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勇者「今日より旅立ちか」勇者(……それにしても腹が減ったな)
153
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/03/29(火) 00:32:38 ID:DKSYuBBI
勇者(うん、美味っ。じゃがいもはごろっとしている方が好きだけど)アム
勇者(このぐらい煮崩れしていると、味が馴染んでいいな。これは考えを改めないとなぁ)
勇者(さて、こうなるとフライへの期待も鰻上り)
勇者(ソースも選べる上に一種のみじゃないのは、なんて心強いんだろうか)
勇者(一つはソース、もう一つはタルタルソース……これは)スンスン
勇者(レモンとにんにくか? 面白いソース置いてるなぁ)タララー
勇者(さて、まずはソース)パク
勇者(うんうん、美味い美味い。この噛む度に溢れる旨み、鮮度がなせる事だなぁ)
154
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/03/29(火) 00:34:37 ID:DKSYuBBI
勇者(さあて、タルタルソースは……くおぉぉぉ美味い! なんだこれ! ソース自体が凄い美味い!)ガブ
勇者(卑怯だなこれは。こんなの何だって美味しくなるに決まってる。その上、この魚なんだからなぁ)
勇者(さてさて変り種は……)サクッ
勇者(ほうほう、こういう感じか。さっぱりしててガツンとくる。これは美味い。いかにも漁師っぽい)
勇者(ああ、いかんいかん、フライに夢中になっててマルミタコがおろそかだ)バク
勇者(完全にペースが崩されてしまったなぁ。もうフライが殆ど残ってないや)
勇者(まあマルミタコ自体、単体で食べても問題ないし、そこまで気にすることでなし、か)
155
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/03/29(火) 00:39:04 ID:DKSYuBBI
店員「はい、どうも」
勇者「ふう、食べた食べた」
勇者「しかし、如何せん居心地が悪いところだったな」ポリポリ
勇者「でも、それに余りあるほどに美味しかった。また機会があったら来よう」
勇者「今度はご飯ものもいいな。面白い商品も見つかったし案外、次の機会は早いかもなぁ」
勇者「そう考えると、売込みする気力も沸き立つと言うものだ」
勇者「早くヴォルケイノに向かわないとだなぁ」
156
:
明日役立たない雑学
:2016/03/29(火) 00:41:14 ID:DKSYuBBI
マルミタコ
スペインのバスク地方の漁師料理。
マルミタっていう深い鍋で作る事が、名前の由来なんだとか。
マグロの他にカツオだったりメカジキだったり。
日本だと割りと刺身のする物が主力っぽい?
最も、マグロ自体がスペインだと火を入れて食べる魚の扱いだとか。
157
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/03/29(火) 00:45:46 ID:DKSYuBBI
勢い余ってガルゴ・ガジェゴを作ってみようの会
食材は
スペアリヴ
蕪
じゃがいも
白いんげん
ってレシピを見たけど、白いんげん見当たらないから、
ひよこ豆・赤緑いんげんのミックスビーンズ
スペアリヴはタイムやオレガノに胡椒等で下ごしらえ
じゃがいもと蕪は乱切り。蕪は茎も葉も使えば更に栄養◎
158
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/03/29(火) 00:50:27 ID:DKSYuBBI
スペアリヴの下ごしらえ、塩を書くの忘れていたけどそういう事で
で、リヴを軽く焼いて、脂をきって鍋へ投入
水とローリエ一枚入れてコトコト一時間煮込む。
http://2sen.dip.jp/cgi-bin/upgun/up10/source/up8524.jpg
次にじゃがいもと蕪、豆類を投入し30,40分煮込む。
http://2sen.dip.jp/cgi-bin/upgun/up10/source/up8525.jpg
http://2sen.dip.jp/cgi-bin/upgun/up10/source/up8526.jpg
今回は30分煮込んでから蕪の茎葉を投入し
軽く煮込んで最後に塩胡椒で味をつけて
http://2sen.dip.jp/cgi-bin/upgun/up10/source/up8527.jpg
完成?
http://2sen.dip.jp/cgi-bin/upgun/up10/source/up8528.jpg
159
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/03/29(火) 00:55:13 ID:DKSYuBBI
お肉ホロホロで美味かった
味は薄味気味に味付けした所為もあって
ハーブ類の香りやら何やらが広がる素朴な感じ
http://2sen.dip.jp/cgi-bin/upgun/up10/source/up8529.jpg
けど、脂が凄かった
一時間煮込みの前に軽く煮立たせてから、煮汁を捨てて
そこから煮込んだ方がよかったかなぁ
料理スキル4ぐらいだから焼くだけで上手く脂を切るとか無理だった
160
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/03/29(火) 01:08:01 ID:hoLx/HGo
乙
「マルミタ・コ」なのか
161
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/03/29(火) 11:47:03 ID:S2bh6v4M
>>1
の飯テロパワーが殺人級になってやがるぜ…
162
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/03/29(火) 15:27:32 ID:LhINIGyY
おのれ、画像まで加えての飯テロリズムとは…
なんで毎回お腹すいてるタイミングで見ちゃうのか
乙
163
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/03/30(水) 20:58:16 ID:eyhz32rM
赤いしんぶん…
164
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/03/31(木) 10:15:10 ID:QCJVz2Jk
なんちゅう飯テロ……
いいだろう、今日の晩飯は少し豪勢にしてやる
165
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/04/05(火) 21:27:18 ID:2KMgOB1.
ウォーターサーフェスとヴォルケイノの間の町
勇者「やっとここまで来たかぁ」
勇者「もう一息でヴォルケイノだな」
勇者「ここら辺から、天気が良い日はヴォルケイノの火山が見えるんだよなぁ」チラッ
勇者「うーん、流石にこの町からだと、よほど条件が揃わないと見えないか」
勇者「まあ、すぐにそのお姿も見えてくるし、焦らずに行くか」
166
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/04/05(火) 21:30:56 ID:2KMgOB1.
役所
勇者「え? ウォーターサーフェスの勇者が?」
「ああ、この先の沼地でヴェノムフロッガーが湧いてね。君も気をつけなよ」
勇者「被害者は同行者含めて七名、ですか……」
「君が気に病む事じゃあないさ。僕がこんな事を言っちゃいけないんだろうけど」
「君達も大変だと思うし、魔王討伐なんかより生き抜く事を優先して欲しいよ。本当」
勇者「ええ、ありがとうございます」
167
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/04/05(火) 21:34:05 ID:2KMgOB1.
勇者「うーん、遂に戦死者の情報か」
勇者「けれども、聞けてよかった。このまま沼地の脇を通るルートを予定していたからなぁ」
勇者「ヴェノムフロッガーか……もっと木々の多い奥地の沼で生息するものだけど」
勇者「そういえばミニオーガもそんなだったっけ」
勇者「思った以上に、突発的な死ってありえそうだな」
勇者「気をつけて行かないと、人間側の領土でさえ安全に行動できないそうだなぁ」
勇者「うーん、情報屋? しかし、リアルタイムでの情報収集は無理だし」
勇者「あの魔石を使っての兼業は無理そうだなぁ」
168
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/04/05(火) 21:36:29 ID:2KMgOB1.
