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女神「私の声が聞こえますか?」
380
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/11/18(金) 03:59:11 ID:wKb0wXok
おお…!続け!乙!
381
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/11/18(金) 17:05:54 ID:b4ozrHQA
他人のために命を捨てる これを自己犠牲と笑う輩が居たら俺はそいつを殴る
382
:
:2016/11/18(金) 21:07:53 ID:WTpKrCb.
ヒイロ=ユイ…?
383
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/11/19(土) 14:17:56 ID:loaM8fCs
まぁこの場合は賭けてるのは自分の命だけだからな
好きに賭ければいい
女神の都合に巻き込まれてる魔王は代償一つ位要求してもいいけど
384
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/11/22(火) 20:13:35 ID:tgXlc8c6
_____________
__________
______
女神「……ア…ガ…」ピシッ…ピシッ…
魔王「…………」
異形体「_____」ビクン…ビクン…
女神 (苦しい……苦しイ……)
女神 (デも、コノ人の痛ミは、きっとこんナモのではナかっタはず…)
女神 (我慢……我マん……)
385
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/11/22(火) 20:15:55 ID:tgXlc8c6
女神「……………」
女神 (よシ…バグ化……完リョう…)
女神 (次は…ばグを、私ニ、移し変エテ、ばイ体トシての、役割ヲ、私が完全、に受け継グ……)
女神「……………」ピシッ…
女神 (かかンリョう)
異形体「___」
異形体「__________」
386
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/11/22(火) 20:18:46 ID:tgXlc8c6
女神 (最、ゴ、に……コの、ばぐを、私を経テ異次元、へ飛バす)
女神「…………」
魔王「………」
女神「……………」
女神 (完了)
387
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/11/22(火) 20:21:41 ID:tgXlc8c6
女神 (後は、自己シュう復だケ…)
女神 (アー、あー、あー)
女神 (私は女神、23歳独身です)
女神 (よし…完了…)
388
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/11/22(火) 20:25:48 ID:tgXlc8c6
女神「………っはぁッ!」プハ
女神「はぁ……!はぁ……!…はぁ………!」
魔王「終わったのか?」
女神「…はい…これでもう、大丈夫です…」クタ…
魔王「そうか。ご苦労だったな」
女神「ありがとうございます…」ニコ
魔王 (全く…僧戦士といい、どいつもこいつも無茶ばかりしおってからに…)フゥ
389
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/11/22(火) 20:28:33 ID:tgXlc8c6
魔王「ひびは入ったままだが、それは放っておいて良いのか?」
女神「あぁ、これなら多分平気です。暫くすれば元通りですから」
女神「あ、でもワレモノ注意ですからね!優しく丁寧に扱って下さいよ?」
魔王「ふっ…調子の良い奴だな」
390
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/11/22(火) 20:31:36 ID:tgXlc8c6
異形体「………ぁ……う……」
女神「!」
魔王「…!」
異形体「…私は…………」
女神「大丈夫ですか!?私の声が聞こえますか!」ギュ
異形体「……そこに誰か…いるのか……?」
女神「はい!ここにいます!私はここに!」ギュッ
異形体「………誰かいるのなら…伝えてくれ…」
異形体「草原の村の……家族に…すまなかったと……」
魔王 (こいつ…草原の村の民か…)
391
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/11/22(火) 20:34:15 ID:tgXlc8c6
女神「そんな…!駄目です!貴方が自分の口で伝えるんです!だから__」
女神「………!!」
異形体「______________」
女神「…………」
魔王「……」
魔王「…死んだ、か」
392
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/11/22(火) 20:36:41 ID:tgXlc8c6
女神「………………」
女神「………」ポロポロ…
魔王「…女神…」
女神「助けられなかった……!魔王さん……私…ッ!」ポロポロ
魔王「………」
魔王「お前さんは良くやった。人事は尽くしたのだ」
魔王「…余り、自らを責めるなよ」
393
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/11/22(火) 20:40:04 ID:tgXlc8c6
女神「…うっ……ひっぐ……」ポロポロ…
ギュウッ
女神「うわあぁぁぁ!あぁぁぁ!」ボロボロ…
