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( ^ω^)冒険者たちのようです

141名無しさん:2024/09/01(日) 03:11:53 ID:9tBcNMXI0

――その後、洞窟の中で横たえられていた一人の死者を埋葬した――

聾唖の少年の親だったであろう遺体の事をツンが話すと、ショボンはこれも引き受けた。

かくして、ショボン、少年、そしてツンの三人で力を合わせて、近くの野原を掘り起こした。
彼を埋葬する際、少年は一度姿を消すと、近くの野草や草花を取ってきて、遺体に握らせた。

これが永遠の別れになることと、餞の気持ちを理解出来たのだろうか。
ツンが膝を付き手を合わせる所作を、少年もまた、見よう見まねで行っていたようだ。


        *  *  *


こうして、奇妙な取り合わせの三人は山を降りる。
”交易都市ヴィップ”を目指すために、ゆっくりと歩き始めた。

疲労感が、なぜだか心地よかった。
充足感が、澄んだ風と共に頬を撫ぜる。

(´・ω・`)「あまり走り回って、滑落するなよ?」

ツンの純白だったはずの修道服は見る影もなく砂ぼこりにまみれ、
黄色みがかってしまった部分を払うと、裾をぎゅっと結んだ。
そして、靴ずれした足で、彼女は再び歩き始めた。

あちこちへと興味津々に駆け回り、ショボンとツンの後を
あとからついて来る聾唖の子供の姿を目で追いながら、想う。

ξ゚ー゚)ξ(そうよ……救いを求めるばかりが信仰じゃない)

ξ゚ー゚)ξ(私は救われるよりも……こうやって、誰かを救いたいんだ)


少年の背中を見て思い返すのは、愛情深く育ててくれた父との日々。
彼女の胸の中を今、鮮やかに彩られた清風が駆け抜けていた。


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