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レス数が900を超えています。1000を超えると投稿できなくなるよ。
( ・∀・)モララーがまじめに逆転裁判するようです <第3法廷>
1
:
◆wPvTfIHSQ6
:2024/03/28(木) 01:44:05 ID:BdHZiIpY0
▼前スレ
→
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/21864/1706861817/-50
(1スレ目)
→
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/21864/1708565004/-50
(2スレ目)
▼モラ逆シリーズ過去作
第一部
( ・∀・)モララーが逆転裁判するようです
→
https://buntsundo.web.fc2.com/kouhaku_2016/novel/moraler_gyakuten_saiban-1.html
第二部(※逃亡)
( ・∀・)探偵モララーの事件譚のようです(※逃亡)
→
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/21864/1529909042/1-98
(※逃亡)
→
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/21864/1529909042/531-662
(※逃亡)
.
17
:
名無しさん
:2024/03/28(木) 10:42:22 ID:iTcUrCIM0
スレ立て乙
埋めネタまさかのGPT込み全部混ぜで笑ったし、susuでむせた
深いsusuとは一体
18
:
名無しさん
:2024/03/28(木) 14:22:53 ID:uh3pwMyc0
スレ乙です
19
:
名無しさん
:2024/03/29(金) 17:39:25 ID:swsWNGLg0
乙
遊園地好きすぎだろ。オチにも笑った
20
:
名無しさん
:2024/03/30(土) 18:41:47 ID:xdl2JeqU0
22時までには投下スタートするかも
21
:
名無しさん
:2024/03/30(土) 20:04:05 ID:u7PE/6xI0
ワクワクテカテカ
22
:
名無しさん
:2024/03/30(土) 21:35:42 ID:uKzuLeqM0
証拠品ファイル①弁護士バッジ
弁護士バッジだ。
これが誰も俺のことを弁護士だと認めてくれない。
証拠品ファイル②ゴング
なりふりかまわずレスバトルを仕掛ける。
もうちょっと他に方法はなかったのかなッて思う。
.
23
:
名無しさん
:2024/03/30(土) 21:36:06 ID:uKzuLeqM0
証拠品ファイル③伝票
頼んだらわりかしすぐに来た。
ライス小 14:13 担当者ビロード
証拠品ファイル④クーポン
新春!アイスひとつ無料キャンペーン!
※一度の会計で1枚だけ使えます。
※3月30日以降ご来店時より有効。
証拠品ファイル⑤毒入りのグラス
致死量の毒とエクストの指紋が検出された。
トソンはこの水を飲んで絶命した。
卓上で横倒しになっている。
証拠品ファイル⑥割れたグラス
水の騒ぎで落ちて割れた。 毒物反応はなかった。
処理のため粉々にされており、指紋検出は不可。
.
24
:
名無しさん
:2024/03/30(土) 21:36:29 ID:uKzuLeqM0
証拠品ファイル⑦ミセリのスカーフ
カシミヤエルメスさんが依頼に来た時の忘れ物。
推定十万円也。
証拠品ファイル⑧上面図
当時の3人の位置関係がわかる。
《詳細》は
>>4-6
証拠品ファイル⑨濡れたソファー
エクストとミセリが座っていた。
トソンの水で濡れており、毒物反応あり。
証拠品ファイル⑩防犯カメラ
ナイスボートの出入り口にある唯一のカメラ。
なにも面白い情報のない、つまらないカメラ。
.
25
:
名無しさん
:2024/03/30(土) 21:37:16 ID:uKzuLeqM0
証拠品ファイル⑪通話のキロク
エクストとでぃの通話のキロク。
3月22日の夕方ごろ。 《詳細》は
>>7-15
証拠品ファイル⑫展望台の半券
エクストとでぃが別れた展望台の半券。
去年12月30日のもの。
証拠品ファイル⑬トソンの解剖記録
3月29日の14時20分頃に
バイバイサル酸を経口摂取して中毒死。 《詳細》は
>>2
証拠品ファイル⑭バイバイサル酸
毒が入っていた小瓶。
エクストの右ポケットに入っていたが、指紋はない。
.
26
:
名無しさん
:2024/03/30(土) 21:37:59 ID:uKzuLeqM0
証拠品ファイル⑮修羅場の伝票
コーヒー(3)
いちごアイス(3) 13:57 担当者ビロード
証拠品ファイル⑯陳述書
ミセリとトソンが化粧室にいる間に、
エクストはビロードに、トソンの水のおかわりを要求した。
証拠品ファイル⑰エクストのハンカチ
エクストの青いハンカチ。 トソンからのプレゼント。 濡れている。
エクストの右ポケットに入っており、毒物反応が検出された。
証拠品ファイル⑱血のついた椅子の脚
昔ナイスボートで修羅場が起こった時に折れた椅子の脚。
エクストの血でにじんでいる。
.
27
:
名無しさん
:2024/03/30(土) 21:38:20 ID:uKzuLeqM0
証拠品ファイル⑲ミセリのロケット
過去にナイスボートで修羅場があった日、女子トイレに捨てられた。
【 ミセ*^ー^)リ(^ー^< > 】
証拠品ファイル⑳ミセリの写真
12月27日 ナイスボートにて、
西園…ミセリが、伊…エクストを殺そうとした時の写真。 《詳細》は
>>3
証拠品ファイル(21)エクストのロケット
正月にミセリが、傷心のエクストへプレゼントした。
ミセリのロケットと一緒につくった。
【 ミセ*^ー^)リ (^ワ^トソン 】
証拠品ファイル(22)一般客の証言
事件当時、事件の一部始終以外におかしいものは
見ておらず、なにかしらのトラブルにも遭わなかった。
証拠品ファイル(23)ミセリの写真②
ナイスボートで撮られたミセリの後ろ姿。
首の後ろに手を回している様子が写っている。
.
28
:
名無しさん
:2024/03/30(土) 21:38:43 ID:uKzuLeqM0
人物ファイル①モララー
( ・∀・)。 俺だ。
就活用に撮った写真だが、なかなか男前だ。
人物ファイル②ギコ
(,,゚Д゚)。 元法廷係官。
頭がよくキレるが基本的にゲス。
人物ファイル③しぃ
(*゚ー゚)。 元検察官。
身長一四〇を誇る驚愕のチビ女。
人物ファイル④フサギコ
ミ,,゚Д゚彡。 検察官。
エリートでトップ検事だがナルシスト。
.
29
:
名無しさん
:2024/03/30(土) 21:39:19 ID:uKzuLeqM0
人物ファイル⑤刑事
所轄署の刑事。
世間の注目を集める殺人事件の場合、初動捜査はだいたい彼が担当している。
人物ファイル⑥ハエ
天の声だ!
地の文が存在しないこの作品における地の文ポジション。
人物ファイル⑦ビロード
( ><)。 ファミレスのアルバイト。
薬学部めざして浪人中。 修羅場グループのカカリ。
人物ファイル⑧トソン
(゚、゚トソン。 修羅場グループその1。
小物がどれも高価。 しとやかそう。
.