魔王「……」
魔王 (まあ…こんな時ぐらいは、抱きつかせてやるか…)
394
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/11/22(火) 20:44:26 ID:tgXlc8c6
異形体「____________」
魔王「………」
魔王 (やはり女神の言い分を肯定することはできない)
魔王 (一つの命を助ける為に自らを滅ぼせば、他の多くの命に対して何の施しもできなくなる。明らかに不合理だ)
魔王 (……だが合理主義に偏れば、助ける命と切り捨てる命を選別することになり、そこに格差が生じてしまう…)
魔王 (全ての命を救う為にはやはりどこかで身を削らねばならなくなる)
魔王 (その点に関して言えば、女神は神として正しい行動を取ったことになる訳か。……難儀なものだな)
395
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/11/22(火) 20:45:41 ID:tgXlc8c6
また後で投下します
396
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/11/22(火) 23:38:29 ID:tgXlc8c6
_____________
__________
______
ーーー帰還直後、草原の村ーーー
ガヤガヤ…ガヤガヤ…
僧戦士「勇者様ー!女神さーん!」タッタッタッ、ギュッ
女神「わっ僧戦士さん!」ポフッ
女神「もうお身体は大丈夫なのですか?」ナデナテ
僧戦士「はい!バッチリです!」エヘヘ-
魔王「そうか。ひとまずその言葉を聞けて安心した」
魔法剣士「お二人の方こそ、どこか悪くなされたりしていませんか?」
魔王「まあ紆余曲折あったが、この通り五体満足でいられている」
魔法剣士「そうですか…良かった……」
397
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/11/22(火) 23:44:03 ID:tgXlc8c6
女神「それにしてもびっくりしました。まさか村の方全員に出迎えて頂けるなんて…」
村長「申し訳ございません。私共も気が気でなかったもので…」
魔法剣士「僧戦士が負傷して帰ってきちゃいましたからね」
僧戦士「…ごめんなさい」シュン…
村娘「い、いえいえ!こうして無事に戻って下さったのですから、お気になさらないで下さい!」
398
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/11/22(火) 23:51:12 ID:tgXlc8c6
村娘「それよりも……」チラ
村長「……」コクリ
村娘「…あ、あの、勇者様。少し宜しいでしょうか…?」
魔王「ぬ、どうかしたか」
村娘「…森の怪物は……どうなりましたか?」
女神「……!」
399
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/11/22(火) 23:55:23 ID:tgXlc8c6
魔王「依頼通り、討伐させて貰った」
村娘「…そう……ですか……。…ありがとうございます」
村長「…………」
400
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/11/22(火) 23:58:40 ID:tgXlc8c6
女神「……………」
女神「………彼からの言伝を、預かっています」
村長「…!?」
村娘「え…それって……!」
村長「や、奴は…奴は何と言っていましたか!?」
401
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/11/23(水) 00:05:38 ID:GHu7O8g2
魔王「………」
女神「………」
女神「家族に、済まなかったと……そう、仰っておられました」
村長「……そうですか………そう、ですか……」グッ…
村娘「……っ……」ポロ…
魔王「…勝手ながら我らで弔わせて貰った。今は、森の奥で眠っている」
402
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/11/23(水) 00:08:47 ID:GHu7O8g2
女神「……私が、力不足なばかりに…」ギュッ
村娘「そんな…!父を苦しみから救って頂いたのです!感謝の言葉もございません!」
村長「村娘の言う通りです。…これで奴も漸く報われるでしょう」
403
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/11/23(水) 00:11:25 ID:GHu7O8g2
村長「勇者様、御一行の皆様…本当にありがとうございました…」ペコリ
村娘「……」ペコリ
女神「……」
魔王「…」
僧戦士「え…?ど、どういうこと?」オロオロ…
魔法剣士「…いや…分からない…。けど、あのお二人のご家族が、亡くなったんだと思う」
僧戦士「………そっか…」
404
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/11/23(水) 00:24:34 ID:GHu7O8g2
草原の村の件はこれで終了です
需要があれば続きます
405
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/11/23(水) 01:58:25 ID:uMDu6mXI
乙
406
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/11/23(水) 07:30:43 ID:fed9lFXI
乙!
