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大崎甘奈「プロデューサーさんはショタものが好きなんだよね☆」
1
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2021/04/01(木) 18:37:25 ID:4yT3kNtc
参考:
http://blog.livedoor.jp/g_ogasawara/archives/9495728.html
何か曰くありげな飲み物1つ。飲んだのは誰?
1. 甘奈
2. プロデューサー
そんなに嫌な顔かい、お久しぶりだな。
この形式ではちょうど1年ぶりぐらい。
アルストロメリアについては、公式の供給はもとより、各所にもSSや考察が溢れ、ここNaNじぇいにおいても有名SSが存在しますが、胸を借りる気持ちで潔く挑ませていただきます。
それでは、スタート。
2
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2021/04/01(木) 18:38:32 ID:4yT3kNtc
1
「ただいま戻りました」
今、一仕事終えて芸能事務所283プロダクションに入室したのは、ごく一般的な高校生。
強いて違うところをあげるとすれば、甜花ちゃんを他の誰よりも大好きなのとプロデューサーと特別な関係を持ちたいと思っているってとこかナ――
名前は大崎甘奈☆
「あれ?」
返事もなく静かだった。見回しても誰もいなくて、その代わりテーブルの上にはカップが1つ置いてあった。
『今日もお疲れさまでした。どうぞお飲みになって下さい、甘奈ちゃん』というメモがすぐそばにあった。
カップからはまだ湯気が立っていた。
誰だろう。はづきさんかな? カップには紅茶のようなものが入っていた。
折角入れてくれたんだから、お言葉に甘えて一服しようかな。
「ありがとうございます。いただきます」
口をつけた。
なんだろう。不思議な味がする。お茶なんだけど、初めての香りと味。何のお茶かな?
でも、おいしい。懐かしいような気もするけど、こんなお茶飲んだことない。
「ごちそうさまでした」
カップを洗い、食器棚にしまって、事務所を出た。
甜花ちゃん今日はオフだから、早く帰ろう。
そんな家路のはずだった。
3
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2021/04/01(木) 18:40:02 ID:4yT3kNtc
?
うまく言えないけど、なんかおかしい。いつもの帰り道と何かが違う。
ファーストフード店もコンビニも電柱も駅も同じ場所。
でも、違う。なんだろう。
街を歩きながらよーく観察してみた。
みんなが帰る時間だから、それなりに人通りがあって、いろんな人とすれ違った。
分かった。ファッションがダサい。
今時こんなメイクしている人も、あんな服を着ている人も居ない。流行遅れ、というか流行外れだった。
なんでだろう。それにこのまま帰るとマズイ気がする。直感が走った。
そんなところに短髪の男の子がぽつんと私の前に立っていた。危うくぶつかるところだった。
男の子は「わっ」と言った。
「ごめんね、ボク。大丈夫?」
「大丈夫だよ。お姉さんこそ、大丈夫?」
受け答えがしっかりしてる子だ。甜花ちゃんがこれくらいの頃は、甘奈に「……な、な、なーちゃん」って抱きついてきたっけ。人見知りさんだったからなー。
「甘奈? 甘奈は大丈夫だよ」
でも、こんな子、さっきから居たっけ?
「ねぇ、ボク。この辺に住んでるの?」
すると、困った顔をし始めた。
「分からない。さっきまで広場で遊んでたのに、気が付いたらここに居たの」
え?
「お姉さんはここ分かるの?」
「えっ、えーっと」
この子は甘奈の顔をまじまじと見つめてきた。
「うん、多分……」
どうしよう。警察に行ったほうがいいのかな。
「そうだ。ボク、名前何て言うの? お姉さんは大崎甘奈、甘奈って呼んでいいよ☆」
「ボクは――」
……!?
「ボク、そうなの?」
「うん……。甘奈さん、どうしたの?」
「いやっ、なんでもないよっ。いい名前だなって思ったの」
よく顔を見てみれば確かに面影がある……。偶然、いや、そんなまさか。
あっ、古新聞が落ちている。思わず私は拾い上げた。
◯×新聞 平成▲▲年 ×月 □▼日
確信を得た私は思わず、めまいを覚えた。これは大変なことになった。
帰る家が無い。この時の甘奈は富山にまだ住んでいる頃だから。
「甘奈さん、体調悪いの?」
ボク、いやプロデューサー『くん』はますます不思議そうな顔をしていた。
「そんなことないよっ。……えーっとね、帰る前に取りあえず喫茶店に行こうか。甘奈が出してあげるからね。おなか空いてるでしょ?」
「ホントに? やったー」
こうして、行き場のない甘奈と幼いプロデューサーくんは一緒に行動することになった。
4
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2021/04/01(木) 18:41:47 ID:4yT3kNtc
フルーツサンドイッチを食べながら、いちごミルクを飲むプロデューサーくんを甘奈は眺めていた。
意外と甘党だったんだ。でも、当たり前だよね。こんな小さな子がブラックコーヒーなんか飲むわけないよね。
「ほら、口が汚れちゃってるよ☆」
口元を拭ってあげた。
「ありがとう甘奈さん」
「ふふふ。どういたしまして」
こう見ると、プロデューサーさんって、昔は小さいし可愛かったんだね。ここからあんなに背が大きくなるんだなー……。
甘奈がこれくらいの時に出会ってたらどうなってたんだろう。
「甘奈さん、これからどうするの? 帰らないと母さんが心配しちゃうんだ」
「えっ、そうだね。じゃあ、おうちの電話番号分かる?」
「うん、0×-……」
携帯を取り出して気づいた。圏外だった。通じるわけないか。
公衆電話を使おう。
「電話かけてくるからちょっと待っててね」
「うん!」
さて、どうしよう。電話番号聞いたけど、かけた所でこの番号が果たして通じるの? 通じたとしてどう説明すれば……。
困ったなー。
公衆電話の前で悩み、顔を上げた所にあったのは、周辺施設の電話番号一覧表。
上から順に眺めて、見つけた施設。ここにかけよう。
「もしもし? 今日ってこれから――」
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