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( ^ω^)冒険者たちのようです

174名無しさん:2024/09/14(土) 02:33:40 ID:A6V2HoW60

禍々しいとさえ思えるナイフを相手取りながらも、フォックスは虚勢を張った。
事も無げな顔をしながら、しかし眼ではしっかりと相手の出方を伺いながら。

所持していたナイフは刃渡りが手のひらにも満たぬ、投擲用の小さなナイフ。
殺傷力は歴然だが、ことナイフさばきに関しては手足を動かす事と同じぐらいの自信がある。

倒れ付している部下達を介抱し、いち早くここから離脱しなくてはいけない。
倉庫に侵入している事が、家主であるゴードンにまで伝わっているのかまでは解らない。
今すべき事は、ゴードンに雇われたであろうこの男を、どうにかして撃退する事だけだった。

爪'ー`)(どうでるか、ね)

( (∴) 「――シィッ」

先手を繰り出したのは、仮面の暗殺者。
身を包む黒い外套により素人目であれば闇に溶け込んだその刃が、
どんな軌道を描いて襲い掛かってくるのか、首元を抉られるまで解らないだろう。

爪'ー`)「――ふッ」

だが、陽の差さぬ場所で生まれ育ち、盗賊を生業に培ったフォックスの夜目には
急激な軌道の変化をも見抜いていた。大きく首を切り裂こうとしたかに見えた一刀は、
その実ナイフを握る手首を、返しの小さな振りで狙う為の攻撃だ。

刃物を用いた喧嘩を経験した事があるからこそ、致命傷となり得る手首に対し
狙いを付けてくる事も読めていた。瞬時に上へと腕の構えを上げ、振りを躱す。

再びフォックスが構えるよりも早く、男が大きく一歩を踏み込んできていた。
続けざまに初撃とは比べ物にならぬ速度で襲ってきた下方からの激しい一撃が、
フォックスの顔あたりを突き上げる様にして振るわれた。

顎ごと身体を目一杯仰け反らせ、辛くも意識外から来た攻撃を避ける。
白刃が顎の先端に僅かな裂傷を負わせた。

毒を使われていたら、もう終わっていただろう。


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