407
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/11/23(水) 09:27:27 ID:2z9WRes6
イチ=サン、読んでます。乙!
閣下と仲間たちの更なる活躍に期待。
408
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/11/24(木) 15:47:27 ID:W09UWVAU
23歳...面白い冗談を言う女神だ
409
:
レスありがとうございます
◆ZGyEu7mBgw
:2016/11/30(水) 18:39:44 ID:U.TjA92g
おまけ1
ーーー数日後、旅の道中ーーー
テクテクテク…
僧戦士「ねぇねぇ勇者様、次の…海洋国でしたっけ?そこまで後どれくらいで着くんですか?」
魔王「ぬ、そうだな…このペースだとあと1日前後といったところか」
魔法剣士「あと少しですね」
魔王「ああ、もうひと頑張りだ」
僧戦士「外国かぁ…楽しみだなぁ…♪」ワクワク
410
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/11/30(水) 18:43:20 ID:U.TjA92g
女神「………」
女神「…あ、そうだ!皆さんちょっと宜しいですか?」
僧戦士「?」
魔王「何だ、藪から棒に」
女神「実はですね……」
女神「私、火炎魔法が使えるようになったんです!」ジャジャ-ン
411
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/11/30(水) 18:50:54 ID:U.TjA92g
魔法剣士「へ、へぇ…」
僧戦士「へー!凄いですね!女神さんおめでとー!」パチパチパチ
女神「ありがとうございます///」テレテレ
魔王「…………」
魔王「………ん?それだけか?」
女神「はい!」ニコニコ
魔王「…お…おう……」
412
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/11/30(水) 18:52:31 ID:U.TjA92g
おまけ2
女神「えっと、それでですね…早速お披露目しても宜しいでしょうか?」チラッチラッ
僧戦士「何をですか?」
女神「火炎魔法です!」
魔王「まだその話を引っ張るのか…」
413
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/11/30(水) 18:59:58 ID:U.TjA92g
女神「一回だけ!一回だけですから!ね!?」
魔王「お前さんは子供か」
魔法剣士「良いじゃないですか。魔法を覚えて嬉しくなる気持ちは俺にも分かります」
僧戦士「魔法剣士も昔は通りすがりの人とかに自慢してたもんね〜」ニヤニヤ
魔法剣士「そ、その話はやめろよ…」
414
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/11/30(水) 19:01:58 ID:U.TjA92g
おまけ3
魔王「……まあ、一度くらいなら良いか。やるならさっさとやれ」
女神「はい!ありがとうございます!」
女神「行きますよ〜……!」ゴゴゴゴゴ…
僧戦士「おお!何だか凄そう!」
魔王 (ほう…魔力量は流石といったところか……)
415
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/11/30(水) 19:03:49 ID:U.TjA92g
女神「火炎魔法!」
ボスン………
魔法剣士「………」
僧戦士「………?」
女神「…………あれ……?」
416
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/11/30(水) 19:06:55 ID:U.TjA92g
女神「か、火炎魔法!火炎魔法!火炎魔法!」ボスン、ボスン、ボスン
魔法剣士「女神さん、大丈夫ですか…?」
女神「……お、おかしいなぁ…あはは…」
魔王「…散々自慢しておいてそれか」
女神「う…」
魔王「期待外れにも程があるな」
女神「う゛っ…」グサッ
417
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/11/30(水) 19:13:01 ID:U.TjA92g
魔王「無駄な時間を食った。さあ、先を急ぐぞ」ザッザッ
僧戦士「あ、勇者様!え、えっと…女神さん!諦めたら試合終了ですからねっ!頑張ってください!」
女神「う〜……」シクシク
魔法剣士「………」
魔法剣士 (今の火炎魔法…見たことない予備動作だった…)
魔法剣士 (……どうやって習得したんだろう…)
418
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/11/30(水) 19:17:46 ID:U.TjA92g
続く
419
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/11/30(水) 20:55:40 ID:Ok0C60rU
待ってたぜェい!乙。
420
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/11/30(水) 21:47:52 ID:e4ET2pVA
http://ssks.jp/url/?id=854
421
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/01/14(土) 09:47:30 ID:Nobh0M7Y
続け
422
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/01/22(日) 20:12:17 ID:JqkjflBQ
続きはないのかな?
