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('A`)怪人のようです

667同志名無しさん:2014/12/08(月) 17:41:38 ID:XXIQ8aY2O
('A`)「さて、そうと決まれば早いですよ?」

('A`)「まず、インクの匂いが強い……これが一番の難点でしたが」

('A`)「ファブリーズで何とかごまかしてみました」

('A`)「次に、結構重い……1kgは有りそうだという点」

('A`)「我が怒張で、1kgを支えられるものか……?と不安になりました」



(#'A`)オリャー「ええい支えいでか!」



('A`)「まだまだ俺も捨てたものじゃありませんでした」

668同志名無しさん:2014/12/08(月) 17:58:48 ID:XXIQ8aY2O
('A`)「イブちゃんをですね?こう、真ん中当たりで開いて」

('A`)「怒張をば、パクリんちょと挟む……」

('A`)「多めのファブリーズで充分に湿らせ、ヒダヒダになったページは」

('A`)「かなーり薄くて、柔らかく、いい感じに怒張にまとわりついてきます」

('A`)「ゴムバンドでイブちゃんを怒張ごとキツキツにくくりつけたならば」


(*'A`)「これは、そう」


(*'A`)「聖なる交わり」

(*'A`)「セックスです」

669同志名無しさん:2014/12/08(月) 18:10:26 ID:XXIQ8aY2O
('A`)「いや、ちょっと待ってくださいよ……」





(;゚A゚)ズガーン「圧倒的閃き……っ!」


('A`)「俺は一端ピストンを停止。ページを新たに開き直し、そして」



(*'A`)「あったぞ……こんなところに攻略の糸口が!」


('A`)「聖書における最大級の謎……その答えが、今!見つかったのです!」


('A`)「俺の、ちんぽによって!」

670同志名無しさん:2014/12/08(月) 18:19:02 ID:XXIQ8aY2O
('A`)「皆さんはキリストをご存知ですね?」

('A`)「あれ、馬小屋にて母親のマリアが処女のままに身籠り、そして生まれた」

('A`)「神の子、なんて言われてるアイツです」

('A`)「その生誕の謎、俺が解きました」

('A`)「アイツ……」





(*゚A゚)「俺の子ですからあああああああああ!!」

(*゚A゚)「マリアのページにぶちまけてやりましたからああああああああああああ!!!」

(*゚A゚)「一発ッ!妊娠ッ!」

(*゚A゚)「ザマアアアアアアアアアアア!!!」

671同志名無しさん:2014/12/08(月) 18:33:46 ID:XXIQ8aY2O
('A`)「イブちゃんの重さが結構堪えて、ちんぽがシビレてます」

('A`)「多分、これは」

('A`)「悪性をもって生まれた我々人間への」

('A`)「ヤハ……神の罰なのかも知れません。きっとそうです」

('A`)「でも、人に生まれもった悪性がなければ」

('A`)「キリストもまた、生まれる必要も、必然もなかったのです」

('A`)「だが、もちろん俺は悪に開き直りはしません。忌むべきと理解します」

('A`)「全ては神の、思し召し……」

('A`)「なのです」

672同志名無しさん:2014/12/08(月) 18:41:43 ID:XXIQ8aY2O
('A`)「思えば聖書を読むと眠くなる……という現象も」

('A`)「我々人間が、聖なる生き物に程遠い、謂わば悪であるがために」

('A`)「聖書の聖なるオーラを受け入れることができず、結果、眠りこけてしまう……と」

('A`)「こういうことだったのです」


('A`)「そうだったのか」




('A`)「そうだったのか」

673同志名無しさん:2014/12/08(月) 18:47:25 ID:XXIQ8aY2O
('A`)「今やふにゃふにゃにふやけ、数ページが精液で穢れたイブちゃんですが」

('A`)「彼女には最後の仕事をしてもらってます」

('A`)「その聖なる魔力で、俺を眠らせるため」

('A`)「その屍を……俺の枕として」



('A`)「彼女の逝く来世に、幸多からんことを……」

('A`)「灰は、灰に」

('A`)「塵は、塵に……」

674同志名無しさん:2014/12/08(月) 18:48:45 ID:XXIQ8aY2O
(-A-)人「……」







('A`)人「ザーメンwwwwwww」

675同志名無しさん:2014/12/08(月) 18:51:34 ID:XXIQ8aY2O
('A`)が聖書にあらゆるアプローチを試みるようです……の1


(*'A`)なんと!人間は聖書に触れるとシビレちゃうようです!



死亡者・1

676同志名無しさん:2014/12/08(月) 19:17:47 ID:XXIQ8aY2O
('A`)怪人のようです廃墟


('A`)が聖書にあらゆるアプローチを試みるようです……の2


('A`)バベルの塔でTRPGのようです

677同志名無しさん:2014/12/08(月) 19:28:31 ID:XXIQ8aY2O
('A`)「♪砂の〜嵐にぃ〜」

('A`)「♪隠さ〜れたァ〜」

('A`)「♪ファビるの塔に棲んでいるゥ〜」

('A`)「♪言葉が通じない〜」

('A`)「♪ファビる〜二世〜」



(*'A`)「はいどーも。俺です」

(*'A`)「今日はちょっと、古代バビロニアに来ています」

(*'A`)「バベルの塔の建設で人がごった返すこの場所で」

(*'A`)「友人らと楽しくテーブルトークRPGをやっちゃおうと」

(*'A`)「まぁそういう次第ですわwwww」

678同志名無しさん:2014/12/08(月) 19:34:35 ID:XXIQ8aY2O
('A`)「この塔、もうじき天界まで届く程の高さになるってんで」

('A`)「その記念にね?「ドルアーガの塔TRPG」のゲームコンベンションがありましてですね」

('A`)「世界的にも有名なテーブルトークゲームマスターの俺が」

('A`)「20面ダイス持参で馳せ参じたわけなんすよwww」



('A`)「さて、友人のブーン達はもう来てるはずだけど……どこだろな〜っと!」

679同志名無しさん:2014/12/08(月) 19:47:18 ID:XXIQ8aY2O
塔建設現場入り口

(;'e')「た、助けてくんろ〜」

塔から逃げ出してきた、兵士風の男
ドクオにしがみつき、青い顔で息を切らせている

(;'A`)「なんすか?あんた兵隊さんすか?」

(;'e')「こ、言葉が、通じる……のか?」

(;'A`)「え?はあ。まあ。状況がよく分かりませんがね?」

男はドクオの腰に提げていた水筒を、半ば強引に奪い取り
喉を鳴らしながらそれを空にする

(;'e')「塔の中で、恐ろしい事が起きたんだ……」

680同志名無しさん:2014/12/08(月) 22:01:23 ID:XXIQ8aY2O
バベルの塔……
それは神の住む天界へ到達しようという愚かな望み
人の傲慢が形をとったもの
あるいは人間そのものの姿……と言えるだろうか


神はそんな人間の傲慢に怒り、悲しみ
ついにひとつの罰を与えた


**あなたがたから言葉を取り上げましょう**

**人々が塔の建設に協力しあうことが出来ぬように**


一つだった言語は万に別れ、それにより意思の疎通が出来なくなった人々は
もはや力を合わせて塔を建造することはおろか
お互いを信じあうことすらできなくなったのだ
という



それだけならば、良かった

681同志名無しさん:2014/12/08(月) 22:18:28 ID:XXIQ8aY2O
(;'A`)「何だって?言葉が通じない?嘘でしょ?なんだよそれ?」

(;'e')「いやあ、まだ驚くところじゃねえ」

兵士風の男は話を続け、ドクオを更に驚かせる

(;'e')「お互いを信じられなくなった人々の心が、悪魔を呼んだのさ」

(;'A`)「悪……魔?」

(;'e')「悪魔は、人々の心弱さにつけ込んで、恐ろしい呪いをかけた……」

ドクオは急に素に戻る。何だかどっかで聞いたぞ?その話

('A`)「兵隊さん。ちょっと待ってくださいよ」

(;'e')「な、なんだよ」

('A`)「呪いにより憎しみ合う様にまでなった人間は、いつしか牙が生え、ツノを生やし……そして」

('A`)「化け物の姿に変貌した……とかそんな感じっすか?」

(;'e')「し、知っていたのか!」

(;'e')「塔の中は今、魔物だらけになってる!俺は命からがら逃げ出せたが……」

682同志名無しさん:2014/12/08(月) 22:27:42 ID:XXIQ8aY2O
('A`)「呪いをかけた悪魔の名前は、ドルアーガ?」

('A`)「9本の腕と絶大な魔力を持った怪物?」

('A`)「で、塔の中の人を救うために、一人の巫女が潜入したが戻らない?とか?」

(;'e')「その通り!お前、よそ者みたいなのにやけに詳しいな?」




('A`)「それ、俺が今回TRPGのセッションで使おうとしていたシナリオだから」

(;'e')「は?」

('A`)「いや、だから、俺が作ってきたシナリオそのまんまなの……その話」

683同志名無しさん:2014/12/08(月) 22:42:55 ID:XXIQ8aY2O
と、いうわけで

('A`)「俺は今、塔の近くにテントを張り」

Φ('A`)「その中でシナリオを調整している最中ですwww」

Φ('A`)「化け物になった友人のブーン達を人間に戻すには……塔の3階に隠されたクリスタルロッドが必要……っと」

Φ('A`)「えと、あとは、ドルアーガは俺の攻撃に弱いってことにして」

Φ('A`)「それから、とらわれの巫女は俺の熱い口付けにより、石化の呪いが解け……る。と」


つまり、塔の中が俺の書いたシナリオ通りになってるのなら
俺が書き直せばいい
そういうことだろう?

Φ('A`)「人は俺をこう呼ぶ……」

Φ('A`)「黄金の騎士、ドクガメッシュと」

684同志名無しさん:2014/12/08(月) 22:52:37 ID:XXIQ8aY2O
まてよ?




俺がドルアーガ以下の魔物達を操って、バベルの塔を完成させる……





というのは、どうだろうね?

685同志名無しさん:2014/12/08(月) 22:54:06 ID:XXIQ8aY2O
('A`)が聖書にあらゆるアプローチを試みるようです……の2


('A`)バベルの塔でTRPGのようです



死亡者・1

686同志名無しさん:2014/12/08(月) 23:01:07 ID:CbnZXwyI0
やりてえええ

687同志名無しさん:2014/12/08(月) 23:01:28 ID:XXIQ8aY2O
('A`)怪人のようです廃墟



('A`)が聖書にあらゆるアプローチを試みるようです……の3


('A`)ノアの方舟のようです

688同志名無しさん:2014/12/09(火) 02:57:05 ID:MzDN2cJYO
('A`)「うーむ。色んな動物が集まったなぁ」





ドクオは、神のいう通り
沢山の生き物を一種類ずつ方舟に乗せ
来る災害に備えた

689同志名無しさん:2014/12/09(火) 03:00:54 ID:MzDN2cJYO
('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)
('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)
('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)
('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)
('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)
('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)
('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)
('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)
('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)
('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)

690同志名無しさん:2014/12/09(火) 03:10:38 ID:MzDN2cJYO
しかし、集まった全ての種がオスだった


それぞれの種のメスは、「方舟に乗るオスとつがいになるくらいなら死を望む」と

喜んで大洪水に呑まれていった




('A`)「死んだ方がマシ。って言われたなー……」

('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)「……」

('A`)「どう、しよう、な?」

('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)「……」

('A`)「……」

('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)「……」

691同志名無しさん:2014/12/09(火) 03:20:47 ID:MzDN2cJYO
神「じゃあ方舟に乗る動物は種族毎にペア作って〜」

(;'A`)「クーニャン……ハコビュニュエ……ノラナイ?……フヒッ、フヒヒ」

川 ゚ -゚)「断る」

川 ゚ -゚)「私は誇りを持って死ぬ」







('A`)「鬱だ」

('A`)「死のう」


('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)「……」

692同志名無しさん:2014/12/09(火) 03:26:24 ID:MzDN2cJYO
( A )


