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【プレイ日記】勇者「縛りプレイさせられた」【DQ3】

1お久しぶりですと言っておきます:2018/09/03(月) 15:55:27 ID:2Mcj1gYY
ーーアリアハン城、謁見の間

王様「よくぞ来た、勇者オルテガの息子よ!」

いっぴきおおかみ勇者「…どうも」

王様「さて勇者よ、早速だがそなたには魔王を倒す旅に出てもらう…が!」

勇者「…が?」

大臣「今まで数多の勇者が大魔王を倒すために旅をしてきた。成功した者もあれば、道半ばで倒れた者もおる」

勇者「成功した…?成功したなら、もう俺は旅に出る必要が…」

王様「故にじゃ!ただ魔王を倒すだけでは面白くないからのう。そなたには縛りプレイをしてもらうことになったのじゃ!」

勇者「なったのじゃ!と言われてもな…」

大臣「まず、勇者殿に大事なアイテムを渡そう」スッ

たびびとのふくを手にいれた!こんぼうを手にいれた!こんぼうを手にいれた!ひのきのぼうを手にいれた!

勇者「…これが、大事なアイテム?」

王様「さよう。今回の縛りは…『誰かが死んだら装備品を投げ捨てる』じゃ!」クワッ

勇者「………はあ?」

54以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/13(木) 19:15:02 ID:E5ZoKEvA
ーー夜、ロマリア城下町

盗賊「まさか1日かけてせいなるナイフはおろかレベルアップすら誰もしないとはな…」

勇者「旅立ってから初めてだな、こんなに収穫のない日は」

商人「で、でもかわのぼうしがもうひとつ手に入りましたよ!僕の防御力が上がりましたし、収穫なしって訳では…」

盗賊「1日かけて防御力2だけだからなあ。王様から聞いた限り、俺や商人はまだまだレベル上がりそうもないしな」

戦士「俺はもうすぐ上がりそうだぜ!」

勇者「俺は明日いっぱいかけてどうかって所だな。こっちの魔物ならもっとバンバンレベルが上がるかと思ってたが、あてが外れたな」

盗賊「で、明日どうする?北のカザーブとやらに行くか?俺は東でも良いが…

商人「だ、ダメですよ!恐ろしい怪物がいるって話じゃないですか!順番で言えば北のカザーブですけど、一旦アリアハンの鵬に戻るのも有りじゃないかと思うんです。あそこにはまだ2ヶ所未踏地がありますから、2日ごとに新しい場所に行く縛りをそれで回避して…」

戦士「おいおい、そんな面倒な事は止めて、さっさと進もうぜ!」

盗賊「そうだそうだ、さっさと東に…」

商人「だから進むなら北ですって!」

勇者「そうだな、確かに戻るのはたりいが、このまま進んでも上手く行くとは思えねえしな。さて、どうするか…」

55ーー10日目、いざないの洞窟B1F:2018/09/14(金) 16:59:46 ID:YIYm85UY
商人「ふう、帰りはわりとあっさり着きましたね」

戦士「俺のおかげだろ!ガハハハハハ!」

盗賊「足踏み外して落下しただけだろ!にしても勇者、弱気になったなあ?」

勇者「仕方ねーだろ、今のままでこの先も無事に済むとは思えねー」

商人「そうですよね…あ!あんな所に手紙が!」

勇者「手紙?またあの人からか?」

盗賊「本人が来なくて残念だなー勇者?」

勇者「しつけーなてめーも…っと、宿に泊まった直後なら日数経過に数えなくて良いそうよ、ただし1日2回まで、か」

戦士「おー、ならパパっと移動出来るな!」

勇者「と言いてえが、今の俺はルーラの魔力すら重てえからな。ホイミの使用回数を減らす訳にはいかねー」

商人「僕ら本当にカツカツですね…後はなんて書いてあるんですか?えっと…無闇に町を出入りしたりダンジョンで上り下りしてあなほりするのは禁止…こ、これは…!」

盗賊「そりゃまあそうだろ、あなほり無制限にしたら誰かさんは何百回でもあなほりし続けるだろ?」

商人「な、何百回でもって、そんなひたすらあなほりし続ける人なんて…人なんて…うっ…」

戦士「おっ!?大丈夫か商人!?」

商人「た、確かにこの制限は必要なようです。ああ、僕の貴重な活躍の機会が…」

56ーー11日目、ロマリア城下町:2018/09/14(金) 17:11:20 ID:YIYm85UY
勇者「で、昨日はレーベ南の茂みに行ってお茶を濁して、今日は1日魔物退治した訳だが…」

盗賊レベル12「全員のレベルが1ずつ上がったな。まあ最低限のパーティー強化は出来たって所か」

商人レベル12「僕はついにあなほりを覚えましたよ!さっき掘ってみたら2Gしか手に入りませんでしたが…」

戦士レベル11「これからガンガン見つけりゃ良いだろ!期待してるぜ!」

商人「は、はい、頑張りますよ僕は!」メラメラ

盗賊「かつてなく気合い入ってるな…」

勇者レベル10「あとは一応やくそうとどくけしそうがいくつか見つかったのも収穫だな」

戦士「一番は勇者の魔法だろ!ギラっつったか?一度にたくさんのモンスターを攻撃出来るんだろ?」

勇者「昨日も言ったが、俺は回復以外に魔力を回す余裕が無いんだよ。ま、ギラ使った方がホイミするより安く済みそうなら使うけどよ」

商人「使い方次第って訳ですね」

盗賊「ま、選択肢が増えたのは良いことじゃねえか」

勇者「まあな。俺らには複数を攻撃する武器もねえしな。てか、未だに一回も武器を更新してねえんだがよ」

戦士「新しい武器が欲しいよなあ」

商人「僕と盗賊さんが頑張りますよ!きっとせいなるナイフを手に入れてみせます」

盗賊「だな、俺らが何とかしないとな。みんなそろそろ俺の華麗なナイフ術をみたいだろうしな、いっちょ気張ってみるか」

57以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/14(金) 20:36:04 ID:tYU9E7iU
おお、いよいよあなほりが解禁!
まぁ確かに無限にやったら縛りの意味ないよねー

58ーー12日目、カザーブへの道中:2018/09/16(日) 12:36:17 ID:vRgIWWos
盗賊「今日はカザーブに行くことにしたんだな。覚悟を決めたのか勇者?」

勇者「覚悟もくそもねーよ、ただあのまま進まずにいてもらちが明かねーから…」

アニマルゾンビがあらわれた!ぐんたいガニがあらわれた!

戦士「見たことねーカニがいるぜ!ゾンビの犬は4匹もいるぞ!」

商人「か、数が多いです!どうしますか!?」

勇者「ちっ、しゃーねー…我が魔力の導きにより火の精よ此処に辿り着け!ギラ!」ゴオオ…

盗賊「倒せねーじゃ…いや、俺らがダメ押し摺りれば良いんだな、そらっ!」ポコッ

戦士「っしゃー!俺はカニをやるぜ!」ゴンッ

アニマルゾンビのこうげき!ぐんたいガニのこうげき!

勇者「くっそ、馬鹿力め…らあっ!」ガッ

ーーまもののむれをやっつけた!

商人「ふう、強かったですね…でも、勇者さんの呪文も凄いですよ!」

盗賊「やっぱ覚えてて良かったな、ギラ」

勇者「だな、回復に魔力を使いたいから使いづらい、じゃなくて、持たざる俺らだからこそあるものは総動員しなきゃいけないんだよな。再認識したぜ。厳しいのには違いねーがな…」

59ーーカザーブの村:2018/09/16(日) 12:45:48 ID:vRgIWWos
戦士「おお、着いたなカザーブ!結構遠かったな!」

盗賊「そうか?その日のうちに着いたし、こんなもんだろ。にしても田舎臭い村だな…」

勇者「つってもレーベよりは多少ましだろ」

盗賊「まあな。どんぐりが必死で背を比べてるような感じもするが…どうした商人?」

商人「ぼ、僕としたことが…村に入る前にあなほりをするのを忘れてしまうなんて…」ワナワナ

戦士「ああ!?んなもん今から外に出てやれば…」

商人「無意味な出入りによるあなほりは禁じられています!ああ、ここならたびびとのふくが手に入るチャンスがあったのに…」

盗賊「まあそう落ち込むなよ。まだ明るいし、勇者の魔力にも余裕があるみたいだ。また魔物退治しに外に出るだろ。あなほりの本命は夜だろ?その時にーー」

商人「だから!まず村に辿り着く前に5回、そしてまた外に出て夜に出てから5回、10回は出来たのに、それを…」

勇者「うるせー!要は次のあなほりで当たりを引けば良いだけだろーが!ぐちゃぐちゃ言ってんじゃねー!」クワッ

商人「…す、すみません、そうでしたね。夜になったら、必ず何か掘り当ててみせますよ!」メラメラ

盗賊「お、おお、頑張れよ…そんなにあなほりってのは大事なのか…?」

60以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/16(日) 12:52:21 ID:92y7H6Vs
ばくだんいわゾーンであなほりすれば運良ければすげーことなるよね

61ーーカザーブの村、夜:2018/09/16(日) 12:55:44 ID:vRgIWWos
戦士「あーっ、今日も死にかけたな!」

勇者「ロマリアなら夜明け寸前まで魔力が持ったが、ここだとまだ時間があるのに魔力切れだ。あっちより更に魔物が強くなってやがる」

盗賊「っておい!酒場閉まってるのかよ!夜開いてない酒場ってなんだよ!」ブーブー

勇者「うるせーな、宿屋があるだけましだろ…そういや商人はどうした?」

戦士「あ?あいつならあなほりするから先に行ってろって…」

商人「み、皆さん、お待たせしました…」

盗賊「お、来たな商人…ってお前、手に持ってる土まみれのそれは!?」

勇者「たびびとのふくか!」

商人「ええ、何とかこれ1つだけは…」

戦士「おおー!やったじゃねーか商人!」

勇者「せいなるナイフの方が良かったけどな…まあ、悪くねえ」

商人「ええ、まだまだです。これからはもっと良い物を見つけますよ。それで、これば誰が…」

勇者「お前が使えよ。最初の戦利品だ、その権利がある」

盗賊「ああ、そうするべきだな」

商人「あ、ありがとうございます!では早速…あ、洗濯しないと使えないか…うーん、今夜はもう一仕事だなあ…」

62以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/16(日) 14:56:25 ID:nunCTABY

商人なかなか持ってるねー

63ーー13日目夜、カザーブ郊外:2018/09/17(月) 08:31:50 ID:QYLj5QYI
勇者「やっぱここじゃ夜になるかならないかまで戦ったらもう魔力切れになっちまうな。経験は多く積めるんだが、数をこなせないし、果たしてロマリア辺りとどっちが良いのか…」

盗賊「防御力が上がれば魔力も節約出来るんだけどな」

戦士「それより攻撃力だろ!早く倒せば問題ねー!」

勇者「ま、どっちも足りねーんだがな」

盗賊「増えるあても無いときた…商人はどうなった?」

商人「ダメです、あなほりしてもまんげつそうだけで…」

戦士「でもこれまだ持ってないやつだろ!良かったじゃねーか!」バンバン

商人「い、痛いです…」

勇者「無いよりはずっとマシだしな。俺らは何もかも足りねえからな」

盗賊「で、明日はシャンパーニの塔とやらに行くのか?盗賊達の本拠地らしいが」

戦士「おおー!いよいよ盗賊退治か!」

勇者「まだ無理に決まってんだろ。が、塔に行くだけは行ってみようかと思ってる」

商人「良いですね!ダンジョンに行けば自然と上り下りしますから、あなほりもたくさん出来ますよ!」

盗賊「お、おお…商人は反対するかと思ったが、あなほりって凄いな…ま、俺もダンジョンのスリムは大歓迎だけどな」

64ーー14日目、カザーブ西部:2018/09/17(月) 08:43:12 ID:QYLj5QYI
戦士「ここまで結構歩いたけどよ、まだかシャンパーニってのは…お?あれ見ろよ、塔だぜ!」

商人「来ましたねシャンパーニの塔!もう夕方になってしまいましたけど」

勇者「ここに来るまでも結構消耗しちまったな。帰りの事も考えたら、あまり長居は出来ねえかもな…」

盗賊「ま、とりあえず入ってみようぜ…と。あー、ナジミの塔よりも薄暗いな。いかにも、って感じだぜ」

商人「盗賊とか居そうですよね…あ、あなほりしないと!」ザックザック…

戦士「マメだなおい!何か出たか?」

商人「待ってください、そんなにすぐには…ああ、アイテムは出ませんでした…」

勇者「金はずいぶん出たな、474Gか。普通なら嬉しかったんだがな…」

盗賊「今の所、宿屋以外に使ったことねーからな、金」

商人「実は昨日アリアハンの銀行に預けに行ったんですけど、預金と持ち金合わせれば7000Gくらいあるんですよね」

戦士「魔王倒したらドンチャン騒ぎだな!」ガハハ!

