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女神「私の声が聞こえますか?」
280
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/10/26(水) 19:33:47 ID:fCQYBKMY
魔王「……さて、夜も更けてきた頃だ。そろそろ寝るとしよう」
魔法剣士「あ…じゃあ、明かり消しますね」
魔王「ああ、頼む」
パチンッ
魔法剣士「じゃあ、お休みなさい、勇者様………」
魔王「………うむ」
281
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/10/26(水) 19:39:04 ID:fCQYBKMY
_____________
__________
______
ーーーその頃、女性陣の部屋ーーー
ガチャッ
女神「僧戦士さん、お風呂あがりましたよ〜」ゴシゴシ
僧戦士「………!……」ビクッ
女神「……?」
女神 (何してるんでしょう…後ろ姿でよく分かりませんね…)
282
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/10/26(水) 19:43:05 ID:fCQYBKMY
女神「……僧戦士さん?」クルッ
僧戦士「……………ぁ……っ!」ポロポロ
女神「……!!僧戦士さん!どうしたのですか!?」
僧戦士「…や……こ、れはっ……なんでもなく、て……」ポロポロ
女神「そんなはずありませんよ!何かあったのですか?」
283
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/10/26(水) 19:47:55 ID:fCQYBKMY
僧戦士「違、うんです…!勝手に、溢れてきただけ、なんです……」ポロポロ
女神「勝手に溢れてきただけって……」
僧戦士「違うんです…ごめんなさい…ごめんなさい……」ポロポロ
女神 (何かのストレス……でしょうか…)
女神 (兎に角、何とかしてあげないと…)
284
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/10/26(水) 19:51:06 ID:fCQYBKMY
女神 (………でも…今の私にできることなんて……)
女神「…………」
女神「僧戦士さん……」ギュッ
僧戦士「………!」
女神「大丈夫ですよ……大丈夫……」ナデナデ…
女神「私たちが、いつでもそばにいますからね…」
僧戦士「………」
285
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/10/26(水) 19:53:47 ID:fCQYBKMY
女神「だから…一人で、思い詰めないで下さいね……」ナデナデ…
僧戦士「………」
僧戦士「………うん…」ギュウッ
女神 (今の私にできることなんて、これくらいしかない……)
女神 (……仮にも女神なのに……なんて役立たずなんだろう、私…)
286
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/10/26(水) 20:01:35 ID:fCQYBKMY
続く
また後日投下します
287
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/10/26(水) 20:26:58 ID:D8Nm.vIA
乙。閣下ネタ回収、感謝である!フハハハハハハハハハハ
288
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/10/27(木) 11:34:44 ID:N2jPLnN6
こんな魔王様にならお仕えしたいナリィ
289
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/10/27(木) 22:53:05 ID:9g6C3MQ.
_____________
__________
______
ーーー次の日、村から魔の森への道ーーー
魔王「……見えてきたな。あれが件の森だ」
魔法剣士「へぇ…一見すると普通の森ですね…」
僧戦士「でも、何が来るか分からないんですよね?」
魔王「ああ。警戒するに越したことはないな」
290
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/10/27(木) 22:56:42 ID:9g6C3MQ.
僧戦士「だってさ、魔法剣士。油断しちゃダメだよ?」
魔法剣士「それはこっちのセリフだ。お前こそ道に迷ったりするなよ?」
僧戦士「もー、そんなことしないよ!」
女神「………………」
291
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/10/27(木) 23:00:32 ID:9g6C3MQ.
魔王「…女神も、気を引き締めていけよ?」
女神「………………」
魔王「…またこいつは人の話を……」イライラ
魔法剣士「ま、まあまあ……」アセアセ
僧戦士「…………」
僧戦士 (女神さん、私なら平気ですよっ)ボソ
女神 (…僧戦士さん……でも……)ボソボソ
292
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/10/27(木) 23:04:08 ID:9g6C3MQ.
