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('A`)怪人のようです
568
:
同志名無しさん
:2014/11/18(火) 22:33:17 ID:L6tMzAuAO
超巨大露天風呂
運転手はドクオの話を聞いている。というか、聞かされている
でもなく、聞いているふりをしている
( ∀゚キ)「ふうん」
('A`)「今時いねぇっすよね?孤児で話が噛み合わないくらい頭が悪くて」
('A`)「サーカスに買われて、体を売らされてる……みたいな不幸少女なんて」
( ∀゚キ)「だなー」
('A`)「テンプレ過ぎて笑っちまいません?」
( ∀゚キ)「笑うよなー。ああ、悪いけどちょっくら背中流してくんな」
(*'A`)ノシ ゴシゴシ「でもねー。なんか、なんかいいんだなーその子の笑顔」
( ∀゚キ*)「そうかいいかー。あ、もすこし力入れてくれ」
(*'A`)ノシ ゴッシゴッシ「ああいうのを無垢、って言うんすかねー?天衣無縫?違うかな?」
( ∀-キ*)「言うんだよなー。……そうそう。そんな感じで頼むぜ」
(*'A`)ノシ ゴッシゴッシ「あんまりなテンプレで、笑えちまってしゃーないから、ちょっと騙されてみても面白いかなー?とか思うんすよwww」
( ∀-キ*)「騙されるのもいいなー。うんいいぜ」
(*'A`)「や、もちろん俺は分かってますよ?そういうのもサーカスの客引きの手なんだって」
(*'A`)「でもまあ、そこまでして来てくれ、ってんなら、ねえ?」
569
:
同志名無しさん
:2014/11/18(火) 22:43:15 ID:L6tMzAuAO
(*'A`)「って訳で、ホント申し訳ないんすけど」
(*'A`)「俺は今回はカラオケはパスの方向みたいな?」
(*'A`)「強制参加じゃねえんすよね?カラオケ。なら……」
(*'A`)「ラブコメ的イベントに、ちょっとからかいに行ったりなんかして」
(*'A`)「みんなに笑いのネタを提供しちゃったりなんかしちゃったりして?」
(*'A`)「やだなぁ。ネタっすよネタ。もちろん……wwwww聞いてます?運転手さん?」
(*'A`)「って……」
('A`)「いねえ」
570
:
同志名無しさん
:2014/11/18(火) 22:45:33 ID:L6tMzAuAO
('A`)「だーれもいねえでやんの」
カポーン……
571
:
同志名無しさん
:2014/11/18(火) 22:55:01 ID:L6tMzAuAO
既に運転手は温泉の仮眠処で、コーヒー牛乳を飲みながら
尻をかきかき横になっていた
( ∀-キ)ボリボリ(……)
( ∀-キ)(さあて。ギコは上手くやってくれるかねぇ?)
( ∀-キ)ボリボリ(……)
( ∀-キ)(うーむ?今夜は何を歌おうかぃ……?)
( ∀-キ)(尾崎豊とか、今の若い者にわかる……のか……)
( ∀-キ)zzz……
572
:
同志名無しさん
:2014/11/19(水) 08:39:19 ID:ZGKd0uckO
(;-@∀@)「いやぁもう、散々な目にあったなぁ」
ゲームセンターから逃げたモランは
トイレで手早く変装を済ませた後、ビリヤード場に移動していた
(-@∀@)「顔の傷が目立つから、今後は常に変装してなきゃだね……っと」
あたかもカンフー映画のように
キューを風車の如く華麗にブン回すパフォーマンスで、衆目を集めておきながらのこの台詞である
モランらしいと言えば、らしくはある
一人、ビリヤード台に向かい
(-@∀@)「ハスラーって映画あったなぁ。格好良かったよなあ。あれ」
などと、わざと周囲に聞こえるような一人言
よそ見をしたままのモランのキューの先が白球にかすれば
?Hのボールが魔法のようにポケットに沈む……
(*-@∀@)〜♪
573
:
同志名無しさん
:2014/11/19(水) 09:08:45 ID:ZGKd0uckO
(-@∀@)フンフーン♪
♪あなたと描く未来なら!
♪叶うはずよ、showtime!
(*-@∀@)コッ!「♪高鳴るハートにっ!」
歌いながら放つショットは、マッセではなく
言うなればスイング
ちょっと気取った魔法使いが、杖を振るような仕草の
型もへったくれもない一打なのだが
ガコン!!
(*-@∀@)「♪嘘はつけ〜ないー!」
ギャラリーにはもうミラクルな魔法にしか見えない
彼はその魔法の杖で、球を沈める魔法をかけているのだ。と
574
:
同志名無しさん
:2014/11/20(木) 14:13:58 ID:6zC5wWyoO
_
( ゚∀゚)ノシ「よー。あんた上手いな」
(-@∀@)「ん??」
ギャラリーを分けて見知らぬ男が現れる
(-@∀@)「何かご用ですか?」
_
( ゚∀゚)「一ゲーム一緒させてくれねーかな?と思ってよ」
妙に気さくな男。だがその物腰は爽やかで、馴れ馴れしさは感じない
わざわざモランのテクニックを見てから挑戦してくるあたり、自信があるのか
興味本位だとしても
ただ息を飲み、モランのプレーを見つめるだけのギャラリーとは違う
_
( ゚∀゚)「俺、ビリヤードのルールはナインボールしか知らねーけど」
(;-@∀@)「……マジで?そんなんで僕と勝負するの?」
つまり、男の知識はあらゆる状況に対応できない。ということ
おそらくは、テクニックも同じなのだろう
つまり、プロでは全然ないと分かる
_
( ゚∀゚)「そんなんで!」
(;-@∀@)「……い、いいっすけど、ね」
この男、ビリヤードをギャンブルのつもりでなく
普通にゲームとして遊ぼうとしているのだな。とモランは思う
575
:
同志名無しさん
:2014/11/20(木) 16:38:42 ID:rl0L6gJs0
怪しすぎる……
576
:
同志名無しさん
:2014/11/20(木) 18:40:55 ID:Tj8BMDx2O
そういえばヒモが居たな
577
:
同志名無しさん
:2014/11/21(金) 01:24:55 ID:QWqNumtYO
_
( ゚∀゚)「ナインボールでいいよな?」
(-@∀@)「ええ。別にいいですよ」
値踏みするような目でモランを見つめる男
賭ける金額も決めず、コイントスもなしに一打目……ブレイクショットを勝手に打つ
スコーン!
_
( ゚∀゚)「あちゃ?一個も落ちねえか。ま、こんなもんかなー」
(;-@∀@)「あ、あのねぇ……」
マナー知らずな男にやや困惑しながらも、キューを構えるモラン
男のショットは極々素直で、上手くはないが下手くそでもない
つまり、ちょっと馴れた素人といった程度の腕前だ
モランには敵うべくもなかろう
(-@∀@)「……まあいいや。さくっと終わらせますよ」
_
( ゚∀゚)「駄目だよそれじゃ?」
(;-@∀@)「え?」
_
( ゚∀゚)「さくっとじゃ、金が取れるプレイとは言えない」
(;-@∀@)「???」
男が何を言ってるのか、モランには分からない
578
:
同志名無しさん
:2014/11/21(金) 01:41:42 ID:QWqNumtYO
_
( ゚∀゚)「自己紹介がまだだったなー?俺はこういう者だよ」
男は名刺を差し出す
(-@∀@)「フリー・プロデューサー……?ジョルジュ長岡、さん」
_
( ゚∀゚)「マスコミ関係の仕事をしつつ」
_
( ゚∀゚)「女にぶら下がって食ってますwwwww」
(;-@∀@)「フリー・プロデューサーってなんです?」
_
( ゚∀゚)「あんたみたいな才能ある奴を青田買いして、テレビスターにしたてあげる……そんな商売さ」
_
( ゚∀゚)「あんた、テレビに出てみないか?」
(;-@∀@)
こんな話が現実にあり、そしてそれが自分に回ってくるとは
今まで考えてみもしなかったモランである
_
( ゚∀゚)「見せて欲しいんだ。とりあえず今、この状況で」
_
( ゚∀゚)「あんたが、このゲームをどれだけ『面白い』絵面にできるのか。を」
(-@∀@)「テレビウケを意識してプレイしてみろ。と?」
_
( ゚∀゚)「できねえ。なんて言わせねえよ?」
(*-@∀@)「おもしろい……」
(*-@∀@)「魅せようじゃないの!」
579
:
同志名無しさん
:2014/11/21(金) 02:00:51 ID:QWqNumtYO
_
( ゚∀゚)「あんたの名前は聞かない。プレイを見るまではな」
つまり、一打で自分を売り込んで見せろという訳だ
長岡の眼鏡に叶わなければ、名前を覚える気はないと
(-@∀@)「わかりました。じゃあ、一発録りで」
試されている。試されるのは嫌いなモランではあるが
それ以上に、自分への期待を裏切って背を向けるのは大嫌いなモランだ
僕は
トレジャーハンター・モランだから
トレジャーハンター・モランは
僕のヒーローだから
( ・∀メ)スチャ
無言で眼鏡を外し、キューをそっと撫でる
_
( ゚∀゚)「腹は決まったみたいだな?なら、行こうか!」
_
( ゚∀゚)「レディ……」
_
(*゚∀゚)「アクション!」
580
:
同志名無しさん
:2014/11/21(金) 02:19:06 ID:QWqNumtYO
(`・ω-´)cU「……」
食事を終えたシャキンは、エスプレッソを飲みながら自分の考えに没頭していた
(`・ω-´)「もしも僕の考えの通りなら……」
(`・ω-´)「あの運転手は、多分……」
(`・ω-´)「いや、まさか、そんな、馬鹿な」
なにやら彼なりに、重要な事に気づいている様子で
(`・ω-´)「でも、だとしたら」
(`・ω・´)「ギャンブルバスツアーの勝者は……」
(`-ω-´)フゥ
たどり着いた結論が、あまりに馬鹿馬鹿しすぎて
そんな結論を思った自分に、小さくため息をついてしまうシャキンであった
(`・ω・´)「まあいい。や。とりあえず」
(;`・ω・´)「僕は何を歌おうか……」
そちらの方が、彼には難題であり
またずっと現実的なのだった
581
:
同志名無しさん
:2014/11/21(金) 17:37:23 ID:QWqNumtYO
(#・∀メ)「僕をあんまりなめるな……」
_
(;゚∀゚)「え?」
(#・∀メ)「テレビになんて興味はない!」
(#・∀メ)「僕は」
(#・∀メ)「僕はっ!」
(#・∀メ)「ギャンブラーだっ!!」
ズガッッッ!!!
