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勇者「魔王にできることなら俺にもできる」
187
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/02/27(日) 22:57:47 ID:twPCZVlw
騎馬兵1「今回は大目にみてやる。以後立場をわきまえろ。」
弓兵1「なん、魔法戦士ドスッ弓兵「ウッ、傭兵殿、なんで」ドサッ
魔法戦士「すまない、おい弓兵を連れていけ。」
188
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/02/27(日) 22:58:07 ID:twPCZVlw
ー---兵曹「場が白けてしまったようだな。仕方ないから俺が余興を一つ提供するぜ。
ー-----だれでもいいから頭に自分の出身地思い受かべてみな。お前はクレタ出身、
ー-----お前はメクボ出身、なんで分かるかって?
ー-----俺は相手の心を魔法で読めるのさ。」
ー-----スゲー、ガヤガヤ、ワーワー
189
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/02/27(日) 22:58:27 ID:twPCZVlw
兵隊長「申し訳ありません。傭兵殿。」
魔法戦士「気にするな。それよりも騎馬隊と弓兵、歩兵の間に溝があるのか?」
兵隊長「ご存じのように騎馬隊に所属している者は貴族や名士や豪商の子息などです。
それを世界中で信仰されている女神教の頂点法王庁から派遣されたエリート中のエリート
聖騎士どのが率いているのです。かれらが特別意識をもつのは仕方ないことです。
軍に正式に所属している軍人ですしね。
190
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/02/27(日) 22:58:46 ID:twPCZVlw
それに比べて弓兵や歩兵は兵役や義勇兵として参加したものたちです。3年の
兵役を終えることで職業支援や教育を受けるチャンスを始めてもらえるものもいます。
騎馬隊からしたら我々は仲間には見えてないのでしょう。そして
なんとかこちらから頭を下げて動いてもらっているのが現状なのです。」
魔法戦士「おれが騎馬隊を率いていた時やつらそんなそぶりはみせなかったが。」
191
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/02/27(日) 22:59:05 ID:twPCZVlw
兵隊長「あまり悪口になるような言い方はしたくありませんが失礼を・・・傭兵殿の
圧倒的な実力と出自の手前、みせなかったのでしょう。しかし
聖騎士殿が騎馬隊を率いるようになって顕著に特別意識が現れだしました。」
魔法戦士「俺が奴隷の出だからか。心の中ではどう思ってたんだか?か。・・・案外俺も
どんくさいのな。しかしあんたはたいしたものだな。俺がいないあいだずっとこの
均衡を一人で保ってたんだな。」
192
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/02/27(日) 22:59:24 ID:twPCZVlw
兵隊長「今日は見苦しいところを見せました。祝宴などやるべきではなかった。」
魔法戦士「弓兵が不安だな。おれから伺ってみるよ。」
兵隊長「助かります。」
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193
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/02/27(日) 22:59:45 ID:twPCZVlw
弓兵1「ちくしょう、騎馬隊がそんなにえらいのかよ。兵隊長も
傭兵も奴のいうことに従って誰も味方してくれねえ。」
魔法戦士「弓兵、いいか」
弓兵1「!いまさらなんかようかよ。あんただって偉いやつに従うんだろ。
俺の味方じゃない。」
魔法戦士「荒れてるな。さっきはすまなかったな。大事にしたくなかったんだ。
とっさに手が出てしまった。弓兵、いまのお前はつらい気分だろうな。騎馬兵に
対する憤りもおさまらないだろうな。だけどこれは一時のものだ。あと一年たったら
194
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/02/27(日) 23:00:04 ID:twPCZVlw
お前は故郷に戻れる。兵隊長にきいたぞ。お前が長なじみの女の子に2年前に返ったら
伝えたいことがあるんだと言ってここに来たことを。耐えるんだ。ここで耐えて
1年後の幸せを思い描くんだ。希望をもて。なんなら俺や兵隊長がお前がいかに
3年の兵役の勤めを果たしたか証人になってもいい。俺はどんな出自だろうが階層だろうが
努力してる奴の力にはなるぜ。俺だって元は奴隷でいろんな奴からひどい目にあわされて
きたからお前のつらい気持ちも多少は分かるつもりだ。ほら差し入れだ。美味いもん
食べれば多少気分はやわらぐ。」
195
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/02/27(日) 23:00:23 ID:twPCZVlw
弓兵1「ううっ傭兵殿」ぽろぽろ 「感謝します」
魔法戦士「ほら、お手拭きだ、顔をふけ、せっかくの飯がしょっぱくなっちまう。
とにかく気持ち落ち着けて一年後家族に彼女にいい顔みせてやれ。」
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196
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/02/27(日) 23:00:44 ID:twPCZVlw
兵隊長「傭兵殿、弓兵1の様子はどうでしたか?」
魔法戦士「だいぶ荒れていたが、言い聞かせてだいぶ落ちついたと思う。」
兵隊長「そうですか、俺もあとでいってみます。」
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197
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/02/27(日) 23:01:03 ID:twPCZVlw
兵隊長「きぶんはどうだ。みたところだいぶ落ち着いたようだな。
はれやかな顔をしてる。」
弓兵1「兵隊長、あなたが傭兵殿をよこしてくれたんですか。」
兵隊長「いや、あの人がお前のことを心配して自分からな。」
弓兵「あの人は不思議な人だ。あれだけの力があれば何もかも
思いのままなのに俺にも同じ目線で接してくれる。」
198
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/02/27(日) 23:01:22 ID:twPCZVlw
兵隊長「それだけつらい思いをしてきたひとなんだろう。俺も
あまり聞いたことがないが、俺たちよりさらに下の身分から這い上がってきた
人だからな。」
弓兵「あの人の思いを裏切ったらそれこそ人でなしだ・・・そんな気分です。」
兵隊長「あんまり思いつめるなよ。まだ任期は1年残ってるんだ。とにかく5体満足で
生き残ったお前達を故郷に返す。俺はそれで満足なんだ。地位も名誉も金も
それに比べたら小さいことさ。」
199
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/02/27(日) 23:01:42 ID:twPCZVlw
弓兵「兵隊長、傭兵殿もあんたたちは本当にいい人だ。俺にこんなに親身になってくれて。
生涯の恩人だ。」
兵隊長「お前の故郷によった時にでもなんか美味いもの食わしてくれよ。長なじみの女の子の
料理でもいい。それでいい。」
200
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/02/27(日) 23:02:01 ID:twPCZVlw
弓兵「分かりました。兵隊長、一年後を楽しくまってます。」
