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( ・∀・)たちは「」を謳歌するようです
1
:
名も無きAAのようです
:2015/05/07(木) 00:37:06 ID:L.s74Y3o0
この話は以下の短編とつながっています。全ての話に相関があります。
ただし、この話だけを読んでも成立する読み切り短編でもあります。
数年ぶりで設定や伏線を忘れている可能性がありますが、ご容赦を。
短編3話を予定していますが2話しか書けていません。
boonbunmaru.web.fc2.com/rensai/sing/sing.htm
353
:
名も無きAAのようです
:2015/05/23(土) 16:31:17 ID:YCMhDvSo0
トーナメント表
. 从 ゚∀从 ──┐ ┏━━ (´・ω・`)
. ┏┐ ┌┛
. ('A`) ━━━┛│ │└── (゚∀゚ )
. ├┐ ┌┤
. (*゚∀゚) .━━┓││ ││┌── (゚Д゚,,)
. ┗┘│ │└┤
.. ( ・-・ ) ..──┘ │ │ └── 【+ 】ゞ゚
. ├─優 勝─┤ ミ=0=彡
( ・∀・) ━━┓ │ │ ┏━━ (^ω^ )
. ┗┐│ │┌┛
.( ФωФ) .──┘├┘ └┤└── (-_-)
. │ │
. ( ゚¥゚) ───┘ └─── (゚ -゚ 川
川 ゚ -゚)『さてこの中で誰が3回戦へと駒を進めるのかぁ!』
ξ゚⊿゚)ξ『勝利の女神は! 一体誰に微笑むのか!? ここで一旦、休憩に入ります!』
354
:
名も無きAAのようです
:2015/05/23(土) 16:32:02 ID:YCMhDvSo0
( ・∀・)「首尾はどうだ? そうか。よし、あとは釣り餌にかかるのを待つだけだな……」
.
355
:
名も無きAAのようです
:2015/05/23(土) 16:32:44 ID:YCMhDvSo0
というところで、続きは、また明日。までに書き終わったら投下したい。
356
:
名も無きAAのようです
:2015/05/23(土) 17:18:41 ID:38BasFYA0
おつ!
一応勝ったのにトーナメント表にすら反映してもらえないギコかわいそう
しかしこういうの見るとつい賭けがやりたくなるな……ギコ-モララー-ブンドクの四連単で
357
:
名も無きAAのようです
:2015/05/23(土) 17:22:45 ID:48znDFj60
ロマ哀れすぎるだろwwwwww
358
:
名も無きAAのようです
:2015/05/23(土) 17:33:27 ID:YCMhDvSo0
>>356
ほんとだ忘れられてる! びっくり!
359
:
名も無きAAのようです
:2015/05/23(土) 17:39:19 ID:YCMhDvSo0
そして、番外編も忘れてた。もうこれも明日でいいや
360
:
名も無きAAのようです
:2015/05/23(土) 19:19:44 ID:3G4XubrE0
ショボンとジョルジュの戦いアツすぎた
ロマは通常運行ですね
乙
361
:
名も無きAAのようです
:2015/05/24(日) 15:06:08 ID:KaHR0FQY0
乙
続きが楽しみだ
362
:
名も無きAAのようです
:2015/05/24(日) 22:02:18 ID:wkY50X2E0
そろそろ来るはず
wktk
363
:
名も無きAAのようです
:2015/05/24(日) 22:28:02 ID:4VY8MeOQ0
現在執筆状況、2回戦4試合目(クーVSブーン)冒頭。
今日中に間に合いそうにないからとりあえず番外編投下します
364
:
名も無きAAのようです
:2015/05/24(日) 22:28:44 ID:4VY8MeOQ0
番外掌編
ゲームをしていない時の、彼らの日常風景をお送りいたします。
lw´‐ _‐ノvたちはガールズトークを謳歌するようです
365
:
名も無きAAのようです
:2015/05/24(日) 22:29:51 ID:4VY8MeOQ0
ξ゚⊿゚)ξ 「そういえばさ、シューっていつの間にかサークルにいたけど何があったの?」
从 ゚∀从「あ、それ私も気になります」
川 ゚ -゚)「それ、誘ったのは私だけど、なんか妙に乗り気だったな」
lw´‐ _‐ノv「えっいや、まあ、その前にモラさんに口説かれてて……」
从 ゚∀从「何それ素敵!」
川 ゚ -゚)「あー……? あいつが本気で誰かを口説くとは思えんが」
ξ゚⊿゚)ξ 「鬼ごっこの時が初対面? いつの間にか鬼で参加してたよね?」
lw´‐ _‐ノv「ですね。で、そのあと何度か偶然会いまして」
川 ゚ -゚)「モラのことだから作為的に感じる。初対面で惚れてたから、偶然装ったとか」
ξ゚⊿゚)ξ 「確かに、奴だからなぁ」
lw´‐ _‐ノv「否定はしないけど多分ガチ。モララーさんが全力で逃げてる時に匿ったから」
川 ゚ -゚)「逃げてるとき? どれだ?」
ξ゚⊿゚)ξ 「心当たりが多すぎる」
366
:
名も無きAAのようです
:2015/05/24(日) 22:30:34 ID:4VY8MeOQ0
ξ゚⊿゚)ξ 「それで? 何回か会って?」
lw´‐ _‐ノv「話すうちに意気投合して、まあ、色々」
川 ゚ -゚)「誤魔化すな、ちゃんというのだ。ほらカツ丼を――」
<バンッ!
(;'A`) 「おい! モララー来なかったか!?」
lw´‐ _‐ノv「来てないけど、昨日はルパンごっこするって言ってたよ。なにしでかしたん?」
('A`) 「くっそ! 武器庫の鍵持って逃げてる! 明日のドッヂボール妨害する気だ!」
(;^ω^)「どっくん! モラいたお! なんかウェディングドレス着て走ってた!」
('A`) 「なんでだよファック! いくぞ!」
从 ゚∀从「あ、面白そう。私も行く! てか兄ちゃんのピッキングで開けられないの?」
( ^ω^)「無理だおー。モララーの奴、倉庫の鍵をディンプル・マグネット複合錠に替えてて、バンピング対策も――」
川 ゚ -゚)「……モララーなんでモテるんだろうな」
ξ゚⊿゚)ξ 「……口が上手いからじゃない?」
lw´‐ _‐ノv「否定できない」
367
:
名も無きAAのようです
:2015/05/24(日) 22:31:59 ID:4VY8MeOQ0
( ・∀・)「行ったか……屋上に隠れた甲斐があった」
川 ゚ -゚)「窓から入ってくるな変質者」
ξ゚⊿゚)ξ 「どういう腕力があれば、ドレス着ながら屋上から窓へ移動できるのか」
lw´#‐ _‐ノv「モラさんどういうことか説明プリーズ?」
( ・∀・)「どうした愛しのシュー。右手をこちらに向け痛い痛い分かった話すからアイアンクロー止めて!」
川 ゚ -゚)「まず、なんでドレスなの?」
( ・∀・)「サイズチェック。俺とハインちゃんスリーサイズほとんど一緒なんだ。違うのは肩幅くらいだな」
lw´‐ _‐ノv「何故サイズが同じことを知っている。ことと次第によっては煮込むぞ」
( ・∀・)「俺はこの眼で見れば身長体重スリーサイズバストカップは即座に看破できる」
ξ;゚⊿゚)ξ 「なにそれキモい」
lw´‐ _‐ノv「ちなみにお姉ちゃんは?」
( ・∀・)「身長153cm、体重38㎏、スリーサイズは上から76、61、80のAカップ。体脂肪率は19%。BMI16.2……」
川 ゚ -゚)「待て私で試すな! 身長体重はあってるけど、他はそんなに詳しく言われてもわからん」
( ・∀・)「クーは筋肉なさすぎだ下半身デブ。もっと運動して食え。あとツンは無言で胸を抱えて距離を取るな」
ジリ…ξ゚⊿゚)ξ 「……」
368
:
名も無きAAのようです
:2015/05/24(日) 22:33:06 ID:4VY8MeOQ0
lw´‐ _‐ノv「それで、鍵を奪うついでに、ドレスのサイズチェックしてたら見つかったと」
(#)メ∀・)「はい」
ξ゚⊿゚)ξ 「あほだ……」
川 ゚ -゚)「そのまま逃げる度胸が凄い。後あんなに殴られて平気なお前の頑丈さも」
(#)メ∀・)「シューの愛を受け止められる、そんな男に私はなりたい」
ξ゚⊿゚)ξ「今のお前を見ても彼女でいてくれるシューは確かに慈愛の塊よ」
lw´‐ _‐ノv「よし、モララーさん別れましょう」
(;・∀・)「やめてー、冗談でも心にクるからやめてー」
川 ゚ -゚)「そういえば、ちょうど今何故付き合いだしたかシューに聞いてたところでね」
lw´‐ _‐ノv「……なんで付き合っちゃったんだろうね」
( ・∀・)「ん? いや、告白してきたのはシューだぞ?」
lw´;‐ _‐ノv「あっ! バカいうな!」
ξ゚⊿゚)ξ「は!? なんで血迷ったのシュー!」
( ・∀・)「しかもあれだ。シューの告白は非常にクサいことに――lw´;‐ _‐ノv「わーわーわーわー!」
川 ゚ -゚)「よし、シューは私が抑えた! 言えモララー!」
ξ゚⊿゚)ξ「趣味悪いわよクー」
lw´;‐ _‐ノv「ツンも口では諌めながら、抑えないで下さい!」
369
:
名も無きAAのようです
:2015/05/24(日) 22:34:10 ID:4VY8MeOQ0
<バンッ!
(;´・ω・)「あっモララー! いたぞー! 部室だ!」
( ・∀・)「やっべ見つかった! とうっ!」
川;゚ -゚)「うわっ窓から飛びやがった。ここ3階だぞ」
ξ;゚⊿゚)ξ「ちょちょっと、あいつドレス着てるのよ? 着地できないんじゃ……」
\フハハハハハ……/
\イタゾーオエー/
川 ゚ -゚)「見事な5点接地回転法だったな……。スカートめくれて前も見えない癖に」
lw´‐ _‐ノv「着地をブーンに習うって言ってたよ」
ξ;゚⊿゚)ξ「短期間で習ってモノにするとは……。奴のバイタリティはホントに底なしね」
川 ゚ -゚)「で、結局、奴にはなんて告白したんだ?」
lw´;‐ _‐ノv「うぐっ…… まあ、酔った勢いで血迷って、その……」
ξ゚⊿゚)ξ「その?」
lw´;‐ _‐ノv「月が綺麗ですね、と……」
ξ゚⊿゚)ξ「クー、あの変態にこの可愛い妹は勿体ないのでは?」
川 ゚ -゚)「ツン。私も、全く同じことを思っていたよ」
370
:
名も無きAAのようです
:2015/05/24(日) 22:35:31 ID:4VY8MeOQ0
おわり。
チャンバラの続きは、終われば投下します。
371
:
名も無きAAのようです
:2015/05/24(日) 22:35:54 ID:UTe8YE1.0
シューかわいい
372
:
名も無きAAのようです
:2015/05/24(日) 22:43:06 ID:Faa/sqS60
wktk
373
:
名も無きAAのようです
:2015/05/24(日) 23:52:09 ID:Jb9WAA720
シュー可愛い、おしゃれな告白やなぁ!
