由々しき事態だぞ。門兵と兵曹、奴ら革命を煽動するつもりか
とらえねば!」
ガヤガヤ

304以下、名無しが深夜にお送りします:2022/02/27(日) 23:40:02 ID:twPCZVlw
聖騎士「諸君、静粛に」
シーン

聖騎士「確かに弓兵1は歩兵1と共謀した。過程で
騎馬兵1と歩兵1は殺される。弓兵1の極刑は妥当だと思われた。
しかし社会模範であるべき貴族が法律を犯し女神教徒として生きているのも恥ずかしい
行いを平然としていた。これは誰かが正さねばならなかった。・・・私は
一女神教徒として弓兵の減刑を要求する。極刑をやめ3年間の兵役の延長を
求める。」

305以下、名無しが深夜にお送りします:2022/02/27(日) 23:40:26 ID:twPCZVlw
騎馬兵達「馬鹿な。聖騎士殿、何をいっているのです。貴族が殺されたのですぞ。
それ相応の代償を払わなさなければ庶民がつけあがり社会秩序が崩れますぞ!」
ガヤガヤ

兵隊長「俺は減刑に賛成です。騎馬兵4殿は?」

騎馬兵4「ぐっ、私は反対です。・・・」

306以下、名無しが深夜にお送りします:2022/02/27(日) 23:40:45 ID:twPCZVlw
兵隊長「2対1で多数決で減刑、具体的な刑は聖騎士殿が上げられたがもう少し
話を詰めましょう。どうですか?」

聖騎士・騎馬兵4「承知した。」

カンカンカンカン
見張り兵1「襲撃だー。すさまじい数の魔物の大群が押し寄せてきてるぞー。」

307以下、名無しが深夜にお送りします:2022/02/27(日) 23:41:04 ID:twPCZVlw
兵隊長「なんだと、こんな時に。裁判はひとまず中止。全員魔物の
襲撃に対応するぞ。聖騎士殿、騎馬兵4殿、騎馬隊の指揮お願いします。」

聖騎士「無論、そのつもりだ。いくぞ騎馬兵4。」

騎馬兵4「はい。」

兵隊長「歩兵隊、弓体、門兵、見張り兵、戦闘準備だ。急ぎ配置につけ!傭兵殿一緒に

308以下、名無しが深夜にお送りします:2022/02/27(日) 23:41:25 ID:twPCZVlw
ついてきてください。

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llllll

兵隊長「状況は?」

見張り兵「兵隊長。傭兵殿。とんでもない大群です。城壁の上からよく見てください。」

309以下、名無しが深夜にお送りします:2022/02/27(日) 23:41:44 ID:twPCZVlw
兵隊長「ゴーレム、キマイラ、トロールが数十体にそれに取り巻くようにゴブリンと
オークの集団か。数千体いるのか?」

魔物の群れ「おおおおおおお、きひひひ」
ワラワラワラワラ

魔法戦士「しばらく来なかったがだいぶひきつれて来たな。」

兵一同「こんな大群あいてに俺たち戦えるのか。この砦の門も奴らの
侵入ふせげないんじゃ。」

310以下、名無しが深夜にお送りします:2022/02/27(日) 23:42:03 ID:twPCZVlw
兵曹「やっと俺が活躍するときがきたようだな。範囲高揚魔法」

兵一同「うお、なんかやる気が満ち溢れてきたぞ。俺は戦えるぞ!」
ガヤガヤ

兵隊長「兵曹、これは。」

兵曹「なに。気合を上げたんですよ。ここにいる奴らのね。」

311以下、名無しが深夜にお送りします:2022/02/27(日) 23:42:25 ID:twPCZVlw
魔法戦士「なかなかの魔法の使い手のようだな。兵曹。」

兵曹「ここの城壁とそして白兵戦は兵隊長と俺に任せるんだな。
傭兵殿は馬に乗って外で騎馬隊と一緒に戦うんだ。その方が
暴れられるだろ。」

兵隊長「兵曹、この状況でも自信に満ちてるな。心強いな。
よし。弓隊と歩兵隊は俺が指揮をとる。兵曹、俺のフォロー
頼む。傭兵殿、騎馬兵と一緒にやつらを撃退してください。」

312以下、名無しが深夜にお送りします:2022/02/27(日) 23:42:43 ID:twPCZVlw
魔法戦士「分かった。ではここは頼む。」

兵隊長・兵曹「おう!」

兵隊長「兵曹、あー少しこの場を離れるがよいか?」

兵曹「わかってますよ。あいつを弓兵1をつれてくるんでしょ。
その間は任せてください。連れてきてくださいよ。そっちの
ほうが俺の魔法よりずっと指揮があがる。」

兵隊長「ああ。助かる。」

313以下、名無しが深夜にお送りします:2022/02/27(日) 23:43:03 ID:twPCZVlw
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弓兵1「兵隊長!聞きました。魔物の大群が押し寄せてきたって。」

ガチャ
兵隊長「ああ。裁判中にな。お前は減刑に
なりそうだ。減刑の中身はまだ決まってないがな。
それと今日来たお前宛ての手紙だ。受け取れ」

314以下、名無しが深夜にお送りします:2022/02/27(日) 23:43:28 ID:twPCZVlw
弓兵1「これは。長なじみから。「縁談は断りました。あなたの
帰りを待ってます。無事に帰ってきて。」・・・これで
思い返すことないかな。安心して刑を受けれます。兵隊長、手紙を見せてくれて
ありがとうございます。え、どうして手枷を。」