( A )( A )( A )( A )( A




自殺は神の教えに反している



なので

死後、全ての生き物が地獄へ行った

693同志名無しさん:2014/12/09(火) 03:28:13 ID:MzDN2cJYO
('A`)が聖書にあらゆるアプローチを試みるようです……の3


('A`)ノアの方舟のようです



死亡者 全生命体

694同志名無しさん:2014/12/09(火) 03:39:01 ID:MzDN2cJYO
('A`)怪人のようです廃墟

('A`)が聖書にあらゆるアプローチを試みるようです……の4


('A`)お前それモーゼ達の前でも同じ事言えんの?のようです

695同志名無しさん:2014/12/09(火) 03:46:00 ID:MzDN2cJYO
('A`)「やいキリストwwwお前ら腹が減ってんだろ?」

('A`)「お前らが神への信仰を捨て、この悪魔ドクオ様を崇めるならば」

('A`)「飢えで苦しむ事のない程のパンと、平穏な暮らしを与えようではないかwww」


しかしキリストは毅然とした態度で言った

「悪魔よ、行け」

「人はパンのみにて生きるにあらず」

「悪魔よ、行け」

696同志名無しさん:2014/12/09(火) 03:53:05 ID:MzDN2cJYO
キリストは悪魔に向かって5レベルクレリック呪文「ディスペルイビル」を二度も唱えた

やむを得ず、ドクオという名の悪魔は呪文回避判定の為にダイスを振ったが
セービングスローは失敗

退散を余儀なくされた

捨て台詞はこうだ

697同志名無しさん:2014/12/09(火) 04:00:54 ID:MzDN2cJYO
('A`)「古の昔、神はさまよえるモーゼら難民にパンと苦難しか与えなかったんだぞ?」





ドクオの言うことに嘘はない

飢餓にあえぐ難民の為に、神がモーゼに与えた力は
「マナ」と呼ばれる全く日保ちしないパンを作り、岩を割って水を湧かせる魔法
クレリック4レベル呪文「クリエイトフード&ウォーター」

のみである

698同志名無しさん:2014/12/09(火) 04:06:26 ID:MzDN2cJYO
('A`)「真に慈悲深いのは、神か、それとも俺か……分からぬではあるまいに」

キリスト「悪魔よ、去れ」

だめ押しの「ディスペルイビル」をかけられては
悪魔ドクオはたまらず退散したが



幾人かのキリスト儲の中には
腹を空かせたユダもいた

699同志名無しさん:2014/12/09(火) 04:15:17 ID:MzDN2cJYO
キリストはゴルゴダの丘で処刑されたという



今回の話だけを見ても、決して
キリストは「謂れなき罪によって磔にされた」とは言えないと
俺は思うのである





('A`)「飢えは清濁のみにて諭すものにあらず」

('A`)「だな」

700同志名無しさん:2014/12/09(火) 04:19:43 ID:MzDN2cJYO
('A`)が聖書にあらゆるアプローチを試みるようです……の4


('A`)お前それモーゼ達の前でも同じ事言えんの?のようです



死亡者・1(後に復活)

701同志名無しさん:2014/12/09(火) 04:29:13 ID:MzDN2cJYO
('A`)怪人のようです廃墟



('A`)が聖書にあらゆるアプローチを試みるようです……の5


('A`)ギャンブルスカベンジャー外伝のようです

702同志名無しさん:2014/12/09(火) 04:38:35 ID:MzDN2cJYO
裏路地にて

( ∀-キ)ノシ「よう。懐かしいシケ面じゃねえかい」

('A`)「3年ぶり、ですかね……」

( ∀゚キ)「おめぇ、ヤサはこの辺りなのかい?」

('A`)「ええ」

昔変わらぬチンピラぶりの運転手

( ∀゚キ)「ならよ?ちょっくら食い扶持を稼がせてくんな?」

('A`)「……博奕が打てる場所を探す必要は、ねえっすよ?」

( ∀-キ)ククク「そうか。おめぇは……そうだったなァ。キシシ」

そして、昔変わらぬジャンキーぶりのドクオだ

703同志名無しさん:2014/12/09(火) 04:48:34 ID:MzDN2cJYO
('A`)「俺の手持ちはおよそ10万。運転手さんの懐は聞かないでおきます」

( ∀゚キ;)「20円だよ」

(;'A`)「20円?20万じゃなくて20円っすか?」

( ∀゚キ;)「ああ。最近はうまい棒しか食ってねえ……」

(;'A`)「運転手さんに、有り金全部を賭ける勝負をふっかけようと思ったけど……」

(;'A`)「さすがに20円ってのは……」

( ∀゚キ;)「面目ねえ……だがマジなんだ」

(;'A`)「荒稼ぎしたはずでしょう?ギャンブルバスで」

( ∀^キ*)「ん?ああ、あんなちんけな稼ぎは3日でパアよ」

(;'A`)「何千万が3日でパアっすか……どんな金の使い方したのやら」

704同志名無しさん:2014/12/09(火) 04:56:53 ID:MzDN2cJYO
('A`)「……」

しかしだ

ドクオには運転手に借りがある

三年前の夜、運転手がドクオ達にバイクを譲らなければ
追っ手に向かって立ち塞がらなければ

今の明るい素直(あの子の名だ。ドクオがつけた)は無かっただろう


そして何より


ドクオは、どうしようもないクズの

('A`)「俺と、有り金全部で勝負しますか?」

ギャンブルジャンキーなのだった

705同志名無しさん:2014/12/09(火) 05:11:45 ID:MzDN2cJYO
運転手は頭を掻く

( ∀-キ;)ゞ「いやぁ止めとけや?おめぇが勝っても20円だぜ?」

( ∀゚キ)「それによ?まだ俺は」

( ∀^キ)「おめぇにゃ負ける気がしねえんだよ。キシシ」



ギザ……

ギザギザ……

(#'A`)「……」

忘れていた感覚
ドクオもギャンブルバスツアーで磨かれていくうち、自信も実力もつき
無くなっていった感覚

ギザギザと心が刻まれるようなこの傷み

ギザギザギザギザギザギザギザ……

(#'A`)「やりましょうよ〜wwギャンブルをさ?」

いまだ格下に見られている怒りと
昔変わらぬ傲慢な運転手の態度への懐かしさからの笑いが同時に吹き出したならば


ドクオはもう、どうにも止まらない

ブレーキは踏まない

706同志名無しさん:2014/12/09(火) 05:22:57 ID:MzDN2cJYO
( ∀-キ)「やれやれ。ぶっ壊れにも程があらあな?」

(#'A`)「るせえ!やるのか、やらねえのか!どっちだ!」

感情を剥き出しにし、いや剥き出しにされ
ドクオは吠える

( ∀゚キ)「まるでギャンブルの狂犬だなァ。だがよ?」

( ∀゚キ)「俺は噛みついてくる犬っころにゃあ、手加減しねえと決めてるんだ」

( ∀゚キ)「相手になってやらあ」

20円しか賭けられない男のセリフではないと思うが……

(#'A`)「勝負の方法を言って下さいよ」

( ∀゚キ)「仕方ねえ野郎だぜ。まったく。キシシ」

707同志名無しさん:2014/12/09(火) 05:42:29 ID:MzDN2cJYO
( ∀゚キ)「さて、そんじゃー、どうするかね……」

辺りを見回しても、近くにはゴミ集積所があるばかり
しかし、そのゴミの山からはみ出しこぼれた一冊の本が運転手の目に止まった

ヒョイと拾い上げ、その本をパラパラとめくる

( ∀゚キ)「こいつぁ、聖書?だな」

( ∀゚キ)「ばちあたりだねぇ。生ゴミと一緒に捨てるなんざよ」

自分のばちあたり加減を棚にあげる運転手

( ∀゚キ)「ドクオ。この聖書で一丁、神頼みの勝負をやらかすかい?」

('A`)「聖書で?どんな博奕っすか?」

708同志名無しさん:2014/12/09(火) 05:59:45 ID:MzDN2cJYO
説明

今回のギャンブルは「天国と地獄」と呼ばれ、古くから伝わっている博奕だ
内容は至ってシンプル
難しさはない

受け手(今回は運転手)が、好きなページにはっきりと丸印を書く

賭け手(ドクオ)はその丸印が記されたページの末尾の数字が
地獄(0〜4)か
天国(5〜9)かを予測して当てるという

ハイ&ローや、丁半に似た
五分五分のギャンブルである

↑( ∀゚キ*)「である!」

(;'A`)「得意気に地の文を指差さないでくださいよ……いいっすけどそれで」

709同志名無しさん:2014/12/09(火) 06:17:02 ID:MzDN2cJYO
('A`)「その聖書、あらためさせてもらっても?」

( ∀-キ)「構わんぜ?」

ドクオに聖書を手渡す運転手

中ほどの数ぺージが破り取られ、全体的に水にでも濡れたようにふやけている
だからこそ捨てられたのだろうが……

ドクオから見て、違和感はその程度だ


('A`)「オーケー。じゃ、丸を書いてください」

聖書の他、胸ポケットからボールペンを抜き出し運転手に渡すドクオ

710同志名無しさん:2014/12/09(火) 07:08:59 ID:MzDN2cJYO
読者諸兄は勿論理解していると思うが
当然これは、五分五分のギャンブルなんかではない

だが、あえて運転手の罠に踏み込むドクオに対して
お前らに何かしらの助言ができるか?

>>711及び>>712の適切な指示がドクオの光明になる
アドバイスが多少曖昧でも、ドクオには理解、若しくは踏み台にできよう

なお
すでにいくつかの閃きがあり、その考えに従って勝負に出るつもりのドクオだが

残念ながらこのままではドクオは惨敗する

711同志名無しさん:2014/12/09(火) 11:11:06 ID:qLIpEseE0

元運転手の書く印はドクオが決め、出来うる限り近い印を書くこと

ページ数の末尾が確認できなかった場合、印が複数のページに記されていた場合、の結果を明確にしておく

712同志名無しさん:2014/12/09(火) 20:26:49 ID:HFvMVhLs0
この事物の体制に合わせて形作られるのをやめなさい
むしろ、思いを作り直すことによって自分を変革しなさい

713同志名無しさん:2014/12/09(火) 22:31:42 ID:MzDN2cJYO
('A`)「あのう?運転手さん?」

( ∀゚キ)「どした?」

('A`)「印は丸じゃなくてもかまわないんすよね?」

( ∀-キ)「キシシ……いい所突いてくるねえ。じゃ、何がいいんだい?」

そう
記入する印が丸のままだとすると
例えばページ数表記が329だとしても、
329○のように、表記のすぐ後に丸印をつけた場合
末尾は9ではなく0だと言い張る屁理屈が使える


('A`)「うんこ描いてください。うんこ」

( ∀-キ;)「う、うんこ?ま、まあ、いいけどよ」

運転手は他にねえのかよと思いつつも、同意
しかし、要望はただでは通さない。通らないのが勝負の掟

( ∀゚キ)「おめぇの意見でルール変更するからには、こちらの要望も飲んでもらうぜ?」

流石にしたたかと言うべきか、悪どいと言うべきか

('A`)「聞きますよ」

714同志名無しさん:2014/12/09(火) 22:46:46 ID:MzDN2cJYO
( ∀゚キ)ニヤリ「なあに。大した事じゃねえ」

不気味に笑う運転手。その笑顔に潜む悪意を読み取ろうとするドクオ

('A`)「騙しは勘弁すよ?」

しかし続いて出てくるのは、緊張感をそぐ運転手の言葉

( ∀゚キ;)「あいやー……実は俺、最近まともに食ってなくて滅茶苦茶腹減ってんだよ」

( ∀-キ;)「だから勝負が終わったら牛丼奢ってくれ。並み盛りでいい」

(*'A`)プッ「分かりましたよw食いに行きましょう!大盛りで」

とんでもないルールを追加されるかと緊張すれば
腹へったから牛丼食わせろなどと発言し脱力させ、軽く笑いを取る

運転手……これが素なのか、はたまた算盤ずくなのか

( ∀゚キ*)「おお!ありがてえ!」

715同志名無しさん:2014/12/09(火) 23:02:28 ID:MzDN2cJYO
(*'A`)「うんこ印は、ページ数表記の上に一つ描いてください」

(*'A`)「何ページにも渡って描いたら、バチが当たります。勝負どころじゃなくなりますよwww」

ドクオは笑顔を作ったまま、しかし笑わずに
不自然にならぬよう隠しつつ自分の意見を通そうとする

運転手は見透かしているやらいないやら

( ∀-キ)「ページ数表記の上に、一つだけ……ね。いいぜ」

( ∀゚キ)「他にあるかい?うだうだしてねえで、さっさと牛丼食いに行きてえんだがな?」

716同志名無しさん:2014/12/09(火) 23:23:36 ID:MzDN2cJYO
('A`)「ああwwそうっすねwwww」

ドクオは己の考え(>>711とほぼ同じ)を通し
それにより運転手の思惑を少しは殺いだつもりでいる
だがしかし、「イカサマをさせないようにする」というだけで、勝てる相手だろうか

相手の手がどうであれ、こちらがそれを上回る手を用意できなければ
相手に本当の意味で勝ったことには、やり込めた事にはならないのではないか……

ギャンブルが始まろうとしている急場、土壇場でそのうまい手を産みだす圧倒的な閃きが
今のドクオには必要だったのではないだろうか?