兵隊長「それでいい。じゃあもうおれは寝るな。おやすみ」
弓兵「はい。おやすみなさい」
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201
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/02/27(日) 23:02:21 ID:twPCZVlw
コンコン 弓兵「うん、誰だ。」
?「俺だ。歩兵だ」
弓兵「夜中になんのようだ。フード被ってるのか?暗くて顔もよくみえない。」
?「あの騎馬兵1がお前になぜ敵意をみせたのかわかったぞ。」
弓兵「?なんの話だ。もうすんだことだ。それにあいつにはもう
なるべく関わらないようにするからいいんだ。」
202
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/02/27(日) 23:02:41 ID:twPCZVlw
?「あいつとお前の長なじみの縁談が2か月前から始まってるらしい。」
弓兵「!なんだと」
?「いいか落ち着いて声を荒げず静かに聞いてほしい。騎馬隊は2か月に一回
交代で休暇が認められている。で、やつは6か月前にお前の長なじみを見染めて
縁談の準備をして2か月前に正式に縁談を申し込んだ。長なじみの両親は相手の
身分も財力も申し分ないことでまんざらでもなかったらしい。」
203
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/02/27(日) 23:03:00 ID:twPCZVlw
弓兵「長なじみは、長なじみはどうなんだ!」
?「長なじみも両親の説得を断ることできないんじゃないか。ただお前のことがある。
騎馬兵1はお前を排除したいんだろうな。もしかしたら直接狙ってくるかもしれん。」
弓兵「おれはどうしたらいい?長なじみにすぐに手紙をかいて気持ち打ち明けるべきか?
どうしたら長なじみを守れる。
204
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/02/27(日) 23:03:20 ID:twPCZVlw
?「これを持ってやつと直談判するんだ。」
弓兵「これは?」
?「奴が不正に稼いだ証拠だ。国で違法の薬物とその取引した記録だ」
弓兵「どうしてこんなものを持ってるんだ?それにどうして縁談のことしってるんだ?」
205
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/02/27(日) 23:03:40 ID:twPCZVlw
?「おれも騎馬兵のやつらが憎らしかったのさ。うわべは立派だが
中身は魔物のようにずるく狡猾だ。だからずっと身辺を洗って
ほころびになりそうなものを集めてたのさ。」
弓兵「これを兵隊長や魔法戦士殿に渡せば。なんとかしてくれるかも」
?「やめとけ、にぎりつぶされるだけだぜ。」
206
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/02/27(日) 23:03:58 ID:twPCZVlw
ー------パッパラーパラパパッパラーパラパパラパパラパパー
ー------「見張り当番交代ー」
弓兵「あの人らは味方だ。」
?「じゃあ、なぜお前は縁談のこと知らなかった?兵隊長がすぐに教えてくれたはずだぜ
お前の一生にかかわる大切なことなんだから。」
207
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/02/27(日) 23:04:17 ID:twPCZVlw
弓兵「それは。知らなかっただけだろう。」
?「兵隊長はここに出入りする郵便物の検閲をおこなう役割をもっているのにか?」
弓兵「!しかしあの人は俺を諭して俺の幸福を願ってくれてる。」
?「ここで暴れられたらことだから穏便にすませようと宥めただけさ。兵隊長も
208
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/02/27(日) 23:04:36 ID:twPCZVlw
傭兵殿も権力には従順な方たちさ。騎馬隊の連中の親族は身分が高く権力を持っている
者が多い。その連中と問題起こせば昇進問題に関わってくる。
しってるか?。兵隊長があと1年の
任期を問題なく終えれば、将軍に任命されること。傭兵どのも勇者に
呼ばれれば俺たちのことなんか置いて行ってしまうさ。ずっとは守ってなんか
くれない。」
弓兵「おれはいいようにつかわれてるだけなのか?」
209
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/02/27(日) 23:04:57 ID:twPCZVlw
?「お前は若くて純情だから簡単にああいう狡猾な連中につかわれてしまうだけさ。
権力者から大切な者を奪われないためにも俺たちは戦わなくちゃならない。」
弓兵「ああ、分かった。あいつと交渉してやる。長なじみを取り返すための取引だ」
?「その意気だ。奴は普段訓練を終えて夕方に一人で図書室の奥の個人部屋にいる。
表口と裏口があるタイプの部屋だ。これが合鍵だ。
210
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/02/27(日) 23:05:19 ID:twPCZVlw
決行の日が決まったらメモで教えてくれ。おれは隠れて見張ってるから。いざという時は
出てきて証人になってやる。メモは練習場の隅にだれも使ってない砂場があるだろ。
あそこに日付と時刻を書いてくれればいい。それなら証拠は残らない。 」
弓兵「直接あんたに連絡してはいけないのか?そのほうが手っ取り早いだろう」
?「だれかに聞かれるかもしれない。とにかく怪しまれる行動はさけたい。」それと」ギラリ ?「これは護身用だ持っておけ。やつが逆上して襲ってくるとも限らん。」
211
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/02/27(日) 23:05:40 ID:twPCZVlw
弓兵1「ナイフ!歩兵1、おまえ普段革手袋なんてしてたか?」
?「今夜は冷えるからな。護身用にはこれはでかすぎたな。身に着けていても隠せない。
握ってもらって悪いが、こちらの方を持っておけ。」
弓兵「わかった。ありがたくもらっておこう。」
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212
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/02/27(日) 23:06:00 ID:twPCZVlw
弓兵(俺が営倉から解放されて一週間たった。魔物が襲ってくる気配もなく
穏やかな一週間だった。その間俺は夕方の図書室の様子を確認した。
確実にいるのは騎馬兵1と門兵さん。意外だが読書が趣味らしい。
人が少ないのは好都合だ。決行は明日だ。
砂場にはメモをした。これで歩兵がいざというとき
応援してくれるはずだ。明日、奴との決着をつける)
213
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/02/27(日) 23:06:24 ID:twPCZVlw
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ガチャ
騎馬兵1「なんだ貴様、いきなり部屋に入ってきて、どうしてカギを持っている?」
214
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/02/27(日) 23:06:44 ID:twPCZVlw
ドン 弓兵1「これはあんたの違法取引の証拠だろう。これが公になればあんた
捕まって牢屋いきだぞ。」
騎馬兵1「!、貴様なんのつもりだ。言いがかりをつけて仕返しをしにきたのか?」
弓兵「これを公開されたくなかったら長なじみとの縁談を取りやめろ!」
騎馬兵1「くくく、あはは、そのことか。」チラッチラッ
