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( ^ω^)冒険者たちのようです
149
:
名無しさん
:2024/09/14(土) 02:21:50 ID:A6V2HoW60
―大陸東側 リュメの街―
交易都市ヴィップの街から東へ二日程度の距離に、リュメの街はある。
この岩山に囲まれた荒れ果てた土壌の為、作物もあまり育たない。
必需品は行商などで賄うが、生産的な職に就くのはごく一部の人々だ。
各地に大きな影響力を持つ聖ラウンジの信仰も、この地に根付く事は無かった。
今ではがらんどうの教会は月に一度、各地から持ち回りで宣教師が滞在する程度。
ほとんどは子供の遊び場か、そうでない時は浮浪者の寝床と化していた。
自分の農地や商業の販路を持つ人々は裕福な暮らしを築いている一方で、
路銀を稼ぐのが難しい者たちは、日ごろから貧しい生活を強いられていた。
それを見て育つ子供達は、物心つく前より人から盗みを働いたり、日がな物乞いや話術で
小銭を稼ぎながら逞しくも、浅ましく日々を暮らす。
あまつさえ、それを斡旋しているのは時に大人という事もある。
この街では仲介や情報の売買を交わす、情報屋ギルドが大きく幅を利かせている。
ただそれは表向きの姿であり、彼らには盗品の買取や金の洗浄などの裏稼業とされる
盗賊ギルドとしての側面もあった。
大きな都市から見れば治安は悪いとされる街だが、その分人々の結びつきは強い。
貧困層も中流層も、困った時には助け合って生活している事が多い街だ。
そんな日々の貧しさを必死に生きる人々にとっては、ある種の拠り所もあった。
この街には、”義賊”として名の知れた一人の男がいるということだ。
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