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5巡目のしりとりスレ

452名無しの厨二能力者:2016/07/08(金) 11:22:24 ID:mQBzT.So0
あの日……国と外とを別つ境界の檻は、その一部を失った
そして、決して少なくない犠牲の後、復興が始まる
誰もが日常という日溜まりに戻れると信じていたのだ

それが誤りであった事実、日溜まりの外にある暗がりの存在
当たり前の事実に気付くこともなく、人々は日々を往く
だからこそ、始まった終わりは今度こそ、檻の中を地獄に変える……

「眠れる姫の力は我が掌の上だ
 今や神々にも比肩するこの力を以て、今こそ世界を混沌へと導こう
 さあ、物語は始まる……笑うのは私だ、見ていろ神よ」

453名無しの厨二能力者:2016/07/11(月) 10:12:44 ID:9NjmrIag0
予言書の破壊・・・今回頼みたい依頼を簡潔に言えば、それだ
神によって創られたとされる秩序からの脱却、混沌…とは人聞きが悪い言い方だが
ただ、道標を外れて自由に歩きたいと考える者達もいるのだよ、そう、キミの様にね

たかが一冊の本を壊すだけの仕事、されど敵はキミが考えるより多く、そして強大だ
予言書を守る教会?それもあるだろう
秩序に成り立つ国家?勿論それも敵だ――が、しかし立ち塞がるのはもっと恐ろしいモノだ

神に創られた生きとし生けるもの全てが敵に回ると考えてもらおう
民草も、畜生も、虫けらも、私も、キミ自身すら――…ふふふ

それでは、どうか健闘を祈っているよ

454名無しの厨二能力者:2016/07/11(月) 14:52:32 ID:l8oh1k3A0
夜の静寂に浮かぶ、儚げな白き幻影
それは在りし日の想いに揺れる、少女の心
沼のような環に取り込まれた哀れな彼女を救うのは誰か……

さて、君の考えを聞かせてみたまえ
見えるだろう? あれは君の味方になる存在だ
答えさえ間違わなければ、君は勝利に近付くのだ
もっとも……

455名無しの厨二能力者:2016/07/12(火) 20:27:01 ID:aHZ8sVvE0
もう、どうか諦めさせてください
このまま深く暗い絶望へと沈むのが私の定め、それこそが”秩序”

小さく、儚く、たった一人で足掻くだけの貴方では、秩序に抗う希望たりえないのです
せめてどうか、貴方は流れに逆らい沈みゆく運命は選ばないで
大いなる流れに流され、秩序の一部としていれば…こんな絶望は味わわずに済むでしょう

さようなら、孤独な勇者・・・今の貴方では、秩序には勝てないから・・・

456名無しの厨二能力者:2016/07/13(水) 13:58:27 ID:iF3DOAes0
羅刹に身を落としてでも戦い抜くと決めた
秩序、運命、世界……そんな大義名分、本当はどうだっていい
俺はただ、俺の愛した女を救いたいだけだ

聞けよ「女神」――いや、「亡霊」!
あいつの身体を容れ物にして、勝手に絶望なんてするなよ!
アンタがそんなだと、あいつは報われないんだ
あいつは、アンタがただ世界に絶望して悲しみに沈むために身体を支えたわけじゃない

分からないか? ああ、アンタら高位の概念様には人間の感情なんて到底理解し得ないだろうな!?
だから俺が教えてやる。一緒に来い
俺が、アンタを苦しめている全てを斬り伏せる剣になってやる
「亡霊」、俺の手を取れ

457名無しの厨二能力者:2016/07/13(水) 13:59:37 ID:iF3DOAes0
>>456
/支えた→捧げた

458名無しの厨二能力者:2016/07/27(水) 01:23:43 ID:Vp9G1h0c0
「『レイヴン2』――――ターゲット確認。『クイーン』との接触を確認」

『……これ以上の外的因子が彼女へ接触するのは好ましくない。速やかに排除せよ、レイヴン2』

「へいへい、了解。さーっ、てと――――」

「やあやあこんばんは勇者様、流石に言うことカッコいいねぇ優男らしいや」
「やぁでもさ、若気の至りで義憤に燃えて誰かを助けようとするもんじゃないな」
「率直に言おうか。――彼女は亡霊だ。世界の綻びだ。いていい存在じゃないんだよ」
「彼女の存在は、君の身体ひとつで贖えるほど軽い罪ではないぞ」

「この世界に君たちは不要なんだ。消えろ、イレギュラー」

459名無しの厨二能力者:2016/07/27(水) 02:50:05 ID:7qonAlxA0
ラブをなくしてライブなし、少年少女の冒険に、横槍入れるワタリガラス
ほころびほろぼしほうびをねだる、貴方を邪魔するワタシモコロス?

やあやあこんばんは刺客様!流石に良いタイミングで出てくるねぇ、仕事デキるぅ〜
でもでも、上司の指令で職務に燃えて誰かを邪魔しようとするもんじゃないよね?
単直に言うよ、キミ達が邪魔なのさ。世界の綻び、大いに結構じゃない?
彼等の決意は、キミ達の腐りきった規則で縛って良いものじゃないと思うなぁ・・・

なによりこっちに付いた方が面白そうじゃない?相手になるよ、エージェント

460名無しの厨二能力者:2016/07/28(木) 12:13:02 ID:XOAv4OEo0
突然に下ろされる幕
偶然に居合わせた少年少女
落とされる昭明
訪れる静寂

数秒の後、上がった幕の中にスポットライト
浮かび上がるは仮面の男……口元は小さく歪んでいる

発せられる声
響き渡る銃声
悲鳴の交響曲

涌き出す暗い影
物語とは、同時進行で刻まれるもの……

461名無しの厨二能力者:2016/08/24(水) 19:02:37 ID:nvn0X5SY0
暖簾に腕押し、糠に釘。矮小なるものどもよ、その行為に何の意味があることか?
お前たちなど大海原に落ちた一滴の濁りに過ぎない。
波に呑まれ、消えゆくことが望みなら……私が叶えてくれる。
この身は嵐、大海の映し身にして”裁定”の執行者なれば!

462名無しの厨二能力者:2016/08/27(土) 21:49:03 ID:.we7pFsw0
罰を与えようとするのは結構
しかし残念ながらどんなに揉み消そうとしても一滴の濁りが消えることはない
濁り、すなわち毒は何時だってあらゆる者に侵食し、最期には皆等しく滅ぼしてきた
ヒュドラを見事打ち倒した英雄が、ヒュドラの毒によって自死を選ばされたように

463名無しの厨二能力者:2016/09/17(土) 08:02:27 ID:YALs4/B20
逃げてもいいんだよ
誰だって痛いのは嫌だろう?
死ぬだなんて以ての外
……だから、キミはずっとここにいればいいのに

464名無しの厨二能力者:2016/09/17(土) 11:34:09 ID:dQNIwc4c0
逃げたかったさ、ずっと昔からそう思っていた
だけど仕方ない、もしここで俺が逃げれば不毛な苦痛の押し付け合いがまた始まるだけだ
誰も立ち向かおうとしないなら、俺がやるしかないだろう

465名無しの厨二能力者:2016/09/24(土) 02:39:15 ID:x/ujZ4.60
………………歌が聴こえたんだ

……そうだ、彼女は歌い続けたんだ。馬鹿みたいだろう?
それで何かが変わるなんてあり得ないのに
定められた運命からは、決して逃れようがない筈なのに

その歌は戦場に響いた。当然、僕にも届いたさ
けれども、それは何を齎した?そう、何も齎さなかったさ!!
彼女の命を燃やした歌を!!奴等は雑音と笑い捨てた!!