215
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/02/27(日) 23:07:04 ID:twPCZVlw
騎馬兵1「図書室はいつも人が少ない、だから私はりようしてるんだが、」
弓兵1「何が言いたい。」
騎馬兵1「私が図書室で静かに読書していたところにカギを盗んで侵入してきた
男が脅迫してきたため私は自衛のために剣を抜いて応戦したところ
誤って殺してしまった。これで正当防衛が成り立つな。」スチャ
216
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/02/27(日) 23:07:22 ID:twPCZVlw
弓兵1「なんだと、ここで剣を抜くなんて正気かよ。」ササっ
騎馬兵1「貴様ナイフを持っていたのか、手間が省けた。死体に持たせるつもりだったからな。フン、手が震えてるぞ。臆病者の癖に私を脅迫しおって。長なじみはお前のような価値のない人間にはもったいない。だから私がお前を殺す。・・・正当防衛としてな。」
弓兵1「ちくしょう!」(こんなこんな奴に長なじみに手をださせてたまるか!、体の震えよ止まってくれ、動いてくれ!」
217
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/02/27(日) 23:07:50 ID:twPCZVlw
ドスッ騎馬兵1「ごふ、貴様・・・」
弓兵(奴の胸から血が、ナイフが出てるぞ。後ろからだ。歩兵なのか、フードを被っていて
顔が見えない。)
弓兵「歩兵なのか、なんでこいつを刺したんだ。証人になってくれるんじゃなかったのか?」
ヌキ ?「ナイフ捨てて逃げろ!」
218
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/02/27(日) 23:08:11 ID:twPCZVlw
? ガチャ、タタター
騎馬兵「・・・」ドサリ
弓兵「おい待てよ、どこへ行くんだ?待ってくれよー」ポイッ
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219
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/02/27(日) 23:08:30 ID:twPCZVlw
弓兵(図書室の裏口から廊下を抜けて歩兵を見失ってしまった。どうして俺に何も教えてくれず逃げたんだ。いったいどうなっているんだ。!こっちの出口の
端に血の跡が・・・」ガチャ
弓兵「うわーーーっっ。」ズサッ
弓兵(歩兵1が胸を刺されて死んでる。どういうことだ?だれにやられたんだ。)
門兵「おい、どうした。!歩兵しっかりしろ。弓兵お前がやったのか?
おおーい、誰か来てくれー、歩兵1が刺された。」
220
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/02/27(日) 23:08:57 ID:twPCZVlw
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調査兵「第一発見者は門兵、普段どおり図書館で本を呼んでいて
外で大きな声が聞こえたような気がして廊下に出たところ血痕が
続いてるのを確認。それをたどっていくと外の出口で
呆然とした顔で壁にもたれかかった弓兵と胸をナイフで刺された歩兵1を発見して応援を呼んだ。声にきづいた図書部屋の担当していた騎馬兵4が応援として
いつも奥の部屋にいる騎馬兵1を呼びにいくと騎馬兵1も胸を後ろから
ナイフでさされて死んでいた。これが大まかな事件の経緯です。」
221
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/02/27(日) 23:09:23 ID:twPCZVlw
兵隊長「弓兵1の言い分は?」
調査兵「自分は刺してないの一点張りです。歩兵が騎馬兵1を後ろから刺した、
自分が発見したとき歩兵1は胸をナイフに刺されて死んでいた。これが弓兵の
言い分です」
兵隊長「何故騎馬兵1のところに弓兵1は行ったんだ。」
222
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/02/27(日) 23:10:03 ID:twPCZVlw
調査兵「騎馬兵1と長なじみの縁談を阻止するためその取引に
いったようです。薬物と取引伝票を材料として。」
兵隊長「違法薬物とその取引伝票・・・騎馬兵1は裏でこんなことを」
調査兵「この騎馬兵1は今回の調査でかなり問題のある人物なことが
分かってきました。図書館の奥の個室の現場からこんなものが発見されました。」
バサ
223
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/02/27(日) 23:10:24 ID:twPCZVlw
兵隊長「女性の名前と年齢と薬物の数とその身体の特徴と家族構成のリスト・・・」
調査兵「騎馬兵1は薬物を使って手籠めにした女性をリストにしたため脅迫の材料にしていた節があります。自分の思い通りに動かすために。縁談先に女性が別の男と関係していたなんてことがしれれば破断になりますからね。」
兵隊長「違法薬物に、ジゴロ、こんな人物が騎馬隊に所属していたなんて
聖騎士殿は把握していたのか?」
224
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/02/27(日) 23:10:48 ID:twPCZVlw
調査兵「いえ、把握していなかったようです。このリストを見た時
顔が青ざめてぶるぶる震えていました。」
兵隊長「弓兵1はこの薬物をどこで手に入れたのだ?」
調査兵「歩兵1から手に入れたと言っています。」
兵隊長「その歩兵は死んで出所は分からない。か。」
225
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/02/27(日) 23:11:14 ID:twPCZVlw
調査兵「弓兵は営倉に入れられた日の晩に歩兵1に言いくるめられ
今回の犯行にいたったと言っています。しかし騎馬兵とは
あくまでも取引で長なじみとの縁談を取り消しにさせることが
目的で殺すつもりなどなかったし、実際に殺してない、歩兵1も殺してない
といっています。ナイフは歩兵から護身ように貰ったもので
実際騎馬兵は取引の途中正当防衛と称して自分を殺そうとしたと言っています。」
226
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/02/27(日) 23:11:45 ID:twPCZVlw
兵隊長「弓兵1の正当防衛が成り立つように聞こえるな。ナイフは誰のものか
分かるのか?」
調査兵「歩兵1が2年前に多目的用ナイフとして二本とも荷物として持ち込んだものです。
魔力による指紋鑑定、これは指紋が密着していた箇所ならどんな材質だろうと指紋が浮かび上がります。その指紋鑑定の結果ナイフにはどちらも歩兵1と弓兵1の指紋がありました。」
227
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/02/27(日) 23:12:18 ID:twPCZVlw
兵隊長「弓兵1はナイフを刺してないと言っていたが被害者は二人ともナイフが刺されていた。」
調査兵「歩兵1には騎馬兵を刺したナイフが刺さっていて、騎馬兵には何故か
自分が貰ったナイフが刺さっていたと言っています。騎馬兵が刺されたとき
歩兵1は弓兵にナイフを捨てて逃げろといったらしくその通りにナイフを捨てて
歩兵1を追いかけたようです。何故騎馬兵1にナイフが刺さっているのか分からないようです。」
228
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/02/27(日) 23:12:48 ID:twPCZVlw
兵隊長「どう思いますか?傭兵殿」
魔法戦士「何故、歩兵1は弓兵1にわざわざ証拠品を渡したんだ?