待ってるぞ。
423
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/03/27(月) 01:12:14 ID:pkz9U70.
このSSなんでエタってんの…楽しみにしてたのに
424
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/08/05(土) 04:34:39 ID:wOBt.ymw
まだかな
425
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/10/21(土) 03:48:29 ID:/6wSgEnw
まだか
426
:
◆ZGyEu7mBgw
:2017/10/21(土) 07:10:44 ID:mNDVqXjY
テスト
427
:
◆ZGyEu7mBgw
:2017/10/21(土) 07:12:18 ID:mNDVqXjY
レスくれた方ありがとうございます
今書き溜めてるのでじき再開します
428
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/10/21(土) 12:19:50 ID:wOARDFHI
おお、生存報告ありがたい
429
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/10/22(日) 17:55:13 ID:5Rc0h8IM
セリフしかなくて読みにくい
430
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/11/14(火) 22:24:58 ID:KZOFFIKQ
楽しみに待ってる
431
:
◆ZGyEu7mBgw
:2018/02/09(金) 00:34:58 ID:sbeuS6qI
覚えてくれている方がいるか分かりませんが続き書いていきます
432
:
◆ZGyEu7mBgw
:2018/02/09(金) 00:40:10 ID:sbeuS6qI
ーーー海洋国ーーー
僧戦士「わぁ…!」
ザァァァ…ザァァァ…
僧戦士「海だ……!」
僧戦士「海だぁ〜〜っ!!」
433
:
◆ZGyEu7mBgw
:2018/02/09(金) 00:44:21 ID:sbeuS6qI
魔王「ほぅ、街と海が一望できる。これは中々良い眺めだな」
女神「潮風も気持ち良いですね〜」サラサラ
僧戦士「見て見て魔法剣士!海!海が見えるよ!」
魔法剣士「はしゃぎ過ぎだよ僧戦士、少し落ち着けって…」
僧戦士「だって、こんなに広いんだよ!?これ全部水なんだよ!?驚かない方が__むぐ!」
魔法剣士「はいはい、少し静かにしてなさい…」ギュッ
僧戦士「…む?……むぐっ!?///」
434
:
◆ZGyEu7mBgw
:2018/02/09(金) 00:48:34 ID:sbeuS6qI
女神「お二人は海は初めてなのですか?」
魔法剣士「はい、実際に見るのは初めてです」
僧戦士「むぐー!///」
魔王「それにしては随分と落ち着いているな、魔法剣士よ」
魔法剣士「まぁ、こいつが俺の分まで喜んでくれたので」ナデナデ
僧戦士「むぐぐ〜!><」ジタバタ
魔法剣士「あ、ごめん」パッ
435
:
◆ZGyEu7mBgw
:2018/02/09(金) 00:52:33 ID:sbeuS6qI
僧戦士「ぷはぁ!ぜー…ぜー…」
僧戦士「もー!窒息するところだった!魔法剣士のバカ!///」
魔法剣士「ごめんって」ナデナデ
僧戦士「う〜!///」
436
:
◆ZGyEu7mBgw
:2018/02/09(金) 00:55:53 ID:sbeuS6qI
女神「ふふっ…。それにしても、こんなに綺麗な場所ならみんなで海洋国を見て回りたくなりませんか?」
魔王「見て回る…?」
女神「つまり観光ですよ!」
魔王「お前さんという奴は…」
437
:
◆ZGyEu7mBgw
:2018/02/09(金) 01:00:35 ID:sbeuS6qI
僧戦士「!いいですね!私も観光したい!ねぇねぇ魔法剣士も行こ!」グイグイッ
魔法剣士「うお、だからはしゃぎ過ぎだって…」
魔王「待て待て…お前さん達、まずは王に謁見して船を取り付けさせる方が先だぞ。その為にここへ来たのだからな」
僧戦士「はぁーい!」
テクテク…
魔王「…やれやれ、好奇心が強過ぎるのも困りものだな」
女神「微笑ましくて良いではありませんか」ニコニコ
魔王「…魔王の手が迫りつつあるやも知れぬというに、このような心構えで良いのか…?」
女神「時には休憩も必要ですよ。…それに、魔王の手なんて最初から迫りませんしねっ」クルッ
魔王「ふ……呑気なものだ」
438
:
◆ZGyEu7mBgw
:2018/02/09(金) 01:04:31 ID:sbeuS6qI
_____________
__________
______
ーーー海洋国市場ーーー
ガヤガヤ…ガヤガヤ…
<ラッシャッセエェェェェ!!