……
勇者「さて、物産も一通り見たし、腹も減ってきたな」
勇者「そういえば、ここら辺は沼地の泥魚の香草焼きがあったな」
勇者「生臭ささえどうにかなれば、中々美味しいだよなぁ」
勇者「うん、今日の晩御飯はこれだな」
勇者「食事できそうなところは一軒だけか」
勇者「悩む楽しみはあるものの、食べるものが決まっている時は楽でいいかな」
169
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/04/05(火) 21:38:23 ID:2KMgOB1.
カランコラン
「いらっしゃいませー」
勇者(さて、さっと食って出てしまおう)
勇者(うん? あれ? 泥魚の料理、全部にシールが貼られている?)
勇者「あの、泥魚の料理って……」
「あーすみませんね。沼地に魔物が現れちゃって、泥魚が入荷しないんですよ」
勇者「あ、そうですか……」
勇者(うーん、困ったな。すっかり泥魚のつもりでいたから、急に他の物と言われてもなぁ)
170
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/04/05(火) 21:40:53 ID:2KMgOB1.
勇者(カレーライスにパスタ類、うーん、何にしよう……)
勇者(魚は他にないんだよなぁ)
勇者(肉か……肉にするか……)
勇者(うーん、すると……お)
「お待たせしました」
デミグラスオムライス 120G
牛肉が乗っているデミグラスソースのオムライス。
オムライスは半楕円じゃなく、丸くて表面がくしゃっとした半熟タイプ。
勇者(ほほう、代案としてはいいじゃないか)
171
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/04/05(火) 21:42:20 ID:2KMgOB1.
勇者(少しだけどごろっとした牛肉が嬉しいな)パク
勇者(うんうん、美味い美味い)
勇者(初めはそんなに量が多くないかと思ったけど)パク
勇者(結構腹に溜まりそうだなぁ)
勇者(それにしてもこのオムライス)パク
勇者(卵が半熟でふわっふわだ。味は特別じゃないけど、普通に美味いなぁ)パク
勇者(この牛肉も美味しいなぁ)モッギュモッギュ
172
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/04/05(火) 21:44:26 ID:2KMgOB1.
勇者「ふう、美味しかった」
勇者「中々良かったなぁ」
勇者「泥魚は食べられなかったけど、逆に良かったかもしれない」
勇者「さて、宿屋に戻って明日に備えよう」
勇者「出来る限り、沼地と水辺を通らないルートを考えないといけないしな」
勇者「それにしてもヴェノムフロッガーか……いなくなったら、泥魚が特産として買えたりしないかなぁ」
173
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/04/05(火) 21:49:00 ID:2KMgOB1.
ヴォルケイノ 郊外の町
勇者「やっとヴォルケイノ領か」
勇者「何とか無事にたどり着けたかぁ」
勇者「ここまでくれば水辺もないし、ヴェノムフロッガーの脅威もないだろうし」
勇者「とは言え、何か別の事が起こっていないとも限らないし、油断はできないか」
勇者「それにしても……腹が減ったな。ここしばらく、落ち着いて食事できなかったし」
勇者「まずは腹ごしらえしてから行動するとするか」
174
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/04/05(火) 21:51:08 ID:2KMgOB1.
勇者「ここら辺は来た事がないんだよなぁ」
勇者「何が美味しいんだろう……少しぶらぶらしながら見て回るか」
勇者「喫茶店に……麺屋? 麺ってあの麺? 専門店って初めて見るなぁ」
勇者「こっちは鉄板焼きのお店か。町の大きさの割りにお店が多いなぁ」
勇者「うーん、麺屋。そそるなぁ。だけど鉄板焼きも捨てがたい」
勇者「ヴォルケイノと言えば、暖かい気候の野菜類が豊富なところだし」
勇者「鉄板焼きの方ががっつりと食べられそうだなぁ」
勇者「うん。麺、捨てがたいが今日はこっちだな」
175
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/04/05(火) 21:52:47 ID:2KMgOB1.
「いらっしゃい」
勇者(へえ、テーブルに鉄板が備え付けられている)
勇者(目の前で焼くのか。しかもこれ、自分で焼く方式か。珍しいなぁ)
勇者(さてさて、メニューはっと)ペラ
勇者(暴れ軍鶏? ああ、魔物の軍鶏か。ここら辺に生息しているのか)
勇者(ふーん、軍鶏にいくつか野菜がついてくるのか。ある程度セットになっているのかな)
勇者(あ、肉だけの単品もあるのか。面白いなぁここ)
勇者(それにしてもどのぐらいの量なんだろう。うーん、色々と悩むなぁ)
勇者(思いがけず肉も食べられそうだし……ここは一つ、大きく出るか)
176
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/04/05(火) 21:56:41 ID:2KMgOB1.
暴れ軍鶏 80G
軍鶏単品。更にモリっと結構な量の肉。
タレの種類が選べて、甘口を選択。
野菜合わせ 40G
特産の野菜盛り合わせ。ナスにピーマンに何故かきくらげも。
無料トッピングとして唐辛子、生姜やあんかけもある。唐辛子をチョイス。
甘野菜合わせ 30G
輪切りにされたかぼちゃ、とうもろこしの盛り合わせ。ソースつき。
勇者(これはちょっと早まったかな)
勇者(凄い量になってしまったなぁ)
勇者(まあ、焼いていけばそんなでもなくなるだろう)
177
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/04/05(火) 21:58:19 ID:2KMgOB1.
勇者(まずは少しだけ軍鶏を)ジュゥゥ
勇者(うーん、ただ肉を焼いているだけだけどこの香り)ジュウウウ
勇者(これはいい暴れ軍鶏に違いない)
勇者(これは普通にタレにつけて)パク
勇者(うん、イケるイケる。とっても美味しいじゃないか)モグモグ
178
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/04/05(火) 22:00:57 ID:2KMgOB1.
勇者(軍鶏のポテンシャルも分かった事だし)
勇者(まずは軍鶏を投入して少し焼き)ジュウゥゥゥ
勇者(野菜合わせを投入っ!)ジュアァァァァ
勇者(刻み唐辛子も合わせて混ぜて)ジュァァジャッジャッ
勇者(軍鶏についてきたタレを絡めれば)ジュウウァァァ
勇者(甘辛軍鶏と野菜炒めの出来上がりだ)ジャァァァ
勇者(どれどれ、どんなもんだろう)パク
勇者「ほふっはふっ」モグモグ
勇者(うん、美味い美味い。ナイスジャッジだ、俺)パク
179
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/04/05(火) 22:02:33 ID:2KMgOB1.