兵隊長に歩兵1がそれを渡せばそれで騎馬兵1はおしまいじゃないか?」
調査兵「弓兵1も歩兵1から薬物を見せられた時最初は兵隊長や傭兵殿に薬物を渡すつもりだったようですが歩兵1が反対し、自分達だけで取引しようとしたようです。
弓兵は歩兵1から兵隊長は騎馬兵1と長なじみが2か月前に縁談したことを知っていたのに
自分にそのことを伝えなかったから信用できないと吹き込まれたようです。」
229
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/02/27(日) 23:13:08 ID:twPCZVlw
兵隊長「!俺はそんな話聞いてないぞ。2か月前確かに長なじみの手紙が弓兵に届いていて
それを見た。しかし内容は日々の生活と弓兵の無事を願うというものだ。」
魔法戦士「歩兵1は嘘をついたのか?嘘をついてまで弓兵1に取引させようとしたのか?
歩兵1の個室はどうだ。部屋からその縁談の内容の手紙が出てきたりしなかったか?」
230
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/02/27(日) 23:13:37 ID:twPCZVlw
調査兵「歩兵1の個室はとくに変わったところはありませんでした。しかしここ一週間は
風邪を引いたらしく人前にでてません。食事も部屋の前におかれ時間が来ると食器だけ外に
出ていたようです。」
兵隊長「歩兵1の体調は聞いている。しかし、どうやって決行の日を知ったんだ?
営倉の晩に既に決めていたのか?」
調査兵「練兵場の隅の砂場に連絡に使ったようです。」
231
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/02/27(日) 23:14:26 ID:twPCZVlw
兵隊長「練兵場は昼も夜も見張りがいて必ず人がくれば分かる。歩兵1を見かけたものがいるはずだが。」
調査兵「この一週間外で歩兵1を見かけたものはいないそうです。」
兵隊長「ではどうやって、決行の日を知ったのだ。他の者へ見てくるように頼んだのか?」
調査兵「まだそれは分かりません。」
232
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/02/27(日) 23:14:45 ID:twPCZVlw
魔法戦士「これまでの話を聞いていると弓兵1は歩兵1の目的に利用されたように思う。しかしその歩兵1も他のだれかに利用されていて口封じに殺された。」
調査兵「歩兵1と共謀したものの利用されていたと気づいた弓兵1が問い詰めた末殺してしまったという線は考えられませんか?弓兵1はまさか殺してしまうとは思ってなかったでしょう。それで言い争いの結果歩兵1を殺してしまった。」
233
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/02/27(日) 23:15:05 ID:twPCZVlw
兵隊長「普通に考えるとそれで事件解明だと思う。しかし弓兵1が嘘をつけるような
性格とは思えないし、なにか作為的なものを感じる。真犯人が自分を隠すための。」
調査兵「明日には弓兵の裁判が始まります。それまでに少なくとも
弓兵1が犯人ではないという証拠を見つけない限り、弓兵1は刑を免れません。」
魔法戦士「とにかく、縁談の手紙と歩兵1がだれかに砂場に行くこと頼んだか
すぐにわかりそうな二つを調査してみよう。俺は縁談の手紙だ。調査兵、
砂場の件を頼む。」
234
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/02/27(日) 23:15:24 ID:twPCZVlw
兵隊長「俺は聖騎士殿や他の対応をしなくてはならず。動けません。傭兵殿、調査兵、
弓兵1のこと頼みます。」
魔法戦士「分かっている。では調査兵行こう。」
調査兵「はい」」
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235
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/02/27(日) 23:15:45 ID:twPCZVlw
荷物係「二か月前に郵便の受け取りで変わったことなかったか。ですか?