374
:
名も無きAAのようです
:2015/05/25(月) 00:52:35 ID:OP09Uu3c0
とりあえず2回戦を書き終えたので投下します。
次は明後日までに最後まで書きたいけど、果たしてどうなるか?
375
:
名も無きAAのようです
:2015/05/25(月) 00:53:17 ID:OP09Uu3c0
トーナメント表(訂正版)
. 从 ゚∀从 ──┐ ┏━━ (´・ω・`)
. ┏┐ ┌┛ _
. ('A`) ━━━┛│ │└── (゚∀゚ )
. ├┐ ┌┤
. (*゚∀゚) .━━┓││ ││┏━━ (゚Д゚,,)
. ┗┘│ │└┛
.. ( ・-・ ) ..──┘ │ │ └── 【+ 】ゞ゚
. ├─優 勝─┤ ミ=0=彡
( ・∀・) ━━┓ │ │ ┏━━ (^ω^ )
. ┗┐│ │┌┛
.( ФωФ) .──┘├┘ └┤└── (-_-)
. │ │
. ( ゚¥゚) ───┘ └─── (゚ -゚ 川
376
:
名も無きAAのようです
:2015/05/25(月) 00:54:04 ID:OP09Uu3c0
_
( ゚∀゚)つ「休憩終了」⊂( ФωФ)
杉浦と長岡が休憩終了のプラカードを掲げながら、化粧まわし姿でステージを回る。
途中、空き缶が飛んできたが、主催側も笑ってそれを止めないでいた。
ξ゚⊿゚)ξ『さあ、早くも折り返し地点!2回戦の始まりです!』
川 ゚ -゚)『まずは2回戦第1試合! 映研同士のこのカード!!』
ξ゚⊿゚)ξ『無骨な男たちの戦いに咲く一輪の花! 勝利のためなら冷酷無比!
先程はネットランチャーにて派手に決めました! 2回戦に生き残った紅一点!
体重(ピーー)㎏! 身長158cm! 《冷酷なる薔薇》つー!』
川#゚ -゚)『おいこら! 私も残ってるぞ!』
観客がどよめく中、少女が登場する。今回はネットランチャーどころか武器も持っていない。
今回は水着から着替えてチャイナドレスだ。どこからでてくるのか、モララーが借りてきた衣装である。
しかし、観客のどよめきの理由はそれではない。
その視点は、上へ向いている。
377
:
名も無きAAのようです
:2015/05/25(月) 00:54:47 ID:OP09Uu3c0
川 ゚ -゚)『対するはバズーカでハインリッヒ選手を沈めた男!
その狙いは正確! その戦いは冷静! 今回はどんな戦い方を魅せてくれるのか!?
体重53kg!身長175cm! 《堂々たる伏兵》鬱田ドクオ!』
(;'A`)「やだー! 行きたくないー!!」
ミ=0=彡
( ^ω^)「ほら早くいけお。ダダこねてもしょうがねーお!」
(;'A`)「ヤダよ! 今出ても絶対負けるじゃんこれ!」
ミ=0=彡
( ^ω^)「男なら戦って散れ!」
(;'A`)「というかその格好で近寄るな! 腰のアレがモロリズムしかけてる!」
その天井は全てがチャンバラソード、つーの開始位置以外全てに剣が無数に並んでいる。
1回戦でのネットランチャーは、準備が間に合わなかったための応急処置でしかない。
ドクオもネットランチャーならば対応できた。しかし、これが彼女の本命! それは天井落し!
( ゚∋゚)「勝負あり! 勝者! つー!」
378
:
名も無きAAのようです
:2015/05/25(月) 00:56:11 ID:OP09Uu3c0
川 ゚ -゚)『さて、ドクオ君が無様に散りましたが、続いての戦いは白熱するか!?』
ξ゚⊿゚)ξ『その知略は悪逆無道! その戦いは暴虐非道!!
本大会発起人にして最悪の悪魔! 今度こそまともに戦ってくれるのか!?
体重67kg身長166cm! 《悪の大参謀》モララー!』
( ・∀・)「なんか俺の二つ名パワーアップしてない?」
文句を垂れながら、ステージ上に男が出てくる。何故かこちらも武器を携帯していない。
ニヤニヤと意地の悪い笑みを浮かべながら、男は優雅に腕を組む。
それには悪魔の笑みと同等の意味がある。
川 ゚ -゚)『対するは、高校時代では剣道個人関東大会優勝! 剣道サークル「VIP会」からの刺客!
居合剣道二段、槍術初段、スポーツチャンバラ経験あり! 悪魔を倒す勇者となれるか!?
体重73kg身長182cm! 《剣客》偽モナー!!』
ξ;゚⊿゚)ξ『……出て、きませんね?』
コールは響くが、対戦相手は出場してこない。
ただ、モララーのニヤニヤとした笑みが、会場を不安にさせる。
川 ゚ -゚)『……。こいつ、またなんかやりやがったな』
そのまま5分が過ぎた。
379
:
名も無きAAのようです
:2015/05/25(月) 00:57:05 ID:OP09Uu3c0
この時間は使われていない講義室、そこには男女の姿が並んでいる。
窓からはチャンバラ大会のブーイングが響いて聞こえてきた。
女はその豊満な肉体を閉じ込めるようにブラウスの胸元を閉じると、無線機に向かって声をかける。
从´‐ _‐从「……そっち、終わった?」
( ・∀・)『いや、悪いね。手間取らせちゃって』
無線機のイヤホンから流れるのは、もちろんステージ上から退場する男の声だ。
相手選手の遅刻による不戦勝、という手はずになっているはずだ。
なぜなら、その対戦相手は、無線機に語りかける女性の隣で座っているからだ。
从´‐ _‐从「全く、自分の彼女に色仕掛けさせるなんて、酷い男」
( ・∀・)『だからちゃんと、いざって時のために改造催涙スプレー持たせただろ?」
从´‐ _‐从「結局使いませんでしたけどね。こいつ童貞っぽいですよ」
( )「もがー! もがっももがっ!」
女はかつらを投げ捨て、髪を艶めかしく掻き上げた。
lw´‐ _‐ノvノシ 从 从
モララーは大会の直前に気づくように、しぃの手を使ってある手紙を届けさせていた。
それは偽のラブレター。
それにまんまと釣られた男は今、麻袋を被らされ、親指を結束バンドで縛られている。
lw´‐ _‐ノv「あ、タイラップで親指縛っちゃった、ニッパー持ってないや」
( ・∀・)『放置でもよくね? インシュロック切りたいなら俺のロッカーにあるよ』
lw´‐ _‐ノv「貴様、インシュロック派か! 漢は黙ってタイラップだろ!」
相手が大の巨乳好きであることを調べたモララーが、仕掛けた策がこれである。
二人は無線機越しにどうでもいい論争を繰り広げながら、ニッパーを取りに行く。
残された男は、シューがニッパーを持って戻るまで、気が気ではなかったという。
380
:
名も無きAAのようです
:2015/05/25(月) 00:58:10 ID:OP09Uu3c0
トーナメント表
. 从 ゚∀从 ──┐ ┏━━ (´・ω・`)
. ┏┐ ┌┛ _
. ('A`) ━━━┛│ │└── (゚∀゚ )
. ┏┐ ┌┤
. (*゚∀゚) .━━┓┃│ ││┏━━ (゚Д゚,,)
. ┗┛│ │└┛
.. ( ・-・ ) ..──┘ │ │ └── 【+ 】ゞ゚
. ├─優 勝─┤ ミ=0=彡
( ・∀・) ━━┓ │ │ ┏━━ (^ω^ )
. ┗┓│ │┌┛
.( ФωФ) .──┘┗┘ └┤└── (-_-)
. │ │
. ( ゚¥゚) ───┘ └─── (゚ -゚ 川
381
:
名も無きAAのようです
:2015/05/25(月) 00:59:02 ID:OP09Uu3c0
('A`)「おいお前、緊張してんのか?」
(,,゚Д゚)「うっす。だって次、ショボン先輩ですよ」
('A`)「あー、あいつ威圧感あるからなあ。根は優しいんだが……」
(,,゚Д゚)「威圧ってレベルじゃないッス。ホントに日本人ですか? あの身長と筋肉」
('A`)「なんつーか、見慣れたというか?」
(;゚Д゚)「アレ相手に!?」
('A`)「そもそも、俺はあんなマッチョに正面から挑もうなんてしないからな」
(,,゚Д゚)「でも俺、先輩たちみたいに銃器自作なんてできませんよ」
('A`)「それはあれだ。大学で学べ」
(,,゚Д゚)「大学講義の活かし方がおかしい……」
('A`)「そうだな、じゃあ必勝のコツを伝授しよう」
(,,゚Д゚)「ブーン先輩みたいに抜けっていうんじゃないですよね?」
('A`)「違う。そこにお前の彼女がいるな?」
(,,゚Д゚)「はい」
('A`)「陰毛だ。陰毛をもらってこい。恋人の縮れ毛は勝利のお守りだ!」
(,,゚Д゚)「サイッッッテーッスねwwwww」
('A`)b
(,,゚Д゚)b
382
:
名も無きAAのようです
:2015/05/25(月) 00:59:51 ID:OP09Uu3c0
ξ゚⊿゚)ξ『さて、ここからはクー選手対戦準備のため、解説に1回戦敗北の杉浦選手を迎えて参ります』
( ФωФ)『よろしくである』
ξ゚⊿゚)ξ『ま、モララーはしかたないわ。あれはああいう奴よ』
( ФωФ)『慰めはいらん! 次の対戦カードはこちら!』
ξ゚⊿゚)ξ『圧倒的な肉体が全てを蹂躙する!! 掲げる戦斧は今回も敵を粉砕するのか!?
バルキリーに愛されたこの漢の快進撃! 一体、誰が止められるのか!?
体重97kg身長191cm!《重戦車》ショボン!』
先ほどの熱い攻防で人気を得たのか、一際大きな歓声を浴びて筋肉が入場を果たす。
その巨体は2m近く、その体重は100㎏近く、どんな相手をも力でねじ伏せる。その男。
日本人離れした恵体は、優しそうな顔つきと相まって、強者特有のプレッシャーを発している。
ξ゚⊿゚)ξ 『彼女の声援を受けるはニューフェイス! 先程は地味な戦いで勝ち抜きました映研の新人!
歴戦の重戦車を相手に下克上を果たせるのか!? はたまた無残に散るか!?
