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( ^ω^)冒険者たちのようです
305
:
名無しさん
:2024/10/10(木) 03:11:10 ID:Si4yTBmk0
鈍い痛みが電撃のように右肩より下へと迸り、たちどころに機能を麻痺させる。
剣の柄を力強く握り締めていたはずの右手が、思うように上がってくれないのだ。
肉を断ち切るような鋭利さは無いにせよ、肉と骨の調度継ぎ目──当たり所が、悪かった。
骨を震わした衝撃は、もはや力を込めて両手で剣を振るう事をさせてはくれない。
(; °ω°)「!……うぐッ、おぉぉぉッ!」
それでも、左手一本で剣を振り回した。
自分の右肩に石斧を穿ったゴブリンの肩口から、胸元までを切り裂く。
目の前に残るのは、あとたったの4匹─────
右腕を使えなくなる前と後で、随分と冴えない太刀筋になってしまったと、また舌打ちした。
鈍重なゴブリンであっても数匹同時に襲って来られたら、今のように反撃できるかは分からない。
左手一本で持つには、この長剣は重過ぎるのだ。
(;^ω^)(リーダーを倒したはず……なのになんで、逃げないんだお?)
重い感覚しかもたらさない右腕を宙にだらりと投げ出しながら、長剣の切っ先を突きつける。
その相手──ローブのフードを深く頭に被るゴブリンが、言葉を発した。
/___\
〈 (℃_) 〉【──سيل من القوة السحرية يجري 】
共通の言語も無いかに思えていた妖魔の口が発しているのは、しかし確かに何かの言葉だ。
(;^ω^)「じ……人語、なのかお!?」
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