僧戦士 (大丈夫です!もうすっかり元気になりましたよ!ほらっ!)ボソボソ
クルックルッ
僧戦士 (ね?)ボソッ
女神「……………」
女神 (けれど…何かあったら言ってくださいね?)ボソボソボソッ
僧戦士 (分かってますよ〜♪)ボソボソ
293
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/10/27(木) 23:08:09 ID:9g6C3MQ.
<二人共何やってるんですか〜!置いていっちゃいますよ〜!
僧戦士「はぁ〜い!!」
僧戦士「ほら、女神さん、行きましょう!」
タッタッタッ……
女神「…………………」
女神 (……それでも…やっぱり心配ですよ……)
294
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/10/27(木) 23:21:43 ID:9g6C3MQ.
_____________
__________
______
おまけ
僧戦士「そう言えば、女神さんって、胸大きいですよね」
女神「へ?……あぁ〜……確かに、並よりかは大きいかも知れないですね…」ポヨポヨン
僧戦士「…そっかぁ……」
僧戦士 (…それに比べて私の胸は……)ツルツルペタペタ
僧戦士「…………」ズウゥゥゥン…
女神「…あ、あれ?僧戦士さん、どうかしましたか?」
295
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/10/27(木) 23:25:26 ID:9g6C3MQ.
続く
次回はまた後日に
296
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/10/28(金) 22:58:36 ID:Umnd7dbs
乙待ってる
297
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/10/30(日) 18:42:31 ID:t4pbUFeA
投下再開
シリアスが続きます
298
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/10/30(日) 18:46:25 ID:t4pbUFeA
_____________
__________
______
ーーー森の入り口ーーー
魔法剣士「着きましたね、森……」
女神「ち、近くで見ると意外に暗いんですね……」
魔王「ああ。話によればかなり深い森と聞く」
299
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/10/30(日) 18:52:18 ID:t4pbUFeA
魔王「皆、ここからは強烈な魔力に充てられることになるであろう。十二分に気を付けよ」
僧戦士「魔力に充てられる…って、どういうことですか?」
魔王「過剰な魔力は生物を内側から破壊するのだ。最悪の場合は死に至らしめることもある」
魔法剣士「死……ですか。分りました、気を付けます」
300
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/10/30(日) 18:56:27 ID:t4pbUFeA
_____________
__________
______
ーーー森の中ーーー
僧戦士「…………」
魔王「…………」
シィ--ン………
魔法剣士「……静か、ですね……」
女神「…この森には動物がいないのでしょうか…」
僧戦士「何だか、不気味ですね…」
女神「………」ブルブル…
魔王「…女神よ、怖いのか?」
女神「………いえ…大丈夫です」
魔王「……………そうか。ならば先に進むぞ」
301
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/10/30(日) 19:03:55 ID:t4pbUFeA
_____________
__________
______
ーーー森の中腹ーーー
女神「……随分深くまで来ましたね……」
魔王「ああ。魔力もかなり濃くなってきているようだ」
女神「…………」
女神 (…この木……木から木が何本も生えている……)
女神 (それに、あっちの木は葉も枝も無い…)
女神 (幹が地面に向かって湾曲してるものもある……)
女神 (どの植物も、魔力の影響で歪に育っているのでしょうか…)」
302
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/10/30(日) 19:08:41 ID:t4pbUFeA
僧戦士「……………」フラ…
魔法剣士「…僧戦士、大丈夫か……?」
僧戦士「ん…大丈夫…まだまだいける」
魔法剣士「……無理するなよ…?」
僧戦士「うん…」
303
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/10/30(日) 19:13:57 ID:t4pbUFeA
_____________
__________
______
ーーー森の奥ーーー
女神「…………」
女神 (植物の石化に…溶解…そして異形化……)
女神 (森の様相が一層酷くなってきてる…)
僧戦士「…はぁ………はぁ………」フラフラ…
魔法剣士「………………」グッタリ
女神「…お二人共、大丈夫ですか?ご気分が優れないのでは……」
304
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/10/30(日) 19:17:20 ID:t4pbUFeA
僧戦士「…ん……大丈夫……」フラフラ…
女神「ですが、とても平気そうには……」