30
:
名無しさん
:2024/03/30(土) 21:39:44 ID:uKzuLeqM0
人物ファイル⑨ミセリ
ミセ*゚-゚)リ。 修羅場グループその2。
召し物がどれも高価。 ばかっぽそう。
人物ファイル⑩エクスト
<_プー゚)フ。 修羅場グループその3。
過去にはもっと女がいた。 顔は確かに良い。
人物ファイル⑪ハインリッヒ
从 ゚∀从。 ファミレスのオーナーシェフ。
若くて勝ち気な女性。 ぱっと見は。 たぶん三十路すぎ。
人物ファイル⑫でぃ
(#゚;;-゚)。 元修羅場グループ。
おとなしい性格だがやっていることはドギツイ。
.
31
:
名無しさん
:2024/03/30(土) 21:40:14 ID:uKzuLeqM0
\ざわざわ…/
\ガヤガヤ…/
( ´∀`) 「べ…弁護人?」
( ´∀`) 「急に黙りこくってしまって、どうしたのですか?」
(lli ・∀・) 「へ!」
(lli ・∀・) 「 あ えーっと ッ!」
.
32
:
名無しさん
:2024/03/30(土) 21:40:37 ID:uKzuLeqM0
ミ,,゚Д゚彡
ミ,,::ー彡∩
ミ,,::ー彡∩ 「…………気づいたか。」
.
33
:
名無しさん
:2024/03/30(土) 21:40:58 ID:uKzuLeqM0
ミ,,::Д彡⊃ 「異議ありィ!!」
(lli ・∀・) 「ッ!!」
( ;´∀`) 「ふ、フサギコ検事?」
ミ,,::ー彡∩ フサァ!
ミ,,::ー彡∩
ミ,,::ー彡∩ 「…………私が代わりに説明しよう、裁判長。」
( ´∀`) 「え?」
.
34
:
名無しさん
:2024/03/30(土) 21:41:22 ID:uKzuLeqM0
ミ,,- -彡 「さて……」
ミ,,- -彡 「ここで注意してもらいたいのは、」
ミ,,゚Д゚彡 「ふたりが席を入れ替わったタイミング だ」
( ´∀`) 「タイミング…?」
ミ,,゚Д゚彡 「ここで、ベンゴ側の主張を、いまいちど、思い出してもらいたい」
ミ,,゚Д゚彡 「ミセリ氏が、被告人のグラスに、毒を盛り 」
ミ,,゚Д゚彡 「被害者が、そのグラスを奪って、ミセリ氏に、その水をかけた 」
( ´∀`) 「ええ、確か、そうですね」
( ´∀`) 「それが、なにか?」
.
35
:
名無しさん
:2024/03/30(土) 21:41:43 ID:uKzuLeqM0
ミ,,::ー彡∩ フサァ…
ミ,,::ー彡∩ 「……となると、ひとつ。」
ミ,,::ー彡∩ 「決定的にムジュンする証拠品が、出てくるんだ。」
( ´∀`) 「ムジュン?」
ミ,,::Д彡⊃ 「 凶器 バイバイサル酸の小瓶だッ!!」
、 、 、 、 、 、 、、 、
ミ,,::Д彡⊃ 「あれは、被告人の右ポケットに入っていた!!」
、 、 、
ミ,,::ー彡∩ 「ここで、あらためて上面図(
>>4
)をご覧いただこうッ 」
.
36
:
名無しさん
:2024/03/30(土) 21:42:05 ID:uKzuLeqM0
┌┐
┌─┤│
│サ││ ┌─┐
│ l .││ (゚、゚トソン ○ ○ ○ ○ ○
│バ││ └─┘
│ l .││ | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
└─┤│ | テーブル ! | | | |
┌─┤│ |_____| |_____| |_____|
─┐ │ ││ ┌─┐┌─┐
─┤ │雑│ ミセ*゚-゚)リ< プ-゚) ───────────────
┼ │ ││ └─┘└─┘ ソ フ ァ ー
W│ │貨│└───────────────────────
C │ │ │ 衝 立
┼ └─┤┌───────┐┌───────┐┌─────
─┤ ││ | ̄ ̄ ̄| . ││ | ̄ ̄ ̄| . ││ | ̄ ̄ ̄|
─┘ ││ | テー. | . ││ | | . ││ | |
││ | ブル. !.. ││ | | . ││ | |
.
37
:
名無しさん
:2024/03/30(土) 21:42:28 ID:uKzuLeqM0
ミ,,::Д彡 「 この位置関係じゃあ、ミセリ氏は、どうあがいてもッ!!」
、 、 、
ミ,,::ー彡∩ 「被告人の右側に小瓶を仕込めないッ!!」
ミ,,゚ー゚彡 「 たった今、」
ミ,,::Д彡⊃ 「 ベンゴ側の主張は、カンゼンに破綻した ッ!!」
♪追求〜追いつめられて
→
https://www.youtube.com/watch?v=DiTLf7lORf0
.
38
:
名無しさん
:2024/03/30(土) 21:42:55 ID:uKzuLeqM0
∩
(lli ・∀・)∩ 「ぬおおおおおおおおおおおおおおんんんッッ!?!?」
\ざわざわ…!/
\ガヤガヤ…!/
カンカンカンッ!
( ´∀`) 「静粛にッ!」
( ;´∀`) 「 検察側の主張は、もっともですッ!」
( ;゜∀`) 「ミセリ氏が真犯人だったとすると、小瓶に説明がつきませんッ!!」
.
39
:
名無しさん
:2024/03/30(土) 21:43:23 ID:uKzuLeqM0
\ざわざわ!/
\ガヤガヤ!/
(lli ・∀・) 「ちょっと待てーーいッ!!」
(lli ・∀・) 「え、詰んだ? 詰んだァ!?」
(lli ・∀・) 「 心象操作ヌキで、切り返されちまったぞォ!?」
\ザワザワ!/
\ガヤガヤガヤ!/
(;,,゚Д゚) 「 こうなることを、見越していたんだな!?」
( ;・∀・) 「どッ どういうこと!?」
.
40
:
名無しさん
:2024/03/30(土) 21:44:17 ID:uKzuLeqM0
(;,,゚Д゚) 「おかしいと思ったのですよ! もわんもわんもわん!」
( ;・∀・) 「ああ、こんな時でもボケをかかさない君が好き!」
>
>从 ゚-从 「エット……どうなの? 検事の兄さん」
>
>ミ,,- -彡 「ふつうは、手前で一本を引っ張れば、ほどけるはずだが……」
>
>ミ,,゚Д゚彡 「絡まっていたか、はたまた、特殊な結び方をしたか、だ」
>
(;,,゚Д゚) 「スカーフを外した、あの下り 」
(;,,- -) 「 ヤツにしては、妙に、キレのない切り返しだった 」
(;,,゚Д゚) 「誰が、どう見ても!」
(;,,゚Д゚) 「外したのはロケットだろ、と言わんばかりの反証しかなかったんです!」
.