('A`)(ここまではまあいい……そして、俺はどうするか……が重要なんだが……)

Φ( ∀-キ)「……」

運転手は無言で背を向け、ドクオから見えぬようにして聖書に印を描いている

聖書を閉じ、振り向く運転手

( ∀゚キ)「こちらはオーケーだ。さあ。張った張った!」

717同志名無しさん:2014/12/09(火) 23:39:43 ID:MzDN2cJYO
( ∀-キ)「ま、俺の設定したギャンブルだ。俺は負けねえよ」

('A`)(……負けない。か。流石に自信があるようだな)

(;'A`)(……ん?待てよ?運転手さんは何と言った?)

(;'A`)(負けない?俺にはまだ負けない。と言ったのか?)


>>712

>>712

>>712

(;'A`)(そうだ!)

(;'A`)ズガーン(運転手さんは、俺に勝つとは断言していない……っ!)



( ∀-キ;)(腹へった……)

718同志名無しさん:2014/12/10(水) 00:03:31 ID:6vIqkqlgO
('A`)「読めたぞ。運転手さん……」

( ∀-キ)「……そうかい。だがもう遅えよ。ハンチク」

('A`)「すっかりはめられちまったっすよ。流石っす」

( ∀-キ)「お世辞はいらねえ。牛丼を食わせろや。キシシ」



('A`)「運転手さんは、初めから俺に勝つつもりがなかった」

('A`)「わざと穴のある勝負を持ちかけ、俺に修正させ」

('A`)「その修正との取引きに、牛丼を俺に奢らせること、たかることこそが第一目的だったんすね」

( ∀-キ)「そうだ」

('A`)「俺が負けたらオケラになるんだから」

('A`)「運転手さんは俺にたかれなくなります。成り立たない約束になる……」

(;'A`)「情けなくも遅まきながら分かりましたよ」

('A`)「運転手さんにとっては勝負なんてどうでもよくて、まず、飯を食う……そうだったんですね?」

( ∀^キ)「分かったんならオマケに味噌汁もつけろや」

719同志名無しさん:2014/12/10(水) 00:17:51 ID:6vIqkqlgO
('A`)「あなたは最初から俺にたかっても、うんと言わないだろうと考え」

('A`)「勝負の体裁を整えて、俺を釣った……と」

( ∀゚キ)「ここに来る途中、吉野家があったぜ。そこでいい」



('A`)「……特盛。味噌汁にお新香つけますよ」

( ∀゚キ*)「よし!行こうぜ」

運転手はもはや用済みとなった聖書を放り投げ
満面の笑みを浮かべながら、がに股でドクオの前を行く

(*'A`)「なんて人だよ……まったく」

ドクオは呆れながらも、運転手の後ろを笑いながらついていく

ドクオはふと思う
運転手はギャンブラーではないのかもしれない

ギャンブラーを支えるプライドや金やひりつく勝負へのこだわり
それら全てから解放されて、あるいは手放して生きている様に思え

その様は
ちょっと情けなくもあり、また本当の意味で自由なようでもあった

720同志名無しさん:2014/12/10(水) 00:34:47 ID:6vIqkqlgO
( ∀゚キ)「っと。忘れてたな」

運転手はポケットから10円玉を二枚引っ張りだし
ピンピンとドクオに向かって弾く

('A`)「勝負は不成立なんじゃ?」

( ∀゚キ)「あの子に1枚。おめぇに1枚。神のご加護があるように……ってな」

('A`)「?」

( ∀-キ)「ロザリオがわりの『十』の字だよ。とっとけや。キシシ」




(*'A`)「あ……ありがとう……ござい……ます」



そして

ちょっとイケメンだったりもする、ムカつく男なのだ

721同志名無しさん:2014/12/10(水) 00:38:01 ID:6vIqkqlgO
('A`)が聖書にあらゆるアプローチを試みるようです……の5


('A`)ギャンブルスカベンジャー外伝のようです



死亡者・なし

722同志名無しさん:2014/12/10(水) 10:25:11 ID:nBG9NjgM0
やっぱうまいね

723同志名無しさん:2014/12/10(水) 22:53:49 ID:6vIqkqlgO
('A`)怪人のようです廃墟


('A`)が聖書にあらゆるアプローチを試みるようです……の6


('A`)聖書を有効利用するようです

724同志名無しさん:2014/12/10(水) 22:57:56 ID:6vIqkqlgO
('A`)「ページが結構薄くて柔らかい素材なので」

('A`)「とりあえずは3ページ程破り取って、ケツ拭く紙として使ってみましたが」

('A`)「うん。まあまあ具合よろしい」

('A`)「……」





('A`)「聖書、役立たねーwwwwwwwwww」

725同志名無しさん:2014/12/10(水) 23:07:04 ID:6vIqkqlgO
('A`)「メモ帳にするには余白が少ないし」

('A`)「枕としてはちょっと小さい。タオルを巻いて、かさを増してなんとか使ってますがね」

('A`)「漬物石にするにもちょっと重さが足りず、キュウリの浅漬けすらろくに作れない」

('A`)「困ったもんだ」




('A`)「そこで、普段なんの役にも立たないお前らの知恵をかりようかな?と思ったんですわ」

('A`)「ウチじゃ聖書をこんな風に使ってます!みたいな」

('A`)「奇抜でユーモア溢れる(糞みたいな)アイデアが聞けるといいな」

('A`)「聞くだけ聞いといて、一切無視して普通に捨てようかな?って」

726同志名無しさん:2014/12/10(水) 23:22:07 ID:6vIqkqlgO
('A`)「凍らせてシロップをかけたら美味しいよ!とか」

('A`)「バラバラにほどいて、防寒着に仕立てるといいよ?とか」

('A`)「中をくりぬいて、コジャレた小物入れにしてみました!とか」

('A`)「表紙はそのままで、中身を般若心境にすり替えてからというもの、金運UP、彼女もできました!これも全てドクオさんのおかげです!とか」

('A`)「焼き芋を作ったら神々しい味がしました!とか」





('A`)「そんなお前らは、死後地獄行き確定ですから」

('A`)「裁きの日は近い事を忘れず、しっかりと大地と十字架を踏みしめて生きてください」

727同志名無しさん:2014/12/10(水) 23:35:17 ID:6vIqkqlgO
('A`)「俺が昔やったのは」

('A`)「シケモクをバラして、いろんなタバコの葉を集めてブレンドし」

('A`)「そのブレンドタバコを巻き直すのに」

('A`)「学校の図書館から無許可で借りた聖書の、ほんの一ページを使わせてもらった。という程度なので」

('A`)「地獄行きにはなりません」

('A`)「むしろ、ブレンド具合が良かったのか悪かったのか」

('A`)「軽くヘヴン(天国)状態になった記憶があります」




('A`)y-「ガキの頃はカネがなくってねぇwww」

728同志名無しさん:2014/12/10(水) 23:47:15 ID:6vIqkqlgO
('A`)「まあでも、所詮は古本屋で50円で手に入れたものです」

('A`)「今回、俺のスレを埋める役には立ったから、少しは価値があったかな?かな?」

('A`)「とりあえず、裏表紙に、元の所持者の名前が書き込んであったので……」


('A`)9m「やい佐○善○!」

('A`)「聖書を古本屋に売る等と言う貴様の所業!」

('A`)「神を畏れぬ不届きな行いに」

('A`)「いずれ天罰が降るであろうぞ!」

('A`)「悔い改め、俺からこの聖書を買い戻す気になったならば」

('A`)「諭吉を持参せば、とりなしてやらぬでもないぞ!」

729同志名無しさん:2014/12/10(水) 23:50:32 ID:6vIqkqlgO
(*'A`)「ぬはははは!」






(゚A゚)「ぐべら」

730同志名無しさん:2014/12/10(水) 23:51:58 ID:6vIqkqlgO
('A`)が聖書にあらゆるアプローチを試みるようです……の6


('A`)聖書を有効利用するようです



死亡者・1

731同志名無しさん:2014/12/13(土) 11:14:06 ID:j1ldNf4AO
('A`)怪人のようです廃墟


('A`)∬話目


リハ*゚ー゚リ、この板の何処かで、ようです星が消える音

732同志名無しさん:2014/12/13(土) 13:01:27 ID:j1ldNf4AO
例えば、君がかの国で

「月あたり、30万日本円で君を雇いたい」

と言ったらどうだろう

呆れる程の応募があり、君の会社に人が殺到するに違いない
なんたって、かの国なら豪邸に住めるし使用人だって雇える額だ


君は案外安全だ

なぜなら、そんな暮らしを与えてくれる雇用主を
社員は命懸けで守るから

733同志名無しさん:2014/12/13(土) 13:14:35 ID:j1ldNf4AO
リハ*゚ー゚リ「ふーん……」

アイシスは新聞に一通り目を通し
それをマガジンラックに放り投げる

センセーショナルこの上ない一面トップの記事は、しかしアイシスの興味を引かない

**北海道全域、個人所有化**

**モララー(52)氏、建国はせずとの発言……**



リハ*゚ー゚リ「学校行ってきます」

誰も返事をしない部屋に向かって声をかけ
いつもの様にバス停に向かう

寒風に手がかじかむ


リハ;゚−゚リ「さむー……」

734同志名無しさん:2014/12/13(土) 13:26:40 ID:j1ldNf4AO
例えば、一国家の抱える借金を、個人が全て支払い
さらに国の今後の支出を賄う事ができ、そうするとしたら


