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勇者「魔王にできることなら俺にもできる」
387
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/03/06(日) 17:25:17 ID:YUqyUWi2
騎馬兵4「しかし、あなたの身はもはやあなた一人だけのものではない。
多くの女神教徒に必要とされているのです。ここであなたに何かあれば
女神教はどうなってしまうのです。」
聖騎士「未来の法王の候補に上がっている者は私だけではない。
多くの者がいる。理想も野望も秘めた多くの者がな。
また女神教が絶えることはない、計画は進み始めているのだから。
私もお前もその駒の一つだ。」
388
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/03/06(日) 17:25:50 ID:YUqyUWi2
騎馬兵「聖騎士殿・・・もう何もいいますまい。」
聖騎士「傭兵、いや魔法戦士。お前はやさしい男だな。
その身を犠牲にして私の望みを叶えされてくれるのだから。
私も礼には礼で答えさせてもらおう。」
魔法戦士「ああ。だから」
聖騎士「だから」
魔法戦士・聖騎士「互いに悔いはなしだ!全力で暴れよう!」
389
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/03/06(日) 17:29:11 ID:YUqyUWi2
今日はここまで!
390
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/03/08(火) 23:29:28 ID:peEuQSQM
乙乙
この感じだと各部ごとに主人公が変わっていく感じかな
391
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/03/12(土) 01:34:49 ID:SvIuFI6k
続き始めます。
llllllllllllllll
lllllllllll
llllll
392
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/03/12(土) 01:35:26 ID:SvIuFI6k
魔法戦士「おりゃー」ブン、ブン
ひらり、ひらり
魔法戦士(間髪先制の振り下ろしからの横なぎはらいがかわされたか。オレの剣の間合いはあいつに見切られてるな。もっとも気を付けなければいけないことはおれの剣が振り払われ、いなされてしまうこと。その瞬間は無防備になり最大のすきが生じてしまう。)
聖騎士(やつの剣はツヴァイハンター。両手で扱わざる得ない大剣。それに対して私の剣はロングソード。片手で扱うことが可能なぶん速さではやつにまさる。しかし重量で
劣る分まともに競り合いをしたら分が悪い。それにしてもよく剣に振り回されず
コントロールしている。回避してからの反撃は難しいな。)
393
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/03/12(土) 01:36:08 ID:SvIuFI6k
聖騎士「ハァー!」ズバッ
ヒラリ 魔法戦士(左斜め下からの払いあげ、けん制か、この部屋は
聖騎士が室内でも訓練ができるよう広くとってある。といっても外と
違い壁に追い込まれれば不利になる。回り込むか相手を後ろに引かせる
必要がある。)
聖騎士「意外だな。お前の剣の重量なら私の剣をはじくことで隙を作る
ことができるだろう。それを狙ってくると呼んでいたが。」
魔法戦士「ふん、こちらが弾くことができないタイミングで牽制してきてよく言う。
確かにこの大剣は正眼で構え続けることはできない。重すぎるのでな。地面に下ろすか肩に乗せるのが最適の構え。剣での防御は適していない。
しかし、┅攻撃には最高に適しているんだぜ。お前の剣と違ってな!」
394
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/03/12(土) 01:36:34 ID:SvIuFI6k
ブンッ ヒラリ
聖騎士(右下方向からの切り上げ、やつは重量を乗せた剣の一撃に絶対の自信を持っている。はじき返すことはできない、さけるか受け止めるか、そしてできて払いのけて剣の軌道をそらすぐらいだと想定しているはず。そこに油断がある。)
ブンッ ヒラリ
聖騎士(反転してからの右からの横なぎ払い。そして思った通り体全体を使った一撃目に比べ隙を減らすため体の動きを減らす分威力は2撃目は落ちる。当然3撃目も。そして次の攻撃は)
魔法戦士「おりゃー」ブン 聖騎士「はあああー」カキン
395
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/03/12(土) 01:37:07 ID:SvIuFI6k
魔法戦士(!俺の上段からの振り下ろしを下からのスイングではじき返したのか?
まずい。前ががら空きだ。奴の突きが来る!)
聖騎士「うおおー」
魔法戦士(後ろに下がっても駄目だ!横も軌道を変えて突進してくる!ならば)
カキン ヒラリ
聖騎士(片手のガントレットで剣をそらすと同時に反対側に体をそらした!
その態勢のまま奴の上段斬りが来る。深追いは禁物、後ろへ後退だ。)
ササッ
魔法戦士「いまのはあぶなかった。意表を疲れたぜ。」
聖騎士「戦いの感はさすがだな。裏をかいて
お前をしとめれると思ったのだが。」
魔法戦士「なんの。まだまだ!」
396
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/03/12(土) 01:37:38 ID:SvIuFI6k
調査兵(なんという緊張感、はらはらする戦いだ。
魔法戦士殿の敗北は即ち私の死、私は最後までこの
戦いを注視できるのか?反対側の騎馬兵4殿はどの
ような心境でこの勝負を眺めているのだろうか。
とにかく寿命が縮みそうだ。私には荷が重かったか?
しかし真実を見たいとかっこつけた手前最後まで
注視してやるぞ!)
騎馬兵4(・・・二人の戦いは互いの探りあいから
始まっている。研ぎ澄まされた攻撃の連続だがまだお互いに奥の手を
見せてはいない。・・・聖騎士殿勝ってください。
勝って我々を導いてください。)
397
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/03/12(土) 01:38:11 ID:SvIuFI6k
聖騎士「ハアアッ」
カキン 魔法戦士(おれの間合いに飛び込んできた。打ち合いをするつもりか。)
カキン 聖騎士(私の全力はやつの防御の剣なら十分に弾き返すことが可能。そしてこの間合いのなかで剣をさばきながら隙を作り出す。)
カキン 魔法戦士(すっかりやつのペースだ、間合いから離れてもついて
くるつもりだな。一度大きなけん制を入れて仕切りなおさないとまずい。
それには!」
カキン 聖騎士(なっ剣戟の衝撃を受け止めずに剣を右にそらした。しかし
追撃のチャンスだ。このまま上段に構えて振り下ろす。いや、反転からの
横払いがくる!速い!)
398
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/03/12(土) 01:38:52 ID:SvIuFI6k
魔法戦士「ウオオリャーッ」
ガチーンッ 聖騎士「ッツ!」
魔法戦士「とっさに左手で剣の先を持ち両手で剣を支えて
俺の横なぎ払いを防いだか。しかし体ごとだいぶ吹っ飛んだな。
3mは吹っ飛んだか。さあ仕切り直しといこう。」
聖騎士「・・・」バッ
魔法戦士「!なっ、まだ打ち合いを望むか。」
カキン 魔法戦士(別の戦い方を仕掛けてくると思ったが
どういうつもりだ。打ち合いに自信があるのか。)
399
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/03/12(土) 01:39:59 ID:SvIuFI6k
カキン 魔法戦士(確かに接近戦であいつの方が速さがある分
こちらは防御に回るが。)
カキン 魔法戦士(それでもこちらにはそれを帳消しにできる
威力の高い一発がある。」
カキン 魔法戦士(右上段斬りを弾いた。そして次に
来る左上段斬りを)
魔法戦士「ウオオリャーッ 叩く!」カキン
魔法戦士「もらった!さらにもう一丁、左からの上段斬りだー!」
400
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/03/12(土) 01:40:24 ID:SvIuFI6k
聖騎士「スターソード!」
魔法戦士「なっ!魔法による二刀流だと。避けれない!」 グサ
聖騎士「たいした回避能力だな。
胸を狙った突きだったがそれを肩で防いだ。」
ポタポタ 魔法戦士「・・・剣と魔法による二刀流とは恐れ入ったぜ。
おれは剣に魔法を付与することしか考えたことがなかった。
俺の剣は片手で扱うことができないしな。しかも戦いの最中に
とっさに魔法で剣を生成するなど。
なかなかの天才ぶりを見せてくれるな。」
聖騎士「誉め言葉と受け取ろう。しかし戦いは非情。いくぞ!」
401
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/03/12(土) 01:40:53 ID:SvIuFI6k
カキン 魔法戦士「くっ」
カキン 魔法戦士「これがあいつが接近での近接を選んだ理由か。
剣と魔法による二刀流・・・対抗策が見つからねえ」
カキン 調査兵「魔法戦士殿が防戦一方だ。例え相手の剣を弾いても
さばいても空いた片手から魔法の剣からの攻撃を警戒しなければならない。
しかも肩を刺されて剣の威力も落ちているのか?