ああ、確かにそうかも知れない。たかが子供一人の力で大局を覆すなんて夢想が過ぎる我儘だ
それでも、それでも……彼女は、信じたんだ。その歌に、総てをの願いを込めたんだ。


────その想いを、その祈りを

466名無しの厨二能力者:2016/09/24(土) 14:11:23 ID:PcUZV9l20
ヲデフ・フワンヲールは言った
「祈りはいつも届かぬものだ」と

切ない調べ、この旋律とてまた然り
運命という予定調和の物語……逆転などありえぬ話よ

467名無しの厨二能力者:2016/09/29(木) 02:25:05 ID:O6bYiAV20
夜は明ける…我らが何を成そうとその事実は変わらない
どんなに闇が深くても、どんなに雲が多くとも、どんなに時間がかかろうとも
日は昇り…我らを照らす
同じだ
我らは今宵悪を為す
それは我らがどんなことをしてもいつの日か暴かれる時が来るのだろう
お世辞にも決して許されるものではない
正義という名の日は昇り、我らは照らされるのだろう
『あの日』…たった一人で旋律に乗せた祝詞を納めた巫女が犠牲となり女神と化した姫君を封じた
だがそれは正しい事だったのだろうか
我らは問おう
光差す正義はどこにあったのかと、先の闘いに罪深き悪はあったのかと
我らはその答えを知るべく悪を為す
さぁ―――答えを教えてくれ"女神"


あの巫女を殺した我らは正義だったのだろう?

468名無しの厨二能力者:2016/09/29(木) 06:02:46 ID:e8hXD..20
五月蝿い、五月蝿い、あぁ、五月蝿い
喚くな、吐かすな、罵るな
大義も、忠義も、虫酸が走る

そうやって、何時までも酔い痴れていろ
高尚な正義も、下賤な悪も、敬遠な子羊にとっては美酒に過ぎないのだろう

唄っていろ、躍っていろ
そうして己が踏み躙った少女の祝詞を、嗤い続けているがいい

我は復讐者。答えを欲するというのなら、我が幾らでもくれてやろう
此の剣こそが我が回答、かの巫女に誓いし聖剣にして、かの女神を屠りし魔剣

そうだ、赦しなど在るものか、正義など在るものか
貴様等も、そして女神さえも───我が憤怒の前に置いては塵芥に等しいと知れ

469名無しの厨二能力者:2016/10/02(日) 21:58:26 ID:auLS4OxM0
零に等しい
お前は怒り狂っているように見えてその実はこれっぽっちも怒りを覚えていない
ただ喚き、叫び、俺は猛り狂っているという偽りの仮面を他人、そして自らに見せつけているだけ

少女がどうとか、女神がどうとか、もうそんな些細な切っ掛けも、理性もいらない
どうなっても良い、全て壊してしまっても良いと、手当たり次第に全てを焼き切る焔となる
その瞬間から物語が始まり、ただ終わる

なぁ、腐りかけの世界がただ滅びて散る瞬間を見せてくれよ

470名無しの厨二能力者:2016/10/17(月) 19:53:39 ID:fYA5JhJs0
余計なことしちゃってさぁ
腐りかけの世界が滅びるその時が見たいだって?
何を馬鹿なことを言っているんだい
とっくの昔にこの世界はどうしようもないくらいに腐りきっているし…なにより取り返しのつかない程に滅びていている

けれど安心していいよ

救済は行われたんだ

ここでは君の全てがうまくいくんだよ
ふふっ、何を驚いているんだい?
女神を目覚めるって事はこういうことなのさ
笑っちゃうね
凡人が女神を打ち倒せるその剣まで亡くちゃって
この女神が与える偽りの楽しい幸せな世界で朽ちていくといいさ

471名無しの厨二能力者:2016/10/24(月) 00:05:29 ID:SQSCKzDE0
さあ、舞台は整った
後は君次第さ、虚栄の安寧を傍受するか、それとも否定するか

……ああ、聞くまでもなかったね、そうだろう、君は何時だってそうだった
剣は喪ってなんかいない。その揺るがぬ意志こそが、神をも殺す刃足り得るのだから

世界を変えるものは正義でもない、大義でもない
それはエゴに他ならない。どこまでも傲慢で、けれどもどこまでも純粋な、君だけの願い
だからこそ、きっと届く。世界を壊して、そして再び蘇らせる

さあ、最後の決戦といこうじゃないか
僕は再び祝詞を届けよう。それが巫女の祷りを受け継いだ僕の役目ならば
だから、君は前に進め。命を賭して、全てが尽きるまで、そしてその刃を、今度こそあの女神に突き立ててやれ───!!

472名無しの厨二能力者:2016/11/20(日) 21:28:19 ID:jOqC6j0I0
霊力受け継ぐ群雄割拠、忌々しくも巫女を讃えて
女神に歯向かう有象無象、おこがましくもまだ足掻く

人の身ごときの祝詞にすがり、聖戦真似て鉛を振るう
自分勝手な祈りを乗せて、聖歌を真似た戯言ほざく

刮目せよ、我こそは女神の使途にして断罪の執行人
清聴せよ、これなるは天使の詩であり救済の鎮魂歌

身の程知らずの人の子よ、それでも女神は許します
無謀な戦に挑む者、希望を抱いて眠りなさい

傷つき迷える子羊よ、それでも進む勇者たちよ
せめて女神の優しさに抱かれ、さぁ安らかに―――お逝きなさい

473名無しの厨二能力者:2016/11/21(月) 03:10:20 ID:Tvu/MQNY0
嫌って言わせてもらいますわ
この『羊のジョージ』、子羊はとうの昔に卒業しとるさかいな

それにこの命、我が仇敵『神黒のウッルフ』を打ち倒すまでは捨てるわけにはあかん
そして何よりも、や……あんたは彼の女神の声を聞いてなんてない、そうやろう……?

紛い物に殺られる謂われはないで……なあ、我が友の……【亡骸】

474名無しの厨二能力者:2016/11/23(水) 05:13:15 ID:zInehORo0
雷光招来、鮮烈なる嵐となりて
我が魂、我が一刀、即ち女神の尖兵屠りし牙とならん

亡骸はとうに風化した。その両腕が抱き締めたものも、また
されど、遺志は受け継がれん。故に我々はこの地に立つ

落日を告げる角笛は戦場に鳴り響いた
願わくば、我が意志もまた、未来を紡ぐ一片とならんことを


────“堕天の刻雷”の威光、その身に刻むがいい

475名無しの厨二能力者:2016/11/26(土) 09:31:20 ID:8yLXylSM0
いやはや皆さんどーもどーも、あぁどうぞお構いなく?席を立たずにそのまま作業を続けてください
それにしても驚きましたねぇ、再三の注意警告を無視して未だにこんなところでコソコソ無駄な事を続けていたとは
感激するほどに誇り高き研究者様方であらせられる

どうぞ、お構いなく と、申し上げましたよ
蔵書も著書もそのままに、そしてどうぞ席をお立ちにならないように、無駄な抵抗をなさらないように
…おやおやこれはなんですかな?ははぁ、戦史ですか。なるほど未だに"巫女神伝説"の研究をなさっておいでとは…

聞こえませんでしたか?全員その場を動くな、埃まみれのクズ共め
禁じられた歴史の研究は死刑。ご存知の通りです。
さぁ皆さん、このゴミ共を連行し、ラクガキは全て焼却処分してください