モランの初めて見せるスタンダードスタイルでのショット
繰り出されるショットは、白球に見た目以上のパワーと怒りを乗せて……
_ グシャ---ッ!
(;>Д<○≡≡≡
ホゲェ
長岡の顔面に突き刺さった
( ・∀メ)「長岡さん。あなたがカメラを構えていたとしたら」
( ・∀メ)「丁度レンズのど真ん中にぶち当たるように打ってみましたwww」
_
(;゚∀゚)
( ・∀メ)「迫力ある画は撮れましたか?長岡さん?」
長岡は痛みを忘れ、一言
_
(*゚∀゚)「ああ!!最高のインパクトを茶の間に届けたぜ!!!」
などとのたまうのだった
582
:
同志名無しさん
:2014/11/21(金) 17:57:42 ID:QWqNumtYO
(-@∀@)スチャ
眼鏡をかけ直し、キューを放り出すモラン
(-@∀@)「って訳ですんで。せっかくのお誘いですが、スターにはなりたくありません」
(-@∀@)「ギャンブラーとして生きるのに、顔を売る必要はないですから」
(@∀@)「とっととカエレ!ママのおっぱいでもしゃぶって出直してこいッ!」
_
( ゚∀゚))コクリ「わかった」
妙に素直にうなずき、長岡はギャラリーに向き直り
そして呼ばわる
_
( ゚∀゚)「ペニサス!おっぱいだ!」
583
:
同志名無しさん
:2014/11/21(金) 18:37:17 ID:QWqNumtYO
('、`*川「はいはい。もー。しょーがないわねぇ。ジョルジュったら……」
_
(*゚∀゚)モミモミ('、`*川
(;-@∀@)
え、なにこの状況
言ったよ?確かにおっぱいでもしゃぶって出直してこいって言ったよ?
_
(*゚∀゚)チューチュー
(;-@∀@)
いやおかしくね?おかしくね?
僕は別にそういう意味で言ってなくね?
('、`*川「はい、おしまい」
_
( ゚∀゚)「サンキュー!」
長岡はペニサスと呼ばれた女性を伴って、モランに改めて近づく
_
( ゚∀゚)「ねぶってしゃぶってきたぞ。おっぱい」
('、`*川「ごめんなさいね。ジョルジュってこんな奴なのよ」
(;-@∀@)「なんというか……」
開いた口が塞がらないモランである
584
:
同志名無しさん
:2014/11/21(金) 19:25:28 ID:llrGLPu.0
サンキューじゃねえよwww
585
:
同志名無しさん
:2014/11/21(金) 19:31:26 ID:QWqNumtYO
_
( ゚∀゚)「あんた、ギャンブラーって言ったよな?」
(;-@∀@)「はい」
_
( ゚∀゚)「もしかして、ギャンブルバスツアーに参加してたりして?」
(;-@∀@)「してますけど」
ヤバ!口を滑らせた!と後悔するも時すでに遅し
(;-@∀@)(しまった!この人……)
_
( ゚∀゚)「やっぱりか!俺、ギャンブルバスツアーに参加してる奴らの噂を聞いてさ」
_
( ゚∀゚)「ツアーをまるごとテレビ番組の企画にしたいと思って、で、参加するつもりなんさ」
(;-@∀@)(やはりそうだったか……)
ギャンブルバスツアーの内容はとてもテレビに映せるようなものではない
_
( ゚∀゚)「プロのギャンブラー達が凌ぎを削って闘う様……画になるだろうなあ!」
('、`*川「あたしとジョルジュはギャンブルは全然素人だけど、取材陣の形で同乗して……その様子をテレビ放映させてもらうわけ」
('、`*川「そうすれば、ツアーの方々にも局からお金が出るから、お互いにいい話になるでしょ?」
586
:
同志名無しさん
:2014/11/22(土) 07:18:54 ID:AVLwt0d.O
(-@∀@)「ここにバスが来る事を、どうやって知ったのですか?」
_
( ゚∀゚)「タレコミ情報だよ。邪の道は蛇だね」
('、`*川「二人とも半信半疑だったけど、あたしはジョルジュと旅行できるならガセネタでも良かったよ」
_
(*゚∀゚)「……っとに可愛いこと言うんだから!ペニサスは〜」
('、`*川「あらん。本当だものん」
_
( ゚∀゚)「wwww」('、`*川
(;-@∀@)
ダメだ頭イタくなってくる……
似た者同士だこのバカっプル
真面目なのか不真面目なのか
曖昧かつ、享楽主義的な生き方が言動からにじみ出てくる二人
(-@∀@)「主催者の運転手さんが、テレビにOK出すかどうかは……」
_
( ゚∀゚)「まー当たって砕けるぜい!」
('、`*川「砕けちゃダメじゃない」
_
(*゚∀゚)「そっか〜www」
(;-@∀@)
ノリについていけないモランである
587
:
同志名無しさん
:2014/11/23(日) 18:39:53 ID:UTSxViPAO
20時
カラオケにはすでに運転手による予約が入っているようで
「101号室、ギャンブルバスツアー御一行様。モラン様卒業ツアー達成記念会場」
との貼り紙があり
一人を除いて皆が時間通りに集まってくる
_
( ゚∀゚)「飛び入りOK?」
('、`*川「アポなし突撃は、ジョルジュの良いところじゃないの」
(;-@∀@)「大丈夫だとは思いますが、良いところなんですかね?それは」
( ∀゚キ)「お、主役が来たか。後ろのお二人さんはツアー参加希望者かい?」
_
( ゚∀゚)「そうだよ。ってか、数レス前から読んでくれ。説明めんどい」
長岡と運転手は作者の都合を考えたやりとりをするいい子である
( ∀゚キ*)「テレビ放映ねぇ。ま、ツアーの中身がテレビ向きかどうかは保証できねぇが、ともかく歓迎するぜ?」
( ∀゚キ*)「騙し騙されの覚悟と、二人合わせて100万の参加費さえあえりゃー誰だって乗せるぜ。俺は」
588
:
同志名無しさん
:2014/11/23(日) 18:57:07 ID:UTSxViPAO
ギコとシャキンが到着。シャキンはメンバーを眺め、ちょっと首を傾げて問う
(`・ω・´)「ドクオは?来てないのか?」
( ∀゚キ)「奴はヤボ用ができたとかなんとか言ってたぜ?」
( ∀゚キ)「ま、気にするねぇ。野郎はウチのギャンブルに素直に乗らねえ事が多いじゃねえか。いつものこったよ」
(`・ω・´)「僕の計算では、あいつの所持金はもう少ないはずだから、勝負に出てくると思ったんだが……」
(,,゚Д゚)「スカンピン。約束通り来たぜ?俺はどうすりゃいい?」
( ∀゚キ)「ギコの旦那もご苦労さんよ!あんたにゃ俺達が歌い終わるまで、バスの警護を頼みてえ」
(,,゚Д゚)「数時間で10万の報酬にしちゃ、楽な仕事だな?どんな裏があるんだ?」
( ∀゚キ)「いやぁ、さっきバスにモランの賞金を積んできたんでよ」
( ∀゚キ)「車上荒らしにでも合ったら、目も当てられんのよ」
589
:
同志名無しさん
:2014/11/23(日) 19:44:54 ID:UTSxViPAO
などというやり取りを、あえて他のツアー客に聞こえるような大声で交わす運転手とギコ
当然、二人の一計である
( ∀゚キ)「元警官のおめぇさんにうってつけの仕事だろ?」
(,,゚Д゚)「分かった。任せてもらおう」
(`・ω・´)「ちょっと待て」
シャキンが口を挟む
(`・ω・´)「運転手さん。ギコさんのバイクの鍵を預かれよ。ギコさんが金を持ち逃げしないとも限らないじゃないか」
( ∀゚キ)「だな。ギコの旦那。カタナの鍵、預かっていいか?」
(,,゚Д゚)「いいだろう」
特に嫌もなくポケットから鍵を取りだし、運転手に渡すギコ
シャキンの用心深さから来る言葉は、実は二人の策にまんまとはまっているのだが
( ∀゚キ)「シャキン、やはりおめぇは頭が回るな……?」
(,,゚Д゚)「なるほどな。これがシャキンの「先読み」というやつか」
(`・ω・´)「まあね」
得意気なシャキンだが、二人は密かに嘲笑するのだった
(,,゚Д゚)ククク(ハマりやがったか)
( ∀-キ)(キシシ……)
590
:
同志名無しさん
:2014/11/23(日) 19:58:07 ID:UTSxViPAO
_
( ゚∀゚)「俺達にとっちゃ、打ち上げから始まるロケだなあwww」
('、`*川「楽しそうねぇ、ジョルジュ」
( ∀゚キ)「そういうことになるんだなァ」
(-@∀@)「で、今夜のギャンブルカラオケ?はどういうルールなんですか?」
( ∀゚キ)「ま、それは部屋に入ってから地の文で簡潔に説明してやらぁ。さあ、行くぜ?」
つくづく作者思いの運転手である