勇者(野菜も美味いし、このキクラゲ。中々侮れないな)モグモグ
勇者(この弾力、一際輝いて見えるぞ)コリュコリュ
勇者(結構な量だが、注文を間違えていなかったな)
勇者(デザートの類がない店で、このカボチャととうもろこしは嬉しい)
勇者(軍鶏野菜炒めを食べている間に、こっちをじっくり焼いておくか)バララ
勇者(うーん、蓋になるものとかあれば、蒸し焼きに出来るんだけど……今更聞くのもなんだかなぁ)パク
勇者(この失敗は次に活かすか)モグモグ
180
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/04/05(火) 22:04:12 ID:2KMgOB1.
勇者(ふう、野菜炒め、美味しかった)
勇者(そろそろこっちもいいかな)
勇者(このソースをかけて……)パク
勇者(うんうん、甘くて美味しい)モグモグ
勇者(とってもヘルシーなデザートだ)パク
勇者(はは、とうもろこしとがぼちゃの鉄板焼きがデザートだなんて)モグモグ
勇者(うん、でもこれ、とっても甘くて美味しいな)パク
勇者(でも、一人で食べるにはちょっと多いかな。まあいいか)モグモグ
181
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/04/05(火) 22:06:19 ID:2KMgOB1.
「まいどー」
勇者「ふぅ……少し、食べ過ぎたか」
勇者「今日はもうのんびりして、明日の朝やる事をやって発てばいいだろう」
勇者「それにしても鉄板焼きである良さ、あまり分からなかったな」
勇者「まあ、美味しいものを食べたんだ。そんな愚痴は野暮ってもんか」
勇者「ううっぷ、久々に美味しい野菜をたらふく食べた気分だ……」
勇者「ウォーターサーフェスあたりから、ずっと魚ばっかりだったからなぁ」
勇者「さて、ヴォルケイノの都市まであと少しだ」
182
:
明日役立たない雑学
:2016/04/05(火) 22:09:03 ID:2KMgOB1.
オムライス
日本発の洋食。
元々は具入り卵焼きのような物が、お店の賄い食として出されたのが始まりだとか。
かぼちゃ
かぼちゃの皮は日光を浴びていないと、中の実と同じ色、つまり黄色になる。
市販の物はかぼちゃの下に白い布や鏡を置く事で、前面緑色にしている。
個人的には、食べごろが完全に見極められる底が黄色いかぼちゃこそ、流通して欲しいと思う。
北海道の底が黄色いかぼちゃは格別だった。
183
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/04/05(火) 22:56:57 ID:5sh1ap3I
>>182
ちょっと気になったが、具入りのオムレツ自体は他の国でもやってそうだけど(ミートソース入ったのとか)それも日本の洋食屋さんの案なのかな?
しかし、なぜか説明だけで腹が減るSSだなぁ、好きだわ
184
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/04/06(水) 01:08:12 ID:4zHGnBr.
あれ…この勇者全くモンスター倒してなくね?
泥魚がモンスターのせいで取れないのにスルーまさかこのまま食べ歩きで魔王の所までいやまさかね…
185
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/04/06(水) 01:25:20 ID:dCyrINjI
たぶん戦闘でレベル上がるシステムじゃないんだろう…(震え
186
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/04/06(水) 09:03:42 ID:4LqYVr8A
食べてレベルアップってゲームがあったし、そういうことなんだろう
187
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/04/06(水) 13:00:42 ID:Au5PtxnE
>>184
結構初めの方で説明あったけど、モンハンみたく討伐クエストとか剥いだ牙とか皮売ったりして金にしてるそうだよ
188
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/04/06(水) 21:50:19 ID:Qm4GcOrg
乙、日本発祥だったのかオムライス
スパニッシュオムレツとかあるしてっきりあの辺りかと
189
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/04/07(木) 02:10:13 ID:m71rTe6E
ご飯を包むオムライスなら洋食という名の和食ってことじゃろ
オムレツ(仏語)のが古い、ってよりオムレツ+ライスでオムライスの命名のはず
しかし事前に情報収集して危険を避けるのってリアルなら当然だけど
ファンタジー世界の勇者としては異色だよなw
乙!
190
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/04/07(木) 21:52:07 ID:Mp6sHVcc
ヴォルケイノ 都市の近く
勇者「お……見えてきたな」
勇者「ふう、ようやっとでヴォルケイノか」
勇者「思いがけず暴れ軍鶏との連戦になって収穫になってくれたし」
勇者「ウォーターサーフェスの土産もある」
勇者「いい路銀稼ぎになってくれると嬉しいなぁ」
191
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/04/07(木) 21:54:43 ID:Mp6sHVcc
ヴォルケイノ 都市
勇者「おー、流石。この賑わいはウキウキしてくるなぁ」
勇者「暴れ軍鶏はどうしようかな。どっかの市場に売りさばくか? それとも宿屋や料理屋?」
勇者「うーん、一応までに血抜きしているとは言え、あまり出来がいい訳じゃないし……」
勇者「うん、これを売り込むのは失礼だな。適当に買い取ってくれそうな所に卸してしまおう」
「へえ、ふーん。んー……一羽で150Gかな」
勇者「そんなものですか」
「もうちょっと丁寧に処理してくれていれば200G。毛毟ってツボ抜きまでしてあれば、350Gでもいいぐらいなんだけどねー」
「でもま、綺麗に倒してはくれているからね。食材としては扱い素人の人だと、100Gいかないとかザラだよ」
勇者(なるほどなー)
192
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/04/07(木) 21:57:48 ID:Mp6sHVcc
勇者「さて……お土産は何処で売ろうかなー」
勇者「料理屋か宿屋かな」ブラブラ
勇者「お……」スンスン
「いらっしゃい! 出来立ての温泉饅頭はいかがですかー!」
勇者「温泉饅頭か……たまにはいいかな」
勇者「すみません、三つ……一つずつで三つ下さい」
「はい、まいどー!」
193
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/04/07(木) 22:00:20 ID:Mp6sHVcc
ヴォルケイノ温泉饅頭 一つ20G
火山と温泉のヴォルケイノ都市名物の小振りなお饅頭。
出来立てで湯気が立ち上っていてる。
味は三種、粒餡・白餡・うぐいす餡。ウグイス餡は昔ながらの緑褐色。
勇者「はふ、あぐ、あぅっあふっ」モゴモゴ
勇者「うんうん。やっぱり出来立ては一味違うなぁ」モグモグ
勇者「もっと時間に余裕があれば、色んな店の温泉饅頭を食べ歩きしたいところだけど」パク
勇者「ほふっはぅっ、またの機会にしよう」モグモグ
194
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/04/07(木) 22:03:06 ID:Mp6sHVcc
勇者「さて、小腹も満たしたし……そうだ、温泉の旅館なんか案外いいかもしれない」
勇者「確かこっちに……あったあった」
勇者「古き良き老舗。この古さと手入れの行き届いた感じの建物、実に味がある」
勇者「よーし、頑張ってみるか」
「そんな物があるのか」
勇者「どうでしょうか?」
「乾物か……個人で適量を使うってものか」
「とは言えどうもなぁ」
勇者(当然と言えば当然か)
195
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/04/07(木) 22:06:27 ID:Mp6sHVcc
勇者「よろしければ、こちらを一部差し上げます。今、お使い頂いてご検討はして頂けないでしょうか?」
「いいのか? それじゃあちょっと試させてもらおうか」
「おーい、お湯を持ってきてくれ!」
勇者(分量は……こんなものか?)