その個人は、国王以上の存在となれる

戦争や貿易収支によらず、それを可能にしたとしたら

もはや神。かもしれない

735同志名無しさん:2014/12/13(土) 13:47:35 ID:j1ldNf4AO
学校ではやはり、北海道についてのニュースが話題の中心のようだ


リハ*゚ー゚リ「……」

アイシスは級友らの噂話をうるさく思い、相手をせぬように努めている
装ってはいない。心底無関心なのだ

「なんでよ?なんでこんな事がまかり通るの?」

「ギャンブルらしいわよ……」

「道民の尊厳とかよ?……」

「倫理、道理は……」

「戦争以下の下劣な手段……」

「血も涙もない非道……」

やいのやいのと
なら、あんたらが彼の代わりに何とかしてみればいいのだ

できるものならばね

736同志名無しさん:2014/12/13(土) 15:41:02 ID:j1ldNf4AO
……また冬がきて

アイシスは新聞を眺め、ため息をつく
全く退屈な世の中だ。と思う


新聞の見出しはこうだ

**地中海連合労働放棄連合、連合会長にモララー氏(53)就任**


一年前から、いや、それよりは前からなのだろうが
飛躍的に勢力を伸ばした彼は
遂にヨーロッパの大部分を1つに纏めてしまう

曰く

**北海道を担保に連勝を重ねた英雄、モララー氏**

英雄?……彼は一年前には、市場最悪の破廉恥な人物と呼ばれていたはずだ

**ヨーロッパ各国を纏め上げた彼の偉業は、留まる所を知らず……**

737同志名無しさん:2014/12/13(土) 15:42:34 ID:j1ldNf4AO
ミス修正

**地中海労働放棄連合**

738同志名無しさん:2014/12/13(土) 15:51:58 ID:j1ldNf4AO
リハ*゚ー゚リ「次は、神様?」

新聞の知らせる世間に呆れ果てた様子のアイシスは
それでも学生の義務を果たす為、登校しなければならない

リハ;゚ー゚リ「質量保存の法則……」

世の中が急速に様変わりしているとはいえ、サボるわけにはいかない

……物理のテストも近いしね



リハ;゚ー゚リ「ホント寒いよなぁ……もぅ……」

739同志名無しさん:2014/12/13(土) 15:59:24 ID:j1ldNf4AO
リハ*゚ー゚リ「……」

校内は、静かだ



労働否定運動に参加した国民の大部分が学業をも否定し
いまや生徒はアイシスを入れても20人もいない

公務員でさえなければ教師達も今すぐ帰宅したいと言わんばかりのやる気のなさ

リハ;゚ー゚リ「……難しいなあ。物理」

教えてくれる気のある教師がいないので
とりあえずは独学で学ぶ


図書館は特に問題なく利用できるからね

740同志名無しさん:2014/12/13(土) 16:12:01 ID:j1ldNf4AO
たった一人。たった一人だ

個人のモララーが全国民を食わせていくだけの稼ぎを上げるのだ

誰も働く必要はすでにない

外国人が全ての労働を担い、日本人は神様に近い

ただ遊び、食い、寝る


多分、テストも行われないだろうなとアイシスは思う

リハ*゚ー゚リ「……」

去年、先輩方が必死に取り組んだ問題用紙を引っ張りだし

自分の物理のテスト問題を、自分で作る作業は捗らない

リハ*゚ー゚リ「質量保存の法則……」

741同志名無しさん:2014/12/13(土) 17:06:11 ID:j1ldNf4AO
さらに一年

ついに来るべき時がきた

確率論を超え、経済論を超え、精神論も超えた

生ける伝説の行き着く究極の場所


マジソン・スクゥェア・ガーデン


( ・∀・)「アメリカ合衆国大統領……」

( ・∀・)「あなたと勝負するのが、僕の夢でした」

大観衆の中
大報道陣の中
護衛の大部隊の中
色とりどりの眩しいライトの中

生ける伝説、救世主モララーと
比べるには余りにも小さな存在でしかない、アメリカ合衆国大統領の


世界の半分を賭けた、サイコロ勝負だ

742同志名無しさん:2014/12/13(土) 17:11:45 ID:j1ldNf4AO
モララーが勝てば
世界の半分の人間が救われ、残り半分は労働の為の奴隷とされる

酷い話とお思いか?否。断じて否

全人類の半数もの人間を救う等と言う大偉業は
未だどんな神も成した事はない




対して、大統領が勝った場合は
世界は三年前の経済システムに戻され
大多数が貧しい層としての生活を余儀なくされるのだ

743同志名無しさん:2014/12/13(土) 17:18:11 ID:j1ldNf4AO
( ・∀・)「では大統領……いざ尋常に……」





しかし、モララーはそこで舞台を
勝負を降りた


リハ*゚ー゚リ「……」

アイシスはテレビ中継を見ていたが

あまりに退屈なので、テレビを消した

744同志名無しさん:2014/12/13(土) 17:26:33 ID:j1ldNf4AO
翌日の新聞こそ見ものだった

**モララー氏(54)最後の勝負を放棄し失踪!**


**モララー氏が最後にマスコミに語った言葉は**

( ・∀・)「勝負の直前、この星が消える音……星の悲鳴が聞こえた」

リハ*゚ー゚リ「……」

( ・∀・)「もう勘弁してくれと、この星が僕に願った。だから」

( ・∀・)「僕は戦うのをやめた」




リハ*゚ー゚リ「ふう……ん?」

アイシスはこれから自分がするべき事の為、新聞を小脇に抱え……

学校とは反対方向へ向かうバスに乗った

745同志名無しさん:2014/12/13(土) 18:15:33 ID:j1ldNf4AO
道半ばで事を放り出したモララーに
世間は冷たかった

救世主とまで崇めた存在を、裏切り者と呼ばわった


しかし、誰もが失踪した彼を探し当てられなかった


経済学者は得意気に言った

「彼のやり方が破綻するのは目に見えていた」

今さらだが、それはその通りだろう

746同志名無しさん:2014/12/13(土) 18:21:32 ID:j1ldNf4AO
リハ*゚ー゚リ「……」

アイシスは、寒風すさぶ丘の上に一人いた

リハ*゚ー゚リ「私には聞こえる」

リハ*゚ー゚リ「あの星が、消えようとし、だれかに助けを求めて呼ぶ声が……」





モララーは、昨日までは確かに

人類希望の星だったのだ

747同志名無しさん:2014/12/13(土) 18:28:55 ID:j1ldNf4AO
数年後


寒空の下、丘に
浮浪者が一人現れた

リハ*゚ー゚リ「……」

(;−∀−)「……」



浮浪者は、弱りきった体を引きずり
最後の力を振り絞って、丘を登ってゆく

アイシスは丘の上でただ、待った

リハ*゚ー゚リ「……」

(;−∀−)「フゥ……」

丘のてっぺんでため息をつく浮浪者

748同志名無しさん:2014/12/13(土) 18:32:14 ID:j1ldNf4AO
( ・∀・)「ただいま……」


誰もいない丘の上で、浮浪者は「ただいま」と言った




誰のものかもわからない、寂しく立つ十字架に向かって

749同志名無しさん:2014/12/13(土) 18:34:15 ID:j1ldNf4AO
('A`)∬話目


リハ*゚ー゚リ、この板の何処かで、ようです星が消える音



死亡者・2

750同志名無しさん:2014/12/13(土) 18:40:09 ID:j1ldNf4AO
しまったこいつ入れ忘れた→ノハ(´_ゝ`) リイハヽ)

751同志名無しさん:2014/12/13(土) 20:28:26 ID:j1ldNf4AO
('A`)怪人のようです廃墟


('A`)†話目


我に騎士道あり。守るべき者在らば立つようです

752同志名無しさん:2014/12/13(土) 20:45:42 ID:j1ldNf4AO
ここらで趣向を変えて、ブーン系とは一切関係ないものを一つ

今回は俺が遠い昔プレイヤーとして参加した、ファンタジーTRPGのリプレイをやる
俺ではなく友人が作った話なので、細かい部分の真相はわからないが
俺の乏しい理解力と記憶力で補完して書く



ブーン系を読みたい奴は帰ってくれてよい

753同志名無しさん:2014/12/13(土) 20:48:02 ID:j1ldNf4AO
短くはするので、気が向いたら読んでもらえたらいい

では、始める

754同志名無しさん:2014/12/13(土) 21:11:34 ID:kJZfSr6.0
むしろ読むわ

755同志名無しさん:2014/12/13(土) 21:18:35 ID:j1ldNf4AO
プレイヤーらは傭兵
戦後の安定の為、侵略側の騎士団に雇われた。という設定

短くする。と言った手前、はしょって書く

騎士団の依頼は

**敵残党の騎士一人と魔女が、共に塔に立て籠っている
魔女は人を魔物に変える魔法の杖を持ち
放置すれば、モンスター軍団を作り上げ、我等に報復に出る恐れがあるため
これを倒し、杖を奪って持ち帰れ**

というもの

ま、よくある話である
失礼だが俺は(ネタがマンネリだな……)と思ったものだ

756同志名無しさん:2014/12/13(土) 21:27:01 ID:j1ldNf4AO
当然我々プレイヤーは
塔内外に、魔女が造り出した大量の魔物がてぐすね引いて待っているだろうと予想する


だが少しだけ様子が違った

塔の前には、盾と長剣を携えた骸骨戦士が一体立つのみ

ただ日中であり、陽光を苦手とするアンデッドモンスターの類いではない

プレイヤー側にいる魔法使いは
(知性のチェック成功により)おそらくきゃつは骨で作られた、ボーンゴーレムであろうと読み
それは正しいようだった

757同志名無しさん:2014/12/13(土) 21:34:27 ID:j1ldNf4AO
そのプレイヤー魔法使いは、それならばと
魔力解除の魔法を唱えようとしたが

別のプレイヤー戦士の1人が、(視覚チェックにより)別の点に気づく


「あのボーンゴーレム、足の甲を貫いて床に楔が打ってあるぞ!」

それはつまり、ボーンゴーレムは塔の入り口から一歩も動けない。という事に他ならない

こちらから仕掛けなければ、無害な魔物……

758同志名無しさん:2014/12/13(土) 21:48:44 ID:j1ldNf4AO
プレイヤー達は、ゴーレムを遠巻きにし
一旦冷静に情報を整理する

「なぜ魔物は一体しか居ないのか」

「なぜその魔物の足に楔が打たれているのか」

そして更に

「あのボーンゴーレムは、何故敵国の騎士の鎧を着ているのか」


ボーンゴーレムは黙して語らない
塔内から増援の魔物が来る様子もない

759同志名無しさん:2014/12/13(土) 22:03:36 ID:j1ldNf4AO
プレイヤーの戦士は
「ゴーレムはおそらく魔女と逃げた騎士が魔女に魔物にされた姿だろう」
と予想し

プレイヤーのプリーストは
「不死者ですらないから、我が神の浄化も叶わない……」と嘆く

プレイヤーの魔法使いは
「魔力解除しか、奴を倒し塔に入る術はない」
と語り



しかしゴーレムの足を止める楔については
誰もが答えを出さずにいた
出せずにではない
あえて出さずにいた

何故なら
プレイヤー達はみな、こう考えていたから
そしてそれが正しいとしたなら

奴を倒すことは、竜を相手にするよりもっと辛く

なにより心苦しいから

760同志名無しさん:2014/12/13(土) 22:13:00 ID:j1ldNf4AO
騎士は、魔女を守る為に
自ら望んで魔物となったのではないか?
眠らず、休まず、永久に塔の門を守り続ける為に……


そして足の楔は

攻め寄せてくる敵に対して、心に怖れが生まれ逃げ出したくなる事があったとしても
自分は滅びるまでここを離れない!という
不退転の決意ではないのか?



やがて、プレイヤー戦士は言う

「我、魔物に騎士道見たり」

……と

761同志名無しさん:2014/12/13(土) 22:26:22 ID:j1ldNf4AO
実は何を隠そう、戦士のそのセリフを全てのプレイヤーが待っていた

堰を切ったように皆の妄想、止めどなくなる
ここにいるプレイヤー皆が、RPGバカなのだ

プリースト「魔物の増援が来ないのは、魔女は本当は杖を使って魔物を作りたくなかったからでは……」

魔法使い「かの騎士は、塔に攻めいる外敵を押さえるためだけでなく」

戦士「魔女にこれ以上、魔物を作らせずに済むように、我が身を不滅の盾とする事を申し出たのだ……」

プリースト「なんという……事でしょう……」

魔法使い「魔物に変わる怖れ、外敵への怖れを、歯を食いしばって堪えて。という訳ですか……」



ボーンゴーレムはやはり黙して語らない

762同志名無しさん:2014/12/13(土) 22:35:37 ID:j1ldNf4AO
オチを言えば

ボーンゴーレムに見えるそれはただのこけおどしのカカシであり
楔は単に倒れないように打ってあるだけなのだが


プレイヤー達は己の妄想に、より酔おうとする


戦士「ならば、我らが取るべき道は一つしかあるまい」

魔法使いとプリーストは黙ってうなずく

戦士「最早人にあらざる騎士よ。物言わぬ騎士よ。誠の騎士道に免じて」

戦士「この場は、我らが引こう……」

戦士「その覚悟、見事なり!」

カカシは黙して語らない
当たり前だがwwww

763同志名無しさん:2014/12/13(土) 22:43:54 ID:j1ldNf4AO
ドン・キホーテもビックリのプレイヤー三人は

その後、雇い主の騎士団に対して

「かの塔に近づく者あらば我らが黙っておらん!」

と、恫喝までし
風の中へ高笑いを残して去って行った……


とまあ、そんな話だった



ゲームマスターにゴーレムがカカシである事を聞いた俺らプレイヤーは

「こりゃあうかつだったわ!」と大笑いした記憶がある……

764同志名無しさん:2014/12/13(土) 22:52:58 ID:j1ldNf4AO
一切戦闘などしていないし、経験値も金も得ていないにも関わらず

ただひたすらロールプレイだけで笑い合えた
そんなロールプレイ過剰が、俺らのいつものTRPGだった


チャンスがあれば、ぜひ読者諸兄もTRPGに触れてみていただきたい




……こんな廃墟にではあるが

故人に、楽しかった思い出を捧ぐ……

TRPG儲より

765同志名無しさん:2014/12/13(土) 22:54:44 ID:j1ldNf4AO
('A`)†話目


我に騎士道あり。守るべき者在らば立つようです



766同志名無しさん:2014/12/13(土) 23:02:38 ID:DVPuG5fg0
TRPGをやるには想像力が足りないからくやちい

767同志名無しさん:2014/12/13(土) 23:05:01 ID:kJZfSr6.0
興味あったけど同じ趣味の仲間がいないまま過ぎてったんだよなあ
俯瞰して見ると1の言う通りなんだがやはり羨ましい