・・・これはやばいのか?」
カキン 聖騎士「スターソード」グサ
ポタポタ 魔法戦士「ぐっ」
402
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/03/12(土) 01:41:35 ID:SvIuFI6k
騎馬兵4(右肩に続き右膝にも剣が刺された。傭兵どのは
聖騎士殿の二刀流になすすべもない。・・・これで勝負あったか。
聖騎士殿、もう一押しです。)
聖騎士「はあああ」
カキン 魔法戦士「ぐっ」(このままでは負ける、あれをやるしか
ない。チャンスは一度。しくじれば俺の負けだ。)
カキン 聖騎士「スターソード」 魔法戦士「身体硬化魔法!」グサリ
魔法戦士「おりゃー」ブン
ヒラリ 聖騎士「脇腹への致命傷を身体を硬化することで防いだか。
そしてそれがお前の私の二刀流に対する対抗策か。しかし
私はお前を少しずつ切り刻んでいくだけだ。」
403
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/03/12(土) 01:42:22 ID:SvIuFI6k
ポタリポタリ 魔法戦士「はあ、はあ、俺はまだ負けん。」(これは俺の
最後の手段をあいつに気取られないためのそして自らの体を破壊
しないための布石・・・)「おりゃー」
カキン 聖騎士(右からの上段斬り。やはりダメージが大きいのか。剣が大振りで
隙がでている。そして弾いた剣の衝撃もコントロールできずに
体が振り回されている。しかし硬化されている奴の体は
スターソードでは致命傷を与えるほど威力がない。)
カキン 聖騎士(次に大きな隙を作った時にロングソードでとどめを刺す)
404
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/03/12(土) 01:42:58 ID:SvIuFI6k
魔法戦士「おりゃー」
ひらり 魔法戦士「ごふっ。がはっがはっ」
聖騎士(ダメージと剣の反動に体が耐えられなりついに膝をついたか。)
「魔法戦士、私の勝ちだな。」
魔法戦士(!両手で上段に構えた。いまだ。これが最後の俺の手段だ!)
(爆裂魔法付与!)ボカーーン「ぐっ。いけーー-っ。」 ヒュンッ
405
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/03/12(土) 01:43:25 ID:SvIuFI6k
グサ 聖騎士(ぐふっ。やつの剣が私の胸を貫いている。しかし
なぜ稲妻のような速さで私の懐で飛び込んでこれたのだ。それに
剣には魔法が付与されていない。!肉の焦げた匂いだ。奴の足か。
瞬間に足に爆裂魔法を付与しその爆発の力で私の懐に飛び込んだのか。
突きを放ったのか。足を失う代償に。)
「魔法戦士・・・みごとだ。お前の勝ちだ。」
魔法戦士「本当に最後の手段だった。足がだめになってしまうことを
顧みる余裕もなかった。お前は強かったよ。」
聖騎士「ふっ、ヒーリングライト」
魔法戦士「足が。焦げた肉が元の色に再生していく、聖騎士どうして?」
406
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/03/12(土) 01:44:05 ID:SvIuFI6k
聖騎士「私を倒した男が立てなくなってしまったらみっともない。
そんな男に倒されたと私のプライドが許せないのさ。」
魔法戦士「礼をいう。ありがとう。」
聖騎士「剣を胸から抜いて体を床におろしてくれないか。
楽にさせてくれ。」
魔法戦士「ああ」グッ
聖騎士「がはっ」
407
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/03/12(土) 01:44:27 ID:SvIuFI6k
聖騎士「改めていう。お前の勝ちだ。実はいうとずっとお前に嫉妬していた。
お前が勇者と共に魔王討伐にいってからずっとな。何故私でなくお前なのだと。
それがなければこの計画も乗らなかっただろう。ごふっ、ずっとお前と戦える機会を
探していた。そしてどちらが勇者と共に戦うにふさわしいか決着をつけたかった。
そして今その答えがでて満足している。」
魔法戦士「そんな寂しそうな顔をして満足しているのかよ。勇者とは俺のほうが
先に会った。ただそれだけだ。もしお前が先にあっていればお前が勇者と共に
魔王討伐にいっていただろう。」
408
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/03/12(土) 01:44:51 ID:SvIuFI6k
聖騎士「騎馬兵4、最後までついてきたお前を私のわがままでつらい立場に
追い込むことになってしまった。ごふっ、ごふっ、誤ってもあやまりきれぬ。」
騎馬兵4「これも女神の思し召しなのでしょう。見事でした。
生涯忘れることができぬ死力を尽くした戦いを見ました。
私はこの事件の証言をして裁いてもらいます。計画には
あなたがいたから賛成でした。しかしもう私には計画を
賛成する理由がない。」
魔法戦士「計画?イチャナ国の支配層と庶民を分断して庶民に女神教を
浸透させる計画のことか?」
騎馬兵4「法王庁にはもっと遠大な計画があるようなのです。
詳しいことは聖騎士殿始めごく少数の人にしかしらされていない。」
409
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/03/12(土) 01:45:26 ID:SvIuFI6k
聖騎士「法王庁は1000年まえの勇者伝説を再現しようとしている。
・・・規模を拡大してな。ごふっ
1000年まえ勇者が現れメライカを支配する魔王を倒しメライカに平和が
訪れた。勇者と共に平和をもたらした女神教は人の拠り所となり
教義は権威となった。しかし1000年間、魔王も勇者も現れず、国同士や人同士
で争いが続く中で女神教から人の心は離れその権威は失われていった。
しかし魔王と勇者が出現したいま再び女神教の復興の機会が訪れた。ごふっ
法王庁は世界の国々の国の中の対立構造が激化して争いあうことを望んだ。
そのほうが魔王軍の支配の進行が速くなるからだ。そして世界を魔王が支配
した時に勇者により魔王が倒される。そうすることで世界には
法王庁を頂点とした組織ができ人の拠り所として、権威としてゆるぎないもの
になる。ごふごふっ」
410
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/03/12(土) 01:45:52 ID:SvIuFI6k
魔法戦士「しかし魔王の力の根源は死んだ者の負の力。世界で争いが起きれば
魔王の力がより強大になり、勇者にはたちうちできなくなる。法王庁の
考えは浅はかだ。」
聖騎士「魔法戦士、魔王は・・・・」
魔法戦士「聖騎士!魔王は、魔王はなんだ、答えてくれ!」
騎馬兵4「目から光が失われました。傭兵殿、聖騎士殿はいま旅立たれたのです。」
魔法戦士「旅立ってしまったのか。聖騎士、お前とはもっと早く会っていれば
もっと別のかかわりがもてたのかな。調査兵よ大変なことに付き合わせて
しまったな。」
411
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/03/12(土) 01:46:23 ID:SvIuFI6k
調査兵「今日のことは生涯忘れそうにない出来事になりそうです。
ただ私には思いもよりもしないほど大きな真相があるみたいです。」
魔法戦士「そうだな。聖騎士もつれて兵隊長に報告しに行こう。
