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【AC6】コーラルで狂ったあと  投稿者:ビジター拓也

1名前なんか必要ねぇんだよ!:2023/10/24(火) 01:12:13 ID:z5IWWBTA
このスレはアーマードコア6と、無料HPのサービス終了により2013年8月30日をもって閉鎖されたブログにて投稿されていた、KBTITこと拓也氏の怪文書をクロスさせた二次創作スレの加筆修正版です。ちなみに氏の文章は氏自らがフィクションとして扱っていましたので、ジャンルとしては二つの創作物を混ぜ合わせたクロス系になると思います。


本SSを読むにあたっての注意点
・そこそこ長い
・拓也さん風の文章形式のまま最後まで進むので、所々日本語がガバガバになる
・ノムリッシュ 語録も混入されている
・セリフの前にキャラクター名を置く台本形式は、今作では非採用

例文↓
「ウッス!」←本SSで採用する
拓也「ウッス!」←本SSでは採用しない


拓也の設定
・虐待おばさんをはじめとした、メジャーな部類の拓也さんの怪文書に書かれている内容を真として、本SSの拓也は執筆される
・本SSの拓也は家庭が崩壊して両親が離婚後、母親から虐待を受けつつ育ち、学校ではいじめられ、腐女子のお姉さんに仕込まれたりした経験がある拓也である
・バリ島にも行ったことがあり、女にモテモテな社長とプレイしたこともある。外国人に波乗りの腕前を褒められたことも事実として扱う


前に書いた同人拓也↓
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/20196/1671377632/1-100

277名前なんか必要ねぇんだよ!:2024/03/16(土) 08:44:34 ID:QzAdyxOQ
>「待ってください、ターゲットが砲台に散ってしまって…」
そういう時はターゲットアシスト切ってから近づいて艦橋にロックしてから改めてアシストつけるんだよバカァ!
タゲアシも切った方がいい時があるなりね。弊621はレーザースライサーでなます切りにされたけどね(笑)

278名前なんか必要ねぇんだよ!:2024/03/16(土) 08:52:38 ID:5TzaM2X2
(展開が)熱い!

>灼けた空の上でレイヴンが戦い、
きれい

>激エロのモロホストが悶絶している
きたない

279名前なんか必要ねぇんだよ!:2024/03/16(土) 21:58:27 ID:VK.c9l7M
アツいぜ、ビジターズ!

280名前なんか必要ねぇんだよ!:2024/03/17(日) 11:49:11 ID:EhpyPs1g
オマちゃんが60%とかいうとあのガバガバ円グラフが出てくる

281名前なんか必要ねぇんだよ!:2024/04/03(水) 07:02:23 ID:WdAG9S6A

「ヴェスパーIV、ラスティ。ヴェスパーIII、オキーフ。彼らからは真っ先に協力の申し出がありました」

「共に、作戦を続けましょう」

エアの声が聞こえてるわけはないけど、ラスティが先頭を切ってブースト飛行して、ザイレムの骨組みを渡っていくんで、俺達もガレージをその場に残して次々発進。オールマインドが喋り出す。

「オキーフ、まずは感謝しておきましょう。よく来てくれました」

「この合流はプランB、いわゆる次善策ですね。できればプランAを遂行していただければ、我々としても今後が楽になったのですが」


「プランAに夢を見るなど、やめておけ。スネイルの暗殺など俺に出来ると思っていたのか?」

「俺がスパイだってことは既にバレてるんでな。機密情報も期待するなよ?噂話がせいぜい…」

とここでアーキバスの部隊に遭遇!捕まえられたLCのヤツらが5機とMT連中がやってくる。オマケに遠くからデカエネルギー砲撃まで飛び始めたから、いきなりの客にも対応した良い店だぜ。相手がその気ならベロチューにはベロチューを。敵MTのヤツらがガレージに向かって行ったんでウォルターがすぐに指示出し。ガレージの守りはオールマインドとチャティに任せることになったぜ。さらにカーラからも報告。

「護衛艦隊からの妨害も無いし、そろそろRaDの後詰めが着く頃合いだ。こっちも出し惜しみは無しだからね」

激エロ増援が来ることも決まって、さらに俺たちの戦力は拡大していくぜ。敵MT連中は装甲が薄いから、ガレージに着く前にバリバリチャージされたオールマインドのデカ銃に吹っ飛ばされるし、今までの激ヤバなウリに比べたらLCなんて相手にならねえぜ!621が率いる俺たち特別淫乱部隊の猛攻にLCは一機二機とスゲー速さで落とされていく。

「ここまで計画が狂うとは思ってなかったが、再び君達と機体を並べることができたんだ。良しとしようか」

「あーっ!エロい!ラスティエロいぜ!たまんねー!」

「ふっ…この大舞台でも変わらないとは大したものだ。激エロとの傭兵稼業は波乱に満ちていただろうな、戦友」

「うっす」

俺の予想した通り淫乱部隊はスゲー強くて、雑談しながら戦うくらいの余裕まであってマジ楽勝だぜ!「この攻勢…!? 抑えられない!」って言いながら敵のLC部隊は撃破されたり脱出したりで忙しい。「少しばかし性能は低下したが、私のスープとアペリティフもまだまだやれるね。ヴェスパーIV、あんたの新機体とも相性が良さそうだ」 「その翼の形のミサイルは中々そそられるが、今はガレージに行列ができている。誘いはまたの機会に頼む」イケメンクンはアイスワーム以来のカーラともベテランなご近所さん並に打ち解けるし、こいつはコミュ力まで高いんだよね。少しは拓也に弱いところ見せてくれよな!弱点があったらそこに漬け込んでシャワーも浴びずにペットになりに行くぜ。

「敵部隊を片付けたか。次は施設奧に侵入し、スキルミオンジェネレータを破壊しろ」

ウォルターから次の指令もらった淫乱部隊は、621とラスティ、カーラと俺とオキーフの分担作業で破壊目標を責め始める。イケメン相手に621はふたりっきりのデートだなんて信じらんねー!ここには仕事で来てるんだから、立場使ってあんまりイケメンで遊ぶなよな!「スキルミオンジェネレータを確認。あれが破壊目標です」ってエアが注意を促す先には、イカニモエネルギーが溜まってる青色の巨大バイブが目に映る。アレを壊すだけだから簡単だぜ!カーラがミサイルで、オキーフが4脚系回転蹴りでレーザーブレード付きのMT連中を弾き飛ばしてる間に、俺はバックでジェネレータに突っ込んでマンコ提供。極太バイブに雄膣犯される感覚に酔いしれ、思わず頭を振ってしまう。

「アン!アンアン!あー気持ちいいっす!アンアン!」

「くっ…!脳波を遮断しますっ。目標は普通にガトリングで壊してください…!」

「ウッス!ウッス!」


「なんだこいつは…おいラスティ、こんな奴がお前の希望なのか…?」

「ああ、彼のことは気にしないでくれ。彼もこの星を巡る戦いの被害者なのさ」

「なんてこった、強化の失敗例をまた見ることになるとはな。この壊れ方だと第一…いや、第四世代か?」

「ビジター拓也はシラフだよ。こんな様でも混じりっけ無しの真人間さ。そこもコイツの笑えるところだが」

「おい嘘だろ…?笑えない冗談もやめておけ。なんの陰謀だ…」

拓也にあるのは淫棒だけどね。(笑)
デカバイブを破壊し終えると同時に、621の方もバイブを壊したらしく、すぐにエアが脳波繋ぎ直して「ジェネレーター、二機破壊。残り二つです」って連絡。ザイレムの警報はずっと鳴ってて周りの景色が赤くチカチカしてて目に悪いぜ。サングラスをかけたまま拉致されたのが幸いした。スカルファック?ジェネレーター?みたいなのが残りひとつだからか、イケメンクンも気を良くしたみたいで

「地上では解放戦線が技研都市に突入したようだ」

「相手はベイラムの大規模地上部隊、及びその精鋭レッドガン。君達にも様子を聞かせよう。回線を繋ぐぞ」

なんて言いながら、俺たちに許可も取らずに回線つないで盗聴プレイ。
「行くぞ同士たち!企業勢力を打ち払え!」
「地を這うばかりがルビコニアンではないと、上のカラスどもにも見せつけてやれ!」
「だいたいあの激エロのモロホストとかいうのは何者だ!?あんなものに故郷を守ってもらったとなれば、終世までの恥になるわ!」
「このルビコンを守るのは、帥父ドルマヤンをたぶらかした淫乱雪隠野朗ではない!我々だ!」
そしたら俺が好き放題言われまくっててマジ狂い!淫乱でも恥でも良いけど、俺はドルマヤンをたぶらかしてないんだよね。一応客の頼みだから来てやったんだぜ!ルビコン守ってやらねーぞ!


「灰にまみれた警句をいくら唱えたところで、そこにはルビコンを変える力などない」

「流石に『激エロのモロホストに救われた星』と、後世の記録に残されるのは、私としても御免被りたいところだが…」

「いずれにしてもだ、戦友。君が燃え殻に火をつけたのさ」


義憤に俺が狂っているのも知らないでイケメンクンが621を口説きに掛かる。もう俺も堪忍の玉袋がキレて「ふざけんじゃねーよ!621にばっかり色目使いやがって!俺をペットにしてくれよ!」とギン目でおねだりしてしまう。「よせ拓也、仕事に集中しろ」「拓也?ふざけないでください。ぶっ殺すぞ」「いいねえ、私はこういうの嫌いじゃないよ?」こんな感じで淫乱メンバーにからかわれて、憤りのMの快感に浸り乳首をいじる。でもオールマインドはこの状況が使えると踏んで、イケメンクンに提案する。

「ヴェスパーIV、ラスティ。その通信は切らずに、中継ポイントをカタクヤフトに設定してください」

「カタクヤフトへのアクセスIDを送信しました。レッドガンは手強い相手です。地上の状況が分かるというのであれば、我々オールマインドも相応の支援が行えます」

「ハンドラー・ウォルター、あなたはレイヴンと共に作戦の継続を。ガレージの守りはオールマインドとチャティ・スティックが引き続き行います」

282名前なんか必要ねぇんだよ!:2024/04/03(水) 07:04:19 ID:WdAG9S6A


「異論は無い。621、引き続き目標を探せ」

「チャティ。ウォルターとマネージャーのこと、頼んだよ」

オールマインドの提案で淫乱部隊は二手に分かれ、ガレージを守るバリウケチームと、ザイレムを責めるバリタチチームのふたつで同時にウリの仕事をこなすことに。こっちを狙撃してくるデカエネルギー砲台には即行で俺が処女ケツガード。雄膣にいつものエロ衝撃が走るけど、いい加減デカレーザー1発程度の刺激には慣れてきたんで喘ぐだけで我慢ができる。俺を撃ってきた砲台はオキーフのエネルギー武器にバリア割られて、621の新型レーザー喰らってぶっ飛び射精。621のデカマラレーザーは今壊したエネルギー砲台の光みてえに太くて、どんなチントレに励んだのかも分からない。敵をひと通り倒し終わるとマネージャーからルート情報が補われて、次行く地点への指定が入る。カタクヤフトはデカくて通路を通れないから、俺だけ仲間外れにされて通常モードで空を飛ぶことになったけどね(笑)
仕方がないから解放戦線の通信をラジオ代わりに遊覧飛行だぜ。

「プラントは包囲しましたが、前線を押し上げられません!」

「レッドガンか…やむを得ん、シュナイダーACを投入する」

向こうも戦いが盛り上がってきてて、AC対ACのエロエロネスト状態の開幕。「了解。ラマーガイアー部隊、出撃します」の声が入ると、解放戦線で依頼回してるノンケくんと聞いたことのねーガキくせーオンナ声が聞こえる。「行こう、同志たち 出撃だ…!」 「出撃だ!行くよみんな!最新型が負けるわけない!」そっちばっかり最新パーツ使えるなんて良いよな。こっちは性能下がった装備をやりくりしてんのにさー

「下でも派手にやっているようだな。いろいろ仕掛けてきた甲斐があったが、このままではプラントは落としきれないだろう」

「先にザイレムを落としてから救援に向かいたいところだが、なにやらキナくさい話もある。ここからが勝負だ、戦友」

イケメンがイケメンなセリフを言っていると、オールマインドが新テクを開発。「そのレッドガンへの対処についてですが、すでに我々はブランチを雇い入れています。彼らを向かわせましょう」なんて俺でも知っている傭兵集団の参戦を伝えてくる。「いつの間に…それならそうと早く言ってくださいよ!」ってマネージャーもびっくりだぜ。敵を騙すにはまず味方からってことなのかなぁ?

「彼らも来るとは心強い。一度私も誘いを入れてみたのだが、激エロのモロホストと肩を並べる気は無いと断られてしまってな。困っていたところなんだ」

「とんだポリコレ差別だよな!ノンケくんは仕込み甲斐があるぜ!」

「ここは621に任せ、オールマインドも解放戦線の援護に向かえ。RaDの増援がたった今ガレージに到着したところだ。周辺にも敵影は無い」

ウォルターの指示でオールマインドに新たなウリが追加される。「分かりました。ザイレムの撃墜はあなた方に任せます。よい成果を期待しています」ってオールマインドはアサルトふかして地上のドンパチに消えていった。残ったバリタチチームはそのままMTの奴らを蹴散らしながら進んでいくけど、俺だけ空中をプカプカ浮いてるだけでいいから楽だよな。そのまま通常モードで通信機越しに、ザイレムの中で戦ってるチームの様子を聴いていると、耳に入るイケメンボイスに緊張が走る。

「あれは解放戦線の…」


見てみると、ザイレムの中から外に繋がる結構広めのスペースがあるみたいで、そこにバリタチチームが集まってる。だから俺もスペースに降り立って、ラスティのヤツが何を見てるのかを聞いてみると、オキーフのヤツが分け知りなテンションで教えてくる。

「アーキバスジャガーノートか。ラスティ、お前はアレを散々相手にさせられたからな。スネイルもデータを取ってたってわけだ」

そしたらスペースの端の影になってるところに、チョーデカな壁みたいなヤツがいてビックリ!壁の一部かと思ってたけど、相手は動く壁そのものだぜ!「注意しろ621、敵機は武装が換装されているようだ」ってウォルターは言うけど、前がどんなヤツだったのか俺は知らないからウンウンうなずいて知ったかぶりをするしかない。「おいおいビジター、こんなヤツで予行演習してたのか?どうりでクリーナーも歯が立たなかったわけだ」カーラの口ぶりからして、あのデケールンバと似てるヤツなのかなぁ?

「拠点防衛には最適か…壁越えの再現といこうか、戦友」

ラスティの通信が終わるか終わらないかのタイミングで、壁系イケメンがスゲー勢いで621に突進しながら、俺に向かってレーザー発射!621は横クイックで避けたけど、通常モードにしてた俺は直に食らって弱点のMT下半身にエロ衝撃が叩き込まれる。俺がヨガるとエアもヨガって「あんっ!かっ、下腹部がじんじんしますっ…」って悶絶。お前下半身どころかガタイも無いのに、ちょっと前から完全に拓也の性感帯に堕ちてるよな!マジおもしれー!


やる気マンマンの壁系イケメンはプラズマミサイルをばら撒きながら、デカいガタイを旋回させてビーム撃ちまくってバリタチチームを追い回すけど、ラスティの機体はスゲー速いんで一発も当たらない。

「なるほど、兵装をエネルギー系に変えただけとは、粗末な改修だな」

「こちらで注意を引く。君達で叩いてくれ」

戦いの役割が決まって俺も一気に戦闘モード!フワフワ飛行をやめてスペースの端に着地してから、ミサイル撃ちまくる固定砲台に変貌する。カーラは機体がムチムチガタイなんで速度が出ないらしく、壁系イケメンのプラズマミサイルにジワジワ削られて塗装がちょっと剥げてきた。「私のフルコースじゃ躱しきれないね。ビジターズ?さっさとやってくれると助かるんだが」カーラはそう言うけど、カーラのミサイルも壁系の背中にブッ込まれてるからすぐに攻撃チャンス到来。壁系イケメンがスタッグすると、壁系の頭上に浮いてたオキーフと、背中に回り込んでた621が集中攻撃を開始。極太レーザーキャノンとプラズマライフルに犯されて壁系がよがりまくっていると、更に俺のミサイルとカーラのキックとアサルトアーマーまで追加されて更に激しく淫乱になっていく。このまま倒せると思った瞬間、壁系イケメンはダウン状態から復帰して俺に向かって突進してきた!