二か月前は、そうそう殺された騎馬兵1さんが来られて私当てに来た
郵便はないかって郵便物引っ張り出して確認してましたね。で見つかったみたいで
兵隊長が検閲してからじゃないと受け取れませんよと注意したら分かってると
戻しましたね。それ以外はだれも来ませんでした。いつも通り兵隊長に
渡しました。」
236
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/02/27(日) 23:16:05 ID:twPCZVlw
魔法戦士「分かった。有難う。」
魔法戦士(弓兵1への郵便物をすり替えた奴がいると思ったがまさか騎馬兵1だったとは。
確かにやつなら弓兵1に縁談のことを隠したいはず。しかし何故それを歩兵1がしっていたんだ。騎馬兵の部屋に忍び込んで調べたのか?」
調査兵「傭兵殿、歩兵1は誰にも使いを頼まなかったようです。」
237
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/02/27(日) 23:16:23 ID:twPCZVlw
魔法戦士「そうか。こちらは郵便物のすり替えを騎馬兵1が行ったようだ。それでも
歩兵がどうやって騎馬兵から縁談のことを知ったのかは謎だな。行き詰まりだな。」
調査兵「誰にも見られずに砂場の連絡を確認することなど可能なのでしょうか」
魔法戦士「無理だな。歩兵1に協力者でもいない限り。」
調査兵「共犯がいたということですか?」
238
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/02/27(日) 23:16:43 ID:twPCZVlw
魔法戦士「わからん。しかしそれぐらいしか可能性がない。・・・
とりあえず弓兵1に直接聞いてみるか。」
調査兵「私の調査では足りませんか?」
魔法戦士「まあ、慰めとか元気つけとか兼ねてな。俺も調査兵に
もってない情報をもっているかもしれないし、それと弓兵1の話と組み合わせる
ことで新たな展開生まれるかもしれないだろ。」
239
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/02/27(日) 23:17:01 ID:twPCZVlw
調査兵「そうですね。行ってみましょう。」
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番兵「傭兵殿、調査兵、弓兵1との面会時間は20分になります。
延長はご容赦ください。」
240
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/02/27(日) 23:17:22 ID:twPCZVlw
魔法戦士「20分だな。分かった。それと番兵、前回に弓兵1がここにいた晩に訪ねてきたのは俺と兵隊長以外に誰かいたか?」
番兵「ああーそのことですね。兵隊長が訪ねてきた後
歩兵1が訪ねてきたようなんですよ。しかし歩兵が来てからなのか
そのまえからなのか私はうとうとしていたらしくだれかが来たという
気配しかわからなかったのです。ただ訪問記録には歩兵の名が書いてあり
眠っていたので書いておいたと後書きがありました。」
241
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/02/27(日) 23:17:45 ID:twPCZVlw
魔法戦士「夜の当番中に眠ってしまうことがよくあるのか?」
番兵「あの日だけです。疲れがたまってたんでしょうか?
お恥ずかしい。」
魔法戦士(眠らされたのか?しかし歩兵1に魔法は使えない。やはり
疲れで眠ってしまったのか。)
魔法戦士「よし。調査兵行こう。」
242
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/02/27(日) 23:18:08 ID:twPCZVlw
調査兵「はい」
ギギギーガチャ 魔法戦士「元気にしてるか、弓兵1」
弓兵1「傭兵殿、こんなことになってしまって
おれにはあんたに合わす顔がない。」
魔法戦士「弓兵1、時間が限られてるから手短に話す。
営倉に入れられた日歩兵1とどんな会話をした。」
243
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/02/27(日) 23:18:27 ID:twPCZVlw
弓兵1「あいつが騎馬兵1が長なじみと縁談することを知らせてきて、
それで阻止しなきゃと思ったらあいつがいろいろ手筈整えてくれたんです。」
魔法戦士「どんな?」
弓兵1「不正薬物の証拠だったり、あいつがいつもいる場所とその合鍵
そして護身用のナイフを渡されました。で徹底的な場面抑えたら
あいつが出てきて証人になる手筈でした。」
244
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/02/27(日) 23:18:48 ID:twPCZVlw
魔法戦士「歩兵1が縁談の事しっていておかしいとは思わなかったのか?」
弓兵1「疑問に思って聞いてみました。そしたら自分も騎馬兵が憎くて
身辺を洗っていたら発見したと言ってました。」
魔法戦士「どうして、一人で騎馬兵1と取引しようとしたんだ。
兵隊長や俺のことをお前は信頼してくれていると思っていたんだが。」
245
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/02/27(日) 23:19:06 ID:twPCZVlw
弓兵1「最初は兵隊長や傭兵どのに証拠を渡そうと考えました。
でも歩兵1に反対されました。握りつぶされるだけだと。
騎馬隊は身分が高く権力を持っている親族が多いからことをおこせば
兵隊長も出世に響く。1年経てば兵隊長が将軍に大抜擢されると知ってたか?
だから兵隊長は力にはなってくれないと説き伏せられました。
傭兵殿もいつまでもここにいるわけじゃない。ずっとは守ってくれないと
言われました。」
246
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/02/27(日) 23:19:25 ID:twPCZVlw
魔法戦士「そこまで言われれば説き伏せられてもしかたないかもな。」
(何故、歩兵1が兵隊長の昇進の話まで知っていたんだ。6年の任期を終えて
昇進する。それを推測するにしても
左官がいいところで将軍に抜擢されるとは推測できないはずだ。
軍から重要な地位につく人間の情報が出回るなんてありえない。
ポスト争いが表面化してしまうのだから。兵隊長が
まだついてもない地位を周りに吹聴するほど口の軽い男には見えない。
どこから歩兵1はこの話を知ったんだ?)