(,,゚Д゚)「じゃ、俺はバスの前で立哨……」
(-@∀@)「ギコさんも一曲ぐらい歌ってって下さいよ」
( ∀゚キ)「そうだな。一節し唸ってけや。せっかくだしよ」
(,,;゚Д゚)「ま、まあ、そういうなら……一曲だけ……」
591
:
同志名無しさん
:2014/11/23(日) 20:12:06 ID:UTSxViPAO
皆が部屋に入るやいなや、ドリンクやスナックの注文を聞くなどしてかいがいしく働く運転手
入り口付近にあるインターホンで一通りオーダーを済ませる
白( ∀^キ*)「おう……おう。ポテトは大盛りで頼まあ!」
(;-@∀@)「注文とりまで……よっぽど好きなんですね。カラオケ……」
( ∀゚キ)「モランよ、おめえ、いいから主役はデンと構えて奥に座っちょれや!」
などと
雰囲気はいたって普通のカラオケパーティーである
立哨に立たねばならぬギコが
さっさと一曲を済ませる事となり
トップバッターとなる
(,,;゚Д゚)「歌、歌か……」
_
(*゚∀゚)「やんややんや!」('、`*川
( ∀゚キ)「ギコの旦那!一発決めてくんなよ?な〜に、アンタはギャンブルの頭数には入ってねえから、気楽にな」
(,,;゚Д゚)「よ、よし……」
592
:
同志名無しさん
:2014/11/23(日) 20:16:43 ID:UTSxViPAO
(,,゚Д゚)「じゃあ……」
ギコの歌選択
1・キン肉マン・Gofight!
2・キン肉マン・Gofight!
3・キン肉マン・Gofight!
4・お前の指定したキン肉マン・Gofight!
ちなみに
心に愛がなければ、スーパーヒーローじゃないのである
593
:
同志名無しさん
:2014/11/23(日) 20:40:49 ID:ct/foC9Y0
1
594
:
同志名無しさん
:2014/11/23(日) 20:54:35 ID:UTSxViPAO
(,,#゚Д゚)「♪私は!」
_
(*^∀^)(*-@∀@)('、`*川( ∀^キ*)(*`・ω・´)「♪ドジで!」
(,,#゚Д゚)「♪強い!!」
_
(*゚∀゚)(*-@∀@)('、`*川( ∀^キ*)(*`・ω・´)「♪つもり!!」
(,,*゚Д゚)「♪キ〜ン〜肉マ〜ン」
(,,#゚Д゚)「♪走る!!!」
_
(*^∀^)(*-@∀@)('、`*川( ∀^キ*)(*`・ω・´)「♪すべる!!!」
(,,#゚Д゚)「♪見事に!!!!」
_
(*^∀^)(*-@∀@)('、`*川( ∀^キ*)(*`・ω・´)「♪転ぶっ!!!!」
(,,*゚Д゚)「♪あ〜心にィ〜、愛がな〜ければ〜」
(,,*゚Д゚)「♪スーパー、ヒーローじゃ、ないのさ〜」
とりあえずは、ここにいる全員が
ばか騒ぎが嫌いではないと分かる……
そんな様子である
595
:
同志名無しさん
:2014/11/23(日) 22:26:49 ID:UTSxViPAO
ギコはそれなりに場を作り、アイスコーヒーを一気に飲み干して見せてから
カラオケパーティーを後にし、バスの警護に向かう
さて、ここからがカラオケギャンブルである
( ∀゚キ)「説明するぜ?」
得点表示機能にて、点数を表示させ歌唱力を競うのだが
点数がゾロ目だった場合、その点数を倍にする。という特殊ルールを採用
このカラオケの機械は100点満点で評価するものだが
最高得点は100点ではなく、99のゾロ目の倍。つまり198点と言うことになる
( ∀゚キ)「もしかしたら百点は狙える奴もいるかもしれんが、僅かに外した99点は狙って出せるモンじゃあないぜ?」
(`・ω・´)「下手くそでも、ゾロ目の55点を取れば勝ち目が出るな」
_
( ゚∀゚)「狙い目は普通にちょっと上手ければ取れる、88点あたりか」
(-@∀@)「賭け金は?」
( ∀゚キ)「一番得点の低い奴が総払い……各員に2万でどうだい?」
(`・ω・´)「ずいぶんと大人しいギャンブルじゃないか……?」
('、`*川「ええ〜、結構大きい額だわよ」
( ∀゚キ)「5人だから負けたら払いは八万だな。これを大きいと取るか小さいと取るかは人それぞれだがよ」
(-@∀@)「僕はそれでいいですよ。金額的にはそんなもんかな?って思う」
596
:
同志名無しさん
:2014/11/23(日) 22:40:39 ID:UTSxViPAO
( ∀゚キ)「ただーし!だ」
( ∀゚キ)「カラオケ屋への払いは、最高得点を取った奴のオゴリ。って事にするぜ」
(`・ω-´)「ふむぅ。考えたな。運転手さん」
_
( ゚∀゚)「どういうこった?」
(-@∀@)「つまり、あんまり上手くても金が出ていくから」
('、`*川「ほどほどが一番得な訳ね?」
( ∀゚キ)「こうすりゃ、歌が得意な奴とそうでない奴の差が少しは縮まるからよ」
( ∀^キ)「ま、今回俺は小賢しい算数は抜きでトップ取りに行くんだけどよ」
_
( ゚∀゚)「歌に自信あんだな。もしその自信が本物だったら」
_
( ゚∀゚)「俺、運転手さんの歌手デビューをプロデュースしちゃうぜ」
(`・ω-´)「……」
シャキンは一人、また何かを考えている
( ∀゚キ)「じゃあ一丁、やってみるかねぇ。……キシシ」
597
:
同志名無しさん
:2014/11/23(日) 22:59:11 ID:UTSxViPAO
計算が合わないじゃないか……
運転手さんは、ギコさんにバスの警護代10万を払うのだから
うまくいってもマイナス8万の赤字だ
このギャンブル、何か裏があるな
まてよ
昼に見たマップ……そしてバスの停車場所……を考えると
導かれる答えは
(`・ω-´)
おおよそわかったよ。このギャンブルの真意が
(;`・ω-´)
ただ、まだ肝心の部分があやふやなまま掴めていない
運転手さん。この人はさすがにやり手だな……
598
:
同志名無しさん
:2014/11/24(月) 00:42:46 ID:zxrwp5nMO
( ∀゚キ)ノシ「さあ、次にうたうなぁ誰だい?」
運転手はリモコンをフリフリしながらそう言う
慎重になった所で意味はないし、また順番がどうであれギャンブルの結果には関係ないと
皆は分かっているがなかなか動けない
そんな中、最も無頓着かつ無警戒な男が手をあげる
_
( ゚∀゚)ノ「じゃー、俺。いいかな?」
( ∀゚キ)「バッチ来いや長岡さんよ!」
_
( ゚∀゚)「じゃあっと、12345番入れちくれ」
運転手がリモコンを操作し、長岡の選んだ曲が流れ始めた
599
:
同志名無しさん
:2014/11/24(月) 00:59:18 ID:zxrwp5nMO
時間は戻り、19時
サーカスの公演時間はとうに終わっているが、テントの裏口は開いている
('A`)「……」
ドクオは無言で五千円札を、シルクハットを被ったドジョウ髭の男に渡す
( `ハ´)「……入るアル。お客さん、このことダレにも言わないヨロシ」
('A`)「……」
( `ハ´)「夜の部は、後30分で始まるアル。客席で待つヨロシ」
( `ハ´)「プレイ希望なら、もう五千円アルが?するアルか?」
('A`)「いらねっす」
( `ハ´)「そうアルか。ま、楽しむことヨロシ」
ドジョウ髭は奥に消える
('A`)「……くたばれやエセ中国人が」
悪態をつき、客席にどかりと腰を下ろして貧乏ゆすり……
ドクオはすこぶる不機嫌である
600
:
同志名無しさん
:2014/11/24(月) 01:42:54 ID:zxrwp5nMO
ステージの幕は下がったまま
客席にはドクオが一人だけ
上映前の映画館のように暗く
しかし静かで
('A`)(俺は、ここで、何をしようとしているんだ……)
自問自答するドクオ
('A`)(あの子のステージを、ただ見に来ただけじゃ、ないことだけは確かだ……)
川д川
(-A-)(あの子は、俺だ)
(-A-)(しょうもないクラブで、しょうもない負けディーラーとして陽の当たらない暮らしをしていた頃の、俺だ)
('A`)(俺は、内藤さんに、あの暗闇から引っ張り出されたんだ……)
(-A-)(人として、生き返れ。と……)
601
:
同志名無しさん
:2014/11/24(月) 01:53:32 ID:zxrwp5nMO
('A`)フフフ
ドクオは、笑顔を作らず
小さく笑う
(-A-)(まさか内藤さんの真似をしようと言うのかよ?俺は?)