体重63kg身長178cm!《もげろ》猫宮ギコ!!』
(,,゚Д゚)「その二つ名どういうことですか先輩!」
(*゚ー゚)「ギコ君頑張ってー!」
_
( ゚∀゚)「しねぇー!」
( ФωФ)「もーげろ! もーげろ!」
( ^ω^)「ショボンやっちまえー!」
(*゚ー゚)「うふふふ」
383
:
名も無きAAのようです
:2015/05/25(月) 01:00:54 ID:OP09Uu3c0
(´・ω・`)「いいなぁ。お前は彼女が応援してくれて」
(,,゚Д゚)「他にも彼女持ちいっぱいいるじゃないですか」
(´・ω・`)「クーは中身男だし、シューは容赦ないし、ツンは……まあうん」
ξ゚⊿゚)ξ『おいショボン覚えてろよ』
(´゚ω゚`)「でも、ギコの彼女は残念じゃない女の子で腹が立つんだよぉ!」
(,,゚Д゚)「全方面的に失礼だこの人!! 」
(´゚ω゚`)「くそぉおおぉ! 地球焼け焦げろおおぉぉ!」
(,,゚Д゚)「てか、ショボン先輩遠距離恋愛の彼女いるんですよね?」
(´゚ω゚`)「あいつはこんな場所で半裸になってるような男に免疫ないから、呼べないんだよおぉおぉぉ!」
(,,゚Д゚)「じゃあ裸にならないで下さい!」
(´゚ω゚`)「そもそも仕事忙しいとかで1ヶ月くらい会えてねえええ!」
(,,゚Д゚)「完全に八つ当たりじゃないですか」
( ゚∋゚)「両者構えてぇー!」
徐々に観客の声が一つになっていく、それはもげろの一声!
「「「「「もーげろ! もーげろ!」」」」」
今、負けられない戦いが幕を開ける。
384
:
名も無きAAのようです
:2015/05/25(月) 01:01:57 ID:OP09Uu3c0
( ゚∋゚)「始めぇ!」
(´゚ω゚`)「おらああ!」
(,,゚Д゚)「ぐっ!」
初手、仕掛けたのはショボン。
強烈な踏み込みと共に、長柄の戦斧を振りかぶる。
ギコはかろうじてそれを受け止めるが、続く連撃に思わずよろける。
_
( ゚∀゚)「あれはっ!? バーサークモード! ショボン、まさかあいつっ!」
( ・∀・)「ジョルジュ! 知っているのか!?」
_
( ゚∀゚)「いや適当言ってるだけ」
猛攻は続く、その打撃は全てがまるで車の衝突のように重い。
先ほどのジョルジュが何故この巨漢を相手に戦えたのか不思議なくらいだ。
(,,゚Д゚)「ちょっちょっちょ!」
(´゚ω゚`)「うおおおお!」
(,,゚Д゚)「(ダメだ! 下手に受けるとスポンジソードが折れる!)」
ショボンの攻撃はただ重たいだけではない、その衝撃は鋭く、速い。
故に、彼はジョルジュの真似をして、飛んで衝撃を逃がす手段に出ようと考える。
しかし、それは叶わない!
(,,゚Д゚)「げっ!」
ギコはジョルジュとは違い細身である。
故に、身体の重さが足りずフルスイングでなくとも身体がよろめいてしまうのだ。
385
:
名も無きAAのようです
:2015/05/25(月) 01:02:38 ID:OP09Uu3c0
(,, Д )「(あ、もうダメだ。負けたわこれ)」
心が折れようとするギコの耳に、声が届く。
会場を包む割れんばかりの「もげろ」コールの中から、微かにしかし、確実に、その声は響く。
(*゚ー゚)「ギコくぅん! 負けちゃヤだよ!」
(,, Д )
(,,゚Д゚)カッ!
その時、ギコの中の何かが目覚めた。よろめく身体を無理やり起こそうとして、失敗。
しかし、その転びかけたのが幸を奏して、ショボンの水平薙ぎを回避する。
そのまま、低姿勢の状態で、ショボンへの接近を成功させる!
女神はまだ、彼を見捨てたりはしない!
(,,゚Д゚)「うおおおおおおおおお!!」
(´゚ω゚`)「馬鹿が!」
しかし、ショボンは無慈悲に石突きを使ってギコをいなした。
ウレタンで覆われていない、樫で出来た柄がギコの腹に食い込む。
その場でうずくまるギコ。
(,, Д )「ゲホッゴホッゴホッ」
(´゚ω゚`)「喰らええええええ!」
386
:
名も無きAAのようです
:2015/05/25(月) 01:03:51 ID:OP09Uu3c0
ショボンは接近しすぎた距離をバックステップで離し、同時、全体重を掛けた叩き付けを敢行する!
ギコはそれを止めるべく、咳き込む身体に鞭を打ち、片手を剣の腹に当てて両手受けを試みる。
次の瞬間。
(,, Д )「えっ!?」
スポンジソードは砕け散り、ショボンのバトルアックスはギコをボロ布のように叩き潰した。
(* ー )「ああん。ギコ君負けちゃったぁ……ゾクゾク」
( ・∀・)「地味な戦いだった」
_
( ゚∀゚)「ショボンのウレタン。支給品より発泡倍率かなり低いからな」
ギコの剣が砕けた理由、それはウレタンの発泡倍率にある。
通常、発泡ウレタンは、スプレーや混合液などの形式で販売されている。
様々な種類が売られているが、その違いは成分の配合比により発泡倍率だ。
支給品の発泡倍率は約55倍。1の原液が55倍に膨れ上がるものだ。
これは1液型簡易スプレー缶で販売される一般的な倍率である。
対するショボンは約5〜8倍。2液式のスプレーガンを用いる本格タイプを用いていた。
当然ウレタンの比率は高くなり、約10倍も頑丈な発泡ウレタンを作ることができるのだ。
8倍発泡ウレタンは手でちぎる事が不可能なほど強固である。
材料関係の知識を持つこの学校では一般的な事実だが、入学して間もないギコはそれを知らなかった。
なお、映研メンバーの装備は、ほとんどがこれを用いているのは言うまでもない!
( ゚∋゚)「勝負あり! 勝者ショボン!」
ξ゚⊿゚)ξ『決まったぁ! 実況する間もなくショボン選手圧勝です!』
387
:
名も無きAAのようです
:2015/05/25(月) 01:04:47 ID:OP09Uu3c0
( ФωФ)『さて、続く戦いは会場全員の注目を集めるこのカード!』
(*゚∀゚)「えっブーンマジでそれで出るの?」
从 ゚∀从「うわっ……兄貴それは引くわ」
ξ゚⊿゚)ξ『チャンバラをどこまで曲解すればこうなるのか!?
チャンバラ史上最悪の怪物がエンジン音を轟かせて登場だァ!
体重りんごみっつ分! 身長153cm! 《機械仕掛けの乙姫》素直クール!!』
飛び出たのは、人間ではなかった。
トラクター用の巨大な車輪が回る。エンジン音が2つ、爆音を奏でて巨体が踊る。
一見、それを形容する言葉はないように思える異形。
それは無理やりに表現するならば、巨大なタイヤの車椅子が近い。
車のシートを改造したコクピット。そのコクピットは全面を特殊ガラスに覆われ、金属フレームがそれを支える。
左右にはトラクター用のタイヤが1組あり、コクピットの真横を隠していた。
タイヤは左右で別回転出来るようになっており、意外にも細かくターンを繰り返す。
更にガス圧式の砲塔が2つ。そして、前面にウレタンのバンパーが取り付けられている。
操作はジョイスティック2つと、足元の左右独立系統ブレーキ。
チャンバラの武器と呼ぶには異常な怪物が、そこにいた。
(゚∈゚ )「……」
審判が無言で実況席を振り返る。それに対して、実況は無言で頷いた。
ξ゚⊿゚)ξコクリ『お知らせいたします。モララーさん至急実況席まで』
主催を交えて審議が始まった。異物がエンジン音により抗議を送る。
結論は試合続行! 大丈夫、一般参加はもう脱落している!
388
:
名も無きAAのようです
:2015/05/25(月) 01:06:58 ID:OP09Uu3c0
ξ゚⊿゚)ξ『厚い脂肪を武器にして、怪物に挑む一人の勇者!
人類最強の豚は最悪のモンスターを倒し、太めの男性の希望となれるか!?