勇者「倒せれば良いがな…」

盗賊「ま、今まで何とかなってきたんだ、これからもなんとかなるさ。それより進もうぜ」

商人「そうですね。それにしても、盗賊のアジトってどんな所なんだろう…」ゴクリ…

65ーーシャンパーニの塔、3F:2018/09/17(月) 08:56:20 ID:QYLj5QYI
戦士「うおー、ここのモンスターはつえーな!でも俺らもつえー!」

勇者「歯が立たないって程ではないようだな。こうもりおとこも良く見るから、せいなるナイフチャンスもあるしな」

盗賊「とはいえ、まだ俺は盗めてねーし…」

商人「あなほりも不発ですね…」

勇者「んなに上手くは行かねーだろ。それより見てみろよ」

戦士「おー、階段だな!上ってみようぜ!」ダダダ…

商人「僕も行きます!」タタタ…」

盗賊「ったく、お前まで突っ込んだら止めるやつ居なくなるだろうがよ…お、扉があるじゃないか」

勇者「おそらく、ここが盗賊どものアジトなんだろうな」

戦士「お、じゃあ入ってみようぜ!」商人「待ってください!さすがにここから先は危険です!」

盗賊「お、今度は止めたか。だが俺も先に進みたいんだよなあ」

勇者「どうせあと何日後かには来るようだろ。それより帰りも考えると魔力がやべえ。そろそろ帰るぞ」

盗賊「りょーかい。にしても友人の残り魔力で行動が制限されるのはしんどいな。かしこさのたねでも盗めれば良いんだがなあ…」

66ーー15日目夜、ロマリア城下町:2018/09/17(月) 12:28:16 ID:QYLj5QYI
戦士「なんで今日はロマリアに来たんだ?」

盗賊「さっき勇者が説明してただろ…今日はロマリアに泊まって、明日はアリアハン側のいざないの洞窟ちかくにあったほこらに行って2日置き縛りを回避するってな」

商人「で、明後日はいよいよシャンパーニの盗賊退治ですよ!」

戦士「おお、いよいよか!負けねえぞ俺は!」ガハハ

勇者レベル11「レベルが上がったとはいえまだまだ不安だがな、いつまでも足踏みしてられねーからな」

盗賊レベル13「とにかく、明日16日目はいざないの洞窟通ってほこらに寄ってからカザーブまで戻って宿に泊まって、17日目に盗賊退治。18日目にはカザーブの北にあるっていう町を目指す。現状の予定はこうだな」

商人レベル13「もちろん、盗賊に負けてしまったら予定は変わりますけれども…」

戦士レベル12「はじめから負けることなんか考えてんじゃねー!明日は勝つぞ!」

勇者「明後日だっつってんだろ!」

盗賊「ったくこいつは…しかし、何もかも足りてない俺らだが、いざないの洞窟を通るならやくそうの数は増やしときたいな」

商人「かわのぼうしを手に入れるチャンスもありますよね…頑張りましょう!」

勇者「縛りは面倒だが、準備の時間と考えると悪くねえからな。あとは盗賊どもの腕がどの程度かって所だが…」

67明日から社員旅行なのです:2018/09/17(月) 16:13:27 ID:QYLj5QYI
ーー16日目、小さなほこら

戦士「ったく面倒くせーな行ったり来たり!」

商人「いざないの洞窟を往復しなければいけませんからね…でも来るまでにかわのぼうしが手に入りましたよ!」

盗賊「あなほりは凄いな。これで全員分のかわのぼうしが手に入った訳だな」

勇者「寄り道にしちゃ上出来だ。やくそうとどくけしそうもいくつか手に入ったしな」

商人「出来る限りの準備は出来ましたね。後は今日中にカザーブまで戻らないと…」

盗賊「いよいよ明日決戦だな。なかなか洒落た所に住んでる盗賊達だが、覚悟してもらおうかねえ」

戦士「洒落た所?薄暗いだけじゃねーか!盗賊ってのはコウモリみたいだな!」

盗賊「俺が牛ならお前はイノシシだな。前に向かって突っ込むだけだ」

戦士「んだとお、てめえ…」

勇者「止めろバカどもが!ムダな争いしてんじゃねー!」

商人「そ、そうですよ!…はあ、まだまだケンカが絶えないなあ…明日大丈夫かなあ…」

68なのでしばらく更新止まります:2018/09/17(月) 16:31:45 ID:QYLj5QYI
ーー夜、カザーブの宿屋

盗賊「ふう、無事にカザーブまで着いたな」

商人「明日はいよいよ盗賊退治…ここに来るまでにたびびとのふくがもう1つ手に入って良かったですね!」

戦士「上手く盗んだなこのやろう!」

盗賊「へっ、最近あなほりにばっかり活躍されてるからな、たまにはな」ニヤリ

勇者「さて、最終確認だ。持ち物と装備はどんな感じだ?」

戦士「装備は俺と商人がそれぞれこんぼう、たびびとのふく、かわのぼうし。盗賊がひのきのぼう、たびびとのふく、かわのぼうし。で、勇者お前がどうのつるぎ、たびびとのふく、かわのぼうしだよな?」

盗賊「道具はやくそうが17個まで増えたな。それからどくけしそう8個、まんげつそう2個、せいすいとキメラのつばさ、それからラックのたねが1つずつ。あとは予備のぬののふくが3つだな」

商人「お金は3612Gあります。銀行にも6000G程預けてますよ」

勇者「やくそうには余裕が出てきたな。まあ、明日大量に使うことになるだろうし、シャンパーニの塔に行くときにせいすいも使っちまうけどな」

盗賊「1個しかない貴重品だけど、前回あの塔を上った時の消耗具合を考えれば仕方ないか」

商人「盗賊退治の前に消耗しては元も子もないですからね」

戦士「っしゃー!明日に備えて寝るぜー!」ガバッ

勇者「静かに寝れねえのかよ!ったくうるせーな」

商人「ま、まあまあ、この調子で頑張ってもらいましょうよ。それにしても、いよいよ明日は盗賊退治。意外とすんなり勝てるのか、それともーー」

69ーー17日目、カザーブ郊外:2018/09/17(月) 20:34:23 ID:QYLj5QYI
盗賊「よし、いよいよ出発だな。スリルがなくなるのは気に入らないが、せいすいを撒いて…」

商人「あ、でも効果時間が切れるのが怖いから、ほんの少しでも歩いてからの方がーー」

アニマルゾンビがあらわれた!キャタピラーがあらわれた!ぐんたいガニがあらわれた!

勇者「おい!ちょっとけちろうとして逆効果じゃねーかよ!」

商人「す、すみません〜!」

戦士「俺は構わねーぜ!オラオラ!」ドゴン

ーーまもののむれをやっつけた!

商人「す、すみません、ちょっと節約しようとして、かえって…」シュン

勇者「しゃーねーな、おい戦士、傷治すぞ!ホイミ!」パアア

戦士「おっほー!回復回復!じゃあせいすい使うぜ、おらあっ!」パシャッ

商人「よ、よし、これで…」

アニマルゾンビがあらわれた!ぐんたいガニがあらわれた!

勇者「おい!効果ねーのかよ!」

商人「ええー!?僕らを見て逃げる魔物もいたし、せいすい使えば寄ってこないと思ったのに…」

盗賊「やっぱスリルがなきゃダメって事だな。っしゃ、行くぜっ!」

70以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/18(火) 01:02:08 ID:7qMo1dBM
結構死なずに行けるモンなんだな
スマホ版がぬるいのか?

71以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/19(水) 23:07:16 ID:D6uL.V4Q
野郎パーティーがカンダタ討伐とかむさ苦し過ぎて泣いちゃう絵面
おおぐらいのあの子は何処に?

72ーーシャンパーニの塔、4F:2018/09/23(日) 19:22:05 ID:JsqJGVoE
勇者「さて、ここまではまずまず順調に来たな。おそらくこの扉の先がーー」

商人「盗賊達の根城ですよね…き、緊張してきたなあ…」

戦士「ぐずぐずすんなよ、行くぜっ!」バンッ

盗賊「おい!一人で突っ込むな!…っと、誰もいないようだな」

商人「ま、まさかもう逃げ出した後?」

盗賊「いや…微かに気配はするな、この先ーーおそらく階段の上だな」

勇者「何人くらいいる?分かるか?」

盗賊「二人くらいだろうな…もちろん、すぐ上にいる数だけだけどな」

商人「もっといるかもしれないんですね…盗賊団だから当然かもしれませんけど…」

戦士「おい!俺はもう行くぜ?おらあっ!盗賊共覚悟しやがれ!」ドドド…

勇者「ちっ!また突っ込みやがった!行くぞ!」

商人「は、はい!あ、あなほりしなきゃ…お、せいすいが見つかっ…」

盗賊「おい!急げよ!」

商人「す、すみません〜!」タタタ…

73ーーシャンパーニの塔、5F:2018/09/23(日) 19:33:29 ID:JsqJGVoE
戦士「オラオラ盗賊共、俺様が退治してやるぞー!」

手下「おい、変な奴らがきたぞ!」

勇者「待ておい!勝手に突っ込むな…んだあ?子供じゃねーか…」

手下?「おー!おやぶんにしらせにいくんだぞ!こんやはやきにくだな!」キャッキャッ

盗賊「焼き肉?なんの話だ?」

手下?「ホルモンもにんずーぶんあるぞ!みんなで食べられるな!」

商人「ま、まさか僕達を食べようと!?」

手下「おし、行くぞ!」タタタ…

手下?「おー!」タタタ…

戦士「ふざけんな!俺らが食われるかよ、待ちやがれ〜!」ドドド…

商人「待って下さい、あなほりが…あ、スタミナのたねがあった!」

盗賊「おめーはまたやってんのかよ!早く行くぞ!戦士の奴に追い付かないと…っておい!?上から…」

戦士「うああああー!!」ドサッ

勇者「なんで上から落ちてきてんだテメーは!」

戦士「っててて…奴ら、落とし穴を…くっそ〜、こんな事で負けねえぞ俺は!待ってやがれよクソヤロー共!…ってえ」ヨロッ…

74そんな訳でご無沙汰でした:2018/09/23(日) 19:43:32 ID:JsqJGVoE
勇者「もう上に残ってるとは思えねーが、とりあえず上ってみるか」

戦士「いや、上には宝がたくさんあったぜ。あれを置いてはいかねーんじゃねーか?」

盗賊「だな、自分の稼ぎを簡単に手放す盗賊はいねえ。が、落とし穴まで準備してる奴らだ、逃げる手筈も考えてるかもしれねえ」

商人「は、早く追いかけましょう!」

勇者「ああ、行くぜっ!…くそっ、流石にもういねーか…いや、まだいやがった!待てっ!」タタタ…

手下?「またないぞ!じゃーな!」ピューン

戦士「くそっ、待ちやがれ〜!」ピューン

盗賊「野郎、飛び降りやがった!仕方ねえ、らあっ!」ピューン

お頭「ちっ、しつこい奴らだ!」

手下?「あ、そーだおやぶん!あいつらたおさないとやきにくにできないぞ!」

勇者「また言ってやがる!大人しく焼き肉なんかになるかよ!」

お頭「そいつは確かにそうだな…よし!逃げるのは止めだ!やっつけてやる!」ザザッ

盗賊「望む所だ、こいつはこの冒険始まって以来のスリルになりそうだぜ」ニヤリ

商人「よ、よーし、やってやるぞー!」

ーーカンダタたちがあらわれた!

75以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/24(月) 01:02:43 ID:10IFaMRs
待ってたよ
更新と盗賊ちゃんを!!
相変わらずのカニバリズムw

76以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/24(月) 18:06:11 ID:TA..nOgM
勇者「散りやがったな…ギラは無理か、まずは手下を一人ずつ倒してくぞ!」ザクッ

商人「は、はい!それっ!」ポコッ

カンダタこぶんのこうげき!カンダタこぶんのこうげき!

戦士「ぐおお!いってえ!」

盗賊「…だがそこらのモンスターと比べて特別強いって程でもねえな。そらっ!」ドスッ

カンダタのこうげき!

商人「ッ!?こ、これは痛いです…」ヨロッ

勇者「流石に首領は手下共とは違うか!早めに手下を片付けないとな、おらっ!」ザクッ

戦士「任せろ、おらあっ!」ガンッ

カンダタこぶんをたおした!

盗賊「おし、良い感じだ、次は…」

カンダタのこうげき!

盗賊「ぐっ…はあ、効くぜこいつは…」

商人「と、盗賊さん、やくそうを!」ガサゴソ

勇者「やくそうを節約してきた甲斐があったな。手持ち分で足りれば良いが…」

77以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/24(月) 18:13:08 ID:TA..nOgM
戦士「オラオラ、行くぜー!」ガゴンッ

カンダタこぶんをたおした!カンダタこぶんをたおした!

盗賊「おっし!あとは頭だけだな、集中してーー」

カンダタのこうげき!

戦士「ぐっはあ…やべえぜ…」

勇者「ちっ、ホイミ!」パアア

カンダタのこうげき!

盗賊「くそっ、やくそうだ!ったく、あいつが攻撃するたび誰かを回復するようだな!」

カンダタのこうげき!

商人「うっ、うう…」ガクッ

勇者「商人!お前はもう防御してろ!盗賊!お前も回復以外は防御だ!」

盗賊「俺らの攻撃力じゃろくにダメージ与えられないからな…頼むぜ二人とも!」

戦士「おおお、らあーっ!」ガンッ

勇者「うらあーっ」ザクッ

ーーカンダタたちをやっつけた!