兵隊長「立てるか。魔物の大群が襲撃してる。お前は兵士として
ここに来ている。国を守るってことは騎馬兵1のような人物を
助けることでもあるかもしれない。それでも・・・お前は戦えるか。」

315以下、名無しが深夜にお送りします:2022/02/27(日) 23:43:49 ID:twPCZVlw
弓兵「!戦えます。なぜなら、」

兵隊長「なぜなら?」

弓兵「それでも守りたいものがあるからです。」

兵隊長「よし、ついてこい。」

BGM ゼノブレイド2 counterattack

兵曹「範囲身体強化魔法。」

316以下、名無しが深夜にお送りします:2022/02/27(日) 23:44:08 ID:twPCZVlw
弓兵達「っ、力があふれてくるぞ。」

兵曹「弓を引け。奴らをよく狙うんだ!」

ゴーレム「ウォーーーーン」キマイラ「フシュルルー」ゴブリン「キヒヒヒ」

兵曹「弓体1陣2陣一斉発射!」ビュンビュンビュンビュンビュンビュンビュンビュン

ドスドスドスドス 「ウォーーーーン」「ぎゃひ---」「ぐはー--」

兵曹「範囲身体速化魔法。」

317以下、名無しが深夜にお送りします:2022/02/27(日) 23:44:28 ID:twPCZVlw
弓兵達「っ、体が軽い、これなら連射も可能だ。」
サササ

兵曹「弓体1陣2陣一斉発射!」ビュンビュンビュンビュンビュンビュンビュンビュン

ドスドスドスドス 「ウォーーーーン」「ぎゃひ---」「ぐはー--」

トロール「ウガー」

見張り兵1「あいつ岩石を投げきたぞ。まずいお前ら避けろ!」

兵曹「範囲魔法障壁」

318以下、名無しが深夜にお送りします:2022/02/27(日) 23:44:47 ID:twPCZVlw
見張り兵「岩石が直前で砕けた。」

兵曹「サポートは俺に任せろ。」

弓兵達「これならいけるぞ!押しまくるぞー」

弓兵1「皆、待たせたな、俺も戦うぞ!」

兵一同「この野郎、さんざん待たせやがって。早く弓を持て。配置に着くんだ。」

319以下、名無しが深夜にお送りします:2022/02/27(日) 23:45:07 ID:twPCZVlw
兵曹「来たか。兵隊長、上手くいったようですね。」

兵隊長「ああ、だがここからが本番だ。皆戦うぞ!
勝利のために!」

兵一同「勝利のために」

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320以下、名無しが深夜にお送りします:2022/02/27(日) 23:45:29 ID:twPCZVlw
タタタ
魔法戦士(ものすごい大群だが兵曹と兵隊長、聖騎士と騎馬兵
そして俺、なにより兵の皆が力をだせば撃退できるだろう。
!聖騎士と騎馬兵が言い争っているのか)

聖騎士「なんだと。この砦を引き払うだと。ここは国を守る最前線だぞ。
ここが破られれば国に魔物が侵入することが分かっているのか?」

321以下、名無しが深夜にお送りします:2022/02/27(日) 23:45:49 ID:twPCZVlw
騎馬兵5「あれだけの魔物の数。ここでは防ぎきれますまい。
これは戦略的撤退です。あの数だけの魔物に対応できる砦を
再び準備するだけでいいのです。その間他の兵達は戦ってもらいましょう。
せいぜい魔物の数を減らしてもらいましょう。
しかし騎馬隊は撤退するのです。」

聖騎士「あの者たちも国の民だぞ。国を守ろうという気持ちはないのか。」

322以下、名無しが深夜にお送りします:2022/02/27(日) 23:46:07 ID:twPCZVlw
騎馬兵5「我々が誓っているのは王や諸侯であって庶民たちではないのです。
しかも奴らがわれわれに不満を持っていることが今回の裁判で露呈しました。
奴らには精一杯ここで戦って死んでもらいましょう。不穏分子はいないほうが
良いのです。しかしあなたには失望しましたぞ。まさか貴族を殺したものに減刑を
求めるとはね。女神教徒などという建前をもちだして。あんな役にも立たない権威を
持ち出すとはね。」

323以下、名無しが深夜にお送りします:2022/02/27(日) 23:46:25 ID:twPCZVlw
聖騎士「発言に気をつけよ。1000年前より平和をもたらした女神教こそが人の心の
拠り所であるべきなのだ。」

騎馬兵5「しかし現勇者は魔王を倒すこともできていないですな。仲間が
足を引っ張っているのですかな。おっと傭兵殿には失礼を、
いることがわからなかったのでね。実力を
持たぬ権威など地に落ちるだけですな。我々にとって最も重要な権威は
王とその下の貴族という構造なのです。それに我々が知らないとでも思って

324以下、名無しが深夜にお送りします:2022/02/27(日) 23:46:46 ID:twPCZVlw
いるのですか。法王庁から各国の重要組織に派遣された技術をもったエリート達が
恩恵をもたらすと同時に諜報活動をして組織、個人の極秘情報を法王庁に
届けていることを。さらには極秘の任務をへて潜入することを。」