そこで今回の事件をどうするか決めるとしよう。騎馬兵4、それでいいか。」
騎馬兵4「はい、私もそれに従います。」
llllllllllllllll
lllllllllll
llllll
412
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/03/12(土) 01:46:43 ID:SvIuFI6k
魔法戦士「・・・以上が事件の真相だ。」
兵隊長「そうでしたか。まさか真犯人が聖騎士殿だったとは。
そうとう思い悩んでの犯行だったのですね。」
魔法戦士「今回の事件どうすべきだと思う?」
兵隊長「・・・聖騎士殿は先の魔物の大群の襲撃の再
わずかな兵とともに義勇兵として奮戦したが以前からの
古傷が悪化し勝利後、亡くなった。名誉の戦死とする。
共に義勇兵として戦った騎馬兵4殿は亡くなって聖騎士殿の
遺体を埋葬するため法王庁に戻る。弓兵1は今回の奮戦で
国境を守った功績により刑を免除する。
これでどうでしょう?」
騎馬兵4「イチャナ国にいさかいの種を蒔いてしまった私たちを
許してくださるのですか?」
413
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/03/12(土) 01:47:06 ID:SvIuFI6k
兵隊長「支配層と庶民の確執は以前からくすぶっていました。
表面的にはあまり現れなかっただけです。あなたたちが仕掛け
なくても遠くない未来に表面化していたでしょう。それに
今回の襲撃で聖騎士殿と騎馬兵4殿は兵達から敬愛の情を持たれて
いる。薄情にも自分たちを見捨てていった騎馬兵達とは違い
最後まで一緒に戦い勝利しました。しかも聖騎士どのは
負傷兵全員の手当をしてくれたのです。おれはあいつらが
真相を知り落胆するところなど見たくないんです。
だからこれでいいと思うのです。」
騎馬兵4「兵隊長殿の配慮に感謝いたします。聖騎士殿の遺体は
私が持ち帰ります。」
414
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/03/12(土) 01:47:35 ID:SvIuFI6k
llllllllllllllll
lllllllllll
llllll
魔法戦士(聖騎士との死闘から二日経つ。昨日騎馬兵4は砦の
兵達に別れを告げ去っていった。俺は傷の療養のため二日間
ベッドに横たわっていた。)
ガチャ 兵曹「傭兵、ちょっといいか。」
魔法戦士「何の用だ。俺はまだ動けないぞ。」
兵曹「魔法使いが危険な可能性がある。」
415
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/03/12(土) 01:48:07 ID:SvIuFI6k
魔法戦士「!何故わかる?」
兵曹「魔法使いからは1か月前に法王庁に調べものに行くと
連絡がきた。そして昨日魔法使いに連絡を送ったが
帰ってこない。このマジックカードだがこちらから送っても
こちらに連絡が来ないことがある。届いても
魔法使いが返してこない場合と届いてない場合だ。
届いてない場合、カードは黒から白に変色する。このように。
そしてそれは魔法が全く使えない場所に
いるということだ。機転の利く魔法使いが自らそんな場所に
出向くとは思えん。罠にはまって閉じ込められた可能性が
高い。」
魔法戦士「連絡を送ってカードが白く変色するようになったのは
いつからだ。」
416
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/03/12(土) 01:48:32 ID:SvIuFI6k
兵曹「気づいたのは昨日だ。それ以前は分からない。なにしろ
一か月ぶりに連絡したからな。」
魔法戦士「それでおれにどうしろと。あいにく俺は
負傷している。しばらく動けないぞ。
あんたがいけばいい話じゃないか。魔法で何とかなるだろう。」
兵曹「いやだから魔法が使えない場所に閉じ込められている可能性
が高い。おれがいっても役にたたないだろう。」
魔法戦士「・・・俺は負傷しているのに行けというのか。
脇腹の傷がいえてないのに馬に乗って移動する大変さ
わかってるのか?」
417
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/03/12(土) 01:48:55 ID:SvIuFI6k
魔法使い「法王庁は表向き解放されているが、裏は権謀術数が
交錯する伏魔殿として噂されるところだ。そんな処に魔法使いが
つかまっているとするとお前も心配じゃないのか?
砦のことは俺は兵隊長に任せておけ。魔法使いを助けに行ってくれ!」
魔法戦士「ふん、人使いが荒いのは師匠譲りか。分かったよ。
いけばいいんだろ。だが1日後だ。あと一日療養させろ。それからだ。」
兵曹「・・・しかたない。」
llllllllllllllll
lllllllllll
llllll
418
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/03/12(土) 01:49:19 ID:SvIuFI6k
兵隊長「傭兵殿、まだ傷は完治していないのでしょう?
せめてあと3日ぐらい療養していってください。」
魔法戦士「兵曹が早くいけとせがむのでな。弟子が心配で
仕方がないらしい。」ヒヒーン
兵曹「お前も心配ではないのか?」
魔法戦士「あいつが簡単に死ぬような奴とは思えん。」
兵曹「そんなこといったら弟子が悲しむぞ。まあいい。
法王庁へだが、船を使う。持っている奴がいる。そいつに連絡しておいた。
カミモ川を下流へ向かえ。途中メライカ国とイチャナ国をつないでいた
壊された大きな橋の残骸がある。そこが合流地点だ。先にいるはずだから
分かるはずだ。」
419
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/03/12(土) 01:50:36 ID:SvIuFI6k
魔法戦士「分かった。じゃあ兵隊長、行ってくる。ここのことは
頼む。兵曹あんたもな。」
兵隊長「兵一同整列!」
弓兵1「兵一同整列!」
兵隊長「傭兵殿の旅の無事を祈って。全員敬礼!」ビシ
兵一同「傭兵殿の旅の無事を祈って。全員敬礼!」ビシ
魔法戦士 ビシ 「行くぞ!ハイヤー」パカッパカッパカッ
パカッパカッパカッ
┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅
勇者「魔王にできることなら俺にもできるんじゃないかって 何故か思ったんだ。」
第二部国境前線 完
┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅
420
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/03/12(土) 01:54:15 ID:SvIuFI6k
以上、第二部国境前線でした。
次回からは魔法使いを主役にした第3部
潜入法王庁を予定しています。
こうご期待ください。
421
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/03/12(土) 10:37:53 ID:2VbTnSW.
乙
ちょいちょい中途半端なところで文が切れてるから、
区切るにしても句読点で切った方が読み易いかも
422
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/03/12(土) 13:30:28 ID:SvIuFI6k
コメントありがとうございます!