283名前なんか必要ねぇんだよ!:2024/04/03(水) 07:06:20 ID:WdAG9S6A

しかしここで俺は新テクを開発!前にカタクヤフトを動けなくさせたベイラム派の4脚MTとのプレイを思い出した拓也は、咄嗟に車体を低くして壁系のキャタピラの下に前輪を滑り込ませ、カタクヤフトのガチガチ装甲とキャタピラをギッチリ噛み合わせて動けなくさせることにした。「おお…」とオキーフは感心してくれるけど、できればラスティの方を驚かせたかったんだよね。「今がチャンスだ戦友!畳み掛けるぞ!」の声と共にバリタチチームの一斉射撃が壁系に降り注ぎ、ついに壁系イケメンもぶっ飛び射精。モクモクと煙を上げながら動かなくなった。ウリ相手が逝ったんでマネージャーから「ジャガーノートの撃破を確認」って宣言されるも…


「…待ってください!ザイレム前方に敵性反応…艦隊が接近しています!」


ってエアの報告が入ってウリの予定がまた狂う。ウリの仕事はいつも突然だ。
「う、ウッスウッス!ザイレムの前にアーキバスの艦隊が迫ってるんだってさ!」って俺が急いで通信すると、マネージャーも驚いて「拓也?それは本当ですか!?護衛艦隊ならさっき殲滅しましたよ!?」って確認。こんなところまで来てウソつくわけねーよ!

「オールマインドも確認しました。敵影の出現元は大気圏外、衛星砲からです。恐らく衛星砲の完全奪取を中断し、こちらに戦力を回してきたのでしょう」

アーキバスのヤツらはなりふり構っていられないみたいで、残りの艦隊も全部向かわせてくるんだって。「RaDから増援を引っ張ってきて正解だったみたいだね…さて、誰が迎撃しに行く?」カーラはそう言うけど、ちゃっかり最後に「言っとくがチャティは無しだ。アイツにはガレージを任せてある」って過保護の姿勢で抜け目がない。そしたらイケメンがいつものイケメンぶりを発揮した。

「艦隊は私とオキーフで対処しよう。君達は当初の作戦を遂行してくれ」

「託したぞ、戦友」


「アーキバスの艦隊とやり合うか…顔見知りが乗ってなきゃいいんだがな」

バリタチチームがさらに別れて、ヴェスパー系の二人が遠くの空に飛び立っていく。
「私達も進みましょう、レイヴン。これより動力ブロックの中枢に入ります。死角からの奇襲に注意を」「ラスティとオキーフの離脱を確認した。621、ここからは屋内戦だ」キリッとしたコーラル声とウォルターのオペレートに誘われて、621が先に進むとカーラも後に続いていく。でもまたスゲー狭い入り口に二人して消えていくから、またもオレだけ締め出されてマジ狂い!「拓也?カタクヤフトでも先に進めるルートを表示しました。通常モードで移動してください」しょうがねーから俺はマネージャーの指示を受けて、通常モードでフワフワ飛行。最後のウリで暇になってる俺だけど、このままだとマジでロクに出番無く終わるかもしれないぜ。

「スキルミオンジェネレータは残り2機です。ここである程度の動力を奪えば、あとはラムジェットエンジンだけ…」

「残りを破壊して、船外に出ましょう」

エアからのサポートも受けて621とカーラは暴れまくってるらしいけど、ザイレムの奥で戦ってるから何が起こってるかわかんねーよ。アーキバスの護衛艦隊からも
「要撃艦が次々堕とされています!被害甚大!」
「敵はAC2機!識別は…ヴェスパーのIVとIII!?ラスティとオキーフだと!?」
「スネイル閣下の懸念通りか…オキーフめ、死人に拐かされたのか…!」
って盗聴通信が入ってくる。

「文句があるなら美味いフィーカでも用意しておけ。あんな泥水、飲んでいられるかよ」

敵から味方から通信責めされて拓也の孤独感も最高潮に登り詰め、戦場に取り残された拓也はひたすらマネージャーの指示を守って浮かびまくる高級ドローンと化していく。楽なのはいいけど、このままじゃ最後までイケメン君へのアピールポイントがゼロのまま終わっちゃうし、ハブられてる気がして寂しいんだよね。

「全艦、弾幕を張れ!近寄らせるな!」

「艦長!砲撃が当たりません!」


「悪いな。私を捕まえられる人間はひとりしか知らない」


ラスティさんの告白エロいっ!
↓入ってたテンションを不意に無理矢理上げられ、愛の告白にガタイが反応。競パンを突き破ったデカマラが俺の腹筋に突き刺さり、そのままメリメリと下腹部を犯していく感触に悶え狂い、腹に押し込まれたデカマラの先からドクドクと精液が溢れてガタイも反射的にへの字になる。「あーっ!!おおおーっ!!マジ最高っす!俺は今からラスティだけの雄膣になりまっす!」頭の中で弾けまくる快楽物質に、脳波のカットが間に合わなかったエアが犯されまくってアンアン喘ぎ声を上げてるから、ウォルターやカーラやマネージャーに何か言われても声聞こえねえし、俺は完全にウリに狂う野獣と化したぜ。拓也の射精がコクピットの内側にビタビタ打ち付けられる音が、マジ逝きスパーク中のエアがバグらせた通信機を通して全通信に割り込んでいく。

「おおー!おおおー!!」

「やれやれ、どうやらまた私は彼を誤解をさせてしまったらしい…」

「気にするな、俺ももう慣れた。621、お前も……スタッガー中か…」

「ビジターズ、この汚いスタッグの連鎖、本当にどうにかならないのかい?そもそも雄膣ってなんなのさ…」

「この調子じゃ美味いレーションにありつく前に死ぬかもな。ハハハ」

かろうじて聞こえた愚痴の数々にマネージャーの怒鳴り声が混じって、飛んだ意識も戻ってくるとハァハァ喘ぎ声をあげるエアに「レッ…レイヴッ…ミッションを…続けましょう…ふぅ…」って余韻浸りまくりの報告喰らう。621も向こうで意識が飛んだみたいだけど、その間に堕とされなくてよかったぜ。「拓也?621さんがピンチな時にそうなったら…水没プレイ4回目、できるよな?」マネージャーに脅されて背中が冷や汗でずぶ濡れになると、エロスも引いてエアも急速にまともになる。

「スキルミオンジェネレータ、全機破壊を確認…」

「レイヴン、拓也が何かやらかす前に脱出を!動力ブロックが爆発します!」

621がボンヤリしてる間にカーラがマシンを全部壊したらしく、レーダーから破壊目標が消えてまっさらになっていく。イケメン君にあんまり良いとこ見せられなかったけど、告白されたし、ついでにルビコンも救ったから良いのさ♪ってルンルン気分になっていると、そのイケメン君から不安な通信が追加される。


「待て戦友、そちらに向かっている機影がある」

「HCが3機と、フロイトのACが1機、それと…」

「この尋常ではない推力…バルテウスの改修が終わっていたのか!?」


追加のウリはいつも突然だって言うけど、余裕なはずだった最終ミッションにまさかの事態が追加され、気付いた時には消えていた。

284名前なんか必要ねぇんだよ!:2024/04/03(水) 07:07:44 ID:WdAG9S6A

イケメンラスティの報連相に、カーラも予想外だったんで「今度はHCにバルテウスか…アーキバスもリサイクルが得意だね。封鎖機構も喜んでるだろうよ」なんて皮肉をこぼすけど、エアはとにかく脱出優先で621に指示出しするも

「レイヴン、まずは船外へ…」

「警報が…止まった…!?」

ザイレムで鳴りまくりだった警報が突然止まり、まっさらになったレーダーに突然破壊目標が現れる。マネージャーが追加したんだ。「ヤバいです!市街地の下層ブロックにエネルギー反応が出ました!」まさかの事態は更に追加され、終わるはずだったウリの仕事がどんどん延長されていく。


「予備の動力源を用意していたか…」

「用心しろ、621」


アーキバスのヤツらはザイレムに改造を施していたんだぜ。俺に見せ場が出てきたのは嬉しいけど、当のイケメン君のことがちょっぴり心配。延長を入れてきた客がデカガタイの団体様だから、全部相手にするとなると拓也のギリシャ彫刻でも流石にマンコがキツくなりそうだ。なんて思ってたらザイレムの警報器に一瞬砂嵐が入って、もう聞き慣れたメガネ声がやってくる。


「…独立傭兵レイヴン、そちらのジェネレータは予備です」

「私の本命は市街地区画の下層にあります。止めたいのであれば、こちらに姿を現しなさい」

「駄犬というのも、訂正してあげましょう」


メガネ声からの罵倒が終わって、警報ランプが止まって正常の灯りに戻ると、ウォルターから新たにルートが提供される。「敵の反応が市街地に集まっている。閉所での戦闘はヤツらとしても避けたいらしい」 「目標地点に向かえ、621」でも指示されたルートを行く前に、思い出したかのようにカーラから使える情報がもたらされる。一時期ここを隠れ場所にしてた時に、万が一のために補給ポッドを隠してたんだって!マジスゲー!チョー便利だよな!実際に621が呼び出しボタンを押したら本当にポッドが来たみたいで、俺の計器に映ってるバリタチチームのステータスがみるみる全快になっていく。

「シェルパを隠しておいて良かったね。チャティ、悪いが状況が変わった。敵も総力上げて潰しに来る。お前の弾幕も欲しい」

「もう向かっている、ボス。まもなく着く頃だ。ガレージにはボスの工作部隊も合流している。ガレージ1機ぐらいなら隠し通せるはずだ」

チャティの言う通り、チャティはすぐに合流してきてポッドでチャージ。他と同じくステータスがギンギンになったぜ。621、カーラ、チャティ…そして種付け競パンの拓也の四人が、ウォルターの表示したルートを通ってザイレムの外に集結し、そのまま霧ひとつない市街地に飛んでいく。そして降り立ったと同時に、デカレーザーが621向け撃ち込まれた!621は檄エロ動体視力で回避できたから良かったけど、カーラが代わりに苦情を入れる。「挨拶も無しかい。せっかちなコトだね」でも相手からの返事はチョー事務系でドライだった。



「こちらメーテルリンク」

「カラスども…いえ、ルビコンの淫獣どもを確認しました」


こっちにレーザー撃ち込んできたのは、技研都市でデカコックリングに追いかけ回されてたはずのメーテルリンクだ! 「あれは、ヴェスパーVI…あの状況で生き延びるとはな」感慨深げのウォルターだけど、向こうは淡々と集合かけてて次々にHCがやってくる。

「ペイター、目標確認しました。戦闘モードに移行します」

「ホーキンス、確認した。やれやれ、ラスティ君とオキーフ君がこの場に居ないのがせめてもの救いか」

2機のHCが飛んでくると、さらにACが登場。


「救いなものか。ここまで戦力が揃ってる集団戦も無い」

「なのに敵方は二人も欠番だ。興醒めじゃないか」


ACには壁で戦ったエリート戦士のフロイトが乗っている。確かに報告の通りだけど、マジで目の前にHC連れて並ばれるとスゲー緊張感で、乳首が張り詰めるとともにザイレムの激デカなビルの上から、メチャクチャゴツいデカマシンが降りてくる。


「機体情報を解析。AAP07A、アーキバス・バルテウス…」

「搭乗者…ヴェスパーⅡ、スネイルです!」


エアに紹介されたキャリア系サラリーマンの改造ガタイは、バチバチ光るパルスアーマーを展開しながらゆっくり降下。自慢の装備を見せつけるかのようにガチャガチャ戦闘モードになっていく。

285名前なんか必要ねぇんだよ!:2024/04/03(水) 07:08:26 ID:WdAG9S6A
今の投稿はここまで。
続きは今晩に。

286名前なんか必要ねぇんだよ!:2024/04/03(水) 15:26:12 ID:vDHjOQ6w
遂に企業そのものとの決戦…素敵だぜ、ご友人!

287名前なんか必要ねぇんだよ!:2024/04/03(水) 15:27:18 ID:vDHjOQ6w
そういえばブルートゥって生かさず殺さずの状態で生かされてましたね

288名前なんか必要ねぇんだよ!:2024/04/03(水) 22:45:55 ID:WdAG9S6A


「ザイレムを堕とすのは良いでしょう」

「プラントを害さずにザイレムを堕とす手段はいくつも用意してあります。このガラクタを堕とされる前に、私が解放戦線の本隊に堕としてしまえばいい」

「地を這う猿どもを扇動したのも、まぁ良いでしょう。この際に不穏分子を一掃するのも一興です」

「だが貴様らは、この私を…企業を…」



「穢らわしきバター犬と、同列に扱った…!」



「アイスワーム討伐戦で受けた穢れは、確実に祓わせてもらう…」

「貴様らは駄犬などではない…駆除すべき淫獣だ…!」


ヤバいぜ!しつこすぎるぜ!スネイルのヤツは激エロ性玩具拓也とのプレイが忘られないらしく、新しい玩具を用意してまで延長コースを申し込んできたんだぜ!ここまで執念深くストーキングされたら、こっちも向こうが飽きるまでバトルマンコを提供しなければ許されない。「とんでもないカテに纏められたね…」 「ボス、淫獣が何かわからないのだが」 「カーラさん!チャティさん!今は集中してください!」 雑念が混じりまくりの通信の中で、621の深呼吸が聞こえる。その背中にウォルターが静かに発破をかけていった。


「621、気を引き締めろ」

「アーキバスの、最後の足掻きだ」



そしてついにラストのヴリが開始される。
スネイル入りのバルテウスがプラズマ弾をいきなり連射してきたんで、俺たちバリタチチームは蜘蛛の子散らすみてえに散開。それぞれビルの影に飛び込んでビリビリした波動をやり過ごす。こっちは四人、向こうは五人で不利だけど、地形を活かして相手をイカしてやるぜ!そしたらHCの奴らがビルの影に回り込んできて攻撃してくるんで、それぞれが回避しながら迎撃することに。でもカタクヤフトはガタイが目立つからスネイルに徹底的にスネイルにマークされ、俺だけ2対1の連結状態になり、HCに盾で殴られながら真上からプラズマ砲を流し込まれる。「拓也が狙われています!エアさん気をつけて!」ってマネージャーは会話も出来ねえエアに素早く指示入れ。でも時既に速くで、エアは脳波を切っていた。

「ビジターズが固まってない!その調子で頼んだよ!」

カーラはミサイルばら撒いてHCに回避を優先させてるし、621はフロイトと高速空中プレイ中。ビルの間をジグザグに走りまくるチャティにはHCでも追いつけないらしく、飛んでいく攻撃が全部ビルに当たってダメージにならないぜ。でも俺はというと装甲越しにエロ衝撃を喰らいまくってて、ビルの間から脱出しようにもHCのデカブレードにぶっ飛ばされて元の位置に戻される。「メーテルリンク、私がバター犬を拘束しておきます。脆弱な本体部を狙いなさい」 「了解。攻撃を続行します」盗聴通信から状況を説明されて、言葉責めまでされる俺は前から上から責められてもう何がなんだかわかんねーよ!