聖騎士「そんなものは法王庁をよく思わない者の噂に過ぎない。ここで戦わねば
騎馬隊の名が地に落ちることになるぞ。私の命令に従え!」

325以下、名無しが深夜にお送りします:2022/02/27(日) 23:47:05 ID:twPCZVlw
騎馬兵5「先ほどもいったように我々が誓っているのは王とその下に集う貴族の
権力構造なのです。女神教を行動の原理にするあなたはその構造を危険に
晒しかねないことが今日よくわかりました。だからあなたの命令を聞くことが
できない。なによりいま外で戦えばあの不穏分子どもに背中から矢を撃たれ
かねないのでね。不本意でありますが、我々は撤退させていただく。いくぞ。」
パカパカパカパカ

326以下、名無しが深夜にお送りします:2022/02/27(日) 23:47:23 ID:twPCZVlw
騎馬兵4「待て、お前ら。聖騎士どのに従え。命令違反だぞ。」

騎馬兵達「お前は聖騎士殿に従えばいい。同じ法王庁から派遣されてきた
仲間なんだからな。行動を共にすればいい。」
パカパカパカパカ

魔法戦士「聖騎士、」

327以下、名無しが深夜にお送りします:2022/02/27(日) 23:47:42 ID:twPCZVlw
聖騎士「恥ずかしいところを見られてしまったな。騎馬兵は本国までもどる
つもりだろう。ここを見捨てて。戦えるのは私と騎馬兵4とお前だけだ。」

魔法戦士「しかし連中は本国に戻れば自分たちがどういう目で国民に見られるのか
分かっているのか。王や自分たちの身内はともかく。」

聖騎士「彼らはうまく見繕って大部隊を率いて魔物を撃破し新たに砦を再建する
つもりなのだろう。しかし国民からは反感を買い彼らから心が離れていくだろう。

328以下、名無しが深夜にお送りします:2022/02/27(日) 23:48:06 ID:twPCZVlw
そして魔物の侵略に不安になるたびに国王や貴族より女神教を、勇者の存在を拠り所と
するようになる。」

魔法戦士「聖騎士?」

聖騎士「いや、女神教の権威が王や貴族によりよく浸透していれば
騎馬兵1のような行いをするものなどいなかったのではないかと思ったのさ。
私は女神教を浸透させるためだったなんだってやるさ、なんだってな。」

329以下、名無しが深夜にお送りします:2022/02/27(日) 23:48:26 ID:twPCZVlw
魔法戦士「あまり思いつめるなよ。確かにやつら騎馬兵の薄情ぶりは
酷いが。」

聖騎士「覚悟を語ったまでさ。さあ傭兵、行こう。皆戦っているのであろう。
騎馬兵4いくぞ。」

騎馬兵4「は。お供します。」

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330以下、名無しが深夜にお送りします:2022/02/27(日) 23:48:51 ID:twPCZVlw
ヒヒーン
門兵1「聖騎士殿、騎馬兵4殿、傭兵殿、他の騎馬兵はどこに?」

聖騎士「騎馬隊は残らず撤退した。残ったのは有志として
残ったこの3名だ。いわば義勇兵であろう。」

門兵2「3名であの大群に出撃など無謀です。白兵戦に備えましょう。」

魔法戦士「とにかくたくさん蹴散らしてくるさ。義勇兵としてな。」

331以下、名無しが深夜にお送りします:2022/02/27(日) 23:49:10 ID:twPCZVlw
騎馬兵4「義勇兵、なかなかいい響きですな。一女神教徒として
自らの意思でこの戦いにはせ参じます。」

聖騎士「義勇兵として我々の間に上下はない。ただ
この砦の皆をたすけるために出撃する。」

門兵1「その志、敬服します。よし開門だ。
聖騎士殿、騎馬兵4殿、傭兵殿が義勇兵として
出撃する。」

332以下、名無しが深夜にお送りします:2022/02/27(日) 23:49:30 ID:twPCZVlw
まってくれ!

門兵2「歩兵隊、どうした、俺たちの役目は砦に侵入された再に
中で相手をせん滅することだぞ。」

歩兵2「俺たちも義勇兵に参加するぞ。弓兵は上で懸命に戦ってる。
そしていま義勇兵が3人だけで出撃しようとしてる。それを
仲間として見過ごせるかよ。だから・・・俺たちも出撃させてくれ。」

333以下、名無しが深夜にお送りします:2022/02/27(日) 23:49:48 ID:twPCZVlw
門兵1「熱くなって、かっこつけやがって。死ぬかもしれないっていうのに」

兵曹「俺も義勇兵に加わるぜ。こいつらの元兵曹だからな。」

門兵2「兵曹!、全く。ここは守ってやる。わき役としてな。今日は
お前らが主役だ。行ってこい、そして帰ってこい。」

一同「いわれなくても、そのつもりさ!」

334以下、名無しが深夜にお送りします:2022/02/27(日) 23:50:11 ID:twPCZVlw
門兵1・2「主力部隊義勇隊が出撃する。開門ー-」

見張り兵「騎馬兵、歩兵、出撃しました。兵隊長
よく歩兵隊の出撃を許可しましたね。」

兵隊長「あいつらもここでの弓隊の奮闘をみて
気持ちが高ぶってたからな。それといまは歩兵でなく
有志として出撃したから義勇兵だ。」

335以下、名無しが深夜にお送りします:2022/02/27(日) 23:50:35 ID:twPCZVlw
見張り兵「失礼しました。義勇兵が敵を蹴散らすため
出撃しました。」

