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ショタ提督「ポケモントレーナーになりたいなー」明石「了解です!」
1
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/11/19(日) 19:17:28 ID:Wt134MFc
はじめまして! ポケット モンスターの せかいへ ようこそ!
わたしの なまえは オーヨド みんなからは ポケモン はかせと したわれて います
この せかいには ポケット モンスター と よばれる いきもの たちが
いたるところに すんでいる!
その ポケモン という いきものを ひとは ペットに したり しょうぶに つかったり…
そして…
わたしは この ポケモンの けんきゅうを してる というわけです!
明石「はい」
ショタ提督「すごいなぁ(小並)」
大淀博士「じゃあ早速旅に出てください」
ショタ提督「よく分からないけどまぁいいか」
大淀「その前にポケモンをお渡ししますね」
ショタ提督「あっ、モンスターボールが3つあるんでしょ?」
明石「あったんですけどねぇ」
大淀「どうやら駆逐の子達が持って行っちゃって1つしかないんですよ」
ショタ提督「えぇ......じゃあそのポケモンは?」
大淀「
>>3
です」
721
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/09(月) 22:55:29 ID:j04kpiH.
村雨「教エテヤルワ! コレガ絶望ヨ!! ブルンゲル、『自己再生』!!!」
ブルンゲル「ブルゥゥゥゥゥ......」
キラン キラン
村雨「フゥゥゥゥゥゥ......」
白露「う......嘘でしょ......?」
秋月「ブルンゲルの、傷が......消えてゆく......」
ブルンゲル「ブゥゥゥゥゥルァァァァァ!!!」
かすり傷一つない艶やかな体を取り戻す
村雨「ンフフフフ♪......トッテモ、イイ気持チ......」
シロデスナ「デェェェスナァァァ!」
涼月「サァ......オ楽シミノ続キヲ......始メマショウ......」
白露「こ、これじゃ......いくら攻撃してもキリがないよっ!」
秋月「......でも、回復技を使えるのは、あの子たちだけじゃない......!」
秋月「いくよ、ブラッキー......!」
ブラッキー「キィ!」カッ
ブラッキーの体の模様が黄色く発光し始める
秋月「月のひ......」
「秋月さん待って!!!!」
秋月「えっ......?」
ブラッキー「ラッ......?」
空間の外から声が届く
陸奥「その技を使ってはいけない!」
722
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/09(月) 22:56:36 ID:j04kpiH.
吹雪「えっ?」
ショタT「どうして......?」
陸奥「回復技を使ってはダメ。このバトルでは......」
陸奥「ポケモンの体力より先に、トレーナーであるあなたの精神が持たなくなる!」
吹雪「で、でも......相手の二人は平然としてます。きっと回復したおかげで......」
陸奥「騙されないで!その二人は、初めから苦痛なんか感じてない!」
ショタT「......!?」
秋月「......そうなの......涼月......?」
涼月「............」
白露「こんのぉーっ! 散々あたしら痛めつけてた癖に自分らは平気だったって訳!? インチキもいい加減に......」
村雨「......心外......ソンナ、セコイ事シテルト、思ワレテルナンテネ......」
ショタT「............陸奥さん、本当にそう思いますか?」
陸奥「さぁ、本当かは分からないわね」
陸奥「でも、これ以上戦闘を長引かせるのが危険なのは確かよ。早くなんとかしないと」
吹雪「ど、どうすれば......」
723
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/09(月) 22:57:24 ID:j04kpiH.
秋月「ねぇ、涼月......お願い......もう、やめにしよう......?」
目に涙を浮かべ問いかける
涼月「............ソウネ......ヤメマショウ」
白露「え、マジ?(キョトン顔)」
秋月「涼月っ......!」
ただその一言で、秋月の表情が晴れ笑顔が浮かぶ
涼月「コンナ戦イ......スル意味アリマセン......ダカラ......」
涼月「コッチニ......オイデ......」
手招きする
糸を手繰り寄せるように白く冷たい指を泳がせる
白露「うげっ......な、なんなのアイツ......すっごい気味悪っ......」
秋月「そうよね、涼月。あなたの言う通りね」
白露「ゑ?」
ザッ
一歩を踏み出す
白露「ええっ!? ちょちょちょっと君!?」
724
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/09(月) 22:58:11 ID:j04kpiH.
吹雪「秋月さん、様子がおかしい!」
ショタT「まずいっ!!」
陸奥「ダ、ダメよ、行っちゃ駄目! 戻ってきて!!」
ブラッキー「キ......キィ......」ブルブル
自らの主を恐怖の目で見つめる
秋月「私も......涼月と......」ザッ
涼月「争いも......憎シミモ......」
秋月「苦痛も......何モナイ......」ザッ
涼月「平和ナ場所デ......」
秋月「貴女達ト......一緒二......」ザッ
ブラッキー「キィ......キィィィッッッ!」
バッ!
白露「目覚ましビンタァァァ!!」
パチィン!!
秋月「うぁっ!?」ヒリヒリ
725
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/09(月) 22:59:09 ID:j04kpiH.
白露「そんなん認めん! そんな何もないとこに連れてかれたら、一番目指す意味ないでしょーがっ!!」
涼月「邪魔ヲッ......!」
白露「それと君! 今更だけど、この場で改めて自己紹介させてもらうよ! 手短に!」
白露「あたし白露! ポケモンマスターになる女! 以上! 君は?」
秋月「わ、私の名は......秋月......!......そうだ......私は、秋月です!!」
白露「よろしくねっ、秋月!」ニッ!
ショタT「や、やった!」
吹雪「秋月さん......!」
陸奥「ふふっ。さすがね、あの子」
白露「バトル続行よ! あたしとカメックスが駆け上がる頂点へのロードを邪魔する奴は、誰であろうとブっ飛ばあああす!!」
白露「攻撃用意よ、カメックス!!!」
カメックス「ガメッ!!!」 ド ン !
726
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/09(月) 23:00:26 ID:j04kpiH.
秋月「心配させてごめんね。私はもう、自分を見失ったりしません......!」
秋月「一緒に戦って、ブラッキー、そしてみんな!!」
ブラッキー「ブラァァァッ!!!」カッ!
ブラッキーの体の模様が再び発光し始める
陸奥「まさか月の光を!?」
ショタT「いや、違う......月の光じゃない」
吹雪「......これは......?」
吹雪の持つモンスターボールの1つが揺れる
吹雪「............聞こえる......ブラッキーが、『この子』に呼びかけてる!」
秋月「私の力だけでは......あの子たち救い出すことは出来ない......だから......!」
秋月「繋がれ、魂のバトン! 闇夜を照らせ、月光の架け橋! お願い、私の仲間達!!」
秋月「ブラッキー、『バトンタッチ』!!」
ブラッキー「ラッキィィィ!!」カッ!
ブラッキーがまばゆい光を放ちボールに戻っていく
秋月「バトンタッチは、戦闘中のポケモンを、他のポケモンに交代させる技!」
秋月「力を、貸して下さい......あなた達の力なら、涼月を救える......!」
秋月「......私が交代先に選ぶのは、吹雪さんの、グレイシア!!」
吹雪「......!......ショウタくん、行ってきます!」
ショタT「......うん、行ってらっしゃい」
ザッ!
走り出す
戦闘が行われている空間へと向かってゆく
走りながら、モンスターボールに問いかける
吹雪「グレイシア、準備はいい?」
グレイシア『レーイッ!』
727
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/09(月) 23:01:37 ID:j04kpiH.
村雨「フーン......要スルニ逃ゲルンダ?」
涼月「......残念......ソレナラ、アナタノ眼ノ前デ......」
涼月「アナタノ、オ友達ヲ......葬リ去ッテアゲマス......」
秋月「......白露さん......このような形でこの場を去ることを、お許し下さい」
白露「いひひっ♪ ま、つらい時は助け合いよ!」
白露「あたしは、秋月が信じた仲間を信じる。だから安心して」
秋月「はいっ......お願いします!」
空間の壁側へと走ってゆく
幾何学模様の透明な壁を境に、二人の少女が向かい合う
秋月「すみません、吹雪さん。勝手に、あなたを巻き込んでしまって......」
吹雪「そんなことないよ、秋月さん。ありがとう、私を頼ってくれて」
秋月「はい......後は、任せました......!」
吹雪「うん!」
パァン!
ハイタッチの音が響く
続く
728
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/11(水) 00:03:26 ID:dWZ2jWjM
陸奥「大丈夫? よく頑張ったわね、秋月さん」
秋月「いいえ、まだ終わってません......!」
陸奥「そうね。でも、ちょっと意外だったわ」
陸奥「普段のあなたなら、あんな危険な事に他人を巻き込んだりしないもの」
秋月「......仰る通りです......誰かを守る立場の人間として......失格です......」
陸奥「そうじゃないの。むしろ喜ぶべきことよ。それだけ、信頼できる仲間を持てたってことじゃない」
陸奥「勝てるんでしょ? 吹雪さんたちなら」
ショタT「勝てます」
陸奥「あら?」
ショタT「そうだよね?」
秋月「......はい!」
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-
トリックルーム内部
シロデスナ「シィィィロォォォ......!」
ブルンゲル「ブルァァァアアア......!」
吹雪「............おいで、グレイシア!」
ポゥン!
グレイシア「シアーッ!」スタッ
村雨「歓迎スルヨ......セイゼイ、楽シマセテネ......」
涼月「フン......」
ポン
吹雪「ひゃっ!?」
吹雪の肩に手が置かれる
白露「よろしくね。あたし白露、君は?」
吹雪「あっ、私は、吹雪。よろしく!」
白露「ひひっ♪ さーてと、自己紹介も済んだことだし......」
白露「バトル続行よッ!!」
カメックス「ガメッッッ!!!」 ガコン!
729
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/11(水) 00:04:31 ID:dWZ2jWjM
吹雪「でも白露ちゃん。相手は再生技を持ってるよ。闇雲に攻撃するだけじゃ突破できない!」
白露「闇雲? 違うねっ!! 轟く雨を降らせる乱雲は、この白露の方よ!!」
白露「カメックス、水の波動!!!」
カメックス「ガァァァメッッッ!!」 バシュウン!!
白露「ぶっ放せ! 狙いはシロデスナ!!」
ザバァン!!
シロデスナ「スナァァァァッ!」ズズズ
水の波動を受けシロデスナの体の一部が崩れ落ちる
涼月「ウグァッ......!!......ダガ......シロデスナノ『水固メ』ガ発動......!」
カキン カキン
涼月「コレデ、ヨリ強固ナ壁トナル!」
シロデスナ「デェェェェェス!!」
涼月「サラニ......シロデスナ、『砂集メ』!!」
ザザザザザザザザ......
涼月「再ビ現レナサイ、堅牢ナル城塞ヨ!」
シロデスナ「シィィィィィロォォォォォォ!!!」 ドン!!
白露「やっべ、やっぱりキリがねーわ」
吹雪「結局無策っ!?」
730
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/11(水) 00:05:26 ID:dWZ2jWjM
村雨「ブルンゲル、熱湯ッ!」
ブルンゲル「ブルァァァァァアアアア!!」バシャーッ!
吹雪「はっ......!」
バシャァン!!
グレイシア「グゥゥッ!?」ジュウウウウ!
吹雪「うああああぁぁぁぁぁっ!!!」
村雨「挨拶代ワリダヨッ! 受ケ取リナッ!!」
ショタT「吹雪ちゃん!!」
秋月「吹雪さん......!!」
陸奥「うろたえてはダメ......信じるのよ、あの子たちを」
吹雪「はぁーっ......はぁーっ......!」
白露「くっ......んなろーっ! あんたらには血も涙も無いんかーい!!」
村雨「アハハッ......! ソンナモノ!!」
涼月「......当ノ昔二......忘レマシタ......」
731
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/11(水) 00:06:44 ID:dWZ2jWjM
ザッ
踏みとどまる
吹雪「はぁっ......はぁっ......ダメよ、吹雪......あたしが強いってところ、頑張れるってところ......」
吹雪「見せなくちゃっ!!」
グレイシア「レイッ!!」カッ!
吹雪「この一撃が......活路を拓く! 私たちの、未来を導く勝利への航路!!」
吹雪「グレイシア、『氷の息吹』!!」
グレイシア「シアーーーーーッ!!」
コォォォォォオオオオオオ!!
