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( ^ω^)達は今が楽しければなんでもいいようです

212名も無きAAのようです:2015/08/13(木) 18:41:09 ID:pa3cLJyw0
( ´_ゝ`)「なぁ、エクスト」

 時刻は午前零時。

 日が沈み、夜が更けても続いた闘いは終わった。

 立っているのは兄者だけ。
弟者は、瓦礫の山の上で、その意識を手放して深く眠っている。

 兄者は自分の足元にある"モノ"を見下ろして、小さく呟いた。

( ´_ゝ`)「俺は強かったか?」

 エクストの身体は、上半身と下半身で、二つに分かれていた。
血溜まりが地面を濡らし、それは月夜に照らされて、少しだけ煌めいた。

 中性的な顔があった部分は、潰れたトマトのような肉塊に変わっていて、血溜まりと混じり合っていた。

 気付いたらこうなっていた。

 兄者からすれば、それ以外の感想は無い。
数時間、命のやり取りを繰り返した末に今があるのだろうが、肝心のその過程が、兄者の記憶から抜けていた。

( ´_ゝ`)「なぁ、返事してくれよ。俺はお前に何をしたんだ。なぁ」

 ふらふらと、月に向かって歩み始める兄者。
彼の問いに返す者は一人もいない。

 結末はあまりにあっけなかった。
ここに王位は継承され、第十王位流石兄者が生まれた。

 事実は、それだけだった。




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