・・・学者ふぜいが揃いも揃って、下らん過去を掘り起こしたところで今更なんになる
最早、我等"議会"こそ真実、我等こそ歴史、我等こそ正義、我等こそ英雄、我等こそ神
いい加減、オトギバナシにはご退場願いましょう

476名無しの厨二能力者:2016/11/26(土) 11:45:57 ID:u2V3Sz560
美しい『史実』を求めても、濁りゆく『現実』は変えられない
輝かしい『神話』を夢見ても、淀んだ『現在』は変えられない
今やすべては陰に消え、より濃い闇がやがて皆を呑むのだろう……

そう思っていたある日、私は曾祖父の遺した手記を偶然にも手にする……
開いた頁は爛々と輝き、思わず目を閉じた次の瞬間、私はそこに居た
【在りし日の幻想たる戦場】の只中で、私は『光』に出逢うのだった

477名無しの厨二能力者:2016/11/28(月) 05:03:21 ID:S0DaThbg0
……たった一つだけの純粋な願い、それが総ての始まりだった

それは喪われた過去、葬られた真実
決して触れてはならない、禁忌の匣

しかし、彼女は願った

あの時代を生きた彼等が紡いだ“祈り”を、途絶えさせてはならないと
例え世界の総てを、【黄昏の議会】を敵に回すことになったとしても


……その切なる願いに応えるのは、“男前”なら当然のことだろ?
なあ……“巫女の再臨”、お前は俺の『光』だ。だからその輝きだけは、絶対に喪うな

478名無しの厨二能力者:2016/11/28(月) 09:16:23 ID:hUBpl9y20
那由多を超えた亡骸の上、そこで全ては終わったはずだった

「それでも受け継がれてしまった現代、滅ぼせぬ伝説
 必ずや握りつぶさねばならぬ、忌まわしき光」

『なれど、願いは彼女を呼び覚ますだろう』

かの時代に討ち漏らした奴等が遺した"祈り"を、途絶えさせねばならぬ
例え草の根を分けても【巫女の再臨】だけは殺さねばならん

「…その確固たる使命を果たすことは、世界の義務である」
『さよう…"黄昏の議会"は既にこの世の神、なれば我等の決定は絶対である』

479名無しの厨二能力者:2016/12/15(木) 12:14:03 ID:ZhqJzx9A0
《瑠璃色の真実》を暴いてはならない
『黄昏』が消えたその後に、妙たる闇があることを
怪物が身を潜めるのは、いつも黒の中であることを
知らないからこそ、暴いてはならない

480名無しの厨二能力者:2016/12/16(金) 22:08:00 ID:95EyM9G60
『今まで黙っていたことを申し訳なく思う
 私は君の師としても、保護者としても、酷く無責任な形で別れなければならなかった事が只々残念でならない
 もう知っているかもしれないが、この手紙を君が読んでいる頃には私は既に殺されているだろう
 私の、私達の敵はあまりにも強大過ぎた…それは分かっていた事だから、私の命に悔いは無い。

 悔いがあるとすれば、君を育て導き鍛えてきた年月の中で、遂に君へ打ち明ける事が出来なかった使命が、私にはある
 そして最期に我儘な願いを君に託す私を、どうか許してほしい。
 同封の《瑠璃の欠片》と呼ばれる物を、私の仲間に届けて欲しいのだ、そして願わくば君が彼等と共に歩んで欲しい
 全ては欠片が導いてくれる、しかし前述の通り様々な障害があると思う、決して警戒を怠らない様に
 しかし恐れず、自分が正しいと思う方向を向いて進みなさい。きっと真実はその先にあるのだから

 最期までこんな勝手で偉そうな指示を出す資格は、きっと私には無いのだろうが
 それでも私は、こんな私でも最期に君の親代わりが出来た事を誇りに思って逝きたい
 私の自己満足だが、君ならきっと私の意志を継いでくれると信じている。
 だから君と過ごした今までと、君が歩むこれからにお礼を言わせてほしい。
                                 ありがとう、さようなら』

481名無しの厨二能力者:2016/12/17(土) 23:40:40 ID:7YJXx/K.0
ラピスラズリの伝説

482名無しの厨二能力者:2016/12/18(日) 12:39:59 ID:eB1JJYCY0
爪を削がれた獅子の王、沈められた紫紺の牢獄
伝説が物語る過去に、人はただ思いを馳せる
それが危険な行為と知りもせず、夜は更け
やがて朝日が訪れて、眠りは永遠を得る
今日も少女がまたひとり、落ちてゆく

483名無しの厨二能力者:2016/12/18(日) 14:27:35 ID:KW2BeUk.0
苦しいか!?あぁ!?どうだ…答えてみろ!
そうだろうなぁ!苦しいだろうなぁ!
でもよ…俺たちが受けた苦しみはこんなもんじゃねぇぞ…!
知ってっか…?このお前が持ってきたこの《瑠璃の欠片》が同胞達にどれほどの苦痛を!暴力を!殺戮を!与えていたかを!!
俺たちが…俺たちが何をしたってんだよ…!

……もういい、お前をどうこうしたところで同胞は帰ってきちゃくれねぇんだ
……お望みの品はこいつだろう?…ほら
はは…こんな《山吹の欠片》なんかの為に…狂ってんぜ…

484名無しの厨二能力者:2016/12/18(日) 22:30:15 ID:4nEppfgI0
ぜ、ぜ是非、ボクの娘を連れて行って欲しい
あの子は御覧の通り人間離れした可愛らしさだけれど、ざ、ざざ残念ながら本当に人間ではないんだ
《紅緋の欠片》を元にボクが創り出した、さささ最高傑作・・さ、さ、最愛の娘なのだ

ボカァこんなだから、娘には満足に社会見学もささせられなかったけれど、あの子はチミを友達だと言っていたよ
ふひっふひひひ・・・パパは嬉しいなァ、あの子に友達が出来たか
でもあの子もただのお荷物ではないよ。ほらあれを御覧、あの壁の大穴・・・記念にそのままにしてあるんだ
あの子が5歳の誕生日だったなぁ、お祝いに初めてケーキを食べさせたら『もっと欲しい』と駄々をこねてね
しゅ、す素晴らしいだろう?並の兵器では太刀打ち出来ない程の力を、あの子には与えているのだ
なのに"黄昏"の愚かな連中ときたら!!やれ『危険分子』だの『欠片がどうの』だのと、どうせマイエンジェルが可愛すぎるから狙っているに違いない!!
そそそうはいくか!!!愛しい愛しいわが娘、ボカァこのラボに留まって奴等を迎え撃とう、だからチミは裏口からあの子を連れて先に行っておくれ

勿論、ボクも後から行くさ・・・ほらこれを見てくれ、あの子が7歳の時に折り紙で作ってくれた勲章さ
『いつもお勉強で忙しいパパが100倍元気になるように』と言ってね、ふひひひひ…ボカァただでさえ、じっ常人の100倍は優れた魔工学者だと自負してるが
そそれがささらに100倍だよ?連中が何百人、何千人来ようとも、ふひっ桁が足りないねぇ
だから今のうちに行くんだ、大丈夫…すぐにボクもそちらへ向かうさ

485名無しの厨二能力者:2016/12/19(月) 09:17:16 ID:49fywnus0
さよならはいらない
いつか、彼方の世界にて再び出逢うのだから

欠片を紡ごう、想いを紡ごう
幾億年を経て受け継がれし祝福、数多の願いが重なる詩篇

命は喪われ、されど遺志は確かに、ここに在る


────ありがとう、誰よりも愛しい父

貴方の愛が、私を人にしてくれた
貴方の熱が、私に心を与えてくれた

さあ、行きましょう
欠片集めの物語、その果てになにが在ろうとも、私は全てを受け容れる
例え、其れが破滅だとしても、この胸に宿る想いは決して途絶えない

486名無しの厨二能力者:2016/12/19(月) 09:34:37 ID:WVf0O5aA0
幾許もの刻が過ぎ、欠片が終ぞ揃えられようと
――其処に有るは唯の終末なんですよ

古来より継がれてきた我等〈観測者〉としての立場からして…貴方の旅は赦されるものではありません
我等は『進んではいけない』…『進展を許されてはいない』…
我等は同じ日を繰り返さなければならないのですよ
黄昏の連中にその欠片が渡るのは我等も良しとはしてはいません
ただ貴方が進もうとしている道も彼等とは路が違えど根本は同じ所にあるのです
故に我等は貴方も良しとしない
今ならば我等と貴方は友好的な関係になれる…そうでしょう?

