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( ^ω^)達は今が楽しければなんでもいいようです
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( ^ω^)「そうかお」
ぼくはドクオとの対話を諦めた。
いや、或いは、最初からぼくは彼と解り合おうなどと思っていなかったのかもしれない。
ブレザーを脱ぎ捨て、シャツの袖を捲り上げると、生温い風は上半身を舐り回してきた。
まるで死臭を間接的に塗りたくられているようで、いい気分にはなれなかった。
もっとも、ここが空気の澄んだ見晴らしの良い大草原だったとしても、ドクオが今まで成してきた過程が変わらない限り、いい気分になどなれないのだろうけれど。
('A`)「殺る気満々、て顔だな。もっと肩の力を抜けよ。この学園の唯一の校則を忘れたのか?」
ドクオは薄ら笑いを浮かべ、煙草を咥えたまま拳銃を抜き、こちらに向けた。
ぼくはアレが何度も人の命を刈り取るのを見たし、アレの脅威については恐らく、この世界でドクオの次によく知っている。
けれど、不思議と恐怖心は湧かなかった。
心臓の鼓動が頭に響く。まるで脳と心臓が繋がっていて、ぼくという存在がその二つによってのみ形成されているみたいだった。
一定のリズムを刻むその重低音とドクオの声のみが、今のぼくの世界の全てだ。
汗ばむ掌を固く握り、彼の得物の銃口を深く見据える。
( ^ω^)「【今を、全力で楽しむこと】だお」
きっと疑うまでもなく、ぼくはその校則を守れている。
唐突に引き起こされたジェノサイド。
その犯人は、今ぼくの目の前で薄ら笑いを浮かべながら銃口をこちらに向けている。
どうやらぼくは人間が出来ていないようで、こんな状況が楽しくて楽しくて仕方がないらしい。
それはたった今気付いたことだけれど、まるで産まれた時から持ち合わせていた価値観であるかのように、ぼくの脳に馴染んだ。
ドクオの銃が、火を噴いた。
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