体重86kg、身長177cm!! 《ボンレスハム》! 内藤ホライゾン!!」
コールが終わると会場が突如ピンクの照明に包まれる。
直後、怪しげな音楽が奏でられた。演奏は吹奏楽サークルの協力である。
舞台脇から黒いコートに身を包まれた豚が登場する。
\てーれーてれれーれれー/
( ^ω^)「あはーん」
\てれてーれーてれれーれれー/
(^ω^ )「うふーん」
\れーれーてれーれれー/
(*^ω^)「ちょっとだけよぉ」
.∩ ∩_ ・∵’、
ξ ξ)/ ⊂/"´ ノ )
⊂ ノ / /
( ノ し'`∪
(ノ
そのコートの下は、亀甲縛りとブーメランパンツ。音楽は加藤茶で有名な「タブー」。
その姿、まさしくボンレスハム。
豚は実況に殴られて、天高く宙を舞った。
389
:
名も無きAAのようです
:2015/05/25(月) 01:07:41 ID:OP09Uu3c0
ξ゚⊿゚)ξ『さて、優勝候補同士の対決! 果たして勝利の女神はどちらに微笑むか!?』
( ゚∋゚)「両者構えてぇ!」
( #)ωメ)「さあこいクー!」
川 ゚ -゚)「おい、これ大丈夫か? 前見えてるか?」
( ФωФ)『この勝負! 目が離せない!!』
ブーンの武器は1回戦と変わらず短槍。190cmほどの短い槍である。
形容しがたいモンスターマシンを相手に、硬質ウレタンの穂先は少々頼りない。
だが、ブーンの頬には、獰猛な笑みが浮かぶ。それは戦いに対する歓喜の笑み。
( ゚∋゚)「始めぇ!」
二人は同時に動いた!穂先を前に機械へと飛び込むブーン。
対するクーも、やや前傾になりながら、砲弾をぶちかます。
砲弾は野球ボール大のウレタン球。それをガス圧で撃ち出す代物だ。
( ^ω^)「おっおっおっ」
だが、それらはブーンに当たる前に逸れる。
彼は穂先の角度を利用して、飛来する弾丸の軌道を逸らして進む。
まずは一撃。しかし、それはガラスで阻まれた。特殊な加工が施されたガラスは、その程度ではヒビも入らない。
390
:
名も無きAAのようです
:2015/05/25(月) 01:08:34 ID:OP09Uu3c0
( ^ω^)(ウレタンではダメか。たぶん、表面はポリカーボネート。防弾ガラスだお)
ブーンは手応えから即座に思考する。しかし、それは長く続かない。
砲塔に近寄りすぎたのだ。長時間弾いて要られる距離ではない。
幸いにして、踏破性重視だろうマシンの移動力は高くない。素早く離れて次策を練る。
川 ゚ー゚)「んー? どうしたブーン。怖気づいたか?」
ショボンを超えるパワー。ジョルジュと同じ無敵性。ドクオ以上の連射力。
怪物は完全無欠の存在としてステージに君臨する。
観客もどうあがいても無駄だと、少し諦めた雰囲気が漂う。
( ^ω^)「これでどうだお!?」
しかし、彼の顔に絶望はない。何故ならば、彼はこれに勝つつもりだからだ。
続いてブーンは砲弾を槍で弾き返した。100km/hほどの弾丸は彼の目には止まって見える。
小学生時代、打率10割という異常な試合を行った男は、正確にウレタンボールを打ち返す。
ξ゚⊿゚)ξ『おっとブーン選手! ここで変則的な攻撃に出たぁ!』
川 ゚ー゚)「そんなもの。当たっても我がモンスターマシンの前では無――」
( ФωФ)『これは……。中々考えた手であるな』
打ち返す理由はただひとつ、インクの付着。
それが本人に直撃することはない。しかし、ガラスには残る。
そしてこのマシンにワイパーはなかった。
川;゚ -゚)「――なに?」
391
:
名も無きAAのようです
:2015/05/25(月) 01:09:24 ID:OP09Uu3c0
川;゚ -゚)「こいつ! 舐めるなぁ!!」
ガラスがインクで覆われて、途端に命中精度が落ちた。
打ち返すブーンに余裕が生まれる。だが、この程度ではこの絶対的な優位性は崩れない。
だがブーンは、焦ることなく、ただ淡々とボールを打ち返し続けた。
( ^ω^)「どうしたお? 狙いがどんどん甘くなってるお?」
川;゚ -゚)「ふんっ! だがジリ貧だ! お前に私を倒す手立てはない!」
クーはエンジンを唸らせてマシンを前進させた。
加速は遅いが、それでも動力は2つ。かなりの速さがある。
ブーンはそれを見て、真横に回避。しかし、十分に練習していたのだろう、クーはマシンを華麗に操りそれを追う。
( ゚ω゚)カッ!「今だお!」
膠着状態を破ったのはブーン。一球を打ち返し、反転。壁へと向かい、それを駆け上がった。
壁蹴りで高く飛んだブーンは空を舞う。
しかし、クーはインクに遮られてそれに気づくのが遅れた。
( ^ω^)「天空兜割り!」
ξ゚⊿゚)ξ『でたああぁ! ブーン選手得意の身軽さで大技を繰り出したぁ!』
ブーンは空中で槍を、両手両足で抑えこみ、穂先を下にクーのマシンへと落下する。
狙いはコクピット天井を覆うガラス。
穂先の長さを調整して、クー自身には当たらないよう、細心の注意を払っている。
川 ゚ー゚)「なんだ、その程度か」
だが、ブーンの刃は無情にも弾かれた。
コクピットを覆うガラスには傷ひとつ付いていない。
392
:
名も無きAAのようです
:2015/05/25(月) 01:10:48 ID:OP09Uu3c0
弾かれたブーンは身体を捻ってタイヤを避けると、床で受け身をとる。
転がる勢いを利用して立ち上がる姿は、とてもデブには見えない。
それをクーはゆっくりと振り返った。両者の距離、およそ10m。
( ^ω^)「マジか。それULレベルいくつだお?」
川 ゚ー゚)「Level3相当だ。貫通させたいならライフル弾持ってこい!」
(;^ω^)「軍事用じゃねえか!」
またもや状況は膠着する。しかし、渾身の攻撃が防がれたブーンの旗色は若干悪い。
槍で防ぎ続けるのも、限界がある。
このままクーが押し切るかと思ったその時、状況が動く。
川 ゚ -゚)「……。弾切れか」
弾丸は無限ではない。相当数を打ち返したブーンが耐え切ったのだ。
しかし、クーの顔に敗北の色は浮かばない。
川 ゚ -゚)「ま、轢けばいいんだがな」
その言葉に、ブーンの顔が青ざめる。
この女は、マジでやる。そんな考えが脳裏をよぎったと同時。
クーは全速力で発進した。車体のウレタンでの体当たりが狙いだ。
川 ゚ー゚)「ふはははは! しねぇ!」
(;^ω^)「やっべえ! 死ぬ! 死んじゃうお! このサイコパス野郎!! 反則じゃねえのかお?」
ξ゚⊿゚)ξ『審判はこれをノージャッジ! 反則を認めません!」
( ФωФ)『悪魔だこいつら』
393
:
名も無きAAのようです
:2015/05/25(月) 01:11:38 ID:OP09Uu3c0
ξ゚⊿゚)ξ『おっと!? ブーン選手逃げてばかりでは勝負になりませんよー!?』
( ФωФ)『煽るな。本当に悪魔にしか見えんぞ』
(;^ω^)「こうなったらぁ!」
ブーンは出来る限りクーと距離を取ると、石突きを使って強引にUターン。
マシンと正面から対峙する。
しかし、クーは速度を緩めない。
(;゚ω゚)「うおおおおおお!」
川 ゚ー゚)「無駄無駄無駄無駄無駄ァ!」
反転した直後、ブーンは風のように加速。
90㎏近い巨体が、その重さを感じさせない速さで槍とともに風になる。
そして、高速でわずかに進路を変えると、加速しながら迫るマシンの横をすり抜け、止まった。
川 ゚ -゚)「ん?」
直後、ギャリギャリと破砕音が響き渡る。
ブーンは、マシンの横にたどり着くと、その高速回転するホイールの中に、槍をねじ込んだのだ!
一瞬無理やりに槍が引きこまれ、次の瞬間、車体に引っかかり止まる。
(; ω )「うがあああああ!!!」
川;゚ -゚)「なっ!? エンストだと!?」
ガキンと金属音が響き渡り、穂先を残して槍の柄が砕け散る。
しかし、マシンの左タイヤが停止し、ブーンを中心にぐるりと半回転して停止した。
394
:
名も無きAAのようです
:2015/05/25(月) 01:12:18 ID:OP09Uu3c0
その隙を、ブーンは逃さない。
タイヤを掴んで軸に足をかけて、マシンの上に飛び乗る。
砕けた柄を掴んだブーンは、それを下に、コクピットへと振り下ろす。
(; ω )「もらったぁあああ!」
狙いはガラスではない。防弾ガラスをたかが金属片だけで破壊するのは不可能。
その槍の柄が狙う先はコクピットのドアのヒンジ。
コクピットはワゴン車のトランクスペースのように、上に向けて開く仕様、ヒンジは真上にあった。
しかも、車と違いアマチュアの設計だ。製造を簡易化させるため、ヒンジはむき出しだった。
当然、それは金属製であり、防弾ガラスほど強固ではない。
川;゚ -゚)「わああああ! 分かった! サレンダー! 頼む! マシンは壊すな!」
( ゚∋゚)「棄権確認! 勝者ブーン!」
ξ゚⊿゚)ξ『決まったぁ!!! ブーン選手! 圧倒的なマシンを相手に勝利を掴み取りました!』
会場が、どよめきに包まれる。勝利の意味が広まるまでに、時間がかかった。
( ^ω^)「しゃああああぁああぁぁ!」
ボンレスハムが吠え、それを聞いて初めて勝利を理解した観客は一斉にそれを讃えた。
英雄が、怪物を下したその瞬間である。
395
:
名も無きAAのようです
:2015/05/25(月) 01:13:17 ID:OP09Uu3c0
トーナメント表
. 从 ゚∀从 ──┐ ┏━━ (´・ω・`)
. ┏┐ ┏┛ _
. ('A`) ━━━┛│ ┃└── (゚∀゚ )
. ┏┐ ┌┛
. (*゚∀゚) .━━┓┃│ ││┏━━ (゚Д゚,,)
. ┗┛│ │└┛
.. ( ・-・ ) ..──┘ │ │ └── 【+ 】ゞ゚
. ├─優 勝─┤
( ・∀・) ━━┓ │ │ ┏━━ ボンレス
. ┗┓│ │┏┛
.( ФωФ) .──┘┗┘ └┛└── (-_-)
. │ │
. ( ゚¥゚) ───┘ └─── (゚ -゚ 川
396
:
名も無きAAのようです
:2015/05/25(月) 01:14:25 ID:OP09Uu3c0
最近ブーン系復帰したばかりだから、色々読み漁ってたけど盛岡ゼミくっそ面白い
こういうヌルゼミ俺も入りたかった……
はい、ポニーテール幸子とか冷凍都市とか読んでて書くのが遅れました
次は言ったとおりに間に合わせるんで! その! 許して!
397
:
名も無きAAのようです
:2015/05/25(月) 01:24:13 ID:YSTEej9g0
乙!
水鉄砲の時から読んでるけど、各種催しを時系列で並べてくれるとまた違った楽しさがあるんじゃないかって思った
398
:
名も無きAAのようです
:2015/05/25(月) 01:36:51 ID:phIBdx2U0
乙
399
:
名も無きAAのようです
:2015/05/25(月) 02:13:46 ID:OP09Uu3c0
>>397
今のところ書いた話と話題に上ったイベント、話が固まっていてもう書けるイベントは
鬼ごっこ 1回生4月
かくれんぼ 1回生5月
肝試し 1回生7月
缶蹴り 1回生11月
水鉄砲 1回生2月
調査1 2回生6月
おっぱい 2回生9月
ローション相撲 2回生10月(学祭)
無人島・調査2 2回生11月
クリスマス・イブ 2回生12月
人力車 2回生3月
チャンバラ 3回生6月
ケイドロ 3回生8月
日常・ドッヂボール 3回生9月
4回生以降、卒論と就活により激減
という感じです、たぶん、合ってると思う……
400
:
名も無きAAのようです
:2015/05/25(月) 09:51:38 ID:eRFR8.tw0
クーって水鉄砲の時は巨乳設定じゃなかったっけ?
401
:
名も無きAAのようです
:2015/05/25(月) 12:25:44 ID:KGXWrWmk0
>>400
それ、缶蹴りでもツッコまれたけど、水鉄砲時では読み切り短篇で連載する気なくて、設定もほとんど固まってなかったんだ
で、おっぱいと缶蹴りで貧乳設定にした後で水鉄砲で巨乳になってて自分で驚いたという……
とりあえず、水鉄砲のあの下りなしで貧乳ということでお願いします
402
:
名も無きAAのようです
:2015/05/25(月) 14:04:40 ID:1CbeO1O20
かくれんぼは面白そうだな
全員が活躍(暗躍?)出来そうな感じだ
403
:
名も無きAAのようです
:2015/05/25(月) 18:09:23 ID:62mjT9nM0
ヒッキーはブーンに負けて良かったな
万が一勝ってたら轢き殺されてた可能性ががが
404
:
名も無きAAのようです
:2015/05/25(月) 18:34:44 ID:BKP266V60
既にこんな質問あったらごめん
上の「合ってると思う」に疑問が湧いたんだけど、
モデルとなるようなサークルや人物は実在していたってこと?