247
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/02/27(日) 23:19:52 ID:twPCZVlw
調査兵「・・・」
魔法戦士「なんで砂場で連絡とるようにしたんだ。歩兵1はずっと風邪で
部屋にこもっていたらしい。実際歩兵1が砂場にいった形跡はない。
連絡とれなくなるとは思わなかったのか?」
弓兵1「。砂場での連絡を提案したのは歩兵1です。
248
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/02/27(日) 23:20:11 ID:twPCZVlw
なんで直接ではだめなのか聞いたら、誰かに聞かれたらまずいと
はぐらかされました。歩兵1が風邪で部屋にこもったのはしってましたが
砂場には毎日確認しているものと思ってました。」
魔法戦士「誰かに頼んだ痕跡もない。おかしいとは思わないか。
それでいて連絡が伝わっていたのは。
249
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/02/27(日) 23:20:33 ID:twPCZVlw
この一週間歩兵1を声以外で見たものは誰もいないんだ。
実際のところ生きている歩兵1の顔を最後に見たのはお前ということになるな。」
弓兵1「いえ、営倉で歩兵1と会話したときもフードを被っていて顔は暗くて見えなかったんです。」
魔法戦士「では何故歩兵1だと分かったんだ。」
弓兵1「自分で歩兵1だと名乗り出ましたから。それと声も歩兵1の声のようだったので。」
250
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/02/27(日) 23:20:52 ID:twPCZVlw
魔法戦士「ようだった?」
弓兵「実際のところわかりません。歩兵1の声ってこんな感じだったかなと思いましたが
本人が歩兵1といったので納得しました。それとあとで風邪ひいていたとわかってそれで
多少声に違和感があったんだと納得しました。」
魔法戦士「つまり営倉では歩兵1の顔は確認できなかったんだな。」
251
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/02/27(日) 23:21:41 ID:twPCZVlw
弓兵1「はい。騎馬兵1を後ろから歩兵が刺したときも前日と
同じように同じ衣装でフードを被っていて顔が見えなかったんです。」
魔法戦士「では何故歩兵1と分かったんだ。」
弓兵1「決行の日に現場に来たし、ナイフも営倉の晩歩兵1が持っていたものでした。
それに、」
252
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/02/27(日) 23:22:00 ID:twPCZVlw
魔法戦士「それに。」
弓兵1「ナイフに刺された歩兵1はフードを被っていたので。・・・」
魔法戦士「分かった。他に歩兵1の行動で変わったところはなかったか?」
弓兵1「ナイフで思い出しましたが、護衛のため持っておけとナイフを手渡されたとき
歩兵1は革手袋をしてました。寒いからと。歩兵1が革手袋してるところ見たのは初めてでした。」
253
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/02/27(日) 23:22:19 ID:twPCZVlw
魔法戦士「最後に重要なことを聞く。弓兵1、営倉で歩兵1と
話した正確な時間は分かるか?」
弓兵1「当番交代の角笛の音が聞こえました。
夜1時頃だと思います。」
魔法戦士「そろそろ時間だ。弓兵1、お前はたぶん利用された。
とにかく俺や調査兵、兵隊長は事件の真相を見つけるよう努力する。
とにかくくじけるなよ。俺たちがお前についてる。」
254
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/02/27(日) 23:22:38 ID:twPCZVlw
弓兵1「傭兵殿。すみません。おれは本当に馬鹿だ。」
魔法戦士「悔やむな、とにかくいまは耐えろ。いいな。
じゃあ俺たちはこれで。番兵有難う。」
ガチャ ギギギー
調査兵「歩兵1になりすましていた人物がいる可能性が出てきましたね。
そうすると歩兵1が一週間どこにいたのか。と、また別の疑問がでてきますが。」
255
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/02/27(日) 23:22:57 ID:twPCZVlw
魔法戦士「ああ、そのことだが。歩兵1になりすましていた人物が
いたとしてそいつが真犯人の可能性が高い。歩兵1は一週間どこかに拉致されて
いたんだろう。・・・これからの調査方針だが
基本誰にも調査の進行は言わないことにしよう。真犯人がいる前提で
進めるんだ。調査が漏れるのはまずい。誰に聞かれても目下調査中で通そう。」
調査兵「兵隊長にもですか?」
256
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/02/27(日) 23:23:17 ID:twPCZVlw
魔法戦士「兵隊長にはなりすましの推測が確固たる筋道として
通った段階で話すことにしよう。
さて聞き込みにあたろう。ふたてに別れよう。おれは弓兵1が営倉で歩兵1といた
夜の午前一時頃にアリバイがない人物を探す。調査兵は歩兵1の
部屋の捜索をしてくれ。合流したのち犯行現場を見せてくれ。」
調査兵「はい。では後で。」
257
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/02/27(日) 23:23:39 ID:twPCZVlw
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見張り兵1「ゴーレムを撃退した日の翌日、午前1時頃ですか?
もちろん見張りの任務を午前1時に見張り兵2と交代し自分の部屋に
戻りました。酒も飲んでたせいかすやすやと眠れました。歩兵1さんを見かけなかった
かですか?みかけませんでした。歩兵1さんのことはざんねんでしたね。
しかし、騎兵部隊はいつも偉そうで好きになれなかったから自業自得としか思えませんね。
、とにかく弓兵1の刑が軽くなるといいのですが。」
258
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/02/27(日) 23:23:59 ID:twPCZVlw
歩兵2「ゴーレムを撃退した日の翌日、午前1時頃ですか?
その日は夜番で歩兵3と前日午後12時からその日の午前2時まで
巡回していました。歩兵1を見かけなかったかですか?歩兵1とは
前日一緒に酒を飲んでいました。弓兵1と
騎馬兵1の口論があってそのあと歩兵1は門兵さんと興奮して話してました。
そのあとは部屋に帰って寝ると言ってました。
風邪で体調崩しているとはいってたんですが、
それから死んで現れるとは思ってもみませんでした。
騎馬兵1を弓兵1が殺したのはともかく歩兵1を
弓兵1が殺したとはとても思えません。」
259
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/02/27(日) 23:24:20 ID:twPCZVlw
兵曹「傭兵殿、あんたのことはかねがね。なんでも魔王から
逃げ帰ってきたんだってな。その通りだって?悪気で
いったんじゃないんだ。そんなに気落ちしないでくれ。
初対面だったな。俺も傭兵出身だ。俺は少し前に欠員でここに配属されたんだ。
多少腕のある魔法使いとしてな。人の心が読めるのかだって。
ガハハ、俺はそんな魔法使えないよ。種明かしすると個々の連中の
経歴を調べてあるだけさ。傭兵として自分の生存確率を少しでも上げるために
260
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/02/27(日) 23:24:40 ID:twPCZVlw
相手の経歴を調べる。それが俺の流儀なのさ。それであの晩のことだろ。
午前1時まで歩兵4と巡回してたぜ。巡回が終わった後は部屋に戻った。
だから午前1時以降のアリバイは俺にはないな。
その間に営倉の辺りでは兵隊長が
戻ってくるのを見たな。そして離れた目立たないところに騎馬兵4が
いるのも見たな。なんでそこにいたのかはわからんな。」
261
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/02/27(日) 23:25:00 ID:twPCZVlw
門兵「ゴーレムを撃退した日の翌日、午前1時頃ですか?