吹雪「狙うはシロデスナ!!!」
キシ
シロデスナ「......デ......スッ......!?」
涼月「.............ウッ......!?」
キシ
キシキシキシキシキシ
砂の城塞に降りた霜が、黒い装甲を白く蝕んでゆく
シロデスナ「スナァァァァァアアアア!!!」
涼月「グギャァァァァァァアアア!!!」
凍てつく冷気が身体を突き刺す激痛となって二者を襲う
732
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/11(水) 00:07:47 ID:dWZ2jWjM
吹雪「氷の息吹の効果! この攻撃は、必ず相手の急所を捉える!!」
ショタT「シロデスナは、ド忘れを使うことで特殊耐久を強化させていた。でも!!」
陸奥「急所を狙えば、能力の上昇を無効化することが出来る! そういうことね」
秋月「涼月......思い出して......私たちのことを!」
吹雪「想いよ、届け! そして、還ってきて! 涼月さん!」
村雨「クッ......!」
涼月「ハァッ......ハァッ......オノレッ......オノレェ!!」
白露「あたしより目立つのはいただけないけど、ま、そんなこと言ってられないっか」
白露「続くよカメックス、水の波動!!」
カメックス「ガァァァメッッッ!!」 バシュウン!!
波状の砲弾が凍結したシロデスナを襲う
バァァァァァアアアアン!!!
シロデスナ「デェェェェェェスッ!!!」
涼月「ウァァアァァァアアァァァァァッ!!」
ガクッ
シロデスナ「ズゥゥゥ......ウゥゥ......ナァァァァアァァァァアア......ァァァァ......」
ズズズズ......
堅牢だったシロデスナの体壁が崩壊してゆく
吹雪「............涼月さん」
涼月「ァ......アぁ......り......が......とう......」
バタッ
シロデスナ 戦闘不能
733
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/11(水) 00:08:41 ID:dWZ2jWjM
秋月「涼月! しっかりして!!」
サァァァァァァァ
幾何学模様の壁が消えてゆく
ショタT「......!......トリックルームが消えていく!」
陸奥「ええ、あの空間は時間が経つと消滅するからね。攻撃のチャンスよ!」
涼月「............」
村雨「アタシヲ......残シテ......クタバルナンテ............」
村雨「オ馬鹿サンッ!!!」
ブルンゲル「ブゥゥゥゥゥルァァァァァァアアアアア!!!!」ゴゴゴゴゴ
吹雪「くっ......!」
白露「村雨......今度は、あんたの番よっ!」
陸奥「しかし困ったわね。グレイシアの氷技は、水タイプのブルンゲルには有効じゃない」
ショタT「しかもブルンゲルの特性:呪われボディのせいで、下手な攻撃をしていたら封じられます」
陸奥「その上、相手は自己再生で粘り続けることが出来る......となればやるべきことは......」
ショタT「一撃で吹っ飛ばすこと!!」
キラッ!
白露「はっ!?」
734
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/11(水) 00:09:45 ID:dWZ2jWjM
輝き
白露の胸元から光が溢れる
吹雪「......!?......白露ちゃん、それって......?」
ショタT「あの光......まさか!!」
首からぶら下げていたペンダントを手にとる
そこに埋め込まれた宝玉がまばゆい光を放つ
白露「こ、この輝きは......!!!」
白露「なんすかこれ?」
吹雪「ズコーッ」
ショタT「なにやっての白露!! それはキーストーン! メガシンカの光だよ!!」
白露「メ、メガシンカ!? メガシンカって言ったら、あんたのルカリオがやってたあれのこと!?」
ショタT「そうだよ! なんで今まで使わなかったのさ!!」
白露「知らなかったのよ! これは、いつか役に立つから持っとけって言われてただけよ!!」
白露「ほら、カメックスだって!」
カメックス「ガメッ!」バン!
カメックスが持っているメガストーンを見せ付ける
ショタT「聞いて白露。メガシンカは、人とポケモンとの絆の証......」
ショタT「強い想いを、力に換える!!」
白露「......成る程ね。つまり、今までのあたしらは想いが足らなかったって訳か......」
白露「冗談じゃなーいっ!! あたしとカメックスは、いつどんな時だって限界まで全力のフルパワーよっ!!!」
カメックス「ガメ!」
カッ!!!
735
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/11(水) 00:11:06 ID:dWZ2jWjM
白露のキーストーンが光り輝く
カメックスのメガストーンがそれに呼応する
白露「行くよっ、カメックス!!」
カメックス「ガメェェェェ!!」
白露「あたし達の想いが1つになった時、はるか水平線の彼方まで、最強の轟砲が鳴り響く!!」
白露「メガシンカァァァアアア!!!!!」
カメックス「ガァァァァ......!!!」
カメックスが光に包まれる
白露「おいで! あたしの、いっちばんの相棒! メガカメックス!!」
ガコッ!
ガコッ!
ガコンッ!!
メガカメックス「ガァァァァァァメッッッ!!!!」 ド ン ! !
736
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/11(水) 00:11:40 ID:dWZ2jWjM
村雨「ソ、ソノ姿ハ......!?」
白露「聞きなさい、村雨!」
村雨「嫌......聞キタクナイ......!」
白露「今から、あんたを......!」
村雨「ヤ......ヤメテ......放ットイテ......ヨ......」
白露「連れ戻してやるからねえええええっ!!!!」
村雨「私ニ......構ウナアアアアアアッ!!!!」
ブルンゲル「ヴゥゥゥウゥゥゥウゥゥ.......!!!!」
両者の目が青白く光り、身体から黒い瘴気があふれ出る
村雨「ブルンゲル!! 祟リ目!!!!」
ブルンゲル「ブルァァァァァァァ!!!!」ゴオオオオ!
瘴気がドス黒い炎となりメガカメックスと白露へ向けて放たれる
737
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/11(水) 00:12:22 ID:dWZ2jWjM
白露「あんたを元に戻すためになら......鬼にでも悪魔にでもなってやるわ!!」
白露「どうせワルなら、いっちばんワルにねっ!!」カッ!
メガカメックス「ガァァァァァ......!!」コォォォォ
メガカメックス目が赤く光り、砲身に黒いエネルギーが充填されていく
吹雪「グレイシア、『手助け』!!」
グレイシア「レイッ!!」カッ!
吹雪「手助けは、味方の攻撃を強化する技! 私たちの力を受け取って!!」
白露「カメックス、『悪の波動』!!!!」
メガカメックス「ガメッッッ!!!!」ドォン!!!
ゴオオオオオオオオオ!!
漆黒のエネルギー波が広がる
相手の放った黒い炎を飲み込み、そのままブルンゲルへ襲い掛かる
ブルンゲル「ブルッ......」
バァァァァァアアアン!!!!
738
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/11(水) 00:13:01 ID:dWZ2jWjM
ブルンゲル「ゲェェェェエェエエェェェェェェ!!!!」
村雨「ウギャァァアッァァァッアアア!!!」
悪の波動に押し出され、遠く海面まで吹き飛んでゆく
ブルンゲル「ェェェェェェ.............」
ザバァン!!!
大きな水柱が立ち上がる
村雨「ァ......あ......った......かい......」
バタッ
ブルンゲル 戦闘不能
メガカメックス「ガァァァァメェェェェェ!!」 ド ン ! !
白露「まいどありー♪ ............って気分じゃないけどね」
続く
739
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/13(金) 00:07:03 ID:hQtj2ep6
吹雪「............か」
ショタT「......勝ったね」
白露「村雨ーっ!!!」
秋月「涼月っ!!」
陸奥「......!?......待ちなさい!!」
ズズズズ......
地面に倒れた二人の少女の身体から虚ろな影が浮かび上がってゆく
ショタT「あ......あいつらだ!!」
ウツロイド①「ウ〜ツ〜......」
ウツロイド②「ロ〜イ〜......」
陸奥「出たわね、ウルトラビースト!!」
キッ キッ キッ
空間が軋んでゆく
そして異空間へと繋がるワームホールが出現する
740
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/13(金) 00:08:05 ID:hQtj2ep6
ショタT「まずい、また逃げる気だ!」
陸奥「逃がしはしない! ショウタくん、これを!!」
ショタT「これは......?」
少年は大人のお姉さんからウルトラボールを受け取った
陸奥「それは彼らの捕獲に有効とされるボール! あとは分かるわね?」
陸奥「あの子たちが、あんなに頑張ってくれたのよ。君もちょっといいトコ見せてみなさい。男の子でしょ!!」
ショタT「はい、やります!」
陸奥「よろしい。君は左を、私は右を狙うわ! 」
ショタT「分かりましたっ!」
陸奥「いい? いくわよ!」
両者振りかぶって
ショタT & 陸奥「「てーっ!!!」」
投げた
741
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/13(金) 00:08:48 ID:hQtj2ep6
シャッ!
少年の投げたボールは目標を捕らえ
ウツロイド①「ロイッ!?」
ポゥン!
ポンポンポン......
地面に落下する
ゴオオオォッッッッ!!!!
ウツロイド②「ウッ!?」
バキィッ!!
ウツロイド②「ロイィィィィィッッッ!!!???」
ズサーッ!
もう片方は着弾の衝撃で目標を大きく吹き飛ばす
白露「すげェ! 効果抜群だァ!」
秋月「でも剛速球過ぎてボールが反応してない!!」
陸奥「あらあら」
ウツロイド②「ウッ...ツッ......」ビクンビクン
片方のウツロイドは海岸に打ち上げられたクラゲと化す
哀れ。
742
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/13(金) 00:09:54 ID:hQtj2ep6
ショタT「僕の方は......!」
ヌッ
ヌッ
ヌッ
ポゥン!!!
ウツロイド①「ロイ〜〜〜!!!」
再びボールから飛び出す
ショタT「ダメかっ......!」
吹雪「そんなっ!」
ウツロイド①「ウ〜ツ〜ロ〜」スーッ
一体目のウツロイドが異空間へ姿を消してゆく
スタスタ
地面に転がる方のウツロイドに歩み寄る
陸奥「もうダメよ、あんまり悪いことしちゃ......」
ポイッ
再びボールを投げる
ウツロイド②「ウッ......!」ポゥン!
ショタT「......!」
ヌッ
ヌッ
ヌッ
吹雪「お願い............」
カチッ!