次回から読みやすさも工夫してみます。
423
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/03/18(金) 22:31:15 ID:0S5YxSRU
投稿開始します。
424
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/03/18(金) 22:31:55 ID:0S5YxSRU
ザザー、ピューピュー
船員1「天候よし。風なし。陸地を経ってから
3日目。空に見上げて見えるのは
マストに休憩しに来た渡り鳥のみ。今日も
川の流れに任せて進むのみ。ジャックツーペア」パサッ
船員2「しかしカミモ川の広いこと。
前も横も後ろもどこにも陸地がみえないな。
まるで海にいるようだ。もちろんこれから向かう
法王庁は川から海に抜けて向かうアリタイ地方
にある。8ツーペア」パサッ
船員3「そいうえばえらく若い女だったな。
この船のオーナーの商人さんが乗せた客は。
勇者パーティーの一人らしいが
法王庁にいくだなんて出家でもする気か?」
(!ジョーカー 船員4が持ってたのかよ。
425
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/03/18(金) 22:32:26 ID:0S5YxSRU
員4「なんでも調べものらしいな。1000年以上
昔からあるところだから、調べものには適した場所
なんだろう。まあ禁欲的な所だから俺には縁が
ない場所だがなー。キングツーペア」パサッ
船員1「所でアリタイ地方まで10日間ぐらいのかかるんだが
その間、用たしはどうしてるんだ。俺たちと同じように
船尾の甲板から海に直接用を済ませているのか?9ツーペア」パサッ
船員2「誰にも気づかれないように用を足してるんだろう。
だけど直接聞くのはやめておけよ。魔法の専門家らしい
からな。痛い目みるぞ。7ツーペア 上がり」パサッ
426
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/03/18(金) 22:33:10 ID:0S5YxSRU
船員3「案外魔法でなんとかしてるんじゃないか?
船内で見かけることあまりないぞ。 8ツーペア」パサッ
船員4「深窓の令嬢か。俺たちとは住む世界が違う人
なんだろうなー 9ツーペア 上がり」パサッ
船員1「いや、令嬢っていうよりおてんば娘って感じだったぞ。
商人さんは不発弾扱うような感じで接してたぞ。
とんでもないこと押し付けられるんじゃないかってな。」
(あーババの方だった)
?「ふーん、ババ抜き楽しそうじゃない。」
427
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/03/18(金) 22:34:01 ID:0S5YxSRU
船員3「あっ魔法使いさん、船首のデッキに来られるなんて珍しい。
7ツーペア 上がり 船員1今日の掃除当番と夕飯の当番はお前な。」
船員2「じゃあ俺たちはこれで。船員1あとはよろしく。」
(本物のババをひいちまったな、無事を祈るぞ。)
船員1(皆、置いてかないでくれよー)
魔法使い「ところで不発弾って誰のことかしら。わたしときどき
人にとんでもないこと頼んじゃうのよね、強引に。」
428
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/03/18(金) 22:36:05 ID:0S5YxSRU
船員1「知りませんよ、魔法使いさん、
それにしてもどうしたんですか。船首の甲板に
くるなんて今日は珍しい。」アセアセ
魔法使い「おかげで私の性格をあなたに教えてもらえたわ。
どうもありがとう。」
船員1「魔法使いさん、今日は腕にふるいをかけて料理しますよ。
きっと気に入ってもらえると思いますよ」
429
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/03/18(金) 22:36:44 ID:0S5YxSRU
魔法使い「そうね、あなたの料理を期待しているわ。
とんでもないとこ頼まずにすむかも。甲板にでたのは
ちょっとした気分転換よ。すこしは日に当たらないとね。
いちどマストに登ってみたかったのよ。案内してくれる?」
船員1(きっとこういう所だよなー商人さんが戦々恐々してたの。)
魔法使い「何?お客は黙って目的地に着くまで部屋に
閉じこもってろというわけ?」
船員1「いえ、マストに登るのは危険が伴いまして。」
430
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/03/18(金) 22:37:10 ID:0S5YxSRU
船員1「いえ、マストに登るのは危険が伴いまして。」
魔法使い「危険?私はこれまでさんざん危険な目にあってきたの。
もし案内してくれたら、あなたの食事がふるわなくても
機嫌は直してあげるわ。」
船員1「しかし、もし魔法使いさんにけがでもされたら私が
処罰されるわけでして。」
(勘弁してくれー)
?「船員1、案内してやれ」
431
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/03/18(金) 22:37:41 ID:0S5YxSRU
船員1「商人さん、いいんですか。」
商人「私がみてるから。彼女は大丈夫だろう。けがしても
他人のせいにしないし、私もお前に責任を問わない。
しかしまったく好奇心が旺盛だな。そして無鉄砲だ。」
魔法使い「私にとってそれは誉め言葉よ。これからもどんな
場所にも飛び込んでいくつもりよ。さあ船員1さんマストに
案内をお願いするわ。」
船員1「はい。分かりました。こちらです。」
432
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/03/18(金) 22:38:39 ID:0S5YxSRU
船員1「どのマストに登りますか?」
魔法使い「もちろん一番大きな帆のマストよ」
船員1「ではこの縄梯子を伝って上に登ります。縄梯子は不安定です。
それと上空は甲板と違い風が吹いてます。慎重に登ってください。
では私が登ります。後についてきてください。」
魔法使い「分かったわ。」
433
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/03/18(金) 22:39:04 ID:0S5YxSRU
船員1(俺の後に続きたどたどしさもなく円滑に登ってきている
運動神経も度胸もいいようだ。)
船員1「ここがマストの上段です。急に突風がきます。
しっかりマストに腕を巻きつけてください。そしてゆっくり
腰をおろしてください。」
魔法使い「こうね」
ヒューーー
船員1「だいぶ高い所にいますが、怖くはないですか?」
434
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/03/18(金) 22:39:25 ID:0S5YxSRU
ヒューーー
魔法使い「いいえ、へっちゃらよ。それにやっぱり登って正解だったわ。」
商人「おおーー-ーい、魔法使い平気かーー--?」
船員1「商人さんが下で呼んでますね。」
魔法使い「私は平気よー---。
ここからみる景色は格別よー---。空気も冷えておいしいしー--。
商人も登ってきたらーー---」
商人「私は遠慮するよーー---」
魔法使い「それは残念ねーー---」
435
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/03/18(金) 22:40:27 ID:0S5YxSRU
船員1「今日のような天気のいい日はたしかに見晴らしがよくて気分が
高揚する気がします。しかし危険がつきものです。風の強い日もあります。」
魔法使い「そうね、危険を犯さなければ得れないものもあるわ。
好奇心が自分に災いをもたらすこともある。それでも私は好奇心の
先にあるものを見てみたいの。今日のこの景色のようなね。」
ピューピュー
魔法使い「今私は渡り鳥と同じ景色をみているのね。新たな発見ね。」
チラッ
船員1(若くて美人だな。そしてとんでもなく勝気で無鉄砲だ。
これが勇者パーティーの魔法使いか。
彼女は目的地の法王庁でどんな景色をみるのだろうか、どんな発見を
するのだろうか?」
ザザー、ピューピュー ザザー、ピューピュー
436
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/03/18(金) 22:40:53 ID:0S5YxSRU
┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅
勇者「魔王にできることなら俺にもできるんじゃないかって 何故か思ったんだ。」
第3部 潜入法王庁
┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅
437
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/03/21(月) 21:19:27 ID:smRGPgUY
他と比べて何となく気安い話し方だし、商人は魔法使いと昔ながらの知り合いなのかな?