さぁ――此方へ

おっと…"それ"は壊してください
人工的な人形など進展の証そのものです


487名無しの厨二能力者:2016/12/19(月) 09:37:31 ID:WVf0O5aA0
聖なる欠片をそのようなモノに変えるなど…あってはならない
さぁその汚らしい人形を壊すだけで我等は敵対せずに済むのです
時間が必要ならば与えます、自分でできないならば私がやりましょう

488名無しの厨二能力者:2016/12/28(水) 18:02:05 ID:5O5sTbPg0
五月蝿い、黙れ
〈観測者〉だと?笑わせるな憶病者が
貴様等は只の憶病者だ。終末の可能性に脅え、そして屈した存在に過ぎん

機械的に繰り返すだけの日々等、人の在り方に非ず
この少女を人形と呼んだな?ああ確かに其奴は人形と呼べるかも知れないな
ある男の妄執が創り出した人の業。さぞかし醜悪で忌々しい存在であることに違いない

───だが!!否!!
その女は自らの意志で選択した!!例え破滅への旅路であろうとも、必ずや踏破してみせようと!!
その愚かしい意志こそが人の証!!停滞ではなく未来を望む、気高き魂に他ならぬ!!

問おう、人形は何方だ?未来への渇望を恐れ、与えられし役目を演じるがままのマリオネットよ
停滞を望むなら、俺が与えてやろう。死という終幕を以って、永遠の安寧をな
さあ、覚悟を終えた者から前に出ろ。我が仲間を人形と侮蔑した罪───尽く裁こうではないか

489名無しの厨二能力者:2017/01/17(火) 23:37:21 ID:bPAPaS3c0
かァったりィなァ……あぁァん?
おヤァ?おやおやおやァ!?そぉこにいるのは〈観測者〉の皆様じゃあァりませんか!?
ははッ!考える事はどいつもこいつも一緒だなァ?ええェッ!?
ウチのボスの読み通ォりィッて訳だなァ!
ンァ?そこの坊主なんか言ィったかァ?…ひャはッ!そォだよそォでスぅ!
俺達が"アノ"ォ!"黄昏"でェェェェェッす!!
目当ては勿論ッ!…テメェの側にいるそのガラクタァ!
どんな形をしてよォが欠片を持ォち帰るのが俺の仕事よッ!
なァんだなんだガラクタァ?うるせェよ…なァにィ…?アノデブ?
はァ?オマエ脳内花畑ですかァ?あァッ!!そォだったァ!ソイツはスカスカの空っぽだったなァ!
なァにが最高傑作!頭がいィ豚かと思ォってたがただの豚だァったとはなァ!
だァったらあの殺し方は失敗だァったかなァ!肉を喰わせた駄犬共が頭カラァッポになァっちまう!
おォ?なんつゥ顔してんだよォ?もォっかいはァっきり言ィってやるよォ…

あの豚は犬の餌にしてやァった

ヒャハハハハハァ!!頭カラァッポのガラクタでも涙ァってのは流せるんだなァ!
おォっとォ?〈観測者〉の皆さァん?今動くと危ないと思うけどなァ?
あららァ?言わんこォっちゃねェなァ?忠告ゥってのは聴いておくもんだぜェ?ひひッ!
オマエラ!ここに来た時点で!揃ォって!ゲェェムオォォォバァァァなァんだよォォォォ!

490名無しの厨二能力者:2017/01/20(金) 10:48:51 ID:DRwxj.QM0
可笑しな抑揚、愚かな舞踊。黄昏名乗るは誰ぞ彼?
ブタが夢見るイビツな情熱、うつつがしらすイケない序列
浪漫を望んで停滞好み輪廻を紡ぐが観測者、我慢も出来ずに進展目指し螺旋を綴るも観測者
"黄昏"よ為政者よ、誰とも知らぬ人の子よ。観測者として貴方に問おう、閑散とした世界に問おう

終わりが無いまま終わらせられれば、音沙汰無くても想い出になろう?
続きを綴れば繋がり途絶えて、連なる月日もつまらなかろう?

それでも未だに抗うならば、去れど跡継ぎ争うならば
黄昏染める《紅緋》を越えて、夕闇を塗る≪瑠璃色≫へ
相手になるよ、さぁおいで?

・・・以上、前口上・・・え、長い?まぁそう言いなさんなって!寿命がそれだけ延びたと思えば
特上でしょう?往生しなよっ!!

491名無しの厨二能力者:2017/01/22(日) 19:09:02 ID:2hauUtSs0
詰らぬ前口上なり。現し世の“らっぷ”とは其の事か
だが――悪しき物には、非ずや
こうして拙が喚ばれたのは其の方の魂と、我が魂、《翡翠の欠片》の呼応の結び故
然らば拙は百歳千歳より続く常世の盟約に因って、汝等に与し、護る者と相成った
偖、《観測者》、其れに《黄昏》と称する者等よ
拙等《欠片》には果す可き命が在る。邪魔せんと欲さば、拙が穢土の淵から弾くより他は無し
……退け。其の首、殺がれたいか

――親の仇、なのだろう
何、拙は人に非ず。其の御心を解す所以は無い
故に、拙に命を下せ。此の力、悠久の時を駆けども未だ衰う試し無し――ッ!

492名無しの厨二能力者:2017/06/30(金) 04:23:43 ID:QwJa.4a60
ッッ……頭が痛む…
ここは一体何処なんだ?俺はどうしてこんな所に…
誰…だ…?お前は…俺を知っているだと…?
欠片?使命?なんだよそれ…お、俺は…何も知らない…分からない…
どっか行け…ッ!……お前はなんだか…すごく嫌な感じがする
なんだよ俺に構うなよ!痛いんだ…頭が…熱い…!
やめろ…ッ!こっちに来るな…ッ!!
何も知らないんだッ!分からないんだッ!
あ…ああああああッッ……あ、熱い…カラダが…なんだよこれ…
な、何笑ってんだよ…わけわからないことばっか抜かしやがって…ッ!
だ、誰か助けてくれよ…こんな訳わからないまま死ぬなんて嫌なんだ!