「……ほう、お湯をかけると磯の香りが」
「どれ……」ススッ
「うん……? 思ったよりも薄いな」
勇者(少なめ、じゃないし、お湯も多くはない。となると、磯味が薄いのは、この乾物の限界って事か)
196
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/04/07(木) 22:09:12 ID:Mp6sHVcc
「これじゃあなぁ……」モグモグ
「ふーむ、海藻類のこの歯ごたえはいいな」
勇者「本当ですか?」
「これだけの物は中々買えないからな」
「この汁物用の乾物は購入しない。が、もし海藻類の乾物が手に入るのなら、そちらは十分に利用する価値があるな」
勇者「ええと、海藻類ですか」ゴソゴソ
勇者「ええ、大丈夫です。ワカメでいいですか?」
「今のところ、常時扱う事があるのはそれぐらいだし、今回はそれにしておくか」
勇者(よし、何とか商談がまとまりそう)
197
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/04/07(木) 22:11:37 ID:Z1beALLA
勇者というより商人だなww
198
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/04/07(木) 22:12:43 ID:Mp6sHVcc
「出来れば生の方が有り難いが、毎日仕入れて貰う訳にもいかないし、乾物を大量に仕入れてくれ」
「価格はどんなもんだろうか?」
勇者(あそこ、かなり大雑把な売り方しているんだよなぁ)
勇者(100gぐらいで20Gだけど量がいい加減なんだよなぁ)
勇者(量を減らされる事前提として考えて……でも大口のお客さんになりそうだし)
勇者「1kgあたり350Gでいかがでしょうか?」
「なに? 350だと?!」
勇者(あ、あれ、相場そんなに外れていた?)
「買おう! 3、いや5kg買おう!」
勇者(安すぎた? まあいいか、ってそんなに使うのか?!)
199
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/04/07(木) 22:15:30 ID:Mp6sHVcc
「はっはは。なに、これだけ格安で仕入れて貰えるなら、新しい料理の考案にも存分に使えるからな」
「それに魔王軍との戦時下とは言え、これから繁忙期だ」
勇者「へえ、そんなに他所から来るものですか?」
「ああ。それに今だと、戦線を交代してきた兵士の方が、利用しにきたりするからな」
「火山の奥のほうだと湯治場もあるし、その中継に立ち寄る事が多いのだよ」
「おっと、興奮してついつい話を逸らしてしまったか」
「納期は何時ごろになるだろうか?」
勇者「転移魔法があるので、市場に問題がなければ明日にはお持ちします」
「それは有り難いな!」
200
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/04/07(木) 22:19:03 ID:Mp6sHVcc
「む、しかし今後の仕入れを考えるとどうしたものか。もっと多めに購入すべきか」
勇者「こちらの役場には連絡用の魔石というものはないのでしょうか?」
「ああ、確かそんな物があると聞いたな。利用したことはないが」
勇者(殆ど、首都が各地の情報収集する為の施設になっているんだろうなぁ)
勇者「あちらに私の名前が登録されていますので、必要になりましたらご連絡下さい」
「おお。そうであるならば遠慮なく頼らせてもらおう」
勇者「はい。他、仕入れのご相談がありましたら、そちらもどうぞご連絡下さい」
「はは、そうさせてもらおう」
201
:
雑談
:2016/04/07(木) 22:27:21 ID:Mp6sHVcc
>>183
>>188
端折って書いたら凄い分かりづらくなってたでござる
飽くまでオムライスは米飯料理でありその原型は、
米や諸々の具を混ぜ合わせた卵焼きって事
洋食店等が研究を重ねた結果が今のオムライスな訳だから、
オムライスという存在そのものの原型はオムレツとかになるんだろうね
>>184
この勇者、ソロで普通に旅できるけど強敵には勝てない程度に優秀
猛毒蛙のところで犠牲者とは言っているけど、確認されている死者ってこと
因みに、本来の敵は魔王軍であって、人間領内にいる魔物の殆どは原生種
打倒魔王という点では、討伐って意味がなかったり
>>185
,
>>186
ツクールのミーアのグルメ冒険記やスマホ・3DSの不思議の国の冒険酒場とかか
前者は昔、後者は3DS版が安くなったからやっている最中
しかしこの勇者の強くなっていく感のなさと言ったら
>>187
>>51
この勇者は、討伐を行っていない(返り討ちにされる)
>>189
この世界の勇者は、割とぞんざいな扱いを受けてるから、使命感がないのも仕方がない
と思ったけども、薬草が20枚も買えない程度の資金渡されて頑張る人もいるんだよなぁ
>>197
電話機能の魔石手に入れて、現状のスキルから今後の将来を考え直した結果である
202
:
明日役立たない雑学
:2016/04/07(木) 22:38:08 ID:Mp6sHVcc
うぐいす餡
熟した青エンドウを茹でて潰し、砂糖などを混ぜて作られる。
今でこそメジロのような色だけど、本来は緑がかった暗い茶色い色をした餡子。
この色こそウグイスの羽の色である。
今は着色料でメジロ色にしているが、銅鍋で茹でるだけでも多少は緑色になる。ちょっと裏技ちっく。
ウグイス
ウグイスとメジロは混同されがち。よくあるのは梅に鶯だろうか。
ウグイスは緑がかった暗い茶色で、メジロは明るい緑に目の縁が白と全然違う。
花札だってメジロじゃん、と言うけど目が赤い鳥が描かれている通り、メジロではない。
札が栄えるようにウグイスを明るい色にしよう
↓
メジロと混同されるけど、本来のウグイスの色だと暗くて札が栄えない
↓
目を赤くして、メジロじゃないって示そう
っていう花札逸話があるとかないとか。
まあ、白い鳥だったり青い鳥だったりするけどね。花札のウグイス。
後は現実だとウグイスより、メジロの方が梅とセットで見る機会が多いってのもある。
ウグイスは肉食性の強い雑食だから、そんなに花の蜜は吸わない為、梅の木を好むわけではない。
あと、あんだけ鳴いておいて警戒心が強いのか、あまり開けた場所に出てこない。
諺においてはお互いが調和しているとか似合ったりって事であって、
実際に花咲く梅の枝に鶯が止まるって意味ではない。
この二者の調和は、お互い春を告げるものという意味である。
因みに、万葉集においても梅と鶯がセットで歌われるものが多くあるけど、
同じ光景にいるってものは見かけない(気がする)
203
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/04/07(木) 22:43:25 ID:Mp6sHVcc
梅に鶯って
目の前の光景だけでなく、情緒的なものを大切にする万葉びとらしい諺だよね。
その時代に出来た諺かは知らないけど。
てところで、梅に鶯じゃなくて本当は梅に目白なんだぜ
ていうのはトンチンカンな話だから信じちゃダメなんだぜ