僧戦士「うわぁ〜!すごぉぉい!」キラキラ
女神「に、賑やかですね〜!自分の声も聞こえなくなりそうです!」ア-ア-!
魔王「ここは貿易の盛んな国らしいからな。人の往来もまた相応なのであろう」
女神「え!?なんですって!?」キコエナイ-!
魔王「だから貿易が盛んな国だと言うておる」
女神「防壁がお魚の国!?」
魔王「……………」(^ω^#)ピキピキ
女神「……あ、あれ?勇者様?どうしてそんなに先を急いで……あの…勇者様〜?」
439
:
◆ZGyEu7mBgw
:2018/02/09(金) 01:07:11 ID:sbeuS6qI
僧戦士「見て見て魔法剣士!この装備すっごく可愛いよ!この食べものも美味しそう! 」グイグイ
僧戦士「あ、あっちにも!ほらほらこっちにも〜!」グイグイグイグイ
魔法剣士「う゛わっ、ちょ……僧戦士、もう少しゆっくり__」
僧戦士「わぁ〜っ!うわぁ〜っ!!」キラキラ
魔法剣士「……」
魔法剣士「…全く、しょうがないな僧戦士は」ニコ
440
:
◆ZGyEu7mBgw
:2018/02/09(金) 01:11:38 ID:sbeuS6qI
僧戦士「?どしたの魔法剣士?疲れちゃった?」
魔法剣士「お前が元気過ぎるんだよ…」
僧戦士「ふ〜ん、全くしょうがないな〜魔法剣士は」
魔法剣士「あ、あはは…」
441
:
◆ZGyEu7mBgw
:2018/02/09(金) 01:15:36 ID:sbeuS6qI
?「…失礼、横通るぞ」ザッ、ザッ
魔法剣士「あ、すみません」サッ
僧戦士「………?」
僧戦士 (あれ…なんだろう…この声どこかで聞いたことあるような…)チラッ
?「……」ザッ、ザッ
僧戦士「……ッ!?」ドクンッ
魔法剣士「…?どうした、僧戦士?」
僧戦士「……あ………ううん…何でもない…」
僧戦士 (…今の人…まさか…)
442
:
◆ZGyEu7mBgw
:2018/02/09(金) 01:20:26 ID:sbeuS6qI
魔王「…む、そこにいたのか、魔法剣士」ザッザッ
魔法剣士「あっ勇者様。すみません、僧戦士がぐいぐい引っ張るもので…」
魔王「はっはっは、僧戦士はああなると止まらぬからな」
魔法剣士「少しは落ち着いて欲しいですね…」グッタリ
443
:
◆ZGyEu7mBgw
:2018/02/09(金) 01:25:19 ID:sbeuS6qI
魔法剣士「……あれ、そう言えば女神さんはどこです?」
魔王「…あぁ、あいつか?」
<ゆ、勇者様〜!置いてかないで〜っ!アッスミマセン…
魔王「………」
魔法剣士「………」
魔王「…いや、知らんな」
魔法剣士 (ひ、ひどい…)
444
:
◆ZGyEu7mBgw
:2018/02/09(金) 01:28:27 ID:sbeuS6qI
魔王「お前さんこそ僧戦士と一緒ではないのか?」
魔法剣士「えっ…?僧戦士ならここに…………あれ?」
魔法剣士「僧戦士?」キョロキョロ
445
:
◆ZGyEu7mBgw
:2018/02/09(金) 01:32:54 ID:sbeuS6qI
_____________
__________
______
僧戦士「はあ…!はあ…!」タッタッタッ
僧戦士 (どこ…!?どっちに行ったの____)
僧戦士 (______お父さん…!!)