78以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/24(月) 18:21:47 ID:TA..nOgM
カンダタ「参った!きんのかんむりは置いて行くから許してくれよ、な?」

勇者「…ああ、良いぜ」

盗賊「おい!あいつら他にもお宝もってるだろ!?」

勇者「ばか野郎!ここでもうひと悶着起こしてみろ、帰りの体力もなくなっちまう!」

商人「確かにもうみんな限界近いですよね。やくそうもこれ以上使いたくないですし…」

カンダタ「ありがてえ!あんたのことは忘れないぜ、じゃあな!」タタタ…

子分?「いつのひかかならずおまえにヤングべんとー食べほーだいだぞ!」タタタ…

戦士「はあ?なんだそりゃ?」

盗賊「あいつは最後まで良くわからなかったな。さて、きんのかんむりだが…」

使者「それは持っていって構わないそうよ、貴重品には違いないから」

勇者「あんたは…!何処から出てきた!?」

使者「王からの伝言を伝えるのが私の役目よ。そのためならどこにだって現れるわ。そして、その冠をロマリア王に返すかも貴方達が決めて良いそうよ」

盗賊「貰おう」

勇者「だな」

商人「良いんですか!?…でも、貴重な防具だし、今後の旅に役立てると考えれば、うーん…」

79ーーカザーブの村、夜:2018/09/25(火) 16:40:35 ID:3BJy5WpA
戦士「ふい〜、何とか無事に辿り着いたな!」

商人「帰り道で死ぬかと思いましたけど…」グッタリ

盗賊「帰り道でもやくそうを使っちまったな。出来れば道中では使いたくないもんだがな」

勇者「死ぬよりましだろ。それで今やくそうはいくつ残ってる?」

商人「ええと、7つですね。盗賊との戦いで10個使って、道中で1つ。その後あなほりで1つプラスといった感じです」

盗賊「半分以上使っちまったんだな。この先辛くなりそうだな…」

戦士「あ?勇者がスゲー回復魔法覚えるんじゃねーのかよ!」

勇者「それは相当先になるな。今までは上手くいったが、ここから先はどうだろうな…」

商人「結局、武器の更新もここまで出来てませんね…」

勇者「空き時間が出来たらもう一度だけシャンパーニに行ってみよう。それで見つからないなら諦めるしかないな」

盗賊「ったく、いつまで俺はひのきのぼうなのかねえ?」

商人「僕達もせめて金属の武器が欲しいですね。いつまで木の武器を使わないといけないのかなあ…」

80以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/25(火) 21:03:36 ID:f5Z1gpgw
祝カンダタ撃破!
次はどっちに行くのかな?

81ーー18日目、カザーブ北部:2018/09/26(水) 17:27:17 ID:DBrHKlbM
盗賊「さて、今日はカザーブから更に北に行く予定だったな。また村か町かあるんだったか?」

商人「確かそんな話だったはず…あ!あそこじゃないですか?」

戦士「なんだ、めっちゃ近いじゃねーか!」

勇者「だな。その割にはカザーブでほとんど情報がなかったが…」

盗賊「まあ、行けば分かるだろ…なんだかあまり賑わって無さそうな町だな」

商人「そうですね、妙に静かな…」

戦士「お?あそこに誰かいるぜ!おーい!おーい!おーいって言ってんだろ!」

勇者「聞こえてないのか?何か様子が…おい、聞こえないのか?」

町人「ぐうぐう…」

盗賊「立ったまま寝てるのか?器用だな、こんな真っ昼間から…」

商人「ええ、やっぱりおかしいですよ、すみません!そこの方、話を…」

町人B「すやすや…」

戦士「おいおい、どうなってんだよ!?」

82以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/26(水) 17:38:03 ID:DBrHKlbM
勇者「そういや、カザーブの酒場で聞いたな。眠りの呪いを受けた町があるってな」

盗賊「ああ、聞いたな!てっきり酔っぱらいの戯言だと思ってたんだけどな」

商人「とても信じられませんからね。こうして目の当たりにしても、これが現実なのか…」

戦士「おい!あっちに寝てないじーさんがいたぜ!なんでもエルフとかいうのから何とかってお宝を奪っちまったからこんなになったんだってよ!」

盗賊「エルフのお宝…?」

戦士「えーと、何とかルビーっめ言ってたはずだぜ!」

盗賊「ああ、ゆめみるルビーか!名高いお宝だな、そいつは!」

商人「ぼ、僕も聞いた事がありますよ。でも、おとぎ話の中の物だとばっかり…」

盗賊「俺もそう思ってたが、この有り様を見るにどうやら本当臭いな」

勇者「お宝を盗んで呪われたって事か。自業自得だな。…と言いたい所だがな」

戦士「なんだ?助けてやるのか?」

勇者「ここに魔王や親父の消息に関する情報が無いとも限らないからな。何年この様なのか知らねえが…」

商人「町の中の荒れ具合を見ると、情報が古い可能性もありますよね」

盗賊「ま、勇者様御一行だからな俺たちは。呪われた村を見捨ててく訳にも行かないだろうな。しかし、面倒な仕事になりそうだな…」

83ーー19日目、シャンパーニの塔:2018/09/27(木) 14:12:37 ID:g0dHP8Hs
戦士「おい!昨日の流れならエルフのお宝探しだろーが!なんでこんなとこにいるんだよ!」

盗賊「そりゃ、せいなるナイフが欲しいからな。出来れば複数欲しい」

商人「時間が空きましたからね、もしかしたらラストチャンスかも…」

勇者「まだこの塔を隅から隅まで調べたとは言えねーしな。ま、調べても宝箱は開けられねーんだがな…」

盗賊レベル14「やっぱり辛いよな。さっきとうぞくのはなを覚えたんだが、何の役にも立たねえよ」

戦士「おめーの特技は役立たずだよな!」

盗賊「テメーは呪文も特技も覚えないだろうがよ!」

商人「戦闘向けとなると勇者さんだけですよね、そういうの覚えるのって…」

勇者「俺も連発出来る魔力はねーがな…ん?誰かいるな」

大男「お前ら、あのカンダタを倒してしまうなんて、よほど名の知れた盗賊なんだろうな」

盗賊「ん?ああ、そりゃあもうな」ニヤリ

商人「いやいやいや違いますよ!僕達はきんのかんむりを取り返しに…」

戦士「返してねーけどな!」

商人「あ、ああ…こうやって悪名っていうのは広がっていくんだろうか…」フウ…

84ーー夜、カザーブ郊外:2018/09/27(木) 14:24:13 ID:g0dHP8Hs
ぐんたいガニのこうげきのぐんたいガニのこうげき!

戦士「や、やべえぜ…し、死ぬ…」フラッ

勇者「おめーはもう身を守ってろ!おらああっ!」ガンッ

商人「そ、それー!」ポコッ

ーーまもののむれをやっつけた!

盗賊「おい!大丈夫だろうな!?」

戦士「ギ、ギリギリ…」ヘタッ

勇者「あと少しだ、耐えろ!…しかし今日は特別収穫がなかったな」

商人「やくそうが1つ、どくけしそうとまんげつそうがいくつか。あとたびびとのふくが1つですね」

盗賊「つってももうたびびとのふくは足りてるんだよな。あとは勇者のレベルが上がったくらいか」

勇者レベル12「魔力がほとんど上がらなかったのがいてえな。ホイミを10回は使えるようになりてーんだがな」

戦士「ギラってのを使うと更に足りなくなるんだろ?」

勇者「まあな。ギラなんて使う余裕がねーと思ってたが、実際にはギラを使わない余裕がねーんだよな」

商人「ぐんたいガニの群れなんかと遭遇したら使わざるをえないですよね。僕と盗賊さんはろくにダメージ与えられないし…」

盗賊「だからこそのせいなるナイフを求めての今日1日だったんだがなあ…ま、言っても仕方ないんだよな。仕方ないんだが、日に日に攻撃力不足を実感するな…」

85以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/28(金) 01:32:45 ID:zGTYxISQ

きんのかんむり誰が装備してるん?

86ーー閑話:2018/09/29(土) 18:05:20 ID:ea19SyVo
盗賊「きんのかんむりは戦士が装備してるな。あいつは守備力がヤバいからな」

戦士「守備力はきんのかんむりを装備して21!盗賊の51の半分以下だぜ!ははははは!」

勇者「笑い事じゃねえだろ…」

商人「とはいえ、僕も25ですし、勇者さんは26ですから、みんな低いんですよね。ただ、戦士さんが前から2番目なので…」

盗賊「ちなみに攻撃力は俺が37、戦士62、商人35、勇者が48だ」

商人「参考までに、戦士さんがはがねのつるぎを装備すると、攻撃力は81まで上がるんですよね…」

戦士「それでもこうもりおとこくらいなら一撃で倒せるぜ俺は!」

勇者「で、俺の魔力は29。はっきり言って全然多利ねえ。ま、勇者なんてこんなもんだろーがな」

盗賊「最後に体力は俺が92、戦士130、商人97、勇者が86だ。体力だけはみんなあるから、今の所死なずに済んでるな」

商人「いつまで無事でいられるでしょうね…」

87ーー20日目、カザーブ北部:2018/09/29(土) 18:13:47 ID:ea19SyVo
戦士「っしゃあ!今日はいよいよ何とかルビー探しだな!っとお…」

ーーデスフラッターがあらわれた!さまようよろいがあらわれた!

商人「な、な、な…あの鎧が3体もいますよ!?」

盗賊「カラスも3体か、こりゃあなかなかのスリルだな」

勇者「くっそ、朝っぱらから魔力を使うようだぜ!ギラ!」ゴオオ…

戦士「一体効いてねえぞ!オラオラ!」ゴンッ

さまようよろいのこうげき!デスフラッターのこうげき!デスフラッターのこうげき!

盗賊「くっそ、攻撃力がヤバいな。鎧はかてえし、俺らはカラスだな!」ポコッ

商人「は、はい!」ゴンッ

デスフラッターをたおした!

さまようよろいのこうげき!デスフラッターのこうげき!デスフラッターのこうげき!デスフラッターのこうげき!デスフラッターのこうげき!

戦士「うおお、死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ!くっそおお、くたばれテメーらあ!」ゴンッ

勇者「うおおらあっ!喰らええ!」ザンッ

ーーまもののむれをやっつけた!

勇者「くっ、なんとか勝てたが…戦士、ホイミだ!…最初の戦闘から魔力をこんなに使ってたら持たねえな。今日はあんまり長く探索出来ねえかもな…」

88ーーノアニール西部:2018/09/29(土) 18:20:59 ID:ea19SyVo
盗賊「とりあえずあの後は大した敵も出てこないな」

勇者「ガスやイモムシは体したことねーからな。さて、それよりそろそろエルフの隠れ里ってのが見えてくるはずだが…」

戦士「んなもんあるかあ?お、あそこに洞窟があるぜ!あそこじゃねえのか?」

盗賊「バカ、エルフっつったら森だろ。が、お宝ならあそこにあってもおかしくはねえかな」

商人「ゆめみるルビーですか?確かにそうかもしれませんけど、まずは隠れ里を探してエルフ達から話を…」

戦士「どうせルビーは探しに行くんだろ?ならドラクエ行こうぜ!」

盗賊「確かに、そっちの方がスリルはありそうだな」

商人「え、ええ?!ちょっと待って下さいよ、勇者さん!勇者さんはどう思いますか?」

勇者「とりあえず洞窟を見つけたんだから、ここを探索でいいんじゃねえか?」

戦士「だよな!よし、行こうぜ!」

盗賊「さて、ここはシャンパーニよりスリルがあるかな?」

商人「ちょ、ちょっと…ああ、なんて前のめりなパーティーなんだろう…」フウ…

89以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/30(日) 01:07:00 ID:Sm62EXCQ
解説サンクス
しかしドラクエいこうぜってなんか作戦名みたいだな

90ーー地底の湖、B1F:2018/09/30(日) 17:08:27 ID:3m5xhxns
戦士「作戦っぽい?そうかそうか、じゃあお前ら、俺の作戦に付いてこい!」