僧戦士「…大丈夫です………大丈…夫………」フラ…フラ…
僧戦士「…ぅ………」ガクッ
魔法剣士「!僧戦士!」トスッ
魔法剣士「っぐ……!」ヨロヨロ…
魔王「おっと」トスッ
魔王「…危ないところであったな」
魔法剣士「う………すみません……」
305
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/10/30(日) 19:23:36 ID:t4pbUFeA
女神「………」
女神「…魔王さん…これ以上二人を進ませるのは……」
魔王「…ああ…止むを得んな」
魔王「僧戦士、魔法剣士……二人は村に戻ると良い」
僧戦士「!」
魔法剣士「…」
306
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/10/30(日) 19:35:25 ID:t4pbUFeA
僧戦士「待って下さい!私はまだ大丈夫です!」
女神「僧戦士さん……」
魔法剣士「…止めろ僧戦士……勇者様の仰る通りだ…」
僧戦士「そんな…!で、でも…ッ!」
女神「僧戦士さん……どうか分かって下さい。これ以上は本当に危険なのです…」
307
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/10/30(日) 19:44:06 ID:t4pbUFeA
僧戦士「い、嫌だ!私も行く!私も一緒に__」
僧戦士「ぅッ!……ゲホッ、ゲホッ!!……!?」ゴボッ
魔法剣士「!僧戦士!?」
女神「僧戦士さん、血が…!」
僧戦士「……ッ……」ドロドロ
308
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/10/30(日) 19:50:04 ID:t4pbUFeA
魔王「…………」
魔王「……僧戦士よ…いつから我慢していた?」
僧戦士「……!」
魔王「…我は確かに言ったはずだ。最悪の場合は死に至ると」
僧戦士「………」
魔王「命に関わることだったのだぞ。何故こうなるまで黙っていたのだ」
309
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/10/30(日) 19:59:57 ID:t4pbUFeA
魔王「…………」
魔王「……僧戦士よ…いつから我慢していた?」
僧戦士「……!」
魔王「…我は確かに言ったはずだ。最悪の場合は死に至ると」
僧戦士「………」
310
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/10/30(日) 20:00:56 ID:t4pbUFeA
重複申し訳ない
311
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/10/30(日) 20:05:30 ID:t4pbUFeA
魔王「命に関わることだったのだぞ。何故こうなるまで黙っていたのだ」
僧戦士「…………ごめんなさい……」ポロ…
魔王 (………確かに、魔法剣士の言う通りかもしれんな…)
魔王「……魔法剣士、僧戦士を村まで送ってやれるか?」
魔法剣士「…分かりました」
魔法剣士「……僧戦士、行こう。おんぶしてやるから…」
僧戦士「……うん」ヨジヨジ
312
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/10/30(日) 20:10:18 ID:t4pbUFeA
魔法剣士「…じゃあ、俺らは先に帰ります。魔王さん、女神さん、どうかご無事で…」
女神「ええ…後のことはお任せ下さい」
魔法剣士「はい」
ザッ…ザッ…ザッ……
魔王「…では我らも進もうか」
女神「…はい」
女神 (…僧戦士さん……)
313
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/10/30(日) 20:14:30 ID:t4pbUFeA
_____________
__________
______
ーーー草原の村への帰路ーーー
魔法剣士「………………」
僧戦士「………………」
魔法剣士「……なあ、僧戦士?」
僧戦士「………?」
魔法剣士「お前……もしかして、まだ"アイツ"の言ったことを真に受けてるのか?」
僧戦士「……」
314
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/10/30(日) 20:16:51 ID:t4pbUFeA
魔法剣士「…だとしたら、もう__」
僧戦士「分かってるよ、分かってる」
僧戦士「……ちゃんと、分かってる……」
魔法剣士「……………」
315
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/10/30(日) 20:19:22 ID:t4pbUFeA
_____________
__________
______
おまけ
魔王「女神、お前さんは森にいても平気なのか?」
女神「あ、はい。女神なのでそういったものには干渉されません」
魔王「おお…何気に初めて女神っぽいことを言ったな」
女神「…魔王さんってつくづく失礼ですよね……」
魔王「事実なのが悪い」
女神「むぅ…」
316
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/10/30(日) 20:28:29 ID:t4pbUFeA
_____________
__________
______
おまけ2
僧戦士「魔法剣士……」グイグイ
魔法剣士「ん?」
僧戦士「あたま〜……」
魔法剣士「?……あー、はいはい」
