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( ^ω^)達は今が楽しければなんでもいいようです

40名も無きAAのようです:2015/08/01(土) 14:02:09 ID:I9jUOZF.0
 VIP学園某所ーー

(,,゚Д゚)「【真祖】と【第二王位】がやりあってる?」

 寂れた空き教室に佇む少年。
短く刈り上げた黒髪を雑に掻きながら、彼は眉を顰めた。

「殺り合ってる、と言うべきか。僕には戯れ合っているだけのように見えたけどね」

 もう一つの声の主の姿は見えない。
その声色はまるで、歌でも歌っているような、仰々しく全てを包み込む朗らかさがあった。

「ギコ、ここ最近はどんな諍いに対してもだんまりを決め込んでいたみたいだが、君が出張るのに不足は無いんじゃないかい? そろそろ顔出してやらないと、【第八王位】の座をひっくり返されるかもしれないよ?」

(,,゚Д゚)「俺は王位になんか興味ねぇよ。ただ気に入らない奴をぶん殴ってたら、この椅子に座れと言われた。それだけだ。欲しけりゃくれてやるさ」

「ドクオ辺りに聞かせてやりたいね。一年生の中で、一番王位に執着を抱いているのは恐らく彼だろう」

(,,゚Д゚)「期待のホープ、か……」

 ギコと呼ばれた少年は深く椅子の背もたれに背を預け、腕を組んだ。
そして目を閉じ、深く息を吐く。

「真祖も彼には期待しているようだしね。早ければ今年の夏には、【第十王位】がひっくり返されてるかもしれない」

(,,゚Д゚)「その口ぶりだと、あんたも結構な期待を寄せてるみたいだな」

 声の主を卑しく嗜めるように、ギコは口角を上げて笑った。

 教室の空気が一変し、窓も戸も締め切っているにもかかわらず、机や椅子が小刻みに揺れ始める。




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