というお話。
204
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/04/07(木) 23:31:36 ID:u1B067nU
乙
梅に鶯ホーホケキョ、の語呂が良すぎるのが悪い
205
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/04/08(金) 01:28:26 ID:djJybBk2
博識だなぁ、腹減った
ミーアのグルメ冒険記!そういうのもあるのか!積んでおこう
206
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/04/08(金) 03:16:48 ID:NL9vPnGY
この勇者じゃ魔王倒すってもう無理やんかぁ
レベル上げるにも強敵スルーなら…
各地の珍味で和解するしかないな
207
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/04/08(金) 09:25:26 ID:KvdJ35CU
梅と鶯って言葉だけで、温んだ春の空気と梅の香りと古木の佇まいと鶯の声が一挙再現して万葉びと乙
あのホーホケキョって、伸びと止めから起こる余韻がすごい日本人好みだと思うの
ししおどしで人工的に再現してる、あの間を楽しむ感じのあれ
腹減った……乙
208
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/04/08(金) 11:18:42 ID:LEgSO2H6
乙
食事でレベルアップってオーディンスフィアしか知らなかったわ(勇者ものじゃないけど)
探してみるか
メジロはメジロで可愛いしよく庭に来てくれるけど、ウグイスの姿は見えずども鳴き声は聞こえるって風情とはまた違うんだよな
209
:
書き忘れ雑学と雑談
:2016/04/08(金) 21:41:16 ID:fAzJc6Z2
>>208
そういえばオーディンスフィアもそうね
http://2sen.dip.jp/cgi-bin/upgun/up10/source/up8490.jpg
ただあれは、食べた方が経験値多いってだけで
戦闘でも上がらない訳じゃないし。激しくマゾいけども
Lv9ヨーグルトからの地下の料理屋・喫茶店or出張レストランでどか食い美味しいれす(^q^)
食べ物ネタ
うぐいす豆なんてものもある。
ひよこ豆のように、そういう食物でなく料理名で、えんどう豆を甘煮したものである。
餡も豆もえんどう豆が原料な訳だけど、
このえんどう豆の未成熟な実があのグリーンピースである。
210
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/04/09(土) 07:43:29 ID:jq2jgZxE
そもそもレベル制って描写あったっけ
211
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/04/09(土) 11:30:02 ID:I1EzRfDw
>>210
レベル制とかじゃなくてただ成長をレベルとして例えてるだけだろ
ただ自分が無理と思ったような敵とは戦い避けてるんだよなぁ…
王道だとしたら敵はますます強くなってくるはず?なのでどんどん差が開いていって詰むな
212
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/04/14(木) 19:38:26 ID:HgtbfbXY
ゲームで思い出した
幻水2の料理対決も凝ってたなぁ…回復アイテム扱いだけど
213
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/04/17(日) 20:45:52 ID:sG4rQtfE
……
勇者「ふう、大口の依頼が入ったぞ」ウキウキ
勇者「しかし、そうなると夕飯はまたウォーターサーフェスか」
勇者「まあ、明日はこっちで食べればいいか」
勇者「なんか、少しずつ軌道に乗っていっているんじゃないか?」
勇者「早く誰かが魔王を抑えてくれると有り難いな」
勇者「今後は気ままな行商でもやって、生活していくのも楽しそうだな」
214
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/04/17(日) 20:48:42 ID:sG4rQtfE
翌日・昼
「お代の1750Gだ」
勇者「……はい、確かに1750G丁度頂きますね」
「それと、よかったらこれを持っていってくれ」
勇者「チケット? 一泊無料券っ」
「しーっ! 今日付けだから良ければ泊まっていってくれ」
勇者「ええと、口外しては不味いものなんですか?」
「家内に怒られる」
勇者(女将さんか何かという事か)
215
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/04/17(日) 20:52:52 ID:sG4rQtfE
勇者「思いがけず良いところに泊まれてしまった」チャポン
勇者「ふぅぅ……久しぶりの温泉、身に染みるなぁ」
勇者「何だかとっても贅沢している気分だ。他の勇者に知られてたら絶対に顰蹙を買うぞ」
勇者「まあ、たまにはこんな事もあり、だ」
勇者「これから、もう少し火山を登ったところの町に行って火山を回りこんで向こう側へ」
勇者「出来ればヴォルケイノ領の端にある町まで行きたいけどどうだろうなぁ」
勇者「状況と自分の状態次第かな」
勇者「ここでゆっくりと英気を養っていくか」ノビー
216
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/04/17(日) 20:55:29 ID:sG4rQtfE
勇者「ああ、いい湯だったなぁ」
勇者「食事はなんだろうな。確か部屋に持って来て貰えるって事だったけど」
勇者「滅多にこんなところに泊まらないけども、こういう旅館にある……」ゴソソ
勇者「お茶と茶請け、本当に好き」カササ
勇者「へえ、生姜の味噌漬けが茶請けなんだ。変わってるなぁ」コポポ
勇者「こういうのは甘いものが大抵なのに」スス
勇者「うんうん、いいじゃないか」シャクシャク
勇者「もっと味がキツイかと思ったけど、中々これは」
勇者「どっかで売ってるのかな。いい物を見つけたぞ」
217
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/04/17(日) 20:57:39 ID:sG4rQtfE
「失礼致します」ガチャ
勇者「お、きたきた」
「夕食のご用意をさせて頂きますね」
勇者「はい、お願いします」
山菜と牛肉のすき焼き風鍋
土台に乗った小柄な鍋に、ネギやシラタキの他にゼンマイ等の山菜と牛肉が入っている。
土台には火炎魔法の魔石が置いてあり、旅館の人に火をつけてもらう。
魚の塩焼き
川魚と思しき魚をまるまる使った塩焼き。
はじかみという生姜のつけ合わせ付き。
山菜と野菜の天ぷら
ナスや芋の他にゼンマイや新芽と思しき天ぷら。
お吸い物
