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( ^ω^)冒険者たちのようです

188名無しさん:2024/09/14(土) 02:40:35 ID:A6V2HoW60

( "ゞ)「!?」

それは、遠く西方の国で使われる投擲武器、”飛輪<チャクラム>”だった。
平たく丸い金属の刃は単純な構造なれど、しかし遣い手の技量次第で如何ようにも曲げられる。
現に、デルタの頬を裂いた飛輪は背後で切り返し、飛び出してきた方向へと帰っていく。

刹那、気を取られたデルタの腹下に、極めて低い位置取りから再び暗殺の一撃が飛び出す。
突き出した刃は胸を狙い振るわれたが、デルタはそれに反応出来ていなかった。
引いて全体を見ていたフォックスが代わりに対処し、デルタの肩を突き飛ばして刺突から逃す。

('A`)「―ーそら」

次いで、右手の棚が揺れる音がしたと思えば、三角に飛び上がると共にナイフが振り下ろされる。
フォックスはそれに手持ちのナイフを合わせ撃ち鈍い衝撃を受け止めると、凶刃の主は再び闇に紛れた。

攻撃はより苛烈に、加えて緩急が付けられていた。

それでいて、自身の防御を無視した刺突は大胆であり、速く、鋭く、不可視。
暗所を利用したその闘法は、視覚や聴覚を攪乱する技術を織り交ぜながら行われる、
致死の一撃を繰り出すための”悪意の姿勢”<ヴィシャス・スタンス>。

気を抜けばチャクラムが顔面に突き刺さり、誘われれば思いもよらぬ所から致命打をもらう。
窓辺から差す月明かりだけが、次の一撃を見切るための心もとない灯りだった。

やがて、微かな足音はフォックスの背後に回り込む。

爪;'ー`)「背中、任せたぜ」

(;"ゞ)「分かってやす」

月光の中心に、二人は背中を合わせ周囲の気配に集中していた。
小石か何かが時折飛んでくるが、それに反応した時、あらぬ場所から攻撃が来るだろう。
じりじりと追い詰められながら、二人は背中合わせにゆっくりと円を描く。


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