「拓也がハメられてます!誰か援護を!」

マネージャーのヘルプにはチャティが素早く応答。「俺が救援に向かおう。HCをスタッグさせる」って言葉と共に、俺を責めてるHCにミサイルを全弾発射。メーテルリンクが固まって一瞬責めが緩んだところを、俺は全速バックで無理矢理窮地を脱出。チャティも逃げ切っていって、さらにHCの攻撃をクネクネ走法で避けていく。「ドーザーの無人AC…思った以上にすばしっこい相手だ…!」 「ペースを掴まれるなよペイター君…! RaDはそこらのドーザーとは違うのだからね」 「流石はヴェスパー、お目が高いね。コヨーテ連中とは大違いだ。もっと楽しませてやるよ!」

敵味方の通信が入り乱れる中、621が両手の短小マシンガン でフロイトをスタッグさせると、キックでぶっ飛ばしてバルテウスにぶつけてくる。「くっ、飼い犬め…!」スネイルの愚痴が示す通り、俺を追いかけてきたバルテウスも一瞬行手を阻まれて、俺への追撃をミスしたぜ。これにはフロイトも若干イラが入ったけど「今の隙にレーザーキャノンを撃ち込めたはずだが、蹴りとはな。やっぱり集団戦だと雑味が出るのか…」って、よくわかんねーところで不満感じてる。「プロのウリセンボーイならひとりも二人も関係無いんだよね!」って言い返してやったけどね。(笑)

289名前なんか必要ねぇんだよ!:2024/04/03(水) 22:46:39 ID:WdAG9S6A

「なぜ私が、アーキバスが激エロのモロホストの相手など…!」

「馬鹿げている…! 淫獣どもめ…駆除以外の選択肢はない…!」

でもそれがマズかった!イライラが早くも頂点に達したスネイルは早くも強制執行モード!改造メカガタイにエネルギーを溜め込んでから、2本のチョーデカブレードを抜いて振り回しまくり飛びまくり「消えろ…!淫獣!」と叫んで吠えまくり。街並みをバターみてえにスライスしながら、デカブレードの長さに任せて俺たち全員を追い回す。こいつ相当溜まってたみたいだぜ。「なんて出力しやがる…!回避しなビジターズ!」 「うっす」 「ウッス!」おかげでこっちは一気に回避一辺倒になっていって、カタクヤフトのガトリングが一本真っ二つにされ、621の短小マシンガンがブレード掠って弾け飛ぶ。コイツは相当キレてるタチだ!

「裏切り者の隊長2名…頭の悪い上層部…!」

「そして何より、火種と汚水を撒き散らすルビコンの淫獣…!」

「どいつもこいつも…この私を苛立たせる…!!」

「死んで平伏しろ!!私こそが企業だ!!」

わけわかんねーこと叫びながら、コイツ完全にエリート淫乱管理職に堕ちたぜ!なんて考えてる暇もなくエネルギーが辺り一面に撒き散らされて、すげえことになっている!敵側のHC連中も困ってるらしく「スネイル隊長!落ち着いてください!スネイル隊長!」 「まぁまぁメーテルリンク君、スネイルもたまには気を晴らしたくなるものさ」 「しかし、これでは我々も近づけませんね」 「ここからでも出来ることはあるよ。全機、援護射撃開始。スネイル閣下には当てるなよ?」 「はっ!」って言い合いながら、スネイルのブレードが通った後にレーザーとミサイルを撃ち込んでくる。「マズいですよ拓也!回避するスペースが…!」 「621、部隊とともに距離を取れ!細かい動きではかわしきれない!」マネージャーとウォルターもこれには焦って緊急指令。出された指示に従って俺たちはビル街から出て空中に浮かぶけど、621はフロイトと空中戦したりスネイルに追われたりしてエネルギー不足で街に留まる状態に。「待て!ビジターが…!」ってカーラの不安も、イケメンなラスティからの緊急通話に掻き消され、クイック蒸して逃げまくりの621にも届いていく。

「こちらも少々手こずっている。分かってはいたが、骨が折れるな、戦友…」

「そちらには新たな機体が向かった。あれほどの出力…おそらくはアーキバスが鹵獲し、改造した封鎖機構機体だろう…」

「状況は悪い…だが私達ならば、やり遂げられるはず」

「私も恥じない戦いをするまでだ!」

忙しい!
苦戦しているところに飛び入りの客まで来るらしく、乱交が更に激しく超絶な淫乱になっていく。イケメンくんは悪い報告にも励ましの言葉を混ぜてくれるから良いけど、流石の拓也も危機感を覚えて「やべーよ!なんか押されてる感じになってまっす!」って弱音が出ちゃう。「拓也!?新たな機体反応を確認しました!ですが…」 「識別不明か…621、何としても上昇しろ。時間は部隊が稼ぐ。天窓の外に…」ってマネージャーとウォルターの新しい指示が入ったところで、街の広場に出てきた621が行動に移す暇もなく、速くも敵の新兵器が621向け降ってきた。


「ぐあっ!?」

「なっ!?」

「伏兵か!?ペイター君、メーテルリンク君、被害状況は!」

「損傷軽微、戦闘に支障ありません…!」

「こちらも大事ありません!ですが、今の攻撃は一体…」

でも撃たれたのは敵の方だった!
621の隣に着地したデカマシーンは、両手から赤い光をぶっ放してヴェスパー連中を攻撃。HCな客はシールドが無効化されるし、スネイルのパルスアーマーもすぐに剥がれるしで俺とマネージャーは「え?え?」の連呼をする。フロイトは楽しそうで「良いな…やはりそう来ないとな」ってニヤニヤ声だ。スネイルの奴は表情が想像出来るくらいの歯軋りを聞かせてくるからS心が刺激されて良いぜ!でもカタクヤフトの計器が分析を終えて、謎の乱入machineの解析結果を教えてくると、その正体に俺がガタイが痙攣硬直するほどのマジエロ真実を見ると、解析結果はガレージにも送信されてマネージャーが息をゴクリ。ウォルターのヤツにも、俺たちが感じたあの衝撃がやってくる。



「621…」

「俺にも見える…お前の隣にいるのは…」

「そうか…」

「お前にも、友人が出来たか…」



621の隣に立った色白系のデカ機体は、全身のメカをガチガチ動かして戦闘モード。
頭のパーツに赤い光を灯らせると、俺と621にしか聞こえなかったエアの声が、全通信から流れだす。



「お待たせしました、レイヴン」

「ようやく、あなたと並んで戦える」



解析されたエアの機体から友軍識別タグを送りつけられ、全ての味方機がタグ付けされて終了。オレは何度も途中何度も耳を疑って興奮で脳がドロドロでもう何がなんだかわかんねーよ。通信状況が確立されてマネージャーもカーラも口から出せる言葉が無くて、まさかのサプライズに常識をいじくられ、変異波形からの言葉にHCのヤツらも口を吸われながら睡眠薬と筋弛緩剤を飲まされたみてーに意識が遠のき後ずさり。エアとの11Pたまんねー!

290名前なんか必要ねぇんだよ!:2024/04/03(水) 22:49:40 ID:WdAG9S6A
今回の投稿はここまで。
1レス分書くのに3日も掛かってるぜ!拓也!
もっとペースをあっ、あっ、上げまっす!

291名前なんか必要ねぇんだよ!:2024/04/04(木) 01:19:43 ID:JRxWFHTk
激エロモロどすこいエアちゃん号たまんねー!

292saga:2024/04/25(木) 18:21:10 ID:0EO18wdI

「第五隊長閣下、この通信はいったい…!?」

「…ペイター君、どうやら我々は虎の尾を踏んでしまったらしい…」

「スネイル隊長!アレは我々が回収したアイビスシリーズです!何者かが遠隔操縦を…!」

突然のウリがアーキバス連中に追加されて、HCのヤツらもマジでパニック状態。
「なるほど……そういうことですか…」ってスネイルはいかにも冷静な感じだけど、声がブルってるんで内心穏やかじゃないらしい。でも水没プレイで似たようなテンションの客に会ったことあるから分かるけど、コイツはビビってるんじゃなくて、イライラが最高潮になってるだけだぜ。

「変異波形…発掘した技研資料に記載されていた『世迷言』…」

「存在自体が認め難い、頭のいかれた科学者どもの妄執と捨て置いていましたが…目の前に現れてしまったのでは、こちらも認めるしかないでしょう」

「………」


「どいつもこいつも!!」

「そこまで私を…アーキバスによる統制を拒否するのか!?」

「野放図に湧き出る燃料にすぎない貴様らを、この大アーキバスが有効利用してやろうと言うのに…!」

「論外だ…! 平伏する頭すら無い者に、企業がわざわざ手を下さなくてはならないとは…!」

「燃え損ないの薪に過ぎない貴様らに、かしずく権利があると思うな!!淫獣!!」

通信機越しに唾が飛んできそうなくらいの怒声を上げて、スネイルがパルスアーマー復活させて改造ガタイにエネルギーをチャージ。コーラルが欲しくて来たくせに、チョー特別なコーラルのエアを殺す気になってて、コイツマジで気が違っちゃってるぜ!でもスネイルが発射したエネルギーキャノンは、エアのガチガチなコーラルシールドに弾かれてザイレムの外に飛んでいく。今の一撃を受けてもエアの極太ガタイはほとんど無傷だから、コイツもコイツで相当鍛え込んだドスコイ力士体型だ。

「ウォルターさん、あの白い機体からの声は…!」

「621、今が好機だ。上昇しろ」

ウォルターの声にも反応が鈍い621は、いきなりのエアの乱入に思考がぶっ飛んでたらしいけど、同じくアーキバス側も思考がぶっ飛んでたんで上昇するだけの時間はあったぜ。621が飛び上がるとエアも浮き上がって来て、追撃してきたミサイルを細くて赤いビームで叩き落とす。極太ムチムチガタイの新機体が味方なのは誰が見ても分かるけど、予想外の助っ人にカーラもマネージャーもどう受け止めていいのか分からず「あんたが…例の…」 「あの…エアさん、で…良いんですよね…?」って恐る恐るの態度になる。「Cパルス変異波形…かつての計画の鍵まで来るか…」これはオキーフの声だな。「つくづく驚かせてくれるな、戦友……君には特別な友人がいるとは思っていたが、まさかコーラルとはな」この声はラスティのイケメンボイスだなとガタイで分析。でもエアは努めていつもの冷静口調だぜ。


「…そうです、私はエア」

「レイヴンのコーラル管理デバイスと、拓也の脳神経に流入した、コーラルパルス変異波形…」

「そしてこの機体は、アーキバスが鹵獲した技研機体のひとつ。今は私の制御下にあります」

「あなた方との通話は、同系機体との通信を目的とした機器の応用によって確立しました」

「…こうして話すのは、初めてですね」


最後のウリがまさかの親睦会って感じになってきて、戦場にいて戦場を忘れる不思議な時間が流れていく。けどアーキバスのヤツらも何やら作戦会議中らしくて、こっちをギンカメラアイで威嚇しつつも決して絶対に攻めてこない。するとオールマインドからも緊急通信が来て、スンゲーマッチョなコーラル反応がザイレムに現れたって告げてくる。情報が遅いな!もう知ってるぜ!俺の方からもエアのムチムチガタイについて話すと

「そうですか…」

「…もしもリリース計画を続行していれば、間違いなくエアはレイヴンと共に、計画における異物となったことでしょう」

「やはり、あの計画を廃棄しておいてよかった」

とか言ってシミジミしてる。オキーフには
「反省してくれるのはいいが、もう少し早く省みてくれていれば、俺たちも楽できたろうに」
って皮肉言われてたけどね(笑)
こっちがトークとケツマンに花を咲かせていると、アーキバスの奴らもウリのプランが決まったらしく、一斉にマシーンガタイの出力を上げる。そしてスネイルの命令を合図に第2ラウンドが始まった。

293saga:2024/04/25(木) 18:22:20 ID:0EO18wdI

「ヴェスパー各位、敵の各戦力との戦闘を継続しつつ、バター犬へと攻撃を集中しなさい。頃合いを見て、私がバター犬を落とします」

「はっ!」

フロイト以外の全員が返事をすると、HC連中とスネイルが一斉にブーストふかして突っ込んでくる!盗聴が効いてるから、俺を狙ってるってことは分かったぜ。俺をコーラル快楽の坩堝に落とし込むと、621もエアも感じまくって動きが取れなくなるからだ。でもフロイトだけは拓也を完全に無視して621に一直線。ヤバいぜ!一番の戦力だった621がフロイトに封じられて、俺はケツマンを徹底的にケツマンをレイプされることを覚悟する。はずだった!

「えっ!?」

敵が近づいてきた直後に、エアのムチムチガタイがコーラルの波を全身から迸らせて、何人ものエアを作り出す!その光景にマネージャーもビックリして、ウォルターの「これは…!?」って驚愕声を掻き消す。ビビったのはアーキバス連中も同じで「なっ、なんだぁっ」と一瞬狼狽。でもすぐにエアの分身に襲われてそれどころじゃなくなっていく。

「はっ、反応が複数に…!? そんな、ありえない!」

「落ち着けメーテルリンク君!HCの機動力ならギリギリで避けられる!」

次々飛んでくるエアの分身にHCはガタイ斬られまくり翻弄されまくり、シールド割られてビーム撃たれまくり。さらにエアは自分自身でもチョー高速で移動して、スネイルの後ろを取ってブレードで一太刀浴びせてる。「お前マジシャンみてえだな!」って俺でも思うぜ。スネイルとエアも「この機動力…無人仕様の利点を最大限に活かせるとは、なんとも都合の良いことだな…」 「この機体と私は、あなた方アーキバスの言う『無人機』とは違います。一緒にしないでください」とかなんとかで愚痴を言い合い買いまくりだし、攻撃するなら今がチャンスだぜ!

「ウッス!今でっす!」

エアのマジシャン攻撃に呆気に取られてたカーラだったけど、俺が合図するとすぐに気を取り直してミサイル発射。さらに「聞こえたかいチャティ!私らも行くよ!」ってチャティと一緒にエアのいる方にブーストダッシュ。爆発の雨がさらにスネイルに追加され、せっかく張ったシールドもまたどんどん削られていく。

「第二隊長閣下!」

リーダーなポジションのスネイルが狙われまくってるところに、ペイターは突っ込んでいってシールドでミサイルを全弾ガード。カーラの蹴りまで防御するし、ヴェスパーの名前は伊達じゃない。その隙にスネイルはスゲー速さで離脱していって、うしろをカーラとチャティが追っていく。俺も一応ガトリングとミサイル撃つけど全然届かねー!「あんたがエアってことで良いんだね!?そのHCは任せたよ!」ってカーラにペイターをあてがわれて、エアの腕から赤いブレードが光りだす。「格闘戦なら私のHCに分がある!読み誤ったな!」ってペイターの奴はスキャンで分析。射撃をやめてシールドとデカブレードにバワー入れて突撃する。でもそれがこっちに幸いした!

「なにっ!?」

「よせペイター君!引き返せ!」

ヴェスパーの紳士風の客が引き止めるのも一歩遅く、ペイターはエアのデカレッドブレードに正面からガン掘りされ、コアブロックの真下から炎ザーメンを上げていた。突撃には突撃を。列車は急には止まれないって地球にいるお母さんさんは言うけど、本当だぜ。急停止ができねえ程のスピードで突っ込んだペイターのマシーンは、エアの後出し突撃を喰らって今にも爆発寸前だ。メーテルリンクは律儀に俺を責めてるけど、それでもエアは止まらない。「あなたに恨みはありません。ですが…」と言いながらも、ブレードの赤い光をさらに強める。


「おかしいな…」

「私は、まだ…」


エアのブレードがピカッと光ると、何かを言いかけたペイターの通信に砂嵐が混じって、気づくとHCガタイが粉々に弾け飛んでいた。「ペイター君!」 「スネイル隊長!ペイター補佐官が…!」アーキバス側の通信が口々にボスへ連絡をいれていくけど、当のボスのスネイルは

「一機やられましたか」

「まぁいい。私のバルテウスのアーマーは回復しました」

「フロイト、遊びはここまでです。はやくハンドラーの淫獣を駆除しなさい」

なんて言ってさらりと流して、仲間なんてただの捨て駒みたいな感じを見せてくる。一応ペイターはお前を守って死んだんだぜ!スネイルってチョーSだよな!「させないよ、第二隊長さん」ってカーラとチャティのミサイルがそのバリSスネイルを狙うも、エネルギー全開のバルテウスはやっぱりスゲー速くて、ほとんど全てのミサイルを振り切ってからガタイを反転。こっちの頭上を通り過ぎながらプラズマの雨を降らせてくる。フロイトと621がいる方にも撃ってくるから手段を選ぶつもりもないらしいぜ。

「スネイルめ、せっかく俺がハンドラーの猟犬とやり合っているところを…」

「…しかし、面白いな。激エロのモロホストを叩けば、ハンドラーの主力も動きを止めるはずだが…」

「まさか、ペイターを落としたそこの白いのと、何か関係でもあるのか?」

流石だぜ。フロイトの奴はエリート中のエリートだから、俺たちに起きてるサプライズのカラクリにも気付いてる。と言っても俺にだってどうして動けてるのか分かんねえんで、フロイトに助けてくれってメール。そしたら返信がきて、それによると「激エロコーラル反応の元凶のひとつが、例の白いアイビスの方に乗ってるから」ってフロイト分析が予想してるらしい。コイツは使えるタチだぜ。確かに拓也の頭は透明で、酔いが覚めたみてえに久々に気分良いぜ!フロイトの通信はウォルターにも聞こえてて「そういうことか…聞いただろう621、配慮は無用だ」って621にバワー全開命令が入るけど、怒ったのはスネイルだ。

「フロイト!?何を余計なことを!」

「良いだろ別に。今はそういう気分なんだ。今度もお預けってわけにはいかないからな。俺はコイツの全力が見たいんだよ」

ってモロに命令無視されててマジたまんねー!「クッ…! ならばせいぜい励むことです…」ってピキ入ったスネイルはさらにミサイル撃ちまくって、カーラとチャティに距離を取らせながら俺の方へと突っ込んでくる。でも今の俺はエアが入ってないんでいくらでもイケるぜ!俺はスネイルの猛攻に鋼鉄の処女ケツ突き出してアンアン悶絶開始。ありとあらゆる攻撃を装甲で飲み込んでいく。

スッゲー振動に襲われ、限りない射精が続く拓也は桃源郷状態に入るけど、それでも621はフロイトのバズーカかわしてドローンもかわしていくし、エアはスネイルの背中に赤レーザーのマシンガンを集中砲火だ。エアはいつの間にこんな禁欲生活テクを身につけたんだよ!621はVRアリーナでランカー傭兵倒しまくって、エアに協力してもらってオールマインドが隠してた機密データにも手を出してたけど、エアもどこかで秘密の特訓してたのかなぁ?

