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( ^ω^)達は今が楽しければなんでもいいようです

36名も無きAAのようです:2015/08/01(土) 13:57:15 ID:I9jUOZF.0
(´<_` )「来るぞ」

( ´_ゝ`)「ああ」

 身構える兄者と弟者。
三人が対峙すると、まるで空間そのものが熱を持って蠢いているように思えた。
ぼくはそれに耐えかねて、ベンチを離れる。

 しかし、伴天連ラッパーと異形の者がぶつかり合うその瞬間を、見届けたい。
そう思ってしまうのは男として生まれたがゆえの性だろうか。

 ぼくは、自分の命を危険に晒すと知りながらも、一目散に逃げ出すことが出来なかった。


 粘つく空気を肌で感じながら、修羅同士が切り結ぶその瞬間を待っているその時ーー

川 ゚ -゚)「動くな。その首を貰う」

 その直後の出来事を、ぼくはどう形容していいのか分からなかった。

 もう夏も近付き、暑くなってきたこの六月中旬に、学校指定のブレザーの上から黒いコートを羽織ったその少女は、身の丈以上もある黒塗りの鞘から、一振りの刀を抜刀した。

 ドクオも、ハインリッヒも、兄者も弟者も、彼等の戦闘スキルは、凡人のぼくには理解の範疇を越えたものだった。

 しかし、彼女のそれは、彼等のスキルを大きく上回っていた。

川 ゚ -゚)「哭け。鬼切九郎丸ーー」

 ぼくの世界は停止した。

 一閃の煌めきだけが、ぼくが認識出来る全てだった。




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