兵隊長「よし、敵はキマイラ、ゴーレム、ゴブリン
オーク・・まだまだいる。確実にしとめていくぞ。」

弓兵隊「おう。」

336以下、名無しが深夜にお送りします:2022/02/27(日) 23:50:54 ID:twPCZVlw
魔法戦士「閃光呪文付与、閃光ー一刀両断!」

ゴーレム「ウォーーーーン」ズバッ バターン

トロール「ウガー」

騎馬兵4「奴に向けて突っ込むぞ。ハイヤー 
くらえ!一文字突き。」ドス
トロール「ウガー」ドサリ

337以下、名無しが深夜にお送りします:2022/02/27(日) 23:51:14 ID:twPCZVlw
聖騎士「女神よ、我が剣に加護を。スターバースト」

キマイラ「フシュルルー」ドカーン

兵曹「範囲身体強化魔法、範囲身体硬化魔法、魔法力の消耗が激しいが
出し惜しみはなしだ。広範囲核熱魔法 フレアバレッジ!」
チュドーン、チュドーン、

ゴーレム・キマイラ・トロール「ぐわー---」ドカーン、ドカーン

338以下、名無しが深夜にお送りします:2022/02/27(日) 23:51:33 ID:twPCZVlw
魔法戦士・聖騎士・騎馬兵4「なんというすさまじい魔法の威力だ。
大型の魔物たちがみるみる減っていく。」

ゴブリン・オーク「ケケケ・グヒヒ」

歩兵隊「全員盾を持て!こいつらの進行を止めるぞ」 オオオー

339以下、名無しが深夜にお送りします:2022/02/27(日) 23:51:53 ID:twPCZVlw
見張り兵「兵隊長「魔物の進行が歩兵隊に食い止められてます。」

兵隊長「絶好の的だ。弓隊!魔物の後ろから狙っていくぞ。
一陣二陣一斉発射!」ビュンビュンビュンビュンビュンビュンビュンビュン

ドスドスドスドス 「ウォーーーーン」「ぎゃひ---」「ぐはー--」

兵隊長「出しおしみするなー、矢が尽きるまで撃ちまくれー」
一陣二陣一斉発射!」ビュンビュンビュンビュンビュンビュンビュンビュン

340以下、名無しが深夜にお送りします:2022/02/27(日) 23:52:12 ID:twPCZVlw
ドスドスドスドス 「ウォーーーーン」「ぎゃひ---」「ぐはー--」

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魔法戦士「大方片付いたな。最初にみた時は大軍勢で食い止められるか
不安だったが。」

341以下、名無しが深夜にお送りします:2022/02/27(日) 23:52:34 ID:twPCZVlw
聖騎士「あの軍勢相手によく戦ったものだ。今日は皆に賛美を送りたい。」

騎馬兵4「しかしまだゴブリンやオークが数百体残存しています。
まずは奴らを蹴散らしましょう。」

ゴゴゴゴ

兵曹「!まて、気をつけろ。感知強化魔法付与。地中からだ。地中から
砦内部に侵入しようとする気配がある。食い止めねば。そこか
極大氷結魔法 アイスランス」グサ

342以下、名無しが深夜にお送りします:2022/02/27(日) 23:52:54 ID:twPCZVlw
ヴリトラ「グオオオオオ」

見張り兵「兵隊長!」

兵隊長「ああ、なんてでかいミミズだ、いや蛇か。」

ヴリトラ「ヴシャーーー」

兵曹「まずい。強力な酸液をまき散らすつもりだ。歩兵隊撤退だ!
範囲速化魔法、逃げろー」

343以下、名無しが深夜にお送りします:2022/02/27(日) 23:53:12 ID:twPCZVlw
歩兵隊「うお、盾がとける。撤退だー」

ヴリトラ「ヴシャーーー」

兵曹「またまき散らすつもりか。広範囲魔法障壁」
ジュージュー

兵曹「ダメだ、魔法障壁ではとかされてしまう。」

344以下、名無しが深夜にお送りします:2022/02/27(日) 23:53:31 ID:twPCZVlw
聖騎士・騎馬兵4「ホーリーウォール!光の結界なら酸を浄化し防ぐことができるはず。
しかしこの魔法は術者が身動き取れなくなる。歩兵達の撤退はこちらに任せて、
後は頼む。頼みます。」

魔法戦士「わかった。歩兵隊は撤退しろ。あとは俺と兵曹に任しとけ。
いくぞ蛇退治だ。極大火炎魔法、焼き焦がしてやるぜ。」

ヴリトラ「グオオオオオ」バタバタバタ

345以下、名無しが深夜にお送りします:2022/02/27(日) 23:53:50 ID:twPCZVlw
魔法戦士「うお、暴れだしたぞ。」

兵曹「傭兵、ここで暴れられると聖騎士と騎馬兵4が無防備で危険だ。
誘導するぞ。閃光魔法。」

魔法戦士「分かった。閃光魔法。こっちだ、こっちだ。」

魔法戦士「だいぶ引き離したぞ。どうする。」

兵曹「こいつらは急激な温度の変化に弱い。ミミズか蛇だからな。
火炎魔法と氷結魔法を交互に撃てば勝てるだろう。」

346以下、名無しが深夜にお送りします:2022/02/27(日) 23:54:10 ID:twPCZVlw
魔法戦士「心得た。極大氷結魔法」

兵曹「極大火炎魔法」

ヴリトラ「グオオオオオ」バタバタバタ

魔法戦士「心得た。極大氷結魔法」

兵曹「極大火炎魔法」

ヴリトラ「・・・・・」シーン

347以下、名無しが深夜にお送りします:2022/02/27(日) 23:54:29 ID:twPCZVlw
魔法戦士「やったか、蛇だけにしつこい気もするが。」

兵曹「瘴気に還っている。倒したみたいだな。」

魔法戦士「しかし世の中ひろいな。あんたみたいな実力の魔法の使い手が
埋もれていたとはな。俺の知っている限りだと魔法使いという女が
最高の使い手だと思っていたんだが。」