438
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/03/22(火) 20:04:10 ID:NaJAay8c
コメントありがとうございます。
魔法使いはギルドに登録された冒険者として名前が知れ渡っている
設定です。で商人はギルドに客として冒険者を雇用したりしています。
でも最近はなぜか魔法使いが客として商人を使う立場が多いため
「あれ、なんか違うような・・・まあいいか。さんざん儲けさせてもらったし」
みたいな立ち位置です。
439
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/03/22(火) 23:09:06 ID:NaJAay8c
投稿開始します。
今回は短いです。
440
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/03/22(火) 23:09:38 ID:NaJAay8c
商人「まったく久しぶりに連絡を寄越してきたと思ったら早速急を要する
仕事を依頼してくるとは。」
魔法使い「代金はいつものようにギルドに請求すればいいわ。
言い値で大丈夫よ。」
商人「しかし、船を臨時に動かした分船員も臨時で働いてもらった。
多少は高くなること頭に入れておいてくれよ。」
魔法使い「わかったわ、でも確認してあまりにも高かったら、
文句いいにいくからね。」
業者「馬車のしたくができました。法王庁には午前の今
頃に出発すれば夕方前には
着くはずです。法王庁までは街道一本道で整備されているので
快適な旅を保証しますよ。」
441
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/03/22(火) 23:10:02 ID:NaJAay8c
商人「有難う。これが代金だ。」
業者「まいどー」
商人「まったく。・・・昨日の夜に
アリタイ地方の最も大きな沿岸都市
イスカンダルに着いたと思ばさっそく馬車の手配に
時間をさいて
そのせいでまともな宿をとれずに安全の保証のない
下町の安宿に泊まることになるとは。
狙わねぬよう貧相な身なりに変装して
船員たちの一緒に雑魚寝したのは初めてだよ。
君といると冷や冷やの連続だ。」
魔法使い「いい体験になったでしょ。私は
慣れっこだけれど。」
442
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/03/22(火) 23:10:27 ID:NaJAay8c
商人「しかし、法王庁では気を付けてくれよ。
表向きとても安全な所だが、昔から裏の顔を
持っていると噂されるところだ。秘密を調べようとして
行方不明になった冒険者もいる。
いくら君がメライカと魔王の関係を調べるだけといっても
その過程で法王庁にとって触れてはならぬとこが露呈しないとも
限らない。いくら君が荒事に慣れているとはいえ、
相手は各国の政治家をいままで篭絡し法王庁の権威と主権を
握り続けてきた海千山千の連中だ。どんな手をつかってくるか。
君のことが心配だ。」
443
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/03/22(火) 23:12:16 ID:NaJAay8c
魔法使い「有難う。でも私も馬鹿じゃない。もしもの時の
ための保険はとってあるわ。先生やあなたを含めてね。
だから・・・あなたの心配は奥さんに回してあげてね。
奥さんによろしくー♡。じゃあ馬車をだして!」
御者「はい。では出発しますね。お嬢さん。はいやー」
ピシッ ヒヒーン パカパカ
商人「おい、魔法使い、まだ言いたいことはすんでないぞ。
・・・まったく。私は彼女に振り回されてばっかりだ。
しかし、彼女の性格が災いして深入りしすぎて
法王庁の逆鱗に触れねばいいのだが。」
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444
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/03/26(土) 02:44:01 ID:pPWiKzr2
法王「ほう、メライカの過去を調べたい
とここへきたか。順調にことが進んでいるな。」
枢機卿「はい、勇者パーティーのここ一年の
動きは我々の見込みどおりです。順調に
魔王に戦いを挑みそして勝てないことを悟る。
そして勝つための他の方法を探す。そのヒントを
得るためにここへやってくる。神殿騎士たちの
報告によると若い女のようです。法王庁外交部調査室
への立ち入りを求めてきました。我々への挨拶も
含めて。」
法王「もちろん、あってやろうではないか。
我々の計画の重要な推進者なのだから。
かの者ががそれを知らずともな。」
445
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/03/26(土) 02:45:35 ID:pPWiKzr2
枢機卿「しかしあそこは1000年以上
まえより法王庁から
世界各国へ派遣された聖職者たちが集めた情報が
集積された知の宝庫、法王庁でもはいることが
許されるのはごくわずかな者だけ。・・・
部外者に簡単に許可するのは口惜しい気がします。」
法王「我々が行おうとしている遠大な計画を考えれば
それは微々たるおもいではないか。
それに魔王を倒すためならどんな協力もいとわない。
それが法王庁の表向きの姿勢なのだ。」
446
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/03/26(土) 02:47:40 ID:pPWiKzr2
枢機卿「そうでしたな。
では面会の日にちでも決めましょうか」
法王「明日にでも会おう。」
枢機卿「!会われることに積極的なのですね。
今日の夜の報告だというのに。」
法王「楽しみではないか。
勇者パーティーのうち一人に
会うのだから。どのような者なのか。」
枢機卿「私は不安です。万にも一つ彼らが我々の計画を
あそこで知ることになりくじいてしまうのではないかと。
すくなくともあそこで過去に法王庁が行ってきた行為
もおぼろげにつかむことになりましょう。法王庁に対する
不信が芽生えるかもしれません。」
447
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/03/26(土) 02:48:49 ID:pPWiKzr2
法王「枢機卿よ。この計画はもう動き始めている。
だれにも止めることはできない。大河の氾濫の激流に
飲まれた者が助からぬようにな。奇跡でも起こらぬ
限りな。それに不信か。いまさらではないか。
われわれはこの計画のために約束を破ったのだ。
昔から続いた相手の信頼を裏切ったのだ。
相手が人でないとしても約束を破ったことに変わりはない。
教義を破った我々は・・・不信者なのだ。」
枢機卿「法王庁を、多くの信者を守るためなら我々が
手を汚す覚悟はできている。・・・
偉大な過去の先達たちと同様に。」
448
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/03/26(土) 02:49:30 ID:pPWiKzr2
枢機卿「私にはそれができるでしょうか?我々の行った
ことがもし公になったときにその蔑みに
絶えられるでしょうか。
法王「そなたが誇り高いことは承知しておる。
そなたの不安もな。とにかく会ってみてそれから
考えてみてもいいではないか。・・・計画に必要なのは
勇者だけなのだから。」
枢機卿「それを聞き安心しました。そうですね。とにかく会って
みることにしましょう。」
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449
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/03/26(土) 02:52:15 ID:pPWiKzr2
法王「そうじゃ。我々が地位に付くと同時に継承された
心構えだ。過去から面々と先人から受け継がれてきた
・・・な。そうやって先人達は法王庁を、
我々を守ってきたのだ。」
枢機卿「私にはそれができるでしょうか?我々の行った
ことがもし公になったときにその蔑みに
絶えられるでしょうか。
法王「そなたが誇り高いことは承知しておる。
そなたの不安もな。とにかく会ってみてそれから
考えてみてもいいではないか。・・・計画に必要なのは
勇者だけなのだから。」
枢機卿「それを聞き安心しました。そうですね。とにかく会って
みることにしましょう。」
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450
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/04/01(金) 21:38:30 ID:GGkansYU
投稿開始します。
451
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/04/01(金) 21:39:36 ID:GGkansYU
神殿騎士「こちらの先の扉の部屋で法王と枢機卿の
両名があなたをおまちです。しかし面会を求めて
即、お会いになるとはあなたは加護が強い人らしい。
両名とも魔王との戦況を知りたがっているのでしょう。
それを戦った本人から直接聞ける機会です。
ご両名にとっても誰よりも早く手にしたい情報で
あるはずです。そしてあなたも両名から魔王
討伐のよい知恵を授かる機会かもしれません。
この面会から多くを得ることを祈っていますよ。
あなたに女神の加護を」
魔法使い「案内ありがとう。すんなりと
面会できて私も嬉しいわ、あなたの手回しが
よかったのかしら。あなたに女神の加護を。」
神殿騎士「勇者パーティーの一人
魔法使い様が到着しました。」
452
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/04/01(金) 21:40:01 ID:GGkansYU