盗賊「ただの誤字ではしゃぐな!…ったく。それよりここの魔物もまた強いな。へへ、スリルあるぜ」

商人「つ、辛いですよ…あの吸血鬼みたいな魔物が強いですね、攻撃力も呪文も…」

勇者「あのキノコも、今の所は大した被害が出てないが、眠らされるのは厄介だな。あいつから倒すべきか、他から倒すべきか…」

戦士「あの犬は大したことねーな、俺はもともと守備力低いから魔法で下げられても大して問題ねーぜ!」

盗賊「俺はそこそこ辛いがな…ま、進めない程じゃ無さそうだ…っと、誰かいるな」

商人「こんな所に誰が…神父様?!」

神父「おお、このような所に人が…この洞窟のどこかに、体力や魔力が回復出来る泉があると言います。貴方達もそれを求めて?」

勇者「いや、知らないな…こんな所にそんな物が本当にあるのか?」

神父「確かに、何故このような所に…私には、悲しげな呼び声が聞こえますぞ」

商人「悲しげな…呼び声?」

盗賊「ふーん…ま、行ってみりゃ分かるだろ。行こうぜ」

戦士「おお、進むぜー!」

神父「お気をつけて、旅のお方…」

勇者「…神父ってのも大変だな、こんな所で…しかし、回復の泉か…本当にあるなら魔力の足りねえ俺らには有難いことこの上ねーが、本当にそんなものあるのか…?」

91ーー地底の湖、B1F:2018/09/30(日) 17:18:21 ID:3m5xhxns
戦士「お?別れ道だぜ、どっち行く?」

勇者「……とりあえず 右に行ってみるか」

商人「右ですか、分かりました…あ、また別れ道です!」

勇者「今度は左だな…階段だな」

盗賊「おし、下りてみるか…お?また下り階段だ、下りるぜ」

戦士「お?今度は上りだ、行ってみようぜ…また上りかよ!」

商人「2つ下がって2つ上って…って事は…ああ、やっぱりだ!最初の別れ道に戻って来てしまいました!」

戦士「ははは、勇者の勘も大したことねーな!よし、じゃあ今度は行ってない方の道を…」

勇者「待ちな。今日はもう引き返すぞ。魔力切れだ」

戦士「ああ!?もうかよ!」

盗賊「今日はカザーブ出てすぐに魔力を使っちまったからな、まあ仕方ないだろ」

商人「ええ、まだ余裕のあるうちに帰るのが賢明だと思いますよ」

戦士「ちぇーっ。ま、良いか、お楽しみは取っとかねーとな!」

勇者「お楽しみになれば良いがな…ったく、武器も防具も魔力も足りねえ。良くここまで無事で来られたもんだぜ…」

92ーー21日目、カザーブ:2018/10/01(月) 17:39:14 ID:vCxm0BGI
商人「今日はどこに行きますか?昨日の続きか、それとも…」

盗賊「シャンパーニでせいなるナイフを探すのもまあ、悪くはないと思うが…もう見つかる気がしないな」

戦士「あるかねーかも分からねー物よりよお、なんとかの泉となんとかルビーを探しに行こうぜ!」

勇者「そうだな…本当に回復の泉なんてものがあるなら、俺達にはありがたいし、あの洞窟攻略の足掛かりにもなるよな」

盗賊「正直あの消耗具合じゃとても洞窟の奥まで行ける気はしないが…途中で回復出来るなら話は変わってくるからな」

商人「じゃあ、今日はあの洞窟に行くんですね?」

勇者「ああ、それにもしかしたらせいなるナイフよりも良いものがあるかもしれないしな」

盗賊「実際、ナイフ一本じゃちょっとした底上げに過ぎないからな…」

戦士「おっしゃあ!じゃああの洞窟に行くぜー!てめえらついてこいやあ!」

勇者「うるせー!指図してんじゃねー!」

商人「ま、まあまあ…あの洞窟かあ。今日も無事で帰って来られれば良いけれども…」

93以下、名無しが深夜にお送りします:2018/10/02(火) 09:06:32 ID:B/9vsnnI

そう言えばまだ誰も死んでないね

94ーーノアニール西部:2018/10/03(水) 20:31:26 ID:YK/Pu5aQ
勇者「ちっ、洞窟に行く前に夕方になっちまった」

盗賊「少し回り道し過ぎたか?ま、もう着くから良いだろ」

商人「やっぱりここに来るまでに少し消耗してしまいましたね…」

戦士「ノアニールとかいう町に宿がねーのがわりーんだよ!カザーブからだと遠いんだよ!」

盗賊「宿屋が無いわけじゃないみたいだけどな。ま、あの様子じゃないのと変わらないがな」

勇者「今回もあんまり長居は出来そうにねーが、回復の泉さえ見つければ話は変わるな」

商人「本当にあるんでしょうかね?そんなのがあったら宿屋は商売上がったりですよ」

盗賊「いくらただで回復出来たって、こんな洞窟の中まで来る奴はそうそういねーだろ」

商人「それはそうですが…」

戦士「よっしゃ!じゃあ行こうぜ、タダ宿探しによお!」

勇者「宿じゃねーよ、水だけで生きてたあけるってんならオメーだけ泉に置いてくけどな!ま、あったらの話だが、どうなるか…」

95ーー地底の湖、B2F:2018/10/03(水) 20:48:05 ID:YK/Pu5aQ
戦士「しっかし、代わり映えしねえモンスターばっかだよなここは!」

盗賊「どうだろうな。まだ3種類としか会ってないが、これしか居ないのかねえ?」

勇者「しかしどいつもこいつも攻撃力が高え。そろそろ引き返す事も考えるようだぜ」

戦士「もうかよ!?まだ洞窟入ってから2、3回しか戦ってねーじゃねーか!」

盗賊「だからここの魔物は強いんだよ。しかしこれじゃいつまでたっても…お?おお、あれ見てみろよ!」

商人「あ、何でしょうねあれは!?こんな洞窟には不釣り合いな立派な柱が…人工的なモノですよね?そしてあれはもしかしたら…やっぱり!泉ですよ!」

戦士「おお!?じゃああれがタダ宿か?」

盗賊「だから宿じゃねえよ!だが、もう目の前だ…よし!着いたぜ!」

戦士「っしゃあ!タダ水もらうぜー!」ゴクゴク

商人「わっ!?ち、躊躇とかしないんですか?」

盗賊「こいつがそんな事するかよ、で、どうだ?」

戦士「すげー!みろよ、傷が全部消えて無くなったぜ!」ウオー

勇者「マジか…よし、俺も…おお、魔力が、戻ってきたぜ…!」

商人「す、凄い!本当にこんな場所があるなんて…!ここに宿屋を作れば…いや、やっぱりアクセスが悪いし、この水を瓶詰めにして売り出した方が…」ブツブツ…

盗賊「いやいや、神秘の泉で金勘定するなよ…」

96以下、名無しが深夜にお送りします:2018/10/04(木) 00:37:28 ID:9XAzi7hA
常識人枠の商人でも金が絡むと豹変するのなw
でも今回の縛りじゃ金あっても意味ないでしょーに…

97以下、名無しが深夜にお送りします:2018/10/06(土) 10:54:08 ID:R0XAhblQ
戦士「くっそ、ここのモンスターは…らあっ!」ボガン

バンパイアはヒャドをとなえた!バリイドドックのこうげき!

勇者「くっそ…だああっ!」ザンッ

ーーまもののむれをやっつけた!

盗賊「まだ泉からそんなに離れてないんだけどな、ボロボロにねっちまったな」

商人「そうですね…うーん、まさかあの泉から直接飲まないと効果がないなんて… 瓶詰め計画はご破算かあ…」ブツブツ…

勇者「ごちゃごちゃ言ってんじゃねーよ!さあ、泉にもどるぞ」

戦士「戻るのかよ!?まだちょっとしか歩いてねーじゃねーか!」

盗賊「ま、スリルは好きだが全滅したい訳じゃないからな、泉に戻るのは良いと思うが…」

商人「もしかして僕達、泉から離れられなくなったんじゃ…」

勇者「んな訳ねーだろ、ここまで来れたんだから帰れるにも決まってるだろ!」

戦士「つー事は帰んのか?てっきりこの洞窟攻略するのかと思ったぜ」

商人「無理でしょう、これじゃ…」

盗賊「だな、ま、無事に戻れる保証もないが…まず泉にもどってからだな」

勇者「ああ、死にさえしなけりゃ泉で何度でもやり直せるからな。死にさえしなけりゃな…」

98ーーカザーブ北部、夜:2018/10/07(日) 19:50:52 ID:OYPVSJh.
勇者「おい!もうちょっとだぞ、しっかりしろ!」

商人「だ、大丈夫です、さすがにこいつらくらいは…それっ!」ゴスッ

じんめんちょうをたおした!

キャタピラーのこうげき!じんめんちょうはマヌーサをとなえた!盗賊はまぼろしにつつまれた!

盗賊「くっそ、うざったいな…そらっ!」ツンツン

じんめんちょうをたおした!

戦士「お、まぐれ当たりか?そらそらそらあっ!」ドゴン

キャタピラーをたおした!まもののむれをやっつけた!

勇者「よし、もう大丈夫だな、カザーブはすぐそこだ。なんとか死なずに帰ってこれたな」

盗賊「なんとかな。やくそうを消費したのは少し痛かったが…」

戦士「一個だけじゃねーか、ケチケチすんなよ!」

商人「買えるのならばそうなんですが…やくそうを使って得たものがどくけしそう、まんげつそう、キメラのつばさですか、うーん…」

盗賊「この旅の条件だとやくそうを失う方が辛いな。ま、その代わり回復の泉なんてものを見つけたし、なんとかなるさ」

勇者「ああ、あそこで回復出来ると分かればもう少し攻撃に魔力を使えるからな。次はもっとスムーズに行けるはずだ」

商人「とはいえ、明日は新しい場所に行かないといけないですね。近くにあると言うエルフの隠れ里がすんなり見つかれば良いのですが…_

99ーー22日目、ノアニール西部:2018/10/08(月) 20:12:56 ID:NAnYflkI
戦士「お、あの洞窟が見えてきたぜ!」

勇者「待てよ、今日はまずエルフの隠れ里を見つけなきゃならねえ」

商人「偶数日は新しい場所に行かないといけないですからね。でも、一体どこに…」

盗賊「ああ、目星なら付いてるよ。ほら、こっちだ」ザッザッ

戦士「ホントかよ…お?こいつは…」

商人「何者かが歩いた跡…!この跡を辿っていけば、もしかしたら…」

勇者「おそらくな…おお、あったぜ!しかし、良く分かったな」

盗賊「ま、盗賊のカンってやつだ。さあ行ってみようぜ。問題はここからかもしれないがな」

戦士「ああ?見つかったなら良いじゃねーか!」

勇者「バカ、わざわざ隠れすんでるって時点で人間と関わりたくねーんだろエルフ達は。それに…」

商人「ゆめみるルビーも持ち去られたという事ですからね。僕らを歓迎してくれるかどうか…」

盗賊「ま、そういう事だな。しっかしエルフ達の宝を盗み出すとは、よほど器用か色男か…気になるじゃないか。さあ、行こうぜーー」

100ーーエルフの隠れ里:2018/10/08(月) 20:26:07 ID:NAnYflkI
エルフC「人間に物は売れませんわ。お引き取り下さいませ」ツーン

商人「そ、そんな…そこを何とか…」

勇者「おい!どうせ物は買えねーだろ!行くぞ!」

盗賊「へっ、商売熱心だねえ。しかしエルフってのは女しかいないのか?なかなか良い所じゃないか」

勇者「どうやらエルフの長がいるみたいだな。っと、どうも、俺達は…」

エルフ女王「あなた達人間がこの里に何の用ですか?」

盗賊「これは失礼、美しい女王様。俺達はノアニールの…」

女王「ノアニール?ああ、そんな事もありましたね。私の娘アンは、あの町の男と駆け落ちしてしまいました。ゆめみるルビーを持ち出して…エルフと人間、どうせアンは騙されたに違いありません。人間なんて見たくもありません」

商人「そ、そんな…ああ、あの様子ではノアニールをもとに戻してはくれなさそうですね」

勇者「そうだな…とりあえず、ゆめみるルビーを探して返せば気も変わるかもしれないな」

盗賊「しっかしルビーと姫様の両取りとはね。羨ましい男だぜ。よほど上手いこと言いくるめたみたいだな」

商人「そんな!二人は愛し合って…」

盗賊「んな訳ねーだろ、純な姫様を男が騙したのさ。ま、そんな事はどうでも良いさ。俺らはルビーを見つけて返すだけだ。となると、やっぱりあの洞窟だろうな…」

101ーー地底の湖、B2F:2018/10/09(火) 19:42:34 ID:kZKZ67Ck
勇者「さて、回復の泉に着いたな。少し休むか」

戦士「っかー!ここまで来るのだけでも大変だな!」

商人「盗賊さん…さっきの話、僕はまだ納得出来ないですよ」

盗賊「お前も姫様みたいに純な奴だな。そもそもなんでゆめみるルビーを盗み出したんだよ。お前なら、惚れた女に盗みをさせるのか?」

商人「そ、それは…何か事情が…」

勇者「単純に考えりゃあ、駆け落ちで必要な路銀のため、か?」

盗賊「ま、おそらくそんな事を吹き込んで持ち出させたんだろうな。姫様も迷ったろうが、結局里や母親より男を取ったって訳だ」

商人「そんな…」

盗賊「母親があんなに美人なら、姫様もさぞかし美しかったろうな。となると、ルビーだけじゃなく姫様の方にもいろんな『使い道』があるわけだ。お前商人なら、エルフの女の値段なんか分からないか?」

商人「し、知りませんよ!そんな話、聞きたくもないです!」

盗賊「そうか?じゃあ肝心な所だけ話すが…もし俺の思う通りで、男の思惑通りになってたら、おそらくここにはゆめみるルビーはもうないぜ」

戦士「はあ?なんでだよ!」

勇者「エルフの女王の話やノアニールの様子を見るに、おそらく何年も…もしかしたら10年以上経ってるだろうからな。そんなに長い時間こんな所にはいないだろうな」

商人「そ、それはそうですが…でも、男の思い通りにいってない可能性だって…」

盗賊「ああ、その可能性も十分にある。こんなに寒くて暗くて魔物だらけの所で、いつまで恋の炎を燃やしていられるか…答えはこの先にあるはずだ。さあ、行ってみようぜーー」

102ーー地底の湖、B3F:2018/10/09(火) 19:53:40 ID:kZKZ67Ck
ーーバンパイアのこうげき!ひとくいがのこうげき!

戦士「うお!?ここにきて見たことないモンスターだな、おらあっ!」トガッ

勇者「うらあっ!」ザグッ

ーーまもののむれをやっつけた!

