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(  ω )千年の夢のようです

1 ◆3sLRFBYImM:2016/01/19(火) 20:21:37 ID:gSZtJVr60
投下日程が決まり次第、ご報告します


前スレ
>( ^ω^)千年の夢のようです(1スレ目)
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/13029/1401648478/

( ^ω^)千年の夢のようです(2スレ目)
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/13029/1411483057/



まとめサイト様(以下敬称略)
> ブンツンドー
> グレーゾーン
※URLはNGワードが含まれているようなので省略しました
 いつもありがとうございます

2名も無きAAのようです:2016/01/19(火) 20:32:08 ID:XGPwEc9w0
立て乙
web.fc2がNG引っかかるのはhttp://抜けばなんとかなるはずよ

3 ◆3sLRFBYImM:2016/01/19(火) 20:41:03 ID:gSZtJVr60
前スレ誤字脱字のご指摘について


>>915の最初の弟者の台詞に」がない→脱字
>>918の遮えられぬ→遮られぬ
>>919の代わり海底→代わりに海底
>>928のTtips→Tips
>>936のシュー許可→シューの許可
>>自分に化した→自分に課した
>>953のれーす→レース
>>954のガナー眼差し→ガナーの眼差し
>>970のいなくっても→いなくなっても
>>975の時間も事例が→時間も事例も
>>986の声主→声の主
>>988のそこんな→こんな

>>過去話の方でも
( ^ω^):その価値を決めるのはあなた>>562
確かかなのお→確かなのかお
ミ,,゚Д゚彡:時の放浪者>>474
データムロム→データムログ
( ^ω^):白い壁 黒い隔たり>>332
二度と国に足を運びいれることは必ず→二度と国に足を運びいれることは叶わず
>>342
飛び出していきく→飛び出していく


上記を
(指摘)→(正しい言葉)
として記載します
遡り教えていただき本当にありがとうございます
なんとかこのスレでは誤字を減らすべく頑張ります

4 ◆3sLRFBYImM:2016/01/19(火) 20:42:57 ID:gSZtJVr60
>>2
おお、そうなのですか
これだとマップを載せるときにどうしようか悩みましたが、症状が出た際はそのようにやってみます、ありがとうございます!

5名も無きAAのようです:2016/01/19(火) 20:44:21 ID:XGPwEc9w0
> ブンツンドー
buntsundo.web.fc2.com/long/sennen_yume/top.html
> グレーゾーン
boonzone.web.fc2.com/dream_of_1000_years.htm

分かってんならお前が貼れよってツッコミが聞こえてきそうなので

6名も無きAAのようです:2016/01/19(火) 22:13:15 ID:do5697pEO
千年の夢待ってたー
楽しみにしてる!

7名も無きAAのようです:2016/01/19(火) 23:02:31 ID:Gp6OFqHY0
また大喜利スレ?

8名も無きAAのようです:2016/01/20(水) 00:46:07 ID:vqRkkonc0
新スレたったか!待ってるぜ
>>7
酉もついてるし今度は本物だろう

9名も無きAAのようです:2016/01/20(水) 11:51:48 ID:6OSHSUBI0
http://ssks.jp/url/?id=348

10名も無きAAのようです:2016/01/31(日) 16:40:10 ID:CpdrRl2s0
わくわくすっぞ

11名も無きAAのようです:2016/01/31(日) 20:35:29 ID:D4s.bZ9s0
大喜利スレは酷かったな

12名も無きAAのようです:2016/01/31(日) 20:58:10 ID:HeDv0XAw0
キタワァ

13名も無きAAのようです:2016/02/09(火) 23:27:47 ID:Bz4T4Pig0
まだか

14 ◆3sLRFBYImM:2016/02/19(金) 08:12:56 ID:kplcTHvk0
本日の夜か週末に、少し投下していきます
よろしくお願いします

15名も無きAAのようです:2016/02/19(金) 15:10:23 ID:uXiijq9A0
やったぜ!

16名も無きAAのようです:2016/02/19(金) 15:16:14 ID:4avyquJEO
よっしゃきたか!