透明な吸い物でミツバが浮かぶだけ。とてもいい香り。
茶碗蒸し
キノコや鶏肉の入った茶碗蒸し。
器は小さめ。
218
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/04/17(日) 21:00:19 ID:sG4rQtfE
勇者「こりゃあ堪らないなぁ」
勇者(しかもお米は小さ目の容器とはいえ、数杯分は入っているし)
勇者(ご飯足らずなんて事はなさそうだな)
「……」カチャカチャ ボゥ
勇者(この魔石なんかは自分でも火が付けられるけど、合えて旅館の人にやってもらうのが醍醐味ってもんだ)
「では、お鍋は火が消えましたらお召し上がり下さい」
勇者「はい、分かりました」
219
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/04/17(日) 21:03:16 ID:sG4rQtfE
勇者「うーん、しかし見事にワカメがない。まだすぐに出すって訳じゃないのかな」
勇者「いや、朝食かな? 何にせよ楽しみだなぁ」
勇者「さて、何から食べようかな」
勇者「まずは天ぷら」サクッ
勇者「ほほぅ、これはいい揚げ具合だ」サクサク
勇者「山菜の天ぷらも、食べた事がなかったけども」サクサク
勇者「うんうん、美味いじゃないか。山菜、侮っていたな」モグモグ
勇者「いかんぞこれは。これだけあってもご飯が足りないんじゃないか?」モグモグ
220
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/04/17(日) 21:06:34 ID:sG4rQtfE
勇者「このほぼ具なしお吸い物も」ススゥ
勇者「このいい香りに、口の中に広がる旨み。一体なんだろう、見当もつかないや」
勇者「商談の時から思ったけどもあの人、研究熱心なんだろうな」
勇者「具なしでこれだけ満足する汁物って、そうそうないんじゃないかな」ススゥ
勇者「この魚の塩焼きもなんて美味しそうな事か」パク
勇者「塩がきつ過ぎず、それでいて薄すぎず。なんて絶妙なんだろう」モグモグ
勇者「そしてこの白とピンクの何かの植物の付け合せ。これとっても大好きだ」パク
勇者「味的に口直しか何かなんだろうけど、ついつい普通に食べちゃう」モグモグ
221
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/04/17(日) 21:09:28 ID:sG4rQtfE
鍋「」クツクツコトコト
勇者「鍋もいい頃合か」
勇者「火が消える前に手を付けるのは、邪道なんだろうけども」パカッ
勇者「食べてる内に冷めさせてしまうのはもっと邪道だろう」
勇者「この牛肉が何枚も入った鍋。中々お目にかかれないぞ」
勇者「それに負けずと盛りだくさんの野菜と山菜も泣かせてくれる」
勇者「まずは挨拶代わりの牛肉」パクパク
勇者「うーん、美味い! これはいい肉だ」モグモグ
勇者「噛む度に溢れる、味付けを押し返さんばかりの脂と旨み。堪らないな」パクパク
勇者「ああ、困ったぞ。もうご飯の二杯目が終わってしまう。まだ料理は半分近く残っているというのに」
222
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/04/17(日) 21:12:25 ID:sG4rQtfE
勇者「野菜も中々」モグモグ
勇者「牛肉の旨みを吸っていていい感じじゃないか」
勇者「この何の為に入っているか分からないシラタキも」パク
勇者「今一美味しさが分からないのに、嫌いになれない存在感」モグモグ
勇者「ううん、やっぱりご飯の量が足らないな」
勇者「とは言え、これに更にご飯そのものをおかわりって訳にはいかないし……」
勇者「何よりそこまで食べきれないだろうし」サスサス
勇者「少し、ご飯のペースを落としていくか」パク
223
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/04/17(日) 21:15:42 ID:sG4rQtfE
……
勇者「うぅ、げふぅ……流石に腹9分だ」
勇者「さて、最後に茶碗蒸しだ」カポ
勇者「うーん、この見た目普通の茶碗蒸し」パク
勇者「おぉぅっ! やっぱり美味しいっ!」
勇者「何だろう? やっぱり卵に混ぜるだし汁とかが違うのかな」パクパク
勇者「くー、これがこんな小さい器なのが悔やまれるなぁ」パクパク
勇者「お、これこれ。この銀杏。これがなくちゃ茶碗蒸しじゃないな」パク
勇者「ふう……大満腹だ。腹がはち切れそう」
224
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/04/17(日) 21:18:35 ID:sG4rQtfE
勇者「いやあ、美味しかったぁ。とは言え、割と品数は絞られていたし」
勇者「タダ券だし、これで一番安い設定なんだろうか」
勇者「だとしてもこれ、軽く700Gは超えるんだろうなぁ」
勇者「一泊二食つき。下手したら1000G……いや、老舗だしもっといくかも……」
勇者「堪らない贅沢だ。あのワカメの乾物、高値で吹っかけたとしても、こっちの方が大きいぞ」
勇者「まあ、暴利を貪るような卑しい真似をしなくたって、強いアドバンテージがあるんだ」
勇者「この調子で得意先を増やしていくのが一番いいのかもしれないな」
225
:
雑談
:2016/04/17(日) 21:33:39 ID:sG4rQtfE
>>208
メジロはメジロであの鮮やかさは大好き
人前に出てくる癖に、あまり落ち着いてくれないからシャッターチャンス少ないけどなっ
>>210
>>185
っていうツッコミというかボケというか
それに乗っかった雑談ってだけ
レベルとかの概念は特に考えていない
だから、ハーブ食ってればステータス上がる世界観の可能性も
>>211
原生の魔物の強さは地域差があるってだけで、魔王城向かったから強くなるわけじゃない
けど、魔王軍兵士(複数人)にエンカウントしたら、敗北イベント確定なんだけどね
因みに転移魔法は使用するのに準備がいる(超便利魔法ではない)
226
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/04/17(日) 23:33:09 ID:AeaIqdKA
乙!
今日の夕飯がヨモギの天ぷらだった俺は運が良いんだろうな
生姜天も好きなんだが、関西特有の食文化ってのはほんまなんやろか
227
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/04/19(火) 06:36:33 ID:FDPkt3xI
どれも美味そうだけど和食はよりリアルに想像できる分、堪らん…
しかし、ぶらりグルメ旅と商売を両立して満喫しとるな、この勇者w
乙
228
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/05/03(火) 19:58:00 ID:A4quxSGY
別人なら申し訳ないが
>>1
は荒ぶる魔王とか最近なら大蜘蛛とかMMOの世界に入った勇者のSSとか書いてた人?