348以下、名無しが深夜にお送りします:2022/02/27(日) 23:54:49 ID:twPCZVlw
兵曹「あいつは生活力のある女だからなー放任してるんだ。」

魔法戦士「なんだ。知り合いか。」

兵曹「俺の弟子だ。」

魔法戦士「・・・世の中せまいな。だが放任して心配にならないのか」

兵曹「だからいっただろう。あいつは生活力ある女だって。

349以下、名無しが深夜にお送りします:2022/02/27(日) 23:55:10 ID:twPCZVlw
一緒に戦っていたお前なら分かるだろう。それに俺も独自のネットワーク
持っててな。危険になったらそこに知らせろと教えてある。そうすれば
誰かしらが駆け付けて助け合うことになってる。こいつだ。マジックカード
という。」

魔法戦士「それか。俺ももらったな。」

兵曹「ほう、あいつが渡すとはね。なかなか信頼されてるじゃないか。」

魔法戦士「ふん、いつも人を利用する気まんまんな女だ。」

350以下、名無しが深夜にお送りします:2022/02/27(日) 23:55:29 ID:twPCZVlw
兵曹「とりあえずゴブリンも逃げ帰ったようだ。聖騎士達と合流しよう。
そして、」

魔法戦士「ああ、凱旋だ。」

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見張り兵「ゴブリン達が撤退しました。あれだけ周りを埋め尽くしていた魔物たちが
瘴気に還り消えていきました。兵隊長。」

兵隊長「おう、皆弓を収めよ。我々の勝利だーーー。」

351以下、名無しが深夜にお送りします:2022/02/27(日) 23:55:48 ID:twPCZVlw
一同「我々の勝利だーー-。」

兵隊長「門を開けて出撃した義勇隊を出迎えるぞー。」

一同「義勇隊を出迎えるぞー。」

兵隊長「見張り兵、あと医療班の準備だ。今回は負傷した歩兵も多いだろう。」

見張り兵1「はい、準備します。」

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352以下、名無しが深夜にお送りします:2022/02/27(日) 23:56:06 ID:twPCZVlw
門兵1「開門ー。義勇隊凱旋!義勇隊凱旋!」

門兵2「兵一同、義勇隊に敬礼!」

兵隊長「皆よく無事で帰ってきた。負傷したものは仮設の医療施設へ
行け、向こうだ。今日は皆の健闘を讃える。あれだけの
大群の中、本当によく無事で帰ってきた。」

聖騎士「お前と共に戦い勝利を得るのはこれで2度めか。
共に戦うのも悪くはないものだ。」

353以下、名無しが深夜にお送りします:2022/02/27(日) 23:56:25 ID:twPCZVlw
魔法戦士「これから何度だって勝利を得ることはできるさ。
仲間としてな。」

聖騎士「仲間か、しかし隔たりはやはりあろう。私は女神教の
法王庁からの布教者で貴族出身でもある。どうしてもそのコミュニティーを
優先してしまう。仲間より自分の所属するコミュニティーをその指令を
優先することは悪いことになるのか?」

354以下、名無しが深夜にお送りします:2022/02/27(日) 23:56:44 ID:twPCZVlw
魔法戦士「それは分からない。おれは生まれた時は何もなかった。
どのコミュニティーからもはずれた存在だった。
つらかったが、いま自由に
どの階層とも付き合うことができるのはおれを縛るものが
何もないからだろう。ただ」

聖騎士「ただ?」

355以下、名無しが深夜にお送りします:2022/02/27(日) 23:57:03 ID:twPCZVlw
魔法戦士「ただ、一緒になにかをおこなった、成し遂げた思い出は
楽しかったにしろ悲しかったにしろ、生きている間共有したいね。
その思い出での中では身分も所属も忘れて話を咲かせたいものだ。
お前の信心と使命に対する思いは少しは分かっている。それでも
魔物を撃退するという目的を大勢で達成したんだ。そいつらと
思い出を共有することも悪くはないだろう。溶け込もうぜ。
今だけは。」

356以下、名無しが深夜にお送りします:2022/02/27(日) 23:57:34 ID:twPCZVlw
聖騎士「ふっ、相変わらず口が達者な奴だ。」

魔法戦士「俺の意見に賛成、だと受け取っておくぜ。」

タッタッタッタ
医療兵1「聖騎士殿、お願いがあります。」

聖騎士「どうした。」

357以下、名無しが深夜にお送りします:2022/02/27(日) 23:57:52 ID:twPCZVlw
医療兵「魔物の酸液が皮膚に浸食している者たちが大勢います。
水で洗い流しても酸液が取れないのです。時間がたてば
皮膚がただれ骨を溶かしてしまうかもしれません。
騎馬兵4殿から聖騎士殿の癒しの光なら浄化できるはずだと伺いました。」

聖騎士「分かった。すぐに行こう。傭兵、またあとでな。」

魔法戦士「ああ、負傷兵をたのむ。またあとで。」

358以下、名無しが深夜にお送りします:2022/02/27(日) 23:58:11 ID:twPCZVlw
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ガヤガヤ
弓兵3「あの時魔物が岩石を投げてきてな、本当にダメかと思ったよ、
そしたら兵曹殿が魔法を唱えていきなり岩石が空中で壁にぶつかった
みたいに砕けたんだ。そのとき俺はおもったね。魔法はなんて
便利なんだと。俺も魔法をならうぞ。国に帰ったら勉強だ。ってね。」