魔法剣士「次からちゃんと頼めよ?」ナデナデ
僧戦士「……♪」
317
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/10/30(日) 20:31:57 ID:t4pbUFeA
投下終了
次回はまた後日に
318
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/10/30(日) 20:43:02 ID:/Iszkl6M
ウホ―キタ―――――毎度僧戦士の小動物感がかわいい(ヨジヨジ)
かわいい
次も待ってるぞー(^-^)ノシ
319
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/11/03(木) 22:18:59 ID:4wLbIccM
_____________
__________
______
ーーー森の深層ーーー
女神「……魔王さん……これは…」
魔王「凍った草木に酸の池…そして溶岩流の川……か」
魔王「魔界でもこれ程の光景は見れぬ。まるで地獄だな」
320
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/11/03(木) 22:23:11 ID:4wLbIccM
女神「……」ビクビク…
魔王「……女神よ、怖いのならばお前さんも__」
女神「!嫌です!」
女神「私だって…魔王さん達のお役に立ちたいんです…っ!」ビクビク…
魔王「……」
女神「………っ」ビクビク…
魔王「…まあ、この環境で何事もないならば連れて行く価値はあるだろう」
女神「…!ですよね!ですよね!」パアァ
魔王 (…やれやれ…)
321
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/11/03(木) 22:28:15 ID:4wLbIccM
_____________
__________
______
ーーー森の最深部、広大な緑地ーーー
魔王「……ん?」ザッ……ザッ……
魔王「何だ?急に自然が戻ったが…ここが最深部なのか……?」
女神「わぁ…凄く大きな木……それにこんなに沢山……まるで宮殿みたい…」
魔王「ああ。先ほどの地獄が嘘のようだな」
女神 (萌黄色の天井から木漏れ日が差してて、少し暖かい……)
女神「……綺麗……」
魔王「見惚れている場合ではない。敵が近いかもしれぬ。我の傍を離れるでないぞ」
女神「あ…はい、すみません」テテテ…
322
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/11/03(木) 22:32:37 ID:4wLbIccM
_____________
__________
______
魔王「…………」ザッ……ザッ……
女神「…………」トテトテ…
女神「…!」ピタ
魔王「ぬ?どうした女神」
女神「魔王さん、あれを…」スッ
異形体「______」ピクッ…ピクッ…
323
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/11/03(木) 22:37:42 ID:4wLbIccM
魔王「…?……あれは…人間なのか?まだ息があるようだが…」
女神「…ええ…異形化が進んではいますが、恐らく元は人間かと…」
女神「…ですが………」
女神「……………あれは『バグ化』しているかと思われます…」
324
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/11/03(木) 22:39:18 ID:4wLbIccM
続く
325
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/11/03(木) 23:01:38 ID:IMg2xXAI
乙!
326
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/11/03(木) 23:37:56 ID:fA/X6DDg
待ってたぜ乙。
327
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/11/05(土) 21:20:50 ID:.ewl/9js
魔王「バグ化だと…?」
女神「はい。"この世界"はまだ不完全なので、ごく稀に法則を無視したこのような現象を起こしてしまうのです」
女神「あの方は、そのイレギュラーの発端であり…被害者かと思われます…」
女神 (でも、今になってこれだけの規模のバグが発生するなんて…)
魔王「…つまり、これだけの魔力は全てあの者から放出されているということか…俄かには信じられぬ話だな」
328
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/11/05(土) 21:25:45 ID:.ewl/9js
魔王「……で、どうすればそのバグ化とやらを鎮めることができる?」
女神「私があの人に近づいて安定化を図ります。そうすれば、当分の間は大丈夫かと…」
魔王「そんなことができ得るのか?」
女神「封印の方法なら一通り教わっていますので、恐らくは可能です」
魔王 (実践の経験はないということか…)
329
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/11/05(土) 21:31:13 ID:6QC2wYqk
女神「なるだけ早く終わらせますので、魔王さんはここでお待ち下さい!」トテテテ…
魔王「………」
異形体「_____」…ビクッ、ビクッ
魔王「…ん?」
異形体「___」ビクビクッ!、ビクッ!