あの日は弓兵1と騎馬兵1の口論で歩兵1が騎馬兵1に対して
とても憤っていたので宥めてました。そして門の見張りに
午前12時までつき門兵2と交代しました。
その後は部屋に帰って眠りました。弓兵1は今後どうなるんでしょうか。
騎馬兵1のことは話したくもありません。騎馬兵には私は
いい感情を持っていません。歩兵1は何かの事故ではないでしょうか
とても弓兵1が殺したとは思えません。」
262
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/02/27(日) 23:25:18 ID:twPCZVlw
騎馬兵4「ゴーレムを撃退した日の翌日、午前1時頃ですか?
その少し前に兵曹が私を営倉付近で見かけたのですか。
恥ずかしい話ですが、騎馬兵1が営倉に押しかけてまたひと悶着
おこすかも知れないと思い見張っていたのです。口論のあと
騎馬兵含めた数人が営舎でも見つからず不穏だったのです。
263
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/02/27(日) 23:25:38 ID:twPCZVlw
まあ飲み屋でバカ騒ぎをしてたようですが。私は騎馬兵1の
裏の顔をなんとなくわかっていました。しかし我々は親族や
親戚の横の関係が複雑に絡み合っています。私が騎馬兵1を
告発することでつらい立場になる親族や親せきが出てきてしまうのです。
故に私はどうすることもできずにいました。聖騎士殿は知っていたかですか?。
聖騎士殿は清廉潔白なお方、」
ガチャ
264
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/02/27(日) 23:25:57 ID:twPCZVlw
騎馬兵4「聖騎士殿」
聖騎士「傭兵か、今回の事件はとても衝撃を受けている。
騎馬兵の恥部が露出してしまったのだからな。もし私があのような
ものが騎馬隊に所属しているとしっていたら、私自ら処分していただろう。
ゴーレムを撃退した日の翌日、午前1時頃だと?。あの日はもう前日11時頃には
就寝していたと思う。」
265
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/02/27(日) 23:26:16 ID:twPCZVlw
騎馬兵4「はい。私は聖騎士殿の部屋の明かりが消えるのをその時間頃に
確認しています。それから私は騎馬兵1と数人がいないことを知り不安を覚え従者には
騎馬兵1を探すように命じ営倉を見張っていたのです。従者に酒場に騎馬兵となかまが
騒いでいることを連絡され安心し私も部屋に帰り眠りました。その・・
残念ですが私が営倉を見張っている間に来た人物はいませんでした。」
266
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/02/27(日) 23:26:39 ID:twPCZVlw
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調査兵「傭兵殿。
魔法戦士「指紋はどうだ?」
調査兵「歩兵以外にありません。」
調査兵「怪しそうな人物は見つかりましたか。」
267
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/02/27(日) 23:26:59 ID:twPCZVlw
魔法戦士「だめだ。午前1時付近に歩兵1を見た者はいない、
みなもう寝ているか、当番に当たっていた。アリバイが
なくても怪しいという者はいない。」
調査兵「巡回兵も歩兵1を見てないのですか?」
傭兵「そうだ。それに騎馬兵4も騎馬兵1に不安を覚え
営倉を見張ってたらしいが歩兵1を見かけてないらしい。」
268
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/02/27(日) 23:27:19 ID:twPCZVlw
調査兵「おかしな話ですね。」
傭兵「ここでいきづまってもしかたない。現場を見てみよう。」
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269
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/02/27(日) 23:27:40 ID:twPCZVlw
調査兵「ここが騎馬兵が刺された図書室の個室、小さな窓が入口に一つだけ、
外からは中で何があったか分からないでしょうね。ここで騎馬兵1は弓兵1か
歩兵1のどちらかにさされた。そして裏口から二人は出てゴミ捨て場の方の出口へ向かう。そこで歩兵1が弓兵1にさされる。そこを門兵1が発見する。この個室から血痕の後をたどるとそんな結論がでてきます。」
魔法戦士「騎馬兵4が発見したときはどちら側に倒れてたんだ?」
270
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/02/27(日) 23:27:59 ID:twPCZVlw
調査兵「裏口側に向かって前から倒れていたようです。背中にナイフが刺さり。」
魔法戦士「すると表から入った方が刺したのか。図書室にその日誰が
いたのかわかるか?」
調査兵「騎馬兵4が図書室の係りをやっているそうですが普段は他のことで
忙しくほとんどいないようです。記帳すれば使っていいルールになっているようです。
記帳によるといたのは騎馬兵1、弓兵1、門兵1です。門兵1に尋ねたところ
ここ一週間毎日弓兵1は来ていたようです。」
271
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/02/27(日) 23:28:20 ID:twPCZVlw
魔法戦士「とすると正面からは弓兵1が入ったのか。廊下に繋がっている廊下から
歩兵は入った。廊下側からカギが空いたことに気づいた騎馬兵1は後ろを振り向いた。」
調査兵「そして後ろから弓兵1が背中から胸を刺した。」
魔法戦士「そうなりそうだな。歩兵1が刺されていた出口に行ってみよう」
272
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/02/27(日) 23:28:38 ID:twPCZVlw
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調査兵「この出口からはしばらく歩くとゴミ捨て場になるのであまりこの出口を
利用する人はいません。いい匂いのする場所ではないですから。」
魔法戦士「犯罪には好都合の場所というわけか。歩兵1の不意をついて
胸を刺したのか」
273
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/02/27(日) 23:28:57 ID:twPCZVlw
調査兵「発見した門兵は大きな悲鳴を聞いて駆け付けたようです。言い争いなど
は聞いていないようです。」
魔法戦士「被害者と犯行のナイフを見ることはできるか。」
調査兵「はい、どちらも安置所においてあります。」
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274
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/02/27(日) 23:29:17 ID:twPCZVlw
調査兵「どちらの死体もナイフを抜いてあります。騎馬兵は剣を身に着けていました。
