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( ^ω^)達は今が楽しければなんでもいいようです

7名も無きAAのようです:2015/07/30(木) 22:33:14 ID:cJAE/Alw0
('A`)「よう転校生。調子はどうだ? 学校生活を謳歌してるか?」

( ^ω^)「ぼちぼちだお。お気遣いありがとうだお」

 VIP学園に転入して一週間後。

 意味もなくベンチに座って惚けていると、小柄な男がぼくの隣に腰掛けてきた。
横顔をちらりと覗いてみると、その男が爬虫類のような顔立ちであることがわかった。
痩せ細った小柄な体躯とその顔はあまりにアンバランスで、どこか不気味な印象を与える。

('A`)「鬱田ドクオ」

( ^ω^)「内藤ホライゾン。ブーンでいいお」

('A`)「ブーン? なんだそりゃ」

( ^ω^)「ここに来る前にぶち込まれた見世物小屋でそう呼ばれてたんだお。なんでそう呼ばれてるのかは、ぼくもよく分からなかったお」

('A`)「へぇ……」

 ドクオはブレザーの胸ポケットから煙草を二本取り出し、一本は自分で咥えてもう一本をぼくに差し出してきた。
ぼくが煙草はやらない、と言うと、ドクオは大して興味もなさそうに、その煙草を握り潰して地面に捨てた。
代わりに、腰に巻いたポーチからガムを一枚取り出し、ぼくに差し出してきた。

( ^ω^)「……ありがとうだお」

 ぼくは少し悩み、それを受け取って包装を剥がした。
一週間前、定食を食べて死んだ女子生徒の顔が頭を過ったからだ。
しかしぼくがガムを噛んで死ぬのも、ドクオの好意を蔑ろにした挙句反感を買って殺されるのも、大した違いは無いだろうと判断したのだ。




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