魔王「…まさか…ッ!!」
魔王「待て女神!それ以上近づくな!」
女神「え?」
シュバアァッ
女神「…!?」
女神 (氷結魔法!?どうして…!?)
330
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/11/05(土) 21:37:06 ID:.ewl/9js
魔王「女神ッ!!」ダダダダッガシッ
女神「きゃっ!」ドンッ
<バキィィンッ
魔王「くっ!」ドサッ
女神「うっ!?」ドサッ
<メキメキバキバキ…ドオォォォン……
女神「!巨木が…」ゾクッ
魔王「ボサっとするな女神!次が来るぞ!」ガシッ
女神「あっ!」グイッ
331
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/11/05(土) 21:41:07 ID:.ewl/9js
異形体「___」キュイィィイ…
魔王 (あの光の集まるような魔力の溜まり方…光線魔法か…!)
異形体「__」イィ………
異形体「_____」
シ-ン………
女神「………来ませんね、攻撃…」
魔王「……………」
332
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/11/05(土) 21:44:43 ID:.ewl/9js
女神「……そもそも、バグに攻撃されることなんてありえ__」ソロ-リ…
異形体「______」ビクンッ
異形体「__」キュイイィ…
女神「ひぇ!?」サササッ
異形体「____」ィ…
シ-ン………
333
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/11/05(土) 21:48:57 ID:.ewl/9js
魔王「どうやら一定の範囲内のものに反応するようだな」
女神「……そんな…」
女神 (あり得ない…。いくら発端が人間だとしても、バグが一定のルーチンに従って行動するだなんて…)
女神 (これではまるで指示された機械と同じ…でも仮にそうだとして、バグにそんな細工ができる存在なんて…)
魔王「女神よ」
女神「……………へ?あ、はい、何でしょう?」
334
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/11/05(土) 21:52:33 ID:.ewl/9js
魔王「少し作戦を練ろう。このままでは埒が開かぬ」
女神「あ…そう、そうですね。そうしましょう」
魔王「…?」
女神 (今こんなことを考えても仕様がありませんものね…)
335
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/11/05(土) 21:53:12 ID:.ewl/9js
続く
336
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/11/05(土) 22:05:55 ID:u6Eg.YQ6
がんばれ
337
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/11/05(土) 22:27:18 ID:2aYpQggo
乙!
338
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/11/09(水) 20:56:14 ID:By6JkomA
女神「作戦って、要するにどうやってあの異形体に近づくか…ということですよね?」
魔王「具体的に言えばそうなるな」っ石
女神「……えっと…魔王さん、その石は?」
魔王「これか?実験道具だ」ポイ
女神「実験?どういう__」
バゴオォォンッ
女神「きゃあ!?」ビクゥッ
339
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/11/09(水) 21:00:55 ID:By6JkomA
魔王「……ふむ…的確に狙ってくるな」
女神「びっ……びっくりした…」ブルブル…
魔王「もう一度いくぞ」ポイポイポイッ
女神「え!?ち、ちょっと待__」
ズガアァンッ
バキイィィンッ
ドガアァァンッ
女神「いやああぁぁぁ!!」ギュウゥ
340
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/11/09(水) 21:08:45 ID:VN82TrV.