(-A-)(そんなん、俺にできるわけねえじゃねえか……)
('A`)(俺には内藤さんのような知恵も、技も、度胸もない)
('A`)(ただのゲス、ただのドクズじゃねえかよ)
(-A-)(内藤さん……)
( A )(ねえ……内藤さん。教えてくださいよ……)
( A )(あなたも、あの時、今の俺と同じに)
( A )(うまくやれるなんて自信は、なかったんすかね……?)
( A )(ねえ、内藤さん……)
( A )(教えてくださいよ……)
602
:
同志名無しさん
:2014/11/24(月) 02:03:52 ID:zxrwp5nMO
開演10分前
客席の闇の中を、滑るようにステージに向かう
薄いシルクの衣装を纏った少女が現れ
ドクオの席を横切ろうとした
ステージから現れないのは、おそらくそういう演出なのだろう
川д川「今晩は。お客様……」
(;'A`)
(;'A`)
(;'A`)(ええい、ままよ!)
少女の手首を掴み、引き寄せる
川д川「あ、あの、プレイはないと聞いてました……けど……」
('A`)「出よう」
川д川「えっ?」
('A`)「君は、今から」
(*'A`)「人として、甦るんだ!!」
603
:
同志名無しさん
:2014/11/24(月) 03:15:25 ID:zxrwp5nMO
長岡の歌う「ズルい女」は、極々普通〜であり
得点は80点となった
_
( ゚∀゚)「こらまたビミョーだなあwww」
(`・ω・´)「トップにもドベにもならなそうな、いい点だと思うけど」
(-@∀@)「普通なのが今回強みになりますもんね」
_
( ゚∀゚)「いやこう、もっとインパクトある感じの点が良かったがな〜。高いにしろ低いにしろさ」
( ∀゚キ)「テレビ的にオイシクないって事か?キシシ」
('、`*川「まあ、あたし達は素人だしねぇ……でも、ジョルジュの歌、あたしは好きよん」
_
(*゚∀゚)「そっかー?でへへ」
マイペースさが、この二人の最大の武器なのかもしれない
604
:
同志名無しさん
:2014/11/24(月) 03:34:45 ID:zxrwp5nMO
(#`・ω・´)「♪恋のォか〜らくり〜夢芝居ィ」
(#`・ω・´)「♪台詞〜一つ忘れはしないィ〜」
_
(*^∀^)(;-@∀@)( ∀゚キ;)('、`*川
コメカミに血管を浮かせ、力強くシャキンが歌い出したのは
なんと歌謡曲「夢芝居」である
(#`・ω・´)「♪ぅおとことぅおんぬぁ〜、操りつらるぇ〜」
(#`・ω・´)「♪古いきずなンぬぉ〜いぃとひき引かァれ〜」
_
(*^∀゚)「ギャハハハハ!いいぞ!お前最高!」
('、`*川「ジェネレーションギャップで来たわね〜。シブイわよ〜」
ジョルジュとペニサスはシャキンの芸風を絶賛しているが
(;-@∀@)「うまいへたじゃない部分で突っ込みたい!」( ∀゚キ;)
バスツアー組には、そういった感性はないようであった
72点
(#`゚ω゚´)「ば、ばかな!100点だろ!今の歌は!」
点数には誰も触れなかった
605
:
同志名無しさん
:2014/11/24(月) 06:25:28 ID:zxrwp5nMO
馬鹿曰く
・おもしろかった!乙!
・腹へったぞ。こんな時間にやるなんて……
・(半年更新のないスレに)待ってる
(`・ω・)ペッ お前ら低脳毒捨は、生きててもいいけどここには来んなよな!
時々こうして脱線しても文句は言われない
ここは「怪人のようです・廃地」です
606
:
同志名無しさん
:2014/11/24(月) 21:27:28 ID:zxrwp5nMO
('、`*川「♪あ〜なた〜だけが〜」
('、`*川「♪い〜きがい〜なの〜」
(;、;*川「♪お願い〜お願い〜……」
_
(*^∀^)(;`・ω・´)(;-@∀@)( ∀^キ*)
(;Д;*川「♪捨て〜な〜い〜でぇ〜……」
重苦しい雰囲気の、何やら古げな歌謡曲を歌い出したペニサスに
若者二人はちょっと引きぎみにひきつり
一方、ジョルジュと運転手のおっさんコンビはニヤニヤしている
だが一拍後、ペニサスは豹変。
なんとも言えない、脱力感溢れる表情で歌を続ける
(゚∀゚`*川「♪ってなこと言われてその気になってェ!」
(゚∀゚`*川「♪三日と空けずにキャバレーへ」
(゚∀゚`*川「♪金のなる木があるじゃなしィ〜」
_
(*^∀^)「ヒトシ!」
(゚∀゚`*川「♪質屋通いは序の口でェ!」
( ∀^キ*)「ウエキ!」
(゚∀゚`*川「♪退職金まで前借りしィ〜」
(゚∀゚`*川「♪貢いだ挙げ句が!」
_
(*^∀^)(゚∀゚`*川( ∀^キ*)「♪ハイ、それま〜で〜よォ〜!」
(;`・ω・´)(;-@∀@)「なんちゅう歌だよ……」
(;`・ω・´)「しかも92点……だと?」
この話本編とは関わりはないが
植木等はペニサスの十八番であり
彼女の勤めるスナックでは、笑いの取れるホステスとして
客のおっさん連中の受けがいいらしい……
('ー`*川「失礼しました〜」
607
:
同志名無しさん
:2014/11/24(月) 21:48:44 ID:zxrwp5nMO
(-@∀@)「えっと、次は僕ですね」
( ∀゚キ)「おうモラン、今夜の主役の出番の前に、コイツを渡しておくぜ」
運転手は、バスの鍵をモランに放る
( ∀゚キ)「ギャンブルバスツアー達成。おめでとうよ!モラン」
(-@∀@)「バスの鍵?」
( ∀゚キ)「バスに賞金が積んであるから、カラオケが終わったら自分の手で確認してくんな」
_
( ゚∀゚)「へー。スマートだね。現金じゃなく鍵を渡すのか」
(*-@∀@)「ありがとうございます。運転手さん」
( ∀^キ)「いやいや。一月よく頑張ったぜ?ご苦労さんよ」
(`・ω・´)「……モラン、ちょっと……」
(-@∀@)「騙そうとしてるのは僕にだって分かりますけど」
(*-@∀@)「でも、なんだかやっぱり、嬉しいです。えへへ」
_
( ゚∀゚)「騙す?」
( ∀^キ)「おいおい……人聞き悪いこと言うなよモラン。とりあえず一曲いけ」
(-@∀@)「じゃあ、みんなともまもなくお別れなので……この曲を」
( ∀゚キ)「よしきた!」
608
:
同志名無しさん
:2014/11/24(月) 21:59:35 ID:zxrwp5nMO
眼鏡を外し、マイクを握る
そして、ゆっくりと歌い出す
思えば、モランというギャンブラーは
知恵で勝負するタイプではなく
あくまでも卓越した技術を駆使するタイプだった
( ・∀メ)「……いきます。皆さん。お世話になりました」
その技術は、歌にも現れていた
( ・∀メ)「♪もう振り向かず、歩いて行けるさ」
( ・∀メ)「♪いつか、また会うその日まで〜」
( ∀-キ)
( ・∀メ)「♪君の夢がきっと叶うように、あの星に願っているよ〜」
('、`;川「す、すごく上手いわね……ジョルジュ、やっぱり彼は金のタマゴよ!」
609
:
同志名無しさん