41
:
名無しさん
:2024/03/30(土) 21:44:56 ID:uKzuLeqM0
( ;・∀・) 「!」
( ;・∀・) 「ワナだった ッてぇコトか!?」
(,,- -) 「それに 」
> 、 、 、
>( ‐∀‐) 「つねに、写真におさめてきた…」
>
>( ・∀・) 「 ンなわけあるか!」
>
>( ・∀・) 「今までのあんたらの発言思い出せよ!」
>
>※中略
>
>( ・∀・)σ 「 ……とか、なんとか!」
>
>ミ,,- -彡 「…」
>
.
42
:
名無しさん
:2024/03/30(土) 21:46:06 ID:uKzuLeqM0
、 、
(,,- -) 「撮影 に関してのツッコミにも、」
(,,゚Д゚) 「フサギコは、気の利いた切り返しも、しなかった…!」
( ;・∀・) 「…………確かに 」
( ;・∀・) 「たしかに、ちょっと、おとなしいな……とは、思ったがよ……」
(,,゚Д゚) 「まして、」
.
43
:
名無しさん
:2024/03/30(土) 21:46:27 ID:uKzuLeqM0
>
>从 ゚∀从 「ソファー側、それも奥側に座られてみろよ」
>
>从 ゚∀从 「厨房からじゃ、誰だって見れないぜ、ミセリちゃんのスカーフなんて」
>
>
>( ・∀・) 「……いま、たしかに……」
>
>( ・∀・) 「テンチョーは、なにか、トンでもないことを、言った……!」
>
(,,- -) 「 露骨に、ムジュンした証言が出てきた、というのに」
(,,゚Д゚) 「あいつは、異議のひとつも、唱えなかったんです!」
( ;・∀・) 「……」
( ;・∀・) 「 俺からの異議を、待っていた ッてことか……!!」
.
44
:
名無しさん
:2024/03/30(土) 21:47:26 ID:uKzuLeqM0
\ザワザワ…!/
\ガヤガヤ…!/
ミ,,::Д彡 「さあさあッ どうする弁護人!?」
ミ,,::ー彡∩ 「小瓶は、事件発覚後に忍ばされたとでも言うのかァ!?」
(・∀・)(・∀・)(・∀・)(・∀・)(・∀・)
( ;・∀・) 「え、ええと、」
( ;・∀・) 「アアッ、てゆーか、残機表示されてる! 削られるやつ!」
.
45
:
名無しさん
:2024/03/30(土) 21:48:30 ID:uKzuLeqM0
( ;・∀・) 「考えろッ!」
( ;・∀・) 「大筋は合っている……ハズなんだ!」
( ;・∀・) 「小瓶は、 《いつ》 、忍ばされたんだ!?」
にア 「席交代の前」
にア 「席交代の間」
にア 「席交代の後」
>>46
.
46
:
名無しさん
:2024/03/30(土) 21:48:53 ID:uKzuLeqM0
( ;・∀・) あ、後!
47
:
名無しさん
:2024/03/30(土) 21:50:17 ID:uKzuLeqM0
( ;・∀・) 「………あ、ああ……そうだ!」
( ;・∀・) 「席交代の、あと……」
( ;・∀・)σ 「席交代 《後》 の、位置関係(
>>5
)で、忍ばされたんだ!」
ミ,,- -彡
ミ,,::ー彡∩ フサァ…
ミ,,::ー彡∩ 「 かかったな。」
.
48
:
名無しさん
:2024/03/30(土) 21:50:39 ID:uKzuLeqM0
( ;∀;) 「びえええええええええッ!」
( ;∀;) 「びえええええええええええええッ!」
ミ,,::ー彡∩ 「時系列を、整理しよう」
ミ,,゚Д゚彡 「弁護側のストーリーは、こうだ」
ミ,,- -彡 「席交代… 《前》 に、ミセリ氏が、被告人のグラスに毒を盛った」
ミ,,- -彡 「被害者が、被告人のグラスを奪った」
ミ,,::ー彡∩ 「そして、ミセリ氏に水をかけ、席を立った…」
.
49
:
名無しさん
:2024/03/30(土) 21:51:02 ID:uKzuLeqM0
( ´∀`) 「ええ、そうですね」
( ´∀`) 「この間に小瓶を忍ばせたわけでは、ないのですね?」
ミ,,゚ー゚彡 「席交代 《前》 の位置関係(
>>4
)では、不可能だ」
ミ,,::Д彡 「そして……席交代の 《間》 は、どうか?」
ミ,,゚Д゚彡 「当然、この間に、被告人に小瓶を忍ばせることは、できない。」
ミ,,゚Д゚彡 「ミセリ氏その人は、化粧室に、いたわけだからな」
( ´∀`) 「ええ、そうですね」
.
50
:
名無しさん
:2024/03/30(土) 21:51:30 ID:uKzuLeqM0
ミ,,゚Д゚彡 「そして、戻ってきた」
ミ,,゚Д゚彡 「席交代 《後》 の位置関係(
>>5
)で、な」
ミ,,- -彡 「戻ってまもなく、被害者は、毒をカッ喰らった」
ミ,,- -彡 「それを見て、被告人に、小瓶を仕込んだ…… 」
( ・∀・) 「ああ、そうだ!」
( ・∀・)σ 「それだったら 」
.
51
:
名無しさん
:2024/03/30(土) 21:51:54 ID:uKzuLeqM0
(,,゚Д゚) 「!」
(;,,゚Д゚) 「それではダメです!」
( ;・∀・) 「えっ?」
(;,,゚Д゚) 「事務所でのハナシを、思い出してください!」
>
>(,,゚Д゚) 「もし、化粧室にいる間に< プ-゚)が水を飲んだら……どうなります?」
>
>( ・∀・) 「この時点では、ミセ*゚-゚)リが小瓶を持ったままだから…」
>
>( ・∀・) 「一発アウトやん」
>
.
52
:
名無しさん
:2024/03/30(土) 21:52:37 ID:uKzuLeqM0
(;,,゚Д゚) 「ミセリが犯人のケースだと、」
(;,,゚Д゚) 「席交代 《後》 も小瓶をにぎっておくというのは、おかしいです!」
( ・∀・) 「……あ……」
( ;・∀・) 「あーーーっ!! そうじゃん!!」
\ザワザワ!/
\ガヤガヤ!/
ミ,,::ー彡∩ フサァ!
ミ,,::ー彡∩ 「……説明の手間が省けたようで、ナニよりだよ」
.
53
:
名無しさん
:2024/03/30(土) 21:53:00 ID:uKzuLeqM0
( ´∀`) 「どういうことですか!」
ミ,,゚Д゚彡 「カンタンなことだ」
ミ,,゚Д゚彡 「重要なのは、」
ミ,,゚Д゚彡σ 「誰一人として、グラスの入れ替わりを、認識していない、という点だ。」
ミ,,::ー彡∩ 「 つまり、弁護側の言う 《真犯人》 のミセリ氏も……な。」
( ´∀`) 「ええ、そうですね」
.