405
:
名も無きAAのようです
:2015/05/25(月) 18:35:54 ID:BKP266V60
と思ったら設定って書いてあった
見てなくてスマン
406
:
名も無きAAのようです
:2015/05/26(火) 01:15:35 ID:vFKUo.j.0
>>401
説明サンクス
続きwktkして待ってる
407
:
名も無きAAのようです
:2015/05/26(火) 09:59:48 ID:090apnI.0
>>404
簡単に言うと、どれがどういう順で並んでるのか、把握しきれてない話がたまにありまして
特に番外編はだいたいこの辺って感じで深く考えてないので、ボロが出るかも
今気がついたけど、調査1は3回生の春〜初夏だった、ハインとギコいるし
408
:
名も無きAAのようです
:2015/05/26(火) 19:56:23 ID:oX7Inpiw0
ギコがあっさり負けててワロタ 優勝フラグ立ってると思ったのに……
次回も楽しみにしてる 乙
409
:
名も無きAAのようです
:2015/05/27(水) 00:44:45 ID:CXoMeESU0
残業に負けず、書き上げました。
23時に一人でPCカタカタしてると泣きそうになるね。
再開
410
:
名も無きAAのようです
:2015/05/27(水) 00:45:55 ID:CXoMeESU0
クーのマシンが故障したため、その影響でステージの整備が入る。
最大の問題は、タイヤのホイールが破損した他、フレームが歪んだ影響でギアと車軸に干渉。
結果、マシンの左エンジンを動かすのは危険と判断され、操縦不能に陥ったことだ。
ξ゚⊿゚)ξ『さあ、遂に準決勝! 三回戦が始まります! ステージ整備のため時間が圧していますが、張り切っていきましょー』
( ФωФ)『クーは先ほどのマシン破損による修理、点検のため、引き続き我輩が実況を担当するである』
結論として、機械発明サークルに協力を要請。彼らは快く小型クレーン車を貸してくれた。
ショボンを筆頭に人力で脇に避けて移動待ちとなっている。観客席を退けないと、クレーンが届かないのだ。
現在、クーはガソリン爆発等が起きないよう、応急処置的な点検と修繕を開始していた。
ξ゚⊿゚)ξ『さて、続きますはこの戦い。果たしてまともな試合が見れるのか!?』
( ФωФ)『あいつはもう、いい加減、戦う気がないのではないかと思い始めたである』
ξ゚⊿゚)ξ『戦うことなく2人を沈めたこの男! 遂にその実力が明かされるのか!?
はたまた、まともに戦う気がないか? 悪の大幹部が今日も笑う!
体重67kg、身長166cm! ≪悪の皇帝≫モララー!!』
出てくるモララーは今度こそ無手ではない。
片手に支給品のロングソード、反対の手にはビニール傘を掴んで出てきた。
これで天井落としは通用しない。
411
:
名も無きAAのようです
:2015/05/27(水) 00:46:44 ID:CXoMeESU0
( ФωФ)『対するは同じく魔性の女! 2戦連続秒殺試合を記録! この美女、向かうところ敵なし!
爆破と仕掛けはお手の物。その策略は悪魔に通用するのか!?
体重えっこれマジ? 軽いな! 身長158㎝! 《冷酷なる薔薇》つー!』
対するつーは今度はメイド服を着用し、やはり武器を持っていない。
天井落としは仕掛けずに、何を思うかこちらもニヤニヤ笑いながら、モララーを見つめている。
( ゚∋゚)「両者構えてぇ!」
(*゚∀゚)「ちょっと待ってー」
審判が吠える。だが、それを制するように、つーが片手を挙げた。
怪訝な顔で審判が振り返り、実況席を含めて観戦者たちがどよめく。
(*゚∀゚)「私、棄権しまーす」
――それは数分前に遡る。
.
412
:
名も無きAAのようです
:2015/05/27(水) 00:47:37 ID:CXoMeESU0
(*゚∀゚)「モラちんどうしたの?」
( ・∀・)「なに、ちょっとした交渉のためにきた」
(*゚∀゚)「へぇ?」
つーはモララーを全力で警戒する。この男は何を仕掛けるかわかったものではない。
なにをしても勝利をもぎ取るのがこの男である。
交渉とあれば、彼は既に仕掛けを終えている可能性も高いが、その時はその時だ。
( ・∀・)「なに、これが欲しくないかね?」
(*゚∀゚)「それは! 松野寛生のモザイクダマスカスでは!?」
モララーがポケットから出したもの。それは小さなフォールディングナイフだ。
ハンドル材にはパールが使われ、刀身は派手なモザイクダマスカスがコントラストを生み出す。
手に収まるほど小さいものの、しっかりとした作りで握りこめば良く手に馴染む形状をしている。
(*゚∀゚)「うわっ! 前から欲しかったんだよそれ!」
( ・∀・)「ちょっとした経緯で手に入ってね。俺の趣味じゃないし使わない。というわけでこれと交換条件だ」
正直、このナイフは2万円しない。受注生産のため2か月ほど待つことにはなるが、この大会の優勝賞金は100万円である。
もう一つ、つーには達成したい理由もあった。それは、その資金を奪えばシューとの同居を阻止できること。
彼女は2年経過した今も、まだモララーへの好意を忘れられないでいた。
(*゚∀゚)「棄権かー」
だから悩む。理由は3つ。
413
:
名も無きAAのようです
:2015/05/27(水) 00:48:52 ID:CXoMeESU0
一つは同居阻止などという邪念に対する罪悪感。
二つ目は、モララーはおろか、ブーンかショボン。三人とも撃破する自信がないこと。
三つ目は、もやもやとして形にできない。
( ・∀・)「ちなみに、天井落としは攻略済みだ。ビニール傘を開けば、剣の雨を通過できる。さっきコンビニで買ってきた」
(*゚∀゚)「むむむ……」
だめ押しとばかりに、モララーは押し込む。
抜け目がないこの男だ。たぶんまだ奥の手はある。普通に格闘戦をしても勝ち目はないだろう。
いや、まぐれで勝ちを拾っても、ブーンやショボンには勝てない。二人は本当に化け物だ。
そして、なにより――
(*゚∀゚)「分かった棄権するよ」
( ・∀・)「君の物分りがよくて本当に助かるよ」
(*゚∀゚)「えへへへ、ねえモラちん!」
( ・∀・)「ん? なんだ?」
結局、全ての悩みを押し切ったのは三つ目の理由。受け取ったナイフと頬が熱くなる。
もやもやとして言葉にできなかったが、いざ決まってみるとはっきりしてくる。
彼女は100万円よりも、モララーからのプレゼントが欲しかったのだ。
(*゚∀゚)「ナイフ、大事にするからね!」
―――
―
―――
( ゚∋゚)「つー選手棄権のため! 勝者! モララー!」
それをモララーが計算の内に入れていたかは、定かではない。
414
:
名も無きAAのようです
:2015/05/27(水) 00:50:34 ID:CXoMeESU0
ξ゚⊿゚)ξ『さて! モララーが三連続不戦勝を確定させましたが、続いての試合は白熱するでしょう!』
( ФωФ)『もはや、逆に尊敬できるな……』
ξ゚⊿゚)ξ『続きましてはスピード対パワー! デブ対マッチョ! 裸族対裸族! 因縁の対決を制するはどちらか!?』
ξ゚⊿゚)ξ『強さとは大きさに比例する。パワーとは筋肉に比例する!
当たり前のことを当たり前に突き詰めたこの男! 人間はここまで強くなれるのだ!
体重97kg!身長191cm! 《筋肉魔王》ショボン!』
炎のファイター――アントニオ猪木のテーマソングを背に、上半身裸の筋肉が舞台袖から登場する。
武器は変わらず戦斧。だけではなかった。手斧を6本サスペンダーに取り付けている。
それはフランキスカとして有名な中世の装備である。
ξ゚⊿゚)ξ『デブは遅い。その事実を覆す、圧倒的な速さの化身、ここに現る!
動けるデブでもこいつは更なる規格外! モンスターを撃破した英雄、魔王に挑む!
体重86㎏! 身長177cm! 《はぐれボンレス》内藤ホライゾン!』
コールが終わると同時、聞き覚えのある音楽が流れた。
サークル・オブ・ライフ、劇団四季のミュージカル、ライオンキングのテーマソングだ。
すると、屋根の上から頭にぬいぐるみのライオンを取り付けたデブが登場した。
( ФωФ)『なあ、あいつ、ただ脱ぎたいだけではないか?』
解説役がひとり呟いた声は、どこかむなしく響いて消える。
415
:
名も無きAAのようです
:2015/05/27(水) 00:51:17 ID:CXoMeESU0
( ^ω^)「さあ勝負だお!」
(´・ω・`)「お手柔らかにお願いするよ」
ブーンはターザンのようにロープでステージ上に降り立ち、ショボンに向き合った。
先ほど破壊された槍は、カーボンファイバー製の大身槍に変わっている。
( ゚∋゚)「両者構えてぇ!」
ξ゚⊿゚)ξ『映研サークルを代表する肉体派二人、雌雄を決する時がやってまいりました! 解説のロマネスクさん、どうみます?』
( ФωФ)『ブーンは一見太ってこそいるが、体脂肪率は低い。相撲取り体型である』
ξ゚⊿゚)ξ『たしかに、あれで体脂肪率18%とかですからね』
( ФωФ)『だが、それでもあの重量。長時間走るには向いていないだろう』
ξ゚⊿゚)ξ『なるほど。ではショボン選手は?』
( ФωФ)『あれはあれで、見た目を優先して無駄に筋肉の量が多い』
ξ゚⊿゚)ξ『ボディビルの弊害ですか』
( ФωФ)『よって、どちらも短期決戦を狙うであろうな』
ξ゚⊿゚)ξ『なるほど。ではその結果、どう出るか!? 今ゴングが鳴り響きます!』
( ゚∋゚)「始めェ!」
416
:
名も無きAAのようです
:2015/05/27(水) 00:52:13 ID:CXoMeESU0
掛け声と同時、二人は真逆の行動に出た。
ブーンは穂先を前に駆け出し、ショボンは戦斧を背に担いだまま、バックステップしながら手斧を投げつけたのだ。
一投一投が、正確にブーンに飛来する。だが、彼は止まる気配もなく飛び込んでいく。
( ^ω^)「おっおっおっ」
穂先で2本払いのけ、残り2本の手斧を身体で受け止める。
だが、審判は勝敗を決める声を挙げない。
(´・ω・`)「チッ! 投擲距離を把握してやがる!」
フランキスカやトマホークなど、投げ斧は古来より使われた武具である。
地面で予測不能なバウンドをする点や遠投距離が長いこと、直撃すれば即死する重たい刃など、利点は多い。
だが、一つ、致命的な欠点があり、故に玄人向けとされていた。
それは回転運動による、刃の方向性だ。投げ斧は重心を中心に刃と柄が交互に訪れる。
そのため、柄の長さにもよるが、数メートル間隔に攻撃ができる武器になるのだ。
ブーンは手斧の柄長からそれを見抜き、直撃すれば危険なものだけを槍で弾いていた。
(´・ω・`)「だが、その間合いは俺の間合いだ!」
ショボンは迫るブーンに焦ることなく冷静に戦斧を構え、それを全力で振り抜いた。
確実に捉えた最高のタイミング。ジョルジュとの戦いで見せた、全筋肉を込めた全力の一撃。
ブーンは直進の角度をわずかに変えて、それを回避しようと試みる。だが、遅い!