商人「ふう、あの蛾の魔物も強いですね」

盗賊「だがまあ、他と比べて特別強い訳じゃねえ。さ、行こうぜ」

戦士「うっしゃー、どんどん行くゼー!お、階段だぜ!下りだ!」

勇者「下り階段か…さっきもあったが、あそこは湖の真ん中の小島行けただけだったな」

商人「何もありませんでしたよね…大きな地底湖があるのが分かっただけでした」

戦士「さっき外れたって事は今度は当たりだろ!下りようぜ!」

盗賊「理屈になってねえよ…だがまあ、この洞窟も大体歩き回ったしな、そろそろ当たりでもおかしくはないな」

勇者「まあ、下りれば分かるだろ…くそ、やっぱりこの階は肌寒いな…」

商人「確かに、こんな所に長居は出来ないでしょうね…」

盗賊「ああ。だが、見てみろよ。何かありそうだぜ。いよいよ答え合わせかな?あの二人の運命は、さてどうなったかーー」

103以下、名無しが深夜にお送りします:2018/10/09(火) 20:13:50 ID:kZKZ67Ck
盗賊「…宝箱!。こいつは開けなきゃならないだろうな。どれ…」カパッ

戦士「なんか入ってたか?…おおっ!こりゃ宝石だな!」

商人「ええ、ゆめみるルビーで間違いないでしょう?あと、底に手紙が…読んでみましょう……え?こ、これは…盗賊さん!やっぱり二人は愛し合ってて…」

盗賊「どれ、貸してみな…なるほど、心中か。となると、姫様が思い詰めたか、男の思惑に気付いちまったか?それとも…」

商人「まだそんな事を…!二人は…」

盗賊「ああ、その可能性だって0じゃねえよ。だが俺は、姫様が男の思惑に気づいて、男を湖に突き落として、自分も…って方が自然だと思うね」

戦士「自然じゃねーだろ!こいつらこんな所まで来たんだぜ?俺らだってこんなに苦労してここまで来たんだ、男はよっぽど腕が立つはずだぜ。それを女の細腕で突き落としたり出来ねーだろ!」

盗賊「ほー、それじゃ戦士よ、そのルビーを覗きこんでみなよ」

戦士「あ?このルビーがなん…だ……zzz…」グオー…

勇者「いびきうるせーな!しかし、あっさり睡っちまったな。これなら男を突き落とすのも難しくはない訳だ」

盗賊「ああ。ここで姫様は、この洞窟の過酷さに夢から引き戻されたか、それとも男に何らかの理由で不信感を持ったか、はたまたノアニールの惨状を知って恐ろしくなったか…とにかく、男が信じられなくなって、ルビーの力を借りて男を湖に突き落として、自分もーーって訳だおら、いつまで寝てんだよ」バシッ

戦士「いってえ!…ん?俺寝てたのか?なんでだ??」

商人「…でも、それはあくまでも盗賊さんの想像で…」

盗賊「まあな。残念だが、真実はもう誰にも分からねえ。分からねえからーー商人、お前の思う通りって事にした方が、みんな幸せだろうな」

勇者「さあ、もう良いだろ?ルビーも手に入ったし、戻ろう。ここから無事に帰ることが、今一番の問題だぜ。ここに来るまでに魔力もなかり消費しちまったしな…」

104以下、名無しが深夜にお送りします:2018/10/09(火) 23:07:57 ID:LAzhmri6
その解釈はなかった
盗賊、苦労してきたんかな…

105ーー地底の湖、B3F:2018/10/10(水) 19:25:33 ID:Z2UKLi0Y
ーーマタンゴのこうげき!ひとくいがのこうげき!

戦士「くっそ、くっそ…うおおらー!」ゴンッ

勇者「まだまだ!おらあっ!」ザグッ

マタンゴをたおした!ひとくいがをたおした!まもののむれをやっつけた!

商人「はあ…ボロボロになってしまいましたね…」

盗賊「さすがにそろそろやばいな、泉まで持つかどうか…そういや勇者よ、さっきレベルが上がって呪文覚えたみたいじゃないか。ここを脱出出来るような呪文じゃなかったのか?」

勇者レベル13「残念ながら、俺が覚えたのはアストロンって呪文だ。リレミトはまだ覚えてねーよ」

戦士「なんだよ、覚えてねーのかよ!」

勇者「うるせー!そもそも覚えてたとしてももう魔力切れだ。ホイミの一発もつかえねーよ」

商人「参りましたね。あまり気は進まないですが、やくそうを使うようですね…」

盗賊「ああ、こっちにもくれ。ここで魔力は0でやくそうを2つ消費、泉はもう1つ上の階ときた」

戦士「なんだ、弱気になってんのかよ?!」

盗賊「バカいえ、ちょうど良いスリルだぜ。今までがぬるすぎたからな」

勇者「とはいえ、誰も死なずに泉まで行けるのか…少し雲行きが怪しくなってきやがったな…」

106ーー地底の湖、B2F:2018/10/10(水) 19:44:05 ID:Z2UKLi0Y
ーーマタンゴがあらわれた!バリイドドックがあらわれた!

勇者「くそっ、数が多い!逃げるぞ!」ダカダカダカ…

しかし まわりこまれてしまった!マタンゴのこうげき!バリイドドックのこうげき!

商人「ど、どうしますか!?覚悟を決めて…」

勇者「バカ、逃げると決めたら逃げるぞ!さあっ!」ダカダカダカ…

盗賊「ふう、逃げ切ったか。なかなかのスリルじゃないか」フウー

戦士「やっぱり逃げるなんて性に合わねーよ!戦おうぜ!」ウガー

勇者「もうそんな余力ねーよ。それにもう少しだ、ほら、泉が見えて…」

マタンゴがあらわれた!

商人「ああっ、あとちょっとの所で!」

勇者「マタンゴ4匹か…くそっ、やるぞオメーら!」

戦士「たりめーだ!オラオラー!」ゴンッ

盗賊「よっし、俺も…」

マタンゴのこうげき!マタンゴのこうげき!

盗賊は死んでしまった!

107以下、名無しが深夜にお送りします:2018/10/11(木) 02:17:00 ID:.cPseEVw
最初の犠牲者は盗賊か
まぁ被ダメ多いだろうしなぁ

108以下、名無しが深夜にお送りします:2018/10/13(土) 14:38:07 ID:5QP1iVfs
商人「と、盗賊さん!」

戦士「おいおい、あいつ死んじまったじゃねーかよ!」

勇者「慌てるな!まずは目の前の敵を倒すぞ、おらあっ!」ザグッ

商人「は、はい!このおっ!」ゴンッ

ーーマタンゴたちをやっつけた!

戦士「おいおいどーすんだよ!なあどーすんだよ!」

勇者「落ち着けって!まずは泉だ、行くぞ」

商人「はい!…と言っても本当に目の前でしたね。あと一息だったのに…」

戦士「ぐびぐび…あー、生き返ったぜ!よっしゃ、早く帰って盗賊生き返らせようぜ!」

商人「でも、カザーブは遠いですね…ここからの道のりも大変ですよ、盗賊さんもいないし…」

勇者「いや、まずはエルフの隠れ里だ。そこで上手くノアニールの呪いを解ければ…」

戦士「おー、カザーブまで行かなくて良いのか!」

商人「なるほど…でも女王は呪いを解いてくれるでしょうか…?」

勇者「さあな、そこは賭けになるが…例え解いてくれなくても、大した寄り道じゃねえからな。さ、そうと決まったら行くぞ。さっさと生き返らせてやらねえとな…」

109以下、名無しが深夜にお送りします:2018/10/13(土) 16:07:51 ID:m3h5JNRo
無事に帰れるか…
あとペナルティはいつ実行?

110回復の泉にぬののふくぶん投げてきました:2018/10/14(日) 19:49:29 ID:JxHhlZFo
ーーエルフの隠れ里

エルフ女王「ーー分かりました。ではこのめざめのこなをお持ちなさい。これでノアニールの人々は目覚めるでしょう…おお、アンよ!ママを許しておくれ!」

勇者「…ふう、気の重い仕事だったな…」

戦士「やっぱり家族が死ぬって辛いよな。お、商人、お前も辛そうだな?」

商人「…これで、良かったんでしょうか?王女は、男に…」

勇者「それは盗賊の考えだろ。本人も言ってただろ、本当の事は誰にも分からないってな。そもそも、それを伝えて女王の考えが変わったらどうする?ノアニールは呪われっぱなしだ」

商人「それは…確かにそうですね…」

勇者「俺達が最優先するべきはノアニールの呪いを解く事だ。だから、これで良いんだよ」

戦士「にしても、あれだけ怒ってたのに眠らせただけってのはなんでなんだろうなあ?全員眠らせられるなら皆殺しにだって出来るよなあ?」

勇者「さあな…ゆめみるルビーを盗まれた報復だからじゃねーか?お前ら眠りが欲しいんだろ?なら好きなだけ眠らせてやるよ、ってな」

商人「なるほど…」

勇者「さあ、呪いを解く手段は手に入れた。ノアニールに行ってさっさと呪いを解くぞ」

戦士「おー、盗賊のやつも早く生き返らせないとな!」

111ーー夜、ノアニール:2018/10/14(日) 20:00:28 ID:JxHhlZFo
商人「なんとか無事にここまで来ましたね。では、このめざめのこなを…」サアア…

戦士「おお、風に舞い上がっていくぜ!すげー!」

勇者「この風は…この風も魔法なのか?町全体に降り注いでいく…」

商人「これで呪いが…あ!見てください、町の人達が!」

「ふああ…」「よく寝たなあ…」「あれ?なんでこんな所で…」

戦士「おおっ!目が覚めてるぞ!町の連中みんなだ!」

勇者「どうやら呪いは解けたみたいだな…お、じいさんが近づいてくるぜ」

老人「ま、町のみんなが…!これはあなた方が!?ありがとうございました!」

商人「いえ、そんな…」

勇者「ああ、眠ってた町に通りかかったから起こしただけだ。大した事じゃ…さて、それより盗賊だ、教会に…」

老人「教会?はて、この町に教会はありませんが…」

戦士「はあ?ねーのかよ!」

商人「という事は結局カザーブまでいかなければ盗賊さんは生き返らせられないんですか?」

勇者「のようだな。まああと少しだ、問題ないだろうが、あてが外れたな…」

112以下、名無しが深夜にお送りします:2018/10/14(日) 23:01:01 ID:xZhzjLnQ
聖なる泉に変なもん投げ入れんなww

113ーー夜、カザーブ教会:2018/10/16(火) 19:41:53 ID:kqWiWQcU
盗難「………ん、ここは…」

戦士「おおー!生き返ったぜ!」

商人「良かった…神父様、ありがとうございました!」

神父「うむ、道中気を付けてな。皆様に神のご加護があらんことを」

勇者「ふう、一件落着だな。ぬののふくは捨てたが、もう少し装備には余裕があるからな」

商人「帰り道でたびびとのふくを見つけましたからね、差し引き0です」

戦士「にしてもよお、本当に大丈夫なのか?痛いとことかねーのか?」

盗賊「ああ、今は大丈夫だ、死ぬ時はそりゃ痛かったけどな…つーか、お前に心配されるのはキモいな」

戦士「てめー、人がせっかく心配してるのにキモいとはなんだよ!」ウガー

盗賊「わ、悪かったよ。それより早く宿に行こうぜ。痛みはないが疲れちまったよ」

商人「そうですね、今までで一番疲れた1日だったかもしれません…」フウー…

勇者「まあ、さすがに今日はな…よし、じゃあ宿に行くぞ」

戦士「っしゃー!飯食って寝るぜー!」

盗賊「元気だなお前…」

114以下、名無しが深夜にお送りします:2018/10/16(火) 19:55:59 ID:kqWiWQcU
戦士「ぐがー、ぐがー」zzz…

勇者「…んん…うるせー…」ムニャ…

商人「………」フウ…

盗賊「…眠れないのか?」

商人「盗賊さん…いえ、いやまあ、そうですね…」

盗賊「ノアニールの、あの二人の事か?あんまり俺の言ったこと気にするなよ。結局何が正しいかなんてもう分からないんだからな」

商人「そうですけど…」

盗賊「…なあ、あの湖を見て、あの手紙を読んだ後…やっぱりお前にはあの二人が仲良く手を繋ぎながら身を投げる姿が見えたのか?」

商人「え?ええ、見えたというか、そうだったんだろうなって…」

盗賊「そうか。俺には見えたよ。男を罵る女と、必死に言い繕う男。しばらくして、女は男に微笑んで、おもむろにゆめみるルビーを男の目の前に付き出すんだ」

商人「…」

盗賊「意識が遠のいていく男に女は体当たりをして、男を湖に突き落とす。男がゆっくり湖の底に沈んでいくのを、女は泣きながら、笑いながら見つめているんだ。そして、男が見えなくなった頃、自分もーー嫌になるよなあ?」

商人「え?」

盗賊「こんな考え方しか出来ない自分がさ。お前みたいにまっすぐ生きてりゃあ、こんな風にはならなかったんだろうが…まあ、だから盗賊なんてやってるんだけどな。さ、もう寝ようぜ。明日もまた冒険だ。疲れを残す訳にはいかないからな…」