:2014/11/24(月) 22:12:40 ID:zxrwp5nMO
_
( -∀-)「シッ……静かに。よく聴くんだペニサス」
( ・∀メ)「♪どんなに遠く二人離れても」
( ・∀メ)「♪ずっと君を思っている〜」
( ・∀メ)「♪この寂しさを乗り越えられたら」
( ・∀メ)「♪きっと、笑顔でまた会える〜」
あまりの上手さに、感極まった者もいるようだ
(`;ω;´)ブワッ
( ・∀メ)「♪も〜うすぐ会えなくなる、君の突然の言葉」
( ∀-キ)
( ・∀メ)「♪何も考えられず、ただ俯いた〜」
_
( -∀-)「……」(-、-*川
( ・∀メ)「♪夜も眠れずに、涙をこらえて、ずっと答えを探してた」
( ・∀メ)「♪だけど本当に、君が好きだから」
( ・∀メ)「♪信じ続け〜たい〜」
(`TωT´)ブワワ
610
:
同志名無しさん
:2014/11/24(月) 22:27:47 ID:zxrwp5nMO
(*・∀メ)「♪もう振り向かず歩いて行けるさ!いつかまた会うその日までェ〜」
_
( -∀-)「……」(-、-*川
(*・∀メ)「♪君の夢がきっと叶うように、あの星に願っているよ!」
(*・∀メ)「♪どんなに遠く二人離れても、ずっと君を思っている!」
(*・∀メ)「♪この寂しさを乗り越えられたら、きっと笑顔でまた会えるゥ〜……」
(`TωT´)ブワワワワワ……
_
( ゚∀゚)「得点は、いいよな?」
('、`*川「ええ。必要ないわね」
モランの歌に、皆が感動し、皆が得点表示を拒む
(`;ω;´)「僕が持つ!この場の払いは全部僕が持つよ!」
感極まり、柄にもない事を言い出すシャキン
(;・∀メ)「あ、あいやー、どうもありがとうございます……シャキンさん。皆さん」
_
(*゚∀゚)「いやあ、やっぱりあんたはテレビに出るべきだよ!タレント性も歌唱力も並大抵のものじゃねえ!」
_
( ゚∀゚)「なぁ運転手さん。そう思わないか?って……あれ?」
いつの間にか運転手がいない
611
:
同志名無しさん
:2014/11/24(月) 22:44:40 ID:zxrwp5nMO
(`-ω-´)「トイレ、だと思うよ」
( -∀メ)「ええ。たぶん、長いトイレですよね」
_
(;゚∀゚)「トイレ?でももう、次に運転手さんの予約した曲が始まっちまうぜ?」
(`-ω-´)「……トイレ、だよ。多分」
( -∀メ)「そう。ですよね」
_
(;゚∀゚)「?」('、`;川
部屋に黙ったままの四人に
まるで降り注ぐように
歌い手の居ないまま曲が流れ始めた
(`・ω-´)「……15の夜……モラン、尾崎豊だ。知ってるかい?」
( -∀メ)「はい。兄が大ファンでした。僕も好きな曲です」
_
(;゚∀゚)「……始まっちゃったけど、止めなくていいのか?」
(`-ω-´)「いいんだ。そのままで」
( -∀メ)「ですね……」
612
:
同志名無しさん
:2014/11/24(月) 22:59:21 ID:zxrwp5nMO
バルン……
月夜に排気音
( ∀-キ)「♪落書きの、教科書と」
( ∀-キ)「♪外ばかり見てる俺……」
運転手は
いや、いまや彼は運転手ではない
ハインドは一人、小さく歌いながら
ギコの乗ってきたカタナに跨がり、エンジンをかける
( ∀-キ)「♪超高層ビルの空の下、届かない夢を見てる……」
月夜の闇を裂き、カタナが走り出す
ギャンブルバスの側を通り過ぎれば、ギコがこちらに手を振っているのが見える
ギコは笑っているようだ
片手を上げ、それに応えるハインド
( ∀-キ)「♪盗んだバイクで走り出す」
( ∀-キ)「♪行く先も、分からぬまま……」
613
:
同志名無しさん
:2014/11/24(月) 23:10:53 ID:zxrwp5nMO
カラオケボックス内
四人は運転手の代わりに歌っている
(*`・ω・´)「♪暗い夜の帳の中へ〜」
(*・∀メ)「♪誰にも縛られたくないと、逃げ込んだこの夜に」
_
(*゚∀゚)「♪自由になれた気がした、15の夜〜」('、`*川
モランは小さくシャキンに問う
( ・∀メ)「ねえシャキンさん。こうなること、いつから分かってました?」
(`・ω-´)「昼から。いや、違うな……」
(`・ω・´)「初めてバスに乗った時から。だな」
( ・∀メ)「僕もですよ……」
(`・ω・´)「腹が立つか?」
( ・∀メ)「いえ、ぜんぜん。むしろ……」
( ・∀メ)「いっそ、清々しい……」
モランの言葉に、嘘はないようだった
614
:
同志名無しさん
:2014/11/24(月) 23:33:22 ID:zxrwp5nMO
(;'A`)「頑張って走れ!追い付かれるぞ!」
川;д川「も、もう、走れません……」
サーカステントから逃げて来た二人だったが
走りにくい靴をはいた少女は足をくじいてしまう
アミューズメント複合施設を抜け、走ること約1キロ半……
民間と田んぼもまばらな田舎とはいえ、県道であり、外灯が明るい
この位置では、まだ安全とは言えないであろうが
やむを得ずドクオは、道沿いに立つ自販機で
少女と自分の分の飲み物を買おうとした
「よう」
自販機前に立つ男に声をかけられたドクオ
(;'A`)「誰だ!」
男は小さく歌っている
( ∀-キ)「♪闇の中、ポツンと光る、自動販売機……」
( ∀゚キ)「♪百円玉で買える温もり、熱いカンコーヒー握りしめ……ってな?キシシ」
(;'A`)「運転手さん!なんでここに!?」
615
:
同志名無しさん
:2014/11/24(月) 23:43:08 ID:zxrwp5nMO
( ∀゚キ)「ドクオ。俺の分もカンコーヒーを奢れや」
ヘラヘラと笑う運転手
( ∀゚キ)「なるほどな。そっちの娘さんがドクオのシンデレラさんって訳かい」
(;'A`)「邪魔しないでくれ運転手さん。俺達追われてて、この子、もう走れなくって……」
川;д川
少女は怯えたように運転手を見、ドクオの背に隠れる
( ∀^キ)「この魔法使いめにコーヒーを奢れや。そしたら、魔法の馬車をあげましょう!キシシ」
(;'A`)川д川「え?」
616
:
同志名無しさん
:2014/11/25(火) 00:03:22 ID:QUQg197sO
≡≡川д(;'A`)「♪盗んだバイクで走り出す」
≡≡川д(;'A`)「♪行く先も、分からぬまま……」
( ∀-キ)「♪暗い夜の帳の、中へ……」
カタナに乗って去っていく二人を見送らず
ハインドは指をポキポキと鳴らし
二人を追ってきたサーカス団員に向かい直る
( ∀-キ)「♪誰にも縛られたくないと」
( ∀゚キ)「♪暗闇に、逃げ込んだ」
サーカス団員の中から一名が前に進み出る
( `ハ´)「お前、誰アル!?二十歳位の男と15歳くらいの娘の二人連れを見なかったアルか?」
シルクハットを被りドジョウ髭を蓄えた
おそらくはサーカス団長とおぼしき男の質問……
には、ハインドは返事をせず
( ∀゚キ)「♪自由になれた気がした、15の夜〜」
その代わりに
ゴッ!