54
:
名無しさん
:2024/03/30(土) 21:53:20 ID:uKzuLeqM0
ミ,,- -彡 「であれば、」
ミ,,- -彡 「ミセリ氏は、被告人のグラスに毒を盛って、だ」
ミ,,゚Д゚彡 「のん気にも、小瓶をにぎったまま、被告人から目を離して、離席したことになる」
ミ,,゚Д゚彡 「小瓶を、トイレに流す、被害者に持たせる、などせずに、席に戻る始末だ。」
ミ,,::ー彡∩ 「……この間に、被告人が死んでいたら、どうするんだ?」
( ´∀`) 「あ……あっ!」
( ;´∀`) 「ダレがどう考えても、ミセリ氏が逮捕されます!」
.
55
:
名無しさん
:2024/03/30(土) 21:53:45 ID:uKzuLeqM0
( ・∀・) 「み、ミセリ氏は、」
( ・∀・) 「彼女だけは、グラスの逆転を知っていたんだ!」
ミ,,゚Д゚彡 「だったら、どうしてそのまま見殺しにした?」
( ;・∀・) 「そ、それは 」
( ;・∀・) 「 恋人である被告人を、独占するため 」
ミ,,゚Д゚彡 「だったら、どうして被告人に濡れ衣を着せたんだ?」
ミ,,::ー彡∩ 「釈放を待とうッてえのか?」
ミ,,::ー彡∩ 「どうあがいても、5年以上は、帰ってこれないんだぜ?」
.
56
:
名無しさん
:2024/03/30(土) 21:54:14 ID:uKzuLeqM0
( ・∀・) 「……う……」
( ;・∀・) 「 うおおおおおおおおおッッ!!!」
\ざわざわ…!/
\ガヤガヤ…!/
( ;´∀`) 「これはどういうことですかッ!」
( ;´∀`) 「どのタイミングであっても、被告人に小瓶を仕込むことができなくなりました!」
\ザワザワ…/
\がやがや…/
从 ゚∀从 「…えっと、アレ?」
从 ゚∀从 「オレ、なんかマズいこと、言っちゃった?」
.
57
:
名無しさん
:2024/03/30(土) 21:55:10 ID:uKzuLeqM0
ミ,,::ー彡∩ フサァ…
ミ,,::ー彡∩ 「なに、裁判長。 カンタンな話だったんだよ」
ミ,,゚ー゚彡 「すべて……弁護人の、無罪を勝ち取るためのストーリーに過ぎなかったんだ」
( ´∀`) 「と、言うと…?」
ミ,,゚Д゚彡 「まず……ストーリーの根幹にある、グラスの逆転」
ミ,,- -彡 「そして、それを裏づけているのが、ミセリ氏のスカーフの毒なわけだが…」
ミ,,- -彡 「本日の冒頭に立証した通り、」
ミ,,::ー彡∩ 「ミセリ氏は、スカーフを外していた可能性があった。」
.
58
:
名無しさん
:2024/03/30(土) 21:55:45 ID:uKzuLeqM0
ミ,,- -彡 「もしそうだとすると、」
ミ,,゚Д゚彡 「したがって、最初に被害者が水をかけた時のそれには、毒がなく 」
ミ,,゚Д゚彡 「被害者が服毒した時にぶちまけた水……」
ミ,,゚Д゚彡 「それが、卓上だかソファーだかに置いてあったスカーフに、かかっただけのこと」
ミ,,::ー彡∩ 「女性ふたりが化粧室にいる間に、被告人が、毒を盛った」
ミ,,::ー彡∩ 「それで、被害者が、死亡した 」
ミ,,゚ー゚彡 「当初通りのスジ書きで………狂いは、なかったんだぜ。」
.
59
:
名無しさん
:2024/03/30(土) 21:56:08 ID:uKzuLeqM0
( ´∀`) 「……ほう……」
( ´∀`) 「私は、弁護側の心象操作に、してやられた、というコトだったのですね」
(,,゚Д゚) 「おいおい、オレたちがメンタリスト扱いされてるぜ」
( ;・∀・) 「言ってる場合かよ!ちくしょー!」
( ;・∀・) 「このままだと、問答無用で、有罪だ!」
( ;・∀・) 「どうする……どうする!?」
にア 「証拠品を提示」
にア 「証言を要求」
にア 「ようすを見る」
>>60
.
60
:
名無しさん
:2024/03/30(土) 21:56:31 ID:uKzuLeqM0
( ;・∀・) 証言を要求
61
:
名無しさん
:2024/03/30(土) 21:57:04 ID:uKzuLeqM0
( ・∀・) 「さ、裁判長!」
( ・∀・) 「ベンゴ側に、提案がある!」
( ´∀`) 「提案ですと?」
( ・∀・)σ 「証人・ハインリッヒ氏に、さらなる証言を求めるんだ!」
ミ,,::ー彡∩ 「異議あり」
ミ,,::ー彡∩ 「 証人の持つ情報が少ないことは、すでにわかりきっていること!」
ミ,,゚ー゚彡 「反論があるなら、いま、ここでしてもらおうかッ!!」
.
62
:
名無しさん
:2024/03/30(土) 21:57:38 ID:uKzuLeqM0
( ;∀;) 「びええええええッ!」
( ´∀`) 「私も、そう考えます」
( ´∀`) 「有益な情報があるのであれば、すでに、出てきているハズですからね」
ミ,,- -彡 「ブザマな、時間稼ぎでしかないだろうよ」
ミ,,::ー彡∩ 「賢明なご判断、痛みいる」
.
63
:
名無しさん
:2024/03/30(土) 21:57:59 ID:uKzuLeqM0
( ;・∀・) 「えっと!えーっと!」
( ;・∀・) 「 要するに、だ!」
( ;・∀・) 「ミセリ氏がスカーフを外していたのか、どうか 」
( ;・∀・) 「 ミセリ氏のスカーフに付着した毒がどんな意味を、持つのかッ!」
( ・∀・)σ 「その一点で、この法廷のゆくえが決まるッてえことだろ!?」
( ・∀・) 「検察側に騙されないでくれ!」
( ‐∀‐) 「スカーフについた、毒の意味 」
( ・∀・)σ 「 それはまだ、確定してないじゃねーか!」
.
64
:
名無しさん
:2024/03/30(土) 21:58:20 ID:uKzuLeqM0
、 、 、 、、
ミ,,::ー彡∩ 「 その反証も、想定どおりだ。」
ミ,,゚Д゚彡 「だったら示してもらおうか、弁護人。」
ミ,,゚ー゚彡 「 《いつ》 ……毒の小瓶が、被告人に忍ばされたのかを、だ!」
(lli ・∀・) 「グググッ!!」
(lli ・∀・) 「 ……ぐうッ!!」
.
65
:
名無しさん
:2024/03/30(土) 21:59:06 ID:uKzuLeqM0
( ´∀`) 「……」
( ´∀`) 「そうですね、そうです」
( ´∀`) 「その 《いつ》 が示されさえすれば、私も考えるのですが…」
( ´∀`) 「 その立証能力がない以上、さすがにムリがありますな、弁護人。」
(lli ・∀・) 「ほげッ!! ほげッ!!」
.