(´・ω・`)「もらったぁああぁぁぁ!」
戦斧は凄まじい威力を秘めて、振り抜かれた。
417
:
名も無きAAのようです
:2015/05/27(水) 00:52:59 ID:CXoMeESU0
( ^ω^)「遅い……? なんのことだお?」
ブーンが槍の穂先で戦斧の側面をなぞる。それだけの動作で、斧の軌道はあっさりと変わった。
逸れた軌道に合わせ、より前屈みになって、斧の軌道を潜り抜ける。
(;´・ω・)「マジか……」
喉元にブーンの穂先が迫って止まる。
ショボンは戦斧を空振りし、地面付近まで振り抜いているため、再度振るうには一度構え直す必要があるだろう。
その時間があれば、ブーンがトドメを刺すのは容易。それを見切った間合いである。
(;´・ω・)「参りました」
( ゚∋゚)「勝負あり! 勝者ブーン!」
ξ*゚⊿゚)ξポー……
( ФωФ)「おい、ツン?」
ξ゚⊿゚)ξハッ『おっと……決まったぁ! まさかの秒殺! スピード対パワー! 制したのはボンレスハムの方だ!』
( ^ω^)「おっおっおっ!」
( ФωФ)『流石の貫録! 映研最速の名は伊達ではない!!』
ξ゚⊿゚)ξ『踊りはキモいが動きはキレる! ブーン選手決勝進出が確定しましたぁ!
ここで10分の休憩を挟んで、決勝戦へと移ります!』
418
:
名も無きAAのようです
:2015/05/27(水) 00:53:45 ID:CXoMeESU0
( ・∀・)「ギコ君、負けて落ち込んでいるかね?」
(,,゚Д゚)「落ち込むというか、実力の差を見せつけられたというか」
( ・∀・)「まあ、真正面からあのマッチョに運動で勝てるのはブーンとロマくらいだ」
(,,゚Д゚)「えっロマ先輩すごいんスね! 頭二つ分は小さいのに」
( ・∀・)「奴は自分の実力を不幸で活かせないタイプだからな」
(,,゚Д゚)「ああ……」
( ・∀・)「さて、君が負けたのは、実力の差だ。だが、我らにとっては身体能力だけが実力ではない」
(,,゚Д゚)「というと……? 技術だって先輩たちには勝てませんよ」
( ・∀・)「ふむ……あ、いた。おいブーン。ちょっとギコとジャンケンしてくれ」
( ^ω^)「おー? わかったおー」
( ・∀・)「ギコ、ブーンに10回挑んで1回でも勝ったら1万円やるよ。ブーン本気でやれ」
(,,゚Д゚)「マジっすか!? ジャンケンなんて運じゃないですか!」
( ^ω^)「ん? 本気出せばいいのかお? あとでジュース奢りな?」
( ・∀・)「全部勝ったらドクペ奢ってやるよ」
(,,゚Д゚)「ジャンケンの本気とは一体……」
419
:
名も無きAAのようです
:2015/05/27(水) 00:54:32 ID:CXoMeESU0
( ^ω^)「ジャンケン、ポン。はい、10連勝。ドクペゲットだおー」
(;゚Д゚)「なんでだー!?」
( ・∀・)「ちなみに俺はブーンに勝てるぞ。せいぜい五分だけどな」
(,,゚Д゚)「えっどういう仕掛けなんスか?」
( ・∀・)「それを考えろ。ブーンをよく観察しろ。特技、能力、仕掛け、全てを考察しろ。それで割り出せ」
(,,゚Д゚)「……? わかんねえッス」
( ・∀・)「種明かしすると、ブーンは動体視力が良すぎてな。振ってる腕とか、変えてる手の形が見えてんだ」
( ^ω^)「だおー。ギコはジャンケン、ポ、くらいで手を変え出すから、先出ししてるんだお。負けるはずねえお」
( ・∀・)「ロマと俺は同じことができる。ブーンほどの精度はないがな」
(,,゚Д゚)「先輩たちホントに人間ですか!? てか、どうやっても勝てないんじゃ?」
( ^ω^)「直前で手の形を変えるとか、振ってる最中にチョキに替えかけてやめるとか、駆け引きはいくらでもあるお?」
(,,゚Д゚)「俺の知ってるジャンケンと違う……」
( ・∀・)「種を知らなくても、グーチョキパーと書かれたカードで勝負。と公平な条件を探し出せれば、お前は勝てた」
(,,゚Д゚)「それありなんですか!?」
( ・∀・)「ナシなんて言ってねえからな。いいか? 相手が用意した土俵で戦うな。お前に足りないのはそこだ」
(,,゚Д゚)「……。なるほど、勉強になります」
( ・∀・)「勝てる戦いをしろ。負けると思ってるならせめて五分になる武器を探せ」
新入部員ギコの洗脳は、まだ始まったばかりである。
420
:
名も無きAAのようです
:2015/05/27(水) 00:55:14 ID:CXoMeESU0
トーナメント表
. 从 ゚∀从 ──┐ ┏━━ (´・ω・`)
. ┏┐ ┏┛ _
. ('A`) ━━━┛│ ┃└── (゚∀゚ )
. ┏┐ ┌┛
. (*゚∀゚) .━━┓┃│ ││┏━━ (゚Д゚,,)
. ┗┛│ │└┛
.. ( ・-・ ) ..──┘ │ │ └── 【+ 】ゞ゚
. ┏─優 勝─┓
( ・∀・) ━━┓ ┃ ┃ ┏━━ (^ω^ )
. ┗┓┃ ┃┏┛
.( ФωФ) .──┘┗┛ ┗┛└── (-_-)
. │ │
. ( ゚¥゚) ───┘ └─── (゚ -゚ 川
421
:
名も無きAAのようです
:2015/05/27(水) 00:56:37 ID:CXoMeESU0
川 ゚ -゚)『皆様長らくお待たせいたしました! 最終試合! 決勝戦が始まります!!』
ξ゚⊿゚)ξ『最強は誰か!? その問題がまさに今! 決まろうとしております』
川 ゚ -゚)『片方はこちら。決勝まで不戦勝してしまったこの男! 最後くらいはまともにやりあってくれるのか!?
何故か道着に身を包み、最悪の知略が我が大学が誇る邪神が、今本気を出す!
体重67kg身長166cm! 《最悪の邪神》モララー!!』
( ・∀・)「遂に神だよ俺……」
出場する邪神の姿は、今までと違った。刀身の長い、薙刀のような武器を手に、袴の道着を着込んでいる。
それは長巻に分類される武器だ。
力自慢による太刀の巨大化の末に、使いやすさから柄を伸ばした結果生まれた、薙刀と大太刀の中間に当たる武器である。
力があれば扱いやすく、戦国時代には初心者であっても振るえる武器として筆頭に挙げれられていた物であった。
ξ゚⊿゚)ξ『疾きこと豚の如し! 最速の男がこの大会を制覇できるか!?
仁王像を跳ね除け、マシンを跳ね除け! とうとう決勝に王手を掛けた!
体重86kg、身長177cm、《無冠の英雄》内藤ホライゾン!!』
今度は出場音楽はない。無音の期待の中、出てきた男は変態仮面であった。
白の水着を着用しているが、それは股間部を覆う布以外はゴム製の紐のようなものが肩にかかっているタイプの過激なもの。
顔面は女性用の下着。薄い水色のそれはフリルで装飾され、しかも何故か微妙に使い古してある。
( ^)(^)「よっしゃ! さあこいモラ……ツン待ってあっそれはだめ!」
422
:
名も無きAAのようです
:2015/05/27(水) 00:57:42 ID:CXoMeESU0
.∩ ∩_ ・∵’、
ξ ξ)/ ⊂/"´ ノ ) ノ~ヽ
⊂ ノ / / (_∞_)
( ノ し'`∪
(ノ
川 ゚ -゚)『殴った理由は聞いた方がいいのか?』
ξ゚⊿゚)ξ『アンタも殴られたいなら聞けばいいわ』
実況席で不毛な牽制がされる中、ツンに下着を返却したブーンが尋ねる。
( #)ω^)「なんか仕掛けなくていいのかお? 不戦勝にされるかと思ってたお」
( ・∀・)「さて、何が仕掛けてあるでしょう?」
( ゚∋゚)「両者構えてぇ!」
ブーンはカーボンファイバー製の槍を握っていた。予備ではない、対人用に作った槍である。
アルミ合金を芯にカーボンファイバーを合成樹脂で固定した柄は120㎝、刀身は90㎝と刀身の割合を増やした大身槍。
しかし、対人戦では重たい金属の柄よりも、こちらが適しているだろう。
( ゚∋゚)「始めェ!」
審判が開始を宣言するも、両者は見つめ合い、動かない。
しばし、言葉を交わすことなく、ただ互いに威圧し合う。
見えないプレッシャーが両者の間をせめぎ合うように、揺らいでいるような、そんな錯覚すら覚える光景。
この場の最強を決める戦いが、始まった。
423
:
名も無きAAのようです
:2015/05/27(水) 00:58:32 ID:CXoMeESU0
ブーンはその内心焦っていた。
モララーは何か仕掛けてくるはずだ。予想外の何かを。だが、今のところ素振りは見せない。
しかし、脳内で野生の勘が警鐘を鳴らしている。この勘は今まで外れたことはない。
だが、それがなにに対する警告なのか、何処に違和感があるのか、まるでわからない。
(;^ω^)「お前……」
その時、ふと、違和感に気が付いた。
(;^ω^)「誰だお?」
見た目は確かにモララーだ。だが、どこか動きが異なる気がしてくる。
まるで、別人のように滑らかな動き。替え玉? 違う、見た目は完全にモララーだ。これは確信できる。
彼の着ている道着、これは――
( ∀ )「さてねえ……」
――試合は、突然動いた。
.
424
:
名も無きAAのようです
:2015/05/27(水) 01:00:05 ID:CXoMeESU0
古武術には「膝を抜く」と呼ばれる技術、フェイント技がある。
人間は通常、どんな動きでも最初に筋肉の緊張、いわば溜めを作らなくてはならない。
特に駆け出す前には膝をやや曲げ、重心を落とした溜めの姿勢を作るのが普通である。
膝を抜く動作は、筋肉の緊張ではなく脱力によりその姿勢を作る技だ。
「膝カックン」のイタズラ遊びをされた時が近い。脱力しながら掛かる重量を前へ僅かにずらし、関節のロックを外すのだ。
それにより、視界の外にある膝だけでふらりと倒れ込むように重心を切り替える。
通常発生するはずの筋肉の緊張がないために、相手からは予備動作がないように見える。
倒れる動作を見れば反応できるはずが、それを脳が予備動作として認識できないのだ。
そのため、動作そのものはやや遅くなるにもかかわらず、予備動作なしの素早い動きに見えるのである。
このフェイントは武術、スポーツの世界ではかなり古典的な物に分類される。
非常に難しい割に、熟練した才能のある者は倒れ込む動作に反応するため、実用性が見出されていない。
故に、サッカーやバスケにも通用するにもかかわらず、現代のプロスポーツの世界ではほとんど使われない。
しかし、ブーンは多大な才能のあるアマチュアである。
恵まれた瞬発力、無尽蔵の持久力、その他、反射神経、バランス感覚、運動センス、観察眼。
どれを採っても超人クラスの才能を持つ。
しかし、同時に彼は初心者である。才能だけで努力した者に勝ってしまうが、武術に関してはただのアマチュアなのだ。
彼はプロスポーツの観戦はよくしているし、運動は好きなので身体は鍛えられている。
だが、それだけだ。プロの応用の動きを見て基礎を見抜いてしまう彼は、基本や常識を習ったことがない。
だからこそ、プロの世界では使われない「膝を抜く」フェイントはブーンに有効だった。
その類い稀な勘と、観察眼が逆方向に作用する。
予備動作を確実に見抜く目が、それを見抜けなかったことがない瞳が、溜めのない動きを見て反応に遅れる。
425
:
名も無きAAのようです
:2015/05/27(水) 01:02:31 ID:CXoMeESU0
だが、それでもモララーの刃は届かない。
.