ボールはそのまま静止する
秋月「や......」
白露「やった............!」
秋月・白露・吹雪・ショタT「ゲットだーーーーっ!!!!」
陸奥「お姉さんも、本気になっちゃうぞ♥」
743
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/13(金) 00:11:12 ID:hQtj2ep6
陸奥「ありがとう、みんな。本当によく頑張ってくれたわ」
ショタT「お疲れ様、吹雪ちゃん」
吹雪「えへへっ......でも、みんなの頑張りがあったから、私も頑張れただけだよ」
白露「ここ数年でいっちばん頑張ったよーっ!」
秋月「ところで陸奥さん......涼月たちは、助かるんですか......?」
陸奥「安心して。今専門の医療班が対処してくれてる。これまでの事例から考えると、あの子たちは無事に目を覚ましてくれるわ」
陸奥「ただ、彼女たちが今回のことを覚えていなければ、そのままにしてあげて。思い出しても、つらいだけよ......」
白露「なんか聞かれたら、『ヤドンのあくびに釣られて変な夢見てたんじゃないのー?』って言っとくよっ」
陸奥「ふふっ、そうね。お願い」
陸奥「それでは......大人として、今回の総評を簡単に述べさせて頂きます」
陸奥「あなた方は、件の不測の事態に際し、聡明かつ勇敢な対応をもって収束させましたことを、ここに賞します」
陸奥「とても立派なことね。あなた達はもう、大人への一歩を踏み出してるわ」
白露「いひひひっ♪」
秋月「ふふっ」
吹雪「えへっ」
ショタT「へへっ」
陸奥「そしてここから先は............一人のお姉さんとしての、個人的なお話」
陸奥「そんなに急いで、駆け足で大人になったって......つまんないわよ」
秋月「えっ......」
白露「なんで?」
陸奥「あなた達は、まだまだ好き勝手遊んで、嫌な宿題はちょっと位サボって、その後ちゃーんと叱られて」
陸奥「そして、つらい事があったら......大人に泣き付いて、よしよしされるの......そういう事が許される年頃よ」
吹雪「......」
ショタT「......」
陸奥「......ま、それでもって言うのなら、自己責任で進みなさい。あなた達の目指す道を」
白露「もっちろん!! 言われなくたって、あたしは一番を目指す女、白露よっ!!」
秋月「陸奥さん! 秋月も......決して立ち止まるつもりはありません! もっと強くなって、皆を守れるように......!」
吹雪「わ......私もっ......!」
視線を合わせる
ショタT「......うん」
頷く
ショタT「僕も!!」
続くったら続く
744
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/13(金) 00:11:58 ID:hQtj2ep6
大淀博士「さーて今回のポケモンは」
大淀博士「ぴっぴかちゅう!」ガチャ
No.197
大淀博士「No.197と言えば、そう、ブラッキーですね」
大淀博士「月の光がイーブイの遺伝子に作用することで進化した姿、それがブラッキーです」
大淀博士「その黒い体毛に覆われた身体は闇に溶け込み、攻撃の瞬間には体表の輪っか模様を妖しく光らせます」
大淀博士「素敵ですね。私も月明かりに照らされてこのあられもない姿をさらけ出してみたいと思うことも」
バトン「ポン☆」
大淀博士「帰んな」
ここで一句
秋の夜に
すすきと団子と
ブラッキー
大淀博士「みんなもポケモン、ゲットですよ」
745
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/13(金) 00:13:36 ID:hQtj2ep6
次回
登場キャラ
>>746
ポケモン
>>747
746
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/13(金) 02:46:10 ID:1SEGQe4k
タ級
747
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/13(金) 16:13:48 ID:D06OPjgc
アーケオス
748
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/13(金) 23:19:26 ID:hQtj2ep6
>>746
>>747
承りました
余談です
名前出てないけど防空埋護姫と深海雨雲姫を実質消化したので今後は出せないと思います
あとシロデスナがどこを切り取ってもふざけた鳴き声にしかならないのは誤算だった
749
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/17(火) 23:14:18 ID:VGFu0v5w
〜〜〜海上〜〜〜
ザァァァァァァ
マタ雨「マーンターッ!!!」
マタ雪「マンタ!」
マンタイン「マンタ〜〜〜〜」
トレーナーを乗せたマンタインが3匹
その一団が海上を滑るように走る
吹雪「............心配」
ショタT「何が?」
吹雪「いや、何がって......つい昨日まで散々な目に遭ってたのに」
ショタT「......ウツロイドのこと?」
吹雪「それしかないでしょ! また出てきたらどうするの? 戦うの!?」
ショタT「やってみせる! 今度こそは、ゲットしてやる!」
吹雪「なんだか後戻りしてない......?」
ショタT「そんなことないよ。あの時は一人で頑張ろうとしてたけど、今は頼れる仲間がいる!」
ショタT「そうだよね、白露」
白露「もっちろんんんんんん!!!!!!」グーb
750
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/17(火) 23:16:09 ID:VGFu0v5w
白露「あんにゃろー! 今度出てきたらこの白露の手でギッタンギッタンのケチョンケチョンにしてくれるわ!!」
白露「あたしと、更に進化したこのカメックスの力でねっ!」
カメックス『ガメッ!!』
ボールから鳴き声が聞こえる
ショタT「ほらっ」
吹雪「はぁー......」
白露「どこかの誰かが、あの時の村雨みたいになるのも嫌だしさ」
白露「村雨は......本当は、あんなこと言う子じゃないんだよ」
ショタT「......白露......」
白露「あっ、そんな気にしなくていーのいーの。そうそう、さっき大人のお姉さんから連絡あったよ」
白露「村雨も、あの銀髪のお嬢さんも、今はとっても元気だって!」
吹雪「よ、よかったぁ......!」
白露「まだ色々様子見ないといけないけど、学校始まるまでには戻れるってさ!」
ショタT「うん! 本当に、無事でよかったね......」
ショタT「......って......そう言えばもう夏休みが終わるのかぁ」
吹雪「もう、無事にお家に帰ることが出来ればいいでしょ。あんなに大変な思いしたんだから」
ショタT「それもそうだけどさ......」
マンタイン「マンタ〜〜〜〜」
ザァァァァァァァァ......
751
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/17(火) 23:17:49 ID:VGFu0v5w
海上遠く
「............ガキが3人」
「......ダネ」
双眼鏡を覗き込む女性が2人
サメハダー①「サメェッ......!」ガルルル
サメハダー②「ハダァッ......!」グルルル
いずれもサメハダーの背に乗っている
「見ナイ顔の小娘が2人......ケド、残る白帽子の小僧ハ......」
「......」チラッ
手元に2枚の広告チラシ程の大きさの紙
双眼鏡から見える少年の顔と片方とを見比べる
「確かめてミヨウカ」
「行くヨ」
サメハダー①「サメェッ!!!」カッ
サメハダー②「ハダァッ!!!」カッ
バシュウン!!!
激しい水飛沫を立てて2体のサメハダーが発進する
752
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/17(火) 23:19:04 ID:VGFu0v5w
白露「そーそー、そう言えば秋月からも伝言があったよ」
ショタT「秋月ちゃんから?」
秋月『あの海域は、UBの存在もそうですが......最近は別の理由で危険だと聞きます』
秋月『なんでもあの一帯に、通りかかったトレーナーに無差別に攻撃を仕掛ける一団がいるそうです』
秋月『もし遭遇した場合は、下手に刺激せずに早急に立ち去るよう心掛けて下さい。お願いします』
吹雪「......なんだか物騒だね」
白露「でもこの白露、挑まれた勝負から逃げはしないよっ! 掛かってくるならドンと来......」
「「ハイドロポンプ!!!!」」
サメハダー①「ザァァァァァ!!!」バババババ
サメハダー②「ハァァァァァ!!!」バババババ
ショタT「なっ!?」
吹雪「んっ!?」
白露「だぁぁぁぁぁぁあああああっ!?」
マンタイン一同「ンタァーッ!!??」
753
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/17(火) 23:19:56 ID:VGFu0v5w
並走する3人の間の隙間を狙って、背後から弾丸のような水流が放たれる
ドドドドオオオオンンンン!!!!!
そして眼の前に2本の水柱がそびえ立つ
ショタT「くっ......!!」ザァァァァァ
滝のような海水の雨の中を走り抜ける
吹雪「何事!?」
後方を確認する
水飛沫の中に2人の人影が見える
もやが晴れてゆくと共にその姿が顕になる
タ級「......サァ、ソノお顔、よぉーく見せてミナサイ?」
ヲ級「............」ジロッ
サメハダーたち「ダァァァァァ!!!」グルルルル
754
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/17(火) 23:20:49 ID:VGFu0v5w
ショタT「サ、サメハダー......に乗ってる!?」
吹雪「さっきの攻撃は、あの子達の仕業!?」
白露「うげーっ!? 行ったそばから何とやら!!!」
タ級「......間違いナイネ?」
紙と少年の顔を交互に見る
ヲ級「............ウン」
白露「な、なんだ貴様らーっ!? 勝手に頷いてないであたしらにも説明しなさぁーいっ!!!」
ヲ級「......面倒くさい.......コレデも見ナ」
バサッ!
2枚の紙を3人の元に放り投げる
パシッ
白露「んー? ............ふぁっ!?」
吹雪「えぇっ!?............こ、これって......手配書っ!?」
ショタT「げっ、これ僕の顔っ!? しかも......!!」
白露・吹雪・ショタT「「「 懸賞金ーっ!!!??? 」」」
755
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/17(火) 23:21:45 ID:VGFu0v5w
ヲ級「見ての通りダヨ。コレデ説明しなくテモ......」
タ級「ブッ潰される理由が分かったデショウ?」
吹雪「それに、こっちの方の......赤髪......二つ結び......私、この子知ってる!!」
吹雪「私の隣町のスクールで生徒で、そこで一番の実力者! 名前は確か、陽炎!!」
白露「一番ッッッ!?」ギョギョギョッ
ショタT「吹雪ちゃん、陽炎のこと知ってたんだ......」
吹雪「一回、練習試合でバトルしたことがあるんだけど......勝てなかったなぁ。凄く強かった」
吹雪「......って、なんでその子と二人揃って仲良く指名手配されてんの? ショウタくん本当に日頃から何してる訳?」ムスー
ショタT「色々あって......」
白露「おのれーっ! 一番の名を騙る不届き者はこの白露が許さん!!」
ビリッ!(真っ二つになる陽炎の顔)
吹雪「いや、本人は騙ってないと思うけど......」
タ級「お喋りはお終いヨッ! 出て来い、アバゴーラ!!」
ヲ級「オイデ......アーケオス」
ポゥン! ポゥン!
ザバァン!
バサァッ!
アバゴーラ「ゴルァァァァ!!」
アーケオス「キャォォオッス!」
756
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/17(火) 23:23:08 ID:VGFu0v5w
吹雪「くっ......ショウタくん、下がって! あの人たちの狙いは君だよ!」
ショタT「じゃあ尚更、僕が相手しなくちゃダメだよっ! 吹雪ちゃんが下がってよ!」
吹雪「また無茶する!」
ショタT「でも!」
白露「聞きなさぁぁぁぁぁあああああい!!!!」カッ!
吹雪・ショタT「ひぃっ!?」ビビクッ
ヲ級「......?」
白露「あんたら、この白露の顔をよーく覚えておきなさい! 何故なら......!」
白露「今度いっちばん高い懸賞金が懸けられるのは、この白露なんだからねっ!!!」 ド ン ! !
ヲ級「..................」
タ級「 ハ ? 」
吹雪「ねぇ白露ちゃん......? あなた秋月さんから直接忠告聞いたんじゃないの?」
白露「聞いたは聞いたけど承諾はしてないっ!」
白露「んじゃ任せたよ、カメックス!!」
ポゥン!
ザバァン!!!
カメックス「ガァァァメェェェ!!!」ドン!
激しい水飛沫を上げ、カメックスの巨体が海上に浮かぶ
757
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/17(火) 23:24:07 ID:VGFu0v5w
白露「こんな紙切れの奴なんかより、この白露の方がよっぽど美味しい獲物だってことを教えてあげるよっ!」
ペラペラッ(真っ二つになった陽炎の顔で扇ぐ)
白露「もっとも、狩られるのはそっちの方だけどねっ!!!」
カメックス「ガメッ!!!」ギロッ!
アバゴーラ「ゴラァァァ......!」
アーケオス「ケェェェェェ......!」
タ級「生意気なガキだネェ......!!」ピキッ
ヲ級「イイネ......自分カラ喧嘩売ってくる奴を潰すのハ、心が痛まナイヨ」
ショタT「僕もやる! 来い、スターミー!!」
吹雪「あ、ちょっと!」
ポゥン!
スターミー「ヘァッ!!」
ショタT「白露! 僕も一緒に戦う!」
白露「いひひっ! じゃあ行くよーっ!!」
ショタT・白露「「バトルッ!!」」
758
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/17(火) 23:25:05 ID:VGFu0v5w
ショタT「スターミー、ハイドロポンプ!! 狙うはアーケオス!!」
スターミー「ヘァアアアアアッ!!!」バババババババ
スターミーから水流の砲弾が発射される
ヲ級「フン」
コツン
サメハダーの頭を杖で小突く
サメハダー「ダァァァァッ!!」ゴオオオオッ!
アーケオス「ケェェェェッ!!」バシュッ!
ヲ級を乗せたサメハダーとアーケオスが急発進する
タ級「遅れるんじゃナイヨッ!」
ドン!
サメハダーの上で足を踏み鳴らす!
サメハダー「サメェッ!!」ゴオオオオッ!
アバゴーラ「ゴォォォラッ!」ザバッ!
タ級のサメハダーとアバゴーラもそれに続く
ザバァァァァァァン!
さっきまでアーケオスがいた位置で大きな水柱が立つ
ショタT「......っ! 避けられた!」
吹雪「ダメだよショウタくん! こんな遠くから棒立ちのまま攻撃しても、かわされちゃう!」
ショタT「そ、そっか......こっちも動き回って、相手の動きを捕捉しないと......!」
白露「だったら追っかけるよー!!」
マンタインたち「ンタァァァァッ!!」
バシュッ!!!
マンタインも発進する
759
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/17(火) 23:26:11 ID:VGFu0v5w
ザァァァァァァァアアアア!