359以下、名無しが深夜にお送りします:2022/02/27(日) 23:58:29 ID:twPCZVlw
歩兵3「しかし魔法なんて才能とか子供の時から勉強してないと
できないんじゃないか?」

弓兵1「ちょうど兵曹がいる、兵曹に聞いてみたらいいんじゃないか?
ここにいて大丈夫かだって?まだ判決を待つ身だけど、今晩はいいってさ。
兵曹殿ー聞きたいことがあります。

360以下、名無しが深夜にお送りします:2022/02/27(日) 23:58:49 ID:twPCZVlw
兵曹「うん、なんだ。魔法を習うのに歳は関係あるか?
うん、あるな。20年間勉強してきたものと2年間勉強してきたものでは
やはり差があるな。しかし歳関係なく魔法を早く習得するコツもあるぞ。
今日特別に教えてやろう。」

弓兵3「えー本当ですか!」
ラッキーだな ガヤガヤ

361以下、名無しが深夜にお送りします:2022/02/27(日) 23:59:09 ID:twPCZVlw
兵曹「特別講習だ。誰でもいい好きな食べ物当ててやろう。」

歩兵3「あーそれネタバレしてますよ兵曹。事前に俺らのこと調べてるんでしょ?。」

兵曹「なんだ。つまらん。しかしそういうことだ。事前に調べておく。
事前に調べるってことは自発的な行動だ。学ぶってことは受け身で

362以下、名無しが深夜にお送りします:2022/02/27(日) 23:59:26 ID:twPCZVlw
学ぶより自発的に学んだ方がやはり成長も早い。魔法も同じだ。
だから事前に調べることを身に着ければ魔法の覚えは早い。」

弓兵3「意外と簡単そうだな。」

兵曹「簡単に見えて身に着けるのは意外と難しいぞ。だが
お前が魔法を習うこと歓迎するぞ。」

弓兵3「弟子にはしてくれないんですか?」

363以下、名無しが深夜にお送りします:2022/02/27(日) 23:59:45 ID:twPCZVlw
兵曹「テストに受かればいつでも弟子にしてやるぞ。とにかく
学んで一人前になったと思ってまだ弟子になりたいと思ったら
テストに挑戦してみろ。」

弓兵3「そんなに甘くはないか。でも先生に激励うけたから
魔法ならってみるぞ。」

歩兵3「もう弟子きどりかよーまだ早いと思うぜ」
ガヤガヤ

364以下、名無しが深夜にお送りします:2022/02/28(月) 00:00:04 ID:XMTEOls.
魔法戦士(事前に調べるか、俺はけっこう行き当たりばったりだな。
それでもなんとかなってきたのも運がよかったからか?事前に調べる。
そういえば騎馬兵1のことも事前に調べられていたのか?兵隊長のことも。
犯人は調べていた。それが可能だった。国の機密だとしても。)

歩兵4「おまえ、もう手は大丈夫か、かなり酸にやられて
肩から焼けていたが。」

365以下、名無しが深夜にお送りします:2022/02/28(月) 00:00:23 ID:XMTEOls.
歩兵2「ああ、大丈夫だ、ほれ見てみろ。つやつやな皮膚が見えるだろう。
聖騎士殿に治療してもらったのさ。さすがにその前は俺もショックで焦っていたよ
、酸がどんどん浸食して痛みも激しくなっていったからな。でも今は平気さ。
それと俺の盾が酸ですっかりぼろぼろに溶けてしまったよ。柄だけは残ってるから
指紋で俺の物だとわかるけれど見るだけだともう誰のものかも盾なのか
どうかもわからんよ。」

366以下、名無しが深夜にお送りします:2022/02/28(月) 00:00:42 ID:XMTEOls.
魔法戦士「ナイフには弓兵1と歩兵1の指紋しかなかった。もし真犯人がいたとして
その指紋がついているものがないだろうか。あればそれが犯人を特定する確実な
証拠になるのだが。)

見張り兵1「兵曹、よく地面に潜んでいた魔物を発見できましたね。
俺は上から見ていたけれど全然分かりませんでした。」

兵曹「あーあれはやばかったな。地面に潜りながら砦に侵入しようとしてたからな。
しかも地面の中じゃなかなか対処の使用がないしな。第一発見者が俺で
良かったと思うぜ。」

367以下、名無しが深夜にお送りします:2022/02/28(月) 00:01:02 ID:XMTEOls.
魔法戦士「第一発見者、第一発見者?そうだったのか。あいつが共犯なら
幽霊のように誰にも見られなかったことが説明できる。そして真犯人も
わかる。しかしあいつが犯人であるとは思えない。思いたくない。
心の中でそう思っていたからずっと犯人を特定できなかったのか。
冷静に自分の中の先入観を捨て事件の結果だけを追えば犯人が見えてくる。
方法も、証拠も動機も。・・・犯人はあいつだ。)

368以下、名無しが深夜にお送りします:2022/02/28(月) 00:01:22 ID:XMTEOls.
凱旋の宴席の団らんに耳を傾けながら一人事件の真相を思案していた魔法戦士は
突如犯人とその方法と証拠と動機を発見する。犯人を見つける条件は全てそろった。
あなたは魔法戦士となり犯人を見つけ、方法と証拠と動機を推理することが
できるだろうか?