115以下、名無しが深夜にお送りします:2018/10/16(火) 21:15:19 ID:7zYyX/ps

商人くん純粋だな

116男だらけの夜会話…グハアッ:2018/10/17(水) 20:31:32 ID:kBL.T/IA
ーー23日目、カザーブ

勇者「つー事で、俺達の次の目的地はアッサラームだ」

盗賊「つー事でってなんだよ」

商人「えっと、ノアニールの宿屋で、オルテガさんがアッサラームに向かったっていう情報があったんですよ」

戦士「しかも昨日って言ってたぜ!あ、1日経ったから一昨日か!まあすぐ追い付くだろ!」

勇者「バカ、親父が町を出てってからすぐノアニールは呪われたんだよ!だからもうずっと前の話だ」

商人「でも、アッサラームに行ったのは間違いないので…で、あの、盗賊さんは、ノアニールに行かなくても大丈夫なんですか?」

盗賊「ノアニール?いや、俺は別に…何かあるのか?」

勇者「いいなら良いんだよ、お前は呪いが解けたあの町を見てないから、見たいならって思ってな」

盗賊「ああそういう事か。別に構わないな、後からでも、それこそこの冒険が終わってからでも来られるしな」

勇者「なら、今日は1日余裕があるからな、またシャンパーニに行ってせいなるナイフ探しだ」

戦士「まだ諦めてなかったのかよ!どうせ見つからねーんだから地底の湖で経験値稼いだ方が良くねーか?」

勇者「ところが今朝アリアハンから手紙が来てな、ただで回復出来る場所に長いこと居続けるのは好ましくないってさ」

商人「まあ、それをしたら2日ごとに新しい場所に行く縛りが緩くなりますからね…」

盗賊「なあに、俺か商人が今日こそは見つけてやるさ。さ、そうと決まったら行こうぜ」

117ーーシャンパーニの塔、1F:2018/10/18(木) 20:02:45 ID:7YHCLYB6
戦士「本当にいつまで経ってもせいなるナイフが出なああい!盗みでもあなほりでも出なああい!」クワッ

盗賊「でも…レベルアップすれば、世界は変わる」ニヤリ

商人「なんて強さなんだ…この強さ、まさにメイドインアリアハン」

勇者「経験値、だーいすき♥️…って何やらせんだクソ共があっ!」

盗賊「まあ落ち着けよ。しかし出ないなせいなるナイフ。一旦五階まで上がって下りてくるまでに全く出なかったぞ」

戦士レベル15「ホントはレベル上がったの俺だけだしな!」

商人「しばらくレベルに触れてませんでしたけど、勇者さんが13、他の3人は15です…よっと」ザッザッ

盗賊「なんだ、懲りずにあなほりしてるのか商人。マメだなあ」

勇者「今のところどくけしそうとまんげつそうばっかりだからな…っておい商人、そいつは…」

なんと どうのつるぎをてにいれた!

戦士「おおー!やるじゃねーか!」

商人「はい!目的の物とは違いましたけど…」

盗賊「まあ、この際贅沢は言えねえよ。武器が初めて更新出来た、それだけでも感謝しなきゃな」

勇者「よし、とりあえずこれは戦士が装備しとけ。商人が持って攻撃力の底上げをしても良いが…」

商人「1人メインアタッカーがいた方が良いですよね。でも、僕と盗賊さんは未だに木製の武器だなあ。早く更新したいけど…」

118以下、名無しが深夜にお送りします:2018/10/19(金) 01:15:27 ID:0wlFgIJk
勇者意外とノリ良くて草

119ーー24日目、ロマリア郊外:2018/10/21(日) 19:48:32 ID:1NqUvFOQ
戦士「っしゃー!アッサラーム行くぜー!」

商人「アッサラームってここロマリアから東ですよね?東には恐ろしい怪物がいるという話ですが…」

盗賊「へっ、スリルがあって良いじゃないか。まあそう心配すんなよ、ちょっと西の方見てみなよ」

商人「西…?あ、あれはほこらですか?」

盗賊「もし本当に怪物だらけで進めなかったとしても、あのほこらに行けば縛りは回避出来る。進めないなら進まなくても大丈夫って訳だ」

商人「な、なるほど…」

勇者「あんまり冒険してる地域と離れすぎても縛り回避に使いづらいからな、そろそろ使っちまっても良いとも思うが…」

盗賊「まずは行ってみてからだな、よし、行くか」

戦士「アッサラームか、どんな町だろうな!楽しみだな!」

勇者「ノアニールみたいじゃないと良いがな」

商人「ま、まさかそんな…」

盗賊「でも実際呪われた町はあったからな。この先何が起きても不思議じゃねえよな」

勇者「まあ…何があろうと進むだけだけどな。行くぞ」

戦士「うおー!待ってろよアッサラーム!」

盗賊「少しは落ち着けよ…ま、今から元気なくても困るけどな」

120以下、名無しが深夜にお送りします:2018/10/21(日) 19:57:19 ID:1NqUvFOQ
勇者「ーー橋が見えてきたな。橋を渡ると魔物が強くなる、ってのは昔から言われてるらしいが…」

戦士「っしゃー!渡るぜー!っておお!?モンスターだぜ!」

あばれザルがあらわれた!バンパイアがあらわれた!

盗賊「おお!?ばかでかいサルだな、しかしまずはあんまり体力がないって分かってるバンパイアの方からだろ、おらあっ!」ポコッ

戦士「うおおおおー!」ザンッ

バンパイアをたおした!あばれザルのこうげき!あばれザルのこうげき!

勇者「ぐおっ!?バカ力が!おらあっ!」ザンッ

商人「こ、このおっ!」ゴンッ

ーーまもののむれをやっつけた!

戦士「おお、思った程じゃなかったな!」

勇者「アホか、クソいてえよ!だがまあ、バンパイア辺りとそこまで攻撃力の差はなかったかな」

商人「これならなんとかなりそうですね。とはいえ、他にも手強い魔物がいるのかもしれませんが…」

盗賊「そうでなくちゃスリルがないからな。よし、じゃあどんどん進もうぜ」

勇者「アッサラームまでどれくらいの距離なのか…近ければ良いんだけどな…」

121以下、名無しが深夜にお送りします:2018/10/22(月) 02:16:08 ID:mw0BCsz6
アッサラーム〜ピラミッド辺りが序盤の山場よな
苦しくもあり、楽しくもあり

122ーーアッサラームの町:2018/10/22(月) 19:48:33 ID:Cw5X7HL2
戦士「おっしゃ着いたぜアッサラーム!」

盗賊「あれから一回しか戦闘せずにあっさり着いたな。ちょっとスリルが足りないぜ」

商人「いやあ、魔物が強いからスリルはありましたけど…それにしてもにぎやかな町ですね」

勇者「今までに寄った町では俺等は余所者丸出しだったけど、ここは旅人も多いから浮かなくて済むな」

旅人女「やーきにくーだー そのことーばーくちずーさんだーらー♪やーきにくーだー ほらねこーをーばらしーはじめーたー♪」

猫「ふにゃー!?ばらしちゃダメですにゃー!」オアー

戦士「ん?今猫がしゃべってなかったか?」

勇者「んな訳ねーだろ。にしてもせっかく新しい町に来ても、買い物出来ねえからやることねーんだよな」

商人「本当ですよね。色々見て回っても張り合いがないというか…」

盗賊「いや、この町は夜になると違う顔を見せるらしいぜ?だからとりあえず町から出て、モンスター倒しながら夜を待つってのはどうだ?」

勇者「そうだな…俺は親父が南に行ったっていう話が気になったな。夜の町はともかく、町を出てみるのは悪くねえ」

戦士「っしゃー!じゃあ魔物退治だな?やってやるぜー!」

商人「うーん、ここの魔物強いから少し怖いなあ…」

123ーーアッサラーム南部、夜:2018/10/22(月) 19:58:11 ID:Cw5X7HL2
勇者「おいおい、南に行ったって、南は海しかねーじゃねーかよ!」

盗賊「まっすぐ南じゃないのかもな。東にも行けないようだし、西か?」

戦士「西ってえと砂漠か?暑そうだなおい!」

商人「砂漠は昼間は灼熱ですけど夜は凍えるほど寒いっていいますよね。辛い旅路になりそうですね…」

勇者「今さら辛いもクソもねーよ。でも砂漠で思い出したぜ、確か砂漠の南にまほうのカギの事を知ってる老人がいるとか町で聞いたな」

盗賊「ああ、言ってたな。そういやオルテガさんもまほうのカギを探してたって話だよな?」

商人「では、オルテガさんももしかしたら砂漠南の老人の所へいったかも…」

勇者「多分だけどな。よし、とりあえず次に行くべき所は決まったな」

盗賊「よっしゃ、そうと決まったらまず町へ戻ろうぜ。もう夜になったし、あの町のーー」

キャットフライがあらわれた!バリイドドッグがあらわれた!さまようよろいがあらわれた!

商人「も、モンスター!しかも5体もいますよ!」

戦士「構わねえ、やるぜおい!」ウオー

勇者「あの鎧のやつとルカナン使いが一緒か。しかもあの飛んでる猫も攻撃力がかなりあったと思ったが…やるしかねえな、行くぞ!」

124以下、名無しが深夜にお送りします:2018/10/23(火) 01:38:39 ID:UKA.Yt/g
過去作のキャラがモブとして登場するやつwwww

好き

125以下、名無しが深夜にお送りします:2018/10/23(火) 19:53:02 ID:PwHqxyRw
盗賊「とりあえず柔らかい犬からだろ、そらっ!」ポコッ

バリイドドッグはルカナンをとなえた!バリイドドッグのこうげき!キャットフライのこうげき!さまようよろいのこうげき!

勇者「くっそ、守備力が下げられた所にこいつらの攻撃力じゃ…!回復を…」

キャットフライはマホトーンをとなえた!勇者のじゅもんはふうじこめられた!

勇者「…!」

戦士「おいおい、大丈夫かよ!さっさと倒すしかねーな、おらおらっ!」ザンッ

バリイドドッグをたおした!キャットフライをたおした!

さまようよろいのこうげき!キャットフライのこうげき!

商人「ぐはっ…!」ヨロッ

盗賊「商人!大丈夫か!?」

商人「だ、大丈夫です…僕は3列目ですし、そこまで狙われる事は…」

バリイドドッグのこうげき!キャットフライのこうげき!

商人はしんでしまった!

戦士「うそだろ!?おい商人!」

盗賊「くっ、ダンジョンでもない所で死人がでちまうとは…やっぱり今までより厳しい戦いになりそうだぜ…」

126ーーアッサラームの町:2018/10/23(火) 20:03:20 ID:PwHqxyRw
モギ!モギ!モギエイゴロー!モギ!モギ!…

戦士「なんだあ?夜なのにやたら騒がしいじゃねーか」

盗賊「んな事はどうでもいい、早く教会に行くぞ!」スタスタ

勇者「あおい、そんなに慌てんなよ!」

盗賊「着いたぜーーさあ神父さんよ、こいつを生き返らせてくれ、寄付金ならある」ジャラッ

神父「分かりました。おお神よ!忠実なる神のしもべ、商人の御魂を呼び戻したまえ!」テーテーテーテーテーーテーーテーー

商人「ん…あ、あれ?僕は…」キョロキョロ

戦士「おお、生き返ったか!心配したぜ、特に盗賊がやたら慌ててよー!」

商人「え?盗賊さん…」

盗賊「生き返ったなら良い。ほら、行くぞ!」

商人「え?え!?ちょっと…」

勇者「おい!どこ行くんだよ!…ってここはベリーダンスの劇場!?まさかてめえ…」

踊り子「おどりなーがら♪はばたくたーめのステージではいつくばっーててもおー♪」

盗賊「イマエ!イマエ!」ヒャッハー

商人「え…まさかダンスを見るために急いで…盗賊さん…?」

127ーー25日目、アッサラーム宿屋:2018/10/24(水) 13:26:01 ID:ueLOZ9Tg
勇者「おう、お前らもう起きたか?」

戦士「おお、俺はもう出発出来るぜ!」

商人「僕ももう少しで準備が…あれ?盗賊さん?」

盗賊「…ああ、うん…」

戦士「おいおい、昨日あんなに張り切ってたのになんだよテンション低いな!」

盗賊「ああ、確かに劇場は良かったよ…ただな、その後のぱふぱふがな、なんだあれは…」クッ…

商人「ぱふぱふ?ああ、あのマッサージの事ですか?良かったじゃないですか、僕は死後硬直もスッキリですよ!」

勇者「いや、笑えねえからな…でも、まあ、悪くないマッサージだったな」

戦士「だよな!しかもタダだったしな!何が気に入らねーんだよ!?」

盗賊「くっ、お前ら本当に…!ぱふぱふは…ぱふぱふは男のロマンだろうがよ!それを、それを…くっそー!」タタタ…

戦士「おい!どこ行くんだよ!?」

勇者「なんだ?ありゃあ」

商人「さあ…」

128以下、名無しが深夜にお送りします:2018/10/24(水) 17:55:47 ID:tZwQ9qqc
盗賊キャラ立ってきたw
と言うよりは他のメンバーがお子様なのか?