66
:
名無しさん
:2024/03/30(土) 21:59:33 ID:uKzuLeqM0
( ´∀`) 「なにより」
( ´∀`) 「席の逆転を立証したのも、アナタじゃないですか、弁護人」
>
>( ・∀・) 「被告人は、あえて、ミセリ氏が元いた濡れていた席に移ったんだ」
>
>( ・∀・)σ 「 レディーを、濡れた席に座らせないために なッ!!」
>
(lli ・∀・) 「ほげー!ほげえええええええッッ!!」
.
67
:
名無しさん
:2024/03/30(土) 21:59:54 ID:uKzuLeqM0
(;,,゚Д゚) 「……だから……」
(;,,゚Д゚) 「だから、フサギコはあの時、うながしたのか……立証を……!」
>
>ミ,,- -彡 「待て。」
>
>ミ,,゚Д゚彡 「どうしてだ?」
>
>ミ,,- -彡 「どうして、席を交代する必要があったんだ?」
>
、 、 、 、 、 、
(;,,゚Д゚) 「弁護人自身に、席の入れ替わりを、認めさせるために……!」
(lli ;∀;) 「ほぎゃあああああああああんんッッ!!!」
.
68
:
名無しさん
:2024/03/30(土) 22:00:24 ID:uKzuLeqM0
( ´∀`) 「私の考えを、述べましょう」
( ´∀`) 「たしかに……ベンゴ側は、さまざまな可能性を示してくれました」
( ´∀`) 「グラスの逆転、被害者の逆転、位置関係の逆転……」
( ´∀`) 「ただ……」
( ´∀`) 「ひっくり返しすぎた結果、元の鞘に収まったように、見受けましたな」
(;,,゚Д゚) 「モララーさん、異議!」
( ;・∀・) 「どこにナニをどう唱えるんだよ! 異議!」
.
69
:
名無しさん
:2024/03/30(土) 22:00:47 ID:uKzuLeqM0
(,,- -) 「初心に帰るのですよ」
( ・∀・) 「……初心……?」
(,,- -) 「 《いつ》 、ミセリが、エクストに、小瓶を忍ばせられたのか」
(,,- -) 「そう考えたって、一生コタエは見えません。 なら……」
(,,::Д) 「 だったら、いっそ」
(,,::Д) 「 《誰》 だったら、エクストに、小瓶を忍ばせられたのか 」
.
70
:
名無しさん
:2024/03/30(土) 22:01:11 ID:uKzuLeqM0
(,,゚Д゚) 「 《発想の逆転》 です!」
( ・∀・) 「!!」
.
71
:
名無しさん
:2024/03/30(土) 22:01:34 ID:uKzuLeqM0
(,,::Д) 「グラス、被害者、席、そのすべてを 《逆転》 させてもムダだったなら 」
(,,゚Д゚) 「 《前提》 そのものを、 《逆転》 させるのですよ!」
ミ,,::ー彡∩
(,,- -) 「いま、検察側は証明したことは、たったひとつ」
(,,゚Д゚) 「……ミセリに、小瓶をしのばせること 」
(,,゚Д゚) 「つまり」
、 、、 、 、 、、 、 、 、、 、、 、 、、 、
(,,゚Д゚) 「ミセリが毒を盛ることは、できなかった。」
(,,゚Д゚) 「 《真犯人》 ではない ということ、だけ、なのです。」
.
72
:
名無しさん
:2024/03/30(土) 22:01:58 ID:uKzuLeqM0
( ;・∀・) 「で、でも、でも!」
( ;・∀・) 「ミセリ以外に、犯行ができる人物なんて 」
( ;・∀・) 「 だいたい、ンなやつ、候補がいたら、最初ッから 」
(,,゚Д゚) 「そもそも。」
(,,゚Д゚) 「2日目では勝ち濃厚だったのに、崖っぷちになってしまった 」
(,,゚Д゚) 「その理由は、なんですか?」
( ・∀・) 「……え……?」
.
73
:
名無しさん
:2024/03/30(土) 22:02:45 ID:uKzuLeqM0
(,,゚Д゚) 「今回の事件の特徴……」
(,,゚Д゚) 「もう、さんざん、言われてきたでしょう」
>
>刑事「当時現場にいた人全員からは、証言という証言を聞き出し終えております」
>
>刑事「また、現場の内部全域は、たしかに、捜査し尽くしました」
>
>刑事「もう新しい発見はないと、ムネを張って言えますね」
>
(,,- -) 「この事件は、」
、 、 、 、 、 、 、 、 、、 、 、 、 、
(,,゚Д゚) 「2日目時点でほぼ終わっていたのです」
.
74
:
名無しさん
:2024/03/30(土) 22:03:17 ID:uKzuLeqM0
( ・∀・) 「……」
(,,゚Д゚) 「その結果、どうだったか。」
> 、 、 、 、 、、、 、 、 、
>(,,゚Д゚) 「真犯人はミセリである」
>
>(,,゚Д゚) 「それを証明するのは、今日だけでは、足りませんが 」
> 、 、 、 、 、 、、、 、 、 、 、
>(,,゚Д゚) 「真犯人はエクストではない」
>
>(,,゚Д゚) 「それは……もう、ほとんど、証明できているのです」
>
(,,゚Д゚) 「ほぼ終わった時点で、エクストの有罪は、ほぼ、なかった」
、 、 、
(,,゚Д゚) 「3日目に現れた新情報は、雀の涙ほどしか、ない」
(,,- -) 「 だ、と言うの、に。」
.
75
:
名無しさん
:2024/03/30(土) 22:03:43 ID:uKzuLeqM0
( ´∀`) 「……やはり、ベンゴ側の言うような逆転劇は、なかった」
( ´∀`) 「ただ気掛かりなのは、グラスの入れ替わりの件ですが…」
ミ,,゚Д゚彡 「なんてコトはない、」
ミ,,::ー彡∩ 「裁判長、他人が水を飲み干したかどうかなど、気に留めるか?」
ミ,,::ー彡∩ 「ただの、気のせいだったッてえ、オチだろうよ」
( ´∀`) 「……ふむう……」
(,,゚Д゚) 「一転して、エクスト有罪の空気で、蔓延している。」
(,,゚Д゚) 「 いったい、なんの新情報が、原因なんでしょうね?」
.
76
:
名無しさん
:2024/03/30(土) 22:04:06 ID:uKzuLeqM0
( ・∀・) 「なんの、って、そりゃあ……」
>
>ミ,,::Д彡 「 この位置関係じゃあ、ミセリ氏は、どうあがいてもッ!!」
> 、 、 、
>ミ,,::ー彡∩ 「被告人の右側に小瓶を仕込めないッ!!」
>
( ・∀・) 「……座席……」
( ・∀・) 「……そ、そうだよ……そうだよ!」
、、、 、 、 、 、 、 、 、 、、、 、、 、 、
( ・∀・) 「エクストの右に人がいなくなったから、成り立たなくなったんだよ!」
.