17名も無きAAのようです:2016/02/19(金) 17:03:53 ID:N96v9.gI0
よし来た

18 ◆3sLRFBYImM:2016/02/19(金) 21:15:29 ID:WEBAMmVw0
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

          只今ディスクを入れ換えています。

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

19 ◆3sLRFBYImM:2016/02/19(金) 21:16:40 ID:WEBAMmVw0


蒼い海の上を羽ばたく生き物はいつもどこへいくのか。

同属ですら、すれ違う一瞬、挨拶もなく、
ただ元気な姿をみることで想像するしかない。


今日をつつがなく遊回し飽きた頃、
彼らは巨大な夕日に身を焼き尽くされるがごとく姿を消しはじめる。
おそらくは存在意義…その酷使した翼を休めるべく、彼らは彼らの住まう世界へと戻るのだろう。


去りゆく眼下に広がった、いつもと同じ日常を過ごす地上の者たちにも同じことがいえた。

一時を共有し、夜の帳と共に眠りについたとしても…
陽が昇れば多くを忘れ、一握りの思い出を胸に今日という一日をまた生きる。

そんな一週間前に食べたものすら曖昧な記憶力に、人間はすべてを頼ろうとする。


誰がどうした? 彼がそうなった?
好奇心がなければ言葉も交わさず、興味がなければ瞬く間に忘却してしまうくせに、
人間はやたら多くを知りたがる。


……どこへ辿り着くかもわからぬ、虚しく残酷な好奇心。

20 ◆3sLRFBYImM:2016/02/19(金) 21:18:08 ID:WEBAMmVw0
愚かしいことに。
知ろうとすれば知るほど今度は、
指をくわえて結末を待つだけの無謀さを嫌でも思い知らされる。


あらゆる想定に行動を備える者もいれば、
本能のまま、来るものを拒まぬ姿勢で過ごす者もいる。
����だがそれすら。
等しく自分の世界でしか物事を見ない証拠に他ならぬことを、いつか気付ける日がくるのだろうか…?


川 ゚ -゚)
     《コツ…コツ…》

たったいまブーツを鳴らして歩くクーは、ずっと考えている。
少なくとも…記憶のあらん限り。


人間のもつ、他の動物とは恐らく決定的に異なる部分。

ヒトという種のためでなく、自分のためでもない…。
昨日まで何も知らなかった隣人のために、
今日を共に生きるための感情を分け与えるという性質。


川 ゚ -゚) 「少し遅くなってしまったな」


自己を犠牲にしてでも誰かに寄り添う心。
誰もが大なり小なり抱えていて、ある日、不意に湧き上がる "情" だ。
はみだし者のチンピラも、性を自覚する前の幼子も、
死を控えた老人にも、それはいつか芽生えるものだ。


だからこそ悩み、病み、時に自ら命を投げ出してしまうこともあるかもしれない。
幸い生き永らえたとしても知らず知らずのうちに歪み、
その気もないのに周囲を傷付ける刃を研いでしまう者もいるかもしれない。


誰かと時間を共にするからには、そういったリスクもある。
喜びと哀しみは表裏一体だ。

21 ◆3sLRFBYImM:2016/02/19(金) 21:23:43 ID:WEBAMmVw0
しかして天道様の明るみに晒されてすらそんな有り様なのだ。
陰に残る、止まないざわつきも居場所を変えるだけで本質は何も変わらない。


いくら声高らかに正義を唱えても、
見失った到着点には永遠辿り着くことはない。


ならばせめて、自分のために堂々と生きられるだろうか?
どういうわけか、月下であれば赦されることも、
なぜか陽の下では憚られるような錯覚に陥るのも人間の性だった。


(゚- ゚ 川 「…」

川 ゚ -゚) 「……」


だからこそ、というべきか。
人は新しいものなどありはしない、言い尽くされた日常を求める。
飽き飽きしつつも不満のない生活を望む。


クーが歩いているこの西の都も、それを反映するかの如し同じ風景を映し出す。

宵に紛れて往来する人は徐々に少なくなっていく。
幸せの総数が限られているのか、
都に入ったときよりも表情に微笑をたたえる者が増えている気がした。


それはまるで…この場にいない者の分まで笑っているかのように見えた。

22 ◆3sLRFBYImM:2016/02/19(金) 21:25:22 ID:WEBAMmVw0

《コツ…コツ…》と、低めのヒールを取り付けたブーツ底が鳴らす鐘。
無限の夜空に点在する星のように、空白とリズムを刻む。


((  川 ゚ -゚)


クーとすれ違う、通りすがりの見知らぬ男が振り向いた。
道端で毛繕いする野良猫すらチラリと彼女の機嫌を窺い、
しかし警戒に値しないと判断したのか野生の習性へと身を戻す。


両端に建ち並ぶ商店のシャッターはすでに閉じていた。

裏路地からは食材を煮込んだ残り香が漂っている。
勝手口からまばらに出てくるのは…
例外なくあくびを噛み締め、帰路につく直前の店主たちだろうか。

…そんな彼らも思わず口を塞ぐことを忘れ、クーに視線を注ぐ。


歓楽区の灯りに佇む美女――いやそれどころか、
娼婦には持ち得ない美しさと高貴さが滲むその雰囲気に、思わず唾を飲み込んだ。

23 ◆3sLRFBYImM:2016/02/19(金) 21:28:10 ID:WEBAMmVw0
そんな住人たちの反応など意に介さず、なおも踵を鳴らして彼女は歩く。