本人ならssまとめてたページを久々に見に行ったら消えてたから移転先教えて欲しいんだけど
229
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/05/05(木) 19:15:31 ID:wwoyvbmM
ヴォルケイノ火山
勇者「ふう……ふう……」
勇者「相変わらずここは険しいな……」
勇者「うーん、これは上のほうまで行く余裕はないかもしれないな」
「ホロロロロ」
勇者「お……」
ヒクイドリ「ロロロ……」ガサガサ
勇者「ヒクイドリ。珍しいなぁ。確か絶滅危惧種の魔物だったっけ」
勇者「もうヴォルケイノ火山にしかいないんだよな」
230
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/05/05(木) 19:18:10 ID:wwoyvbmM
勇者「肉も卵も中々に美味と聞くのだけども、流石にもう食べる機会はないんだろうな」
勇者「国際条約で保護されているし、獲ったら密猟だからなぁ」
ヒクイドリ「……」バサァッ
勇者「行ってしまったか……」
勇者「お、羽か……随分と形の良い。お小遣いぐらいにはなるかな」サッ
勇者「さて、良いものも見れたし行くとするか」
231
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/05/05(木) 19:21:05 ID:wwoyvbmM
町
勇者「え? 音信不通?」
「ああ、そうだよ。どうにも謎なんだよなぁ」
「ここから山を、ぐるりと回るルートなんてそう危険はないはずなんだが」
「既に4組ぐらいの勇者様方の消息が不明だ」
「一番初めで3,4週間前にここを経ったのに、他の町に到着した様子がないときていてねぇ。何が何やら」
勇者「どうゆっくり行っても、何処かしらの町には着いていますよね。もしや、役場に寄っていないだけでは?」
「一応ね、宿屋を利用すれば役場に知らせをよこす決まりなんだよ」
勇者「なるほど」
232
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/05/05(木) 19:23:12 ID:wwoyvbmM
勇者「それにしても、そんなに細かく勇者の動向を調べているのですか?」
「まあ、うちの国出身の勇者様限定で把握しているだけさ」
「君が利用した記録自体は残っても、何処の町を何時出たとかは見てないよ」
勇者(それはそれで世知辛い)
勇者「しかし、気になりますね」
「ああ……。そうなんだよ」
「ここら辺でいるのなんか、ヒクイドリと暴れ軍鶏ぐらいなもんだが」
「ヒクイドリは臆病だから襲ってこないし、暴れ軍鶏だってそこまで危険な魔物じゃないし」
「あとは滑落ぐらいか? しかし、四組全員が滑落というのも妙な話だし」
勇者(もっと山頂ならいざ知れず、こんな中腹でか。一体何が起こっているんだろう)
233
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/05/05(木) 19:25:12 ID:wwoyvbmM
勇者(うーん。完全に安全対策を講じるなら下山して、麓から山を回る方がいいんだろうけど)
勇者(しかし、流石にそれは面倒だな)
勇者(とは言え、四組か。偶然ではない数だよな)
勇者「その間に抜けて行った勇者はいますか?」
「いいや。初めの行方不明から残り三組以外は通貨していないよ」
勇者(という事は全員か)
「あ、ああそうだ。もう一組いるよ。と言っても今朝、出発したばかりなんだけどな」
勇者「今朝ですか。分かりました、情報提供ありがとうございます」
234
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/05/05(木) 19:27:29 ID:wwoyvbmM
勇者「急げば追いつけなくもないな」
勇者「しかし、追いついたとしてどうする?」
勇者(……)
勇者(……)グゥゥ
勇者「腹が減ったな……」
勇者「よし、まずは腹ごしらえからだな」
235
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/05/05(木) 19:29:51 ID:wwoyvbmM
勇者「と言っても、流石に火山の中腹。お店の乏しい地域だ」
勇者「料理屋も一軒しかないし、さくっと食べて出発しよう」ガチャ
勇者(さてさて、何があるかな)
勇者(野菜類の炒め物多し、かな。畜産はからっきしかな)
勇者(うん? ヒクイドリの料理がある? え、嘘だろ?)
勇者(本当かな? ううん、信じられない)
勇者「あの、すみません。このヒクイドリって」
「はい、本物ですよー」
勇者「ほ、本物……」
236
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/05/05(木) 19:31:09 ID:wwoyvbmM
「あ、条約違反じゃないですよ?」
勇者「と、言いますと?」
「ここではヒクイドリの養殖を行っていて」
「毎年、何十羽も野生に返しています」
「条約上で取り決められていまして、こちらで育てて野生に返した数の一割を獲っていい事になっているんです」
勇者「へえ、そうだったんですか」
「それなんで、飽くまで一割を家畜として飼い続けているんですよ」
勇者「なるほど……では」
237
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/05/05(木) 19:33:34 ID:wwoyvbmM
ヒクイドリの親子丼 70G
スープと漬物がセット。値段の割りにかなり大きめの丼。
ヒクイドリの肉と卵だけのシンプルな親子丼。
スープは真っ赤なマグマ草と玉ねぎのピリ辛スープ。
勇者(ほほう。こう来たか)
勇者(しかし、随分と安いものだ。かといって肉や卵の量が少ない訳じゃない)
勇者(何とも太っ腹なものだ)パク
勇者(ふむふむ……こういう味か)モグモグ
勇者(美味しい。確かに美味しいが、何か物凄い感動する味という訳じゃないな)パク
238
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/05/05(木) 19:35:24 ID:wwoyvbmM
勇者「ふう……中々よかった」
勇者「急いで消耗品を補填して出発しないといけないな」
勇者「しかし、これで何か変なものに遭遇したら……」
勇者「ううん……いくつか保険をかけて置いたほうがいいかもしれないな」
勇者「ここの地方でよほど危険な魔物か……」
勇者「レッドグリズリー? フレイムアナコンダ? ヴォルケイノドラゴンもいたか」
勇者「マグマサラマンダーも超危険魔物だよな。しかし、どれもこれももっと上、というか」
勇者「火口付近に生息しているんだよなぁ。こんな中腹で生きていけるもんなのかな」
勇者「というか……ヴォルケイノドラゴンなんか現れたら、必然レベルで死ぬよなぁ」
239
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/05/05(木) 19:36:25 ID:JdAVUSe.
>>228
レベル46剣士のSSなら『みんなの暇潰し』ってSSまとめにあったはずだから見てみたらどうかな?