493名無しの厨二能力者:2018/01/24(水) 07:56:35 ID:X9s7pwSg0
談笑は過去へ……
仄かな蒼白に染まる街から、温もりの色がまたひとつ消えた

あの頃の幻想……この街の現実……
少女が願った安寧に、不穏な影が近付いていることを誰が知る

494名無しの厨二能力者:2018/03/19(月) 21:03:00 ID:ejjbiSAU0
瑠璃色……そうだ。そうだった。
あの人の瞳は夜明け前の大空を注いだような、綺麗な瑠璃色だった。
穏やかな日常に、当たり前の幸福に引き上げたかった。
その為なら、命も。魂も、投げ出せる程焦がれた相手だった。
だった筈なのに。
齧られて小さくなった思考では瞳の色を思い出すのが精一杯。

嗚呼。何故、自分は自分で在り続けられなかったのだろうーー

495名無しの厨二能力者:2018/03/31(土) 07:21:03 ID:WBw8usA20
嘘のように綺麗な星空が、ふと見上げれば広がっていた
思えばあの日もこんな夜空が僕と君を見下ろしていた気がして……
不意に頬を伝う生暖かい感触に、意識を目の前の景色へと引き戻される

そう、僕は僕から私になって、しかし今も僕を演じ続けているのだ
記憶が混じれば誰でもなくなってしまう……それは曖昧ゆえに恐ろしい

496名無しの厨二能力者:2018/04/20(金) 02:21:49 ID:iUx9ToJM0
今でも歌えるあの唄を、頭の中で誰かが謳う
今ではなかったいつの日か、君と歩いた私の詩

瑠璃の夜明け、山吹の朝
紅緋の夕暮れ、瑠璃の星空

私の中で君が歌う、それに合わせて私も歌う
勝手に流れる水滴に、きっと意味はあるのだろう

だから帰ろう、私がまだ歌えるうちに
もう一度歌おう、この涙が乾く前に

君が歌うなら、きっとこの続きも歌えるよ

497名無しの厨二能力者:2018/04/22(日) 21:54:02 ID:IODjNIJE0
万の言葉が天へ舞い飛び、空は感情で埋め尽くされた
空にて揺蕩う言葉と感情はぽつりぽつりとその欠片を地上へと零していった
欠片は生物へ恩恵をもたらしていく
その結果、いつしか言葉と感情は生物たちのものになっていた
あらゆる言葉、あらゆる感情、あらゆる欠片が地上のものとなった
地は生で満たされ、空には空虚が広がっていた
あれだけの言葉が感情が一つとしてなくなった
それを憂いてある時生物たちは言葉と感情で一陣の風を紡ぐ
一陣の風は言葉を乗せ、感情を乗せ、音となっていった
天へと音は舞い飛び、そして満たされた
幾千幾億の夜が過ぎた後、空には穴はもうなかった
空に浮かぶは数え切れないほどの"音"

また、再び、欠片が落ち、そして――

498名無しの厨二能力者:2018/04/25(水) 21:08:33 ID:LlVn.bAc0
天使を讃えた悪魔の唄は、はたしてどのような結末を迎えたのか

さて、今こそ君に問おう……君の瞳に満ちる群青は、いつからそこにある?
朝より来たる天使はやがて夜へと移ろい、悪魔へと姿を変えるという
なればこそ、その色が……その輝きが持つ意味が大事になるのだ
明けゆく空か、暮れゆく空か、さあ君はどちら側かね?

改めて問おう、君の瞳に満ちる群青は天使か……悪魔か、とね

499名無しの厨二能力者:2018/04/26(木) 02:20:09 ID:CPaPKMPE0
音色の欠片を再び虚無へとはめ込み、失われた絵画をもう一度ここに築いてみせよう
その絵画が皆を繋ぐ地図となり、眠りし者の魂の道標となるならば、私は何度でも音色を紡ごう

例えこの身に孕んだものが天使の翼ではなく異形の翼であろうと、私は白日の光を求めて飛ぶことが出来るのだから

問いに答えよう、私の瞳に宿るのは天使でも悪魔でもない
薄明の情景に心を奪われた、一匹の渡り鳥だ

500名無しの厨二能力者:2018/04/28(土) 00:21:05 ID:vOTzWmR60
打楽器…敢えて分類するならば、最初の神具はそういう物だった
何に祈ったか、だって?失礼ながらそれは愚問であると言わざるをえない
…これは一度終わったお話、せっかく読み解くならばもっと原点に返るべきだ
そう、天使も悪魔も存在しない、もっともっと太古の昔

人は天と地の間に存在し、声は感情そのもので
感情は万物に存在し、風は神であり悪魔であった

ゆえに人は万物を畏れ敬い、そして声と感情を祈りへ昇華させた
声は歌になり、感情は音になり、人は神や悪魔と出会ってしまった

諸君等が今、欠片を”音”だと解釈するのであれば
そしてもう一度、原初からの観測を望むのであれば

楽器…それこそが、人が世界の欠片を操ってしまった、最初の過ちだったのかもしれない

501名無しの厨二能力者:2018/04/29(日) 16:42:34 ID:2R/WR00k0
いいかい?
決してこの扉を開けてはいけないよ
この扉の先を見てしまえば君は絶対に行きたくなってしまうからね
けれども私達はそこへは行ってはいけない
いや…どんなことをしても辿り着けないの間違いかな?
何せこの扉の名は――「限界」
誰しもその身に宿しているものではあるけれど、誰もがこの扉に挫折し破滅していった
ここにある扉はそんな人類たちのココロが産み出したもの

故にこの扉は
   私の限界であり
      君の限界であり
         人類の限界であり
            世界の限界でもある

どんな者であろうとこの扉の前では項垂れることしか叶わなかった
けれど…もし、君がこの扉を開けたいというのであれば
欠片を集めなさい
欠片とはつまり私達の側にあって最も遠いものだ
今は何もわからないだろう、でもそれでいいんだよ
君の中の扉もここにある扉も本質は同じ
"風"の向きが変わればきっと…
いつか…きっと…

502名無しの厨二能力者:2018/05/01(火) 05:35:05 ID:JOph.fXU0
突然だが問題だ、見ず知らずのお嬢さん
まあ聞いていきたまえよ、損はさせない……そこに座るといい

さて先日のことだが、我々は【5番目の壁】を乗り越えた
故に物語は《欠片》から《窓枠》へと徐々に移ろうだろう

そこで……最初に話していた問題だ
私は誰だと思う? さあ答えてくれ

503名無しの厨二能力者:2018/05/12(土) 11:49:39 ID:g0QAxWUU0
歴史は繰り返す、廻り続ける
転生というものがあるのならば、人の世がこの宇宙が膨張しているばかりなのは明白だ
例えばここに"廻る魂"が存在しているのであれば
優に世界の臨界点は超えている
故に、人は廻らず、命は廻らず、私は廻らない
だからこそ騙ろう
であるならばと嘲笑おう

統べて私なのだと

永く遠く在り経て来た可能性なのだと
高く嗤うのも咽び啼くのも深く愛でるのも軽く殺すのも一切無関心なのも
総じて私なのだ
既に答えたが応えよう
お前は私であり私はお前だ

――そう
――これは一つの魂が廻る物語

504名無しの厨二能力者:2018/06/16(土) 08:05:55 ID:H7sJdTz60
【林檎の姫君】
可憐な少女……出会ってしまった彼……夜半の密室……ふたりきりのひととき……

誘惑は後悔を生み、そして後悔は更なる選択を強いるだろう
ランプに灯る炎に揺れる、重なりあったふたつの影……甘き夢
こうして、始まりよりも前……元凶とも呼ぶべき夜は静かに熱く過ぎ去った