すでに刻は日を跨いでいた。
辺りから人の影が見えなくなっても、ひたすらに商業区内を奥へ…奥へと。
 《コツコツコツコツ…
        コツコツコツコツ…》
何度も路地を曲がり、目的地となる行き止まりに辿り着く頃には
彼女の歩調は大きく、そして速くなっていた。
いつの間にか手には錫杖が握られ、シャラリと尖った音をたてる。


川 ゚ -゚) 「…」


足を止めて仁王立つ。
上下に揺れる肩が、荒くなった息を整えようと空に訴える。


ゆったりなびく黒髪の毛先と裏腹に、忙しなく巡らせる視線に飛び込むのは
[closed factory]の文字を掲げるモナー工房…。

しかし掛けられたその札の意味も虚しく、
扉は薄く開かれ、中からは暖かな空気と灯りが漏れる。

      コンコンッ  
川 ゚ -゚)つ|´


一見して風景は周囲に溶け込んでいる…、ノックの音だけを空回らせて。
待ってみても、工房内からは一切の物音もしない。
…時刻はもう真夜中になるのだから当たり前なのだが。


川 ゚ -゚)

24 ◆3sLRFBYImM:2016/02/19(金) 21:28:59 ID:WEBAMmVw0
――不安。
だけでなく、違和、異物、焦燥と…。
ぞくぞくと胸中が騒ぎだしていることを知るのは主たる彼女だけだ。


川 ゚ -゚) 「【シールド】、【バリア】」


表情を引き締め、物理防御壁と魔法防御壁を同時に張る。
幾何学模様のプリズムが亀の甲羅を象り、その上からオーロラを纏った。

別々の魔導力を行使したことで錫杖に付けられた二つのリングが発光し、
溜め込んでいた魔導力が一時的に失われる。


川 ゚ -゚) 「モナー、入るぞ?」

25 ◆3sLRFBYImM:2016/02/19(金) 21:31:19 ID:WEBAMmVw0
モナー工房に静寂は滅多に訪れない。

クーの知る彼は、灯りをつけっぱなしで眠りこける癖など無いし、
まして依頼人を待たず、更に迂闊に工房を留守にするような意識の低い者ではない。

舞い込み続ける依頼の陰で、
余暇があれば職人としての技量を研ぎ澄ませるような…良くも悪くも堅物だ。


クーは扉をゆっくり押し、その身体ごと進入すると中の様子を窺う。


(゚- ゚ 川 「…」


そうやってエントランス、客間を順番に開け放ち、工房奥の扉に手を伸ばした直後のことだった。
    《ガダ
         ダッ!!》
強い衝撃が建物全体を襲う。
異物を排除するかのような人為的振動。


::川 ゚ -゚)つ:: 「…【フォース】!」
             《ギィン!》

崩れ落ちようとする脚に力を入れ、
クーは伸ばしていた手のひらをそのままに魔導力を解き放った。
もう一方に握る錫杖のリングからは耳障りな金属音が鳴り響くも、
先の衝撃で既にひび割れていた壁の倒壊に紛れた。

しかし、クーの身を離れた魔導力はそれだけに止まらない。
収まりつかぬ暴力へと変換され、残る内部の物質を砕く。


川 ゚ -゚)つ 「何者かは知らないが表に出ろ。 ここはモナーだけの聖域だ」


声に呼応するかのようにひらけていく風塵…。

ぶら下がる鎖や竈に傷はなく、
しかし横殴りに吹き飛ばされた工具が反対側の壁へと散らばっていた。


見れば部屋の隅でうつ伏せに倒れたモナーの姿。
����同時、その傍らに佇む男の姿があった。

26 ◆3sLRFBYImM:2016/02/19(金) 21:32:03 ID:WEBAMmVw0
川 ゚ -゚) 「……お前」


モナー以外の…向こう側にいた存在もろとも破壊しようと先制に放った魔法だったが、
その目論みは果たされなかった。

それどころか。


川 ゚ -゚) 「いつ以来か…久し振りだな。 だがこんなところで何をしている?」




           (^ω^ )


半壊した部屋の中心に佇む不死の仲間。
無傷のブーンは平然とそこに立ち、クーを見つめていた。
大剣デュランダルを無造作に握って。


川 ゚ -゚) 「モナーに何をした」

(^ω^ )「僕じゃないお…来たときには、もう」

川 ゚ -゚) 「だったら尚更だ、どうしてここに――」

(;メメ ∀ )「…ぅ」

川 ゚ -゚) 「モナー!」


ブーンの脇を抜け、クーは駆け寄った。
抱き抱えたモナーの身体には赤黒い痣が浮き、細かな切り傷が無数に浮かぶ。
間違ってもそれは【フォース】のダメージ痕ではない。


            (^ω^ )


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