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【誕生日スレ】今日は何の日?【総合】
417
:
Republica de Venexia
:2015/01/08(木) 00:12:57 ID:???
1月8日はインノケンティウス3世がローマ教皇に即位した日です
>>294
で聖職叙任権闘争がひとまずの終息をみて以降、教皇権は皇帝権に対してやや劣勢が続いていました
というのも、神聖ローマ皇帝となったホーエンシュタウフェン家のフリードリヒ=バルバロッサが皇帝権からの独立を図り、「神聖帝国」という名称を用いるなど、皇帝がキリスト教世界を支配するという姿勢を前面に出していたからでした
バルバロッサは第3回十字軍で急死するものの、その後を継いだハインリヒ6世がその政策を受け継ぎ、強力な皇帝権を打ち立てようとしたのは
>>395
で見た通りです
ところがこのハインリヒも急死し、後に残されたのはわずか2歳のフリードリヒ2世でした
1198年1月8日、ローマ教皇インノケンティウス3世が即位したのはこのような状況においてでした
インノケンティウスはその在位中、教皇権の新たな方向づけを行います
彼はローマ教会の書記局を再編成、優秀な教会法学者をブレーンとして教皇権による集権的な統治を実現します
西欧世界に対しても、混乱が続く神聖ローマ帝国を尻目に教皇の至高権に基づく支配を進め、各地の教会に対し教皇君主政と称される支配体制を確立させたのです
インノケンティウスはその在位中、フランス王フィリップ尊厳王やイングランド王ジョン欠地王に対抗し、特にジョンに対して破門を行い、赦免の引き換えにイングランドを封土として差し出させるなどの強権を発揮しました
また12世紀において皇帝が主導していた十字軍ですが、インノケンティウスは教皇の名の下で第4回十字軍を実現させ、異端のカタリ派に対するアルビジョワ十字軍も行いました
そんなインノケンティウスのハイライトは1215年に開かれた第4回ラテラノ公会議で、彼は一千人以上の司教、修道院長などの聖職者、その他俗人の代表者の前で「教皇は太陽、皇帝は月」という演説を行い、教皇権の絶対性を示したのでした
本日は教皇権絶頂期の誕生日です、おめでとうございます
参考文献
・P.G.マックスウェル=スチュアート、高橋正男監『ローマ教皇歴代誌』創元社、1999年
・堀越孝一編『新書ヨーロッパ史 中世篇』講談社、2003年
・八塚春児『十字軍という聖戦 キリスト教世界の解放のための戦い』日本放送出版協会、2008年
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