サメハダー、それを追うマンタイン、それらに随伴する形でポケモン達が水上を疾走する
タ級「ハッ、ド素人めッ」
ヲ級「見せてヤロウカ。海ニハ海ノ、戦い方がアルってことヲ」
ヲ級「......アーケオス」
アーケオス「ケーッ!」
バサバサッ!
羽ばたきと同時に高度を上昇させてゆく
ショタT「な、何をする気だ......?」
見上げる
アーケオスの影が太陽と重なる
ヲ級「......行ケ」
杖を振るう
トレーナーの命令と同時に、上空から黒い影がマンタインの一団めがけてダイブしてくる
アーケオス「キャァァァオッ!!」ゴォォォォォオオオ
ヲ級「今ダ......」
バサッ バサッ バサッ バサッ!!
急降下し、激しく羽をばたつかせる
吹雪「ひゃっ!?」
白露「うげっ!? ななななっ、なにあれっ!?」
ショタT「岩!?」
ヲ級「『岩雪崩』!!」
アーケオス「オォォォォッス!!」
羽ばたきにあわせ、アーケオスの両翼から大量の岩石がばら撒かれる
760
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/17(火) 23:27:12 ID:VGFu0v5w
白露「あ、あんな危なっかしいモンどこに積んでたのよ!!」
ショタT「まずい......! あの位置から岩雪崩を撃たれたら......!!」
吹雪「私たちも巻き込まれる!!!」
アーケオス「ケォォォォッス!!」
ゴオオオオォォォォォォ!!
風圧が起こる
ショタT「うわぁっ!!」
マンタイン「マンタ〜〜〜ッ......!」
体勢を崩さないよう踏みとどまる
巨大な黒い影が上空を通過したその直後
ショタT「はっ............!」
それとは別の無数の影が空を覆う
タ級「教えてアゲル。 コノ海で生き残るのハ、強い者でも、賢い者でもナク!」
ヲ級「容赦ノナイ者ヨ」
ドドドドドオオオオォォォォオン!!!
降り注ぐ岩石の雨が海面に白い柱を乱立させてゆく
続く
761
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/19(木) 23:06:38 ID:KdQQqMyY
タ級「教えてアゲル。 コノ海で生き残るのハ」
ヲ級「容赦ノナイ者ヨ」
アーケオス「ケォォォォッス!!」ゴオオオオオオ
アーケオスの岩雪崩!
ショタT「............!」
ドドドドドオオオオォォォォオン!!!
水飛沫で海上が白く染まる
タ級「............トハ言え困ったネ。奴らがコノまま沈んじゃ、私らが仕留めたと証明デキナイヨ」
ヲ級「............」
白い幕の中を凝視する
ヲ級「......心配ナイ」
タ級「............ッ!?」
メガカメックス「ガァァァァメェッ!!!」ガコン!
スターミー「ヘァァァァァァッ!!」ギュィィィィィイン
攻撃を受けきった2体のポケモンが対峙する
762
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/19(木) 23:07:42 ID:KdQQqMyY
タ級「アレは、メガシンカ!? ......た、タダのガキじゃないッ!」
ヲ級「確かにコレハ、イイ獲物ダネ......」
メガカメックス「......ガメ?」
心配そうに懐に目を向ける
白露「ひひひっ♪ ありがとう、カメックス。もう悪い雨は上がったみたいだね」
スターミー「ジュワッ!」
吹雪「スターミー......あなたが庇ってくれたの?」
ショタT「ありがとう、スターミー」
スターミー「シュワッチ!シュワッチ!」
まじで最高なスターフィッシュpokemon!
完璧な星型ボディで程よい耐久で、見ててもエロいし声もいいし、エロかっこよさ五感で感じさせてくれるのはマジで気持ちいい。
他のやつはつまらなくなるよ、マジで。
白露「見たかあんたら! こいつがあたしの、いっちばーん頼れる、正義の盾よっ!!」
メガカメックス「ガメェェェェ!!!」ドン!
ショタT「反撃だ! 行くよスターミー!!」
スターミー「ヘァッ!!」カッ!
763
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/19(木) 23:09:42 ID:KdQQqMyY
タ級「いいダロウ......相手にナルさ......!」
アバゴーラ「アバァ......!」
ピキッ
ヲ級「......ダガ果たして.......我らの攻撃からトレーナーを庇いながら、反撃が出来るのカイ?」
杖を振るう
アーケオス「ケェェェェ!」
再びアーケオスが攻撃の姿勢にうつる
吹雪「また来る......!」
ショタT「白露!」
白露「なーにっ。さっきはビビッて反撃のチャンスを逃しちゃったけど、次は上手くやる」
白露「あいつがあたしらを攻撃しに近寄ってくる瞬間に、真正面から、撃ち落すっ!!」ドン!
メガカメックス「ガメッ!!」
ガコン!
主砲を構えるメガカメックス
吹雪「えぇっ!? で、でもそれだと、白露ちゃんはどうするの!? あの岩の雨をどうやり過ごす気!?」
白露「こんなもん臆した方が負けさ! 当たらないって思ったら、当たらないよっ!」
ショタT「......いや、その必要はない。アーケオスの攻撃を待たずとも、僕が仕留める!」
白露「 ? 」
吹雪「............そうだっ! ショウタくんとスターミーなら、それが出来るっ!」
ショタT「頼んだよ、スターミー!!」
キラッ!
スターミー「ヘェァァァァァァァアアアアア......!」カアアアアア
スターミーが光を纏ってゆく
764
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/19(木) 23:10:38 ID:KdQQqMyY
ショタT「Zクリスタルよ......僕とスターミーに力を!!」
Zクリスタルが輝きを増す
ヲ級「......見エル? アレ?」
タ級「エェ......やはり使って来たネ」
アーケオス「ケ......?」
アーケオスの頭上に黒い影がかかる
見ると、どこまでも続く岩の天井が広がっている
白露「すっごーい! あれって、もしかして!」
吹雪「そうだよ! これが......」
ショタT「スターミーが解き放つ、全力のZワザ!」
ショタT「ワールズ......」
タ級「ナラバ、コチラも見せてヤロウ。我ラの力を!」
アバゴーラ「アバァァァァ......!」
ピキピキピキッ
アバゴーラの甲羅に亀裂が走ってゆく
ショタT「 !? 」
765
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/19(木) 23:11:40 ID:KdQQqMyY
吹雪「.....!? ......し、しまった、アーケオスにばっかり気を取られてたけど......まずい!」
白露「アイツはさっきから何やってんのよっ!!」
アバゴーラ「ゴォォォォオ!」
ガララララ
甲羅が崩壊してゆく
ショタT「まさか、この技はっ!?」
タ級「『殻を破る』!!」
アバゴーラ「ラァッッッ!!」
パァン!!
装甲を脱ぎ捨てるアバゴーラ
タ級「サァ行け!!」
アバゴーラ「アァァァァバッッッ!!!」
バァァァンッ!!!!
後部の排水器官から大量の海水が爆発的に噴射される
それにより巨大な水柱が立ち上がる
瞬時に最高速度に達したアバゴーラが標的目掛け突撃する
ショタT「ま、まずい! 速......」
タ級「遅イッ!!!」
スターミー「ジュワッ!?」
アバゴーラ「ガァァァァァッ!!!」
顎
スターミーの眼の前に大きく開いた口が出現する
まばたきする間すら与えず攻撃が仕掛けられる
タ級「『噛み砕く』!!!」
ガギィッッッ!!!
766
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/19(木) 23:12:44 ID:KdQQqMyY
ショタT「ス......スターミーッ!!」
スターミー「ヘ......ヘァッ......ッ!」ギチッ
アバゴーラ「グルルルル......」
強靭な顎がスターミーを捉える
ピキッピキッ
ゴリッゴリッ
吹雪「ひっ......!」
耳を塞ぐ
白露「うげぇっ......!」
万力の軋む音が鳴り、標的の体が圧壊されてゆく
スターミー「デュ......ワッ......!」
ピコンピコンピコンピコン
同時にスターミーのコアが激しく点滅する
タ級「まだ餌の時間ジャナイヨ。用が済んダラ、サッサと戻って来ナサイ」
アバゴーラ「グルル......ラァッ!」クイッ
獲物を乱暴に放り投げる
ザバァン!
アバゴーラが主の元へ戻り、力なく漂うスターミーがその場に残される
ショタT「そんな............」
スターミー「......シュ......ワッ......」
光を失う
スターミーは力尽きた
続く
767
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/21(土) 16:38:52 ID:n00iBmms
タ級「『噛み砕く』!!!」
アバゴーラ「ガァァァァァッ!!!」
スターミー「ジュワッ!?」
ガギィッッッ!!!
ショタT「スターミーッ!!」
上空に大きく見えていたZワザが対戦相手に無視され、攻撃を食らった時には消えていた
スターミー『20回以上? 30回以下? 何回咀嚼されたか分......』
スターミー「......シュ......ワッ......」
グタッ
スターミーは力尽きた
ショタT「......スターミー......ありがとう。休んで」
ポゥン
吹雪「こ、これが殻を破るの力......!」
ショタT「油断した......まさかアバゴーラがここまで速く動けるなんて.......!」
白露「感心してる場合じゃないよっ!!」
ショタT「っ......!」
アーケオス「キャォォォォオォオオオッス!!!」ゴオオオオオオ
アーケオスが上空から急降下してくる
768
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/21(土) 16:39:48 ID:n00iBmms
吹雪「ま、またアーケオスが!!」
ショタT「くっ......!!」
白露「そこ! 今すぐあたしのそばに来なさい!!」
ショタT「えっ!?」
白露「作戦変更! とにかく今は君らを守る! だからカメックスの後ろに!」
メガカメックス「ガメ!」コクッ
ショタT「白露......カメックス......分かった!」
吹雪「ありがとう、二人とも......!」
マンタインたち「マンタ〜〜!」
ヲ級「岩雪崩......」
杖を振るい指示する
アーケオス「ケェェェエェェエエエ!!」バサッバサッバサッ!!!
両翼から大量の岩石がばら撒かれる
白露「カメックス、準備はいい......?」
メガカメックス「ガァァァァ.......!」コォォォォォオ
背中の砲塔にエネルギーが充填されてゆく
ドドドドォン!!!
水飛沫が立ち上る
降り注ぐ岩石がメガカメックスの周囲に水柱を作ってゆく
769
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/21(土) 16:40:24 ID:n00iBmms
ガガガンッ!!
メガカメックス「ガァッ......!!」
いくつかの岩石がメガカメックスに命中し砕ける音が響く
吹雪「カメックス!!」
白露「怯むんじゃないよ、相棒......」
上空を黒い影が通過する
見上げる
既にそこにアーケオスの姿は無く、ただ無数の岩だけが浮かんでいる
ショタT「............!」
マンタイン「マ......」
硬直する
時空が歪んだかのようにゆっくりと頭の中で秒の針が刻まれる
しかし確実に、岩石は自分達目掛けて距離を縮める
自分を乗せるマンタインの身が黒い影にすっぽりと包まれたその時
白露「今よッッッ!!!!」
メガカメックス「ガメッ!!!」
ガコン!
メガカメックスが振り向き、素早く砲の標準を合わせる
白露「水の波動!!!」
メガカメックス「ガァァァァメッッッ!!!」
ドォォォオン!!!
即座に轟音が鳴り響く
770
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/21(土) 16:41:00 ID:n00iBmms
パァァァァン!!!
波状の砲弾が頭上の岩石を撃ち抜き爆散させる
吹雪「や、やった......!」
ショタT「すごい......!」
マンタインたち「マンタ〜〜〜!!」
威力を落とすことなく水の波動が空中を突き進む
弾道上にアーケオスの姿を捉える
白露「行っけぇぇぇぇぇええええ!!!」
ヲ級「ダガ遅い」
アーケオス「ケオッ!!」サッ
進路を変え、背後からくる砲弾を避ける
ショタT「!? ......かわした!」
白露「ちぃっ......!」
タ級「馬鹿メ! ソンナ距離を置かれてカラ撃ったトコロデ、当たるモノカ!」
ヲ級「ソンナにコイツを撃ち落したいノナラ、正面からでなきゃダメだヨ」
アーケオス「オォォォォッス!!」キッ!
771
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/21(土) 16:41:50 ID:n00iBmms
メガカメックス「クッ......!」ギリッ
悔しそうに歯軋りする
白露「......」
ショタT(白露だって、最初からそれは分かってた。でも、僕らの身の安全の優先して、あの撃ち方を命令した......)