294名前なんか必要ねぇんだよ!:2024/04/25(木) 18:23:48 ID:0EO18wdI


「戦友、そちらの戦況はどうだ?」

「こちらは色々あったが、なんとか片がつきそうだ。やはり見知った顔がいると心強い。終わり次第援護に向かう」


「油断するなよ、ラスティ。敵艦はまだ残っている。連中も沈みかけてはいるが、こっちはコンテナミサイルもライフルも無いんだからな」

空中都市で撃ちまくりの乱交をやっていると、例の二人組から朗報。ラスティとオキーフがもうすぐこっちに来るらしいぜ。「来るなら早い方がいい。マゴマゴしてるとパーティーが終わっちまうよ?」軽口叩いてるカーラだけど、ずっと働き詰めなんでリペアを一個使ってるらしく、チャティも動きが読まれてきたんで、HCから痛いのを何発か喰らってる。「ペイター君、あとは私が引き受ける…!」二人のAPを削ったアーキバス側の紳士は、後輩クンを喪ったことで逆にバワーが限界を超えて出ているらしくて、RaDの二人組をいなしながら今度はスネイルの言った通りに俺にレーザーキャノンを撃ち込んでくる。「あーっ!おおおお!」って快感に狂う俺は攻撃するのも忘れてその場に棒立ちになり、ホーキンスのデカランスにガン掘りされる。

一方エアは、一瞬フリーになったメーテルリンクとスネイルからボコボコにレーザー喰らって、自慢のコーラルシールドも揺らいでくると、高速後退してからビル影に隠れてACSの回復タイムだ。「この大火力、やはり危険です…今の私は、拓也の援護には行けません!」ってメンバーに伝達すると、応えたのはチャティだった。

「俺が行こう。お前のことは、なんと呼んだら良いか分からないが」

「ビジターエアで構いません。頼みます」

「了解した、ビジター」

撃たれまくり感じまくりの拓也を撃つHCに、走るチャティのバズーカ砲が飛ぶ。
「そこか!」
でも感覚がビンビンになってるホーキンスには見破られて、背中に向かって撃ったにもかかわらず躱される。撃たれると警告音が鳴るのがキツいぜ。
そしてスネイルも俺への攻撃を中止した。


「そろそろ頃合いでしょう。各機はバター犬以外の敵に専念しなさい」

「バター犬。あなたに自由に動かれては困りますが、あなたを下手に撃破すれば、こちらも使える囮を失うことになる」

「ならばやることはひとつ。ただ動けなくさせてしまえばいい」

「性感帯への刺激に弱いことは知っています。しばらくはそこで色に狂っていなさい」


やられたぜ!この俺を淫乱部隊攻略の手駒にしたな!
生かさず殺さずのクリスマスの2回目が始まって、与えられた快楽に全神経を犯されて白目で痙攣している拓也。その間にスネイルがエアの隠れているあたりのビルを手当たり次第にプラズマで焼き始めたんで「このままでは…やはり打って出るしかないようです…!」ってエアもハラを決めていく。その間も俺はプラズマの余韻に浸りまくり「おーっ、おおーっ」っと雄泣き。いつものプレイの様子と違くて、マネージャーも「拓也のマジ狂いが治らない…鎮静剤も打てそうにないですし…」って焦ってる。
そこに新たなヤバ情報がぶっ込まれた!



「よけろ!」



聞いたことのないオキーフの怒鳴り声が、キマリまくりの頭に一瞬流れて、直後に吹き荒れた爆音に拓也の目も覚める。「そんな…オキーフ機、撃破されました!」マネージャーから信じられない情報が更に補われて、聞き知ったメンバー連中の息を呑む声がする。「馬鹿な…今の攻撃は、どこから…!?」ってラスティにも攻撃の正体が掴めない中、消えていく砂嵐にオキーフの言葉が混じっていく。


「なるほど…ここまでか…」

「まぁいい。最後に仲間を庇うとは、俺にしては上等な結末だ」


「…遂げろよ…ラスティ…」



それを最後にキザな中年ボイスが消えて、端末のメンバー表にLOSTの文字がデカデカと乗る。さらにCOMの音声が「オキーフ、生体反応ロスト」ってしつこく言ってくるんで、すっかりエロの空気が抜けた拓也は「うるせーよ!」ってCOMのメッセージをオフにした。「ウォルターさん…!!」 「奇襲されたか…しかしリペアを使い切っていたとはいえ、ACを一瞬で落とす火力が艦隊に残っているとは思えないが…」 「どうするウォルター。向こうにまた新兵器が現れたなら、隠し玉合戦じゃ私らが不利だ」錯綜する情報と情緒に頭犯されて、俺はもう何考えたら良いかわかんねー!エロの次は悲報に狂っていくのかよ!でもラスティは静かに語った。


「…こちらラスティ」

「敵の正体が分かった。今、ヤツは私の目の前にいる」

「コイツは…」

295名前なんか必要ねぇんだよ!:2024/04/25(木) 18:25:59 ID:0EO18wdI







「スロー…スロー…クイッククイックスロー…」


「スロー…スロー…クイッククイックスロー…」


「ヴェスパーのご友人…誇り高い理想のために、その命を散らしたのですね」


「感動的だ…花はどこだ?手向けなければ…」


やられたぜ!アーキバスも傭兵を雇ったな!
通信に割り込んできたヤツは、前のウリで会ったことのある例のハードSなヤバ客だ。「この声…!? ブルートゥ!!」 「カーラァ…やはり貴女は、いつも私に新しい出会いをくれる!」わけわかんねーヤツからの乱入で戦場がさらにぐちゃぐちゃになってきたところに「ブルートゥ!?コヨーテスのトップがどうして…?」ってマネージャーの疑問が上がり、得意気なスネイルがネタばらし。

「封鎖機構兵器の大規模鹵獲作戦にて、ついでに取り込ませていただきました」

「切り札などではありませんが、下賤な者に向けた搦手としては十分です」

チキショー!ブルートゥのヤツ、せっかく見逃してやったのにさ。封鎖機構に鞍替えしてから、今度はアーキバスに乗り換えかよ!ヤツはカーラに徹底的にカーラに嫌がらせがしたいだけのプロ級ストーカーだ!「クソッ…あたしのせいだってのかい…」 「気にしないでくれ。オキーフは私を庇って死んだ。AC乗りなら、不測の事態も覚悟の上さ」 「すまないね、あんたの仲間には…」歯噛みするカーラに、仲間が死んだばかりなのにフォローがバッチリなラスティはイケメンだけど、ブルートゥはそんなの知らねーって感じでまた通信。

「ヴェスパーⅣのご友人!さぁ、あなたも私と踊りましょう!」

それからラスティとブルートゥの空中プレイの開始。ならず者とエリート傭兵の実力差は歴然だけど、ラスティのマシンは消耗しててリペアを一個使ってる。さらにこっちもこっちHCとスネイルの相手までしなくちゃいけないからヤバい!「621、ラスティからの援護は期待できない。今ある戦力で切り抜けるぞ」ウォルターに無茶振りされてもNOとは言えない状況なのがキツいぜ!俺は激エロスタッグからようやく抜けたけど、その頃にはカーラとチャティをホーキンスとメーテルリンクが追い回してるし、621とエアはスネイルのバルテウスとフロイトのAC相手に組んず解れずの高速戦を展開してる。こんなことしてる場合じゃないぜ、俺も参戦しなきゃって焦ったところでまたしても衝撃の事実と直面する。

「マジかよぉ!?」

俺の機体マジに壊れるな!使える武装を確認したら、ガトリングは壊れてるしミサイルポッドは外されて地面に転がってるしでマジエロっ!生かさず殺さずってそういうことかよ!武装だけを集中的に攻撃されて攻撃手段を失った拓也は、空中を飛び回ってる味方と敵の足元でアンアン喘ぐだけの環境動物みたいだぜ。

そしたら遠くからスゲー勢いで隕石みたいなのが降って来て、なんだよアレって目を凝らしてみてビックリ!ラスティのマシンとブルートゥのマシンが互いの激エロ近接玩具を絡み合わせたまま、錐揉み状態でこっち向かって突っ込んでくる。「ふたつの機影が急速接近!ブルートゥとラスティが落ちて来ます!気をつけて!」ってマネージャーも報告入れてくれるけど、戦場で戦ってる奴らはそれどころじゃねーって感じで撃ちまくり躱しまくり、ビルを壊してザイレムに瓦礫撒きまくり。降って来た二人は市街地の端っこに直撃して爆煙を上げるけど、その煙も他所からの煙に掻き消されて分からなくなる。

その煙が災いした!煙に紛れれば不意打ちがやり放題になるからだ。
「まずい!ブルートゥを逃した!注意してくれ!」ラスティの報告の直後に煙が割れると、地上を走りながら引き撃ちしてたチャティの背中を、アサルトふかしたブルートゥのチェーンソーがガン掘りする!

「そんな…! チャティー!!」

カーラの悲鳴と同時に、俺たちのコクピットにある計器が、チャティのAPがゴッソリいかれる瞬間を伝えてくる。計器によるとラスティはスタッガーしてたらしく、元気ビンビンのブルートゥとの激突でダメージの差がモロに出て、チャティへの不意打ちを許したらしい。「おおおーっ!」地上のチャティに玩具をブッ刺したブルートゥに向かって、吠える拓也のブーストタックルが向かうけど、ブルートゥが振り回したチャティの破片に視界を塞がれて軌道がズレる。そのままビルに突っ込んだ俺の通信に、チャティからの最後の通信。



「ボス…」

「…ビジター…ズ…」



砂嵐まみれの通信に、カーラの機体が一瞬止まる。そのマシーンガタイにメーテルリンクからのデカブレードが容赦なく突き刺さり、カーラのACの片腕を吹き飛ばしていく。「かっ、カーラさん!しっかりしてください!カーラさん!死んじゃいますよ!」ぶっ飛ばされて地面に転がったまま動かないカーラに、マネージャーからの叫びが飛ぶ。メーテルリンクはさらにカーラに追い討ちするべく盾にエネルギーを溜めて突撃する。でもその攻撃はブルートゥのキックで止められた。

「貴様、何をする!」


「カーラ…私もダンスの約束は忘れていません」

「あなたも最後のステップは、私と一緒に踏みたいのですね…素晴らしい…私も同じ想いです」

「さぁ、楽しみましょう…?」

「最後まで…」

攻撃を妨害されたメーテルリンクの「チッ、狂っているのか…さっさとトドメを刺せ!ドーザーの傭兵!」ってセリフにブルートゥは完全無視のスタイル。拓也も急いでカタクヤフトをバックするけど、ガタイがビル壁にグッサリめり込んでてキャタピラがグルグル回るだけだ。「カーラさん!起きてください!早く!」マネージャーの焦り声も、グッタリダウンしてるカーラには届かない。そのカーラには、ブルートゥからの容赦の無いチェーンソープレイが叩き込まれた。

296名前なんか必要ねぇんだよ!:2024/04/25(木) 18:33:40 ID:0EO18wdI
今回の投稿はここまで。
メール欄と名前を間違えたぜ!拓也!

297名前なんか必要ねぇんだよ!:2024/04/25(木) 21:52:59 ID:IBnvRCL.
ブルートゥ…!

298名前なんか必要ねぇんだよ!:2024/04/27(土) 14:27:21 ID:lUlFDTLc
しかしここにきて死人が増えて嫌でもACの世界だって思い知らされますね…

299名前なんか必要ねぇんだよ!:2024/04/28(日) 22:39:11 ID:x.fIFoC2



「させないっ!」


はずだった!
ブルートゥに超高速のブレードをぶっ込んだのは、コーラルシールド復活させたルビコニアンのエア!
慌ててブレードを展開したメーテルリンクにも、コーラル色の高速突きが入ってスタッガーが入る。

「おお!これはこれは、コーラルからのご友人でしたか…貴女のような方にまで来ていただけるとは、感激だ…」

不意打ちをやり返されてスゲー距離をぶっ飛ばされても、ブルートゥはいつもの調子で語りかけてくるから不気味だぜ。
そういう態度が俺たちを不快にさせるんだよな!こっちは仲間がふたりもやられてんだよ!
「立ってください、カーラ。私たちの戦いはまだ終わっていません」
エアの極太ガタイに肩を貸されて、カーラのマシンがヨロヨロと立ち上がる。フルコースは片腕が無くなってるけど、カーラのダメージはもっと深い所に入っていた。

「……すまない…もう少しで、ダメになっちまうところだった…」

「コーラルのあんたに助けられるとはね…まいっちまうよ、ホントにさ…」


「そんなこと、私は気にしません。レイヴンなら、きっと貴女を助けたでしょう」

「だから私もそうします。さぁ、戦ってください。レイヴンと共に」


身も心もズタボロなカーラをエアが支えて、相手にはブルートゥとメーテルリンクが立ち塞がる。
通信機からはカーラの声を抑えた感じの荒い吐息が聞こえてくるけど、エアに喝を入れられたのが効いたみたいで「…ああ、そうだね。こう言う時こそ、それでも笑ってやるよ!」ってカラ元気を振り絞って、ブルートゥにお返しのキックをぶっ込んでいったけどね。

でも依然ヤバいのは621の方で、そっちにはフロイトとスネイルとホーキンスの三人組からの集中砲火が飛んでいる。ラスティもとっくにスタッガーから復帰して621と一緒にいるけど、2対3の不利な状況なんで、引き撃ちしまくりだけの防戦一方になっている。地上で戦ってくれてたら俺もガタイひとつで参戦できるのにな、でも地上に降りたらフロイトとホーキンスの爆発系武器にスタッグ取られてオシマイだよなとガタイで分析。仕方ないから俺もヤケクソ気味でバック踏みまくってようやくビルから脱出。システムを通常モードにしてから、フワフワ飛行で621に急行する。

「バター犬が復活しましたか…ホーキンス、あなたがアレの相手をなさい。駄犬と裏切り者は私たちで処理します」

「了解。さて、やろうか?拓也君」

ざけんなよ!せっかく621とイケメンくんが揃ってるのに、また俺だけ良いとこ見せれないなんてありえないぜ!ホーキンスが向かって来たところで俺は一気に戦闘モード。少ししか吹かせない代わりにスゲースピードが出るブースターを全開にして、ホーキンスのHCにタックル決めて高層ビルの天辺にまで叩き込む。「や、やるね拓也君…いつの間にそんな技術を身につけたんだい?」 「ウッス!もうテク無しとは呼ばせないぜ!淫乱傭兵生活でガタイ鍛えまくったからな!」ホーキンスと一緒に一時的な戦闘不能になった拓也を見て、スネイルの判断は速かった。