神殿騎士「勇者パーティーの一人
魔法使い様が到着しました。」
枢機卿「まっていた。はいるがいい。」
魔法使い「はい。」ギギー
魔法使い「お初目にかかります。勇者と共に
この一年魔王討伐に参加していた魔法使いといいます。
今後ともどうかお見知りおきを。」
法王「うむ、そなたの活躍のことは耳にしている。
同じギルド出身者として鼻が高い。出身はアシロ国だったな。」
魔法使い「はい、法王様、枢機卿さまがギルド出身者であること
存じております。そしておっしゃるように出身はアシロ国の
それなりに裕福な商人の家庭の出です。」
453
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/04/01(金) 21:40:34 ID:GGkansYU
法王「裕福な出からの冒険者、理由は問うまい。人それぞれ
事情が理由があるだろう。早速だが魔王討伐の状況を
聞きたいと思う。魔王の影響だろうかメライカのみならず
他の国でも魔物の被害が多く出てきているのを聞いておる。
時間が経つにつれそれは拡大するように思われる。ゆえに
聞こう、魔王に勝つ見込みが勇者にそなたらにあるかどうか。
勝つとしてどのくらいの時間があれば魔王に勝てるのか。」
454
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/04/01(金) 21:40:54 ID:GGkansYU
魔法使い「結論からいうと私たちが魔王に勝つことはできません。」
枢機卿「何を馬鹿な。そなたたちが勝てぬなら他の誰が勝てるというのだ。」
魔法使い「・・・魔王と何度も戦い勇者は覚醒しました。
覚醒した勇者の力はすさまじく私達とは別次元の力でした。
天地をゆるがす戦い、それはまるで神々の戦いのようでした。
私たちはその力の影響から避難し、身を防ぐので精一杯
だったのです。両者の力の干渉が別の世界を引き寄せたの
でしょうか。勇者と魔王はその中に二日間消え去りました。
勇者が再び現れた時に人の残存思念が留まる地にいたと
言っていました。私たちの世界の言葉で言えばあの世で
しょうか。」
455
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/04/01(金) 21:41:23 ID:GGkansYU
枢機卿「あの世、そのような場所が実際に存在しているなど、
信じられん。失礼、女神教徒として発言が
不謹慎だったかもしれません。我々も天国が
あるだろうとみとめているのだから。」
法王「魔法使いよ続けよ。」
魔法使い「はい、・・・あの世、人の残留思念が留まる地は
天国のような場所では決してなかったようです。
人が死んだときに残すのは満足や幸福ではなく
渇望や憤り、悔いでそれが残留思念と呼ばれるものだと
勇者は言っていました。そして魔王は過去から現在まで
の全ての死んでいった者たちの残留思念を自らの
力として取り込むことができる。かたや、勇者は
今生きている者たちの希望や意思のみ力として
取り込むことができる。あの世で魔王にそう教わったようです。
そしてとても太刀打ちできない。と勇者は匙を投げました。」
456
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/04/01(金) 21:41:51 ID:GGkansYU
枢機卿「なんと勇者がくじけるなど。しかも魔王の、敵の
話を鵜呑みにするとは。魔法使いよ、勇者パーティーの
一員としてその勇者をはげまし、再び魔王との再戦に
赴くのがそなたの役目ではないのか?ここまで逃げ」
法王「魔法使い、ここに何故やってきたのだ。」
魔法使い「私たちはくじけた勇者と敗戦の中で
魔王との戦いを中断しそれぞれ目的を分けて
活動し魔王との戦いに備えることにしました。
魔法戦士は国境で魔物の進行を食い止め、
大陸での魔物の被害を最小限に抑え、そして
戦いで亡くなってしまった私たちの
仲間の武道家に変わる新たな仲間の補充。
勇者は死んだ武道家の遺体を家族の元へ
届ける。私は魔王が話していた内容を元に
メライカ王国の建国の歴史を調べる。」
457
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/04/01(金) 21:42:14 ID:GGkansYU
法王「メライカ王国の歴史が魔王を倒すことに
どう繋がるのだ?」
魔法使い「魔王はメライカの繁栄は偽りだと
言っていました。そしてどうも1000年前の
魔王と今現在の魔王は同一人物らしいのです。」
法王「1000年前、女神の加護を受けた
勇者により魔王は倒されたはずじゃ。
女神教はそこから人々に広まっていった。
メライカの繁栄とは同時に女神教の繁栄
でもある。」
458
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/04/01(金) 21:42:53 ID:GGkansYU
魔法使い「魔王は言っていました。勇者と自分は不死
であると。私もあの戦いでそれが本当のような
気がしてなりません。そして勇者と魔王の伝説は
1000年前のメライカの地で始まる。それ以前には
存在しません。1000年前に発端があったように
思えます。」
法王「・・・つまり、そなたは1000年前のメライカで何が起きたか
知ることが打倒魔王の糸口になると考えているのだな。
だから、調査室への立ち入りの許可を持てめている。
そなたはあそこにどういう資料があるの
存じているということだな。」
459
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/04/01(金) 21:44:45 ID:GGkansYU
魔法使い「はい。うすうすと。なぜ、大きな軍事力を持つ
わけでもない、法王庁がずっと幾つもの大国を相手に
権威でもって従わせてきたか。多くの国が信徒を
抱えているだけでは説明付かないと思っていました。
国の指導者や兵力、年年の農産物の生産状況などの
情報を、また対象の国の切実な内情を
集め弱みでも握らなければ。
いざとなればその情報を他国に流すそぶりを見せる。
いうことを聞かせるために」
枢機卿「口が過ぎるぞ。まるで我々が脅迫を
平気で行う悪人のような言い方ではないか。」
460
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/04/01(金) 21:45:09 ID:GGkansYU
魔法使い「申し訳ありません。しかし、勇者と魔王の
伝説は余りにも綺麗なのです。もしかしたら人に
語り継げることのなかったおぞましい事実が
あったのかもしれません。その事実は法王庁なら
残されているのではないかと思ったのです。」
枢機卿「そなたはいままでずっとメライカ王国にも
上からの強い態度で法王庁が望むことができたのは
その事実を握っているからと言いたいわけだな。」
461
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/04/01(金) 21:46:02 ID:GGkansYU
魔法使い「いえ、そこまでは分かりません。
しかし連綿として続いた人間社会に
1000年前に突如として勇者と魔王の伝説が生まれる。
伝説は人為的に作られたのではないかと思えました。
発端をしれば原因がわかり、それが解決に繋がる
気がするのです。」
枢機卿「原因が分かったからと言ってそなたらが強くなる
わけでも魔王が弱くなるわけでもなかろう。
そなたは和解でも望んでいるのか?」
魔法使い「倒すことができないなら、和解も手だと
考えています。」
462
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/04/01(金) 21:48:05 ID:GGkansYU
魔法使い「倒すことができないなら、和解も手だと
考えています。」
法王「魔法使いよ。調査室の資料はどれも扱いの
難しい情報だ。そなたのいう通りあまり知って
欲しくない情報もある。我々に少し考えさせては
貰えないだろうか。」
魔法使い「それは勝つ見込みが望めないのならば
見せる必要はないということでしょうか?」
法王」「・・・許可のことは後日伝えよう。下がるがいい。
神殿騎士よ!魔法使い殿がおかえりになる。
外まで案内いたせ。」
魔法使い「はい。承知しました。
結果を・・・後日に待ちます。」
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463
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/04/01(金) 21:48:32 ID:GGkansYU
?「・・・」
枢機卿「魔法使いに調査室への入室は許可しない
のですね。」
法王「そうだ。しかしチャンスはあたえよう。」
枢機卿「といわれますと。」
法王「法王庁には都市伝説がある。調査室へと続く
秘密の地下通路が存在するというな。彼女が
あきらめて法王庁を立ち去るものよし、
あきらめずに地下通路を進むのもよしとしよう。」
464
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/04/01(金) 21:48:58 ID:GGkansYU
枢機卿「法王様もお人が悪い。
1000年間入って出てきた者がいない
あの通路に誘うとは。メライカの
秘密を知るために危険を犯して
地下通路を進むことを選んだのは
あくまで彼女ということですな。」
法王「もともと勇者さえいれば
事足りる計画だ。しかし我々は選択肢をあたえる。
安全な道と危険な道。選ぶのは彼女だ。」
?「・・・」
枢機卿「そなたに役目を与える。
魔法使いの船頭をするのだ。
やり方はそなたに任せる。」
?「・・・・・うふふ。」
465
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/04/01(金) 21:53:56 ID:GGkansYU
今日はここまで!
