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( ^ω^)達は今が楽しければなんでもいいようです
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限りなく薄い可能性が、デレの心をへし折るカードがあるとすれば、それは自分自身の力ではなく、ワカッテマスの力だろう。
ペニサスは現状からそのように結論付けていた。
( <●><●>)
立ち振る舞いこそ地味で目立たず、闘志を露わにしていない彼を観察していると、本当に王位であるのかと疑ってしまいたくなるほど覇気が無い男だ。
はっきりとした目鼻立ちは整っているものの、その黒い瞳からは何かを成そうとする志など微塵も感じられず、傷付き、くすんでしまったガラスのような印象を与える。
だが……
('、`*川(あの子は"ホンモノ"だしね……あたしがヘマこいても、ワンチャンどうにかなるっしょ)
VIP学園十席の王位の中で、モララーに届き得るだけの可能性を秘めているのは彼だけだと、ペニサスは考察する。
クーやジョルジュは確かに強い。
ヴァルキリーシステムをどれだけ改良してもあの域には到達出来ないのではないだろうか。
そう思うことさえある。
だが、ペニサスからしてみれば、その強さには凄味が無いのだ。
対面した際に心が震え上がるような恐怖、敵意。
強さを修飾した凄味だけで他の王位を寄せ付けないモララーと同じ力。
ペニサスは、その片鱗をワカッテマスに垣間見ていた。
しかしその重い腰を上げるまでが長い。
その点も、彼とモララーはよく似ていた。
ζ(- -*ζ 「何を待ってるんですか?」
崩れた壁にもたれたまま、デレは項垂れていた。
敗色濃厚にすら見えるその姿勢でも、その声色に焦りや動揺は無かった。
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