(#;ハ( ∀゚キ#)「ウラァ!!」
頭突きで答えた
617
:
同志名無しさん
:2014/11/25(火) 00:07:32 ID:QUQg197sO
そして
618
:
同志名無しさん
:2014/11/25(火) 00:20:30 ID:QUQg197sO
0時
いつもならバスが走り出す時間だが、運転手はいない
モランはシャキンとギコに促され、バスのドアを開け
運転席にモラン宛の封書を見つける
それには、こうある
**
モランへ
バスツアー達成は、おめぇより俺の方が先にしていた
俺は半年前からずっと、脱落せずにこのバスに乗り続けていた訳だからな
だもんで、気の毒だが金は俺が貰っていく
あんまり気の毒だから、このオンボロバスと、ツアー主催者の権利はおめぇにくれてやる。好きにしな
他のツアー連中にもよろしく言っといてくれ
じゃあな。あばよ
すべてのギャンブラーに愛を込めて
運転手
**
619
:
同志名無しさん
:2014/11/25(火) 00:25:02 ID:QUQg197sO
( ∀゚キ)ギャンブルスカベンジャーのようです
620
:
同志名無しさん
:2014/11/25(火) 00:42:18 ID:QUQg197sO
(-@∀@)フウ「ねえ?シャキンさん?」
ため息をつきながら、しかし、晴れやかな表情でモランは言う
(-@∀@)「このバスとツアーの権利、買ってくれませんか?僕は普通免許しかないし」
(`・ω-´)「500万。だよな?」
(-@∀@)「ですね」
モラン、シャキン共に、このオンボロバスには500万の価値などないと分かってはいる
しかし、シャキンは言う
(`-ω-´)「……OK」
(-@∀@)「ありがとうございます」
_
(;゚∀゚)「助かるぜ!俺達、参加費払い損になるとこだったからな」
_
( ゚∀゚)「シャキンが繋いでくれりゃ、番組化も夢じゃねえ!」
_
(*゚∀゚)「シャキンオーナー!ギャンブルバス再開はいつだい?」
(`・ω・´)「テレビ向けに内容を検討しよう。長岡プロデューサー……」
(`・ω<´)「しっかり元は取らなきゃね!」
_
(*゚∀゚)「オッケー!ボス!」
621
:
同志名無しさん
:2014/11/25(火) 00:47:02 ID:/I0ycRZg0
本当に面白いと思って読んでるよ
622
:
同志名無しさん
:2014/11/25(火) 00:57:43 ID:QUQg197sO
(,,゚Д゚)「シャキン。俺を運転手として雇わないか?」
(,,゚Д゚)「俺は免許なら大概持ってるし、このバスを今動かす人間が必要なはずだ」
(*`・ω・´)「なるほど……そうだったのか。だからバイクの鍵を簡単に……やられたよ」
シャキンの中にあった、何やらの謎が解けたようである
(`・ω・´)「フフフ。すっかり騙されたよ。ギコさん」
(,,゚Д゚)「フ。スカンピン野郎の小細工だ。俺はそれに乗っただけの事だ」
(`・ω・´)「いいよ。ギコさんをドライバーとして雇おう」
(,,゚Д゚)「ありがとうよ」
('ー`*川「良かったわねぇ。ジョルジュもギコのお兄さんも」
_
(*゚∀゚)「ペニサス!俺久しぶりに、バリバリ働くぜー!」
('、`*川「燃えてるわねぇ!素敵よ?ジョルジュ」
_
( ゚∀゚)「ナハハハ!」
(-@∀@)(さて、と……)
623
:
同志名無しさん
:2014/11/25(火) 01:05:26 ID:QUQg197sO
ギャンブルバスツアー編・終了
そして、3年の時が流れ……
624
:
同志名無しさん
:2014/11/25(火) 01:13:03 ID:QUQg197sO
( ・∀・)「……シャバの空気は美味い……なんて言うけどさ」
( ・∀・)「気分の問題だとは分かってても」
( −∀−)スウハァ
( ・∀・)「本当に、美味いもんだね」
モララーの出所を出迎える者は居らず
だからこそ、誰にも悟られずに行動を開始できる
( ・∀・)「やりたい事が多すぎて困るな。ま、でも」
( ・∀・)「とりあえずは……だね」
などと
一人言を言いながらモララーが向かうのは
近場でたまたま目についた雀荘だった
625
:
同志名無しさん
:2014/11/27(木) 02:37:03 ID:LtwLHgPUO
( ^ω^)ついてきゃ死ねる大将軍。のようです
626
:
同志名無しさん
:2014/11/27(木) 03:15:36 ID:LtwLHgPUO
帝国の侵略を受け、国を捨てての放浪を余儀なくされた王子、ブーンは
海賊となりながらも各地で仲間達と転戦を繰り返しつつ、祖国奪還の機を伺っていた
……と、その位でいいと思う。血みどろファンタジーシミュレーションの背景なんてもんは
作者が自己満足で設定した、小難しい人間関係とか世界設定を理解してやる義理はない。めんどい
その1
ナントカ港の戦い
(,,゚Д゚)←海賊
(,,゚Д゚)「ブーン王子、1キロ先に帝国兵を発見しやした!」
(,,゚Д゚)「騎馬1、槍3、弓2……こちらの方がやや不利な数でやすがどうしやす?」
( ^ω^)「どうしやす?じゃ、ないわけよ」
(,,゚Д゚)「やはりここは、数の差を埋める為に、地形を利用した戦術……」
( ^ω^)「いつも言ってるでしょ?敵に会ったら殺して来るかその場で死ねって」
(´・ω・`)←近衛騎士・緑(`・ω・´)←近衛騎士・赤
(*´・ω・`)(*`・ω・´)「そうだそうだ!ブーン王子のおっしゃる通りだ!」
(,,゚Д゚)「分かりやした!じゃ、ちょっと死んできまさあ」
ブーン王子の配下は、みんなサバサバした命知らずだ
627
:
同志名無しさん
:2014/11/27(木) 03:25:45 ID:LtwLHgPUO
斧をふるい、なかなかの健闘を見せた海賊ギコだったが
騎馬兵の頭をかち割り、槍兵の腹をかっさばいた所までが限界
背中に数本の弓矢を浴び倒れる
死にセリフ
(,,゚Д゚)「ああ、満腹するまでうまい棒を飽食したかったなあ……」
( ^ω^)「海賊使えねえ」
(*´・ω・`)(*`・ω・´)「使えねえ!」
628
:
同志名無しさん
:2014/11/27(木) 03:41:08 ID:LtwLHgPUO
( ^ω^)「んじゃ次!弓兵!」
ξ゚?听)ξ←ボウナイト
ξ゚?听)ξ「私っすか?逝ってきまーす」
作者の大嫌いなツンデレは、弓兵をなんとか一人仕留めたものの
矢をつがえる隙に、背後から忍び寄っていた槍兵の接近を許し
その槍でケツマンコの処女を失う
死にセリフ
ξ゚?听)ξ「そっちの穴はうんちの……いやあああああ」
( ^ω^)「よし」
(*`・ω・´)(*´・ω・`)「よし!」
629
:
同志名無しさん
:2014/11/27(木) 03:52:53 ID:LtwLHgPUO
( ^ω^)「文字化け女に明日を生きる資格なし!」
(`・ω・´)(´・ω・`)「資格なし!」
( ^ω^)「では次!ゆけ僧侶!」
( ´ー`)←しさい
( ´ー`)「回復しかできないわたくしですが、死ぬ気で頑張ります」
シラネーヨもまた、作者に愛されていないAAの宿命……今回もつまらなく死ぬ役を仰せつかり
槍兵の前で、その癒しの魔力のこもった杖をしっちゃかめっちゃかに振り回す大健闘
しかしそこまで。ブスリ
死にセリフ
( ´ー`)「みんなの……ゴル……フ」
( ;ω;)「意味わかんねえ……」
(`;ω;´)(´;ω;`)「はい!わかりません!」
630
:
同志名無しさん
:2014/11/27(木) 04:11:37 ID:LtwLHgPUO
( ^ω^)「傭兵隊、前へ!」
( ´_ゝ`)「俺達の魔剣キルブレードの切れ味……」
(´<_` )「フッ。見せ場だな。兄者」
( ^ω^)「いや、別に見せ場とか拘らなくて結構。適当に殺し殺されて?」
(*`・ω・´)(*´・ω・`)「王子!戦闘アニメはカットしておきました!」
( ^ω^)「だらだらと長いからね……」
( ´_ゝ`)(´<_` )←傭兵
必殺のキルブレードをひっさげ意気揚々と出かけた二人だったが
よもや戦闘アニメがカットされているとは夢にも思わず
数字のやり取りだけで勝負がつき
結果、敵は全滅したものの二人もどうやってかは分からぬが死亡
死にセリフ
( ´_ゝ`)「流石兄弟……」
(´<_` )「夕日に死す……」
( ^ω^)「夕日のシーンを背景に死ぬ演出とか、見てらんねえから」
(*`・ω・´)(*´・ω・`)「らんねえから!」
631
:
同志名無しさん
:2014/11/27(木) 04:25:27 ID:LtwLHgPUO
( ^ω^)「大変な戦いだったが、今回も我らの勝利だ」
(`・ω・´)「敵拠点を制圧!」
(´・ω・`)「近隣の村より補充兵、兵糧および軍資金を徴収いたしました!」
( ^ω^)「うむ。上首尾」
(`・ω・´)(´・ω・`)「マップクリア、おめでとうございます王子!」
( ^ω^)「苦しゅうない」
632
:
同志名無しさん
:2014/11/27(木) 04:41:42 ID:LtwLHgPUO
その2
関所攻略戦
( ^ω^)「赤ーッ!やってしまえい!」