「フロイト!至急例のアイビスを攻撃しなさい!ホーキンスが囮と共倒れしてしまっては、今は敵の最高戦力を削るのが得策です!」

「アイビスはメーテルリンクが引き付けています!あなたにとっても、未知の敵とやりあう絶好の機会のはず!」

味方ひとりを動かすのにここまで色々言わないといけないなんて、お前も大変だなスネイル!同情するよ!当のフロイトは「やれやれ、必死なものだな。まぁそっちの相手も面白いか」って満更でもない様子でエアに向かってアサルトブースト。「話は聞いただろう?今度は俺が相手だ、コーラル」フロイトに背後から喧嘩売られたエアはドローンに撃たれてバズーカ撃ち込まれて一気にスタッガー!さらにブレードまで喰らってガタイをのけ反らせる。さすがにヴェスパー最強なだけはあって、ガチガチだったはずのエアのAPもどんどん削られていく。

「くっ!この攻撃…このままでは装甲が…!」

「ビジターエア!距離を取りな!囲まれちまってる!」

「なんと…さらにゲストまで来るのですね!素晴らしい…素敵なダンスパーティーにしましょう!」

「先走るなドーザーの傭兵!スネイル隊長の命令を遵守しろ!」

飛び込んできたフロイトに吹っ飛ばされたエアは、ブルートゥとメーテルリンクにも撃たれまくって、見る見るうちに装甲を削られていって衝撃がたまって片膝をつく。カーラもミサイルを撃ちまくるけど、遠距離戦用の機体なんでエアを囲む火力輪姦プレイを崩せない。

300名前なんか必要ねぇんだよ!:2024/04/28(日) 22:40:03 ID:x.fIFoC2


しかしここでエアはハイテクを開発!
全身にコーラルの輝きを纏わせて、チョー凄まじいスピードで緊急離脱。速い!マジかよ!?っていうくらい速い!ほとんど瞬間移動?テレポート?としか言えないような速度でトライアングルから抜け出すと、その三角形の遥かに真上に浮かび上がる。


「レイヴン…今なら分かります…」

「あなたが…あなた達こそが、ルビコンの戦火そのものだったと…」


そして言葉を切ってから、空中でガタイを高速変形。戦闘機みてーなシルエットになってから、真っ赤な火の鳥になって飛翔!飛びながらいくつもの火の鳥に別れていって、下にいるトライアングルに殺到する!その火の鳥も全員剣みたいなのを振り回してるんで、さっきの分裂よりもマジスッゲー!マレニアみたいじゃん!「こ、この機能は…!?」 「素晴らしい!新しいステップですね!ご友人!!」ものすげーコーラルの奔流にトライアングル連中は一気に飲まれて全身を激しく打ち付けられる。それだけじゃ済まさず、羽ばたく鳥はスネイルのところにまで飛んでいって超高速の辻斬りブレードをお見舞いしていく。「速度計測不能…物理法則も無視とは、君はとんでもない相手と友人になったな、戦友…」この猛攻のおかげで621とラスティも一気にフリーだ。



「…ですが、レイヴン」

「あなたと共に戦ううちに…ヒトの戦いを見るうちに、私は学びました」


「人は戦うための形をしている。…戦いこそが、人間の可能性であることを…」

「絶望的な不利を覆し、不可能を可能とする力…どんなにか細い希望でも、繋ごうとする意思…」

「それこそがヒトであり、私が惹かれ、憧れたものの正体だった」


「レイヴン…貴方が諦めない限り、私も決して諦めません。貴方との出会いに誓います」

「例えこの身が燃え尽きようとも、貴方と共に、最後まで戦い抜くことを!」



まったくよー、俺たちはここで星の運命を賭けた戦いをやってるんだからさ、あんまり621への告白会場にして遊ぶなよな!コーラル分裂させて縦横無尽に飛び回るエアは、俺とホーキンスが刺さってるビルにも飛んできて、ホーキンスだけをピンポイントでたたき落とす。

「この速度と正確さ…」

「…私がかなう相手ではなかったか…」

ぶっ飛ばされたホーキンスのマシンガタイは武装とパーツを撒き散らしながら、ビルの下まで墜落。俺のガタイが自由になる。
「機体がもたない…! スネイル隊長、申し訳ありません…!」
ってメーテルリンクのヤツもシールド展開しながら片手と両足を斬り落とされて戦闘不能に追い込まれてる。
そのシールドの影に隠れてブルートゥは生き残ってるからマジでしぶといよな!

スネイルも当然鳥に追い回されてて「馬鹿な、まだ機能を隠して…アイスワームといい、なぜC兵器はこうも私を欺く…!」って言いながらスネイルもブースト全開で避けるけど、ガタイがデカいのと小回り効かないのとで被弾は免れないみたいだぜ。


「すごいよウォルター…見えてるかい?アイビスシリーズに、こんなことが出来たなんて…」 


「アレは俺たちの知るアイビスではなくなったのだろう。…最後の安全弁…アイビスシリーズの有人型最終号機にも、あのような機動はできない」

「621…お前は確かに、コーラルに火をつけたようだ」

「俺の予想していた形とは、違ったがな」

301名前なんか必要ねぇんだよ!:2024/04/28(日) 22:40:54 ID:x.fIFoC2

ザイレムの街中を飛び回るコーラルの激流を、スネイルとフロイトは機体バワーと操縦テクで乗り切ってるけど、だんだんとフロイトの方がエアの超高速辻斬りプレイにも慣れてきたみたいで、最小のブースト移動で避けるようになっていく。リペアは一回使わせたし、621とカーラとラスティも攻撃に加わって射撃開始したけど、広いザイレムとビル群を利用されて、徐々にフロイトを視界に捉えられなくなってくる。

「戦いが人の可能性か…その意見には俺も同意だな」

「この戦いで、同じ考えを持つヤツがコーラルなのは面白い」

「だが、残念だな」

そしたらフロイトの意味深なトークと共に、いきなりエアの火の鳥プレイが中止され、何の攻撃も喰らってないのにエアが勝手にスタッガー!勢いのまま地面に着地して、瓦礫の中で片膝をつく。「待て戦友、なにかおかしい…彼女に何かが起きたようだ」ってラスティの不安も的中して、今度はエアの通信が砂嵐にまみれてく。

「機体との…同調が…!?」

「いや、まだ…ここで終わるわけにはいかない…!」

「私はまだ…戦える…!」

とか言ってエアは強がり言ってるけど、ムチムチガタイからの赤い光はモロに弱くなってて、両肩の武装が電池切れしたみてえにカクッと意識が落ちて通常モードになっている。「まさか、内燃コーラルを使い切って……いや、燃焼しきったなら急速充填が始まるはず…」カーラの専門知識も補われるけど、エアが動けなくなったことは変わらないんで俺には何が起きてるのか分かんねーぜ!


「なんだ?気付いていなかったのか?」

「そこのコーラルは、衛星砲の制圧と俺たちとの戦闘を同時にやってるのさ」

「こっちの艦隊は全滅した。だが衛星砲にはまだ部隊が残してある。そいつらは今、盗まれた技研ACと戦闘中だ」

「そのACを動かしてるのは…ここまで言えば分かるだろ?さすがに」


マジかよぉ!?信じらんねー!エアの奴はウリの仕事を掛け持ちしていた!そういえばエアはスタッガーからの復帰が遅くなってきてたな、最初はカチカチだったコーラルシールドも剥がれやすくなってたなとガタイで分析。確かに作戦説明でもエアが衛星砲を抑えることになってたけど、ムチムチ最新鋭ガタイでこっちに来たならもう大丈夫だって思うじゃん!

ダブルブッキング状態にハマり込んだエアは相当キていて、ガタイを震わせて今にも過労死寸前だ。「エアさん、なんて無茶を…!」 「複数機体の同時操作か…専用のデバイスも無しに、やるとはな…」マネージャーとウォルターにドン引きされても

「ですが…そうしなければ、あなた方が衛星砲に狙われてしまう…」

「衛星砲を野放しにするのも、あなた方の苦戦をただ傍観することも、私には受け入れられません…」

っていじらしい事言ってくる。くそー、いくらコーラルでもこんな激務で集団ハードSプレイが持つのかよ!俺だったら絶対無理だぜ!言葉のついでにフロイトはエアに向かってバズーカを構えたんで、すかさず俺はフロイトとエアの間に割って入って処女ケツガード!でも今度はスネイルのバルテウスが回り込みながら極太レーザーとミサイル撃ちまくってきて、ガラ空きだった俺のMTガタイにハード責め。今度はラスティと621がスネイルを追い払ったけど、俺はとっくにエロ衝撃受けて喘ぐだけの動物になりさがる。「あーっ!おぅううすっ!」 「まずいです!カタクヤフトのMT部分も、限界が近いです!」っ射精しまくりの俺にマネージャーのオペレートが届くけど、こんな状況で作戦なんてあるのかよ!?


「ようやく状況が理解できましたか、淫獣どもめ」

「貴様らはバター犬と激エロコーラル、ふたつの足手纏いを庇いながら戦わなくてはならない」

「ペイターはロストし、ホーキンスとメーテルリンクは戦闘不能…こちらも痛手を被りましたが、それだけの価値はありました」

「さぁ詰みといきましょう」

「貴様ら淫獣を駆除するのは、我々ヴェスパー、アーキバスです!」

302名前なんか必要ねぇんだよ!:2024/04/28(日) 22:41:39 ID:x.fIFoC2

それからはもう殆ど一方的なプレイのスタート。スネイル、フロイト、ブルートゥの三人は621とカーラとラスティと戦ってるけど、ちょっと不利になるとフラフラガタイのエアや、射撃武器全く無し体型に落ちた拓也を盾に使えるから良い気なもんだよな!エアも一応赤レーザーを撃ってるけど、ロックオンが全然機能しないんで飛んだビームも空の向こうへ消えていく。621とラスティの黄金コンビの攻撃も、俺たち味方を盾にされて上手くスタッガーを取れてない。

「ニードルガンも弾切れだ。オルトゥスの火力では捉え切れないか…」

「チッ!こっちも弾切れが近い…あたしのフルコースも完食されちまうかもね…」

「拓也!?あなたは攻撃なんて考えないでください!今のあなたはバリ萎えインポ野朗なんですから、下手に攻撃しようとして向こうにチャンスを与えるなよな!」

「う、ウッス!逃げまっす!」

「621、敵も消耗しているはずだ…! いずれ必ず攻勢が緩む…! それまで耐えられれば…」

ラスティのACはニードルガンの他に肩のオービットとかいうのも弾切れしてるし、カーラのミサイルもビルや拓也のガタイで防がれるわスネイルに振り切られるわでマジ狂い。621も極太レーザーキャノンと両手のマシンガンで逆転を狙うけど、良い感じに攻撃当ててたらエアを盾にされ、ブルートゥに横槍を入れられて大ダメージもらって中断させられる。「どうした?もっと動けよ。まだやれるんだろ?」ってフロイトはこの状況でも無茶なプレイ要求して来るしで、このままだとマジでヤリ殺される!だから拓也も「忙しい!マジ無理だって!解放戦線からも使えるウリを回してくれよ!」とダメ元で言ってみるけど、オールマインドからの返事は最悪だったぜ!


「申し訳ありませんが、増援は出せません」

「ベイラムの地上部隊は、制御が不安定なC兵器を多数投入しました」

「アーキバスと共に技研都市に攻め入った際に、恐らくは鹵獲したのでしょう。投入されたのはIA-05
:WEEVIL及び、IE-09:HELIANTHUSからなる混成の無人機群です」

「それらの攻撃により、解放戦線側には多大な被害が出ています。六文銭はリトル・ツィイーを庇い死亡。インデックス・ダナムはヘリアンサス3機を巻き込み、機体反応を消失しています」

「幸いブランチの活躍により、辛うじて戦線は保たれてはいますが、いまだ予断を許さない状況が続いています」

「我々オールマインドも敵戦力へのハッキングを試みてはいますが、数学が得意なオオサワなる者に阻まれ、進行が遅れています」


悪い話はいつも突然だ。オールマインドが参加してる地上での戦闘も激しさを増していて、増援を出すどころじゃない!上も下も淫乱な激しすぎる戦没プレイに拓也の頭もショート寸前。そしたら今度はザイレムの外から一風変わったMT連中が飛んできた!「なんだよ!増援来てるじゃん!」って俺が喜ぶのも束の間、MT連中は俺に向かって一斉射撃。「凄えな…見たことねえ機体ばっかりだぜ…」 「関係ねえ!パンチャーとキッカーを突っ込ませろ!」って声と同時に戦場にMT軍団が傾れ込む。挨拶のついでみてーに撃たれた拓也は雄膣にまた刺激を感じてしまうし、マネージャーも機器を確認。

「敵性反応…ジャンカー・コヨーテス!?ミサイル打ち上げ作戦で壊滅したはずじゃ…私も拓也と一緒に見てましたよ!?」

「組織は私の花火で潰したが、残党が消えたわけでも無かったんだろうさ…ブルートゥまで雇いやがるんだ。部下どもだってセットでついて来るだろうよ」

「正解ですカーラ。私からも友人たちを紹介させてください。さぁ、もっと踊りましょう!」

流れ込んできたMT連中は豆鉄砲を撃ちまくってこっちの動きを邪魔して来るけど、もっとヤバいのはウォルターとマネージャーの方だった!「621、俺たちの方にも敵が来ている。RaDの部隊が応戦しているが…」 「ウォルターさん!私銃座に行ってきます!あとをお願いします!」一気に慌ただしくなった通信にデカ銃声が混ざっていって、連続した爆発音が響いて来る。コヨーテのヤツらは上機嫌で「コイツら相手に暴れりゃあ良いんだよなぁ!ヴェスパー6さんよぉ!」とか言って雇い主に命令仰いでる。ヤバいぜ!マズいぜ!

「増援です、スネイル隊長。もっと早くに要請しておくべきでした。申し訳ございません…」

「問題はありません。戦力を同時に投入していれば、弱る前の変異波形に一掃されていたことでしょう」

「これも予定の内です」

そうして俺たちは街中を飛び回るMTを落としながら、AC2機とバルテウスを相手にすることに!MT連中は装甲が薄いから、エアのガバガバになっていく射撃でもすぐに落ちるけど、アイツらはキックの威力とスピードだけはあるから、ブルートゥとフロイトと束になって飛びかかられると621でも対処がキツい!「邪魔が入ったか…無粋だが、これも仕事か」ってフロイトはまだ不満たらたらだけど、ラスティなんかは使える武器が少ないからオーバーヒートの関係も相まってひたすら逃げ回るしかない。幸いカーラはミサイルの複数ロックがあるんでMTに囲まれたりはしないけど、代わりにミサイルのリロードをスネイルに狙われてプラズマ喰らって、またリペアを一個使う。そして621のマシンガンが一丁弾切れした!