370以下、名無しが深夜にお送りします:2022/03/04(金) 00:53:44 ID:7pUPsObQ
これほどの熱量を持った書き手が新規で現れるとは…
まだ読めてないけど今後も続くって事なので 

期待の つ④

371以下、名無しが深夜にお送りします:2022/03/06(日) 17:13:25 ID:YUqyUWi2
続きです。

372以下、名無しが深夜にお送りします:2022/03/06(日) 17:13:59 ID:YUqyUWi2
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調査兵「安置所に行ってきました。まさか歩兵1になりすました真犯人は
あの人なんですか?」

魔法戦士「何も言うな、何もな。調査兵ここまでありがとう。あとは
俺がかたをつけるよ。」

調査兵「私は真実を、真相を得れないんですか?」

魔法戦士「┅あまり気分のいいものじゃないぞ。むしろいやな気分になることがおおい。真実なんてな。」

調査兵「それでもここまできたんです。
オレも真実が知りたい。」

魔法戦士「そうか、ならついてこい。

調査兵「はい。」

373以下、名無しが深夜にお送りします:2022/03/06(日) 17:14:39 ID:YUqyUWi2
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聖騎士「今すぐここを引き払うべきだと?。」

騎馬兵4「はい、本来なら遺体は判決後にすみやかに焼却され
証拠はなにも残らないはずでした。しかし裁判は魔物の襲撃に
より中断、騎馬隊は本国へ逃げ帰りました。しかし我らは
任務をやり遂げました。そして魔物の大群から多くの兵達を
助け守りました。法王庁から召喚されたとの理由で兵たちは
我らを惜しみをするものの納得はするでしょう。いましか
ありません。」

聖騎士「しかし、今のこの状態で前線の兵、しいてはイチャナ国の
国民の命を脅かすことはできない。」

374以下、名無しが深夜にお送りします:2022/03/06(日) 17:15:10 ID:YUqyUWi2
騎馬兵4「聖騎士殿、我々の大義を忘れましたか。世界を
女神教の元に統合し争いもなくそして騎馬兵1のような邪な
人間を生み出さない世を作る。それには犠牲が必要なのです。
大勢を助けるには少数を犠牲にしなければ達成できない。
聖騎士殿にもお分かりのはずだ。それにあれだけの魔物の
大群を掃討したのです。しばらくは襲撃はないでしょう。」

聖騎士「ぐっ、分かっている。分かっているはずなのに
女神教によって培われた私の良心がそれに反発するのだ。
私は人を導く器ではないのか?」

騎馬兵4「私も思いは同じです。ここの兵

375以下、名無しが深夜にお送りします:2022/03/06(日) 17:16:16 ID:YUqyUWi2
騎馬兵4「私も思いは同じです。ここの兵たちは私たちと同じです。誰かの
ために自分を犠牲にできる殉教者、まさしく女神教徒なのです。
その教徒達をおいて大義のためここを去ることに私も罪悪感を感じます。
しかし、いづれ彼らも必ずわかってくれるでしょう。自分たちの
犠牲は無駄ではなかった。死んでいった者たちも報われると。
そのためには我らは大義を成し遂げなければならない。人には
生まれた時から与えられる定めがあるのかもしれません。勇者には魔王を
倒し人々に明かりを示す定め、聖騎士殿、あなたには法王になり人々に
その明かりの方向を示すという定めが。」

ガチャ

376以下、名無しが深夜にお送りします:2022/03/06(日) 17:17:10 ID:YUqyUWi2
聖騎士・騎馬兵4「傭兵、殿、と調査兵。」

魔法戦士「・・・話がある。」

聖騎士「その手に持っている手袋は、・・・」

調査兵「歩兵1の身に着けていた手袋です。その指紋を調べたところ、
ある人物の指紋が新たに検出されました。」

騎馬兵4「ぐっ。」

聖騎士「そうか、・・・どうやらこの事件の真相がわかったようだな。」

魔法戦士「歩兵1は1週間だれにも見られなかった。最後に見たのは
弓兵1。弓兵1には証人として自分が会ったのは確かに歩兵1と
印象付けておく必要があった。そのため身に着けていたフードと手袋は
歩兵1の死体にも身に着けさせる必要があった。手袋に自分の指紋がついている
危険性を承知してな。それが仇になったな。犯人はお前だ。聖騎士!」

377以下、名無しが深夜にお送りします:2022/03/06(日) 17:17:43 ID:YUqyUWi2
騎馬兵4「手袋から聖騎士殿の指紋が検出されたからといって
それだけで聖騎士殿を犯人とは断定できますまい。手袋は
歩兵1が拾ったものが偶然聖騎士殿の無くした物だったかも
しれません。それに裁判で述べたようにあの場で誰にも
見られずに騎馬兵1にナイフを刺しなおすことなど
不可能だ。」

魔法戦士「しかし、誰にも見られずにナイフを刺しなおすとこが
できた人物が一人いた。・・・あんただ。騎馬兵4。」

騎馬兵4「!」

魔法戦士「門兵1が歩兵1の死体と弓兵1の第一発見者なら
あんたは騎馬兵1の死体の第一発見者だ。そして
ナイフを刺しなおし、最初からナイフが刺してあった
ことにすることが可能だ。死体をよく検証すれば騎馬兵1は
胸をナイフで刺しなおされていることが実証できるだろう。」