77
:
名無しさん
:2024/03/30(土) 22:04:29 ID:uKzuLeqM0
(,,゚Д゚) 「 そうとわかれば、ベンゴ側の最終手段は、カンタンです!」
(,,- -) 「いま見つめる証拠品は、上面図だけで、いい 」
(,,゚Д゚) 「この、状況下で!」
.
78
:
名無しさん
:2024/03/30(土) 22:04:54 ID:uKzuLeqM0
┌┐
┌─┤│
│サ││ ┌─┐
│ l .││ (゚、゚トソン ○ ○ ○ ○ ○
│バ││ └─┘
│ l .││ | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
└─┤│ | テーブル ! | | | |
┌─┤│ |_____| |_____| |_____|
─┐ │ ││ ┌─┐┌─┐
─┤ │雑│ ミセ*゚-゚)リ< プ-゚) ───────────────
┼ │ ││ └─┘└─┘ ソ フ ァ ー
W│ │貨│└───────────────────────
C │ │ │ 衝 立
┼ └─┤┌───────┐┌───────┐┌─────
─┤ ││ | ̄ ̄ ̄| . ││ | ̄ ̄ ̄| . ││ | ̄ ̄ ̄|
─┘ ││ | テー. | . ││ | | . ││ | |
││ | ブル. !.. ││ | | . ││ | |
.
79
:
名無しさん
:2024/03/30(土) 22:05:16 ID:uKzuLeqM0
(,,゚Д゚) 「ミセリが犯人だと、 《いつ》 であっても、小瓶はしのばせられない 」
(,,- -) 「 ここで発想を逆転させると、ですね……」
(,,゚Д゚) 「 《誰》 だったら!」
、 、 、、 、 、 、、
(,,゚Д゚) 「エクストの右から、小瓶をしのばせられたのか!」
(,,゚Д゚) 「これが、最後の反撃 」
(,,゚Д゚) 「それを指摘するのです!」
(,,゚Д゚) 「唯一、判決を引き延ばす方法があるとしたら、それだけですッ!」
(#・∀・) 「 ヨッシャア!! まかせろ!!」
.
80
:
名無しさん
:2024/03/30(土) 22:05:39 ID:uKzuLeqM0
(#・∀・)⊃ 「待ったッ!!」
( ´∀`) 「!」
ミ,,゚Д゚彡 「!」
( ‐∀‐) 「…………認めるぜ、検事。」
ミ,,゚Д゚彡 「……認める、というと……」
ミ,,::ー彡∩ フサァ…
ミ,,::ー彡∩ 「 裁判長。」
ミ,,゚ー゚彡 「ベンゴ側にも…ごリカイ頂けたようだ」
.
81
:
名無しさん
:2024/03/30(土) 22:06:05 ID:uKzuLeqM0
ミ,,::ー彡∩ 「いまこそ、しめやかに、判決を……」
(#・∀・)σ 「異議ありッ!」
ミ,,::Д彡 「 なにッ…?」
( ・∀・) 「ベンゴ側が認めるのは、ただ一点 」
( ‐∀‐) 「ミセリ氏に、犯行はできなかった……」
( ・∀・) 「と、いうより」
( ・∀・) 「ベンゴ側の主張は、変わらない 」
、 、 、 、 、 、 、 、 、、 、 、 、、 、 、 、 、 、 、
( ・∀・)σ 「被告人の右に立つことができた人物が 《真犯人》 だッ!」
.
82
:
名無しさん
:2024/03/30(土) 22:10:08 ID:uKzuLeqM0
( ´∀`) 「と、言うと…?」
( ・∀・)σ 「現場の座席関係の、新事実があらわれたことで 」
( ・∀・)σ 「ベンゴ側はここに、主張の訂正をしなければならないッ!」
( ´∀`) 「……訂正、というと……」
(#・∀・) 「 《真犯人》 のだ!」
( ・∀・)σ 「裁判長ッ!!」
( ・∀・)σ 「被告人は、この人物に、小瓶を持たされたんだッ!!」
にア
>>28-30
>>83
.
83
:
名無しさん
:2024/03/30(土) 22:31:24 ID:uKzuLeqM0
( ・∀・) ビロード!しか、いねえよな!?
84
:
名無しさん
:2024/03/30(土) 22:32:42 ID:uKzuLeqM0
( ´∀`) 「え……えっ?」
( ・∀・) 「それは、1日目の証人でもあった、スタッフ・ビロードだ!!」
、 、、 、 、 、 、 、 、 、 、、 、、 、 、、
( ・∀・) 「被告人がソファー手前側だったなら、右に立つことができた!」
( ・∀・)σ 「よって、その可能性を再審議しない限りは……」
ミ,,::ー彡∩ フサァ…
ミ,,::ー彡∩ 「いつかは言うと、思っていた……」
ミ,,゚Д゚彡 「本来の想定より、30分ほどかかったがな。」
ミ,,::ー彡∩ 「しかし、ビロード氏に犯行は 」
.
85
:
名無しさん
:2024/03/30(土) 22:33:42 ID:uKzuLeqM0
.
86
:
名無しさん
:2024/03/30(土) 22:34:12 ID:uKzuLeqM0
} ̄〉_,,-'、 ̄` ̄二 ̄}
r〜''´ _ィ-‐ー'| 二 一 |
`ァ=' 、''⌒ヽL__, = -‐i
/ ,zr /フ ,{二 = '´ ̄ヽ
ヽ二ニ、〉ーく、_,ィ 兀'⌒ヽ-'
/ ̄〉| |∠__,イ≦_,-、ノ
{ '´{,| ,!-'一゙'{__ 二}
>‐'´ ハ二ニ={- _ ニ,ヽ
∠ ,,ィ'⌒;´ f-=⌒! '┘ '´二}
| ./ | [] {, 彡 ィト、
f ‘ヽ L_ハ-{,_'/ヽ, `!
`ー'’ `ー'’
.
87
:
名無しさん
:2024/03/30(土) 22:34:36 ID:uKzuLeqM0
BGMここまで
ミ,,゚Д゚彡 「は?」
( ・∀・) 「は?」
(,,゚Д゚) 「は?」
( ´∀`) 「は?」
.
88
:
名無しさん
:2024/03/30(土) 22:35:08 ID:uKzuLeqM0
\しん…。/
\………。/
( ´∀`)
( ´∀`) 「……」
( ´∀`) 「い、いまの……」
( ´∀`) 「今の異議は、いったいどなたが……?」
.
89
:
名無しさん
:2024/03/30(土) 22:35:50 ID:uKzuLeqM0
( ;・∀・) 「い……いまの異議、ダレだ!?」
(,,゚Д゚) 「傍聴席ヨシ、(#゚;;-゚)不在を確認!」
( ;・∀・) 「あ、ああ……そういや、初日もされたな、ナゾ異議……」
( ・∀・) 「でも、じゃあ、ダレが 」
.
