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出会い系サイトにあった怖い話

59管理人:2013/01/08(火) 11:57:10 ID:asvDXR9A
タイトル:赤い目

内容:
子供の頃、溺れかけた事がある。

小学校三年生の頃だったように記憶しているが…。

両親に連れられ、三重県のとある海水浴場へ泳ぎに行った。

浜辺に着き、荷物を下ろし、海水パンツに着替え、準備運動もそこそこに波打際まで走って行った。

足が海水に浸かった途端、全身に悪寒が走った。

「ヤバイ!」

直ぐさま海水から足を抜き出そうとしたが、足が動かない。

全身が硬直したかのように動かない…ちょうど金縛りと同じ状態。

全身に冷や汗が流れる。


動かない身体を何とか動かそうと試みるが、びくともしない。

現状打破のために悪戦苦闘していると、強い視線を感じた。

憎悪の様な思念を持った視線。


それは水面から発せられていた。


私は唯一自由に動かせる目で、その視線の元を探った。


私の足元から20mほど先の海中にそれはあった。



二つの赤い目。



それは、目だけであった。強烈な憎悪の込った目。


私は叫び声をあげ、逃げ出したい衝動に駆られるが、身体が動かない。


暫くすると、赤い目は、私から少しずつ遠ざかって行く。

「やれやれ」と安心したのも束の間、私はその目に誘われるように海に向かって歩き始めた。

自分の意思に反して、足はドンドンと海中に入って行く。

膝から腰、そして腹。
徐々に身体は海中に沈んでいく。

目は相変わらず私の20m先にある。

その目の周囲には数十本の白い手が海面から突き出て「おいで…おいで…」
と手招きしている。


足は止まらない。

身体は既に鼻の所まで海水に没している。

時折来る波が、私を完全に海中に沈める。

息が出来なくなり、意識が朦朧とした時、強い力に私は引っ張られた。




そこには、私を抱き抱える父親がいた。


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