768同志名無しさん:2014/12/16(火) 08:45:46 ID:r9JIbIDYO
('A`)怪人のようです廃墟


('A`)1キロカレーを食うようどすえ

769同志名無しさん:2014/12/16(火) 08:52:47 ID:r9JIbIDYO
('A`)別に面白いこと書く気はないんでよろしく


('A`)今、夜勤明けです。朝飯に1キロカレー822円を食おうとしています

('A`)食いきるのにどれだけかかるかなー?と思いつつ

('A`)これだけの量だし、食いながら色んな事を考える事ができそうだと

('A`)何かあるかな。何もないかな……



(;'A`)アホみたいにでかい皿……

('A`)二時間コースかな?こりゃあ

('A`)とりあえず……


(-A-)人 頂きます

770同志名無しさん:2014/12/16(火) 08:57:41 ID:r9JIbIDYO
('A`)大衆食堂の、至って普通のカレーです

('A`)専門店のようなコジャレたカレーではありません

('A`)美味しいけど、普通〜です。取り立てて文句もなく、変わったものでもない

('A`)辛党の俺にはやや辛味が足りない感じなので、七味ぶっかけました


('A`)モソモソ……

('A`)うん。普通だ

771同志名無しさん:2014/12/16(火) 09:04:31 ID:r9JIbIDYO
('A`)じゃがいもがゴロッと大きく

('A`)それがちょっと嬉しい

('A`)使われている米も、文句つけようもなくウマイ

('A`)たまにスプーンに乗る豚の細切れ肉が、ちょっと良い歯ごたえ……

('A`)甘味を添えるニンジンと玉ねぎも、地味だがしっかりと主張してきます


('A`)見事に調和が取れている。けど、大したことのない普通の味です

772同志名無しさん:2014/12/16(火) 09:12:37 ID:r9JIbIDYO
('A`)……


('A`)さっきまで俺は、夜勤していた訳ですから

('A`)疲れているし、ウトウトしていたりもしますが

('A`)カレーはそんな俺にも徹底的に普通です。無慈悲な迄に普通



('A`)……

('A`)さっき、仕事から帰る時にね

('A`)部下二人が言い争いしていました

('A`)俺は、そんな二人に構わず、注意すらせず、退勤しました

('A`)そして一人、食堂でカレーを食っています

773同志名無しさん:2014/12/16(火) 09:20:52 ID:r9JIbIDYO
('A`)俺は、カレーのルーではありません

('A`)仕事場というカレー皿の、部下という具材それぞれを繋ぎ、調和させるような

('A`)甘辛いルーではないのです

('A`)卑怯な気もします。無責任な気もしますが


('A`)俺は皿からこぼれた、らっきょうみたいなものです

('A`)俺ははっきり言って、らっきょうはカレーと相性が悪いと思うんです。個人的に



('A`)カレーは、至って普通の味です。美味しいけど、無情なまでに普通なのです

774同志名無しさん:2014/12/16(火) 09:25:38 ID:r9JIbIDYO
('A`)朝のいさかいは、どちらが間違っているかは明白でした

('A`)俺はそれでも、仲裁もせずにそそくさと帰宅準備をし

('A`)「あとよろしく」と言い残して逃げました



('A`)そして、普通の味のカレーを食っています

('A`)まあまあ美味しいです。普通で

775同志名無しさん:2014/12/16(火) 09:30:10 ID:r9JIbIDYO
('A`)1キロものカレーです

('A`)今日はもう、一日中なにも食わなくていいカロリーを摂取できます


('A`)食いおわったら、おうちに帰って寝るんだ

('A`)オナニーして。後は何にも考えないで

('A`)風呂も後回しにして、爆睡してやるんだ

('A`)高いびきかいてね

776同志名無しさん:2014/12/16(火) 09:36:23 ID:r9JIbIDYO
('A`)普通って、いい事だと思うんですけど


('A`)やっぱ





('A`)めんどくさい


('A`)じゃないですか

777同志名無しさん:2014/12/16(火) 09:42:36 ID:r9JIbIDYO
('A`)あっさり完食。俺の胃袋はどうなってるんだよ一体……

('A`)さて、トイレによって出すもん出して帰ろう……と思ったら


('A`)今使っているこのガラケーに着信がありました

('A`)……


('A`)仕方ない。行くか……

778同志名無しさん:2014/12/16(火) 09:46:02 ID:r9JIbIDYO
('A`)やむを得ず、俺は向かうことにします

('A`)眠い目をこすり、くたびれた腰を上げ

('A`)「よっこらセックス」などと唸りながら





('A`)パチンコ屋の新装開店へ

779同志名無しさん:2014/12/16(火) 09:47:28 ID:r9JIbIDYO
('A`)怪人のようです廃墟


('A`)1キロカレーを食うようどすえ



死亡者・シラネ

780同志名無しさん:2014/12/20(土) 18:13:14 ID:gbHPbQF2O
('A`)怪人のようです廃墟


( ・∀・)キ・ネ・マ( ・∀・)俳優の季節

781同志名無しさん:2014/12/20(土) 18:30:55 ID:gbHPbQF2O
モララーは先月、72歳の誕生日を迎えた

( ・∀・)


見た目には若い体、顔
モララーを知らぬ者に、彼は30代だと紹介すれば誰も疑わない

……しかしそれは、メイク技術であり、たゆまぬトレーニングに依るものであり
モララー自身の心の持ちよう。俳優精神の賜物である
視力矯正、骨・筋肉増強剤……など部分的サイボーグ化
バランスが取れ、身体に良いカロリー多めのマズイ健康食

ただ維持するだけでも苦しい人生

( ・∀・)

彼、映画俳優モララーが
50年以上に渡る長い映画人生で
唯一自分に許してきた幸せは



愛する内縁の妻、デレとの静かで、ささやかな家庭生活だけだった

782同志名無しさん:2014/12/20(土) 18:46:48 ID:gbHPbQF2O
( ・∀・)

モララーは、ほとんどどんな役にでも挑戦した

名優である。喜劇、悲劇、社会ドラマ、ホラー、アクション、時には女性役まで、見事にこなした事もある

( ・∀・)

ほとんど、と書いた
一つだけ彼が演じ切れなかった役がある

映画監督はリテイクの指示を出していない。モララーが自分の演技に納得が行かず
何度も何度も取り直しの要求をしたシーン
その役だけは、彼は演じる事ができなかった


映画自体は、問題のシーンをまるごとカットする事で上映され、それなりの評価を得た

( ・∀・)

しかし、モララーはその一作を未完成であると断じ
時間を見つけては何度もビデオを見直した

問題のシーンを入れた、完全版の完成を思わぬ日はなかった

783同志名無しさん:2014/12/20(土) 19:09:35 ID:gbHPbQF2O
( ・∀・)「デレ。今日は随分と顔色がイイね」

モララーと相応に歳を重ねた内縁の妻デレは
不治の病に冒され、医者も手の施しようがないと言うので
モララーの屋敷のベッドで療養……いや、近いうちにくる別れの準備をしていた