キタ―――――
341
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/11/09(水) 21:10:33 ID:By6JkomA
魔王「一々くっ付いてくるでない。離れろ」
女神「だって、心の準備が…」ビクビク…
魔王「戦闘で心の準備などできぬ。早く慣れることだな」
女神「うぅ……」
342
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/11/09(水) 21:16:46 ID:By6JkomA
女神「…そ、それで……?今のアブナイ実験で何か分かったのですか?」
魔王「ああ」
魔王「奴は動くものを確実に狙い撃つが、どうやら複数の標的を同時に攻撃することができぬようだな」
魔王「これに漬け込めば奴の攻撃を強引に突破できるやもしれぬ」
女神「やっぱり最後はゴリ押すんですね…」ゲンナリ…
魔王「仕方なかろう。これ以上の案を我に求めるな」
343
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/11/09(水) 21:25:07 ID:By6JkomA
魔王「文句を垂れる暇があるなら、精々『心の準備』とやらでもしているが良い」
女神「…!むー!」ムカ-ッ
女神「何か魔王さんっていっつもイヤミな感じですよねっ!」プンスカ
魔王「さてな」
女神「もういいです!そんなに言うならさっさと終わらせましょう!……少し怖いけど!」
魔王「うむ、その意気だ。最後まで気を保てよ」
344
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/11/09(水) 21:27:44 ID:By6JkomA
続く
345
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/11/09(水) 22:56:55 ID:VN82TrV.
乙
346
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/11/10(木) 04:43:23 ID:ORO2K2sA
乙
347
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/11/10(木) 12:17:58 ID:2et14AFQ
おつ
348
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/11/10(木) 18:53:13 ID:teYfqS3k
解呪できればもっと楽なはず
おつ
349
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/11/11(金) 18:37:15 ID:boClV0sM
シンゴジラか
350
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/11/13(日) 19:17:30 ID:Bg8DVWxM
シンゴジラ見てないので分からないです
展開が被ったりしてたらごめんなさい
351
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/11/13(日) 22:43:40 ID:Bg8DVWxM
_____________
__________
______
魔王「良いか女神、まず我がこの大岩を砕く」
魔王「お前さんはそれと同時に異形体のもとへ向かい、奴を封じ込めろ」
女神「はい…でも、私の足では間に合う気がしないのですが…」
魔王「だろうな。故に途中までは我が手を引いてやる」
352
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/11/13(日) 22:50:29 ID:Bg8DVWxM
魔王「だが我は囮になる為にどうしても動き回らねばならん」
魔王「結局は自分の足で辿り着く必要があることは、肝に命じておけよ」
女神「は、はい…」ドキドキ…
魔王「…では3つ数えた後に作戦を開始する。準備は良いな?」
女神「は……はい!大丈夫ですっ!」
353
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/11/13(日) 22:57:34 ID:Bg8DVWxM
魔王「………数えるぞ……」
女神「………」ゴクリ…
魔王「3……………2……………」
異形体「____」
魔王「1……………」
魔王「今だ!!」ブォン
354
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/11/13(日) 22:59:34 ID:Bg8DVWxM
バコォォンッ
異形体「___」ビクンッ
魔王「女神!走るぞ!!」ガシッダダダ
女神「わっ!」グイ
キュイイィィィン…
ドガガガガガガガガァァァァァァアン!!!!
355
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/11/13(日) 23:06:53 ID:Bg8DVWxM
女神「〜ッ!?〜〜ッ!!?」
魔王 (全て消されたか…!想定内だが、やはりほぼ一瞬だな…!)ダダダ
魔王「女神!ここからは別行動だ!後は自分で走れ!!」
女神「……ぁ……!」ビクビク…
女神 (こ……こんなの、敵いっこない…っ!)
魔王「おい!何をしている女神!」
異形体「__」キュイィ…
魔王 (まずい…光線魔法が…!)
356
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/11/13(日) 23:10:11 ID:Bg8DVWxM
魔王「女神!早く走れ!!」
女神「ぁ…ぅ…!」
魔王「女神ィッッ!!!」ゴゥッ
女神「ッ!!」ビクンッ
女神「は、はいッ!!」
タッタッタッ…
魔王 (よし、何とか間に合ったか…!)
異形体「__」イィィン…
ズドオオオオオォォォ__!!!
357
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/11/13(日) 23:18:11 ID:Bg8DVWxM
魔王 (来た…!だがこの威力…盾で防げるか!?)