(`・ω・´)「おおせのままに!」
歴戦の将軍ナントカの守る関所にたどり着いたブーン王子一向
ナントカ将軍とその小隊に、無謀にもランスによる突撃を敢行する赤の近衛騎士シャキン
(#`・ω・´)「ブーン騎士団、疾風のシャキン!いざ参る!」
関所から放たれたアーバレスト(固定式大弩)に
成す事なく頭を撃ち抜かれ即死
死にセリフ
(`・ω・´)「ラブコメ……ナイ……ト」
( ^ω^)「それは言うな」
(´・ω・`)「もうみんな忘れていたのに……」
633
:
同志名無しさん
:2014/11/27(木) 05:02:56 ID:LtwLHgPUO
_
( ゚∀゚)「こりゃあ俺の出番ですかね」
( ^ω^)「おお、やってくれるかゲジ眉!」
_
( ゚∀゚)←重装騎兵
_
( ゚∀゚)「死にますけどねwww」
( ^ω^)「ゲジ眉がアーバレストの的になって死ぬ隙に、天馬騎士を側面から突貫させる!」
(´・ω・`)「二人とも無駄死にですね!」
( ^ω^)「ペニサスナイト!しっかり頼むぞ!チンポ騎士」
('、`*川←ペガサスナイト
('、`*川「任せて下さい。惨たらしく内臓ぶちまけて、ナントカ将軍を引かす位はやって見せますわ」
( ^ω^)「よしゆけい!」
(*´・ω・`)「ゆけい!」
634
:
同志名無しさん
:2014/11/27(木) 05:18:29 ID:LtwLHgPUO
アーバレストの雨あられ
死にセリフ
_
( ゚∀゚)「ぶっちゃけ射精した」
( ^ω^)「あっさり逝ったか。長岡は作者に愛されていると思ったが……」
(´・ω・`)「作者は誰も愛していないもようです」
関所のアーバレスト隊の目をそらし、隙をついたつもりの
天駈ける騎士、ペガサスナイトのペニサスだったが
普通に投石機が待ち構えており
頭を吹き飛ばされながらも死にセリフはかろうじて言えた
死にセリフ
('、`*川「そりゃ犯されたって腰ぐらい振るわよ」
( ^ω^)「悲しいな。女の身体って」
(´・ω・`)「途中からはよがってましたもんね」
635
:
同志名無しさん
:2014/11/27(木) 05:53:55 ID:LtwLHgPUO
(´・ω・`)「でもどうしましょう王子。このちっぽけな関所、ナントカ将軍の采配(と王子のせい)で難攻不落の要塞と化してますよ」
( ^ω^)「案ずるな緑。馬鹿の考え煮たり焼いたり。考えるよりまず行動だ」
(´・ω・`)「はい。よく分かります!馬鹿が考えるのは無駄です」
( ^ω^)「緑、ナントカ将軍に一騎討ちを申し入れろ」
(´・ω・`)「流石王子!迷案です。では早速」
取り付く島もなく赤と同じ末路をたどる緑の近衛騎士、ショボン
死にセリフ
(´・ω・`)「僕をホモネタで使えば笑いが取れると思うなよ?つまらん作者共が!いい加減あきあきなんだよ。思考停止も度が過ぎると……」
( ^ω^)「同感だ。だが長い」
636
:
同志名無しさん
:2014/11/27(木) 09:05:55 ID:LtwLHgPUO
ブーン王子は孤立無援
しかし、まるで絶望していない
なぜなら、ブーンが死んだら話が終わってしまうからだ
作者はそうはすまい。と
そういう所だけは頭が回るブーン
( ^ω^)「来たか。増援部隊が」
仕方がないので今決めた南の山岳地帯から、増援の大部隊がさっそうと現れる
というか、湧いて出る
( ・∀・)「お待たせしましたブーン王子!我らも加勢しますぞ!」
増援を率いているのは、聖騎士にその人ありと謳われた事にした
ソシアルナイト、(ソシアルってなんだ?)モララーだ
( ゚д゚)( ´∀`)「モララー殿に続けー」
モララーの両脇を固めるのは
ドラゴンナイト(ただしドラゴンには逃げられた)モナー
さらに「稲妻村民」ミルナだ
( ^ω^)「げに頼もしきは我がカリスマであることよな」
ブーン王子はあいかわらず頭がおかしい
( ^ω^)「して、誰ぞあの関所を攻略できる者はおるか?」
( ・∀・)「もはや出ております。奴が」
( ´∀`)「ミルナめ。手柄を先取りする気かモナ。稲妻の異名は伊達じゃないモナ」
いつの間にか、関所の門前まで迫っている閃光の男
ナントカ将軍らの迎撃体制はいまだ不十分だ
( ゚д゚)ククク「稲妻のミルナ……参るぞ!」
( ゚д゚)←村民
637
:
同志名無しさん
:2014/11/27(木) 09:16:35 ID:LtwLHgPUO
ナントカ将軍は、冷静にミルナのステータス画面を開き
弓兵の一人に命じる
「殺れ」
シュドッ!
死にセリフ
( ゚д゚)「アルファのブーンとドクオの会話が……痛くて……痛すぎて……読めね……えんだ」
( ^ω^)「確かにな。命を捨ててまで言うことではないが」
638
:
同志名無しさん
:2014/11/27(木) 13:12:13 ID:n0wiPVZk0
脱力感がいいな
639
:
同志名無しさん
:2014/11/28(金) 23:39:15 ID:rcDUMNJg0
つかお前茶器坊か?書くのやめろや
640
:
同志名無しさん
:2014/11/29(土) 00:31:20 ID:70qML0dwO
何で止めなきゃならないの?
641
:
同志名無しさん
:2014/11/30(日) 09:08:00 ID:640Bi4L20
>>639
が決めることじゃないしな
642
:
同志名無しさん
:2014/12/07(日) 03:19:37 ID:bUnX1QjQO
('A`)怪人のようです廃墟
死話目
ξ゚?听)ξかまって女とTwitter儲による、作品を装った雑談スレのようです(しかもageます)
643
:
同志名無しさん
:2014/12/07(日) 03:38:39 ID:bUnX1QjQO
始めはおそらく、可愛らしいブーン等のAAに惹かれたのだろう
AAがどんなバックボーンを持つかなど知らぬまま
幾つかの綺麗な作品スレを見て微笑ましくなり、またわずかに糞スレを見ては憤慨し
そうしている内に、彼女は思った
私がAA達をもっとも可愛らしく表現したモノを書いて、AA達を救おう
AAを使って変態行為をする馬鹿作者達を排斥しよう
と
女性らしい、実に素晴らしく短絡的で愚かな発想と言える
644
:
同志名無しさん
:2014/12/07(日) 03:51:52 ID:bUnX1QjQO
モララーがしぃを虐待する、タカラが玩具会社の金に絡んだキャラ……などという古い設定など知らない
知ろうとしないし、彼女の脳内にはそんな黒く下世話な話は許せない
だからAAの半分は、彼女にはまともに使えない。見えない
使えないのだ
彼女の脳フィルターにかかれば
プギャーやシナーや黒マララーすら綺麗なジャイアンと化すのである
645
:
同志名無しさん
:2014/12/07(日) 03:56:42 ID:bUnX1QjQO
それでも、ブーン系を書いてみよう。という彼女の前向き姿勢だけは評価し
全然期待もしていない反面、だからといって叩きもせずに
生暖かく見守って……いや、正直に言えば放置していた
……ある時点までは
646
:
同志名無しさん
:2014/12/07(日) 04:15:27 ID:bUnX1QjQO
しばらくは彼女も頑張って書いていたようだ
恥ずかし気もなく自作をTwitterで宣伝し
恥ずかし気もなくマニュアル本にAAを付けたモノを会話形式の小説に見せかけ
恥ずかし気もなく他の綺麗な作品に支援という形で自分表現に出かけ
中身がないと叩かれれば非難だと騒ぎ
支援の意味を知らぬ馬鹿支援者の無駄支援(←コレも重要なポイント)に喜び
そうこうして、同情票と他作者との馴れ合いにより認知されだした彼女
こうなるともう駄目で、もはや手がつけられない
大勘違い女の完成である
「私の作品を待っている仲間がいる!」
馴れ合いの中にいる女がほざく夢
寝言は寝て言え
647
:
同志名無しさん
:2014/12/07(日) 04:29:04 ID:bUnX1QjQO
そんな彼女のような作者の末路はこうだ
いつもでもこうだ
やれ、家族が亡くなったの
やれ、病気で入院したの
やれ、書きため消えたの
云々と……
「だから今は書けませんが……」
そしてこう締め括る
「続きはきっと書きます!やめません!待って下さる方がいらっしゃるから!」
……なら今書けアホンダラ
書かない事の言い訳をしながら同情を買うレスでスレをageてる暇があるなら
解説本にAAをつける作業くらいできるだろ
作品のオリジナリティーを出す事はもはやお前には求めん
だが、作品に不必要な作者のパーソナリティーを出すな
648
:
同志名無しさん
:2014/12/07(日) 04:37:11 ID:bUnX1QjQO
不思議な事に、馴れ合い作者には相応に頭の悪い支援がつくもので
「いつまでもまってる」
「無理すんな」
「楽しみにしてる」
お前らwwwww嘘つけよwww
こうだろ?こう言いたいんじゃないのか
「いいからさっさと書くなり削除依頼して終わらせろ」
「うざいからsageろ」
「Twitterで絡んで来ないで。臭くて鼻が曲がるから」
あそこじゃ規制されるから言えないか?面と向かっては言いにくいか?
