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( ^ω^)達は今が楽しければなんでもいいようです
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川 ゚ -゚)「ウサギにしようか?」
('A`)「よせやい。もう子供じゃないんだ」
自分らしくない照れ笑いだなと、ドクオは思った。
別に林檎が好きなわけではなかった。
クーの家は代々アウトローの頂点を取り仕切る家で、血生臭い無法の世界に、力で法を敷く家だった。
それは膨れ上がった欲望に、世が押し潰されない為の抑止力。
任侠の徒というやつだ。
当然抑止となる絶大な力の元には金が集まる。
実家の広大な庭には大層立派な林檎の木があって、ドクオは彼女の稽古の合間に、よくそこで落ち合って遊んでいた。
「美味そうな林檎だ」
「食べたいの? あげようか?」
「いいのか!?」
「うん、私の家の林檎だし」
スリを生業とする孤児のドクオにとって、果物は貴重な甘味だった。
林檎の木に実が熟れば、クーはそれを取ってドクオと分けた。
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