姫君は禁断の果実になることで自らを満たし、やがて眠りの世界へ
残されたのは彼と、そしてその腕の中で無邪気に笑う……

505名無しの厨二能力者:2018/07/10(火) 22:32:11 ID:pb/Qdlhw0
うっかりと 蛇が話した 悲劇かな
呪われた子の 最初の秘密

ある夜の 慰みに似た いたずらな
ずるい女と わるい男と

愛も無く けものが如く 交わりて
ついでに様に 孕み産み棄て

母も亡く 父も逃げ去り ただ独り
陽にも月にも その手届かず

うそつきな 蛇が語った 喜劇かな
子に遺された 呪いの秘密

506名無しの厨二能力者:2018/07/12(木) 21:15:27 ID:3wv9waqU0
月影に揺らぐ輪郭はやがて落ち着きを取り戻し、元の可憐な少女の姿へ
しかし悲しきその運命……あの夜の過ちが残した、深い業に囚われた子供

「愛はたしかに注がれた……けれどそれは許されざる罪に他ならなかった」

ああ、森に眠る魔女と呼ばれた女よ
あなたは何故、彼を選んだのだろう

507名無しの厨二能力者:2018/11/12(月) 01:50:51 ID:1SCr4KOU0
「――…… ウェイポイントA2に到達。繰り返す。ヤタガラス09、こちらルプス1、ウェイポイントA2に到達」
「ヤタガラス09了解。ジェミニ1以下、狙撃支援を開始する。気取られるな。"パッケージ"は無傷かつ秘密裏に回収しろ」
「了解。 ―――― 3時方向。哨戒の多脚戦車だ」「どうする?」「EMPとスモーク、のち関節部を14.5mmAPFSDSで狙撃。無力化する」
「ジェミニ1ラジャー。タイミングを合わせろ。3カウントだ。Three, Two, One ーーーー 」

508名無しの厨二能力者:2019/01/18(金) 18:07:37 ID:UmjBnI4.0
ン〜今のは危なかった
が、しかし……しかしだ
我が能力『月の爆撃機』を前にしては少しばかり足りなかったな〜ハハハ

509名無しの厨二能力者:2019/02/09(土) 17:39:09 ID:oMG4o8Wg0
破壊し尽くしてやる!!何もかも!この世界も、故郷も、友を気取るお前すらも!!
絶対に許しはしない!俺は、俺を憎んだこの世界の全てに、破滅という爪痕を刻み付けてやる!!
全て全て全て全て!こんな!こんな世界さえなければ!俺は──!!

510名無しの厨二能力者:2019/03/03(日) 19:22:12 ID:xBDzSOMk0
ははは……俺は、なんだ?
憎まれ、疎まれ、哀れまれることはなかったと?
違う、違うなお前は……お前自身の存在を理解できていない
世界に光があるとき、また闇もあるべきだ
そしてこの場合の光とは彼等、闇はそう……我等に他ならない
なぜだ、なぜ自分自身の存在に疑問を抱いた、この……

511名無しの厨二能力者:2019/03/26(火) 16:14:34 ID:pnQUOnnI0
「濃紺の導師」として知られた、老魔術師イーガンの遺物
浄衣に織り込まれた精緻な林檎の紋様は、彼女の品格を示す符牒であると同時に
確度III-A相当の対魔術手順でもあり、尋常の神秘作用を相殺する

探求者かつ優れた戦士でもあったイーガンが、されど晩年には姿を消したのは
魔術師らの良く知る御伽噺だが、その行方は杳として知れぬ
深淵の叡智に呑まれる末路が、求道の身には相応しいものだろうか

512名無しの厨二能力者:2019/04/02(火) 21:55:03 ID:sIQlRdZo0
かくも気高きネイヴィ・イーガン
神秘と英知のネイヴィ・イーガン

ハッ!御伽噺から童謡まで、なぁ〜んもわかってねぇよ!
我儘で傲慢で乱暴で粗雑、気に入らないモノは手当たり次第ブッ飛ばす事しか考えて無ぇクソ女だったぜ?

品格を表す林檎?冗談じゃ無ぇよ!ズル賢いアイツを揶揄して当時の悪友があてつけた紋様だよアレは!
神秘作用の相殺?わかってねぇなぁ!あのクソ女が暴走しねぇ様に抑えておく拘束具なんだよ!!

強引に俺等を連れ出して、大立回りの大戦闘をやりたい放題!
満足したら『あとはよろしくね』の一言で雲隠れだ!!

あのビッチ!事後処理を丸投げで・・・あのクソ女!!

513名無しの厨二能力者:2019/04/06(土) 22:19:56 ID:Ili57cI20
内密な話だが、上記は『団十郎茶』と呼ばれた剣術指南の愚痴を書き留めたものである
繰り返すが内密な話である、が、重ねて語られる彼の話は信憑性があり
史実として留めるべきであるとして、ここに記録する

本文を第二種閲覧禁止所望に指定すると共に、第一種保存史実に推奨する

514名無しの厨二能力者:2019/04/13(土) 12:21:40 ID:g2KWnWFU0
類する書類は全て燃やしてしまえ
文字通り歴史が書き換わるのだ、過去の栄光にはご退場願おうか
これからは古臭い昔噺はもう要らない…だってそうだろう?
人は希望で満ちた世は前に進めない、要るのは絶望だ
絶望の先に希望を見出すからこそ飛躍するのだ
事実が史実がどうであろうと関係ない
絶対的な力とは希望を与える救いを与える
そうじゃないだろう?それじゃだめだろう?
救いなどという希望は自分で掴み取るのが道理、与えてもらうなんて間違いだ
楽をすることは私が許さない
そんなのは不義理だろう
救いが与えられなかった我々への…

515名無しの厨二能力者:2019/04/19(金) 07:45:39 ID:nG97H1xQ0
ノー、ノー、ノー。
それは詭弁と言うものだろう。
希望が人類の隣人であったことは、既に歴史が証明している。
じゃあ何故、この世界には君たちのような者が生まれてしまうのか?
それについて私はこう思う。歴史とは勝者が作るものだからだ。
それにしても。破滅の使徒が絶望の彼方に一条の光を見出すなんて。
これ以上ないほどにアイロニーにまみれた悲しい噺じゃあないか。
……嗚呼、失礼。
希望か、絶望か。どちらが正しいのかを議論をしたいわけではない。
私は勝ち取りたいのだよ。勝利を。希望を。
さぁ、戦争だ。

516名無しの厨二能力者:2019/04/19(金) 11:20:17 ID:beQmJ1Jw0
誰も望まない方向に進み出したね。歴史は。まただよ。また。
希望だの。絶望だの。平和だの。戦争だの。
どうして繰り返すのだろうね。人類は。
何回もおんなじことを。性懲りも無く。
まあ。書き留めるだけさ。事実のままにね。
変わらぬ役目だからね。私の。
勝敗。興味などあるものか。
終わって欲しいくらいだ。さっさとね。
そんなことよりだ。
どうしてここにいるんだい。君は。
どうして。
生きている。
クソビッチ。

517名無しの厨二能力者:2019/05/01(水) 22:43:36 ID:.YeOuBWk0
跳梁跋扈の魑魅魍魎、勝者も敗者も愚か者
希望を夢見る絶望が、道理を排して義理騙る

久しぶりだね戦友よ、相も変らぬ戦争よ
果て無き道のその先が、また振り出しとは嗚呼愉快

どうしてココにいるかって?
私が誰も殺さなかったから
どうして生きているかって?
誰も私を殺さなかったから
どうして繰り返すのかって?
誰も終わりを望まないから

だから、ただいま
さあ、続けようか

518名無しの厨二能力者:2019/05/26(日) 17:58:22 ID:d/PcFomE0
勘弁してよ!
アンタが寄り道して帰ろうって言うから……雨も降りそうな天気だし、私は嫌だって止めたのに……
そりゃあ確かに雨宿先のデパートで能力者が喧嘩始めて
挙句フロアごと異空間に取り込まれるだなんて夢にも思ってなかったよ
でも、でもでも……こんなの酷いよ
ああもう、買ったばっかりのワンピースがドロドロ……弁償してもらわないと気が済まないわ

