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( ^ω^)達は今が楽しければなんでもいいようです
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ハインの手が、お腹の前で結んだぼくの両手と重なった。
ぼくは自分の手が震えていることに気付いた。
胸につっかえたしこりのようなこの気持ちを、曖昧模糊とした不安定な形で、彼女にぶつけていいのだろうか。
そんな猜疑心すら優しく包むように、ハインは、血に濡れたぼくの手を撫でるようにして握った。
だから、ぼくはーー
( ^ω^)「好きだお」
二茶の箱庭に閉じ込められて過ごし、それが壊れ、何も持っていないぼくは、誰からも見向きもされず、生きてきた。
一緒に食事をしたり、何の意味も持たない雑談に興じたり、他人からこんな風に肯定される実感が、新鮮だった。
雛鳥が生まれてすぐ、親の顔を認識するのと同じような感覚なのだろうか。
この心地良い感覚がいつか無くなってしまうのが、恐ろしく思えるようになったのはすぐだった。
だから、自分から切り離した。
ハインを引き留められるだけの強さを身に付けるまで。
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