タッタッタッ…
446
:
◆ZGyEu7mBgw
:2018/02/09(金) 01:33:46 ID:sbeuS6qI
続く
447
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/02/09(金) 01:45:40 ID:7Qf9J3q.
生きてたのか...あんたが来るのを待ってたんだよ!
448
:
◆ZGyEu7mBgw
:2018/02/10(土) 01:40:58 ID:gP2ZsNGE
>>447
ありがとうございます
覚えてくれていた人がいて嬉しいです
449
:
◆ZGyEu7mBgw
:2018/02/10(土) 01:46:11 ID:gP2ZsNGE
僧戦士「………」テク、テク…
僧戦士「…………っ!」ピタ
?「……」
僧戦士 (いた…!やっぱりお父さんだ…!)
?「…」チラ
?「……」ダッダッダ
僧戦士「…っ!?ま、待って!」タッタッタ
450
:
◆ZGyEu7mBgw
:2018/02/10(土) 01:49:36 ID:gP2ZsNGE
_____________
__________
______
ーーー海洋国市場ーーー
魔法剣士「僧戦士ー!僧戦士ー!」
女神「僧戦士さ〜ん!…う〜ん…見つかりませんね…」
魔法剣士「あいつ、どこまで遠くに行ったんだ…?」ソワソワ
451
:
◆ZGyEu7mBgw
:2018/02/10(土) 01:52:14 ID:gP2ZsNGE
魔王「こうなると既に商店街から離れている可能性も有り得るな」
女神「もしそうなら探すのは難しいかもしれませんね………あっ」
魔法剣士「あぁあぁぁ…俺が付いていながら……俺が……」ズウゥゥン
女神「だ、大丈夫ですよ!ただの迷子ですし、その内ひょっこり戻ってきますって!」アセアセ
魔法剣士「…だと良いのですが…」
452
:
◆ZGyEu7mBgw
:2018/02/10(土) 01:55:17 ID:gP2ZsNGE
魔王「…しかしただ呆けている訳にもいくまい。取り敢えずは王城へ向かうとしよう」
魔王「その後、手分けして僧戦士を捜索する。二人はそれで構わぬか?」
女神「あ、はい!了解ですっ」
魔法剣士「はい…」
魔王「……」
魔王 (……杞憂であることが好ましいが…)
453
:
◆ZGyEu7mBgw
:2018/02/10(土) 02:00:15 ID:gP2ZsNGE
_____________
__________
______
ーーー海洋国の路地ーーー
?「…」ダッダッダ
僧戦士「はぁッ、はぁッ、待って!待ってってば!」タッタッタ
僧戦士「__っ!?」ズザザッ
僧戦士 (え…見失った…?こんなに細長い路地で…?)ハァ…ハァ…
454
:
◆ZGyEu7mBgw
:2018/02/10(土) 02:04:04 ID:gP2ZsNGE
僧戦士「…はぁ………ふぅ……」
僧戦士「………」
テク、テク、テク…
僧戦士 (さっきの人は…本当にお父さんだったのかな…?)テク、テク…
僧戦士 (それに、何で私から逃げたりしたんだろ…)
455
:
◆ZGyEu7mBgw
:2018/02/10(土) 02:08:15 ID:gP2ZsNGE
僧戦士 (……もしかして…引き返した方が__)
<そっちに行ったぞ!逃すな!
僧戦士「!」ビクッ
<回り込んで捕らえる!二番隊は北西、三番隊は東を塞げ!
<<<了解ッ!!