吹雪「白露ちゃん......私たちのために」
白露「なーに。いつどんな時だって、あたしは自分の戦い方が一番だって信じてるよっ!」
白露「ミスったら、次はもっと上手くやる! それだけ! だよね、カメックス!!」
メガカメックス「ガメッ!!」コクッ
ショタT「でも......これ以上白露たちの足を引っ張るわけにはいかない。自分の身は、自分で守る!」
ショタT「来い、オオスバメ!!」
ポゥン!
オオスバメ「スバァッ!!!」バサッ!
ショタT「とは言ったけど、安心して吹雪ちゃん。君は僕とオオスバメが守るから」
オオスバメ「スバッ!」キリッ
吹雪「えぇっ......!? あ、ありがとう......///」
ショタT「白露は、僕らを気にせず好きに戦って!」
白露「いいのかい? それじゃ、細かいことは考えずに好き勝手暴れちゃうけど?」
ショタT「それが一番いい。君とカメックスの実力は、こんなもんじゃないはずだから!!」
白露「フッ! 分かってるじゃないっ!!」ビシッ!
b(グー)
772
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/21(土) 16:42:37 ID:n00iBmms
タ級「覚悟は出来たカシラ?」
ヲ級「マ、出来てなくてもやるケドネ」
アーケオス「ケェェェェオッス!!」ゴォォォォォ
アーケオスが高度を上げる
白露「ショウタ、あっちは任せた。あたしはこっちをやる!」
ショタT「......分かった!」
バサバサッ!!
アーケオスが羽ばたく
上空から再三岩雪崩が放たれる
頭上が岩石の雨で埋め尽くされてゆく
ショタT「オオスバメ......行くよ!」
オオスバメ「スバッ!!」バサッ!
急加速し、アーケオス目掛け空へと駆け上がってゆく
吹雪「えっ......何してるの!?」
しかしオオスバメの眼前には既にアーケオスの放った岩の壁が広がっている
ヲ級「オオスバメを、岩雪崩の中に突っ込ませる気ダネ......」
タ級「所詮は壁にしかナラナイって訳かい! 酷いトレーナーだねェ!」
オオスバメ「............」ゴオオオオオオ
目前に岩石が迫る
773
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/21(土) 16:43:26 ID:n00iBmms
ショタT「ここからが......僕らの反撃のターンだ!」
ショタT「黒き烈風よ! 秘めたる鋼鉄の意志をその翼に現出させ、岩をも切り裂く刃となれ!」
オオスバメ「スバァァァ!!」
キン!
キン!
オオスバメの両翼が黒い光沢を纏う
ズガァァァァァァァン!!!
上空で岩石がはじけ散る
ヲ級「......!?」
タ級「ナニィッ......!?」
アーケオス「アー......? ......ケェッ!?」
オオスバメ「スッバァァァァッ!!!」ズバッ!
爆散した岩の中から無傷のオオスバメが出現する
その目はアーケオスただ一点を標的に定め向かってくる
ショタT「オオスバメ!『鋼の翼』!!!」
オオスバメ「スッッッ......バアアアアアアア!!!」
ズバァッッッ!!
アーケオス「キェェェェエエエエッ!?」バササァッ!
上空で極彩色の羽根が舞い上がる
続く
774
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/22(日) 22:30:33 ID:sRM2k/6Q
ショタT「『鋼の翼』!!!」
オオスバメ「スッッッ......バアアアアアアア!!!」
ズバァッッッ!!
アーケオス「キェェェェエエエエッ!?」バササァッ!
タ級「鋼技......!?」
吹雪「や......やった!」
アーケオス「ァァァ......」ヒュウウウ
羽根を散らしながら落下してゆく
ヲ級「まだダヨッ......」
アーケオス「......ケェッ!」カッ
ガツガツ
落下しながら羽毛の中に隠し持っていた木の実を貪る
ショタT「あれは......!」
ヲ級「オボンの実の効果で、体力を回復スル......」
バサァッ!
バサァッ!
アーケオス「ケォォォォォッス!!」ゴオオオ
力を取り戻し、両翼を大きく広げ再び飛行体勢を取る
775
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/22(日) 22:31:33 ID:sRM2k/6Q
ショタT「......アーケオスの特性は『弱気』」
吹雪「体力が半分をきると、技の威力も半減しちゃう特性だよね」
ショタT「だからアーケオスを狙うことで間接的に防御になるって考えたんだけど、そう簡単にはさせてくれないか......」
ヲ級「置物にサレちゃ適わないカラネ」
アーケオス「ケェェェェェェッ!!」ゴオオオオオオ
再び急降下を始める
メガカメックスとそのトレーナーを標的とし突撃する
吹雪「白露ちゃん!」
白露「..........」
腕を組み、敵を睨み付ける
ショタT「白露、アーケオスがそっちに! オオスバメ、追いかけるよ!」
オオスバメ「スバッ!」バッ!
反転し、アーケオスを追走する構えを取る
タ級「他人の心配をシテル場合カシラ?」
ショタT「!?」
オオスバメ「スバッ......?」
オオスバメの眼下の海面に黒い影が写る
本来ならあるはずのない場所に影が落ちている
それが自身のものではなく、海中を潜航している別の何かだと気付いた時
ザバァァァン!!!
黒影が白い水飛沫へと変わり、その中から敵が姿を現す
アバゴーラ「アバッ!!!」バシュッ!
776
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/22(日) 22:32:33 ID:sRM2k/6Q
吹雪「アバゴーラ!?」
ショタT「いつの間にっ!?」
タ級「『滝登り』!!」
アバゴーラ「ゴォォォォラッ!!」バアアアアアア
後部の排水器官から滝の如き噴水を行い、上空へと飛び出す
その目にオオスバメの姿を捉える
ドゴォォォォォオン!!
ショタT「オ......オオスバメ!!」
アバゴーラ「グルルル......!」ギリリリ
オオスバメ「スッ...........バァッ......!!」ガハッ
怒涛の水流を纏ったアバゴーラの頭突きがオオスバメの腹に入る
攻撃が入った後、両者が海面へと落下する
777
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/22(日) 22:33:28 ID:sRM2k/6Q
ザバァン!
片方は難なく着水し悠然と主の元へと戻る
タ級「サァ......落ちナサイ!」
アバゴーラ「ゴラァッ!!」
ヒュウウウウウ......
黒い翼が力を失う
舞散った羽が上空に足跡を残す
オオスバメ「ス......」
どこまでも続く深い青がオオスバメの視界を埋め尽くしてゆく
ショタT「オオスバメぇぇぇぇっ!!!」
オオスバメ「スバァッ!!!!」カッ!
力が漲る
目を見開き、身体の筋肉の盛り上がる
巻きつけていた襷が耐え切れずちぎれ、身体から抜け落ちる
タ級「ナニィッ!?」
両翼を大きく広げ旋回する
着水する間一髪で体勢を整え直し、海面スレスレを疾走してトレーナーの元へ戻ってゆく
ショタT「おかえり、オオスバメ」
オオスバメ「スバッ!」キリッ
778
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/22(日) 22:34:23 ID:sRM2k/6Q
吹雪「あれは......」
舞散った黒い羽と共に細い布地が宙を舞う
ショタT「気合の襷。以前にも僕とオオスバメを助けてくれた。でももう回収は無理だね......」
襷が風に流され視界から消えてゆく
タ級「シブトイ連中メ......!」ギリッ
ヲ級「......スグに始末するサ......」
指揮棒を振るう
アーケオス「ケェェェェ!」
バサッバサッ!!
白露「......」 メガカメックス「......」
白露の隣にメガカメックスがピタリ寄り添う
両者とも毅然とした態度で構える
吹雪「白露ちゃん......!」
ショタT「大丈夫。あの二人なら......絶対」
白露「............絶対、今度こそは外さないよっ!!!」
メガカメックス「ガメェッ!!!」
ガコン!
背中の一門の主砲が標的を捉える
エネルギーの波が充填される
779
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/22(日) 22:35:42 ID:sRM2k/6Q
ヲ級「岩雪崩!!」
アーケオス「ケォォォォオッス!!」ゴオオオオ
目前にアーケオスが迫る
メガカメックスに向けてその両翼から岩石が放たれる
白露「今よッ!!!」
メガカメックス「ガァァァメッ!!!」
ドオオオオオォォォン!!!
轟砲が鳴り響く
衝撃波を伴った砲弾が放たれる
即座に上空を埋め尽くしていた岩の雨が砂嵐へと変ってゆく
しかし
ヲ級「ヌルイな......」
指揮棒を振り上げる
アーケオス「ケオッ!!」バサッ!
同時にアーケオスが高度を上げる
吹雪「そ、そんなぁっ!」
ショタT「............」
メガカメックスの放った砲弾はアーケオスを素通りし空高く飛んでゆく
780
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/22(日) 22:36:26 ID:sRM2k/6Q
タ級「アーハッハッハ!! 随分と意気込んでたみたいダケド......笑わせるネェ!!」
アバゴーラ「アバババ!!」
アーケオス「ケーケッケッケ!!」
ヲ級「結局は、自分の身を守るので精一杯......ナノかい?」
タ級「ダカラ甘いノヨ! 他人を傷つける事モ、自分の身を危険に晒す事も躊躇スルようなガキ共に、この海で生き残れる資格ガ」
白露「............いひひっ♪ それはどうかなー?」
タ級「 ア ?」
ヲ級「............ハッ!?」
上空を見上げる
虚しく空を切ったと思われていた砲弾が放物線を描き落下している
その弾道上にいたのは
タ級「狙いはアバゴーラかッ!?」
アバゴーラ「アバッ!?」
781
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/22(日) 22:37:38 ID:sRM2k/6Q
タ級「ダガやはり甘イッ! 甘い甘い甘過ぎるッ!!」
ドォン!!!!
自分が乗るサメハダーの身体を乱暴に蹴り飛ばす
サメハダー「ダァッッッ!!!」バシュッ
アバゴーラ「ゴルァッ!!」バシュッ
サメハダーが急発進、アバゴーラがそれに随伴する
タ級「ソンナ分かりきった弾道! 目を瞑ってでも避けれるワヨッ!!」
ショタT「言ったね」
ザァァァァァァ
タ級「クソったれガ......」
海上を滑りながら悪態をこぼす
サメハダー「............ダァッ!?」ゾクッ
タ級「ナニ今更ビビッてンノヨッ! この臆病モンがッ!!」
サメハダー「ダダダダダ......」ガクガク
サメハダーが体表が鳥肌に変ってゆく
タ級「............?」
ヲ級「マズイッ、後ろッ!!!!」
タ級「馬鹿なッ!?」
アバゴーラ「バッ!?」
振り向くとそこに
ゴォォォォオオオオ!!!
エネルギー波の砲弾がアバゴーラに導かれ高速で迫ってくる
タ級「あの弾丸ハ......!?」
白露「メガカメックスの攻撃!! 『波導弾』!!!!」
メガカメックス「ガメェェェェエエエエッ!!!」
ドオオオオオオォォォォン!!!!
その日一番の巨大な水柱が立ち上がる
続く
782
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/22(日) 22:39:07 ID:sRM2k/6Q
長い……
次の投稿でこのエピソード締めるのでどうか最後までご付き合い下さい
783
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/27(金) 22:00:04 ID:DtZhh13.
タ級「馬鹿なッ!?」
アバゴーラ「バッ!?」
白露「メガカメックスの攻撃!! 『波導弾』!!!!」
メガカメックス「ガメェェェェエエエエッ!!!」
ドオオオオオオォォォォン!!!!
メガカメックスの放った波導弾がアバゴーラに直撃する
爆発と共に激しい水飛沫が舞い上がる
ヲ級「オノレッ......」
吹雪「やった!」
ショタT「そうだ。波導弾から逃れることは出来ない......絶対!」
白露「ひっひー♪ やったね、カメックス!」
メガカメックス「ガメェッ!」
白露&メガカメックス「ンガッッッッ!?!?」
ショタT「っ......!?」
吹雪「嘘っ!?」
水飛沫のもやが晴れてゆく
直立する二者の影が浮かぶ
タ級「味な真似ヲ............」
アバゴーラ「ゴラララ............」シュウウウウ
アバゴーラのボロボロの身体から湯気が上がる
目は力を失わず依然として敵を睨み付けている
784
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/27(金) 22:01:09 ID:DtZhh13.
