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( ^ω^)達は今が楽しければなんでもいいようです
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再燃するための火種は充分にある。
当然このまま終わるつもりは無い。
ただ今は、夢想の波に身を委ねるようなこの時間が、クーにとっては愛おしかった。
川 ゚ -゚)「ナイフを貸してくれないか」
('A`)「…………」
ドクオは吐き出そうとした言葉を飲み下し、ナイフの柄を向けてクーに手渡す。
受け取ったクーはそれを何度か指先で回し、無言のままフルーツ籠を見た。
('A`)「いいよ、使っても」
七、八年ほど前なら、ナイフを渡した時点でフルーツ籠も一緒に渡していただろう。
言葉を交わさずとも、お互いが何を望んでいるのかが解る。
そういう関係だった。
少なくともドクオは、そのように思っていた。
脇腹の傷を庇いながら上体を屈め、林檎を手に取るクーの指先を視線でなぞりながら、その頃が懐かしいと夢想する。
皿を使わず、今日に掌の中で切り分けられてゆく林檎。
一片ずつ欠けてゆくそれは、どこか他人行儀になってしまった自分達の関係のようだと、そんな風に考え、ドクオは目を伏せた。
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