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( ^ω^)冒険者たちのようです

81名無しさん:2024/09/01(日) 02:06:22 ID:9tBcNMXI0

ξ゚⊿゚)ξ「まるで、籠の中の鳥みたい」


いつからか”外の世界を見てみたい”という気持ちが、彼女の中に膨らんでいた。

司祭の座など、本音ではツン自身、どうだっていい事のように思えていた。
祈りを捧げていくだけの毎日、それがこの先に何をもたらすというのか。
神の声を聴くためか、はたまた、ただ聖術を身に宿すためなのか。

漠然とした不安を抱えたまま、今日も正直になり切れない自分に、辟易した。
思った事をそのまま伝えられたら、行動できたらどれほど楽になれるのだろうと思う。

父が残した十字架の重みは、容赦なく自分の背に圧し掛かる。
同じように生きた先で、父のように立派な聖職者になれるという自信はなかった。

ξ゚⊿゚)ξ「……あれ?」

手慰みに何気なく開いた木机の引き出しの中から、見慣れない書が姿を覗かせた。

父が亡くなった時、身の回りの物は整理したはずだった。
記憶の中では、その時にこんな物はなかった。

どうやら奥の方に納められていたか。
鬱屈した自分の心が、無意識に引き出しを抜く動作に力を込めたせいかも知れない。

ぱらぱらと、その頁をめくってみた。

煤けていて、長年に渡って使い込まれた風合いの一冊。
最初の数ページを捲って、それが日記だとすぐに理解する。

どうやら、十年以上も前から綴られていたもののようだった。


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