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( ^ω^)達は今が楽しければなんでもいいようです

863ゆゆ ◆AdHxxvnvM.:2016/02/23(火) 20:10:00 ID:8QAic6IU0
 純粋な賛辞だった。
今まで、これほど手放しに他人を褒め称えたことがあっただろうか。
ショボンは夢想する。

 それは遥か昔、幼少時の頃だった。

「やっぱり兄さんは凄いや!」

(´・ω・`)(ちっ……)

 思い出したくない記憶が滲み出し、ショボンは眉を顰めた。
今となっては不快でしかない思い出を噛み砕き、思考の奥底に追いやる。

(´・ω・`)「勝負には負けた。腕では僕の負けだ。それでも最後に立つのは僕だ」

(´・ω・`)「たとえ死んでも成し遂げなければならないものがある。それが僕とお前の違い。そして生と死の境目だったんだろうな」

( ゚д゚ )「…………」

 ミルナは刀を引き抜こうとしたが、既に感覚が無くなった腕は柄から離れ、再び掴もうとしても重力に抗うことすら敵わなかった。

( ゚д゚ )「悲しいな」

 ミルナの表情が緩む。
ぽつりと漏らしたその一言が何を指しているのか、それは、彼とショボンにしか分からない。

(´・ω・`)「生憎、こういう生き方しか出来ないんだ」

 羅刹棍を振り上げ、ショボンはミルナの脳天を目掛けて下ろした。

 頭蓋を叩き割る音が、鳴り響いた。




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