649
:
同志名無しさん
:2014/12/07(日) 04:46:05 ID:bUnX1QjQO
俺ならこう言う
('A`)「俺は犬じゃないんで、お預け食わされたらムカッとするよ?何様だよお前は?ってなるな」
('A`)「そもそもそのメシがどうしようもなくマズけりゃ尚更ね」
('A`)「そのスカスカメシみたいな話、お前面白いと思ってるのかよ?」
('A`)「馴れ合いを求めんなキメエ」
と
650
:
同志名無しさん
:2014/12/07(日) 04:48:19 ID:bUnX1QjQO
('A`)怪人のようです廃墟
死話目 終了
死亡者 ?
651
:
同志名無しさん
:2014/12/07(日) 05:06:31 ID:bUnX1QjQO
('A`)「ああそうだ
>>639
」
('A`)「俺が書くのを止めなきゃならない理由、そろそろ思いつきましたかねぇ?」
('A`)「一週間ほども待ってみたんすけどねー?明日までに明快な答えがなければ無視するっすわ」
('A`)「あんたが読むの止めたらいいんじゃねえですか?その方が解決が早いっすよ」
652
:
同志名無しさん
:2014/12/07(日) 06:26:35 ID:SsrBfyyE0
いいから早く話を書いて投下しろよ
読むものねーんだよ
653
:
同志名無しさん
:2014/12/07(日) 07:11:46 ID:bUnX1QjQO
>>652
読むものなきゃ聖書でも黙読してろや。古典的傑作小説だぞ。マジオススメ
('A`)「ってか俺が聖書読んで来る。それをネタに何かひどく冒涜的なのやるわ」
654
:
同志名無しさん
:2014/12/07(日) 17:44:37 ID:n2anD48g0
それは楽しみだわ
655
:
同志名無しさん
:2014/12/07(日) 18:49:48 ID:OVpGN9Ys0
楽しみだな し え ん
656
:
同志名無しさん
:2014/12/08(月) 00:33:18 ID:oH92aFRQ0
板2ならではのネタだったな
聖書でどうする気か楽しみに待ってるぜ
657
:
同志名無しさん
:2014/12/08(月) 00:56:33 ID:Vhl2vIOYO
多分あれだと思うけど
確かに所々ん?となるし
過剰な女アピールとか自分語りはいらんわな
面白ければ性別なんかどうでもいいし
658
:
同志名無しさん
:2014/12/08(月) 11:48:03 ID:TriQRYAU0
どれの事言ってるのか全然わからねぇ…
659
:
同志名無しさん
:2014/12/08(月) 12:15:08 ID:oH92aFRQ0
つまりブーン系に対して読み込みが足りないということだ
660
:
同志名無しさん
:2014/12/08(月) 15:22:40 ID:XXIQ8aY2O
('A`)怪人のようです廃墟
('A`)が聖書にあらゆるアプローチを試みるようです……の1
(*'A`)なんと!魔族は聖書に触れるとシビレちゃうようです!
661
:
同志名無しさん
:2014/12/08(月) 15:46:46 ID:XXIQ8aY2O
('A`)「ぶっちゃけ、聖書はファンタジー系小説の古典ですね」
('A`)「魔法とかいっぱい出てきます。魔法のアイテムとか、あと、敵として悪魔とか悪い為政者とか」
('A`)「断言しますが作者は厨坊です。現実に目を背け、己の中のげんじつだけを見る様になってしまった可哀想な子でありますよ」
('A`)「読んでいて眠くなってくるのは、おそらくその厨成分が強すぎて、退屈だから……」
('A`)「……と思っていた時期が、俺にもありました」
('A`)「違いました。眠くなるのには他に理由があったのです」
('A`)「その理由とは」
('A`)「人間とは、悪性をもって生まれ、死ぬ生き物だから。です」
('A`)「意味が分からない?ですよね。ならばこそ……」
('A`)「この話を読めば、ああなるほどと納得いくことでしょう」
('A`)「では始めますよ?」
('A`)「後悔しませんね?」
662
:
同志名無しさん
:2014/12/08(月) 15:51:56 ID:oH92aFRQ0
こいや!
663
:
同志名無しさん
:2014/12/08(月) 16:48:22 ID:XXIQ8aY2O
('A`)「まずね。言うまでもないですが、前提として」
('A`)「俺のいるこの部屋。ここね?エデンです。知ってますよね」
('A`)「神(金)の力でエアコンがフル稼働していて、外気温を無視した常春の楽園」
('A`)「当然、そこに住む俺は、知恵の実なんて食わないので」
('A`)「羞恥心はない。つまり」
('A`)「全裸です。神が「全裸有れ」と言ったからです」
('A`)「全裸なのは俺じゃなく神が悪いのです」
664
:
同志名無しさん
:2014/12/08(月) 17:16:03 ID:XXIQ8aY2O
('A`)「聖書の中で、神は原初の土と呼ばれる神聖な土塊を使い」
('A`)「それに4点の無色マナを注ぎ込むことで」
('A`)「このエデンフィールドに、3/3のクリーチャーか2/2の飛行クリーチャーか1/6の壁クリーチャーを召喚!」
(*'A`)「フハハ!我がターンはエンドだ!……と言うつもりでしたが」
('A`)「なんか手違いで人間を作っちゃったんですよ」
('A`)「まあ、それが俺ですけど」
('A`)「手違いでできたもんなんで、いまいち精神性が低くて……」
('A`)「ってか、馬鹿です」
665
:
同志名無しさん
:2014/12/08(月) 17:25:00 ID:XXIQ8aY2O
('A`)「神は、馬鹿でひとりぼっちの俺を憐れんで」
('A`)「つがいとなる人間「女」を作ろうと思いましたが」
('A`)「俺のあまりの頭の悪さに気が変わって、先ずは俺に勉強をさせるべく」
('A`)「一冊の聖書を与えたのです」
('A`)「その聖書、古本屋で50円で購入したものだそうですがどうでもよろしい」
('A`)「俺はその聖書を開きました。ですが、2ページで眠くなります。中身が下らないからです」
('A`)「俺は神に言いました」
(#'A`)「こんな紙束より嫁をくれよ!イブちゃんをくれよ!」
('A`)「と」
666
:
同志名無しさん
:2014/12/08(月) 17:33:08 ID:XXIQ8aY2O
ヤハヴェ「其の聖なる書をこそ汝の嫁とせよ。肉とせよ。友とせよ」
('A`)「神はそう答えたのみでした。そう言えばヤハヴェとか名前を出すのは多分御法度なので、俺は消されるかもしれませんね」
('A`)「俺は仕方ないので、神の言う通りにすることにし」
('A`)「聖書に「イブちゃん」という名前をつけ、性的な欲求を充たすことにしました」
('A`)「とっても分かりやすいですね!」
667
:
同志名無しさん
:2014/12/08(月) 17:41:38 ID:XXIQ8aY2O
('A`)「さて、そうと決まれば早いですよ?」
('A`)「まず、インクの匂いが強い……これが一番の難点でしたが」
('A`)「ファブリーズで何とかごまかしてみました」
('A`)「次に、結構重い……1kgは有りそうだという点」
('A`)「我が怒張で、1kgを支えられるものか……?と不安になりました」
(#'A`)オリャー「ええい支えいでか!」
('A`)「まだまだ俺も捨てたものじゃありませんでした」
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