レス数が1スレッドの最大レス数(1000件)を超えています。残念ながら投稿することができません。
暇潰し:ロール練習スレ 2ndエディション
-
立てておく
-
>>986
【硬く、強固な太刀に、男の刀はその勢いを真正面から殺される】
【体を両断するつもりが、直接相手の体に刃が触れることすらなかった】
ガッ……! ッハァァ…!
【体制を崩した男は地面に強く体を打ち、ゴロゴロと転がる】
【ガクガクと震える腕を抑えながら立ち上がると、左手にドロリと温かいものが触れる】
……はっはっ。私が、激流なら、貴方はまるで、それを堰き止める巌のようだ。
【左手で刀を振り、現れた雪の結晶を傷口に押し当て、傷を凍らせる】
-
>>987
――――巌か。巍巍たるそれも、風雨に削ぎ落とされるのが理。
【口、鼻。】
【血は止めどなく溢れ出る。】
【甲冑が幸いしたのか、相手の刃は肉体を削ぎはしなかった】
【が、これで甲冑を完全に無力化された上、そろそろ肉体のダメージの許容量も超えてしまうだろう】
【そうなれば、戦闘の続行は不能】
【剣を振るえなくては、それは騎士として敗北を意味する】
次の剣が、最後だ。
【これで雌雄を決する】
【騎士の切り札、”第三の剣”】
【剣で視線を横切るような水平の構えで、騎士は剣士の構えを待ち】
――――征くぞ、柔の太刀よ。我が剛たる魔剣、制してみせよッ!!
【大剣が、魔剣と名を変える】
【騎士の魔力属性は『剣』――それを帯びた刀身は、寸法を際限なく拡大させていく】
【その長さは、長身たる騎士の数倍にも及んだ】
【刀身が、光る】
【刃の持つ白銀の鈍さではない、太陽のような黄金の光輝】
【間合いなど、この剣の前では一切合財その全てが灰燼に帰す】
【あらゆる数値は、この剣の前に消え去る】
【三にして一なる剣、その名は】
ドライ ゲッターシュトラール
第三の剣―――― 神の威光 。
【黄金の光輝が、振り抜かれる】
【極大の射程、極大の殺傷域、極大の威力を以て放たれる破壊の光】
【騎士の最後の剣が、剣士に牙を剥く】
-
>>988
なる、ほど…
【男の目の前にあるのは、一本の柱】
【上から下へ、流れ落ちる自然の剣とは違う】
【下から上へ、力強く登っていくようなその光は、誇り高く、尊いものに写った】
私は、自然に身を置くことで、道を見出してきた。
――貴方は、あくまで人として、道を切り開いてきたのだな
【ふっ、と笑うと、男は刀を収めた。しかし、その顔には絶望はない】
【剣の光を、まるで晴れた日の朝日でも見るように、穏やかに見つめている】
――流水剣舞、奥義。
【何かをつぶやき、男の体を光が包み込んだ】
-
>>989
騎士とは、そういう物だ。
幾多の血と錆の果てに救いがあると信じている。
自然のままに、在るがままに在ることは許されない。敵兵を屠る為、ただその為だけの剣なのだから。
我は、その哀れな末路の象徴よ。
戦が終われど救われず、職を干され、言い得ぬ虚脱(うえ)を夜毎血で潤す日々。
度し難し。
救い難し。
ならば神に縋るより他はなく、その妄執が我が三位一体の剣を生み出した。
【それが偶像であると】
【気付いていたのに、棄てきれない】
【こんな奥義まで生み出して、そこまでして、この血塗れの身を神に救われたいと願っている】
【哀れ、ただその一言に尽きた】
嗚呼、願わくは――汝が、強者たることを。
神は自然の内に宿るならば……我が偶像(かみ)を、汝の太刀(かみ)で打ち砕け!!
【虚飾の黄金が、その輝きを増す】
【騎士は大きく咆哮を上げると、剣ごと破壊の光を剣士に向かって薙いだ】
おおおおおおおおおおおおおおお―――――ッッッッ!!!
【大地が焦げる】
【大気が灼ける】
【破壊、蹂躙、その全てを集約したような極大の光線】
【目を覆いたくなるような光度と烈風を荒ばせながら、恐ろしい速度で第三の剣が剣士に襲いかかる!】
-
>>990
【轟音と光が世界を支配する】
【後に残されたのは、神がナイフで抉ったのではないかと、疑うものもいるであろう巨大な裂け目】
【熱と魔力から逃れた草木が、まるで逃げたがっているように風になびいていた】
『打ち砕け』ですか……
【そんな時、どこからか声が響く】
そんなことを言われましても、残念ながら、私の持てる力では無理ですねぇ。はっはっはっ
【腰に手を当て、朗らかに笑う男は、剣を大地に突き立てる剣士の、ほぼ真後ろで突っ立っていた】
【服の大半は焦げ、顔と体もひどい火傷を負っているものの、男は無事で立っていた】
【一連の流れからは、予想もできない光景であることは間違いない】
-
>>991
【光は、薙いだ】
【眼前の万象全てを、剣士さえも例外なく】
【全てを等しく――三位一体を謳う神の教義通りに、全てを薙ぎ払ったのだ】
【騎士は、昂奮を落ち着ける】
【終わってしまったのだ、もうこの戦の続きは無い】
【偶像(かみ)は死なない】
【騎士の命が終わるまで、永遠にその心を蝕み続けるのだろう】
【夜毎、名のある剣士を訪ねては屠る。その繰り返し。血塗れの騎士の在り方としt】
【声。】
――――な、に?