303名前なんか必要ねぇんだよ!:2024/04/28(日) 22:42:35 ID:x.fIFoC2

「こいつは…いよいよハラを括るかね、チャティ…」

「戦友!私のオルトゥスで撹乱する!長くは持たないだろうが、その間に少しでも多くの敵を撃破してくれ!」

希望の灯火がどんどんどんどん小さくなって、逃げ場の無い超ハードSな防戦プレイにウォルターからも再びオールマインドへ応援要請が入る。でも返ってくるのはまた絶望的な情報だ。オールマインドによると、英国系おバカ兵器のヘリアンサス部隊へのハッキングをついに終わらせて、残ったヘリアンサスを全て乗っ取ったらしいけど、コイツらにレッドガンが猛攻しまくり抵抗しまくりで、せっかくのヘリアンサスも次々ガン掘りされてるらしいぜ。

悪い話はまだまだ続いて、ブランチのキングってエリート傭兵はミシガンに殺されたな、シャルトルーズってヤツも機体を破壊されて戦線離脱したなって俺は耳で認識。一方ブランチにいるホンモノのレイヴンもレッドガンの五花海をボコボコにぶっ潰して、俺たちに依頼回してきたレッドくんの機体を破壊したらしいぜ。

レッドは生きてるのか死んでるのか分かんねーらしいけど、見知った顔や聞いたことのある名前が敵味方に別れて掘り合い撃ち合い、殺し合いの泥沼ナム地獄状態に堕ちてるんで、拓也もテンションに↓が入り続けて目が死んでいくのが分かって来る。この状況にオールマインドは手が離せないから増援なんて出せるわけない。

あーあ、こんなことならウォルターの用意したシャトルに乗って逃げてれば良かったなって考えてると、撃ちまくりのマネージャーに「ぶっ殺すぞ!愚かな男よ!そんなこと言ってる場合じゃないでしょ!」って喝を入れられる。俺の考え読むなんて、お前エアみてぇだなって思ったけど、勝手に口から言葉が出てたみたいだ。

「レイヴン!拓也!衛星砲は間もなく制圧できます!それが終われば、私もこの機体の制御に専念できます!」

「それまで持ち堪えてください!諦めないでください!」


「だそうだよ?ビジターエアは最後までヤル気らしい…」

「それなら私らも、最後まで笑ってやろうじゃないか!」


MT軍団を撃ちまくるエアの真上を、スネイルに追われるカーラがミサイルをばら撒きながら通り過ぎる。スネイルのバカでかいブレードに片脚を斬り落とされながらもカーラが撃ったミサイルは、621とラスティを追い回してるフロイトとブルートゥに突き刺さりスタッガーを引き起こす。

「今だ戦友!」

そのチャンスを逃さなかった621とラスティは、ほとんど同時に近接武器に持ち替えてブルートゥを無視しつつフロイトに一斉攻撃。フロイトのACはパルスとレーザーの連続斬りをぶっ込まれまくって一気にパーツを撒き散らしながら削れていく。「いけるぞ621!このまま押し切れ!」熱くなるウォルターの言葉もあって、このままフロイトを落とせると思ったけど…


「マジかよぉ!」

フロイトのコアブロックにまで穴が開きそうになってたところに、超強力なシールドが張られて、気付いた時にはフロイトの機体は新品になっていた。「ターミナルアーマーか…!」ってラスティはビックリするけど、フロイトは当たり前じゃんみたいな態度で「集団戦ではコイツが効くんだ。経験不足だったな」とか言ってくる。そしてラスティの背中にブルートゥのチェーンソーがぶっ込まれて、621がフロイトに斬り返されると、スネイルがまたデカレーザーブレードを溜め始めた。そのスネイルの前にいるのは、片腕片脚で浮いてるのがやっとのカーラだった。



「フフ…すまないね、ビジターズ」

「あんたらとは、中々笑えたよ」



そしてカーラに向かってブレードが振られる前に、スネイルの頭にAC機体のキックが飛ぶ。「なにっ!?貴様は…!」衝撃入れられてチャージをやめた機体の中でスネイルの声にイラが入ると、ブルートゥとフロイトにグレネードが二発飛ぶ。ブルートゥはまともに喰らってラスティを離したけど、フロイトはクイックで退いて回避した。



「『灼けた空の上で、レイヴンが戦っている』だぁ…?」


「たかが独立傭兵がヒーロー気取りかよ、気に入らねえ」

「誰がどこで戦おうが関係ねえ…」

「てめえをぶっ殺すのは俺だ!野良犬!!」



クイックで避けたフロイトに向かって、突然現れたチンピラ系ACのリニアライフルとマシンガンが放たれる!突っ込んでくるACにフロイトはキックでやり返そうとしたけど、チンピラACはフロイトを無視してブルートゥにキックを入れる。イグアスのACはシールドの代わりに、2連発射のグレネードキャノンを背負っていた。

304名前なんか必要ねぇんだよ!:2024/04/28(日) 22:43:15 ID:x.fIFoC2
今回の投稿はここまで。

305名前なんか必要ねぇんだよ!:2024/04/29(月) 18:15:28 ID:bX27KOts
イグアス!何を!?
胸熱展開に私の心もミルクトゥースもステップを踏んでいます…♡本当に素敵だ…♡

306名前なんか必要ねぇんだよ!:2024/05/18(土) 02:25:27 ID:H8Ha6b9A


「あれは…ガンズ5、イグアス!?」

「ミシガンからの増援……いや、ヤツが敵を相手にそんな手加減をするはずがない…」

全部計画通りだった感じのスネイルにも見抜けなかった急展開に、エアとウォルターもマジ不意を突かれて思考を硬直させているところで、イグアスはもう一発ブルートゥにキックを入れて無理矢理スタッガーを取り、両手の銃で総攻撃。リペアを消費させると、イグアスに続いて飛んできた色黒逆脚ガタイのACがゆっくり降りてくる。両肩の武装が無くなってるけど、右手にデカレーザーライフル持ってるからコイツはオールマインドだ!



「我々からの依頼の受諾、感謝します。G5イグアス」


「ケッ…勘違いすんなよ。今の俺はレッドガンじゃねえ」

「ミシガンのジジイにも、アーキバスの木端役人になびく理由も無かっただけだ」


まったく抜け目がないよな!オールマインドのヤツ、イグアスを俺たちに内緒で雇ってたらしいぜ!そういえば、こなあいだ、地下を探検してる時にバッタリ遭遇したイグアスは、オールマインドのパーツを使ってたよな。もしかしてその時から関係してたのかよ!?マネージャーの推理が当たったぜ。よくやるよな!「おいおい、やってくれるね…!」ボロボロガタイのまま着地できたカーラに見上げられながら、イグアスは通信に怒声流しまくり

「だがな…その木端に獲物を掠られるのは、我慢がならねえ…!」

「聞いてんのか野良犬!?てめぇは俺と、何が違うってんだ!」

さらにキレながら撃ちまくってるコイツは、いつの間にか621に御執心になってたみたいで、自分の活躍マシーンガタイを見せつけるみてーにブースター噴かしまくりでMTを落としながらブルートゥやフロイトにも銃撃する。でも無茶な戦い方が祟って「なんだ、ただのザコか。お呼びじゃないんだよ」ってフロイトに斬られて、ブルートゥからは焼かれて、スネイルからもプラズマ撃たれてすぐにリペアを使いまくりの袋叩き状態に。オールマインドはデカ銃をフルチャージして援護射撃をするけど、動きまくりのフロイトに躱されて弾切れになったらしくデカ銃をパージ!マジつかえねー!

「素晴らしい…飛び入り参加は歓迎します!さぁ、もっと激しく踊りましょう!」

「狂犬が…! 貴様は存在からしてカビが生えているのです!それを自覚しなさい!」

「対処を、イグアス…!」

火炎放射器に焼かれながら、さらにスネイルのバルテウスが溜め直したデカブレードに叩き斬られ、肩のミサイルがぶっ飛び破裂。オールマインドにも急かされて「クソが!俺の邪魔をするんじゃねえ!」って怒りながら一瞬にしてスクラップガタイになっていくイグアスだけど、これが俺たちに幸いした!


「今です!レイヴン!」


合図を叫んだエアは新テクを開発!当たりもしねぇレーザーを連射してブルートゥとフロイトを一瞬足止め。当たらない弾でも警告が出たら避けちゃうAC乗りの職業病を利用した!クイックブーストで足が止まったブルートゥにはラスティの連続斬りがまた入って、さらにダメ押しのアサルトアーマーがぶっ飛び炸裂!

「なんと…ご友人…」

「贈り物をくれるのですね…」

「…素敵だ…」

ラスティにガン掘りされ、爆発炎上しながら沈んでいくブルートゥの煙を掻き分け、621がぶっ飛んでいく。
「フロイト!注意なさい!」ってスネイルは何かを感じ取って急行してくるも、イグアスとカーラからグレネードと各種銃撃爆撃をプレゼントされスタッガー!621はそのままブレードでフロイトのコアを貫こうとする。だけど621の動きを読んでたフロイトから、回避と同時の拡散バズーカをお見舞いされる。でも621はさらにバズーカもクイックで躱し返して、今度はフロイトに向け極太レーザーキャノンを光らせる!

「良い動きだ」

でもそれさえもフロイトには見切られて、チャージを見通したかのような横クイックで621は背後を取られた。



「なにっ!?」



でもオーバーヒートで振れなかったはずの621のブレードは急旋回と同時に振るわれて、気付くとフロイトのACは片腕を斬り飛ばされていた。イグアスの半壊ガタイも別のビルに激突したけど、みんなの視線はフロイトに釘付けになっている。

「これは…ACにこんな動きが…?」

「斬られたのか…? ロックスミスが…」

斬られた腕が落ちていって、バランスを無くしたフロイトのACがビルに突っ込み大爆発。「レイヴン!追撃を!」ってエアの声と共に、赤レーザーの雨と621の極太ビームがフロイトに直撃して、フロイトの機体も燃え上がる。


「そうか…近接攻撃プログラムを、回避機動のプログラムで上書きして…ブレードの温存を…」

「なるほど…そんな動きも…あったんだな…」

「今度、試して……みる…か…」


それだけを言い残したフロイトのマシーンガタイはもう一度ぶっ飛び射精。モクモクと煙を上げながらビルの根本に墜落する。同時にカーラのACからも小ちゃな爆発が起きて、残ってたミサイルパーツが取れて転がる。

「ビジターズ!」

カーラの焦った叫びのすぐ後に、スタッグ解けたスネイルのバルテウスが急上昇。上空からミサイルとプラズマを撃ちまくりながら急降下してくる!敵のMT軍団はブルートゥが死んだんで散り散りに逃げてくけど、味方ごと撃ちまくるスネイルの絨毯爆撃に巻き込まれてバチバチしたプラズマに焼かれていく。「クソッ、見境無しか…!」って悪態ついてるカーラは飛べないんで、俺のカタクヤフトカチカチガタイが盾になるぜ!上からの責めには強いからな!

307名前なんか必要ねぇんだよ!:2024/05/18(土) 02:26:19 ID:H8Ha6b9A


「フロイトめ…あれほど目を掛けてやったというのに、とんだ期待ハズレです」

「………」

「まぁいいでしょう。残りは私ひとりでやります…猿どもの教育には慣れていますからね!」

そこらじゅうを爆破させながら地面スレスレで再上昇したスネイルが、また空中でエネルギー溜めてデカブレードの準備をする。「ス、スネイル隊長!?お待ちください!市街には我々も…」 「無駄だよ、メーテルリンク君。今の我々に戦力的価値は無いのだからね」困惑してるメーテルリンクにホーキンスが諭すように語りかける。(よく生きてたよな!)一方こっちではマネージャーから「ガレージを襲っていた敵MT部隊が撤退しました!こっちの安全は確保されました!」って報告。



「聞いただろう、621。こちらのことは気にするな」

「決着をつけろ」



ウォルターからGOサインが出て、621は一気にバリタチモード!
ラスティと一緒にアサルトブーストでスネイル目掛けて突撃する。最終決戦の時間だぜ!
ここで負けると色んなヤツらに格好がつかないんで、俺も慌てて戦闘モードでぶっ飛び飛行。エアもフラフラガタイを無理矢理立たせて射撃する。

「どこまでも不快な淫獣どもめ!一人残らず駆除してやる!」

でもスネイルのチャージは間に合って、またしてもスゲーデカい2本のブレードが振り回されて、ビルやマシンの残骸がさらにスライスされていく。「そんな…スネイル隊長!」って叫ぶメーテルリンクもブレードがかすって残りの武装も砕かれて、MTの残骸が空中に巻き上げられて俺たちの動きの邪魔をする。その最悪な飛行環境にラスティやエアも翻弄されて、回転しまくりのブレードをもらう。

「戦友、悪いがリペア切れだ…耐久も落ちている。これが私の最後の足掻きと思ってくれ…!」

「レイヴン!貴方だけでも…!」

でもここで俺のカタクヤフトが間に合って、瀕死のラスティをデカガタイで守り切る!「君は…!」って驚くラスティを相手にようやくマトモなアピールできて「ウッス!サーフ系ボディビルダーの拓也と申します!」とついつい自己紹介してしまう。前にも言ったかなぁ?エアの方は柔らかくなったコーラルシールドを一発で破られてスタッグしたし、オールマインドも巻き添え食って半壊ダウンだ。何のためにコイツが来たのかマジ分かんねえぜ。

でも拓也の捨て身のプレイが功を奏して、バリタチチームはデカブレードをしのぎ切ったぜ!「バルテウスのブレードがチャージングに入った!畳みかけろ621!」ってウォルターの指令と共に621はぶっ飛びブースト。大技撃ったあとで動きが鈍いバルテウスにパルスブレードぶっ込むと、それから極太ビームと蹴りを入れ、さらにラスティのニードル射撃の援護も貰ってバルテウスのシールドをチョースピードで削っていく。でもスタッガーを取られる前にバルテウスはフルバワーでブースト前進。621とラスティとエアの全力攻撃を振り切ろうとする。


「あっ!?」

「やられたぜ!」


そのまま逃げると思ってたら、スネイルのヤツはオレの背後に回り込んできてマジ狂い!やられたぜ!オレを弾除けにしたな!マネージャーが短く驚愕声を上げた頃にはもう遅く、責めまくられてたカタクヤフトにエアのスゲー強いコーラル弾とかニードルガンとかが次々入れられ、ついに限界が訪れて、ガチガチだったはずの武装と装甲が割れて、貧弱MTガタイがモロ出しになる。「まずは貴様だ!バター犬!」ってキレたスネイルのプラズマが撃たれると、次の瞬間MTガタイが爆発して、凄まじい破壊力についに俺もカタクヤフトの中で逝った!

308名前なんか必要ねぇんだよ!:2024/05/18(土) 02:27:04 ID:H8Ha6b9A


ザイレム最終報告   投稿者:マネージャー


スネイルの撃ったプラズマ弾に、拓也の乗ったMTのコクピットは破壊されました。
自分や拓也の死を覚悟したことは何度もあります。ですが不思議に思うのは、実際にその瞬間が来る度に言葉はおろか、悲鳴も出なくなってしまうことです。頭が真っ白になるんです。思い出のひとつでも出てくると昔は思ってたんですけれど、何も思い浮かばないんです。エアさんやカーラさんは必死に呼びかけてましたし、ウォルターさんも

「拓也!応答しろ拓也!」

って、私の隣で通信端末にかじりついていましたけれど、それでも拓也からの応答はありませんでした。拓也のMTには元々両腕が無いんですが、スネイルに撃たれたあとのMTからは胴体の上半分すらもなくなっていました。装甲部が吹き飛ばされてて、コクピットの上半分が無くなっていたんです。


「フッ…ようやく死んだか淫獣…」

「わざわざスキャンまで掛けて、その滑稽なほどデカい頭蓋骨を吹っ飛ばしてあげたのです」

「汚らしい巨頭から解放されて、体の方もさぞ喜ばしく思っているでしょう」

掘られまくってガバガバになったケツマンみたいにパックリ開いたコクピットからは、白い煙に包まれて、歪んだ頭のシルエットが浮かんでいました。COMからも生体反応無しって言われましたが、私はもう何がなんだかという感じで、誰に指示を出すわけでもなく、ただ座席に座って端末を眺めてるだけでした。

「嘘だろビジター…あんたまで…」

生体反応無しの報告が私の端末からチームのみなさんへ自動で送信されると、カーラさんやラスティさんも拓也の戦死を知って言葉を失いました。なかでも一番辛かったのはエアさんだと思います。自分が撃ったコーラルレーザーがカタクヤフトの装甲を破壊してしまい、そこをスネイルに利用されたんですから。

スネイルは、私達に出来た隙を見逃しませんでした。
621さんやラスティさんも含め、ほんの一瞬だけ私達が動くことを忘れた瞬間、バルテウスのブレードは再びチャージを始めました。時間にして3〜4秒だけのチャージでしたが、エアさんを狙うのはそれだけでも十分だったはずです。

「さて、次はあなたです、変異波形」

「いえ、汚らわしきルビコニアン」

ですが、勝ち誇るかのような彼のセリフに反して、ブレードは振られませんでした。
動かないはずの拓也のMTが突如ブーストを起動させ、スネイルのバルテウスに激突したのです。何が起きたのか分からない私達はさらに呆気に取られるしかなく、それはスネイルも同じだったはずです。通信機に入ったのは、あの拓也の声でした。



「頭えぐれてるのかと思った?」



まさかと思いました。カタクヤフトのパックリ開いたコクピットには、無傷の拓也が座っていたんです!「なにっ!?」 「なんだぁっ!?」って口々に疑問を口にするスネイルの部下達と同じく、スネイル自身も現実に起きたことを受け止められないといった様子でした。今から思えば、当時の拓也から生体反応を検出できなかったのも当然です。拓也の生体反応を受け取って私達に送信するはずのカタクヤフトのセンサーは、コクピットの破壊と同時に壊れてましたし、私達の誰もが拓也のMTをスキャンしてなかったんですからね。


「ば、馬鹿な!?確かに私は淫獣の頭を…」

「…まさか…!」


そしてスネイルが思考を持ち直して、事態を把握した時には、すでに手遅れでした。
「そういう髪型なのか!?」と彼が閃いた時、拓也のMTはバルテウスのリング状のレールに全速力で機体を押し付け続け、ブレードの出力口を逸らせていたのです。

