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【誕生日スレ】今日は何の日?【総合】

753名前なんか必要ねぇんだよ!:2015/09/29(火) 11:18:35 ID:Qo20xywk
9月29日はポンペイウスが産まれた日です

マリウスが軍制改革を進めていた前106年9月29日に産まれたポンペイウスは、若くしてスッラのもとで軍事的才能を発揮し、マリウスとの戦いで軍功を重ねていきました
アフリカ・シチリアでマリウス派を破り、ヒスパニアでのセルトリウスの反乱も鎮圧し、スパルタクスの起こした剣奴の大反乱をも鎮圧して民衆の人気を獲得し、前70年にはクラッススとともにコンスルに当選します

前68年にローマで穀物不況が起こると、イタリアへの穀物供給を妨げるエーゲ海の海賊を討伐するためポンペイウスには地中海沿岸における属州総督の権限を3年間行使できる権限を与えられ、ポンペイウスはこれに応えすぐさま海賊討伐に成功しました
また苦戦に陥っていたミトリダテス戦争の指揮権もまたポンペイウスに与えられ、ポンペイウスはただちにミトリダテスを破り、ヘレニズム諸国を制圧、シリア・ビテュニア・ポントゥスが新しい属州となります

こうしてポンペイウスの人気が日に日に高まるなかで、クラッススもまた名声を求め、多くの政治家に融資し裁判での弁護活動で影響力を持ち、また積極的な外征を進めようとしました
カエサルもまた頭角を現し、ポンペイウスに対する軍事権付与への支持やアッピア街道への私財投入などで民衆の人気を得、民衆派のリーダーとして活躍します
この中で特に名声の高いポンペイウスと、彼をライバル視するクラッススは不仲で、カエサルが両者を仲介する形で前60年に成立したのが第1回三頭政治でした

三頭政治は前53年にクラッススが対パルティア戦争で戦死して瓦解、そしてカエサルがガリア遠征で大いに威信を高めることになると、ポンペイウスは自分の地位を脅かすものとしてカエサルを敵視するようになり、元老院と協力してカエサルを事実上の国敵としたのです
これに対しカエサルが武装解除せずにルビコン川を渡り、ローマへと進軍したのは>>423で見た通りです
ポンペイウスはギリシアに移り、持久戦によってカエサル軍を苦しめましたが、>>244のファルサロスの戦いで敗北、エジプトに逃れますが、プトレマイオス朝のファラオであるプトレマイオス13世によって暗殺されました
奇しくも誕生日と同じ9月29日、カエサルの宿敵は歴史の舞台から去ったのでした


本日はポンペイウスの誕生日にして命日です


参考文献
・長谷川博隆『カエサル』講談社、1994年
・北原敦編『世界各国史15 イタリア史』山川出版社、2008年
・桜井万里子・本村凌二『世界の歴史5 ギリシアとローマ』中央公論新社、2010年


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