吹雪「そうだ......アバゴーラの特性の一つは『頑丈』」
ショタT「それなら耐えられる。頑丈は、気合の襷と同じ効果を持つ特性だから」
白露「ななな! 納得いかーん! その頑丈な殻さっき自分で破ってたでしょーがっ!!」
ヲ級「......行けるカイ?」
タ級「当然ダ」
アバゴーラ「ゴォォォォッラアアア!!!」
アーケオス「ギャオォォォォォッス!!!」
咆哮が轟く
むき出しの殺意が目を光らせる
溢れ出す憎悪が空と海に広がる
吹雪「ひっ......!!」
マンタインたち「マンタ〜......」ブルブル
ショタT「まずいよ白露......あいつら本気だ......!」
白露「こっちゃ端から本気だよッ!!!」
白露「......とは言え、確かにちょっとヤバいかもね」
785
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/27(金) 22:02:18 ID:DtZhh13.
タ級「やるぞ、アバゴーラ......容赦はイラナイ」
タ級「......構エ」
左手を前方に突き出す
指を伸ばす
その指示に従いアバゴーラが動く
アバゴーラ「ゴラッ......!」バッ
左前足のヒレを前に伸ばし、埋め込まれた岩の爪が突き出る
同時に腕の筋肉が盛り上がり、圧縮されたエネルギーが先端の爪に込められてゆく
明らかな攻撃の構えであることが即座に分かる
構えを取る両者の視線が、敵の姿ただ一点を捉える
伸ばした指の先に標準が定まる
吹雪「まさか......!」
ショタT「まずい! 白露っ!!」
毅然として構える
仁王立ちで腕を組み、こちらも敵を睨み付ける
視線が殺気を伴い身体に突き刺さるのを感じる
マタ雨「マンタ......!?」ゾクッ
白露の乗るマンタインが震える
白露「いひひっ......獲物はあくまでこの白露って訳だね?」
786
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/27(金) 22:03:16 ID:DtZhh13.
ショタT「トレーナーを狙う気か......!」
吹雪「白露ちゃん!! 危ない逃げてっ!!!」
白露「ま、案外悪い気はしないね。大物扱いってのはさ」
ザバァァァッ!
メガカメックス「ガメェッ!!」ドン!
主を庇うためメガカメックスが立ち塞がる
吹雪「カメックス......!」
白露「ありがとう、カメックス。さすがあたしの相棒っ!!」
白露「......でも、心配いらない」ボソッ
囁きかける
メガカメックス「ガ?」
白露「あんたは、あいつをぶっ飛ばすことだけを考えてくれれば、それでいい」
メガカメックス「............」
白露「大丈夫! 信じてるからっ!!」ニッ
白い歯を見せる
メガカメックス「ガメっ!」キリッ
787
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/27(金) 22:04:23 ID:DtZhh13.
白露「マタ雨、怖いかもだけどつき合ってねっ!」
マタ雨「マンタっ!!」キリッ
ガコン! ガコン! ガコン!
メガカメックスが全身の砲と手足を収納し甲羅だけの姿になる
メガカメックス「............」
ヲ級「最後マデ......守りに徹スル気か......」
タ級「ナラバ......貴様の正義の盾とヤラが、我ラの無慈悲な砲弾に引き裂かれるソノ瞬間を、目に焼き付けるがイイ」
タ級「貴様を始末するのはソノ後ダ!! やれ! アバゴーラ!!」
アバゴーラ「ゴラァァァァァッ!!」カッ!
白露「行くよ、カメックス!!」
メガカメックス「ガメッ!!」カッ!
タ級「ストーンエッジッッッ!!!」
白露「アクアジェットォォォォォォオオオ!!!」
アバゴーラの剛腕に込められた力が爆発する
轟音と共に岩石の徹甲弾が発射される
同時にメガカメックスが甲羅の後部から高圧の水流を噴射
その身体が一つの弾丸となり目にも止まらぬ速さで敵に突撃する
反対方向から放たれた二種の弾丸
それらが海上でかち合う
ことはなく、何事も無かったかのようにただすれ違う
ドオオォォオォォォオォン!!!!
両方向で同時に水柱が上がる
吹雪「し............」
ショタT「白露ーーーーっ!!!」
788
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/27(金) 22:05:47 ID:DtZhh13.
「ひひっ♪」
岩の弾丸は仁王立ちするトレーナーの真横を素通りし、遠く後方で着弾していた
ヲ級「............!」
吹雪「白露ちゃん......!」
ショタT「......白露」
二人に笑顔がこぼれる
白露「やっぱりあたしらが......いっちばんだよねっ!!」
メガカメックス「ガメェェェ!!!」 ド ン !
タ級「馬鹿なッ......狙いは完璧だっタ......何デ......」
ガクッ
アバゴーラ「ゴ......ラ......ッ」ザバァン
アバゴーラはたおれた
タ級「何で、アタシの子がヤラレテ! アンタら二人とも無事ナノヨッ!!!」
ヲ級「......逸らしていタ......メガカメックスの甲羅が、ストーンエッジの弾道を逸らしていタンダ......」
タ級「納得いかナイッ!! アンナ、ガキ共にこの私がッ!! コンナ屈辱ヲッッッ!!!」
ヲ級「タっちゃん............」
789
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/27(金) 22:06:42 ID:DtZhh13.
タ級「我ラは、奴等よりずっと昔にコノ海の上で生マレ、コノ海を支配してキタ! 此処は我らの縄張りダッ!」
タ級「陸地でノウノウと暮らし、稚拙なマンタイン捌きでチンタラ走ってる連中に、道を譲ってやれとでも言うノカ!?」
ヲ級「............」
タ級「先輩に対する態度ガ、ナッテナインジャないかしらァッ!?」
ショタT「............」
マンタイン「マンタ〜......」
吹雪「そ、そんな無茶苦茶な......」
白露「だったら教えてあげる。今日からこの海は」
白露「いっちばん強くて! いっちばん凄い! この白露の縄張りよっ!!」
メガカメックス「ガメエエエ!!!」
タ級「......ッ!!」ギリッ
白露「当然だよね? 白露が一番だもん」
ヲ級「ナラバそれもここで終わりダ」
ショタT「はっ!?」
上空を見上げる
アーケオス「ケォォォオッ!!」
目の色を変えたアーケオスが攻撃の構えを取る
790
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/27(金) 22:08:01 ID:DtZhh13.
ヲ級「私もヤル。タっちゃん一人に屈辱を味わせはシナイ」
指揮棒を振るう
アーケオス「キェッェェェェッ!!!」 ゴオオオオオオオオ!
アーケオスが急降下する
翼を折り畳み、まったく羽ばたく素振りを見せない
飛行するというよりも猛スピードで落下するかのような挙動でメガカメックスに向かってゆく
吹雪「......!? あの構え、岩雪崩じゃない......まさか!」
ヲ級「行ケ、アーケオス。憎悪ヲ運ブ彗星トナリ、我ガ敵ニ破滅ヲモタラセ」
ヲ級「『諸刃の頭突き』!!!」
アーケオス「ケェェェェエエエエエ!!!」
メガカメックス「ガメッ!?」
両者の目が合う
ショタT「させない」
シャッ!
アーケオスの背後に黒い影が張り付く
ヲ級「............!?」
ショタT「気合の襷は、ただ攻撃を耐えるために持たせたんじゃない。全てはこの一撃のため!!」
アーケオス「ケォッ!?」バッ
振り返る
オオスバメ「スバァァァァアアアアッ!!」
ショタT「オオスバメ! 『起死回生』!!!」
バサァァァァァァッ
上空で花びらのような羽根が舞い上がる
791
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/27(金) 22:09:04 ID:DtZhh13.
ショタT「......よくやったね、オオスバメ」
オオスバメ「スバッ!」
吹雪「やっと、終わった......」
ヲ級「............」
アーケオス「ア......ァ............」ヒュウウウ
アーケオスがその羽根の散らしながら力なく落下してゆく
深く青い海面が近づく
ヲ級「歯ァ食いしばれェ!!!!!」
アーケオス「キャォォォォッス!!!!」カッ!
792
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/27(金) 22:10:07 ID:DtZhh13.
アーケオスが着水直前で旋回する
飛行体勢を取り戻し直角の軌道を描き、海面ギリギリを疾走する
吹雪「嘘っ!?」
ショタT「そ、そんなっ! 地力で耐えたッ!?」
力を振り絞り翼をばたつかせる
足は海面を蹴り飛ばし、文字通り水上を走るように前へ前へと進む
初速の勢いは失いながらも猛然とメガカメックスに突撃する
ヲ級「ソンナ無様な最期ハ許サナイッ! 非道にハ、非道の気高サが無くてはナラン!!!」
ヲ級「散ルなら華々シク散レッ!!!」
アーケオス「ケェェェェェエエエエ......ッ!!!」
ゴオオオオオオン!!!
白露「......」
吹雪「カ......」
ショタT「カメックス!!!」
メガカメックス「ガ......メェ......ッ!!!」
アーケオス「キェェェ......ッ!!!」
アーケオスの諸刃の頭突きがメガカメックスの土手っ腹に食い込む
両者とも歯を食いしばる
ピキッ ピキッ
甲羅が軋む嫌な音が鳴る
793
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/27(金) 22:11:05 ID:DtZhh13.
白露「......伝わったよ。そっちには、そっちのプライドってもんがあるんだね」
白露「でもねぇッ!!!!」
メガカメックス「ガァァァァッ!!!」
バァン!!
アーケオス「キャォォォッ!?」
メガカメックスが腹部に込めた力を解放し厚い甲羅が衝撃を弾き返す
反動で大きく吹き飛ばされるアーケオス
白露「どんな悪い事されようが! どんな正論並べられようが! 絶対に、勝ちは譲らないっ!」
白露「あたしは白露! 一番になる女よっ!!!」
メガカメックス「ガメエエエエエ!!!」 ド ン !
ザバァン!
ヲ級「............」
眼の前に浮かぶ自分の分身をただ眺める
折れた翼が花びらを散らし海面が色鮮やかに染まる
アーケオスはたおれた
___________
_______
___
794
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/27(金) 22:12:21 ID:DtZhh13.
海岸
ショタT「吹雪ちゃん。わざわざ送ってくれてありがとう」
吹雪「私はあんまり力になれなかったけどね......全部白露ちゃんのおかげ」
白露「ひっひー♪」
吹雪「でも本当によかったよ、ショウタくん。これで無事に帰れるね」
ショタT「吹雪ちゃんは、帰り気をつけてね。連中の仲間がいるかもしれない」
白露「だったら、またあたしの出番ね! なんせここは白露の縄張りだからっ!!」
白露「海は平和は、あたしが守るっ!!」キリッ!
吹雪「あ、あんまりあの人たちの影響受けない方がいいよ......」
白露「ショウタ! なんやかんやあったせいでアンタとの決着つけれなかったけど、今は見逃してやるわ!」
ショタT「え?」
白露「今の白露は最強過ぎて勝ち目ないからまた今度にしてあげる、ってこと!」フーン!
吹雪「すごい自信過剰......」
白露「次に会う時までにキッチリ修行しておきなさい! あんたとのバトル、楽しみにしとくよっ!!」
ショタT「うん、僕もだよっ!」
白露&ショタT「いひひひっ」
吹雪「いいなー、そういう仲って」
白露「何言ってんの! 吹雪も戦友! アンタや秋月達と戦って勝ち取った勝利はあたしの誇りだよっ!」
吹雪「えへへっ♪ ありがとう、白露ちゃん」
白露「じゃあ折角だし、みんなで一緒に言ってみよう。せーのっ」
白露・ショタT・吹雪「すぅ......」
(一呼吸)
「「「一番目指すよーっ!!!」」」
続くったら続く
795
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/27(金) 22:13:24 ID:DtZhh13.
大淀博士「さーて今回のポケモンは」
大淀博士「ぴっぴかちゅう!」ガチャ
No.567
大淀博士「No.567と言えば、そう、アーケオスですね」
大淀博士「大昔に絶滅したポケモンで、鳥ポケモンの祖先と考えられています。化石から復元することで現代に蘇りました」
大淀博士「群れで狩りをし、追い詰めた獲物を空から強襲して仕留めます。でも飛ぶより走るほうが得意だとか」
ノッソノッソ
(地に足つけてのっそり歩いてくるアーケオス)
アーケオス「ア?」
大淀博士「ひゃだ...ひゃだ...!! あなた、アーケオス......って言うのねっ!! かわいすぎよっ!! この顔立ちに、このムッチリ、ムッチリ、ムッチリしたカラダ!! あんたたち、」
アーケオス「ケェッ!!」ドン!
