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( ^ω^)達は今が楽しければなんでもいいようです

38名も無きAAのようです:2015/08/01(土) 14:00:39 ID:I9jUOZF.0
川 ゚ -゚)「内藤ホライゾン」

 ロングコートのポケットに手を突っ込み、彼女はその仮面のような無機質な顔をこちらに向け、ぼくの名前を呼んだ。

川 ゚ -゚)「この学園で生き残りたければ、ドクオを頼るといい。ハインから逃げたのは大方面倒臭くなったとか、そういう理由だろう。だが根はお節介な奴だ。仲良くしておいて損は無い」

 そう語る彼女の真横で、ハインリッヒは何度も再生して彼女に飛び付こうとしていた。
が、その度に不可視の斬撃によって首を落とされていた。
何度目の斬首だろうか。
最早数える気にもなれない。

 鬼切九郎丸と呼ばれた長刀は、鞘に収まったままだ。
彼女の抜刀術のメカニズムについて深く考えるには、ぼくの経験はあまりに浅いのだろう。
これはもうそういうものなのだと、彼女は誰の理解の範疇をも超越した強さを持っているのだと、思考停止して受け入れるしかないらしい。

 ハインリッヒの脅威が、彼女の力によって掻き消されたからか、先程より幾分か冷静に、今の状況について熟考することが出来た。

 あちらこちらに飛散したハインリッヒの肉塊は、泡のように溶けて、煙のようなものを上げている。
一番近くにあった肉片に近付いてみると、目が痛くなるような腐臭が漂ってきた。
ぼくはそれを蹴飛ばし、コートの彼女に礼を言う。

( ^ω^)「ありがとうございますお。こんな学園に貴女みたいな正義のヒーローみたいな人がいてくれて、奴隷乞食からしてみれば本当に助かりますお」

川 ゚ -゚)「正義のヒーロー? 笑えない冗談だな……」

 彼女は、仮面のような表情を少しだけ崩して、微笑んだ。
とても綺麗だと思った。
彼女の長い黒髪、身体、手足、そして長刀、彼女を形成する全てが、その微笑みに似合うように取り付けられたものなのかもしれない。

 そう思えるくらいに、彼女は美しかった。

川 ゚ -゚)「まぁ、追い追い学んでいけばいいだろう。素直クール。三年、この学園の生徒会長だ。クー会長と呼ばれることの方が多いな。死んでなければまた会おう」

( ^ω^)「ブーンでいいですお。由来については聞かないでほしいお」




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