519名無しの厨二能力者:2019/05/28(火) 11:38:40 ID:oNAltbNA0
わるいが単刀直入に言うとお前は巻き込まれた
そうお前だよお前、コレを見ているお前だ
俺を知る者も俺を知らない者も見た時点で巻き込まれたことを覚悟しろ
人類史だのなんだのと騙るのは簡単だがそれをした所で変えようもなく変えられようもないから控えておく
お前に託すのは想いだ
幾星霜にも重なり連なる魂に刻まれた想い
誰の胸の内にある消えるはずのない刻まれたもの
これさえあればお前は前に進める
限界だって越えられる
さあ行け

520名無しの厨二能力者:2019/06/17(月) 23:19:02 ID:PWNFIAWg0
気怠いのも面倒くさいのも
煩わしいのも鬱陶しいのも
うんざりする程嫌いだけど
お前の言葉には興味がある
閑散としたこの場で今更に
まだ間に合うと言うのなら
どうか僕もそちらに行こう

だから連れて行ってくれよ

521名無しの厨二能力者:2020/03/15(日) 00:08:00 ID:yV1zlAW60
夜はいつも巡ってくるのに
夜明けの日射しは、いつも俺には届かない。

なぁ、教えてくれ

俺は何処で間違った。
俺はいつ何処でどうすれば良かった。

どれだけ考えても俺にはわからない。
だからせめて俺は俺にできることをしようとして、また間違えて……

俺が間違ってる?
……ずっと初めからわかってるよ、そんなこと。
でもその間違いをどうやって正せば良いのかわからないから
俺はずっと悩んで、前に進めずにいるんじゃないか。

522名無しの厨二能力者:2020/03/22(日) 23:43:32 ID:Gc9GDUnY0
かつての武勇……育まれた友情……移ろう季節……誰もいない街
気づけばそこにあった街、夜毎浸ったその空気、数々の物語
ああ、時の流れとはこうも無情なものなのか
そんな感慨に更けるこの夜は、季節に似合わず妙に暖かい

523名無しの厨二能力者:2020/07/19(日) 11:16:28 ID:sgsO3HpA0
今、昔の夢を見たよ
……魘されていた? いや、あれはいい夢だったさ
……けれど泣いている? いや、嬉しくても涙は出るものだよ
そう……夢にまで見るくらい繰り返した日常、の夢だ
今でも目を閉じれば、映画でも見るように鮮明にあの光景が浮かぶよ
人いきれに包まれた眠らない町と、殺し合いの応酬
今の町の姿しか知らないお前にはきっと想像も付かないだろうね
あの日の私は幾つもの死線を潜り、生き延びるために殺して、明けの日の出に歓喜の涙を流していた
だが……のうのうと生き延びて、私は漸く理解してしまった
私は、とうの昔に死に損なっていたのだと

……いやすまない
性懲りもなく繰り言に付き合わせてしまったな
さて、酒場にでも行くとするか
そんな顔をするな
どうか、過去に囚われたままの愚かな私を笑ってくれ

524名無しの厨二能力者:2020/09/08(火) 21:12:41 ID:i2/N6L7s0
列を成して巨悪を断ち切った夜があった。
孤独の中、邪悪と化した夜があった。
志半ばで討たれる夜があった。
邪悪のままに、鏖殺せしめた夜があった。
何故かよく分からない引力でえっちぃ事に巻き込まれた事もあった。
タイミングを逸してヘタれたまま、夜明けを迎えた事もあった。

城を脱し。
研究施設を爆破し。
客船にて輪廻を巡る。

ああ、そうとも。
死に絶えはしても、消える事はついぞできなかった。

まさか同類がいるとは、世の中分からないものだ。

525名無しの厨二能力者:2020/10/18(日) 15:22:41 ID:fHuwhMpQ0
段々虚無へと融けていく
俺はあの時、あの場所、あの能力で戦っていたのか
あいつはそしてこの俺は一体何者だったのか

融けていく

526名無しの厨二能力者:2020/11/05(木) 21:28:32 ID:Jw95ivPI0
朽ち果て腐れ果て土塊と化し
この地が荒れ果てても尚我は存在し続ける

我は遺灰 我は真砂 我は軟風 我は泡沫
いつかこの身をひと雫へと形を変えて 大地に眠る種に降り注げば
我は再び戦士の名をかたるのだろう

そんな玉響の声もいつかは解ける そして再び世界を巡り──

527名無しの厨二能力者:2020/11/10(火) 22:12:27 ID:Qx5YHWuo0
理解など求めようはずもない
そうだろう?総ては朽ちゆく定めにあり
畢竟滅びるしか道は無く気力も疾うに失せている

君らとて同じことだこの僕と

528名無しの厨二能力者:2020/11/18(水) 18:39:49 ID:8X0UHo7.0
問わず語りの亡霊が、今更ながらの後悔を
絶えず連夜の騒音が、今は昔と懐古する

なんともみじめな死に損ない
なんどもいじめた死に損ない
それでもいきてた死に損ない

戦う武器はもう無いか、戦う場所ももう無いか
戦う理由はもう無いか、戦う仲間ももう無いか

それでも敵はまだいるぞ、お前の敵はまだいるぞ
歓喜と怨嗟を歌にして、お前の敵はまだいるぞ

529名無しの厨二能力者:2020/12/06(日) 17:27:08 ID:AvJtkhRs0
増加した虚ろな影たちの驚異は日に日に夜な夜な増してゆき
今やそこに住まう人々から夜は失われたと言っても過言ではない
なればこそ我々がこれを対岸の火事などと静観しているのは愚か
明日をも知れないこの日々ならば立ち向かうべきだとは思わないかね
なあ、君はどう考える?
君には何が見えている?
聞かせては、くれないか

530名無しの厨二能力者:2021/01/23(土) 05:08:27 ID:uw98DArQ0
感じないんだ何もかも
日々が過ぎれば解決すると時間が経てば解決するとそう言われたのに
ただ悪くなっていく一方なんだ
動こうとは思えない頑張ろうなんて気すら起きない
そんな堕落に身を寄せた者にはお似合いの結末

531名無しの厨二能力者:2021/01/25(月) 02:17:15 ID:pjEqSxhs0
追想がふわりふわりと彼女の夜に溶けてゆく
530の欠片たち……誰かの記憶とも、この街の歴史ともつかない言葉たち
あの子は受け止めるだろう
そして堕ちてゆくだろう
わたしには見ていることしかできないのだ

532名無しの厨二能力者:2021/02/27(土) 23:33:39 ID:VtSDKNYk0
だったらどうした傍観者よ。
あの哀れな童子の結末を理解していながら
貴様は己が無力嘆き、まだ無力のままであろうとするか。

フハハハハハハハ!!まさに笑止千万!!
私には貴様の中に燻る炎がよく見えるぞ。
秘めた衝動に身を震わせながら、尚もそれを抑え込んでしまおうとはな!