(アクロバットにドロップキック決めるアーケオス)
大淀博士「逝くわよっっっ!!!!!!!」バキィッ!
ここで一句
アーケオス
モフモフしたいわ
嗚呼毛雄
大淀博士「みんなもポケモン、ゲットですよ」
796
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/27(金) 22:15:35 ID:DtZhh13.
次回
登場キャラ
>>797
ポケモン
>>798
797
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/28(土) 00:42:34 ID:5pmyaXqk
秋津洲
798
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/28(土) 06:47:39 ID:mykZDbjc
デリバード
799
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/29(日) 22:02:19 ID:QL0D28VI
(最近長くなりがちで)これはキツいですよ
思えばもう800レスなんですね
多分そう遠くないうちに無理やりにでも畳むつもりなので読んで頂ければ幸いです
800
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/29(日) 22:02:46 ID:QL0D28VI
ある日の昼前
〜トレーナーズスクール男子寮〜
二人の少年が自分のベッドで寝転んでいる
グゥゥゥゥ......
ハウ「腹減った」
グラジオ「減ったな」
ハウ「でも飯準備する気にならないや」
グラジオ「そうだな」
ハウ「涼しいからいつまでもお昼寝したい」
グラジオ「暑い時も昼寝してたけどな」
ハウ「もう夏休みも終るのか〜」
グラジオ「俺らの夏はとっくに終わってるさ」
ハウ「まぁのんびり出来てよかったけどね〜」
グラジオ「まぁな」
ハウ「......」
グラジオ「......」
ハウ「ショウタも家帰ってのんびり出来た〜?」
ショタT「......」キュッ
(鏡の前で襟を正しシャツを伸ばす少年)
ショタT「ふっ......」キラリーン
(謎ポーズ)
ハウ「............」
ハウ「何か変なこと仕込んだ?」
グラジオ「変なことじゃない」
801
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/29(日) 22:03:42 ID:QL0D28VI
グラジオ「デートらしいぞ」
ハウ「へー」
ショタT「そっ、そういう訳じゃ......っ///」
グラジオ「言っておくが俺からしたらまだまだ地味過ぎる。もっと腕に」
ハウ「それで、デートと変なポーズとなんの関係が?」
ショタT「さすがに人前ではしないよ! こんなポーズ」
グラジオ「フッ......(苦笑)」
ショタT「あとデートじゃなくて......ちょっと真面目にお話したいって誘われただけ、だから......」
ショタT「以前グラジオくんが教えてくれたでしょ。トレーナーズアカデミー。そこに行ったとき、優等生の女の子とバトルしてさ」
ショタT「なんというか、一目置いてもらって......その縁で」
ハウ・グラジオ「......」
ハウ「デートだよね?」
グラジオ「デートだな」
ショタT「違うよ」
802
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/29(日) 22:04:25 ID:QL0D28VI
ショタT「じゃあもう出かけるから。僕の分のご飯はいらないからね」
ハウ「楽しんできなよ〜」
グラジオ「健闘を祈るぞ」
バタン
(戸が閉まる音)
ハウ「............」
グラジオ「............」
ハウ「ショウタに飯準備させるつもりだったのに」
グラジオ「フッ......」
ハウ「......」
グラジオ「......」
ハウ「ピザ食べたい」
グラジオ「そうか」
ハウ「宅配で割り勘」
グラジオ「構わん」
ハウ「ツナマヨ」
グラジオ「マルゲリータ」
ハウ「食おう」
グラジオ「食おう」
そういうことになった
803
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/29(日) 22:05:19 ID:QL0D28VI
トレーナーズアカデミー学園都市
〜喫茶店にて〜
ショタT「......///」ドキドキ
夕雲「うふふっ♪ また一段と凛々しくなったのね、ショウタさん」
ショタT「そ、そんなことないよ......」
夕雲「夕雲も、張り切っておめかしして来た甲斐がありました。あなたに不釣り合いだといけませんから」
ショタT「そそそ、そのようなことは御座いません......」
夕雲「もぅ、ダメよ? そんな固くなっちゃ......ね?♥」
ショタT (余計緊張します)
ショタT「......」
ズズー(熱々のコーヒーを啜る)
ショタT「熱っ!!」
夕雲「あらまぁ......本当に世話の焼ける人。大丈夫?」
テーブルナプキンで口を拭いてもらう少年
ショタT「だ、大丈夫です......///」
______________
_________
_____
804
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/29(日) 22:06:24 ID:QL0D28VI
静かな散歩道を歩く二人
ショタT(緊張し過ぎて全然話せなかった......)
ショタT「............な、なんかごめん。ちょっと、ああいう雰囲気慣れてなくて」
夕雲「ふふっ♪ これから慣れていけばいいのよ」
夕雲「それに、誘った私の方にも気遣いが足りてなかったわね。ごめんなさい」
ショタT「いや、本当に僕が情けないだけだから......」
夕雲「でも夕雲は、あなたのそういう所も素敵だと思ってるわ。だから落ち込んじゃダメよ?」
ショタT「あっ......ありがとう///」
夕雲「うふふっ♥」
夕雲「......それじゃあ、ちょっと本題ね」
ショタT「?」
夕雲「ショウタさん......あなたは、今の学校生活に満足してる?」
ショタT「え? んー......まぁ悪くないかな」
夕雲「そうなのね。私は......ちょっと退屈」
ショタT「なんか、優等生なりの悩みって感じだね」
夕雲「それでね、思ったの。あなたが傍にいてくれたら、もっともっと彩のある日々が送れるんじゃないかしらって」
ショタT「えっ......?」
夕雲「ねぇ......こっちの学校で、夕雲たちと一緒にお勉強してみない?」
ショタT「............それは」
<カモオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォ!!!
夕雲・ショタT「!?」
805
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/29(日) 22:08:07 ID:QL0D28VI
デリバード「でり〜っ!」ジタバタ
レ級「大人しくしナ!!」
ガオガエン「ガオオオッッッ!!」ギロッ!
デリバード「デリッ......」ビビクン
ガオガエンの脇に抱えられたデリバードが縮こまる
レ級「ン〜〜〜ッ♪ いい匂いだゼェ〜、コイツ?」
ガオガエン「ガオガオッ♪」
秋津洲「やめてっ! その子だけは放してかもっ! って、かもじゃなくて絶対放してっ!!」
ガオガエンに掴みかかる少女
レ級「ウルセェ!」
ガオガエン「ガオッ!!」
ドン!
ガオガエンの軽いラリアットで少女が大きく吹っ飛ぶ
秋津洲「きゃああああああっ!!」
ズザアアアア
デリバード「デ、デリ〜〜ッ!!」
デリバードの目がら涙がこぼれる
レ級「コンナ旨そうな匂いさせてオイテ食うなとか馬鹿かテメェッ!」
レ級「行くゼ、ガオガエン。早くリコ姉トコ持って帰って食っちまおうゼ!」
ガオガエン「ガオッ!!」
806
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/29(日) 22:09:20 ID:QL0D28VI
タッタッタッ
柄の悪いトレーナーとポケモンのコンビが走り去ってゆく
デリバード「デリ............」
連れ去られるポケモンとそのトレーナーとが目を合わせる
非力さと涙に覆われた瞳が鏡のように映る
秋津洲「デリバード......ごめん......助けて......あげられなくて......」ボロボロ
<大丈夫ですかーー!
秋津洲「............?」グスン
ショタT「はぁ、はぁ......これは、いったい何が?」
夕雲「ひどいお怪我を......今お助けを」
秋津洲「わっ......私のことはいいかもっ! それよりっ......!!」
・・・ ・・・
ショタT「......えっ!? ポケモンを攫われた!?」
夕雲「酷いことを............」
〜トレーナーズスクール男子寮〜
ハウ「ピザ楽しみだな〜」ワクワク
グラジオ「フッ」
続く
807
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/04(金) 22:34:20 ID:6TimNxlk
夕雲「私は夕雲、こちらはお友達の」
ショタT「ショウタです」
秋津洲「ぐすん......あたし、秋津洲。相棒のデリバードと一緒にピザのお店をやってるの」
秋津洲「............でも、そのデリバードが連れ去られて......しかも、すっごく怖そう人と強そうなポケモンで......」
秋津洲「デリバードが食べられちゃうかも〜〜〜〜〜っ!! うえええぇぇぇん!!(泣)」
夕雲「事情は分かりました。ショウタさん」
ショタT「うん、分かってる。助けに行かなきゃ」
秋津洲「確かあっちの方向に走っていったけど......」
秋津洲が指差す方向に鬱蒼とした森が佇んでいる
秋津洲「もうどこ行ったか全然分かんないかも〜〜〜......」
夕雲「.............?」
道端にある目印を見つける
夕雲「お利口な子ね。行きましょう」
ショタT「え?」
秋津洲「......?」グスン
808
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/04(金) 22:35:24 ID:6TimNxlk
〜どこかの空き地〜
ザッザッザ
レ級「昼飯だゼー、リコ姉」
ガオガエン「ガオォ!」
デリバード「......」ブルブル
周囲を木々に囲まれた空き地
足を踏み入れると生えっぱなしの夏草がカサカサと音を立てる
レ級「相変わらず何もネェ所ダナ」
奥に佇む女性が鋭い眼光を投げる
リコリス棲姫「アタシの自慢の箱庭ニ、文句デモ?」
レ級「マァそう怒ンナヨ。ホラ、昼飯ダゼ!」
ガオガエン「ガオッ!」グッ
デリバード「デッ......!」ビクッ
デリバードを差し出すガオガエン
レ級「ドウだ、旨そうな匂いダロ?」
リコリス「......何でデリバードごと?」
レ級「エ? どういう意味?」
リコリス「荷物だけブンどればよかったダロ。まさかデリバード食わせる気か?」
レ級&ガオガエン「............?」
レ級&ガオガエン「......」クンクン(デリバードの匂いを嗅ぐ両者)
レ級&ガオガエン「......」クンクン(デリバードの荷物の匂いを嗅ぐ両者)
レ級&ガオガエン「............」(目を合わせるトレーナーとその相方)
レ級「テヘペロ☆」 ガオガエン「ガオガオ☆」
リコリス「ドアホか」
デリバード「......」ホッ
809
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/04(金) 22:36:19 ID:6TimNxlk
レ級「テェメェェェ! 自分が食いモンじゃネェって分かってンナラさっさと言えやゴルァァァァ!!」
ガオガエン「ガオオオオオオオォォォォォォォッ!!!!」
デリバード「デリィィィィィイ!?」ビクビクビクッ!
リコリス「ドーデもイイ、サッサと中身寄越シナ」
レ級「ソウダな、ホラよ!」
荷物の中にあるピザの箱を取り出す
箱を開ける
リコリス「............」
中から出てきたピザは端の耳部分がきれいにちぎり取られている
レ級「ホーラ、イイ匂いダゼ〜。アタシ、ツナマヨ貰うゼ」
ガオガエン「ガオ〜」
リコリス「オイ」
レ級「ア?」
リコリス「コノ世には、耳の無いピザなどと言う趣のナイ物が存在スルのカ?」
レ級「別に無くてイーじゃん。味ネェし」
< かもぉぉぉぉぉぉおおお!!
レ級「アァン!?」
ガオガエン「ガオッ!?」
リコリス「......?」
デリバード「でり〜〜〜っ(嬉)!!」
ザッ!
秋津洲「デリバード、見つけたかも!」
810
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/04(金) 22:37:51 ID:6TimNxlk
ショタT「夕雲ちゃんの言う通りだったね!」
夕雲「ちぎれたパンの耳を辿るなんて、お伽噺みたいでロマンチックね」
レ級「アアアアアアアアアアアアアアッッッ!!!」
ショタT「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
顔を合わせると同時に叫ぶ二人
リコリス「アノ顔ハ......?」パサッ
手元に置いてあった2枚の手配書に目をやる。片方に描かれた少年の顔と眼の前の顔を見比べる
ショタT「何かと思ったらまたコイツ......!」
レ級「てめェの方ダヨッ!!! ダガ会えて嬉しいゼ!」バッ!