466
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/04/08(金) 22:13:06 ID:5OT2EUPw
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魔法使い「法王様からの許可は
まだ下りないの?」
神殿騎士「何分、法王庁の最高機密に
なります。魔法使い殿が勇者パーティーの
一員とはいえそれでも考えあぐねて
いるようなのです。」
魔法使い「わかったわ。今日も無駄足だったわ。
宿からここまで1時間かけてきているのが全く
無駄足だったわ!」
神殿騎士「そんな不機嫌にならないでください。
しばらくしたら許可が下りますよ。」
467
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/04/08(金) 22:13:34 ID:5OT2EUPw
魔法使い(たぶん許可は下りないわね)
「一週間通い続けたのよ、もう明日は来ないわ。」
神殿騎士「もうしばらくの辛抱ですよ。
女神は耐えたものに微笑むというではないですか。」
魔法使い「私の中ではもう十分耐えたのよ。
連絡は私の宿へよこしてちょうだい。じゃあ」プイ
神殿騎士「あー-。いっちゃいましたね。
これでよかったんですか。」
?「うふふ」コクり
468
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/04/08(金) 22:14:18 ID:5OT2EUPw
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店員「ご注文のチョコレートバフェです。
ごゆっくり。」
魔法使い「ありがとう。」
魔法使い(許可は下りないわ。
認めたくないけれど、法王や枢機卿には
魔王を倒すことよりも法王庁の権力基盤を
維持するほうが大切なんだわ。
でも魔王の勢力が拡大すればするほど
法王庁の、女神教に対する民衆の支持は
なくなっていく。それはよくわかっている
はず。どういうつもりなの?そして
正式な許可を得て入りたかったけど別の
方法でメライカの成り立ちを調べるしか
なさそうね。一つは侵入、一つは持ち出し。
どちらも内部協力者が必要ね。・・・)
469
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/04/08(金) 22:14:44 ID:5OT2EUPw
ふー-
?「魔法使いさーーん」
魔法使い「ひゃあっ、あなた誰よ?
いきなり何よ。うなじに息吹きかけないでよ!」
?「思案している顔も魅力的だけれど。
怒った顔もかわいいわ。
ごめんなさいね。あなたのうなじが
とても魅力的だったついいたずら
してしまったわ。始めまして。
私は僧侶といいます。以後お見知りおきを。
うふふ」
470
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/04/08(金) 22:15:17 ID:5OT2EUPw
魔法使い(何、こいつ、危険な香りがするわ。
離れた方が良さそうね。)「後ろからいきなり
息を吹きかけるような人と知り合いになるつもりは
ないわ。別の席にいってちょうだい。」
僧侶「つれないこといわないで。法王様や枢機卿様と
一日で面会した人なんてあなたが始めてよ。
どんな話をしたの?」
魔法使い「あなたには関係ないわ。あなたが席を移動しないなら
私が移動するわ。」
471
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/04/08(金) 22:15:48 ID:5OT2EUPw
僧侶「つれないわね。」
モミ ぷにゅぷにゅ
魔法使い「なっなによ。何のつもりなの。いきなり胸を
わしづかみして・・放しなさいよ。」
バッ
魔法使い「これ以上へんなことするなら私にも考えがあるわよ。
いくらここが非武装で公での武力行為が禁止されていると言っても
私はゆるさない!」
ジトー
僧侶「起こった顔もかわいい。とても整った顔をしてるのね。ほれぼれ
しちゃう。」
うるうる
472
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/04/08(金) 22:16:31 ID:5OT2EUPw
魔法使い(何よ、こいつ。うるうるした
目で見つめられて調子狂うわ。美人なことはたしかだけど。)
僧侶「あなたに嫌われたくないわ。あなたに
嫌われたら私どうにかなっちゃいそう。・・・
だからお詫びに・・。」
フー
「内部協力者になってあげる。」
魔法使い(・・さぐりをいれてるの?それとも私の
目的を知っているの?)「何をいってるのか
わからないわ。さっきのことは許してあげるから
これきりにしましょう。私に関わっても
いいことはないわよ。」
473
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/04/08(金) 22:17:22 ID:5OT2EUPw
僧侶「あなたと仲良くなれるなら私・・・どんなことでも
受け入れるわ。だから」
フー ボソ
僧侶「今日の夜東門の外で待っているわ。約束よ
あなたはきっと来てくれるわ。じゃあ
後でね。」
魔法使い「まっまちなさいよ。まだ行くとは返事
してないわ。」(調査室の秘密を教えてあげるですって!
罠としか考えられない。しかし確実に彼女は私と法王庁の
交渉をしっている。つまり法王と枢機卿のさしがねね。
474
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/04/08(金) 22:17:53 ID:5OT2EUPw
何が目的かしら。私を亡き者にしたいの?それとも
試そうとしてるの?虎穴に入らずんば虎子を得ず。
とにかくいってみるしかないわ。これは焦りではない。
チョコレートパフェすっかり溶けてしまったわ。)
魔法使い「店員さん。代金ここに置いていくわ。
ご馳走様。」
店員「美人さんには美人さんが集まるんですね。
あなたもあなたのお友達さんにもここで働いて欲しい
ですね。」
魔法使い「ご馳走様!」
店員「えらい権幕だな。なんか悪いこと言ったかな。
また来店してくれると嬉しいんだけれど。」
475
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/04/08(金) 22:23:13 ID:5OT2EUPw
今日はここまで!
476
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/04/16(土) 02:17:09 ID:Ft086ywU
ペチャクチャ イヤーン ウフーン
魔法使い(ここが指定された東門の外、夜間だと
いうのにかがり火があるだけで門兵すらいない。
たくさんのカップルがいちゃついてる。・・・
ここは法王庁よね?門の外だから羽目を外しても
いいというわけ?そして僧侶。あの女、こんな所を
待ち合わせに指定してなんのつもりかしら。)
僧侶「魔法使いさー-ん」ガシ
魔法使い「なっ、なによ後ろからいきなり抱きついて
来ないで!」
ムニュムニュ
僧侶「魔法使いさん、魔法使いさん、魔法使いさん。
私のためにきてくれたのね。とても嬉しい。
魔法使いさん、とてもいい匂いがする。」
ムニュムニュ
魔法使い「はっ離れなさいよ。なれなれしいわよ
あなた!だいたいここは法王庁よ、節度を
わきまえなさい。」
477
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/04/16(土) 02:18:15 ID:Ft086ywU
(この女、誇張するかのように胸を押し付けてきて
なんのつもり。周りのカップルの雰囲気に飲まれて
興奮でもしてるの?私は女よ?)