歩兵はフードを被り手袋をしていました。いまもそのままです。こちらのナイフが騎馬兵1に刺さってたもの。少しサイズが大きいです。
こちらが歩兵1に刺さっていたナイフです。」
魔法戦士「歩兵1の方は胸から一突き、全く何の抵抗もない感じだな。
騎馬兵1の方は、!これは2度さしているぞ。」
275
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/02/27(日) 23:29:36 ID:twPCZVlw
調査兵「!ほんとうですか」
魔法戦士「ああ、間違いない。一度目の傷口に
合わせて綺麗に刺されているがこの損傷の具合間違いなく
2度刺している。一度目の傷の狭さからしてこれは歩兵に
刺さっていたナイフで刺されたな。そしてもう一度
大きなナイフの方でさされて傷口が広がっている。つまり
一度騎馬兵1に刺してそれから抜いているんだ。・・・
弓兵1のいうことに信憑性がましてきたな。」
276
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/02/27(日) 23:29:56 ID:twPCZVlw
調査兵「といいますと。」
魔法戦士「まず騎馬兵は後ろから胸を一突きでとどめを刺されてる。
刺した相手をもう一度刺すなんてことはまずしない。しかもご丁寧に
一度刺してその傷口に合わせるような感じでだ。他のだれかが刺したんだ。
弓兵1は歩兵1にナイフを捨てて逃げろと言われたらしいがそれなら
つじつまがあう。捨てたナイフでもう一度誰かが刺した。
捜査をミスリードさせるためだ。
277
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/02/27(日) 23:30:16 ID:twPCZVlw
弓兵1は大きなナイフを歩兵1は小さなナイフをもっていたんだ。
とすると疑問がでてくる。弓兵1は歩兵1のナイフを奪って歩兵1の
胸にナイフを刺したのか?しかし歩兵1の死体を見るとなんの抵抗も
なく刺されている。不意を突いたとしても無抵抗な状態で刺されたりしない。
あの刺し方は全く動いてない状態で刺しているとしか思えないんだ。」
調査兵「弓兵1が歩兵1を刺したわけではないと」
278
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/02/27(日) 23:30:46 ID:twPCZVlw
魔法戦士「死体を見て信憑性が出てきた。騎馬兵1が取引していた
薬物を覚えているか?そしてその症状を知っているか?」
調査兵「はい。禁止されている麻薬ですね。
飲み薬タイプで症状は初期は意識もうろうとした夢うつつな
幸福状態が飲み続ければ徐々に虚脱感から全くなにもやる気にならなくなる。
動くことさえ・・・」
279
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/02/27(日) 23:31:08 ID:twPCZVlw
魔法戦士「歩兵1は一週間前から薬物を飲まされどこかに監禁されていた。
徐々に薬物を増やされ動く屍にされそして死体となった出口付近にあの日運ばれ
歩兵1になりすました犯人に胸を刺された。そして衣装だけ歩兵に着せ替え
元の本人に戻り立ち去った。」
調査兵「しかし体の動かない一人の人間を移動させるのは時間がかかります。なりすました
犯人が少しの間弓兵から目をくらましたからと言ってそんな時間があったでしょうか。」
280
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/02/27(日) 23:31:27 ID:twPCZVlw
魔法戦士「共犯がいたんだ。共犯が予め出口付近に監禁して隠してあった歩兵1を
出口まで移動させ立ち去る。そして犯人がナイフで刺してたちさる。
普段人がほとんどくることのないゴミ捨て場の付近の出口だから
速やかに行えば誰にも見られることなく実行できるはずだ。」
281
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/02/27(日) 23:31:46 ID:twPCZVlw
調査兵「観察眼からの見事な推理。恐れ入ります。歩兵1にだれかが
なりすましたことを証明できれば、裁判は延期になり調査をつづける
ことができそうですが。」
魔法戦士「人や魔物を多く斬ってきた経験が生かされるとは
皮肉なものだが。・・これでなりすましを証明できるだろうか。
!まてよ、確か弓兵1は声を聞いているな。
その声の持ち主を特定することは可能なのか?」
282
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/02/27(日) 23:32:08 ID:twPCZVlw
調査兵「なりすましの推測の根拠が認められれば犯人特定の
捜査として進めていけると思います。しかし捜査は傭兵殿のおかげで
進展しました。歩兵の監禁場所ですがもしかしたらゴミの一時捨て置き
場かもしれません。あそこなら隠せる場所おおいし、すぐに出口まで
運ぶことができる。」
283
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/02/27(日) 23:32:27 ID:twPCZVlw
魔法戦士「そうだろうな。一週間歩兵1の部屋に薬物を接種させながら軟禁して
決行の日の前日捨て置き場に移したんだ。」
調査兵「騎馬兵1を刺したのはどちらだと思われますか?」
魔法戦士「もちろん歩兵1になりすました真犯人が後ろから刺したんだ。
あの部屋には廊下側出口近くにベッドがある。多分ベッドの下にあらかじめ
潜んでいたんだろう。」
284
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/02/27(日) 23:32:49 ID:twPCZVlw
調査兵「推測とはいえかなり信憑性もあるように思えてきました。
一度兵隊長に相談して明日の裁判の引き伸ばしに繋がるかどうか
確認しませんか?」
魔法戦士「そうだな。そうしよう。」
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285
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/02/27(日) 23:33:09 ID:twPCZVlw
調査兵「・・・以上が傭兵殿と行った調査の報告になります。」
兵隊長「歩兵1のなりすましとあたかも弓兵1が殺人を行ったかに
誘導する偽装ですか。・・・しかし話を聞いていて疑問に思った
ことがあります。図書室には門兵と騎馬兵4がいた。バレずに
弓兵1が捨てたナイフを再び騎馬兵1に刺すことなど可能でしょうか?」
286
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/02/27(日) 23:33:29 ID:twPCZVlw
調査兵「そうでした。そのことをすっかり忘れていました。」
魔法戦士「俺もだ。なりすましの筋道がすっかりついたと思い込んでいた。」
兵隊長「それと弓兵1を助けるために騎馬兵1の傷口をナイフで2回刺されたように
偽装したと騎馬兵たちが逆に勘ぐるかもしれません。騎馬兵1が問題のある人物としても
身分間の仲間意識が騎馬兵は強い。低い身分層の者に仲間が殺されたことに
内心憤りを感じているはずです。弓兵1の極刑を望んでいるはずです。」
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