手配書を見せ付ける
夕雲「......!」
レ級「なんせテメェとコノ小娘ぶっ潰せば、離島の姉貴からガッポリ小遣い貰えるンダからヨ!!」
ガオガエン「ガオォォォッ!!」
リコリス「離島嬢のバカにもつき合ってみるモンだナ」
秋津洲「えぇっ!? 君そんな指名手配されるような悪い人なのっ!? 見かけによらないかも〜......」
ショタT「色々あったんですっ! というかどう見たってあっちの方が絶対悪そうでしょう!」
ショタT「ゆ、夕雲ちゃん......もちろん誤解だよ。分かってくれよね......?」
夕雲「............」
レ級が見せ付けてきた手配書
その片方の赤髪の少女を睨み付ける夕雲
夕雲「ふーん、随分と楽しい夏休みを過ごせたのねっ」プイッ
ショタT「あ、あれっ......」
811
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/04(金) 22:39:01 ID:6TimNxlk
レ級「サァー、ヤッテやるぜ、ガオガエン!!」
ガオガエン「ガオォォォッ!!」
リコリス「下がれ」
レ級「エ?」 ガオガエン「ガオ?」
リコリス「私の庭で、勝手に騒がれたら困るンダ」
レ級「デ、デモヨォ......」
リコリス「悪い事は言わナイ。やめておきナ。ココは私のフィールドだ」
レ級「ワ、分かっタヨ......リコ姉に任せル......」
リコリス「安心シロ。報酬はお前にクレテやる。あのガキはお前が離島嬢の所まで持って行きナ」
レ級「マジー? だったら何も文句ネェヨっ!」
リコリス「という訳ダ。遊んでモラオウカ。行っておくガ逃げたらコイツがタダじゃ済まないヨ」
デリバード「デリっ!?」
レ級「大人しくシテナ! 人質ナラヌ鳥質ダゼ!」
ガオガエン「ガオッ!」
秋津洲「ひどい! デリバードを返して......!」
リコリス「返してヤルサ。このバトルが済んだらナ」
ショタT「............」
夕雲「......あいにく私、ならず者と手合わせすることは出来ません。我が校の品格に関わりますので」
不機嫌そうに言い放つ夕雲
ショタT「......そうだよね。ごめん、夕雲ちゃん。君をこんなことに巻き込んじゃって......」
申し訳なさそうに答える少年
夕雲「............」
812
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/04(金) 22:39:42 ID:6TimNxlk
ショタT「行くよ、僕のポケモンたち!!」
リコリス「フ......歓迎してヤルヨ」
夕雲「はぁ......ダメね、夕雲ったら」
溜息をつく
ショタT「モロバレル、頼んだ!」
リコリス「来イ、ダーテング!!」
ポゥン!
ポゥン!
モロバレル「バレッ!」スタッ
ダーテング「ダーーーッ!!」バサッ
秋津洲「なんか悪そうなのが出て来たかも......」
夕雲「ダーテング。草と悪の複合タイプ。トレーナーに似てよこしまな顔付きね」
リコリス「けッ!」
ショタT「でも、相性は悪くない! 行くよ、モロバレル!!」
モロバレル「バレーッ!」
攻撃の構えを取る
リコリス「ダーテング、『グラスフィールド』」
ダーテング「ダァァァァァァァ......!」カッ
813
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/04(金) 22:40:23 ID:6TimNxlk
ダーテングが目を光らせ呪を唱える
それに呼応し場に変化が起こる
ガササササササ
秋津洲「な、なにこれ......!?」
夕雲「おかしい......グラスフィールドは場に草を茂らせる変化技のはず......なのに」
ショタT「か、枯れていく......草が」
青々と茂っていた雑草が何かに力を奪われるかのように萎む
茶色い地面が顕になったのち、何かが一斉に芽吹いてゆく
急激に成長を遂げた茎の先端の蕾が鮮やかな色と共に花開き
夕雲「悪趣味ね......」
ショタT「確かに草は草だけど......これって......」
秋津洲「ひ、彼岸花!?」
真紅の華が一帯を赤一色に染める
リコリス棲姫「サァ......掛カッテ来ナ」
続く
814
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/05(土) 22:09:17 ID:1m2kSf9A
場に彼岸花が咲き乱れる
秋津洲「ちょ、ちょっと縁起悪いかも〜〜〜......」
リコリス棲姫「安心シナ。コイツらはイイ奴ダ。お前にも恵みをくれてヤルサ」
ショタT「恵み......?」
夕雲「普通、グラスフィールドによって植えられた草花は、地面に接している者に滋養を与えてくれるわ」
ショタT「そっか、体力を回復させる効果があるんだね」
夕雲「でも......嫌な予感がする。気をつけて下さい、ショウタさん」
ショタT「うん、ありがとう。夕雲ちゃん」
ショタT「モロバレル、『クリアスモッグ』だ!!」
モロバレル「バレーーーッ!!!」プシューーーー!!
透明な毒霧を相手に噴きつける
ダーテング「ングッ......!?」ゴホッ
ショタT「効果は抜群だ!」
モロバレル「バレッ!」
リコリス「フン」
キラン
ダーテング「ダァァァァ」
彼岸花が揺らめき力を分け与える
815
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/05(土) 22:09:59 ID:1m2kSf9A
秋津洲「回復されまくって倒せないかも......なんてことないよね?」
夕雲「フィールド効果の回復量は高が知れてるわ。気にせず攻め続けるのよ」
ショタT「うん! もう一度クリアスモッグだ!」
リコリス「ダーテング、『神通力』!!」
ダーテング「ダーーーーッ!!」カッ!
モロバレル「バレーーーッ!!」プシュー!
ダーテング目が光り、身体から霊気が湧き上がる
立ち上るエネルギーが念力となってモロバレルを襲う
それに遅れダーテングも毒霧を受ける
モロバレル「バレレーッ......!」ズキッ
ダーテング「ダァァァ......ッ!」ゲホッ
ショタT「しまった、エスパー技か......! でも!!」
モロバレル「モロッ!!」キランキラン!!
モロバレルの身体がきらめく
ショタT「モロバレルに持たせた『黒いヘドロ』の効果、そしてグラスフィールドの効果で体力を回復!!」
夕雲「ふふっ。いい道具を持たせてるのね」
レ級「ケッ! アタシのガオガエンが出りゃあんなキノコ」
リコリス「黙って見てナ」
ダーテング「ダァァァ......!」キラン
816
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/05(土) 22:10:54 ID:1m2kSf9A
リコリス「じゃあ、これならドウダ? ダーテング、『暴風』!!」
ダーテング「ダァァァァッ!!」
バサァッ!!
ダーテングが両手を大きく扇ぐ
真紅の花びらが舞い上がる
秋津洲「きゃぁぁぁぁっ!」
ショタT「今度は飛行技かっ......!」
ゴオオオオオオオオオオッ!!!
暴風がモロバレルを空中に持ち上げ
モロバレル「バレーーーッ!?」
ドォン!!
地面へと叩きつける
ショタT「大丈夫!? モロバレルっ!」
夕雲「いや......」
モロバレル「バレバレ〜〜っ?」ピヨピヨ
ショタT「まずい、混乱してる! しっかりして!」
モロバレル「バッ......! バレレッ!!」
バキィッ!
訳も分からず自分を攻撃する
レ級「ヘッ、ザマネェナ!」
リコリス「これでトドメだ。ダーテング、神通力!!」
ダーテング「ダァァァァァッ!!」
カッ!
目が光る。放たれた念力が満身創痍のモロバレルに追い討ちをかける
ショタT「くっ............!!」
モロバレル「バ......レ......ッ......」
バタッ
モロバレルはたおれた
817
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/05(土) 22:11:25 ID:1m2kSf9A
ドクン
鼓動
ショタT「うっ......!」ガクッ
地に膝を着く少年
夕雲「......ショウタさん、大丈夫っ!?」
秋津洲「えっ、な、なんなの!?」
少年の額に大粒の汗が滲む
ショタT「はぁーっ......はぁーっ......な、なんだこれ......」
動悸が激しくなる
リコリス「フッ......少シ、刺激が強過ギタカ?」
夕雲「......」
睨み付ける
夕雲「......説明して頂けますか? いったいどんな仕掛けが?」
ブチッ
地面から一本の花を引き抜く
リコリス「コノ花がくれるノサ。恵みモ、毒モ」
818
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/05(土) 22:12:16 ID:1m2kSf9A
夕雲「毒......」
リコリス「私はネェ、生温い戦いに興味はナインダヨ。トレーナーも命賭けなきゃ、ツマラナイだろう?」
リコリス「ダカラこのフィールドに『種』を植えておいたのさ。本気のバトルをする為の仕掛けをネ」
リコリス「コノ花が与える毒が、トレーナーとポケモンに作用し神経を昂ぶらセル。スルトドウダ?」
リコリス「自分のポケモンと一緒に戦ってる気分にナルダロウ? ドウダ、瀕死の味ハ?」
夕雲「............」チラッ
モロバレル「バレッ......」グタッ
力なく地に伏せるモロバレル
ショタT「はぁーっ、はぁーっ......!」ゼェゼェ
秋津洲「ショウタくん! しっかりして、どうしたの!?」
ショタT「お......おかしい......もう、治ったはずなのに......」
苦しそうに脇腹を押さえる。塞がったはずの傷が疼く
ショタT「(......思い出す......あの時を......)」
肩を震わせる
夕雲「ショウタさん......」
リコリス「にしても情けネェガキだ。もう少しヤルかと思ってたケドナ」
819
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/05(土) 22:12:51 ID:1m2kSf9A
ギュッ
夕雲「......大丈夫」
ショタT「え......?」
秋津洲「きゃっ......///」
夕雲に優しく抱きしめられる少年
レ級「ヒューッ」
リコリス「ませてんナ。最近のガキは」
ショタT「ゆ、夕雲ちゃん......」
夕雲「私の知らないうちに、とても辛いことを経験したのね......」
夕雲「あなたが一番苦しんでいた時に傍に居てあげられなかったこと、夕雲、とても悔やみます」
夕雲「でも大丈夫よ。もう夕雲が、ずっとずっと、一緒に居てあげますから。だから安心して」ギュッ
ショタT「......僕は......」
夕雲「怖いのね。でもいいじゃない、別に」
夕雲「夕雲が、全部包み込んであげる。だから、もっともっと、甘えてくれても、いいんですよ」
ショタT「............ありがとう」
夕雲「うふふっ。でもちょっと待ってて下さいね」
少年の持つ空のモンスターボールを優しく取り上げる
夕雲「......秋津洲さん、ショウタさんをよろしく」
秋津洲「えっ、あっ、は、はいかもっ!」
820
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/05(土) 22:14:21 ID:1m2kSf9A
夕雲「戻りなさい、モロバレル」
モロバレル「バッ......」
ポゥン
夕雲「あなたもよく頑張ってくれましたね。お礼を申し上げます」
夕雲「後は......この夕雲に任せてちょうだい!!」
秋津洲「ええっ!? 夕雲ちゃんがやるの!? だ、大丈夫なの......?」
夕雲「実力に関してならご心配なく。それ以外の問題について今は考慮しませんが」
リコリス「本当にイイのカイ、お嬢ちゃん? 言うケド私は、お前のようナ奴コト嫌イダヨ」
夕雲「嬉しい限りです。お互い様ね」
リコリス「チッ......手加減はイラネェ。ありったけの戦力注ぎ込んで来ナ」
リコリス「このバトルでテメェの身が持てバの話だがナァッ!!!」
夕雲「言われるまでもありません。持てる限りの力で貴女の仲間を一人残らず沈めてあげる」
(殺気)
レ級「ゲッ!?」ビクッ!
ガオガエン「ガオッ!?」ビククッ!
デリバード「デッ!?」ビビクン!
リコリス「面白ェ......!!」
レ級「オイオイ、正気かよコイツら......」←引き気味
秋津洲「て、てててっ! 夕雲ちゃんちょっと忘れてない!? あっちには鳥質のデリバードが!」
夕雲「関係ないわよ! みんな一緒に沈みなさい!!!」
秋津洲「ええええええええっ!?」 デリバード「でりいいいいいいっ!?」
続く
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