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( ^ω^)達は今が楽しければなんでもいいようです

6名も無きAAのようです:2015/07/30(木) 22:18:32 ID:cJAE/Alw0
 はじめまして。内藤ホライゾンです。今日から皆さんと一緒に過ごさせていただきます。よろしくお願いします。
だとか、少し謙り過ぎな気もするけれどありきたりな挨拶をしようと思った。

( ^ω^)「はじめましーー」

 銃声が鳴り響き、ぼくの声を掻き消した。
ぼくの耳のそばで黒板が弾け飛んだらしい。
銃声の元へ目を向けると、机に座った男がにやけ面を浮かべてぼくに銃を向けていた。

 一瞬の出来事で、脳が上手く現状を処理してくれなかった。
が、その三秒後に、その男はもう一度鳴った乾いた破裂音と共に脳漿を撒き散らして死んだ。
銃は固く握ったままだった。自分がどこかから撃たれたことにすら気付かずに死んだのだろう。

 ぼくは転校初日の自己紹介を諦め、そのまま無言で指定された席についた。
なんて酷い学校なんだと内心驚いていたし、きっと一週間後には、ぼくもあの男のように生命活動を終えるのだろうと思った。

 ただ、それだけのことだった。

 それがぼくがVIP学園に転入した初日の出来事で、思えばその時から、ぼくは真っ当な人間になることを諦めたのだろう。

 一応、形式上の授業は行われるが、まともにそれを受ける酔狂な者は少なく、生徒の大半がこの広い学校の敷地内で、各々好きなことをしている。
ぼくもそれに倣い、二限目が始まる頃には食堂でラーメンを啜っていた。
隣で焼き鯖定食を食べていた女が急に喉を掻き毟りながら呻き、泡を吹きながら倒れたのを見て、ぼくはラーメンの丼をリノリウムの床に放り投げた。




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