ガギャアァァァッ!!
魔王「ぬぐおおぉッ!」ズザザ、ザザ
__オオオオォォォォン………
魔王「……ッ…何とか凌いだか…」シュウウゥゥ…
魔王 (その代わり…この盾が使い物にならなくなったな)ドロドロ…
魔王 (一応、東王国でも指折りの防具だったはずだが…)ポイ、ガシャン
魔王 (これは流石に、長くは持たせられんな…!)ダダダッ…
358
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/11/13(日) 23:21:28 ID:Bg8DVWxM
_____________
__________
______
<ドガアァァン
ズガアァァァン>
女神「はぁ…!はぁ…!っはぁ…!」タッタッタッタ…
女神 (あと少し…!あと少しで辿り着く…!)
ボオッ……
女神「ッ!?」ザザッ
女神 (あの火炎魔法、もしかしてこっちに来る!?)
359
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/11/13(日) 23:26:03 ID:Bg8DVWxM
ゴオォォ……
女神 (どうしよう…!どうすれば……!)
女神 (こんなとき、魔王さんがいれば…!)
女神 (魔王さんが………)
ゴゴゴ……
女神 (………)
女神 (…………………)
女神 (…違う…私が何とかしなくちゃ駄目だ…!)
360
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/11/13(日) 23:32:10 ID:Bg8DVWxM
女神 (役に立つって決めたんだ…!私が…何とかするんだ!!)
ゴゴゴゴゴ…
女神 (…来る!)
ボゴオオオォォォッ
女神「ッ!」
ドガアアァァァァンッ!!
361
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/11/13(日) 23:39:02 ID:Bg8DVWxM
__モクモク……
女神「……はぁ……はぁ…!」シュウウゥゥゥ…
女神 (……できた…火炎魔法の"解析"…)
女神 (まだ……不完全、だったけれど…)フラ…
女神 (……いや…そんなことよりも今は………!)ヨロ…ヨロ…
異形体「___」
女神 (この異形体を、何とかしなきゃ…!)グッ…
362
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/11/13(日) 23:41:21 ID:1Oi0R1Do
魔王「女神よ!我輩が信じる、おまえを信じろ!ヌハハハハハハ!!(CV:閣下)」
363
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/11/13(日) 23:50:51 ID:Bg8DVWxM
続く
364
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/11/13(日) 23:56:26 ID:/Oyi74lY
乙!
365
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/11/18(金) 01:28:01 ID:EcXzBWfM
女神「……」ゴクリ…
女神 (大丈夫…手順通りにやればできるはず…)
女神 (バグを安定化させるには…)
女神 (まず、その発端となる媒体に直接触れる…)ギュ…
異形体「____」
366
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/11/18(金) 01:30:48 ID:LchnU4Q6
きたか
367
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/11/18(金) 01:32:29 ID:EcXzBWfM
女神 (次に、二次的な異変…多分、この場合は膨大な魔力の放出…それを抑える…)フオォォン…
異形体「__オ_ァ__」
女神「……………」
異形体「_ァ__ァァァ___」
女神「……?」
368
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/11/18(金) 01:36:46 ID:EcXzBWfM
異形体「__イタイ…__」
女神「…!」
異形体「__イタイ…イタイ…__」
女神「…こ、れは……?」
異形体「イ…タイ…!タスケテ__イタイ!…イタイ!!__」
369
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/11/18(金) 01:42:25 ID:EcXzBWfM
女神 (…そうか…今までは魔力を放出することで、バグとしての存在を辛うじて保てていた…)
女神 (それを無理に抑えてしまえば、それだけ媒体に負荷がかかってしまう…)
異形体「イタイ!イタイイタイイタイイタイ!!!」ビクビクッ
女神 (姿が変わって、世界から隔離されても、この異形体は痛みを感じて苦しんでるんだ…)
女神(この人は今も、しっかりと"生きている"んだ…!)
