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( ^ω^)冒険者たちのようです
6
:
名無しさん
:2024/08/19(月) 00:57:58 ID:28mrGroE0
みすぼらしい服装や、生々しい擦り傷の数々。
かなりの長旅を経てこの場所へ辿り着いたと思わせる事だろう。
肩を落として歩く彼の足取りは、それでも一歩一歩が力強かった。
この大陸では、貴族や商人などといった身分の住み分けこそあれど、
それぞれの人々は安定した暮らしを築く為、日々の仕事に精一杯打ち込んでいた。
同時に、自由の風に吹かれて生きたいと志す者も非常に多い。
それが冒険者という人種である。
取るにも足らない雑用から、揉め事の仲介、遺失物の探索など。
それら冒険者宿で張り出されている依頼を受け、日銭を稼ぐ人々の事だ。
腕利きの冒険者ならば、時に騎士団や領主直々に破格の報酬を与えられることもある。
当然、高額の依頼になるほど危険な依頼も多い。
経験の浅い駆け出しの若者達の大半は、金や名声をと、功名心に鼻息を荒くする。
その志半ばで命を落とす人間ばかりといっても、過言ではない。
彼らの中での冒険の目標は、この大陸の未開の地が踏破される度、常に移り変わる。
ある者は、誰にも知られることのなかった遺物を発掘し、莫大な富を得た智者。
ある者は、人里に多くの被害をもたらした強力な妖魔を、一人で討伐した強者
そうして聞こえてくる風の噂の一つ一つに、彼らは一抹の思いを馳せる。
冒険者を目指す若者は、大陸全土においても特にこのヴィップでは後を絶たない。
やがて、一軒の宿の前で、彼の足は止まる。
装飾のあしらった木製の看板には、書き殴った筆記体でこう書かれていた。
――失われた楽園亭――
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