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【誕生日スレ】今日は何の日?【総合】

395Republica de Venexia:2014/12/26(金) 00:25:43 ID:???
12月26日はハインリヒ6世の息子が産まれた日です

神聖ローマ帝国ホーエンシュタウフェン朝は、フリードリヒ=バルバロッサの時代にドイツでの王朝権力を固定化し、その王権に対抗しようとする教皇権に挑戦し、皇帝権の新たな段階へと踏み出そうとしていました
フリードリヒは皇帝指揮による十字軍を成功させ、皇帝権の確立を図りましたが、第3回十字軍において遠征中に溺死するという不運な最期を遂げます

フリードリヒの後を継いだハインリヒ6世は先代の帝国・皇帝政策をさらに発展させ、地中海世界に強大な皇帝権を打ち立て、古代ローマ帝国を復活させるという「世界支配計画」を打ち出します
同時に帝国を選挙王制から世襲王制に変更し、「世襲帝国計画」をも実行に移そうとしました
1194年12月26日には皇后コンスタンツェとの間にフリードリヒが誕生し、さらにイェルサレム、そしてビザンツ帝国征服の十字軍の準備を進め、ハインリヒの計画は実現に向かおうとしていました

しかしこの壮大な帝国計画はドイツ諸侯やローマ教皇の反発によって難航し、さらに十字軍遠征準備中にハインリヒが36歳で急死したため挫折、皇帝位もまたホーエンシュタウフェン家から宿敵であるヴェルフェン家へと移ってしまいました
幼いフリードリヒは>>359で見たようにやがてフリードリヒ2世として皇帝に即位し、ローマ教会から「アンチ・キリスト」と恐れられ、「玉座に座った最初の近代人」と称される開明的な君主へと成長していくのでした


本日はフリードリヒ2世の誕生日です、おめでとうございます


参考文献
・スティーブン・ランシマン、榊原勝・藤澤房俊訳『シチリアの晩禱 十三世紀後半の地中海世界の歴史』太陽出版、2002年
・菊池良生『神聖ローマ帝国』講談社、2003年
・ハンス・K・シュルツェ、五十嵐修他訳『西欧中世史事2 皇帝と帝国』ミネルヴァ書房、2005年


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