370
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/11/18(金) 01:46:55 ID:EcXzBWfM
異形体「アガアアアアアアァァァァァ!!!」ビクンビクンビクン
女神「ッ!聞こえますか!?大丈夫、大丈夫ですよ!すぐ終わりますからね!」
異形体「アアアアア!!!オアアアアアアアア!!!」ジタバタ
女神「頑張ってください!負けちゃダメです!」ギュウッ
女神「くぅ………!」
371
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/11/18(金) 01:52:15 ID:EcXzBWfM
女神 (…よし、何とか魔力は抑えられた…!)
女神 (次は……媒体の内部にアプローチをかけて、バグそのものに接触する…)
女神 (…つまり………)
女神 (私自身を、一度バグ化させる……!)ギリッ
372
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/11/18(金) 01:58:24 ID:EcXzBWfM
女神 (さっきは気が付かなかったけれど、反撃のルーチンが仕組まれているこのバグのエネルギー量は尋常じゃない…)
女神 (この規模だと…下手をすれば、私は壊されてしまう…)
異形体「ガアアアアアアアアアアアアアアア!!!」
女神 (でも、考えてる暇なんて無い…手遅れになる前にやるしかない…!)ギュッ
女神「………ッ」ドクン…ドクン…
女神「………くっ…!うぅぅ……!」ドクン、ドクン
373
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/11/18(金) 02:08:27 ID:EcXzBWfM
魔王「女神!」タッタッタッ
女神「ま…魔王さんっ!もう大丈夫なのですか!?」ドクン
魔王「ああ、攻撃は止んだ!何かしたのか!?」
女神「はい!つい先程、彼の魔力を封じたところです!今は__」
ピシピシッ
女神「__あぁッ!!」ピシッ…ピシッ
魔王「!」
374
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/11/18(金) 02:16:38 ID:EcXzBWfM
魔王 (何だこれは…!女神の身体が、ひび割れていく…!?)
魔王 (これもバグの影響だというのか…!?)
魔王「いかん、これ以上は危険だ!早くそれから離れろ!」
女神「………」ドクン、ドクン
女神「……………」ドクン、ドクン
女神「…離れたくありません」
375
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/11/18(金) 02:20:20 ID:EcXzBWfM
魔王「何…!?」
魔王「駄々を捏ねている場合ではないのだぞ!いいから離れるんだ!」
女神「嫌です!」
魔王「女神!!」
女神「嫌ですッ!!」
女神「例えここで死んだとしても、絶対に離しません!」
376
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/11/18(金) 02:24:33 ID:EcXzBWfM
魔王「貴様いい加減にしろ!自分が何を言って__」
女神「この人はッ!!」
魔王「…!」
女神「……十年以上も、ずっと、ずっと苦しんできてたんです!」
異形体「アガアアアアアアアアアァ!!!アアァァァァァアアアアア!!!」
女神「彼を、一秒でも早く助けてあげたいんです!」ポロ…
女神「だって…こんなの、辛過ぎるじゃないですかっ……!」ポロポロ…
魔王「…」
377
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/11/18(金) 02:28:43 ID:EcXzBWfM
魔王 (分からぬ…。何故そんなものの為にお前の命を投げ出す必要があるのだ)
魔王 (何故…)
ピシピシッ
女神「あッ…ぐぅぅッ!!」ピシッ
魔王「…!女神!」
女神「ッ…!!……私は、大丈夫ですよ…!」ハァ…ハァ…
女神「ほら…全然、へっちゃらです……!」ニコ…
魔王「……」
378
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/11/18(金) 02:34:13 ID:EcXzBWfM
魔王「…もう一度聞く。離れなければ本当に死にかねんぞ。それでも良いのか?」
女神「構いません…!この人を…この森を…命を、救う為なら…!」
魔王「……そうか」
魔王「ならば、何も言うまい。処理に集中しろ」
女神「…!ありがとう、ございます…!」
魔王 (命を救う為に、自らの命を捨てるか。……我には、理解できぬ)
379
:
◆ZGyEu7mBgw
:2016/11/18(金) 02:35:09 ID:EcXzBWfM
続く
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