129ーー地底の湖、B1F:2018/10/25(木) 19:30:47 ID:EDVDXuyo
商人「今日は砂漠での旅に備えて経験値稼ぎですね」

戦士「おいおい良いのかよここに来てよ!ダメなんじゃなかったのか?」

勇者「何度も何度も回復の泉使うのが良くないって事なら、一回くらいならOKだろ。もしダメなら…」

盗賊「どこからともなくあのお姉さんが来るだろうからな。いや、来た方が嬉しいのかなー?」ニヤニヤ

勇者「んな訳ねーだろ!経験値稼ぎてーがもうシャンパーニじゃもの足りねーからな、ここ使えないと困るんだよ」

戦士「なんだ、せいなるナイフ諦めたのか?」

商人「さすがにあれだけ見つからないと…」

勇者「それに、せいなるナイフ見つけても攻撃力が上がるだけだからな。ならレベル上げて全体の能力アップさせた方が良いだろ」

盗賊「まあなあ。それにここはかしこさのたねも手に入るかもしれないからな、勇者の魔力が上がれば儲けもんよ」

商人「確かにかしこさのたねは欲しいですね」

勇者「もっと呪文が使えれば何て事ない場面も多かったからな…」

戦士「とにかくここでモンスター退治なんだな!やってやるぜー!」ウオー

勇者「とはいえ、この間はここで死人出してるからな。経験値稼ぎといえど、気楽には出来ないが…」

130ーー地底の湖、B1F:2018/10/25(木) 19:42:53 ID:EDVDXuyo
盗賊「…で、何で俺はロマリアの教会にいるんだ?」

戦士「そりゃ死んだからに決まってんだろ!」

盗賊「だよな…くっそ、やっぱりルカナンはきついな…守備力が高くて前列にいる俺は、守備力下げられると脆いんだよなあ」

商人「天敵ですよね実際…」

勇者「とはいえ、あそこ以外で経験値稼ぎもなあ。アッサラーム周辺は効率が悪いみたいだしな」

盗賊「まあ、あそこしかねえよな。で、今ロマリアにいるって事は…」

勇者「ああ、今日は砂漠には行かねえ。ここの西にあるほこらで縛りを回避して、今日明日は経験値稼ぎだ」

戦士「モンスター退治だな?やるぜ俺は!…で、今日はほこら行った後どーすんだ?」

勇者「どうすっかなー。シャンパーニか地底の湖に日帰りで行ければ良いが、遠いよなあ」

商人「一応、ノアニールが近い地底の湖の方が帰りまで考えれば良さそうですが…」

盗賊「まずは行ってみて、か?辿り着けなかったり日付が変わるようだと1日ムダになるけどな」

勇者「これからは1日もムダに出来ねえからな。思えばアッサラームに着いた日はムダが多かったよなあ」

戦士「んな事言ってもしょうがねーだろ!昔より今日だろ今日!」

勇者「確かにな。終わった事をどうこう言ってもしょうがねえ、じゃあ地底の湖目指して行くぞ。時間が足りれば良いがな…」

131以下、名無しが深夜にお送りします:2018/10/25(木) 21:30:35 ID:rozr5eOU

やっぱり貧弱装備では厳しくなってきたかー

132ーー26日目、カザーブ山中:2018/10/26(金) 19:46:02 ID:hlD.ugnI
勇者「このペースだと…地底の湖に着くまでには夜になっちまってるな」

戦士「でも今日中にあそこまで行ってノアニールに戻れそうだよな?」

商人「多分、ギリギリだとは思いますけど…それより、さっきのほこら…ロマリアの関所でしたっけ?あそこの番人が言ってましたけど…」

盗賊「まほうのカギがあればポルトガとやらに行けるって言ってたな。やっぱり俺らにはまほうのカギが必要らしいな」

勇者「ポルトガに何があるか知らねーけどな。世界を回るには必要だって事だな…親父の足取りを追う為にもな」

商人「そうですね…」

盗賊「そのためにはまず、砂漠を越えられる強さが要るからな。遠回りだろうが、これも必要な行軍だ」

戦士「でもここに来るまでにやくそうが2つ見つかったぜ!これで7つだよなあ?」

商人「そうですね、あなほりと魔物の持っていた宝箱から…」

戦士「あなほりと宝箱っていやあよ、お前最近全然盗んでねえよなあ盗賊?」

盗賊「ぐ…ま、まあ調子の悪い時位誰にだって…」

勇者「23日目のまんげつそうが最後か。丸二日何も盗んでねえな」

盗賊「細けえな勇者!今日こそは盗んでやるよ、まあ見てろって!さ、目指せ地底の湖、だぜ!」

133ーー夜、ノアニール宿屋:2018/10/26(金) 20:37:52 ID:hlD.ugnI
戦士「くー、今日も疲れたぜ!」

勇者レベル14「なんとかレベルアップ出来たな。リレミトを覚えたから、これから多少はダンジョンから安全に帰ってこられるかもな」

商人「脱出呪文はかなり良いですよね!」

勇者「とはいえ、魔力に余裕がないと使えないからな。なかなか使いどころは難しそうだな」

戦士「ところで盗賊よお、今日は何か盗めたか?」

盗賊「…」

勇者「商人はあなほりで何か見つけてたよな?」

商人「一応、どくけしそうとキメラのつばさを見つけました。あんまり使わないですけど…」

戦士「ちょくちょく掘り当ててるよな商人は!で、盗賊は何を…」

盗賊「ああ、何も盗んでねえよ!悪かったな3日連続で何も盗めなくて!」

商人「と、盗賊さん落ち着いて…!」

盗賊「あーくそ、こんなはずじゃなかったんだけどな…今頃せいなるナイフからかしこさのたねまで揃ってたはずなんだが…」

勇者「まあしゃーねえだろ。明日も地底の湖だ、明日かしこさのたねでも盗んでくれれば良いさ」

盗賊「良いさ、とは言うが、あれ盗むの大変なんだよ…ゆめみるルビー見つけてから俺だけレベル上がってないしな、明日はやらなきゃならない事だらけだぜ…」

134にゃんパイ:2018/10/26(金) 21:09:14 ID:J2Gd6aAY
初めまして。どんな話なのか知らないけど、よろしく!

135以下、名無しが深夜にお送りします:2018/10/28(日) 02:10:17 ID:nSX0/ya.
リレミト分のMPは残しとかなきゃって話だからな
回復がキツくなりそう

136ーー27日目、地底の湖、B1F:2018/10/28(日) 19:59:30 ID:.ZTelxT6
盗賊「さて、今日も今日とて穴蔵の中かーっと」

商人「ここの寒さは少し堪えますよね…」ブルッ

戦士「んだあ、軟弱だなおい!寒さなんて筋肉でシャットアウトだろ!」ムキィ

勇者「誰も彼もがてめえみたいじゃねーんだよ。ま、今日も死なない程度に頼むぜ」

商人「今日も遠回りして回復の泉を目指すんですね?あなほりの挑戦回数も増えますし…」

盗賊「手軽に地下3階まで行けるしな。どうやらそこまで下りないと出てこない魔物がいるみたいだからな」

戦士「あの蛾だろ?マヌーサがうっとおしいよな!」

勇者「そこまで行かなきゃ出ないって事は、そこまで行かなきゃあなほりで見つけられない物があるって事だからな。いろんなアイテムを見つける為にも…商人?」

商人「み、皆さん…み、見て下さい…!こ、このあなほりで出てきたこれ…!」

戦士「あー?…なんだこりゃ、すげー大金じゃねーか!」

盗賊「こりゃすげえな、いくらある?1000、2000…5000ゴールド近くあるぜ!」ヒュー

勇者「こいつは大金だな、やったな商人!…と、言いたい所だがな…」

商人「はい…お金があっても宿代と蘇生代にしかならないんですよね…」

盗賊「全くだよな、あーあ…ま、あって困るもんでもないがよ、なんかなー…」

137ーー夕方、ノアニール西部:2018/10/28(日) 20:09:22 ID:.ZTelxT6
盗賊レベル16「ふう、なんとか今日中にレベルが上がったぜ」

戦士レベル16「ついでに俺も上がったぜ!盗賊にほぼ追いついたな!」

盗賊「ちっ、なーんか最近レベル上がるの遅いよなあ…」

勇者レベル14「これでゆめみるルビーを見つけてから全員が最低でも1はレベルが上がった事になるな。しかし今日はレベルが上がった割には昨日や一昨日よりも洞窟の中にいられた時間が短かったな…」

商人レベル16「妙に魔物の攻撃が苛烈だった気がしますね。もう余力が…あれ?皆さん、あれは…」

盗賊「あ?影が…なんか不自然だな。なんだあの影は?」

ーーあやしいかげがあらわれた!

勇者「なんだかよく分からねえが…おら、攻撃だ!」ザンッ

商人「たあー!」ゴンッ

ーーあやしいかげをやっつけた!

戦士「なんだ、大したことなかったな!…お?宝箱落としたぜ!」

盗賊「どくけしそうか。ってか、宝箱開けたらショウタイガ見えたな、こりゃあ…どくイモムシか?」

商人「みたいですね。影の中に他の魔物を宿す魔物っていう事なんでしょうか?いろんな魔物がいるんですね…」

138以下、名無しが深夜にお送りします:2018/10/29(月) 01:15:50 ID:o6PqyIH.
所持金の半額が出るあなほりとかいうチート技
しかしこの縛りプレイじゃなぁ…勿体ない

139ーー28日目、アリアハン城下町:2018/10/30(火) 19:56:52 ID:FSwOoR4E
勇者「ここに戻ってくるのも久しぶりな気がするが…前に来たときからそんなに経ってねえんだよな」

商人「19日目にお金を預けに来てますね。でもすぐに出立しちゃいますから、戻ってきたって感じがしないのかもしれませんね」

戦士「勇者よお、母ちゃんに会ってかなくて良いのか?」

勇者「んな暇ねーよ。今日も金預けたらさっさと出発するぞ」

盗賊「使いみちもないのにマメだよな。まあ商人がうるさいから仕方ないか」

商人「旅の途中ではあまり使いみちがありませんが、旅が終わってからもお金はお金ですからね。無駄には出来ません」

勇者「さあ、預けたなら行くぞ。今日は砂漠を越えなきゃならねえからな」

盗賊「せっかちだなあ。王様に挨拶しなくて良いのかよ?あと使者のお姉さんとかにもな」ニヤニヤ

勇者「…必要ねーだろ。さあ、アッサラームに行くぞ」

戦士「アッサラームか、良かったな盗賊!また楽しめるだろ!」

盗賊「お前…俺の心をそんなに責めるんじゃねえよ…」クッ…

140ーーイシス砂漠:2018/10/30(火) 20:07:20 ID:FSwOoR4E
戦士「うおお、あちーぞ!」

商人「確かに、凄い日射しですね…」フウ…

盗賊「この暑さは参るな流石に。だが魔物にはあまり遇わずにすんでるな」

勇者「そうだな、確かに魔物自体は強いが、今の所一度に出てくる数が少ないからなんとかなってるな」

商人「アリアハンまでの往復をキメラのつばさを使って魔力節約出来たのもありがたいですね」

勇者「ホイミ一回の違いだけどな。まあ、俺らには貴重な一回だがよ」

盗賊「どうせキメラのつばさはそこそこ手に入ってるし、持ってるなら使った方が良いからな。あるものは有効活用して…お?」

商人「なんですか盗賊さ…あ!沼地が見えますね!」

戦士「うおー!沼で水浴びしてこーぜ!」

勇者「バカ、あれは毒の沼地だ!それに沼地の菜かを見てみろよ」

盗賊「なんか建物があるな。家か、ほこらか…」

戦士「おお、じゃあ家の中で涼もーぜ!」

勇者「涼みに来たんじゃねーよ!…と言いたい所だが、流石にこの日射しはきついからな…」

商人「いずれにしろ中にいるというご老人にお話を聞くようですからね。行きましょう。まほうのカギの事を詳しく聞けると良いのですが…』

141ーー砂漠のほこら:2018/10/30(火) 20:18:25 ID:FSwOoR4E
盗賊「おお、涼しいぜ…」フウ…

戦士「ひんやりしてるな!もうずっとここにいようぜ!」

勇者「おめー一人で残ってろよ。んな事より話を聞くようだろ」

老人「ふむ、旅のお方か。ここに来たと言うことは…」

商人「はい、まほうのカギを探しているのですが、お話を…」

老人「やはりまほうのカギをお探しか。まほうのカギはピラミッドにあるという…だがその前に!」

勇者「その前に?」

老人「イシスのお城を訪ねなされ。確かオアシスの近くだったはずじゃ」

戦士「オアシス?オアシスってのは水があるんだよな!良いじゃねーか、涼しそうだ!」

盗賊「確かにな。しかしこんな砂漠に城があるのか、凄いな…」

勇者「まあ、オアシスで水が確保出来るからこそなんだろうが…じいさんはオアシスで暮らす気はないのか?」

戦士「そうだよな、こんな沼地の菜かじゃ体にわりーぜ!」

盗賊「水浴びしようとしてたくせによく言うぜ…」

老人「良いのです、私は静かに暮らす方が性に合ってるのですよじゃ」

勇者「そういうもんか…分かったよ、じゃあなじいさん。さて、砂漠の城か。どんな場所なのか想像も付かないが…」

142ーー29日目、ノアニール西部:2018/10/31(水) 20:08:24 ID:tUlhCy8w
ーーどくイモムシはどくのいきをはいた!盗賊はどくにおかされた!商人はどくにおかされた!

商人「うっ…吐き気が…」ウップ

盗賊「ぐあっ、毒ってこんな感じなんだな…今までなった事がなかったから知らなかったぜ……」

勇者「何呑気なこといってやがる!おらあっ!」ザンッ

ーーどくイモムシたちをやっつけた!