ダダダダダ…
僧戦士「……?何だろ?」タッタッタ
456
:
◆ZGyEu7mBgw
:2018/02/10(土) 02:09:19 ID:gP2ZsNGE
今日はここまでです
457
:
◆ZGyEu7mBgw
:2018/02/10(土) 22:49:14 ID:SYGkaQ1Y
_____________
__________
______
ーーーその頃、海洋国王城、玉座の間ーーー
海洋国王「_ほう、そなたが勇者か。そなたらの話はこの国にも伝わっておるぞ。別国のこととはいえ、誠に大義であったな」
魔王「はっ、光栄であります」
魔法剣士 (………)
女神 (き、緊張する……)カチコチ
458
:
◆ZGyEu7mBgw
:2018/02/10(土) 22:52:24 ID:SYGkaQ1Y
海洋国王「城の者から話は聞いている。船が欲しいのであったな?」
魔王「はい。中央国へ向かう上でどうしても欠かせぬもの故、こうしてお願いに参った次第でございます」
海洋国王「うむ、他ならぬ勇者一行の頼みとあらば断るわけにもいくまい。すぐに手配させよう」
海洋国王「__と、言いたいところだが、船はこの国の宝でもある」
海洋国王「相手が勇者といえど、タダで渡すわけにはいかぬ……そうは思わぬか?」ジロ
女神「…っ?」ビクッ
魔法剣士 (…脅迫…?)
459
:
◆ZGyEu7mBgw
:2018/02/10(土) 22:56:37 ID:SYGkaQ1Y
魔王「…なれば、如何致せば宜しいでしょうか?」
海洋国王「…………」
魔王「…………」
女神「…」ゴクリ
海洋国王「……ふっ、そう構えずとも良い。一つ厄介事を頼まれてはくれまいかと思ってな」
魔王「…と仰られますと?」
海洋国王「なに、些細なことではあるのだが…実は娘が城を抜け出していてな。船の対価としてその捜索に協力して欲しいのだよ」
魔王「はっ…そういうことでしたら、我々も尽力させて頂きます」
海洋国王「うむ、助かる。私にはあれが必要なのでな」
魔王「心中お察し致します」
460
:
◆ZGyEu7mBgw
:2018/02/10(土) 23:00:23 ID:SYGkaQ1Y
魔王「……ところで、差し支えなければ姫様のお名前と特徴を伺っても宜しいでしょうか?」
海洋国王「おお、そうであったな。名前は海姫、歳は13、黒い長髪に翠の瞳が特徴だ。もし何かしら情報を入手することがあれば城の者に伝えてくれ」
魔王「承知致しました」
海洋国王「うむ。では下がって良いぞ」
魔王「はっ、失礼致します!」バッ
461
:
◆ZGyEu7mBgw
:2018/02/10(土) 23:02:20 ID:SYGkaQ1Y
魔法剣士 (…女神さん、終わりましたよ)ツンツン
女神 (あ…は、はいっ)カチコチ
テクテク…
ギイィィ………バタァン
海洋国王「…………………」
462
:
◆ZGyEu7mBgw
:2018/02/10(土) 23:07:15 ID:SYGkaQ1Y
_____________
__________
______
ーーー海洋国王城前ーーー
テクテク…
女神「…ぷはっ!き、緊張しました〜…」
魔王「肝の小さい奴だ。まるで小魚だな」
女神「ゔっ…そこまで言わなくても…」シクシク
魔法剣士「…………」ソワソワ
463
:
◆ZGyEu7mBgw
:2018/02/10(土) 23:10:07 ID:SYGkaQ1Y
女神「…?魔法剣士さん、どうかしたのですか?」ゴシゴシ
魔法剣士「…え、あ…いえ、何でもありません」
魔法剣士「それより、海姫様の御身が心配です!急ぎましょう!」
魔王「…ああ、そうだな」
女神「…魔法剣士さん…」
464
:
◆ZGyEu7mBgw
:2018/02/10(土) 23:14:24 ID:SYGkaQ1Y
おまけ
女神 (魔法剣士さん…本当は僧戦士さんのことで頭がいっぱいなのですね…)
女神 (こんなときこそ、私がしっかりしないと…!)フンスッ
魔王「やめておけ、どうせろくなことにならん」
女神「なぁ!?し、失礼な!…………え?あれ?」
魔王「………」
魔王「フッ」
女神 (読まれている…!?)ガガーン
465
:
◆ZGyEu7mBgw
:2018/02/10(土) 23:15:14 ID:SYGkaQ1Y
後日また投下します
466
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/02/11(日) 07:42:56 ID:rLnDNZmA
乙
467
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/02/14(水) 00:47:49 ID:ol0QHAmw
楽しみだのう
468
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/02/14(水) 00:52:02 ID:ol0QHAmw
楽しみだのう
469
:
◆ZGyEu7mBgw
:2018/02/14(水) 20:45:19 ID:CwEsliVY
_____________
__________
______
ーーその頃、海洋国の路地裏ーー
僧戦士「確か声はこっちから…」テクテク
僧戦士「……あっ!」
少女「…………ッ、く……」グッタリ…
僧戦士 (酷い怪我…!もしかしてこの子が追われてたの…!?)