378以下、名無しが深夜にお送りします:2022/03/06(日) 17:18:43 ID:YUqyUWi2
騎馬兵4「・・・」

聖騎士「始めから聞こう。」

魔法戦士「聖騎士、騎馬兵4、お前たちは法王庁から任務を持ちここへ
派遣された。その任務は正確には分からないが、およそ王や貴族と
庶民を離反させ、庶民の拠り所をより女神教に近づける。抽象的だが
それが動機だろう。そしてその具体的な計画が今回の犯行だったん
だろう。計画はまず騎馬隊に所属する騎馬兵と兵をまとめる兵隊長の
身辺を調べるところから始まり、計画をおこなうに辺り絶好の相手が
見つかった。それが騎馬兵1だ。貴族でありその財力や地位を使って

379以下、名無しが深夜にお送りします:2022/03/06(日) 17:20:21 ID:YUqyUWi2
庶民に害を与えている。騎馬兵1の行っていることが公になれば
庶民は貴族に反発するだろう。そして犯人として長なじみを取り返したい
弓兵1が選ばれた。弓兵1が騎馬兵1を殺したとしても庶民からは
傲慢な貴族に鉄槌を下した、長なじみを取り返すためのしかたのない
殺人と、賞賛や同情を得るだろう。しかし反対に王や貴族は庶民が
自分たちに不満を持ち始めている。抑える必要があるのではないかと
疑惑を持ち両者にさらなる溝が生まれる。しかし歩兵1を何故
身代わりとして使った?」

380以下、名無しが深夜にお送りします:2022/03/06(日) 17:21:44 ID:YUqyUWi2
聖騎士「あの男はイチャナ国で薬物を騎馬兵1と取引をしていた
一人だ。直接のやり取りでないので面識はなかったみたいだが。」

魔法戦士「騎馬兵1と歩兵1には報いを弓兵1には大義の犠牲に
なってもらうと?」

聖騎士「報いを受けさせるにせよ犠牲を払わせるにしろ、葛藤したさ。
理想のためには誰かが手を下さなければならない。その誰かに
私がなる!と思う半面、私のしていることは女神教徒として
道を誤っているのではないかと何度も自問した。いまでも
自問している。お前にそれをわかってもらえるとは思っていない。」

381以下、名無しが深夜にお送りします:2022/03/06(日) 17:22:10 ID:YUqyUWi2
魔法戦士「・・・」

ΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔ

勇者「国を大きくまとめれば皆平和に暮らせるようになる。その大義を信じて多くの

敵兵を切ってきた。後ろめたい気持ちがあってもだ。その後ろめたさも

魔王と魔物討伐に代わり薄らいでいった。」

∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇

382以下、名無しが深夜にお送りします:2022/03/06(日) 17:22:37 ID:YUqyUWi2
魔法戦士「続けよう、騎馬兵1と弓兵1がいざこざを起こした晩、
お前たちは歩兵1の部屋内に潜み、戻ってきた歩兵を薬物を使い監禁。
騎馬兵4は周りにだれかいないか確認しながら、歩兵1になりすました
聖騎士を営倉まで合図で誘導する。物を叩く音かなにかで十分できるだろう。
それを兵曹があの晩に見かけた。そして
営倉で番兵を睡眠魔法で眠らせ弓兵1に騎馬兵1と取引させるよう
たきつける。うまく2つのナイフに弓兵1の指紋をつけて。」

383以下、名無しが深夜にお送りします:2022/03/06(日) 17:23:07 ID:YUqyUWi2
調査兵「・・・」

魔法戦士「取引決行の連絡はどちらかが誰もいないのを見て
砂場へ確認しにいったんだろう。そして連絡を確認後砂場の
文字を消し、廃人となった歩兵1を部屋から仮のゴミ置き場に
移す。決行の日聖騎士は個室のベッドに潜み
騎馬兵4は時間を見計らって歩兵1を
図書室廊下からゴミ廃棄場へと続く出口に置く。そして個室で
後ろから騎馬兵1を刺して出口に移動した聖騎士は変装を

384以下、名無しが深夜にお送りします:2022/03/06(日) 17:23:34 ID:YUqyUWi2
とき、歩兵1にフードと手袋を身につけさせ胸にナイフを刺し
その場を立ち去る。周りこんで図書室に戻った騎馬兵4は
悲鳴を聞いた門兵1が出口に向かうのを確認した後、個室で
騎馬兵1にナイフを刺しなおす。これで後に残る弓兵1のみに
犯罪者の疑惑が向けられる。これが俺が推測する事件の
全容だ。」

騎馬兵4「・・・」

聖騎士「大したものだな。おおよそ正確だ。しかし
これを知っているものはお前たち以外に誰がいる。」

385以下、名無しが深夜にお送りします:2022/03/06(日) 17:24:12 ID:YUqyUWi2
魔法戦士「今のところ俺たち二人だけだ。」

聖騎士「つまりお前たちを排除すればこの危機は
乗り越えられるわけだ。」

魔法戦士「あえてそうした。」

聖騎士「何故だ?」

魔法戦士「お前の望み、同時に俺の望みを叶えるためだ。」

386以下、名無しが深夜にお送りします:2022/03/06(日) 17:24:45 ID:YUqyUWi2
聖騎士「ふっ、お互いの望みが一致したのか。確かに剣士
を目指したものなら、互いが認めたものと決着をつけたい
と思うだろう。」

魔法戦士「いまは互いが戦わざるえない状況、全力が出せよう。」

聖騎士「受けよう!その勝負。騎馬兵4、お前が私の
将来に可能性を見出し信じ続けてくれていることとても
心強くありがたく思っている。感謝している。お前は
この戦いを反対するだろう。だが戦わせてくれ。」


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