【疑問符が、騎士の頭を埋め尽くす】
【「神の威光」は、剣士を薙ぎ払ったのではなかったか】
【ならば何故声が、いや、そもそも、何故奴は騎士の背後に立っている……!?】
【さっぱり、解らない】
【が、どうやらこれだけははっきりしたように思えた】
【偶像(かみ)は、敗れたのだと】
……フ、フハハハ…。
【そこで、ようやく騎士は膝をつく】
【肉体の損耗、魔力の消耗、共に看過できるレベルをとうに超えている】
【正真正銘、先程の光が最後の剣】
【それを凌がれた時点で――騎士の敗北は、決していた】
-
>>992
いやいや、何を絶望感に満ちた笑い声を上げているのです。
【崩れ落ちた騎士の隣に、どっかりと座り込む】
私と 引き分け になったことが、そんなに悔しいのですか?
【引き分け。この生きるか死ぬかの惨劇を目の前にして、男は引き分けと口にした】
あ、安静におねがいしますよ。 もうじき、人里で働いている弟子たちがやって来ますから。
【あっけらかんと言い放つ男は、欠伸なんぞをしながらのんびりと空を見上げている】
-
>>993
ハハハ……。
我は、絶望などしてはいない。
むしろ真逆よ……たった今、積年の絶望が晴れたところだ。
【騎士と剣士の戦いは、引分けに終わったのだろう】
【命を奪えず、落とさず、こうして相対していることからも、それは自明である】
【だが、もう一つの戦い】
【偶像と太刀の戦いには、ようやく決着がついた】
【偶像は太刀を殺すことはできなかったのだから、それもやはり自明であった】
嗚呼……。
【この剣士は、強者であった】
【背の鞘に魔剣を収める――最早、第三の剣は無用であると】
【騎士は平原に体を倒し、空を仰ぐ】
【妄執が消え去ったこの世界で、騎士はようやくこの世界の在りのままを目の当たりにする】
――――綺麗だな、この世界は。
/すみません、時間が来てしまいました…!
/お相手ありがとうございました!
-
>>994
えぇ、えぇ。そうでしょうとも
人の道は尊いものですが、それに縛られては駄目なのです。
人生とは、道を曲がることも、それることも、引き返すことも、新しく作り出すこともできる。
自然の営みの一部、なのですから。
……と、高説を垂れて見ましたが……いやはや、ご自分でお気づきになるとは……敵いませんなぁ。
【カラカラと笑う男と、すっきりとした表情をした男】
【二人を見て、いったい弟子たちは何を思うのか】
【その答えは、青い空と、真っ二つに両断された、彼の道場だけが知っている】
/お疲れ様でした!
/とても楽しかったです! お相手ありがとうございました!
-
/折角だ、残り僅かなレスを文章力の向上に繋げさせて貰うぞ
【人によっては、その女性を陶犬瓦鶏だと嘲笑うかもしれない】
【それ程に彼女の藍色の髪と黄土色の瞳は艷やかで、陶磁器の様な白さを持つ肌からは嫋やかさを感じさせた】
【それ程に彼女の肢体は細く、触れれば折れてしまいそうに儚げなもので】
【夜の街に爛々と煌めく地上の星を見詰めるその眼からは、“意志”や“生気”というものが見受けられない】
…………。
【ここから飛び出して、宵闇の一部と化してしまえばどれ程楽だろうか】
【生き延びる為の闘争に役立つことも無ければ、日常の中で能力を行使して人の役に立つことも叶わない】
【そんな自分を消し去ってしまい、有無を確認できない死後の国へ赴くのだと安堵して息絶えられるのなら、どれだけ幸福だろうか】
【小高い丘に佇む安ホテルの一室からでも安寧は求められるものだと知れたなら────】
【女は知っていた。いつでも逃げられるけれど、決して逃げてはいけない場所に自分が立っていることを】
【己が平和の為だけに逃げれば大勢の人が死に、沢山の人に恨まれ、死後の国で悠々自適に暮らすことなど出来ないなんて分かり切っていることだ】
…………。
【なので、声を上げず静かに涙を流す】
【小さな雨音に気付ける心優しい者が一人でも居たならば、今後も衆生の生贄として死に続ける覚悟が決められるのではと考えたからである】
【比高4m弱の雨粒が一滴、アスファルトを濡らした】
-
う
-
め
-
る
-
よ
|
|
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板