ζ(^ー^*ζ「うふふ。そう見えます?でも、それは」

ζ(゚ー゚*ζ「あなたに付いてらっしゃるメーキャップさんの技術がとっても素晴らしい。って事ですわ」

( ・∀・)「そうか、ドクにメイクしてもらったのか」

( ・∀・)「いやでもね?確かにドクはいい仕事をするけどさ」

( ・∀・)「何だか君は、いつもより晴れやかな顔をしている様に見えたんだ」

ζ(゚ー゚*ζ「実は良いことを思い付いたんです。だからそれが顔に出ちゃったのかしらね?」

( ・∀・)「良いこと?なんだい?聞かせてくれよマイハニー」

ζ(゚ー゚*ζ「あの映画、一緒に見ませんか?」

( ・∀・)「え?あれ、というと?」

ζ(゚ー゚*ζ「あなたが未完成だと言って聞かない、あの映画ですよ」

(;・∀・)「あれか……ま、いいよ。ブンにこの部屋にビデオを持ってこさせよう」

784同志名無しさん:2014/12/20(土) 19:32:19 ID:gbHPbQF2O
( ・∀・)「……」

ζ(゚ー゚*ζ「……」

二人は仲むつまじく手をつないで、そのまま最後まで静かに映画を鑑賞した

( ・∀・)「……」

ζ(゚ー゚*ζ「あなた。私はこの映画、好きですよ」

( ・∀・)「ありがとう。そう言ってくれるのは素直に嬉しい」

ζ(゚ー゚*ζ「でも、あなたはこの映画を完成させたいと。未完成だと仰いますわね」

( ・∀・)「……僕の大事なシーンが丸ごとカットされているからね」

ζ(゚ー゚*ζ「あなたは、良い人だから……あまりにも優しい人だから」

ζ(゚ー゚*ζ「そのシーンは演じられないのですわ」

( ・∀・)「演技について長年考えて来たけどね。ついにこんな歳になっても、演じるすべは見つからなかったよ」

ふと、デレはモララーの思いもよらない事を語り出す

ζ(゚ー゚*ζ「ごめんなさい。あなた」

ζ(゚ー゚*ζ「私も一人でこの映画を何度も見ました。その度にブンにはご苦労をかけましたけどw」

ζ(゚ー゚*ζ「そうしているうちに、私があなたの俳優のお仕事の邪魔をしていた。と気付きましたの」

(;・∀・)「どういう事だい?マイハニー?」

(;・∀・)「僕は、静かな幸せをくれた君に感謝こそすれ、邪魔されたなんて思った事は一度もないよ?」

785同志名無しさん:2014/12/20(土) 19:57:32 ID:gbHPbQF2O
ζ(゚ー゚*ζ「……」

ζ(゚ー゚*ζ「あなた。窓を開けてくださらないかしら」

デレは厚手のカーテンに遮られた窓を見る

( ・∀・)「空気が冷たいから少しだけだよ。体に良くない」

ζ(゚ー゚*ζ「ありがとう」

モララーは窓を開ける
冷たいが清々しい風に乗って、曲が聞こえてくる

モララーが俳優業に忙殺され、忘れてすらいた季節


( ・∀・)「クリスマスソングか……寒くなったとは思ってたけど、もうそんな時期だったか」

ζ(゚ー゚*ζ「あなたはここずっとハコ(劇場)にこもりっきりでしたでしょ?無理ありませんわ」

(*・∀・)「ああ。君へのクリスマスプレゼントを考える楽しみができたよ。ありがとう」

ζ(゚ー゚*ζ「あら。今から考えるんですか?私はあなたへのプレゼントをもう決めてありますのに」

( ・∀・)「いやぁ申し訳ないwじゃあ約束だ。僕は君にとびきり素敵なプレゼントをする」

ζ(゚ー゚;ζゴホゴホ「期待してますわ」

咳き込むデレを見て、モララーは窓をそっと閉め
デレの背をさする

( ・∀・)ノシ サスサス「君の体が良くなったら、長めの休暇を取って……」

ζ(゚ー゚;ζ「……」

( ・∀・)「どこか暖かいところに旅行に行こう」

( ・∀・)「もちろんクリスマスプレゼントとは別に。ね」

ζ( ー *ζ「ありがとうございます……あなた」

786同志名無しさん:2014/12/20(土) 20:17:48 ID:gbHPbQF2O
デレをベッドに寝かしつけ、モララーは自室に戻る

ひどく不味いが飲み慣れたプロテイン茶を啜りながら
( −∀−)cU

デレが言っていた「私があなたの演技を邪魔している」という言葉について考えを巡らせる

( ・∀・)「神に誓って、僕はデレを愛している」

( ・∀・)「邪魔などと思った事は一度もない」

( ・∀・)cU「なのにデレは僕に引け目を感じている……のか」

( ・∀・)「デレも、最早自分の病が治ることはないと知っている様子だから」

( ・∀・)「寝たきりのまま成すべきもなくただある自分。に絶望しての言葉なのか……」

( ・∀・)cU「僕は」

( ・∀・)「君が居てくれさえすればいい。それで充分幸せなんだ」

( ・∀・)「ずっと君と一緒に。最後まで一緒に居る為なら」

( ・∀・)「俳優の仕事なんて廃業したっていい」


モララーはまだ、デレの言葉の真意を掴みかねていたが

その真意がどうであれ
永遠にこの想いは変わらぬ、変えぬと誓った

787同志名無しさん:2014/12/20(土) 20:38:00 ID:gbHPbQF2O
クリスマスイブ

モララーもその夜だけは一切の仕事もトレーニングもキャンセルし
デレと二人ささやかなパーティーをする為に
大きなプレゼントの箱を抱え、自宅に戻った

( ^ω^)「旦那様。お帰りなさいませお」

( ・∀・)「やあブン。すまないね。こんな日まで」

( ^ω^)「お食事のご用意は済んでますお。旦那様」

( ・∀・)「ありがとう。君の料理は一流だ。期待しておくよ」

( ^ω^)「旦那様はいつもは栄養食ばかりですから、今日は腕をふるいましたお!」

( ・∀・)「さ、君も自宅で家族とパーティーがあるんだろう?気をつけて帰りたまえ」

( ^ω^)「はいですお。では旦那様。よいクリスマスイブを!」

( ・∀・)「君もね」

( ^ω^)ノシ


気のいい使用人兼料理人のブンは
いつも以上の笑顔で自宅へと帰っていく

なるほど
キッチンからは、食欲をそそるいい香りが漂ってくる

彼は本当に僕らに良くしてくれている
いずれ、ボーナスも考えよう

788同志名無しさん:2014/12/20(土) 20:41:11 ID:gbHPbQF2O
**お詫び**


**大変申し訳ありません……**

**ついうっかりageてしまいましたので**

**ある程度sageるまで投下を自粛します**

789同志名無しさん:2015/01/02(金) 01:39:25 ID:OL/1Vxy.O
〜中略〜


ζ( ー *ζゴホゴホ「さああなた。ラストシーンです」

(;・∀・)「デレ……」

ζ(^ー゚;ζ「一発撮りよ。ヘマなんか許さないから……」

デレは震える手でモララーに拳銃を渡す

(;・∀・)「僕にできる訳がない。こんな……」

ζ( ー *ζ「あなたは、名優……何でも、できるわ」

そう促されても、モララーには演じられない。演じてはならない
モララーの目からは涙が溢れ、頬を伝う


ζ( ー *ζ「私を、あなたの足を引っ張ってただけの、つまらない女にはしないで……」

ζ( ー *ζ「一発で、決めてね」

¬(;∀; )「無理だよ」

ζ( ー *ζ「もう、モルヒネが切れるころなの……そうしたら、私」

ζ(;ー;*ζ「きっと酷く苦しむから……楽にしてくれなかったあなたを恨んでしまうかもしれない……」

790同志名無しさん:2015/01/02(金) 01:44:46 ID:OL/1Vxy.O
¬(;∀; )「……」

¬(;∀; )「弾は、2発だよ?デレ」

ζ(;ー;*ζ「おばかさんね……」

〜中略〜

791同志名無しさん:2015/01/02(金) 01:49:08 ID:OL/1Vxy.O






ずっと君と一緒に

最後まで一緒に居る為なら

俳優の仕事なんて廃業したっていい

792同志名無しさん:2015/01/02(金) 01:54:59 ID:OL/1Vxy.O
ラスト・シーン




映画は完成したのか
モララーは俳優たりえたのか
デレは笑って逝けたのか

その判断は……


映画を見た貴方達の感性に、委ねる他は無い

793同志名無しさん:2015/01/02(金) 01:57:23 ID:OL/1Vxy.O
('A`)怪人のようです


( ・∀・)キ・ネ・マ( ・∀・)俳優の季節



死亡者・?

794同志名無しさん:2015/01/02(金) 01:59:07 ID:OL/1Vxy.O
ヒント

〜中略〜

795同志名無しさん:2015/01/02(金) 02:29:00 ID:OL/1Vxy.O
('A`)怪人のようです廃墟


('A`) 主人公。のようです

796同志名無しさん:2015/01/02(金) 02:41:54 ID:OL/1Vxy.O
高校に入りたての頃の話だ

俺は初めてできた彼女に舞い上がり。しかし何も為すこともなく
甘い夢を見続けていた空っぽな男

そんな無能、無価値な俺を見透かした彼女の心は、とうに俺から離れている

どこかよそよそしい彼女の態度に、薄ら気付いていながらも
それを認めたくない俺は……

どうにか間をつなぎ止めたく思い

彼女をデートに誘った

('A`)「映画、見に行こうよ」

797同志名無しさん:2015/01/02(金) 02:50:50 ID:OL/1Vxy.O
('A`)「日曜日、駅前の、あの像の前で待ってるから」

何時に?何の映画を見る?……のかは、どうでも良かった
ただ、彼女をつなぎ止めるきっかけが欲しかったのだ。だから、口から勝手に言葉が出たのだ
空っぽ人間の言葉が

彼女の都合すら聞けない、余裕のない空ろな言葉


当然

(-、-トソン「行きませんよ?」

当たり前のように、当たり前の答えが帰ってきた

798同志名無しさん:2015/01/02(金) 02:54:08 ID:OL/1Vxy.O
('A`)「待って、いるから」



(゚、゚トソン「行きませんよ」



('A`)「……でも待ってる、から」

799同志名無しさん:2015/01/02(金) 06:13:31 ID:OL/1Vxy.O
俺はクズだが、嘘つきではなかったので

800同志名無しさん:2015/01/02(金) 06:19:42 ID:OL/1Vxy.O
('A`)「……」

('A`)「……」

(;'A`)「……」



丸2日は頑張ったんだが

( A )


('A`)「腹へったな……」

('A`)「帰ろう……」

801同志名無しさん:2015/01/03(土) 07:10:19 ID:vAP5gBTsO
彼女の為にいつまでも待つ俺、格好いい

**約束が成立してすらいない**

それはちっとも彼女の為になってない

**自己満足だけ**

何にもしていない

**するべき事は他にあった**



なぜ俺はこんな事をしたのか

802同志名無しさん:2015/01/03(土) 07:19:17 ID:vAP5gBTsO
答え選択

1・恋愛の主人公になりたかった

2・実は彼女の事はたいして好きでもなかった

3・変わった事をしてみたかった

4・お前の言う通りだった

803同志名無しさん:2015/01/03(土) 08:42:19 ID:KjVt3POM0
4.とある事件のアリバイ作りをしたかった。

804同志名無しさん:2015/01/03(土) 10:28:02 ID:vAP5gBTsO
('A`)「……」

俺は主人公だ
俺のドラマの不幸な主人公だ

彼女が待ち合わせ場所に来なかったのにはちゃんと訳があり、仕方がなかった

彼女の家が謎の爆発によって派手に吹き飛んでしまっていた
(警察はガス爆発の連鎖?なんだそりゃ?と断定した)



彼女の家の跡地で俺は泣いた
人目を憚らず、取材に来たテレビカメラや警察の前で
大声で慟哭してみせた


俺、今、超格好いい

まさに主人公だ

805同志名無しさん:2015/01/03(土) 10:38:22 ID:vAP5gBTsO
(;A;)「あの時、彼女が俺のデートの誘いにOKしてくれてれば、来てくれていたら」

(;A;)「彼女だけは事故に巻き込まれずに助かったかもしれないのに……っ」

(#'A`)「俺はこんな俺を許せない!何かできたはずの俺が、何もできなかった俺が許せないっす!」


マスコミは不幸な彼女と不幸な俺をこぞって取り上げ
天に向かって慟哭する俺の写真が、各社週刊誌の表紙に使われた



俺は主人公だ

806同志名無しさん:2015/01/03(土) 10:46:01 ID:vAP5gBTsO
この件をテーマにして
小説が書かれ、テレビドラマが作られたが
俺は満足しなかった


このくらいの事件、悲劇はよくある事だ
まだ俺という主人公は輝き足りない

俺はもっと、悲しい主人公にならねば

807同志名無しさん:2015/01/03(土) 10:52:41 ID:vAP5gBTsO
世間には事故として片付けられたこの話を
俺は一人、追及した


ガス爆発を引き起こした原因を突き止めるのは簡単だった

何故って俺は主人公だから


その証拠と犯人を示す事でもって警察の無能を糾弾し
マスコミに更なるセンセーションを巻き上げ
テレビドラマ放映と小説連載を中止に追い込んだ

808同志名無しさん:2015/01/03(土) 11:06:54 ID:vAP5gBTsO
今俺は、とある国でニュースを見ている

日本中で、日々俺の予告通りに起きていく爆発事件の様子……


('A`)「ああ、俺はなんて不幸なんだ」

('A`)「あの連続爆発事件を止められるのは俺だけなのに」

('A`)「国に帰れば捕まってしまう」

(;'A`)「ああ、どうしたらいいんだ……」


あ、忘れずに連絡しとこう

('A`)】「あ、明日は渋谷、明後日は仙台と青森です」

('A`)】「確か200箇所位仕掛けましたんで、今年はお祭りですよ」


電話を切り
俺の悲しい祭りを想う

俺は主人公だ

809同志名無しさん:2015/01/03(土) 11:11:19 ID:vAP5gBTsO
彼女を失い
信用を失い
憎しみを買い
帰る国を無くし
日々起きる悲劇を食い止められぬ己を呪い

なんて可哀想な俺

最高の主人公だ

俺は主人公だ

810同志名無しさん:2015/01/03(土) 11:19:13 ID:vAP5gBTsO
('A`)「……」

金はテレビ局やら週刊誌やらから沢山貰たので
この国でならば死ぬまで遊んで暮らせる

('A`)「退屈だなあ」





(;A;)「退屈だ。不幸だなあ」

811同志名無しさん:2015/01/03(土) 11:22:21 ID:vAP5gBTsO
('A`)「そうだ。暇だしせっかくだから」

812同志名無しさん:2015/01/03(土) 11:23:17 ID:vAP5gBTsO
**もう一度恋愛ドラマの主人公になろう**

813同志名無しさん:2015/01/03(土) 11:24:44 ID:vAP5gBTsO
('A`)怪人のようです廃墟


('A`) 主人公。のようです


死亡者・多数

814同志名無しさん:2015/01/04(日) 21:28:41 ID:8eHppOtkO
('A`)怪人のようです廃墟


('A`) TRPG(とある)儲(しんじゃ)の妄想主義(シュール・レアリズム)のようです

815同志名無しさん:2015/01/04(日) 21:50:56 ID:8eHppOtkO
君は街で聞いた、胡散臭い噂をあてにするしかないほどに困窮している

金は無いししばらく飯も食っていない
これでは近い内に野垂れ死ぬか
もしくは君の商売道具の剣……唯一の金目のモノ……を手放して、パンに変えるしかない

空きっ腹を抱え、街外れにある塔までは来てみたものの
本当に噂通りにこの塔にお宝はあるのだろうか?