90
:
名無しさん
:2024/03/30(土) 22:36:13 ID:uKzuLeqM0
从 ゚∀从∩ ハーイ
( ・∀・)
( ・∀・) 「 て 」
.
91
:
名無しさん
:2024/03/30(土) 22:36:39 ID:uKzuLeqM0
( ;・∀・) 「テンチョーーーーーー!?」
\ざわざわ!/
\ガヤガヤ!/
\ザワザワ!/
( ´∀`) 「静粛に!」
( ;´∀`) 「 しょッ 証人!?」
( ;´∀`) 「ど、どうしたのですか!?」
.
92
:
名無しさん
:2024/03/30(土) 22:37:10 ID:uKzuLeqM0
从;゚-从 「その〜〜、ちょっと 」
从 ゚∀从 「ア。 異議ッてのは、一度言ってみたかっただけなんだけどね。 ウン。」
( ´∀`) 「はぁ……。 それで?」
从 ゚∀从 「青いニイさんには悪いけど、サ」
从 ゚∀从 「ビロードくんにそいつァ、無理だぜ。」
( ;・∀・) 「え……えぇ……?」
从 ゚-从 「だってなァ、」
.
93
:
名無しさん
:2024/03/30(土) 22:37:36 ID:uKzuLeqM0
\カンッ!/
( ´∀`) 「……いいでしょう」
( ´∀`) 「そこから先は、証言、してもらいましょうか」
ミ;,,゚Д゚彡 「……えぇ……?」
ミ;,,゚Д゚彡 「しょ、証人? その立証は俺が 」
\ざわざわ…/
\ガヤガヤ…/
.
94
:
名無しさん
:2024/03/30(土) 22:37:59 ID:uKzuLeqM0
(,,゚Д゚) 「よかったですね」
(,,゚Д゚) 「まッッッッたく、想定とは違う展開ですが、新しい証言ですよ」
(,,゚Д゚) 「判決を引き延ばす、当初の狙いは、果たされそうですね」
( ;・∀・) 「い、言ってる場合か〜?」
(,,゚Д゚) 「いや。 けっこうマジです」
(,,- -) 「なぜなら…」
.
95
:
名無しさん
:2024/03/30(土) 22:38:27 ID:uKzuLeqM0
(,,- -) 「察するに、オーナーの新証言 」
(,,゚Д゚) 「あのフサギコが想定していない、証言だ」
>
>ミ;,,゚Д゚彡 「……えぇ……?」
>
>ミ;,,゚Д゚彡 「しょ、証人? その立証は俺が 」
>
.
96
:
名無しさん
:2024/03/30(土) 22:39:21 ID:uKzuLeqM0
( ・∀・) !
(,,゚Д゚) 「モララーさん!」
(,,゚Д゚) 「この証言が、おそらくラストです!」
(,,゚Д゚) 「ここを切り返さなければ、今度こそ……オシマイです!」
.
97
:
名無しさん
:2024/03/30(土) 22:39:55 ID:uKzuLeqM0
〜証言開始〜
〜ビロードの可能性〜
①从 ゚∀从 「つまりアレだ、ニイさんは、ビロードくんにも犯行ができたッて言いたいんだろ?」
②从 ゚∀从 「残念ながら、あいつはエクストくん達には、近づかなかった……だから、ムリだ」
③从 ゚-从 「ビロードくんが彼らに近づいたのは、たったの2回だけ…だ。」
④从 ゚∀从 「水の騒ぎがあった時と……割れたグラスの処理をしてる時」
⑤从 ゚ο从 「おっと、水を注いだ回数までは見てないぜ? ただ……」
⑥从 ゚∀从 「あいつは、オーダーを取ろうとすらしなかった。 ……自分から、近づかなかったのさ。」
.
98
:
名無しさん
:2024/03/30(土) 22:40:36 ID:uKzuLeqM0
( ´∀`) 「……ふむう……」
( ´∀`) 「自分からは、近づかなかった、と。」
( ´∀`) 「では弁護人、尋問を 」
ミlli,,゚'Д゚彡 「 異議あり!! 」
( ;´∀`) 「!」
ミlli,,゚'Д゚彡 「け……検察側ッ! 尋問には、反対だッ!!」
( ;´∀`) 「 ふッ フサギコ検事!?」
.
99
:
名無しさん
:2024/03/30(土) 22:41:00 ID:uKzuLeqM0
ミ,,::Д彡 「……先ほど言ったように、」
ミ,,::Д彡 「すでに、事件の状況は、ハッキリした 」
ミ;,,゚Д゚彡 「 これ以上の尋問は、時間のムダだッ!!」
ミ;,,゚Д゚彡 「裁判長も先ほどは、そう認めなさったではないかッ!!」
( ;´∀`) 「え? ええと……」
( ;´∀`) 「 ど、どうします? 弁護人。」
にア 「尋問する」
.
100
:
名無しさん
:2024/03/30(土) 22:41:34 ID:uKzuLeqM0
( ・∀・) 「 そんなの、ひとつしかないぜ!」
(,,゚Д゚) 「じっさい、選択肢もひとつしかないですしね」
( ・∀・) 「尋問? するにキマッてんだろ!」
( ・∀・)σ 「あくまで、証人は、検察側の証人!」
( ・∀・)σ 「そして、ベンゴ側の主張が否定されている 」
( ・∀・) 「弁護側には、弁護側なりに反証する権利があるッ!」
( ・∀・)σ 「そうだろ、検事ィ!?」
.
101
:
名無しさん
:2024/03/30(土) 22:42:00 ID:uKzuLeqM0
>
>ミ,,゚Д゚彡 「ふたつ。 もとより、ハンカチをプレゼントたらしめているのは、弁護側の証人だ」
>
>ミ,,゚Д゚彡 「検察側には、検察側なりに反証する権利がある」
>
ミ;,,゚Д゚彡 「 グッ 」
ミlli,,゚'Д゚彡 「 ぐぬぬぬぬぬぬ ッッ……!!」
.
102
:
名無しさん
:2024/03/30(土) 22:42:59 ID:uKzuLeqM0
〜尋問開始〜
〜ビロードの可能性〜
①从 ゚∀从 「つまりアレだ、ニイさんは、ビロードくんにも犯行ができたッて言いたいんだろ?」
( ;・∀・) 「え、えっと、」
( ;・∀・) 「そーゆーワケじゃあ……」
( ´∀`) 「ん? そういうワケじゃないのですか?」
( ・∀・) 「そういうワケです」
从 ゚∀从 「ビロードくんの弁護くらいはしないとね。 いちおう、雇い主だし。」
.
103
:
名無しさん
:2024/03/30(土) 22:43:35 ID:uKzuLeqM0
②从 ゚∀从 「残念ながら、あいつはエクストくん達には、近づかなかった……だから、ムリだ」
( ・∀・) 「近づかなかった…?」
、、、
( ・∀・) 「でも確か、あの人は、エクスト達のカカリだったそうだけど」
从 ゚ο从 「あのさ、」
从 ゚∀从 「ゴミ捨ての当番だからって、自ら好き好んでゴミを捨てたがると思うか?」
( ;・∀・) 「ご、ゴミ……」
从 ゚-从 「カカリだからって、叶うなら、触れないに越したコトはなかったハズだね」
从 ゚∀从 「現に…」
.