戦士「はっはー!こいつらはよえーな!で、お前ら大丈夫かよ?」

商人「ええ、今まで使ってなかったどくけしそうがたくさんありますから…」

勇者「このどくけしそうがみんなやくそうならな。どくけしそうはあんまり役に立たねえから…どうした盗賊?」

盗賊「…悪かったな、久しぶりに盗んだアイテムが役に立たねえどくけしそうでよ」ムスー

商人「そ、そんな事ないですよ!ほら、今役に立ってるじゃないですか!」

戦士「おー、何日ぶりだよ!やったな!」

盗賊「…はー。まあいい、今日からまた盗みまくりだからな!」キッ

勇者「ああ、頼むぜ。さて、今日もまた地底の湖で経験値稼ぎだ。お前ら死ぬんじゃねーぞ!」

戦士「当たり前だろ!誰にいってんだ!?」

商人「はは…頑張ります…」

143ーーカザーブ郊外、夜:2018/10/31(水) 20:18:15 ID:tUlhCy8w
戦士「あー、今日も退治しまくったな!」

勇者「少し余裕があったから地底の湖からの帰りにカザーブまで足を伸ばしたが、1つとはいえやくそうが手に入って良かったぜ」

商人「この辺の魔物ならもう怖くないですね。経験値はもう期待出来ませんけど…」

盗賊「まあしょうがねえよな。ま、個人的にはやっと盗みが復調してきて良かったぜ」

戦士「あのあとキメラのつばさ2つとまんげつそうか!すげーな!」

盗賊「どれもこれもいまいち役に立たねえのがな…こうもりおとこも出てきたし、やっぱりせいなるナイフが欲しかったぜ」

商人「もう僕らには縁がないんでしょうね…」フウ…

勇者「今日はかなり長いこと魔物と戦えたな。レベルが上がったのは商人だけだったが…」

商人「17になりましたよ。少しは攻撃力も増えてきましたね。守備力は相変わらずですが…」

戦士「防御力ねーもんなお前は!」

盗賊「一番無いのお前だろ…しかし砂漠には良い防具を持ってる魔物が複数いるらしい。是非とも盗みたいもんだぜ」

勇者「ああ、明日はイシス行きだからな、期待してるぜ。活動時間が俺の魔力で決まる以上、回復呪文の節約の為にも守備力は是非あげたい所だからな…」

144以下、名無しが深夜にお送りします:2018/10/31(水) 20:39:54 ID:A8lXDDWQ

ぬいぐるみの奇跡をもう一度

145ーー30日目、イシス砂漠:2018/11/01(木) 20:19:46 ID:/88nNzlY
盗賊「もう30日か、早かったな…なんて感傷に浸れねえくらい暑いな…」フウ…

勇者「砂漠だからしょうがねーだろ。それに、暑さだけじゃなくて…」

かえんムカデがあらわれた!じごくのハサミがあらわれた!

商人「魔物まで強いですよね、ここは。あのカニは特に…」

戦士「やるしかねーだろ、行くぜこのカニィ!」ザンッ

盗賊「俺と商人はムカデを攻撃だな、カニには傷1つ付けられねえしな。勇者は…」

勇者「俺もまずはカニだ、ギラ!」ゴオオ…

じごくのハサミはスクルトをとなえた!じごくのハサミはスクルトをとなえた!

戦士「うおお!?全然歯が立たなくなっちまったぞ!」ガキンガキン

商人「ぼ、僕らはムカデにさえダメージが与えられません!」

勇者「くっそ、ギラ!もう一発ギラだ!」ゴオオ…

盗賊「おい、あんまり意地になるなよ!逃げたって良いんだぜ!?」

勇者「今更引けねーだろ!おらあっ!」ガィン!

ーーまもののむれをやっつけた!

商人「た、倒せましたけど…これから回復にも魔力を使うでしょうし、勇者さんの魔力が…このペースでオアシスまで行けるんでしょうか…?」

146以下、名無しが深夜にお送りします:2018/11/01(木) 20:32:27 ID:/88nNzlY
戦士「ーーおい!キノコとカニだぜ!どうするよ?」

勇者「逃げだ逃げ、魔力に余裕がねー!」ダカダカダカ…

商人「な、なんとか逃げきれましたね。見てください、オアシスがあそこに…」

ーーひとくいががあらわれた!

盗賊「蛾が4匹だ!どうするよ?」

勇者「やるぞ!残りの体力全部ぶちこめ!おらあっ!」ザンッ

戦士「うおおおおー!」ドガン

盗賊「もう一息なんだよ…邪魔をすんじゃねえー!」ツンツン

ーーひとくいがたちをやっつけた!

商人「ああ…なんとか無事に着けそうですね。それにしても…」

勇者「逃げたのを数に入れないと4回しか戦ってねーのにもうボロボロだ。明日も魔物退治になるが、1日じゃとても足りなそうだ…」

盗賊「魔物は強くなる、だから経験値を稼ぎたいが、稼げないほど魔物が強いときた。参ったねこれは」

戦士「そんな事言ってもやるしかねーだろ!やんねーのかよおい!」

勇者「当たり前だ、やるしかねーんだ。しかし、今日があっという間に終わったのはいてえな…1日1日が大事なんだが…」

147以下、名無しが深夜にお送りします:2018/11/02(金) 09:48:30 ID:qa0ezQhs
じごくのハサミのスクルト地獄きらい

148ーーイシス城下町:2018/11/03(土) 23:55:36 ID:9aUx.wSk
戦士「おー、ここがイシスか!やっぱり町は涼しいな!」

勇者「涼しいのは夕方になったからだろ…さて、まほうのカギはピラミッドにあって、ピラミッドに行く前にここに行けって話だったが…」

盗賊「よっしゃ、じゃあ手分けして情報収集だな。おーい、そこのお姉さーん!」タタタ…

勇者「…あいつ、本当に真面目に情報集めるんだろうな…さて、まずは…」

男「ここはイシスです。今は亡きファラオ王が作った国です」

勇者「まるで王が最近死んだみたいな言い方だが、とてもそんな国には見えねえよな…」

青年「私はソクラス。こうして夜になるのを待っています」

勇者「…暇そうで良いな。さて…」

商人「あ、勇者さん。ピラミッドっていうのは王家の墓のようですね。何千年も前からあるものらしいですよ」

勇者「何千年…やっぱり最近出来た国じゃなかったようだな」

戦士「おーい、あっちにモンスター格闘場があるらしいぜ!盗賊とか好きじゃねーのかよこーゆーのよお!」

盗賊「金増えても意味ねえからな、賭けがいがねえよ。んな事より勇者、ここの女王様は絶世の美女らしいぜ、やったな!」

勇者「お前ら…真面目にやれよ…」

商人「ま、まあまあ勇者さん…そ、そうだ、とりあえずお城に行ってみましょうよ。一旦町を出て北にあるみたいですよ」

盗賊「城か、じゃあ早速女王様とご対面だな。どれほど美しいのか、今から楽しみだぜ」

149ーーイシス城内:2018/11/04(日) 20:08:57 ID:2C.4W9rY
ニャーニャー ニャーニャー…

勇者「…猫がやたらといるな…」

商人「本当ですね。お城の中でこんなに飼われてるなんて、余程大事にされてるんですね」

盗賊「猫なんてどうでもいいだろ、女王様だろ女王様」

勇者「待てよ、まずは城内で情報収集だろ」

女性「まあ、アリアハンから来たの?でも知らないわそんな国」

戦士「はあ!?アリアハン知らねーのかよ!」

商人「勇者さん、これは…」

勇者「ああ。アリアハンを知らないって事は、親父はここに来てないのか…?」

女官「あなた方もピラミッドを目指す旅人…でもお気をつけなさい、ピラミッドにはいろんな仕掛けがあるそうな」

勇者「どうやらまほうのカギはそう簡単には手に入らなさそうだな」

盗賊「問題ねえよ、そういう仕掛けを見破るのが俺の仕事だ。それよりほら、さっさと女王様の所に行こうぜ」

勇者「お前は女王様にさっさと会いてーだけだろーが!…とはいえ、ピラミッドは王家の墓って話だ、まほうのカギは恐らく副葬品…となると、女王の許可が要るかもな…」

商人「王家の墓に無断で入ったら墓泥棒ですもんね…女王様は許可を下さるでしょうか…」

150ーーイシス城、謁見の間:2018/11/04(日) 20:21:09 ID:2C.4W9rY
女王「旅の方ですか?このような所まで遠路はるばるよく来てくださいましたね」

盗賊「ヒュー、これは…」

商人「綺麗な方ですね…」フウ…

女王「皆が私を褒め称える。でも、一時の美など何になりましょう?」

戦士「あー、まあ何十年か経てば婆さんになるもんなー」

勇者「おめーは黙ってろ!…女王陛下、我々はアリアハンから来た者です。我々は魔王を倒す使命を持って旅を続けています」

女王「魔王を…そうですか」

勇者「我々の目的の為にどうしてもピラミッドにあるまほうのカギが必要なんです。どうかまほうのカギを我々に託していただけないでしょうか?」

盗賊「まほうのカギ以外のお宝には手を付けません、誓って」

戦士「どうせ宝箱開けられねーもんな!」

女王「まほうのカギを………分かりました、それでイシスに、世界に平和がもたらされるのなら、まほうのカギを託しましょう」

商人「…ありがとうございます!」

女王「ただし、今やピラミッドは魔物の巣窟となっています。くれぐれもお気をつけなさりますよう…」

勇者「ご心配ありがとうございます。しかし我々の旅に危険は付き物です。そして今までいくつもの危険を乗り越えて来ました。必ずまほうのカギを手に入れ、世界に平和を…!失礼します」ザッ

151「あたし100回以上掘ったのに…」:2018/11/05(月) 19:38:16 ID:Erd6a31E
ーー31日目、イシス砂漠

ピューーーーン…ドサッ

戦士「ぐっはあ!?くっそ、城から飛び降りなきゃ外に出られねーのかよ!」

盗賊「っつう…わざわざ謁見の間に飛び降りる場所が用意してあるんだ、そういう事だろ」

勇者「ルーラで移動出来るのかもしれねーが、失敗した時魔力が無駄になるからな」

商人「歩いて出ることも出来るでしょうけど、時間が掛かりますし…でも、ルーラで出るより、こうして一回外に出たほうが一回多くあなほり出来ますよ!」ザッザッ…

盗賊「マメだなお前は…それより勇者、ちゃんと女王様に挨拶出来たじゃねーか。俺はてっきり…」

勇者「一応、そういう心得っつーか、教えてもらったんだよ。勇者とはどうあるべきか、みたいなな」

盗賊「なるほどな、勇者の家系ってのは…ん?商人、そ、そいつは…!」

商人「ゆ、勇者さんみなさん、や、やりましたよ、これ、これ…!」フルフル…

勇者「それは…防具か?防具っつーか…」

戦士「なんだそりゃ、着ぐるみじゃねーか!」

盗賊「着ぐるみじゃねー、ぬいぐるみだ!つべこべ言わずに着てみろよ!」ガサゴソ…

戦士「ああ!?あちーよそんなもの砂漠でよ…おおおおお!???!!?しゅ、守備力が倍以上になったじゃねーか!!」

勇者「まじか、すげえな…商人、やったじゃねーかよ!へっ、こいつはピラミッド攻略に希望が見えてきやがったぜ!」

152ーー地底の湖、B3F:2018/11/05(月) 19:56:19 ID:Erd6a31E
商人「よいしょ、よいしょ…あ、出ましたよかしこさのたね!」

盗戦士「おお!絶好調だな商人!」

盗賊「やるな、俺もラックのたねなら1つ盗めたが…とりあえず勇者、そのかしこさのたね食っとけよ」

勇者「ああ、じゃあいただくぜ…あんまりうまくねーな…」ポリポリ…

商人「でも、効果があるのはレベルアップしてからなんですよね…勇者さん、さっきレベル上がったばっかりですよね」

勇者レベル15「まあな、それはしょうがねーよ。それより、俺以外にも盗賊と戦士もレベルアップ出来たのは嬉しい誤算だったぜ」

盗賊レベル17「勇者はレベルが上がるとして、俺は五分五分、戦士は少し厳しいかと思ってたけどな。守備力が上がったおかげで長い時間経験値稼ぎが出来るようになったな」

戦士レベル17「この鎧すげーぜ!たびびとのふくとは大違いだぜ!」イヤッホー

商人「鎧じゃないですけどね。でも、守備力倍以上になっても盗賊さんより低いんですね…」

盗賊「まだ当分俺が先頭だな。ま、戦闘力の違いを考えれば、戦士の方がはるかに死んだら困るから妥当なんだがな」

勇者「とはいえ、守備力が上がった恩恵はでけえ。今までと比べてホイミする数がかなり減ったからな」

商人「結果的に魔力の温存になりますよね」

盗賊「ホイミややくそうの効果も実質上がるって事だよなあ。ぬいぐるみ様々だぜ」

戦士「これならどんなモンスターにだって負けねーな!」ガハハ

勇者「ただ、守備力が上がった事によって体力に気を付けなくなる心配だけはあるけどな。さて、じゃあこの前と同じようにカザーブに向かうか。カザーブの周りで夜あけ前まで戦って、やくそうと、あわよくばせいなるナイフ狙いといこうか。この流れなら、今日は見つけられるかもしれねー。じゃあ行くぞ」

153以下、名無しが深夜にお送りします:2018/11/05(月) 22:02:41 ID:Z.WfCWkA
すげー!!
でも戦士が装備してるの暑苦しいww


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