僧侶「ここはカップルが愛を語り合い認め合う場所よ。
女神様も法王様もこの東門の外ではゆるしてくださるわ。
魔法使いさんがここに私に会いに来てくれるなんて
私嬉しくて嬉しくて。魔法使いさん、魔法使いさん、」
ムニュムニュ
魔法使い「体から離れなさい!私をからかうのが目的なら
私は帰るわ。」
ショボン
僧侶「分かっているわ。あなたの目的。外交部の調査室に
入りたいんでしょ?侵入する方法があるわ。
こっちよ付いてきて」
ニギ
パシッ
魔法使い「手を放して。後ろから付いていくわ。
おかしな真似はしないでね。そのときは容赦しないわ。」
(私、・・変ね、手を握られて嫌悪感がわくより親近感が
増している?」
僧侶「・・・うふふ」
llllllllllllllll
lllllllllll
llllll
478
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/04/16(土) 18:06:11 ID:Ft086ywU
魔法使い「・・・ふざけてるの?
ここはどうみてもカップルのための宿よね。
門の外に歓楽街があるもの驚きだけれど。」
僧侶「カモフラージュよカモフラージュ」
ぐいぐい ムニュムニュ
僧侶「どこの国も必死になって秘密を取り返そうと
必死になって法王庁に間者を送ってくるわ。
調査部が法王庁の中にあると思って必死に
探してるわ。皆、自分のことしか
考えてないわ。だから教えない。でも
あなたは違うわ、皆のためを思って
ここに来た。だからあなたには教えるわ。
さあ付いてきて!」
ぐいぐい むにゅむにゅ
魔法使い「わかったから、腕にだきつかないで。」
(でも彼女からは悪意は感じられないわ。
厚かましい感じもするけれどそれも悪くないかな。)
「ついていけばいいのね。」
479
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/04/16(土) 18:06:44 ID:Ft086ywU
受付「いらっしゃいませ。お部屋はお決まりですか?」
僧侶「vipよvip」
受付「・・当宿の料金はvipのお部屋ですと
平日で1時間6000モラルか」
僧侶「宿泊よ、宿泊。」
受付「・・失礼いたしました。vip,宿泊ですと
V105の部屋があいてます。料金の方は
40000モラルとなります。延長で
1時間6000モラルかかります。ご注意
ください。料金は退出時に
お払いください。よろしいですか?」
魔法使い「ちょっと僧侶、へんな流れになってない?」
僧侶「暗号よ、暗号」
受付「ではこちらがV105号室のカギになります。
お部屋の方はあちらのドアから一度敷地内の外に出ていただき
道にそってV館にお進みください。」
480
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/04/16(土) 18:07:33 ID:Ft086ywU
ニギ
僧侶「さ、いきましょ。」
魔法使い「まっ待ちなさい。手を離しなさい。」
(でも手を握られても嫌な感じしないわ。握られて
嬉しいくらい。へんね私。」
llllllllllllllll
lllllllllll
llllll
魔法使い「僧侶。あなたの目的は私なのね。
正確には調査部を探りに来たもの・・・」
(今私たちはなまめかしいいピンクと青の
装飾で飾られた部屋の中にいる。私の目の前には
下着姿の僧侶。紫色のブラジャーとパンティーを
身に着けた僧侶がいる。抱き心地がよさそうな
腰回りとへそのピアスが色っぽい。そして後ろには・・・」
481
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/04/16(土) 18:08:15 ID:Ft086ywU
僧侶「・・・私ね、魔法使いちゃん、
回復魔法や神聖系魔法以外に
他の人にはない能力があるの。
相手の体に触れることにより自らの魔力を相手
の体に流し感情を操作すると同時に
相手の心を読むことができる。・・・」
魔法使い「それで私はあなたに触れるごとに
好印象を抱くようになった。私の目の前で
上着を脱いだあなたを見ても疑念を抱かない
ぐらいに。」(そして彼女はいま後ろから
私の胸を上着の下からまさぐり始めている。
それでも私はその行為に不思議と安らぎを
感じている。)
僧侶「私の仕事は法王庁に近づいてくる者の排除と
その目的を知ること。相手の心を知ることは嫌なことよ。
いつも私はそれにより気分が酷く落ち込む。
だからいつごろからか私は心を無にしてゼンマイ式時計の
ようにただ正確に任務をこなす道具のようになることに
務めた。はずだった。あなたを知るまでは。」
482
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/04/16(土) 18:09:23 ID:Ft086ywU
魔法使い「っん」(彼女は両手で私の二つの乳房をブラジャーの
中から親指と人差し指でつまみ転がし始めた。私の
下腹部は自然と熱くなる。)
「尋問にはこれほどよい能力は他にないけれど
都合のよい能力ではないわけね。」
僧侶「あなたの心はとても心地よかった。不当に
殺されてしまったあなたの
亡くなったお父様とお母さまへの思い、勇者と
その仲間への思い、亡くなった武道家への思いと
決意、あなたはいつも自分に対しても他人に対しても
前向きよ。そんなあなたに触れていると私は
気分が高ぶるし、そして安らぐ。あっ魔法使いちゃん、
私の手を握ってくれるの?」
魔法使い「僧侶、私もあなたに触れていい?」
僧侶「私にも触れて魔法使いちゃん。」
483
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/04/16(土) 18:09:48 ID:Ft086ywU
魔法使い(ブラジャーを脱いで正面から見た彼女の胸は
とても整っていて大きかった、私も胸に自身あったけれど
悔しいが彼女の胸の方が魅力的だ。私は彼女の後ろから
獣のように胸をまさぐる。」
僧侶「あんっ!もっと優しく触って。性急よ。」
ジトー
魔法使い「あなたの目、とても潤んでる。
見つめていると私もボウっとしてきて私もどうにか
なっちゃいそう。」
ジトー
僧侶「好きよ。魔法使いちゃん、女の人を好きに
なったのは始めてよ。」
チュ
484
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/04/16(土) 18:11:27 ID:Ft086ywU
僧侶「私の下半身とても熱い。どうなってるか触れてみて?」
魔法使い(彼女のパンティーは彼女の下半身からでた液体で
しっかりと染みているわ。中指と薬指でたどると濡れているのが
よくわかる。わたしの下半身も熱い、!僧侶の指が私の下半身に
触れるのがわかる。)
僧侶「魔法使いちゃんのパンティー濡れ濡れよ。」
魔法使い「あなたもよ。あっ、ちょっと」
僧侶「パンティーの中も濡れ濡れよ。とても熱い、・・・
気持ちいい?私も気持ちよくさせて」
魔法使い(彼女は恍惚の表情を浮かべ身体を私に
預けそして私の下半身を愛撫してくる。私も
負けじと彼女の下半身を愛撫する。体が熱い。
全てがどうでも良くなってしまうほどに。
それほど私はいま彼女が欲しいのだろうか?)
485
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/04/16(土) 18:12:10 ID:Ft086ywU
僧侶「・・・魔法使いちゃん、ごめんなさい。きっと
私はあなたの気持ちを踏みにじってしまう行いを
これからしてしまう。でもあなたの思いは
分かっています。」
チュ
僧侶「だから・・・私を信じて。必ずあなたの
知りたいメライカの本当の歴史まで案内するわ。」
魔法使い「僧侶、あなたは私の味方なの?それとも」
(私は彼女との行為で心地よく意識が薄れていくのを感じながら
最後に彼女の声を聞いた)
僧侶「私はあなたの味方です。」
(私はそれに満足したのだろうか、次第に意識が消えた。)
486
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/04/16(土) 18:16:20 ID:Ft086ywU
今週はここまで!
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