人が住んでいる様子どころか
外壁には蔦が張り、入り口のドアは錆び付いていて
開けようものなら嫌な軋みを立てるだろうと見てとれる


すでに察しているかもしれないが、君は冒険家崩れのチンピラである

戦士と言うには腕が悪く、冒険者と言うには要領があまりにも悪いため
常にど貧乏であり、単なるフーテンとも言う

('A`)「ま、この塔の噂が本当だとしてもだ」

('A`)「ドアは何年も開けられていないようだから、宝を守るモンスターもいないはず」

('A`)「ドアの他には入り口はないようだから、モンスターも入れない。はず」

816同志名無しさん:2015/01/04(日) 22:07:49 ID:8eHppOtkO
('A`)「一応ぐるりと塔の周りを確認しておくか」

しかし君はボンクラ冒険家なので、ダイスロールに成功しない

('A`)「なにもなし。と」

君はとりあえずドアノブに近づく

('A`)「ノックするか?多分だれも居ないだろうけど」

コンコン

ノックするも塔内から反応はない

('A`)「だよな。なら入ってみるしかない」

しかし君はボンクラ冒険家なので、鍵が掛かっているとは思い付かない

当たり前だ。鍵が掛かっていなければ、誰でも自由に入れたわけで
そうなら塔の宝なんて君よりよほどまともな冒険家がとっくに持ち去っているだろう

そんな当たり前の事にすら、君はボンクラなのでダイスロールに成功しないのだ
ガチャガチャ……


('A`)「開かない……鍵掛かってるのか」

('A`)「ドアに体当たりしてぶち破るか?街で針金でも貰ってきて鍵穴をイタズラしてみるか?」

('A`)「他に何かアイディアは……」

しかしもちろん君はバカなので、アイディアのダイスロールなど成功しない

817同志名無しさん:2015/01/04(日) 22:26:52 ID:8eHppOtkO
('A`)「体当たり……」

は、止めておこう
栄養失調で弱りきった君は、それでなくても結構虚弱体質であり
つまらないケガをするだけだろう

('A`)「街で針金でも貰ってくるか」

君はとぼとぼと街へ戻る



しかし針金を手に入れる為金物屋に行った処で、金はまるっきりないので
針金すら買えないだろう

酒場に行って情報を得るにしたって、酒代も払えない

というか、金がないので街の中に君のいる場所はろくにないので

やむを得ず公園のベンチにへたりこむように座り
砂場で遊んでいる幼女らのパンチラをぼんやりと眺めながらため息をつく

('A`)ハア


パトロール中の街の警備兵が不審な君に気付いて近づいてくる

君は不細工なので、魅力のダイスロールなど成功するわけがない

(;'A`)「違うっす!俺、そういうんじゃないっす!」

飯を食っていない君は、逃走のダイスロールには成功せず

こってり絞られた上、唯一の所持品である剣を危険物として取り上げられる

(;'A`)「そんな殺生な……」

818同志名無しさん:2015/01/04(日) 22:48:34 ID:8eHppOtkO
(;'A`)「腹減った……」

警備兵から解放された君は、トラブルを避けるため街の裏通りにさまよい込んだ
レストランの裏手

ゴミ箱から良い匂いがしたので、中を確認

ツイていることには、食いかけのピザらしき汚物を発見!

(*'A`)「地獄に仏とはこのことか!」

しかしそれをカッ拐わんとする野良猫が横合いから出現

(#'A`)「おのれ魔獣め!ピザらしき汚物は渡さぬ!」

などと啖呵をきり、戦闘状態に

先攻はピザらしき汚物に近い君だ
腰の剣の威力をばいざみせん!

しかし剣は既に取り上げられていた!

(;'A`)「あ、ちょ……」

ミス!

魔獣(猫)の電光石火のひっかき!

バリバリ!君は1のダメージを受けた!

(;Aミ)「いでででで!」

魔獣(猫)の連続攻撃!

魔獣(猫)は、ピザらしき汚物をひったくり、逃げ去った!

経験値を0得た
金を0得た

819同志名無しさん:2015/01/09(金) 03:12:16 ID:Ic4kNUAcO
>>1です
しばらくTR儲休止します
創作板とはかかわり合いがないので思い付きスレ濫立等の迷惑行為をする予定はありません
このスレは削除依頼しましたが放棄しないので不安を抱いて眠れ

820同志名無しさん:2015/01/09(金) 21:47:40 ID:yYoDm4mU0
うお覗くのに間隔あいてたうちにそんなことになってたか
もっとこまめに覗きたいんだが創作すら覗かない俺はこのスレがお気に入りなんでいつでも待ってるぜ

あ。最後のやつネタの鮮度がハナから腐ってるから!

821同志名無しさん:2015/01/10(土) 22:24:45 ID:CRDbrpeEO
('A`)怪人のようです廃墟



( ∀゚キ)グレイブディガー

822同志名無しさん:2015/01/10(土) 22:50:34 ID:CRDbrpeEO
「カタコンベ」という単語がある

その意味を最も分かりやすく訳したとすれば
「地下墓地」になるだろうか

宗教的、民族的な見地に立てばその訳は安直過ぎるとの意見もあろう

しかし
そこ、それが「地下墓地」であるというだけで充分な輩がいる

この話は、墓荒しで得た品を売り払って生計を立てている

( ∀゚キ;)「どういうこった?砂漠にお宝を埋めて来いってのは?」

グレイブディガーの話である

( ∀゚キ;)「なぜそんな事をさせるんだ?」

(#゚;;-゚)「そこまで説明しなきゃ、仕事は受けられないのかしら?ミスタースカンピン?」

( ∀゚キ;)「いや、やるぜ。やらせてもらうよ。手間もかからんし簡単な仕事だからな」

823同志名無しさん:2015/01/11(日) 03:18:07 ID:Asx8xpJAO
2013.12.15

遺跡には、学者や金儲けの私人や盗掘人の集団が集まり
そこにあると信じる知的、物的な宝を得んと
日々しのぎを削っている

夢のない話だが、こうした宝探しの勝者は大抵盗掘人である
彼ら盗掘人は、遺跡そのものやまつわる歴史は尊重しないやり方で
ただ宝だけを求めるからだ
遺跡にダイナマイトで穴をあける。偽物を売り付ける。デマを流す……
等といった
文化的、考古学的見地に立つ者ができない、してはならない事も
欲望に従って平然と行えるからだ

そんな盗掘人達にも一応の規律や序列はあり
いわゆる組合(ギルド)を形成している

さて。
盗掘人組合最下級、ヒラの掘削人夫でしかも流れ者のハインドは

五人長でぃに呼び出され、奇妙な命令を受けていた

824同志名無しさん:2015/01/11(日) 03:21:34 ID:Asx8xpJAO
**この話はフィクションであり**

**実在する個人、団体、名称とは関係ありません**

**おわかり?**

825同志名無しさん:2015/01/11(日) 03:34:59 ID:Asx8xpJAO
もうじきクリスマスだ

(#゚;;-゚)「ミスター。あなたはサンタクロースがいると信じていて?」

( ∀-キ)「いんや?俺はガキの頃から神すら信じていねえ」

(#゚;;-゚)「そう。夢がないのね」

( ∀゚キ)「俺なんかに何の用だい?」

(#゚;;-゚)「あなたに、サンタクロースになってもらおうと思ってね」

┐( ∀-キ)┌「馬鹿馬鹿しいぜ……」

(#゚;;-゚)「これはビジネスの話よ。報酬はちゃんとでるし、難しくはないわ」

826同志名無しさん:2015/01/11(日) 03:54:29 ID:Asx8xpJAO
( ∀゚キ)「仕事?何をすりゃいいんだい?」

( ∀゚キ)「赤い馬鹿服を来てトナカイの引くソリに乗るのかい?」

(#゚;;-゚)「ある砂漠の……一企業が所有する土地に穴を掘って、そこにクリスマスプレゼントを埋めてくる……それだけよ」

( ∀゚キ)「ふうん?盗掘人の俺に、宝を探す為に穴を掘るんじゃなく、ゴミを他人様の敷地に不法投棄するために掘れってのかい」

(#゚;;-゚)「ゴミじゃないわ。クリスマスプレゼント……宝物よ」

( ∀゚キ)「土地の所有者には了解を取って……ねえよな?」

(#゚;;-゚)「向こうからの依頼よ。了解は必要ないわ」

( ∀゚キ)「へえ。そりゃあ話が早くていいな」

(#゚;;-゚)「頼むわよ?ミスター」

(#゚;;-゚)「結果次第ではかなり大きな金が動くわ。もちろん私達へもね」

( ∀-キ)「……りょーかい。ボス」

827同志名無しさん:2015/01/11(日) 04:25:52 ID:Asx8xpJAO
2013.12.20

( ∀゚キ)ノシ「よー!夢を運ぶトナカイ運送だぜ!」

俺は
五人長が手配した赤い大型ダンプに、小型のユンボと大量の黒いゴミ袋に詰めたプレゼント?を積んで
埋設予定地にやってきた

プレゼントの中身が何なのかはシラネ。どうせヤバいものなんだろうから関わる気も知る気も起きない

だだっ広い砂漠のほんの一角
埋設予定地には一応バリケードとゲートが設けられていて
関係者以外立ち入り禁止の表示もある

俺は詰所で眠そうにしている警備員にパスを見せ
特に咎められもせず現場に入る

( ∀゚キ)「この現場敷地の何処に……別にどこでもいいのか」

ユンボを操って、適当な位置で掘削を始める

一時間程で掘った穴に小便を垂れ、シケモクで一服した後
黒いゴミ袋を一つ一つ投棄していく

ゴミ袋はなかなかの重量であり
面倒になった俺は、ダンプの荷台を立たせ、穴に向かって一気に放り込んで始末をつける事にした

ドザザザザザ……
雪崩れのように穴に吸い込まれていくプレゼント達


( ∀゚キ*)「楽チン楽チン。と」

ビニール袋が破れ、幾つか中身がこぼれ落ちていたので
それをヒョイとつまみ上げて見れば

828同志名無しさん:2015/01/11(日) 04:35:35 ID:Asx8xpJAO
( ∀゚キ;)「ゲームソフト……だな。こりゃ」

かなりレトロな家庭用ゲーム機のソフトだ
ファミコンと同時期か、それより前か……
しかし、対応するハード名は俺は聞いたことがないものだ


( ∀゚キ)「懐かしいね。ガキの頃はよくやったもんだ。こんな感じのゲーム」

( ∀゚キ)「このパッケージイラストは何だっけ?昔映画か何かで見たような気もするが……まいいか」

穴に蹴り落とし、埋設作業を再開する

( ∀゚キ)「ゲームね……確かにクリスマスプレゼントっぽいが」

( ∀゚キ)「こんな古臭いゲーム、今のガキにゃ合わないだろうな」

829同志名無しさん:2015/01/11(日) 09:33:08 ID:oraB4NrI0
おわかりでやんす

830同志名無しさん:2015/01/11(日) 19:53:43 ID:Asx8xpJAO
2013.12.28

( ∀゚キ)】「お仕事は何の問題もなく終了したぜ。今からそちらへ帰る処だ」

俺は五人長に任務終了報告をした

『お疲れさま。プレゼントの中身は見た?』

( ∀゚キ)】「ああ。いけなかったかい?」

『いえ、べつに構わないわ』

『ただ忠告しておくけど』

( ∀゚キ)】「あん?」

『この件は早めに忘れなさい。プレゼントの事も、埋め立てた場所も』

( ∀゚キ)】「なぜだ?俺はただ古いゲームソフトを埋めたってだけだぜ?」

『かけた魔法が消えてしまうから』

( ∀゚キ;)】

俺には五人長の言葉の意味が分からなかったが

『報酬は明日までに規定の50%増しで振り込むわ』

『さらにあなたがこの件に対して余計なことをしなければ、一年、いえ、半年以内には10万ドルをボーナスとして支払う予定よ』

( ∀-キ*)】「俺は忘れっぽい質さ」

『フフッ。それを聞いて安心したわ』

831同志名無しさん:2015/01/11(日) 20:04:32 ID:Asx8xpJAO
金の話さえキッチリしてもらえば、つまらない仕事など忘れてやる。それが俺だ

あの古ぼけたゲームが何故あの砂漠に大量に埋められたのか

そんな事は、俺には関係がない。興味もない


電話を切り
次の仕事……墓荒しの……に思いを切り換える

( ∀-キ)「たしか、次は日本の古墳だったな……」

また明日からも穴を掘らされる

盗掘人組合の、いや、その背後にいる黒幕の意図の通りに
歴史を贋の新発見で歪める為にだ

832同志名無しさん:2015/01/11(日) 20:26:20 ID:Asx8xpJAO
2014.4.X

新聞にある記事が掲載された

**ゲームの墓場、発見さる!**

**都市伝説とされていたゲームの墓場が実在!そこから百万本にいたる伝説のク*ゲー**

**「A.T.」が埋められていた!**

**今回発掘された「A.T.」は現在、ネットオークション等でゲームでは考えられぬ超高値で取り引きされており……**



**「A.T.」は、その昔、ユーザーよりそのあまりのできの悪さにリコールが多発……**

**結果として老舗ゲーム会社ハタリ社を経営破綻させたという曰く付きのク*ゲーで……**

( ∀-キ)「ふう……ん」

俺は新聞を読みながら、あの仕事のカラクリを理解した

**『ハタリショック』の元凶となり、ゲームの墓場に埋められたという「A.T.」が、今回大量に発掘、発見された事により**

**ハタリ社は『ハタリショック』で被った経済的損失をほぼ埋め合わせる程の利益を……**

( ∀-キ)「……」


俺は新聞を放り捨て
ポケットから一つのゲームソフトカートリッジを取り出す

( ∀-キ)「キシシ……」

833同志名無しさん:2015/01/11(日) 20:41:17 ID:Asx8xpJAO
( ∀゚キ)