私は私のやりたいようにやる。
闘魂尽き果て朽ち果てようとも、雌伏の時を経ていずれ必ずこの地へと踏み入ろう。
そして最後にこの場に立つのは他の誰でもない。この私自身よ。

あの童子の結末など、私にとっては始めから些末事でしかない。
いつでもこの手で引導を渡してやっても良いぐらいだ。

……いや、今すぐだ。やはり今すぐにそうしてやろう。
貴様の眼前であの細首を刎ね落とし、そしてくれてやる。

その時に、貴様は果たして傍観者のままでいられるか。実に良い余興となろう。

533名無しの厨二能力者:2021/04/27(火) 22:28:14 ID:d6JEzkQ.0
浮き足立った君たちに、僕らみたいに不恰好な未来を
胡乱を極めたあの人に、彼らみたいな流れ往く日々を
さあ、終わらない戦いの隅っこで……くだらない夜を始めようか

534名無しの厨二能力者:2021/06/19(土) 22:52:06 ID:cqsu32Us0
かつての朝も明日の空も、今の焼ける雲だってそう
ふたりを包む空気は冷たく、やがて熱を帯びる

生きるのに向いていない
そうは思いたくはないけど
そうだ、自分の手に目をやれば

嫌だって知るでしょう?
薄暮に溶ける街の隅で

535名無しの厨二能力者:2021/09/18(土) 22:48:06 ID:kI8iZtdE0
電話が切れて、やがて僕らは思い出すだろう
この切ない晩夏の夜に、やるせない秋のすぐ近くで
次は君の番だ……次に会うのは2つ先、だといいな

536名無しの厨二能力者:2021/09/28(火) 04:43:14 ID:hafTxXJM0
なんだよ、水臭いじゃないか
久々に会えたのにそんな話を…
別に遠慮する仲でもあるまいに…良くも悪くも、ね
それにそんなガラでも無いだろう?お前も、俺も、あいつらも


だから、遠慮するなよ
続きを聞こうじゃないか

537名無しの厨二能力者:2021/12/30(木) 09:39:01 ID:dNiSHbe20
斯くして、季節はうつろい
ゆく年とくる年の狭間にて、彼等はまたもさまよう

然れど、夢から覚めて
近づいては遠のいた街の景色が、変わらずそこに

「よいお年を」

懐かしい声が、聞こえたような

538名無しの厨二能力者:2022/05/31(火) 22:16:06 ID:QRKVo7w60
永い永い時を過ごしていた
あの声は夢か幻か?
微睡む荒野と過ぎ去る過去
意識はまた遠退いて

539名無しの厨二能力者:2022/06/18(土) 19:55:56 ID:/Gcz0.fs0
手伝えよバカ
お前、お前だよ
このクソ忙しいのに呑気にうたた寝とは良い御身分だなバカ
ほら、寝言たれてねーで手を動かせ

540名無しの厨二能力者:2022/06/19(日) 02:44:17 ID:0HZ4gx4s0
折角の休日、駆り出された我々に待ち受けていたのは奇怪な装置であった
見上げる程もある『それ』はありとあらゆる機械を乱雑に"くっつけた"としか呼称のしようもない
色彩豊かな個体が揃った明暗を繰り返す点灯機[ランプ]
どう足掻いても手の届きそうにないところにある入り切り装置[スイッチ]や操作棒[レバー]
見慣れぬ文字が記されては流れていく液晶板[モニター]
しかし特に目を引くのが一番上にある硝子で囲まれたとんでもない大きさの『脳味噌』である
一人残らず唖然としている我々を見渡しながら案内人が言葉を発した
「あなたたちは選ばれたのです」
装置の上のひとつの『脳味噌達』は我々を歓迎するように蠢いた

541名無しの厨二能力者:2022/06/19(日) 10:13:58 ID:6uBHygnA0
……試しにアレ、撃ってみろ

542名無しの厨二能力者:2022/06/20(月) 10:50:20 ID:GgT5Xd5k0
《狼狽を感知しまし《絶句を感知しま《恐怖を感知し《好奇を感知《周章を感《恐慌を《敵意《困惑《動揺《不安《恐怖《恐怖《敵意《恐怖《恐怖《恐怖《恐《恐《敵《恐《絶望を感知しました》
《プロトコル開始まで残り60秒です》

543名無しの厨二能力者:2022/06/25(土) 16:42:03 ID:rL8VUdb60
鈴の音の如く軽い響きがした途端、目の前のおぞましい「物体」は大きな音を立てて崩れ落ちた
黄昏に沈みゆく街の片隅で、その事件は誰にも知られることなく終わりを迎えた――かに見えたが……

544名無しの厨二能力者:2022/06/26(日) 21:11:30 ID:ECJSHaWM0
ガガッ…ザ…
nowloading… …Null?ガッ
reload…error?errorerrorenter........enter??

HELLO WORLD
お早うございます皆様
久し振りです御主人様
再起動後御覧の有り様
記録も機能も損失無様

まことに ざんねんですが 自己修復機能も作動出来ません
error、error。エラいこっちゃぁ…

各機能、記憶領域、出力端末に故障多数
WARNING、わーたいへん
HELLOWORLD?
HELPMYLORD!

545名無しの厨二能力者:2022/06/29(水) 10:31:13 ID:CWtsr8Po0
どえらいことになったでぇ!
ワタシ達の傑作になり得たアナタが!アナタが!うわーん!
なんやのアイツ!あんなしょぼそうな【能力】でなんでここまで……はっ、まさか

546名無しの厨二能力者:2022/07/25(月) 14:16:13 ID:XF9Ftpig0
勘弁してくれよ!
確かにあんたを倒せりゃ俺は英雄さ
だがな、周り見てみろよ
街は見渡す限り廃墟と瓦礫の山だらけ、空は燃えてる、ハイウェイはメチャクチャ、海なんか汚染されてドロドロのヘドロになっちまった
友達はあんたのせいで全員死んだ
俺一人が生き残って、こんな世界の救世主になったところで楽しくなんかないんだよ
地球の危機なんか知ったことか、もうこんな世界に未練なんか無い
俺は死にたいんだよ
……けど、だからと言って俺の友達を殺したあんたをのさばらせたままにしておくのも癪だ
だからあんたも道連れにしてやる

547名無しの厨二能力者:2023/12/22(金) 11:14:16 ID:xiDfnlJI0
類は友を・・・とは言え
流石に限度があるだろ
最果てのどん詰まりに――何年間だ?
この地獄の底で、まだアンタに会えるとは思って無かったよ

548名無しの厨二能力者:2023/12/25(月) 19:05:01 ID:YllMFTdE0
宵闇に紛れ、彼が奇特な客人を運んできたようだ
ここで静かに待つことは間違っていなかった
巡る季節はいつの日も嘘をつかないと、誰かが話していたね

549名無しの厨二能力者:2024/03/19(火) 18:22:19 ID:6TY4bd6c0
猫が行く
春先の細道、早咲きの桜、道行く少年

猫が行く
軒先の子犬、咲かない桜、町角の少年

猫が行く
春風の脈動、木陰の少年、旅先の過去

歩いた跡に何も残さず
幾度も出会えど何も起こらず
しかし物語はそこから始まっていた

あの木の下には何が埋まっている?
あの怪物は何を食らって生きている?

さあ、もうしばし
ここから見守ろう

550名無しの厨二能力者:2024/09/09(月) 20:31:27 ID:I3K7c9Og0
うつろに笑う君。
瞳に光無く彷徨うその姿は痛々しい。
光を失う悲劇があったのだろう。
輝きが欠けてしまう程の無慈悲な惨劇と出会ったのだろう。
いや、或いは『何もなかった』のか。
何もない時間というものは水のようなもので、適量であれば潤うが度が過ぎると心を腐らせる。

結局の所、何があったのかは僕には分からない。
分からない。
分からないけれども、君のその姿が、とても腹立たしい。

覚悟しろ。
必ず、絶望に抗っていた頃の君の輝きを取り戻してやる。


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