240
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/05/05(木) 19:37:43 ID:wwoyvbmM
夕暮れ
勇者「……ふう」ザッ
勇者「急いで来てみたけど、それらしい痕跡は何もなかったな」
勇者「まあ、半日で着ける範囲に居るわけがないな」
勇者「今日のところはここら辺で休んで、明朝早くに出発するか」ガツ
勇者「なんだ? 黒い石? 随分と細長い楕円形だな、珍しい」スッ
勇者「手が黒く……? これ、炭か?」
勇者「楕円の炭。人より一回り二周り小さい……」
勇者「! これは死体か!」ゾクッ
241
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/05/05(木) 19:39:08 ID:wwoyvbmM
勇者「しかし手足が伸びている訳でもない? 身を縮こまらせていた? なんだ、どういう事だ?」
勇者「戦って焼かれた訳じゃない? いや、そうか。ここまでじっくり焼く必要ないもんな」
勇者「じゃあ別に理由でか? 一体なんだ? もしかして炭にする事で何かしたかった?」
勇者「あ……フレイムアナコンダに食われたものは、炭になって排出されるって聞いたような……」
勇者「フ、フレイムアナコンダなのか?」ゾゾゾォ
勇者「こ、ここ、こんな場所に?!」
勇者「ま、不味い、野営なんてしている場合じゃないぞ」カラカラ
勇者「石が転がってきた? この上の方?」
勇者「ま、まさか既に上に……」ゾゾォ
242
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/05/05(木) 19:41:04 ID:wwoyvbmM
魔法使い「くおおお!」ガラガラズザザァ
勇者「うわっと!」バッ
魔法使い「う……」ボロボロ
勇者「大丈夫ですか?! 治癒魔法!」パァ
魔法使い「あ、あんた、魔法が、使えるのか……」
勇者「少しですがね」
魔法使い「逃げ、ろ……フレイム、アナコンダが……」ガラ
女勇者「くうう!」ズザザザ
僧侶「きゃああ」ゴロゴロゴロ
勇者(更に二人……他の人はいるのか……うん?)ヌゥ
フレイムアナコンダ「……」チロロ
勇者「っ!」ゾゾォッ
243
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/05/05(木) 19:43:06 ID:wwoyvbmM
女勇者「君は……? くそ、すまない。巻き込んでしまったみたいだね」
女勇者「あたし達の事はいいから逃げてくれ」ヨロ
勇者「他に人は?」
魔法使い「戦士が、いたよ」ヨロヨロ
勇者「過去形……食われたか……」
勇者(だとしたらそれはそれで不味い。フレイムアナコンダは、一度に大量に食す事はないが)
勇者(腐肉だって食べる悪食。食いきれない獲物は足を潰して、逃げられないようにして放置するという)
244
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/05/05(木) 19:44:37 ID:wwoyvbmM
勇者(しかも熱を感知する器官が発達している。今此処で逃げても追いかけてくるだろう)
勇者(転移魔法を使うにしても、行使するのに準備をする時間がかかる。この人達じゃ、時間稼ぎももう……)
勇者(退いてトラップを仕掛けてから転移魔法……ダメだ。とても時間を稼げそうにない)
勇者(しかも複数匹いないとも……いや、一ヶ月で四組。一匹でないと考えるべきだ)
勇者「逃げ切れないでしょうね。俺も戦います」
女勇者「犬死だよ」
勇者「逃げてもさほど変わりませんよ。ならばこそ、可能性がある方に賭けます」
245
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/05/05(木) 19:46:05 ID:wwoyvbmM
僧侶「う、うう……」
勇者(この人は殆ど魔力が残っていなさそうだ)
勇者(魔法使いの人ももう余裕がなさそうだし、きっついなぁ)
勇者「一先ず、治癒魔法、治癒魔法」パァァァ
女勇者「! 凄いな、治癒魔法が使えるのか?」
僧侶「うう、すみません……」
勇者「氷系の魔法は使えますか?」
魔法使い「氷石魔法が二発、それが限界だ」
勇者(出来れば体温を奪いたいが……それと自分が合わせてもろくな効果はないな)
246
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以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/05/05(木) 19:47:30 ID:wwoyvbmM
勇者「なるべく時間を稼いでもらっていいですか?」
魔法使い「ああ、分かったよ」
女勇者「勝算があるのか?」
勇者「逃げる算段なら、ですね」
勇者「あれは恐ろしい精度の熱感知能力を持っています。その代わり目などはほぼ見えていません」
勇者「そこを利用して逃げる隙を作ります」
勇者「ついてきて下さい。魔法使いの方もです」
魔法使い「あまり、素早く動けないぞ……」
勇者「織り込み済みの作戦です」
247
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以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/05/05(木) 19:49:00 ID:wwoyvbmM
フレイムアナコンダ「シャーーー!」バッ
魔法使い「氷石魔法!」ドガガガ
フレイムアナコンダ「シャアアァァ!」ズガガガ
フレイムアナコンダ「シィィィ」チロロロ
勇者「警戒した……今のうちに!」
女勇者「た、戦わなくていいのか?」
勇者「近づいても死ぬだけです。本来あれは、魔法兵の部隊で討伐する魔物ですよ」バッ
青い魔石「」カラコロ
僧侶「……氷魔法の魔石?」
勇者「急いで下さい」
248
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以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/05/05(木) 19:50:30 ID:wwoyvbmM
勇者「よっと」バラッ
赤い魔石「」バラララ
女勇者「ど、どんだけ魔石を持っているんだ」
勇者「小さく砕いたものですよ。今のところ、全部合わせても4000Gにはなりません」
僧侶「よ、よん……!」
魔法使い「ぐ、すまないな」
勇者「自分の命がかかってますからね」
フレイムアナコンダ「……」チロロロ
フレイムアナコンダ「……」ズルズル
249
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以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/05/05(木) 19:52:01 ID:wwoyvbmM
女勇者「また動き出したか……」
勇者「もう一発お願いします」
魔法使い「ああ、氷石魔法!」ドガガガ
フレイムアナコンダ「……」ヒョヒョイ
僧侶「よ、避けた……」
フレイムアナコンダ「シャーーー!」バッ
勇者「距離がありますからね……ですが」スィ
青い魔石「」カッ
噴水「」ッドオォォン
フレイムアナコンダ「シャアアア!?」
250
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以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/05/05(木) 19:53:34 ID:wwoyvbmM
女勇者「な……」
勇者「噴水魔法ですよ。当て辛いんでメジャーではないですが、かなり有力な魔法です」
魔法使い「驚いたな……初めて見たぞ」
僧侶「威力が地味なんですよね……」
勇者「しかし、フレイムアナコンダほどの知能があると、警戒してくれるんですよ」
フレイムアナコンダ「シイイイイ」チロロロ
勇者「さあ今です! 散り散りになってあの大きい岩まで移動!」バッ
女勇者「わ、分かった!」
赤い魔石「」ガラカラカラ
251
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以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/05/05(木) 19:56:10 ID:wwoyvbmM
大岩
僧侶「はあっはぁっ!」
魔法使い「そうか……大量の赤い魔石に複数のルート」
勇者「私一人での単独でしたら、もっと接近されて効果がありませんが、これだけ距離が取れれば」スッ
赤い魔石「」カッ
炎「」ボォォォン
炎の壁「」ゴオオォォ
吹き上げる炎「」シュゴオオオ
女勇者「しかし、この炎の地帯を越えられたら、すぐにこちらを見つけるのでは?」
勇者「ええ、なんでダメ押しでこうです。複合魔法・フランベ!」ゴォォ
火の海「」ゴアアァァァァ
252
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以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/05/05(木) 19:58:14 ID:wwoyvbmM
魔法使い「全て初級程度の魔法とは言え、複合魔法まで……」
魔法使い「随分と才能があるんだな」
勇者「というより勤勉の賜物ですかね。中級魔法は扱えません」
僧侶「……辺り一面が炎の海で凄いと思ったんですけど、火力低いんですね」
勇者「複合魔法はそれだけで強力とされる中、全然強力にならないため、このフランベを習得する人は殆どいません」
女勇者「しかし、あの魔物には」
勇者「ええ、追走を妨げる効果は絶大。どちらの方角に敵がいったのかも分からないまま」
勇者「道標の高温の地帯を彷徨う事になります。とは言え、運よくこちら側に出てくる可能性もありますが」
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