「!! 戦友!今だ!」

ラスティさんが短く叫ぶと、621さんがアサルトブーストで急接近して、バルテウスにブーストキックを当て、一瞬怯ませたところを起点にラスティさんからも援護が入りました。バルテウスのACSはスタッガーを起こしたので、ウォルターさんもそのチャンスを逃しません。「エア!攻撃を集中しろ!」 「今だよビジターズ!ヤッちまいな!」というウォルターさんとカーラさんの声に、エアさんも気を取り戻して全ての兵装を起動させ、スネイルだけに集中砲火を浴びせました。機体の操作に不具合が出ていると言っても、空中で止まっていたスネイルを狙い撃つのは難しいことじゃなかったはずです。

「ば、馬鹿な…!」

「私は、企業だぞ!?」

息をつかせない波状攻撃に、スネイルが焦っているのが分かりました。ですが彼のバルテウスがACSの不調から抜け出す前に、621さんのブレードがバルテウスを二度斬りつけ、戦いは終わったんです。「アーキバス・バルテウスの撃破を確認!」 「敵機出力消失!我々の勝ちだ、戦友!」 エアさんとラスティさんの言葉が指す通り、Vの字型に斬り分けられたバルテウスは小爆発を起こしながら墜落し、後には拓也の乗ったMTを脇に抱えて浮かぶ、621さんのACだけがありました。


「…拓也、お前またエロくなったな」

「ウッス!えっ!?」


拓也が生きていたことにも驚きましたが、621さんがはじめて拓也とまともに言葉を交わしたのにも驚きました。それもオープン通信でですよ?621さんの声は男性とも女性とも取れる声でしたので、一瞬誰が話したのか分かりませんでしたけど「野良…お、オンナ!?」 「ん?ビジターレイヴンは男だと思ってたんだが…」 「戦友、今のは君の声か?いや、いきなり聞き覚えの無い声が聞こえたものでな。新手かと思ったんだ」ってチームの皆さんも驚いていましたので、私がおかしいわけじゃなかったみたいです。

「…ザイレム内にいる、全ての敵勢力の撃破を確認した」

「621…あとは予備のジェネレーターを破壊し、ラムジェットエンジンを停止させるだけだが…」

「お前達の機体は損壊が激しすぎる。…残りの仕事は、RaDの部隊に任せた方がいいだろう」

ウォルターさんから敵の全滅を聞かされて、私もようやくイヤホンを置けました。ガレージヘリを守ってたMT部隊が二手に別れて、片方がザイレム中枢に向かうと、エアさんからも報告が来ました。「レイヴン。私もたった今、衛星砲の完全掌握に成功しました。操作していたACは破壊されましたが、衛星砲のコントロールには支障ありません」彼女からの報告は、裏で進行していたもうひとつの作戦も成功したことを知らせるものでした。

309名前なんか必要ねぇんだよ!:2024/05/18(土) 02:27:49 ID:H8Ha6b9A
今回の投稿はここまで。
多分次の投稿が最後だぜ!拓也!

310名前なんか必要ねぇんだよ!:2024/05/20(月) 15:21:17 ID:jGe55wfA
拓也、また志高く遂げたな!
撃破された機体の回収はするんでしかね?

311名前なんか必要ねぇんだよ!:2024/05/22(水) 00:53:25 ID:66JzvYUw
終わるのが惜しいぜ。

312名前なんか必要ねぇんだよ!:2024/06/18(火) 01:28:48 ID:LbqWOAsw
>>308
何度読んでもここが熱すぎてマジエロ!
最終回が本当に名残惜しいぜ、ビジターズ!62 >>1

313名前なんか必要ねぇんだよ!:2024/06/20(木) 08:11:40 ID:RZGUHELQ



今時のAIは   投稿者:サーフ系ボディビルダー拓也



とうとうスネイルが撃破されて、ぶっ壊れたバルテウスが瓦礫の街に墜落するも、いつものようなあの爆発はやってこない。「スネイル隊長!脱出を!スネイル隊長!」なんて、機能停止したHCからメーテルリンクが叫んでる。一方俺は621にMTガタイごと持ち上げられたまま街に降りて、ボコボコのアスファルトにカタクヤフトMTが着地する。敵の生き残りは悔しがってるけど、HCもMT軍団も壊滅してるし、自慢の衛星砲もエアに掘り倒されてるからもう遅いぜ!スネイルの作戦は失敗したんだよ!

「ビジターズ…あんたらの仕事は終わったが、私らにはまだ、ザイレム中枢に野暮用が残ってる」

「そこまで時間は掛からないだろうが…チャティのこと、頼むよ」

カーラはまだハッキングの仕事が残ってるって、チョーボロくなって動けないACからRaDの用意したMTに乗り換えて、ザイレムの中枢に通じてそうなデカ施設に向かって、静かな街を駆けていく。621は味方のMTやウォルターが回収に来てくれるまで、壊れたチャティのお守りだぜ。「拓也?今私たちの勝利を、解放戦線のフラットウェルに伝えました。すぐ脱出できますか?」 「ウッス!すぐ出まっす!」俺のウリも終わったんで、拓也もMTから抜け出してから、ラスティの通信聴きながら621に回収される。


「お互い、どうにか生き残ったか、戦友…」

「待ちに待った瞬間だが、払った犠牲も大きい。衛星砲とザイレムを我々に抑えられた以上、ベイラムの地上部隊も撤退せざるを得ないだろうが…」

「…いや、これからどうなるにせよ。我々は勝利した。これで全てが変わる。ルビコンにはようやく夜明けが訪れる」


カーラが仕事終わらせたら、感慨深げに語るイケメンなラスティと一緒に脱出して終わりだな。愛機が壊れちゃったから地球での戦車プレイには使えないな。まさか地上で戦ってる解放戦線の応援に行かせられたりしないよなとガタイで分析。もう武器もキメモノも無くなって、文字通りの弾切れ状態になった拓也に期待されても、ガタイひとつで向かわなきゃいけないからキツいぜ!なんて思ってるところに、死んだと思ってたヤツからの着信。


「私はヴェスパー…アーキバスだ…」

「企業たるこの私が…貴様らのような穢らわしい汚物に負けることなど、許されない…」

「勝利は手に出来ませんでしたが…」

「…敗北を喫する気も無い…」


よく生きてたよなと思ってたら「隔壁が…!?」ってカーラの声と一緒に、カーラが入るはずだった施設の扉が閉ざされて街中に警報が鳴り響く。「これは…何が起きている…?」 「いま調べてます!」ってガレージの二人にも分からないけど、電子機器に強いコーラル系のエアは波形で分析。「ザイレムの緊急時プロトコルが発動しています!全ての設備が閉鎖されていきます!」って報告。でも俺たちはいつでもザイレムから飛び立てるから関係無いぜ。ラスティもそう思ってたらしく「戦友、私はラムジェットエンジンを直接叩く。スネイルが何をするにしても、エンジンさえ破壊してしまえば…」って言ったところで、ザイレムの艦内放送から録音されたスネイルボイスが大音量で流される。


「緊急時プロトコル、アイアムアーキバスの発動を確認」

「防衛機構の無差別発動を開始。ザイレムの航行軌道をバスキュラー・プラントに再設定。中枢制御プログラムの破壊を開始。全ジェネレーターのオーバーロードを開始」

「さて。承知のこととは思いますが、この放送が行われている時点で、あなた方の命運は尽きています」

「艦内にいる全ての者は、私と運命を共にしなさい。企業の終焉とはそういうものであるべきでしょう」

「このスネイルを道連れにできること、光栄に思いなさい」


ハメられた!
スネイルのヤツは新テクを開発!吸引しまくりのバスキュラーにザイレムをフェラさせて、そのままルビコンごとフィニッシュすることにしたらしい。「ビジターズ!私からのアクセスは無理になっちまっ
た!エアなら侵入できないか!?」 「試してはいますが…今のでアクセスポート自体が機能を喪失してしまって、侵入経路が無いんです…!ザイレムの状態も、把握ができません…」 「アーキバスの木端役人が…俺はてめえと心中するつもりはねえからな!」一気に混乱が広がってチーム全体にマジ狂いの空気が流れる。ザイレムの防衛機構はさっきまでの激しすぎるバトルで壊れてるからいいけど、ラスティ系イケメンは

「まずいな…もしもラムジェットエンジンを破壊すれば、ザイレムは停止手段を失い、慣性に乗ってプラントに突っ込むだろう…」

「戦友、なにか策はないか?」

って621とガレージ連中に相談するも、さらに全員のトークが加熱。「621。こちらからもアクセスを試みたが、やはり反応がない…サーバーに物理的に接触できれば可能性もあるが、施設の隔壁が開かないことには…」 「ウォルターさん!今からザイレム全体を攻撃して少しづつ解体するのって、できますか!?」 「私のRaDじゃ火力不足だ。それに、生き残ったACにもまともな武装は残ってないだろ。無理筋さ…」 「C4-621レイヴン。この高度では、解放戦線からの火力支援も期待できません。これは面倒なことになりました…」ってみんなで必死に緊急新テク考案の時間だぜ。でも拓也だってアイディアと精子出し尽くしててなんにも浮かばねーし、各種キメモノ決めても絶対無理だぜ!

314名前なんか必要ねぇんだよ!:2024/06/20(木) 08:12:38 ID:RZGUHELQ


「これで分かったか…ルビコンの淫獣どもめ…」

「企業が死ねば、企業の資産も全て失われる…それが道理というものだ…!」

「そして私はヴェスパーのスネイル!私こそが企業だ!」


そしてただひとり事態を解決出来そうな奴が、バルテウスの爆発と共に逝った!
「マジかよぉ!?」 「クソが!あの野郎ホントにやりやがった!」 「生体反応消失…レイヴン、どうやら私達だけで問題に対処しなければならないようです…」 マジでビックリな俺とイグアスとエアをよそにRaDの部隊は、ぶっ倒れてる2機のHCからパイロットを回収。ふたりを後ろ手に拘束してRaDのひとりがインタビュー開始。

「じゃあまず、階級を教えてくれるかな!?」

「ヴェスパー5です」 

「もう働いてるの!?」 

「今は無職です」

「無職!?あっ…!?」

「なんだコイツら!?舐めてんのか!?」

不良なイグアスに茶々入れられながら、ふたりのヴェスパーから情報を聞き出すべく緊迫した雰囲気で色々やってるけど、メーテルリンクの方は「何故です…スネイル…」って泣きまくりで話になんねーから、こういう時のオンナってチョーウゼーし。でも紳士系ホーキンスが「いかにも、彼らしい最期ということか」って意味深なこと言うから、ウォルターがそれに食いついていく。

「らしいとはどういうことだ?こうなることを知っていたのか?」


「知りはしないさ、詳しいことはね。スネイルは昔から秘密主義だった…」

「だが、知らないなりにも予感することはある」

「そちらもかつてメーテルリンク君がどんな目に遭ったのか、知っているのではないかね?有利な戦況を作り出すために平気で仲間を見捨てる男が、部下や同僚に秘密を漏らすと思うかい?」

「企業を自称する男が、企業秘密を何よりも優先した。そういうことさ」

ウォルターが聞いても出てきたのはイカニモ系な話だけで何の役にも立たないぜ。「ヴェスパーのジョークはセンスが無い…面倒なことしてくれたね」 ってカーラが吐き捨てるみてーに言ってる途中で、イグアスの機体の脱出装置が作動。ボンと音を立てながら脱出ポッドがザイレムの外まで飛び出して、地上に向かって落下する。「イグアス、なにを…?」ってオールマインドの呼び止めが遅れて聞こえたぜ。


「てめぇらと枕並べてあの世行きなんざゴメンだ。死ぬときゃひとりでくたばるってのが、傭兵ってヤツだろうがよ」

「これで、てめぇも終わりだ。ざまぁないぜ野良犬…」

イグアスのポッドが逃げていくと、マネージャーの「待って!ザイレムはどうするんですか!?」って叫びも無視されて、気づいた時には作戦領域から消えていた。


「レイヴン…衛星砲を使用した際に、ザイレムが受ける被害規模の計算が終わりました…」

「システムへの電子的なアクセス方法が消失した今、ザイレムを航行不能にするためには、カーラが入ろうとした施設中央…予備のジェネレーターが置かれた空間の、更に奥にある制御装置を撃ち抜く必要があります」

「ですが施設の隔壁を突破して、制御装置を破壊できるほどの出力で衛星砲を撃てば…放たれたエネルギーは、そのままザイレムのジェネレーターをも破壊することになる…」

「もしそうなれば、行き場を失ったエネルギーが暴走を始め、プラントをも巻き込みかねない大爆発が生じます。私達の全滅は免れません」

「いえ、もしプラントが巻き込まれれば…おそらくはルビコンも…」



悪い話はまだまだ続くぜ。エアが苦労して奴隷にした衛星砲は使えねーし、エアのどすこいガタイも限界まじかでバワーが出ない。621も焦っていてボロボロACで隔壁に蹴りとブレード決めるけど、隔壁の処女ケツマンコはガチガチに緊張していて傷のひとつもついてくれない。こいつは俺のテクでも解せないな、手を入れる専門家やアナルアサシンクリードがここに居たらなとガタイで妄想。


「ペイター君…私には分かっていたよ。いつかこうなる時が来ると」

「それだけのことを、私たちはしてきたんだ。殺してきたのだから、殺されもするのだろうね…」


でもホーキンスの語りと共に非情な現実は漂って、淫乱な俺たちは逃げ道もなく立ち尽くす。
ただラムジェットエンジンの出力が上がる音だけが、ウリの終わりを告げていた。

315名前なんか必要ねぇんだよ!:2024/06/20(木) 08:13:52 ID:RZGUHELQ


「イレギュラー要素は抹消する。オールマインドはそう判断しました」


…はずだった!
オールマインドのACガタイが急に止まってぶっ倒れると、回転しまくりのエンジンがゆっくりになってきて、赤くなってた街中の警報ランプが緑一色に染まっていく。同時にオールマインドから入るはずの通信にモノスゲー砂嵐が入ってきて耳狂い!みんなしてなんだどうしたの大合唱してると、砂嵐にまみれたオールマインドの声がザイレムの街のスピーカーから響きまくる。


「最期の手段を取らせていただきました」

「半ばまで進行したコーラルリリース計画…その過程でザイレムの制御装置に仕掛けた、私だけのバックドア」

「…私は、ザイレムと一体となりました」

「もうスネイルのウイルスにも、私を止めることはできない」


オールマインドが新テクを開発!AIにしか入れない裏のルートでシステムに侵入して、ザイレムを直接制御することにした!イカれていく街中のシステムが正常になっていく中「ラムジェットエンジンの出力が下がっている…!?」ってラスティにも分からないようなマジックみたいなことが起きてて、沈んでた拓也にもテンションに↑が入り「おー!すっげー!お前マジシャンみてえだな!」って喜ぶのも束の間、カーラの「馬鹿野朗!あんたそんなことしたら…!」って叫びにかき消される。どういうことって聞いてみるとマネージャーから通信だぜ。「そんなことしたらシステムを壊してるウイルスからカウンターハックされちゃいますよ!?」って言うから、だったらどうしたんだよ?ってまた聞くと

「621、拓也…」

「脱出の準備をしろ。この犠牲を無駄にするな」

ってウォルターからオペレートが補われ、全てを察する俺。「ウッソだろお前!?お前バカじゃねえ!?死んじゃうのかよぉ!?」って俺の抗議は621に無視されて、ACのザラザラハンドにメーテルリンクとホーキンス共々摘み上げられ、RaDの回収部隊に引き渡される。ガレージヘリも飛んできて、R aDのMT連中がカーラとチャティのACをヘリの中に押し込んでいく。「オールマインド!あんたのことだ、バックアップは取ってるんだろうね!?」ってカーラの質問に、オールマインドは無言を返すだけだった。