426
:
名も無きAAのようです
:2015/05/27(水) 01:04:10 ID:CXoMeESU0
膝を抜き、ブーンの不意を突いたモララーは、全身をバネにした素早い動きで懐に潜り込み、上段からの袈裟斬りを繰り出した。
取扱いの容易いとされる槍だが、引き換えに間合いは先端に集中する。
そのため、懐の深くに入りこまれると、逆に間合いの外に出ることができるのだ。
モララーは刀身の近くを握ってこれを解決していた。
(;^ω^)「!?」
しかし、文字通り紙一重、わずかな距離を開けてモララーの刃は空を切る。
フェイントにかかり反応が遅れながらも、ブーンはその反射神経とセンス、直感で袈裟斬りを躱した。
しかし、モララーは止まれない。一歩追いかけ、神速の突きを繰り出す。
( ^ω^)「くっ!」
ブーンはこれを下がって回避。一度槍を構え直さなくては、密着したモララーから逃れることができない。
しかし、追撃は止まらない。水平払い、足払い、逆切り上げ、突き、袈裟と怒涛の連撃が豚を襲う。
それらは全て、見てから避けたのでは間に合わない、回避不能の攻撃である。
それを天性のセンスと勘に頼って予測し、避け続け、最後の袈裟斬りを戻した槍で受け止めた。
ブーンは槍に掛かる力を微妙に受け流しつつ、石突きモララーの脇の下へ滑りこませようとする。
これは力のかかりにくい肘の内側から、腕を跳ね上げ、ガードを上げさせる事を狙っていた。
しかし、モララーは直前で片腕を長巻から離してそれを回避。
だがブーンはそのまま跳ね上げ動作を止めずに屈みこむ。
そうやって、至近距離を更に縮め、モララーの鳩尾に肩を密着させる。
( ゚ω゚)「破っ!」
次の瞬間、決して軽くはないモララーが後方へふっとんだ。
( ∀ )「ぐふっ」
427
:
名も無きAAのようです
:2015/05/27(水) 01:05:30 ID:CXoMeESU0
( ФωФ)「てっ鉄山靠!?」
('A`)「知ってるのか、ライデン!?」
( ФωФ)「八極拳の有名な靠(タックル技)である。体重が勝るとはいえあんなに吹き飛ばすのは、勁がよく練られた証拠!」
('A`)「勁? 発勁? えっとよくわからないけど、凄そう」
( ФωФ)「凄いもなにも、未経験者があんな大技を咄嗟に出し、しかもあの威力。異常である!」
('A`)「まあ、ブーンだからなぁ……」
吹き飛んだモララーを、ブーンは間髪入れずに追いかける。
ブーンはそのまま2歩距離を詰めて、中段からわずかに上げて槍を繰り出す。
対して、モララーは横隔膜へのダメージで呼吸が止まっているとみえ、顔を苦痛に歪めたまま動きがわずかに遅れた。
( ゚ω゚)「貰ったぁ!」
( -∀・)「!」
――勝負は次の一瞬で着いた。
.
428
:
名も無きAAのようです
:2015/05/27(水) 01:08:04 ID:CXoMeESU0
( ^ω^)「……」
( ・∀・)「……」
ブーンは笑顔を浮かべたままピタリと動きを止めている。
モララーは頬をニヤリと歪ませながら、眼を爛々と光らせて、内藤をじっと睨め付ける。
( ^ω^)「おー……」
そのブーンの胸の前にモララーの切っ先がしっかりと向いていた。
後から動いたモララーが、自分より速い内藤を相手に完全に先手を取ったのだ。
( ^ω^)「……参ったお」
( ・∀・)「しゃぁあぁ!」
歓声が、最後に遅れて湧き上がった。
.
429
:
名も無きAAのようです
:2015/05/27(水) 01:09:45 ID:CXoMeESU0
時間を少し巻き戻そう。
( ゚ω゚)「貰ったぁ!」
ブーンが槍を振るう直前、鉄山靠を受けたモララーは真半身で相手に左肩を見せていた。
構えた長巻は右側にあり、ブーンは自然と槍を左肩目掛けて振るう。
モララーはそのタイミングを見計らい、軸足組み換えながら身体を捻りつつ、ほんの一瞬遅れて袈裟を繰り出す。
( -∀・)(このっ……タイミングッ!)
狙われた左肩は身体を捻ったことでブーンの軌道から外れ、それを追いかけようとしてロスが生まれる。
逆にモララーの振るう先には自然とブーンの小手が突き出され、打つ直前で止まった。
単純かつ洗練された理合。まるで当然のように気負いもなく繰り出される術理。
( ^ω^)「!?」
ブーンは槍を突きだした姿勢のまま、引かなければ次を打てない。
だが、それをモララーは逃さず突くか、斬れる。完全な詰みの状況となっていた。
ブーンは焦ったのだ。正面から実力で挑む予想外の出来事に、焦り、罠を見抜けなかった。
( ゚∋゚)「勝負あり! 勝者モララー!」
勝利を掴んだのは、英雄ではなく邪神であった。
430
:
名も無きAAのようです
:2015/05/27(水) 01:10:48 ID:CXoMeESU0
ξ;゚⊿゚)ξ『えっ……マジ?』
川;゚ -゚)『おいおいおいおい。ブーンが小細工なしで負けた?』
ξ;゚⊿゚)ξ『きっ決まったぁ!』
川 ゚ -゚)『実力では劣ると思われていたモララー選手! まさか正面からブーン選手を破りました!!』
( ФωФ)「今のは……江戸遣いの一刀両段であるな」
(´・ω・`)「知ってるのか、ライデン!?」
モララー最後の奥の手、それは実力の隠蔽!
膝抜きという、一朝一夕で覚えられない技術からもわかるように、彼は剣術の有段者である。
決勝まで不戦勝を貫いたが、他の手段を用いて、否、正面からでも勝利することもできた。
だが、ブーンだけは別である。
素人でありながら、この男は圧倒的すぎる実力を持つ。
油断させなければ、勝てない相手なのだ。
そう。あえて、戦わずして決勝まで駒を進めたのは、ブーンに対して実力を隠し、虚を突く、そのためだった!
431
:
名も無きAAのようです
:2015/05/27(水) 01:12:04 ID:CXoMeESU0
_
( ゚∀゚)「え? 俺はモララーが剣術やってたの知ってたよ?」
( ФωФ)「我輩も、独特な足運びからなにか武術やってただろうな、とは……」
('A`)「マジかよ! なんでお前らだけ知ってんだ」
_
( ゚∀゚)「いやだって高校一緒だよ俺」
( ФωФ)「格闘技経験者なら、見てわかるである」
反省会は、なんといっても決勝戦の話題で盛り上がっていた。
ブーンを正攻法で打ち破るとは誰もが思わなかったことである。
( ^ω^)「2年間半一緒で知らなかったブーンたちは一体……」
( ・∀・)「そりゃこういうことがあると思って隠してたし」
(´・ω・`)「それなら、不戦勝させなくてもブーンまで余裕だったんじゃない?」
( ・∀・)「いやいや、ロマにも勝てるか微妙だし、ブーンに至っては不意打ちしても勝てる気しねえ」
('A`)「そーいや、実際、初手は躱されてるんだよな」
(,,゚Д゚)「えっ待って下さい。ブーン先輩と決勝で当たるってなんで分かったんですか?」
ξ゚⊿゚)ξ「そりゃ、こいつがトーナメントを仕込んだからよ」
(*゚∀゚)「……は?」
432
:
名も無きAAのようです
:2015/05/27(水) 01:13:21 ID:CXoMeESU0
('A`)「えっあっそういう!?」
川 ゚ -゚)「まあ、出来過ぎたトーナメントだとは思ったよ」
_
( ゚∀゚)「マジかよ!? あー、言われると不戦勝しやすい面子が揃ってる!」
( ・∀・)「まず、ロマは気合入れると逆に不意を突かれやすいんだよな」
( ФωФ)「むむ……。我輩も修行が足りないであるな」
( ・∀・)「それでも2回戦目以降なら警戒されたが、1回戦目だから毒が盛れた」
(*゚ー゚)「2回戦は部外者でしたね。降参させやすい相手ですか」
川 ゚ -゚)「うちのメンバーならそれも警戒するから難しいわけだな」
(*゚∀゚)「私は!? なんでドクオに勝つってわかってたの?」
( ・∀・)「つーは全体を吹っ飛ばすような手を好むだろ? 銃に拘るドクオは相性が悪い」
('A`)「むぐ……」
从 ゚∀从「仮に私が勝ってたとしても多分、つー先輩には負けてたかも」
川 ゚ -゚)「私が出るのはメンバー以外が全滅するタイミングか。危ないからな」
( ・∀・)「ブーンとクーの試合は正直わからなかったが、まあ、クー相手でも勝ち方はあった」
(´・ω・`)「まあ、メンバーはほとんど硬質ウレタンだったからね。裏で操作して正解かも」
(*゚∀゚)「確かに、あれは危ないよ。普通に硬いゴムみたいなスポンジだし」
(*゚ー゚)「支給品は発泡スチロールみたいなスポンジですからねー」
433
:
名も無きAAのようです
:2015/05/27(水) 01:14:10 ID:CXoMeESU0
_
( ゚∀゚)「俺とショボンはどうしてだ?」
( ・∀・)「不戦勝しにくいのと、戦っても疲労するからだな」
(´・ω・`)「要するにこっち側はモララー的にやりたくない相手をまとめたのか」
lw´‐ _‐ノv「ていうか、モラさん。ホントはブーンと本気で戦ってみたかっただけじゃないの?」
( ・∀・)「あ、バレた?」
( ^ω^)「おっおっおっ、まあ、くっそ楽しかったお! まさか負けるとは!」
('A`)「ブーンやけに上機嫌だな」
( ^ω^)「おっおっおっ! 今日は気分がいいんだおー!」
从 ゚∀从「……」
( ・∀・)「さてー! じゃあ飲もうぜ! 最強の俺様を讃えてぇ!」
川 ゚ -゚)「えっヤダ。そんなの讃えたくない」
lw´‐ _‐ノv「モララーの馬鹿さを讃えてー」
_ (´・ω・`)
( ゚∀゚) (゚∀゚*)
lw´‐ _‐ノv (ФωФ )
ξ゚⊿゚)ξ 「「「「「かんぱーい!」」」」」 (^ω^ )
川 ゚ -゚) ('A`)
(,,゚Д゚) (゚ー゚*)
( ・∀・)「えっ酷くない!?」
434
:
名も無きAAのようです
:2015/05/27(水) 01:15:05 ID:CXoMeESU0
トーナメント表
. 从 ゚∀从 ──┐ ┏━━ (´・ω・`)
. ┏┐ ┏┛ _
. ('A`) ━━━┛│ ┃└── (゚∀゚ )
. ┏┐ ┌┛
. (*゚∀゚) .━━┓┃│ ││┏━━ (゚Д゚,,)
. ┗┛│ │└┛
.. ( ・-・ ) ..──┘ │ │ └── 【+ 】ゞ゚
. ┏━優 勝─┤
( ・∀・) ━━┓ ┃ ┃ ┏━━ (^ω^ )
. ┗┓┃ ┃┏┛
.( ФωФ) .──┘┗┛ ┗┛└── (-_-)
. │ │
. ( ゚¥゚) ───┘ └─── (゚ -゚ 川
>ゆーあーちゃんぴおん!
