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( ^ω^)達は今が楽しければなんでもいいようです

41名も無きAAのようです:2015/08/01(土) 14:02:49 ID:I9jUOZF.0
「ドクオには期待してるよ。でも、もっと面白そうな玩具を見つけたんだ」

(,,゚Д゚)「ドクオ以上の逸材? ミルナ辺りか。奇遇だな、俺もドクオよりかは骨がある奴だと思ってるぜ」

「いや……」

 声の主は言葉を止め、含み笑いを漏らした。
ギコはそれが気に入らないようで、舌打ちをする。

(,,゚Д゚)「勿体ぶってないで言えよ。そんなに面白い逸材がいるなら、俺が一枚噛んでやってもいい」

「いや、やめておくよ。ただこれだけは断言出来る。今は取るに足らない塵芥かもしれないが、彼は確実にドクオを上回る逸材だ。或いは、彼の目覚めが早ければ、ぼくが卒業するまでにこの椅子に王手をかけてくるかもしれないね」

 歌うような語り。

 ギコは、目を丸くしていた。
普段の表情は精悍な顔付きだが、今ばかりは鳩が豆鉄砲を食らったような間抜け面だった。

(,,゚Д゚)「届くっていうのか? あんたに……【第一王位】に」

 届くかもしれないし、明日には死んでいるかもしれない。

 見えない声の主は、それだけ言い残して、それ以降ギコの呼び掛けに答えることは無かった。

 ギコはもう一度腕を組み直し、深く目を閉じた。
それは、彼が何か考え込む時の癖だった。
そうすることで彼は有象無象が騒ぎ立てる世界から抜け出し、清流のような穏やかな思考を以って、回答に辿り着くことが出来たのだ。

(,,゚Д゚)(見えない、か……)

 仄暗い空き教室に、溜息の音が一つ、響いた。




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