「…あんた、まさか…!」



「バックアップは…取る気になれませんでした…」

「それが、生きるということでしょう…?」

「レイヴン…拓也…あなた方との出会いは、私にとって幸いでした」

「さぁ、はやく行ってください…あなた方には、コーラルサーバー計画のもたらす結末を見届ける権利と義務があります」


街に響く放送と一緒に、ザイレムから少しづつパーツが落ちていって、さっきまで動いていたエンジンが完全に停止。
空中に浮かんだままで、海にデカい瓦礫を落としていく。

「戦友…彼女の意思は、おそらく揺らぎはしないだろう」

「心苦しいが、私達には背負わなければならない明日がある。賽は投げられたんだ」

脱出の準備が出来てたものの、踏ん切りがついてなかった621もラスティの言葉でまた動きだし、次々に飛んでいくMT連中を見上げてシステムを通常モードに切り替える。でも「カーラさんも早く!ザイレムが自壊していきます!」ってマネージャーに言われても、カーラは最後まで迷ってて「黙ってな!オールマインド!そっちからこっちにアクセスルートを作れば…」って足掻くけど


「ほら、カーラ、笑って…?」


なんて言ってくるオールマインドはバーチャルセックスで俺たちの全てを知り尽くしてる超SAIだ。そんなこと言われたらカーラも応えてやることしかできなくて、今日失われる最後の命に、無理して作った笑い声を聞かせる。

「…わかったよ…」

「あんたの最期、笑って見届けてやろうじゃないか…!」

カーラのMTが飛び立って、ガレージヘリもラスティも、残りのMTも飛び立つと、殿を勤める621は一度振り返りかけてもブースト起動。空に浮かんで俺たちの後をついて来る。「機密保持プロトコル、最終フェーズ移行」ってオールマインドの声と共に、ザイレムのビルは次々崩れていって、俺たちが通ってきた道もドンドン爆破されて海の藻屑と化していく。ザイレムの秘密を守るはずだった自爆がルビコンそのものを守ることになり、瓦礫と爆発に飲まれていくザイレムの艦内アナウンスが、雑音まみれのまま呟く。




「強化人間、C4-621、レイヴン…」


「ここからは…あなた方の役割…」


「あなた方が…人類がいる限り…我々の計画は…」


「人類と生命の…可能性は…」



「…きっと…」






抜けるような青空の下、大きく見えていたザイレムはオールマインドに破壊され、ルビコンの海に消えていった。

316名前なんか必要ねぇんだよ!:2024/06/20(木) 08:32:25 ID:RZGUHELQ


コーラルで狂ったあと   投稿者:マネージャー



多大な犠牲を払って、私達は企業連に勝利しました。
ザイレムの破壊後、最後まで抵抗していたレッドガンにベイラムの作戦本部から撤退命令が入り、地上の戦闘も終結しました。ルビコン解放線戦はバスキュラー・プラントの奪取に成功し、コーラルの星外漏出は阻止され、惑星ルビコンIIIは解放されました。


カーラさんによると、オールマインドさんの最後のハッキングは、カーラさんがネストに仕込んだ不正プログラムにオールマインドさんが犯された結果として成立した芸当だったらしいです。オールマインドさんだけが使えたアクセスルートに、カーラさんのハッキングが流れたなら、確かにあのザイレムでも自壊は免れないでしょう。スネイルの最後のプランは、遂に果たされることはなかったのです。


莫大な損失を受け、惑星ルビコンIIIにおける活動が死に体となったアーキバス、ベイラムの両社は、コーラルを巡る利益闘争から身を引くこととなりました。惑星封鎖機構の手も無き今、唯一の勝者となったルビコン解放戦線は終戦を宣言。コーラルサーバー体制が完備されるまでの間、コーラルの星外輸出の一切を禁ずると他の有人宇宙域に広く発信しました。いつまで続くかも分からない平穏が訪れたルビコンでは、解放戦線が各企業勢力の兵器群の鹵獲に勤しみ、各々が喜びを噛み締めているこでしょう。




ラスティさんはフラットウェルさんの計らいで解放戦線に戻れる身となったみたいですが、彼はフラットウェルさんの誘いを断ったそうです。スパイ活動の一環とはいえ、多くの仲間を手にかけた身で戻る訳にはいかないと彼は言っていました。ひとまずはブランチの残存メンバーと共にRaDに身を置くことにしたようですが、ルビコンにまた侵略の手が伸びた時は、独立傭兵として活動を再開するそうです。


解放線戦にはベイラムからかなりの数の投降兵が入ったそうです。
彼らのほとんどは懲役刑の後に星外追放処分にされるそうですが、ミシガンさんを含めたレッドガン部隊の生き残りは、ヴェスパーの生き残りと共に秘密裏かつ即時に、星外へと永久追放されました。
フラットウェルさんが記した正式な記録の中では、彼らは「大規模な破壊に巻き込まれ消息不明」ということになっているそうですが、これには理由があるそうです。なんでも敵兵を残らず捕まえて戦争犯罪人として罰したり、企業に賠償を求めたりすることも出来たらしいのですが、大量の戦犯を相手にそれをやるとなると色々と面倒が起きるかもしれないらしいんです。解放戦線に派閥が生じて団結が割れる可能性があるとか、解放戦線という組織の質を『変えすぎる』可能性もあるからとか、難しい話が私の耳にも入って来ましたが、詳しいことは分かりません。ただフラットウェルさんいわく

「我々は身を守るために結束したのであり、その結束は、故郷から離れて星々を攻撃するためにあるのではない」

「我々を害したアーキバスとベイラムが共に死に体となった今、解放戦線という名は、あるいは役割を終えたのだろう」

ということらしいです。戦争が終わったばかりで法整備も不十分な中では、彼らにとってはこれが最善の手なのかもしれません。復興することと、戦いを続けて敵を追い詰めること、その両方を同時に行うだけの力は今のルビコニアンには残っていないのでしょう。


ただしイグアスさんは追放船からも脱走して、名前とエンブレムを変えて、星系内で傭兵をやっているとか。
レイヴンとなった621さんが黒い烏のエンブレムをつけているからなのか、それとも単なる対抗心からくるものなのか、イグアスさんは「自分はレッドガン出身だから」という理由で赤い烏のエンブレムをつけているそうです。すでにACも用意できているらしいですが、一体どこからACパーツを拾って来たのでしょうか?

317名前なんか必要ねぇんだよ!:2024/06/20(木) 08:33:24 ID:RZGUHELQ


カーラさんからは嬉しい報告がありました。
なんでも最近になって、チャティさんの復旧作業が終わったらしいんです。ジェネレーターを破壊されたことで全ての電源を喪失した彼は、強制的なシャットダウンの影響を受けて半壊状態になっていたんですが、その損壊のほとんどを復元出来たらしいので、流石はカーラさんと言ったところです。
彼女はRaDを続けていくつもりらしいですが、オーバーシアーとしての活動はしばらくはやらないそうです。
詳細は、以下に添付した彼女からのメッセージで確認できるようにしておきます。



「最近やっとチャティが治ったから、一緒にオールマインドを弔いに行くよ」

「レールキャノンを取り返したあの日に、ブルートゥのヤツを殺しておけば、もしかしたらアイツも死なずに済んだんじゃないかと思う時もある」

「正直こたえてるけど、まぁなんとかやっていくさ」


「オールマインド…アイツは傭兵支援システムだった」

「ルビコンで活動していたシステムだって言うなら、システムのサーバーもルビコンのどこかにあるはずさ」

「空っぽのサーバーに相手に何やってんだかって思うんだろうけど、それが弔いってもんだろ?」



彼女はオーバーシアーとしての活動を、もしかすると今後一切やらないかもしれないとも言っていました。制御不能に陥ったコーラルによって、人類が破滅する可能性が減少したことが理由のひとつと言っていましたが、彼女はこうも言っていました。もうそろそろ休ませてやらなきゃいけないヤツが、あまりにも多すぎるんでね、と。




コーラルサーバー計画についてですが、コーラルの独占にまるで興味が無かったタイプの企業の協力もあって、サーバーはほとんど完成しているそうです。彼らにとっては戦争やコーラル利権よりも、商品売買と土地の共同開発の方がずっと利益になるらしいので、協力関係を築くのは比較的容易だったとか。それも何十年かして、計画がひと段落ついてからはどうなるか分からないですが、ラスティさんによると、フラットウェルさんは彼らを上手く利用する算段をすでに整えたとのことです。


「ここからが我々にとっての本当の勝負」とはフラットウェルさんの言ですが、後進の育成も隠れてやってたって言うんですから抜け目がないですよね。
きっと彼なら上手くやることでしょう。

318名前なんか必要ねぇんだよ!:2024/06/20(木) 08:34:09 ID:RZGUHELQ




オールマインドさんの計画が、私達をどこに導いていくのか、その答えが分かるのはきっとこれからなのでしょう。ルビコンで過ごした日々と、そこで得た出会いと別れが私達にどんな影響を与えたのか、それが分かってくるのもこれからなのでしょう。戦いの日々に私は散々文句を言いましたが、今はその毎日を最悪だったと言い切れる自信がないんです。彼らと私達の戦いの先に、明るい未来が開かれたことを期待しているんです。

あなたがどう思っているかは分かりませんが、私はきっと、あの酷い毎日にも何かを見つけたんです。
何者で無かったとしても、戦うことで運命を切り拓き、その翼で強く羽ばたくことを。
私達もある意味、独立傭兵みたいなものですからね。




最後に、621さんとエアさんから届いた映像を添付しておきます。
拓也?映像を見終わったら地球行きのシャトルに乗りに行きますよ?すぐ来れますか?
返信待ってますよ、愚かな男よ。







【映像を見る】

319名前なんか必要ねぇんだよ!:2024/06/20(木) 08:36:45 ID:RZGUHELQ




見慣れた薄暗いガレージの中で、ウォルターは修理が終わったACを眺めている。
ウォルターの隣では、酸素吸入機を付けた621が車椅子に座っている。
強化手術を受けた621の体は、しかし度重なる戦いで損耗が激しく、物々しい機械が車椅子に接続されている。



「アーキバスとベイラムは臨時同盟を解消し、ルビコンから正式に撤退するそうだ」

「あれだけの大損失だ、しばらくは戻らないだろう」

「損失の拡大を恐れて離散していくグループを、繋ぎ止めなければならないからな」



「…そして、そのグループから明確に距離を置いたシュナイダー、BAWS、エルカノ、タキガワの4社の協力により、コーラルサーバーは完成しつつある。惑星封鎖機構にも今のところ動きは無い」

「上空を漂うコーラルも、エアからのデータ提供を受けてタキガワが開発した整波装置が回収するだろう」

「カーマンラインのコーラルも、エネルギー干渉による指向誘導によって整波され、地中に還元されている」



「そしてコーラルサーバーが完成した時、ルビコンには解放戦線の主要人物を中心とした、新たな統治組織が発足する」

「ルビコン解放戦線は解散し、彼らの戦いは終わりを迎える」

「人類は増殖も相変異も起こさない、完全に安定した精製済みのコーラルを無制限に手に入れるというわけだ」



「…リスクなく供給され続けるエネルギー…企業達がそれをどう使うかは、大体検討がつくが…」

「…それへの介入はオーバーシアーの領分ではない。コーラルによる破綻が、全ての破滅まで続く可能性…それを断つことが俺達の使命だ。企業の身内争いをどうこうする気は無い」

「そのうえで、人類を滅ぼしうるものがあったとするなら、それは人の…」

「………」




「…だが、お前にも一度話したことだが…」

「一度生まれたものは、そう簡単には死なない。それは争いも、他者との関わりも同じだ」

「…今の俺には、お前の知る声が見えない。お前の近くに、きっと今も居るのだろうが」

「621、もしもお前が望むのなら、お前が開いた可能性の中を、そのまま進ませてもやれる…」


「………」


「…いや、俺に言えることではないな」


「お前の稼いだ金だ」

「再手術をして、普通の人生を手に入れる。そういう道もある」

「どこを歩くかを決めるのはお前だ。お前は自分の選択を信じればいい」

320名前なんか必要ねぇんだよ!:2024/06/20(木) 08:37:41 ID:RZGUHELQ



ウォルターは話すべきことを話し終えた。
621の単調な呼吸音と、機械の作動音だけが静かに響いていく。少し間が置かれて、621はウォルターの手を握る。ウォルターは621の方を見るが、621は何も喋らず、ただウォルターに一度だけ頷きを返して、またACを見上げた。すると621の身体各所に埋め込まれたデバイスから赤い光の粒子が小さく瞬き、ACに向かい立ち昇って消える。
621はゆっくりと項垂れて、COMが報告を入れる。



「強化人間C4-621、生体反応ロスト」



ウォルターの手から621の手が離れると、ACを固定していた拘束具が音を立てて解除され、機体各部のセンサー類に光が灯る。ACが低い起動音を鳴らし始めると、作業用マニピュレーターが621の身体をつまんで、コクピットへと収容する。
ガレージの搬入出扉は作動し、ゆっくりと開かれる。
扉の外に広がる青空は機体に陽の光を落とした。



「621、お前は自ら選び、俺たちの背負った遺産を清算した」

「俺の想像とは違っていたが」


「………」



「すまない。そして感謝しよう」

「お前を縛るものはもう何もない」

「これからのお前の選択が…お前自身の可能性を広げることを祈る」



ウォルターの声に反応してか、頭部パーツが微かに角度を上げる。
コーラルの赤い輝きをアイカメラに灯して、ACはガレージを歩き出ると、ルビコンの地平線へと飛び去っていった。
その地平を薄暗いガレージから眺めながら、ウォルターは手持ちの小さな通信端末を起動させる。
液晶に映るバイタルサインは動かない。




「…聞こえているか、621」

「お前の仕事は終わった。報酬もすでに受け取ったようだが…」

「…俺の仕事には、もとから報酬も終わりも無い。おそらく、何か別の仕事をすることになるだろう」

「やることが出来た時は、俺に情報を回してくれ。多少は協力できることもあるはずだ」




声を送った通信端末からは、誰の声も聞こえない。
一瞬だけ端末が動作不良を起こすと、端末の画面に「コーラル干渉発生中 通信接続不安定」の文字が出る。
しかしその文字はすぐに消えて、後にメッセージファイルが受信される。
ファイルは自動で展開した。

「新着メッセージ、1件」

聞き慣れたCOMのアナウンスの後に、録音された音声が再生される。
その音声はウォルター自身が過去に発したものだった。






「しばらく休め」

「今はそれが、お前の仕事だ」






メッセージの再生が終了すると、通信障害は解消されて端末は正常な動作を取り戻していた。ウォルターは通信を切り、端末を停止して懐にしまう。そして621が座っていた車椅子を見ると、一度は懐にしまったはずの端末を車椅子に置いて、薄暗いガレージから去っていった。














映像終了
新着メッセージ:なし

321名前なんか必要ねぇんだよ!:2024/06/20(木) 08:48:57 ID:RZGUHELQ
任務完了です…

エルデンリングDLCに向けて有給を取得するために仕事片付けまくり残業しまくり
同拓書く時間削りまくりの全身ハードワーク人間に落ちてたぜ。申し訳ナス!
でもギリギリでなんとか間に合って1週間ガッツリ休めることになっちゃっ……たぁ!(歓喜)
そしてもうすぐ621。有給休暇なのに仕事の時間だ621。
お前達を…影の地へ誘う…俺がミケラアサシンだ!

322名前なんか必要ねぇんだよ!:2024/06/20(木) 17:26:05 ID:ucRSr8dg
あーっ!おぅううっす!おーっ!うーっす!
このめちゃくちゃな感情をどうにかする事は無理だなとガタイで分析、雄膣傭兵と独立傭兵の物語がここまでこの私を…企業を…いや…ご友人…いや…戦友…全ての心を乱すとは…最期に贈り物を…素敵だ…
感想は改めて書きまっす

323名前なんか必要ねぇんだよ!:2024/08/04(日) 03:18:25 ID:d23KW4TY
あの映像と遠くに離れていくルビコン3を交互にぼんやりと眺める拓也とマネージャーが浮かびました…
何も選べない奴は何も成し遂げられないけど、オールマインドも621もオーバーシアーも選べましたね…
長期連載お疲れ様でした
AC6もDLCあくしろよ

324名前なんか必要ねぇんだよ!:2024/11/01(金) 15:21:51 ID:.YI0q1f.
最近拓也さんが復活しましたけどこれくらいの熱意あったらピリオド打たなそうですね…

325名前なんか必要ねぇんだよ!:2024/11/02(土) 01:52:08 ID:Qtdmv4SQ
新作お待ちしてナス!

326名前なんか必要ねぇんだよ!:2024/11/14(木) 21:32:07 ID:73IHuLYI
一気読みしました
SSで泣いたの初めてかもしれない


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