おわり
435
:
名も無きAAのようです
:2015/05/27(水) 01:21:12 ID:CXoMeESU0
次回はどんな話を書くか未定。
少しずつでいいから、高校時代編も書いていきたいなーとは思ってる。
次は短い番外編なら数日以内に、長い話ならちょっと間隔空くかも。
また、日常の疑問も募集
例えば森のくまさんの童謡でくまが何故逃げろと言って追いかけたのかわかりませんなど
採用された場合、放課後裏放送シリーズで短編化します
436
:
名も無きAAのようです
:2015/05/27(水) 01:24:30 ID:CYRG2C520
乙乙!
結局ギコにだけ配置の言及がないこの扱い
437
:
名も無きAAのようです
:2015/05/27(水) 01:30:37 ID:CXoMeESU0
>>436
ギコはハインと違って超人的な身体能力もなく、新人なのでこの時点ではまだまだ弱いのです
ただ、時系列が進むとまた違うかもしれません
438
:
名も無きAAのようです
:2015/05/27(水) 01:58:15 ID:YSjG8LvA0
おつおつ、そういえばつーちゃんにも色々ややこしい事情があったな……
>>435
浦島太郎はなぜ海中で息が出来たんですか?水圧にも普通耐えられないんじゃないですか? 教えてください!
439
:
名も無きAAのようです
:2015/05/27(水) 03:27:59 ID:2o5TLEJM0
浦島太郎は古代人だったからオーバーテクノロジー持ってたってIQ300の天才が
440
:
名も無きAAのようです
:2015/05/27(水) 08:47:50 ID:I/FBxTf60
>>435
ラジオネーム 悪の手先A
質問です!カラスは何故鳴くのでしょうか!勝手だという理由以外でお願いします!
441
:
名も無きAAのようです
:2015/05/27(水) 08:58:38 ID:/nqwu8BY0
モララーのあげたナイフがシューに刺さる
愛憎サスペンス物になるんですねわかります
442
:
名も無きAAのようです
:2015/05/27(水) 09:10:55 ID:PLVUBT9U0
おつー!
ギコの今後の成長に期待。
>>435
映研メンバー男性陣でムスコが一番大きいのは誰ですか? 一番の粗チン持ちは誰ですか?? ツンちゃん調査おなしゃす!!
443
:
名も無きAAのようです
:2015/05/27(水) 18:22:22 ID:URzqR66M0
喫煙者ってモララーだけ?
444
:
名も無きAAのようです
:2015/05/28(木) 20:33:10 ID:azATM1nI0
たぶん、本日中に投下出来るかと思います。
放課後裏放送パート2です。
>>441
あげたのは小さなツールナイフなので、あれで人殺すくらいならまだ灰皿で殴ったほうが早いんだよなぁ……
>>443
その辺全然考えてないけど、吸うとしたらドクオかなぁ
描写があるのは今のところモラだけです
445
:
名も無きAAのようです
:2015/05/28(木) 22:28:45 ID:P4826zLQ0
やったー楽しみ
446
:
名も無きAAのようです
:2015/05/28(木) 22:55:04 ID:q8z7GmVU0
ドクオはなんかバット吸ってそう
447
:
名も無きAAのようです
:2015/05/28(木) 23:00:12 ID:azATM1nI0
ξ゚⊿゚)ξ 「ツンとー」
川 ゚ -゚)「クーのー」
ξ゚⊿゚)ξ「「放課後裏放送ー」」(゚- ゚川
ξ゚⊿゚)ξ「この放送は、腹が減っても戦はしたい、映画研究会の提供でお送りいたします」
川 ゚ -゚)「隔週月曜この時間にアツいハートと面の皮をお届けいたします、ツンとクーの放課後裏放送の時間がやってまいりました」
ξ゚⊿゚)ξ 「寒くなってきました昨今、皆様どんな肌寒しい日々お過ごしでしょうか?」
川 ゚ -゚)「この時間は世界四大美女こと私クーと」
ξ゚⊿゚)ξ 「そのクーよりおっぱいの大きいツンがお届けいたします」
川 ゚ -゚)「よしその喧嘩買った!」
ξ゚⊿゚)ξ 「早速お便りのコーナーに移りましょう」
川 ゚ -゚)「放課後裏放送唯一のコーナー! なぜなに調査団!」
ξ゚⊿゚)ξ 「なぜなに調査団は皆様の日常における様々な疑問を以下略!」
448
:
名も無きAAのようです
:2015/05/28(木) 23:01:22 ID:azATM1nI0
ξ゚⊿゚)ξ「本日のお便りはこちら!」
川 ゚ -゚)「RN.タケシくんからのお便りです。映研メンバー男性陣でムスコが一番大きいのは誰ですか?
また、一番の粗チン持ちは誰ですか?? ツンちゃん調査お――
ξ#゚⊿゚)ξ「おい黙れ雌豚!」
川 ゚ -゚)「ツンちゃん調査おなしゃす!」
ξ#゚⊿゚)ξ「なんで言い直すの!? ていうか、またタケシかよ! クーお前いい加減にしろよ!」
川 ゚ -゚)「いや今回は私じゃないぞ」
ξ゚⊿゚)ξ「タケシ何人いるんだよ!!?」
川 ゚ -゚)「……。さあ、思う存分逆セクハラしておいで」
ξ;゚⊿゚)ξ「その如何にもセクハラしたいから自分でお便り送ったんでしょって言い方やめてね!? 私じゃないからね!? 」
川 ゚ -゚)「ちなみに一番デカいのはロマかジョルだ」
ξ;゚⊿゚)ξ「えっなんで知ってんの!? ねえ!」
川 ゚ -゚)「あいつら酒入ると脱ぐじゃん? ロマが脱ぐのはレアだけどさ」
ξ;゚⊿゚)ξ「ああ……。しかし、よりによって大きいの二人共童貞か」
川 ゚ -゚)φ「ツンは大きいのがお好みと……」
ξ#゚⊿゚)ξ「メモるな! ……ち、ちなみに小さいのは?」
川 ゚ -゚)「モラは言うほど小さくなかったな、デカくもなかったけど。どんぐりの背比べだからわからんが……ドクオじゃね?」
ξ゚⊿゚)ξ「それは、聞きたかったような聞きたくなかったような……」
449
:
名も無きAAのようです
:2015/05/28(木) 23:02:27 ID:azATM1nI0
川 ゚ -゚)「さて、気を取り直してお便りを読みましょう」
ξ゚⊿゚)ξ「……。はい」
川 ゚ -゚)「本日のおたよりはこちら!」
ξ゚⊿゚)ξ「RN.悪の手先Aさんからのお便りです」
川 ゚ -゚)「『質問です!カラスは何故鳴くのでしょうか!勝手だという理由以外でお願いします! 』とのことですが」
ξ゚⊿゚)ξ「カラスの勝手以外のなんなの?」
川 ゚ -゚)「カラスだって泣きたい時もあるんだよ」
ξ゚⊿゚)ξ「いや毎日鳴いてるからねあいつら」
川 ゚ -゚)「そこで今回の疑問を調査内容にまとめますとこうなります」
ξ゚⊿゚)ξ「『カラスが鳴く理由をカラスの気持ちになって考えてみる』」
450
:
名も無きAAのようです
:2015/05/28(木) 23:03:12 ID:azATM1nI0
( ・∀・)たちは調査を謳歌するようです、パート2
.
451
:
名も無きAAのようです
:2015/05/28(木) 23:04:02 ID:azATM1nI0
川 ゚ -゚)「というわけで、既にドクオさんが現場にて待機しております」
ξ゚⊿゚)ξ「では、現場のドクオさんと中継を繋げましょう。現場のドクオさーん」
ノノノ
('A`)『……あのさ』
ξ゚⊿゚)ξ「はい」
ノノノ
('A`)『新宿のど真ん中で酷い服着せて3時間も中継待ちさせないでくれる?」
川 ゚ -゚)「カラスの気持ちを理解するために仕方ない処置です」
ノノノ
('A`)『どこが仕方ないかわかんないんだけど? あとさ、何この格好」
ξ゚⊿゚)ξ「カラスです」
ノノノ
('A`)『なんだっけ? あの、前やってたペプシのカッコいい桃太郎CMに出てくるあのキジを黒くしたようにしか見えない」
川 ゚ -゚)「例のポーズをどうぞ」
ノノノ
('A`)『ヤダよ』
ξ゚⊿゚)ξ「ちなみにモララーとロマとつーちゃんが三人で1週間かけて作りました」
ノノノ
('A`)『無駄な努力好きだなお前ら」
452
:
名も無きAAのようです
:2015/05/28(木) 23:05:39 ID:azATM1nI0
川 ゚ -゚)「さあ、早くカラスの気持ちになって一言どうぞ!」
ノノノ
('A`)『いや待って? でさ、なんで俺以外は鶏の着ぐるみ着てるわけ?」
ノノノノノ
( ・∀・)『コケコッコー!』
ノノノ
(゚A゚)『コケコッコーじゃねえよ! 3時間もその掛け声で追い回されてみろ! 気が狂うわ!!」
川 ゚ -゚)「ここにきてどっくんがキレた!」
ξ゚⊿゚)ξ「ちなみに、鶏は朝の鳥で色も白いとカラスの対極を意識して……」
ノノノ
(゚A゚)『何でそれ意識したの!? 意識する必要あったの!?』
川 ゚ -゚)「考えるな感じろ」
(´<_` )『あーちょっといいかな? 今日2度目なんだけど申し訳ない』
ノノノノノ
( ・∀・)『あ、やべえ、サツだ! ドクオ行け!!』
( ´_ゝ`)「あ、やっぱり君らかー。弟者から変なカラスの不審者がうろついてるって聞いたから、もしやと思ったんだ」
ノノノ
('A`)『あ、はい。毎度ご迷惑おかけてして申し訳ありません」
川 ゚ -゚)「あ、カラスって伝わった。警察、すげえ理解力」
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