470
:
◆ZGyEu7mBgw
:2018/02/14(水) 20:49:51 ID:CwEsliVY
僧戦士「だ、大丈夫ですか!?」タッタッタッ
少女「…!」ガバッ
僧戦士「今治療します、じっとしてて!」
少女「よ、寄るな…!!」ジャキッ
僧戦士「…っ!?で、でも怪我をして__」
少女「来るなぁッ!!」ブンッブンッ
471
:
◆ZGyEu7mBgw
:2018/02/14(水) 20:53:21 ID:CwEsliVY
僧戦士「わっ!ちょっ…!待って!私はただ__」
兵隊長「_そこまでです!!」
少女・僧戦士「!」
ダダダダダッジャキ!
僧戦士「えっ、な、何…?」
兵隊長「もう逃げ場はございません。貴方様には大人しくしていただきます」
少女「ッ…囲まれた…!」ギリッ…
472
:
◆ZGyEu7mBgw
:2018/02/14(水) 20:57:21 ID:CwEsliVY
僧戦士「ち、ちょっと待って下さい!何が何だか分からないけど、怪我してる人にそんな乱暴なこと…!」
兵隊長「……何だ貴様は?邪魔立てするならば反逆行為と見なすぞ」
僧戦士「違います!私はこの人の手当てをしたいだけです!」
兵隊長「このお方には指名手配がかかっている。拘束が最優先だ」
僧戦士「でもこのままじゃ死んじゃう!お願いします!!」
473
:
◆ZGyEu7mBgw
:2018/02/14(水) 20:59:32 ID:CwEsliVY
兵隊長「…………………」
兵隊長「…これより反逆者二名を拘束する」スッ…
僧戦士「!そんな……!」
474
:
◆ZGyEu7mBgw
:2018/02/14(水) 21:05:36 ID:CwEsliVY
兵隊A「二人にはご同行願います」
少女「嫌っ…!お前達に国は渡さない…!このッ、化け物共め…ッ!!」
兵隊A「……ご同行願います」
僧戦士「………」
475
:
◆ZGyEu7mBgw
:2018/02/14(水) 21:10:56 ID:CwEsliVY
僧戦士「…ッ」スチャッ…
兵隊達「!!」ジャカジャカッ!!
兵隊長「…ほう、その戦斧で抵抗するか?」
僧戦士「良く分からないけど、大人しく捕まる気はないです」
僧戦士「それに、目の前の人を見殺しにするつもりもないです」
兵隊長「…この兵量差で勝てると思うのか?」チャキ
兵隊達「……」ジリ…ジリ…
476
:
◆ZGyEu7mBgw
:2018/02/14(水) 21:14:18 ID:CwEsliVY
僧戦士「…戦うとは、一言も言ってないですよ?」
兵隊長「何?…………!まさか__」
僧戦士「でぇぇいッ!!」ブォンッ!
ドゴオオォォォ
兵隊B「なッ!?」
兵隊C「か、壁をブチ抜いただと!?」
<ひいいい!命だけはご勘弁を〜!!
<ご、ごめんなさい〜!ちょっと通るだけなんです〜!
兵隊A「…ゴホッゴホッ…なんて馬鹿力だ…!」
477
:
◆ZGyEu7mBgw
:2018/02/14(水) 21:16:56 ID:CwEsliVY
兵隊長「お前達何をしている!早く追わんか!」
兵隊達「…!はッ!」
ダダダダダ…
兵隊長「…あのガキ…やってくれたな…」ギリリ…
478
:
◆ZGyEu7mBgw
:2018/02/14(水) 21:17:54 ID:CwEsliVY
明日また投下します
479
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/02/14(水) 22:06:46 ID:zKx7zWMU
乙
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