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( ^ω^)冒険者たちのようです
316
:
名無しさん
:2024/10/10(木) 03:21:17 ID:Si4yTBmk0
( ^ω^)「──彼らは、意外に話せる奴らだお」
ノ|| ;_;)「そうなのでしょうね……けど、人づてに聞く話からは、良い噂ばかりじゃなかった。
私たちの生きていく糧を守るためにも、公権を持った方々にばかり助けを求めていました」
確かに酒場であった男は話の通じる男だった。
全体がそうであるとは限らないし、頼み事をして、金があると知れば何か行動に走られるかも知れない。
自分たちとは違う毛色の人々の事を、信じる気にはなれなかったのだろう。
( '_/')「私と同様、妻もそれほど体が強い方ではありません。
息子が居なくなってしまってからは、ふさぎ込むようになってしまって……
ですがようやく前を向こうと思い、今回この依頼をお願いしたのです」
結果として、領主らからは袖にされ、長く日が経ってしまってから、
こんな駆け出しの冒険者にまで頼らざるを得ない事態になった。
生きていくためを第一と考えるなら、それは苦渋の決断だったろう。
( '_/')「だから日に3枚から、多くても5枚の銀貨を稼ぐのがせいぜいの私達にとって、
やっとの思いで貯めた、あなたにご依頼する為の200spは、全てなのです」
お世辞にも繁栄を謳歌しているなどといえない、リュメの街。
誰も助けてはくれず、日々を耐え凌ぎながら生活し続けている彼らにとって、
冒険者を雇って依頼を頼むという事がどれほど大変な事なのか、理解する事が出来た。
( '_/')「だから……お願いします、あの子を───」
夫妻は恐らく必死で息子を探し、誰かに頼ろうともしたのだろう。
それでも、体や心の弱さから、それを出来る状態ではなかった。
息子の無事を、どれだけか祈った事だろう。
ノ|| '_')「あの子の、形見になるだけでも……。
ロベルトを、せめて生まれたこの家に帰してやりたいんです」
冷静さを取り戻した妻の瞳が、しっかりとブーンの瞳を見据えていた。
彼らの頼みごとは、よく分かった。
一介の冒険者などに、よくぞここまで自分達の心情を吐露してくれたものだ。
( ^ω^)「分かったお」
なら────後は、自分がその気持ちに応えてやるだけだ。
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