104
:
名無しさん
:2024/03/30(土) 22:43:59 ID:uKzuLeqM0
③从 ゚-从 「ビロードくんが彼らに近づいたのは、たったの2回だけ…だ。」
( ・∀・) 「2回?」
从 ゚∀从 「必要最低限だ」
从 ゚-从 「もし、ビロードくんが殺ろう、と思ってたなら……不自然だろ?」
从 ゚∀从 「その2回も、自ら近づいたワケですら、ない」
.
105
:
名無しさん
:2024/03/30(土) 22:44:44 ID:uKzuLeqM0
④从 ゚∀从 「水の騒ぎがあった時と……割れたグラスの処理をしてる時」
( ・∀・) 「い、いや!」
( ・∀・) 「彼は、もっとそれ以上、エクストたちに接触したハズだ!」
( ・∀・)σ 「だいたい、だったら被害者に水を注いだのは……」
.
106
:
名無しさん
:2024/03/30(土) 22:45:26 ID:uKzuLeqM0
⑤从 ゚ο从 「おっと、水を注いだ回数までは見てないぜ? ただ……」
( ・∀・) 「そういえば…」
( ・∀・) 「何度も言われているように、証人は、現場をよく見ていなかった」
( ・∀・)σ 「…どうして、接触したがってなかった、なんて言えるんだ!」
从 ゚∀从 「まず、その2回というのは、騒ぎによるものだった」
从 ゚∀从 「オレが、騒ぎにビンカンだったッてのも、何度も言われてるだろ?」
( ;・∀・) 「むう!」
( ;・∀・) 「だからって、自分の見てない間に接触していた可能性だって、あるだろ!」
( ・∀・) 「なんで、そう証言できるんだ!?」
从 ゚∀从 「モチロン、それなりの根拠は、ある」
.
107
:
名無しさん
:2024/03/30(土) 22:45:53 ID:uKzuLeqM0
⑥从 ゚∀从 「あいつは、オーダーを取ろうとすらしなかった。 ……自分から、近づかなかったのさ。」
( ・∀・) 「お……オーダーを?」
从 ゚-从 「水の騒ぎも、グラスの処理も、水のおかわりも。」
从 ゚∀从 「すべて、能動的な対応じゃあ、ない」
.
108
:
名無しさん
:2024/03/30(土) 22:46:25 ID:uKzuLeqM0
从 ゚∀从 「ほかのスタッフに聞いたらわかるけど、サ」
从 ゚∀从 「基本的に、エクストくん達のオーダーは、」
从 ゚∀从 「ビロードくんが取ることになってるらしいのよね」
( ・∀・) 「えっと、なんで?」
从; ^从 「みんなが怖がるからに決まってるじゃん!」
.
109
:
名無しさん
:2024/03/30(土) 22:47:17 ID:uKzuLeqM0
从 ゚∀从 「まったく、カワイソウだぜ、あいつ。 貧乏くじを掴まされちまったわけだ」
从 ゚ο从 「でも……」
从 ゚-从 「そのカカリのビロードくんですら、オーダーを、とってなかった」
从 ゚-从 「それはつまり、彼はエクストくんたちに接触する意思すら、なかったワケで…」
从 ゚∀从 「そんなビロードくんが殺ったッて可能性……オレは、考えらんねえな」
.
110
:
名無しさん
:2024/03/30(土) 22:47:43 ID:uKzuLeqM0
( ´∀`) 「ふむ……なるほど……」
( ´∀`) 「確かに、そうだとすると、可能性は低そうですな」
( ´∀`) 「カカリだというのに、彼らの対応を、投げ出していた」
、 、 、 、
( ´∀`) 「つまり、被告人の右に立つ機会すら、投げ出していた、……」
( ・∀・) 「……」
.
111
:
名無しさん
:2024/03/30(土) 22:48:57 ID:uKzuLeqM0
( ・∀・) 「……ここからの展開がどうなるかは、読めない」
( ・∀・) 「読めないが、わかることも、ある」
( ・∀・) 「いままでの、エクストやギコの抱いていた違和感 」
( ・∀・) 「それに、説明をつけることが、できる!」
( ・∀・)σ 「この、決定的なムジュンを、解き明かせば ッ!!」
にア どこ(
>>97
)になに(
>>22-27
)をつきつける?
>>112
.
112
:
名無しさん
:2024/03/30(土) 22:49:24 ID:uKzuLeqM0
( ・∀・) ⑥に修羅場の伝票
113
:
名無しさん
:2024/03/30(土) 22:49:44 ID:uKzuLeqM0
} ̄〉_,,-'、 ̄` ̄二 ̄}
r〜''´ _ィ-‐ー'| 二 一 |
`ァ=' 、''⌒ヽL__, = -‐i
/ ,zr /フ ,{二 = '´ ̄ヽ
ヽ二ニ、〉ーく、_,ィ 兀'⌒ヽ-'
/ ̄〉| |∠__,イ≦_,-、ノ
{ '´{,| ,!-'一゙'{__ 二}
>‐'´ ハ二ニ={- _ ニ,ヽ
∠ ,,ィ'⌒;´ f-=⌒! '┘ '´二}
| ./ | [] {, 彡 ィト、
f ‘ヽ L_ハ-{,_'/ヽ, `!
`ー'’ `ー'’
( ・∀・)σ
.
114
:
名無しさん
:2024/03/30(土) 22:50:18 ID:uKzuLeqM0
( ・∀・) 「……たしかに。」
( ・∀・) 「必要最低限……それも、受動的な理由でしか、近づかなかった、なら」
( ‐∀‐) 「まして、オーダーすら取らなかった、なら。」
( ・∀・) 「あの店員が犯行を……ッてのは、考えにくいわな」
从 ゚∀从 「だろう?」
(#・∀・)σ 「でもな、テンチョー!」
.
115
:
名無しさん
:2024/03/30(土) 22:50:45 ID:uKzuLeqM0
、 、 、 、
(#・∀・)σ 「あの店員は、オーダーを、取ってるんだぜ!?」
(#・∀・) 「なんであんたが、そのことを知らねえんだよ!!」
♪追求〜追いつめられて(バリエーション)
→
https://www.youtube.com/watch?v=SGVp3Q1jrkE
.
116
:
名無しさん
:2024/03/30(土) 22:51:13 ID:uKzuLeqM0
从 ゚∀从 「……な……」
从;゚'Д从 「 なんだってええええええ!?!?」
\ガヤガヤ…!/
\ざわざわ…!/
( ;゜∀`) 「こ……これはいったい、どういうことですかッ!」
( ;´∀`) 「スタッフは確かに、オーダーを取っていた!」
( ;゜∀`) 「 どうして、シェフである証人が、それを知らないのですか!?」
.
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