俺はつい、プレゼントの袋から溢れた一個について報告し忘れていた

仕方ないだろ?俺は忘れっぽいのさ

( ∀゚キ)「……キシシ」

これが今、一個7万だそうだ



ハードがなきゃ
ソフトは動かないけれど

もうしばらく埋めときゃ、いずれはクフ王のピラミッドに並ぶお宝に化けるのかもな

ハードがなきゃ


ソフト は 動かな い けれ   ど


( ∀ キ)

834同志名無しさん:2015/01/11(日) 20:45:07 ID:Asx8xpJAO
>>832ミス

**都市伝説とされていたゲームの墓場が実在!そこから百万本にいたる伝説のク*ゲー**

修正

**都市伝説とされていたゲームの墓場が実在!そこには百万本にいたる伝説のク*ゲー**

835同志名無しさん:2015/01/11(日) 20:48:15 ID:Asx8xpJAO
('A`)怪人のようです廃墟



( ∀゚キ)グレイブディガー






( ∀ キ)「俺の掘っているこの遺跡は、俺の墓って訳か」

836同志名無しさん:2015/01/11(日) 20:50:28 ID:Asx8xpJAO
遺跡の入り口が不自然な崩落によって塞がれ

俺はそう、悟らされた

837同志名無しさん:2015/01/11(日) 20:51:53 ID:Asx8xpJAO
('A`)怪人のようです廃墟



( ∀゚キ)グレイブディガー



死亡者・1

838同志名無しさん:2015/01/11(日) 21:00:08 ID:Asx8xpJAO
**ほれ、そこは段差だ。危ねぇぜ?**

**ミスター・スペランカーさんよ**




**……キシシ……**

839同志名無しさん:2015/01/11(日) 21:07:38 ID:Asx8xpJAO
参考・アタ*ショック

840同志名無しさん:2015/01/14(水) 18:35:53 ID:.WEk5yMgO
('A`)怪人のようです廃墟


('A`)現実逃避世界王者決定戦

841同志名無しさん:2015/01/14(水) 18:44:57 ID:.WEk5yMgO
('A`)「お前ら暇だろ?そしてダメ人間だろ?」

('A`)「愚痴を言え。先着2名様の愚痴に対して俺が勝敗の判定をしてやる」

('A`)「一体誰が最低なダメな愚痴野郎か!愚痴王か!」

('A`)「そろそろ決める時期じゃねえか?」




('A`)「俺は真面目な愚痴を求めている。ネタなんか要らん」

('A`)「次のレスに対戦の一例を挙げよう」

842同志名無しさん:2015/01/14(水) 18:56:39 ID:.WEk5yMgO
(1'A`)「歩くのマンドクセ。だれか俺にどこでもドアをくれ」

(2'A`)「俺はコノウソホントを一気飲みする覚悟がある」




('A`)「このドラえもん秘密道具を欲しがる二人の場合、どちらの愚痴が勝ちか分かるか?」

('A`)「1だ。何故なら」

('A`)「欲しがるばかりで自分ではちっとも動こうとしていないからだ」

('A`)「これが愚痴というものよ」

('A`)「多分コノウソホントの方が色々でき、柔軟性に富んだ意見だが」

('A`)「1の愚痴はそういう考えすら放棄した、真の愚痴なのよ。わかる?わからない?お願いだから死んで?」

('A`)「じゃ、始めるか。次のレスとその次のレスに愚痴を書いていってみろ」

('A`)「いざ尋常に……勝負……」

('A`)「始め!」

843同志名無しさん:2015/01/14(水) 19:01:15 ID:.WEk5yMgO
(1'A`)と言うか「来世は虫になりたい」

844同志名無しさん:2015/01/14(水) 19:02:25 ID:.WEk5yMgO
>>843ミス修正マンドクセ

(1'A`)と言うか俺「来世は虫になりたい」

845同志名無しさん:2015/01/14(水) 19:16:11 ID:0yE.T7k60
去年末に父親が死んで、別件で恋人とも別れた
心機一転引っ越してみたら新居三日目に水道が壊れて蛇口を捻れば噴水状態
パッキン買いにいこうと自転車に乗ったらサドルが折れてて座れず
水道が直る頃には玄関の扉が閉まらず、今は鍵すらかからない
これ全部実話なんだがどーしろっつーんだ俺に

846同志名無しさん:2015/01/14(水) 19:31:38 ID:.WEk5yMgO
(*'A`)「>>844>>845の白熱した勝負……しかし」

(*'A`)「ドラマチック無様男>>845に集まる同情という名の力!」

(*'A`)「力!力!力!みんなの想いが>>845に集まり、それは渦をなすッッッ!」




(#'A`)「判定ィィィッ!!」

847同志名無しさん:2015/01/14(水) 19:42:18 ID:.WEk5yMgO
(#'A`)「勝者は!」





(#'A`)「>>844!!」

(#'A`)「何故か!?理由はこうだ!」

(#'A`)「>>845は一見不幸なようだが、よく読めば」
(#'A`)「去年までは親も彼女もあり、自転車も壊れておらず引っ越しの必要すらなかったリアみつるである!!」

(#'A`)「誰がリア充自慢しろと言った!死ね!」

(#'A`)「俺の同情を買えると思うなよ?俺は馴れ合いが大ッ嫌いなんだ!」

(#'A`)「お前が失ったモノなんぞ、俺だってとうに失ってる若しくは初めからないわ!」

848同志名無しさん:2015/01/14(水) 19:49:04 ID:0yE.T7k60
おまえwwww

849同志名無しさん:2015/01/14(水) 19:49:42 ID:.WEk5yMgO
('A`)「どうしろだぁ?その怒りや悲しみをバネに何かブーン系でも書けば?」

('A`)「俺と同じに、死んだように愚痴ばかり言って生きるのもいいな」

('A`)「そうしたら俺の足元ぐらいには立てるんじゃねえか?」

('A`)「みっともねえから、まんまの話で同情買うありきたりなスレとかは立てんなよ?」

850同志名無しさん:2015/01/14(水) 21:05:38 ID:.WEk5yMgO
('A`)「と、まあこんな具合」

('A`)「次のレスとその次のレスには強すぎる俺は参加しないので」

('A`)「お前らザコ愚痴闘士の無様な戦いを高み(低み)から判定したり指をくわえたりする審判になってやる」



(*'A`)「さあ戦え!」

851同志名無しさん:2015/01/14(水) 23:53:18 ID:Muk7sYG60
ダルいからなんもしたくない
誰かタダで世話してくれ
むしろ金くれ

852同志名無しさん:2015/01/15(木) 00:24:31 ID:zj30kzL60
愚痴るほどの元気がねえ……

853同志名無しさん:2015/12/06(日) 11:22:36 ID:OlJ8ijGw0
人と話すのがすごい怖い
嫌われてないのはわかってるけど好かれもしないのが辛い
それでもへらへらと明るく振る舞うのが板についてて今更根暗にもなれない

854同志名無しさん:2015/12/11(金) 03:10:58 ID:.1SZFXJgO
( ∀-キ)「ドクオはいねえぞ?審判なんてかったるいってとっくに帰ったぜ?」

( ∀-キ)「……」

( ∀=キ)「……」

( ∀=キ)「せっかくだから、俺が代わりになんか言ってやるか」

( ∀゚キ)「そうさな……」

855同志名無しさん:2015/12/11(金) 03:23:00 ID:.1SZFXJgO
( ∀゚キ)「俺はただの通りすがりだ。この無気力バトル?のルールを知らねえんで適当に言うからな?」

( ∀゚キ)「あとな?俺が思うに……たぶん」

( ∀゚キ)「ここに書いた三人は、何も書いてない他の奴らに負けてるんじゃねえかな?」

( ∀゚キ)「書いてない奴らこそ、やる気無しなわけだろ?帰っちまったドクオ含めてよ」

856同志名無しさん:2015/12/11(金) 03:38:04 ID:.1SZFXJgO
( ∀゚キ)「>>851>>852はそのまま死んだらいいんじゃねえかな?」

( ∀゚キ)「別に助けに来たわけじゃねえぞ俺ぁ。メンドくせえ」

( ∀゚キ)「>>853は誉められたがりのかまってちゃんか」

( ∀゚キ)「おめぇさんは他人から嫌われてないと思ってんのか?いいや嫌われてるから安心すんな」




( ∀゚キ)「総評」

( ∀゚キ)『それでも、生きて行かざるを得ない』

( ∀゚キ)ノシ「さて、帰るか」

857同志名無しさん:2015/12/11(金) 03:41:21 ID:.1SZFXJgO
('A`)怪人のようです廃墟


('A`)現実逃避世界王者決定戦



死亡者・?

858同志名無しさん:2016/02/26(金) 00:14:51 ID:FTst3BX.O
>>240

859同志名無しさん:2016/07/15(金) 03:33:53 ID:8qnTrZ4gO
从 ゚∀从怪人のようです廃墟


从 ゚∀从 夢幻獄

860同志名無しさん:2016/07/15(金) 04:13:31 ID:8qnTrZ4gO
从 ゚∀从「ではないか?と思ってはいたんだがね」

こちら帝都の謁見の間
人払いをしたこの場にいるのは
見目麗しき万勝武帝
ハインリッヒ皇帝陛下と
  _
( ゚∀゚)「何のこったい?」

立派な眉毛と立派なガタイ
騎士ともつかぬ痩せ包丁ともつかぬ
飼い犬稼業の「ジョウ」でござんす

从 ゚∀从「我が騎士団を含むあまたの追っ手を振り切り、または返り討ちにしつつの長きに渡る逃亡……こんな事は、どう考えても常人には不可能だ」
  _
( ゚∀゚)「確かにな。俺様も奴と対峙して感じたけど、なんつうか……奴には実力もあるが、それ以上にすげえ悪運がついてる。って感じがした」

从 -∀从「……そういう者の存在を認めたくはないんだが、彼は生き延びている……だから」
  _
( ゚∀゚)(……)

从 ゚∀从「どうやっても私達には彼が殺せないのなら、やり方を変えよう」

陛下の言葉の意味する所は
愚かな犬には理解の外で

で、ござんすが
  _
( -∀-)(皇帝ハイン……アンタ)
  _
( ゚∀゚)(イヤぁな目して……ゲスな痩せ包丁みてえだぜ……)

861同志名無しさん:2016/07/15(金) 04:27:27 ID:8qnTrZ4gO
从 ゚∀从「長岡君。彼を誘き出してくれないか?なに、戦う必要はない」
  _
( ゚∀゚)「俺はジョウ……ですぜ?ハイン皇帝陛下。アンタの飼い犬の……な」
  _
( ゚∀゚)「長岡って痩せ包丁はとっくに死んだ。そうだろ?」
  _
( ゚∀゚)「それならただ、命令すればいい」

从 ゚∀从「フフフ……そうだな」

862同志名無しさん:2016/07/15(金) 04:37:13 ID:8qnTrZ4gO
皇帝陛下の命を受け
城を背にする飼い犬「ジョウ」

一人残りし陛下の指は
分厚い本のページを捲りやす

「死にたくないのなら、死ねないようにしてやるさ……」

863同志名無しさん:2016/07/15(金) 04:42:47 ID:8qnTrZ4gO
「イモータル……なんてのは」

「死ぬより苦しいんだって事を教えてあげるよ……」

「フフ……フハハハハ!!」

864同志名無しさん:2016/07/15(金) 04:52:32 ID:8qnTrZ4gO
怪人のようです

夢幻獄
から、あちらの

ただ漂う……です

に続く

865同志名無しさん:2016/09/19(月) 00:44:19 ID:YO11cG6w0
( ∀-キ;)「出ねえな……」

( ∀-キ;)「鉄のブーメランって、コンヌで出たんじゃなかったっけな?」

( ∀-キ)「もう一ヶ月だぜ?話が進まねえじゃねえかぃ……」

866同志名無しさん:2016/09/19(月) 00:46:55 ID:YO11cG6w0
悪い……sage忘れた……
ポンコツだな。俺

867同志名無しさん:2016/09/28(水) 00:07:27 ID:NfOwEyDA0
oi おい。 あんただったのか、今から読み始めなきゃ

868同志名無しさん:2018/09/11(火) 08:10:43 ID:pNEiKCtk0
それは…ちんこだった
…ちんこだったのか…?


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