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( ・∀・)たちは「」を謳歌するようです

416名も無きAAのようです:2015/05/27(水) 00:52:13 ID:CXoMeESU0
 
 掛け声と同時、二人は真逆の行動に出た。
 ブーンは穂先を前に駆け出し、ショボンは戦斧を背に担いだまま、バックステップしながら手斧を投げつけたのだ。
 一投一投が、正確にブーンに飛来する。だが、彼は止まる気配もなく飛び込んでいく。

( ^ω^)「おっおっおっ」

 穂先で2本払いのけ、残り2本の手斧を身体で受け止める。
 だが、審判は勝敗を決める声を挙げない。

(´・ω・`)「チッ! 投擲距離を把握してやがる!」

 フランキスカやトマホークなど、投げ斧は古来より使われた武具である。
 地面で予測不能なバウンドをする点や遠投距離が長いこと、直撃すれば即死する重たい刃など、利点は多い。
 だが、一つ、致命的な欠点があり、故に玄人向けとされていた。

 それは回転運動による、刃の方向性だ。投げ斧は重心を中心に刃と柄が交互に訪れる。
 そのため、柄の長さにもよるが、数メートル間隔に攻撃ができる武器になるのだ。
 ブーンは手斧の柄長からそれを見抜き、直撃すれば危険なものだけを槍で弾いていた。

(´・ω・`)「だが、その間合いは俺の間合いだ!」

 ショボンは迫るブーンに焦ることなく冷静に戦斧を構え、それを全力で振り抜いた。
 確実に捉えた最高のタイミング。ジョルジュとの戦いで見せた、全筋肉を込めた全力の一撃。
 ブーンは直進の角度をわずかに変えて、それを回避しようと試みる。だが、遅い!

(´・ω・`)「もらったぁああぁぁぁ!」

 戦斧は凄まじい威力を秘めて、振り抜かれた。


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