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( ・∀・)たちは「」を謳歌するようです

426名も無きAAのようです:2015/05/27(水) 01:04:10 ID:CXoMeESU0
 
 膝を抜き、ブーンの不意を突いたモララーは、全身をバネにした素早い動きで懐に潜り込み、上段からの袈裟斬りを繰り出した。
 取扱いの容易いとされる槍だが、引き換えに間合いは先端に集中する。
 そのため、懐の深くに入りこまれると、逆に間合いの外に出ることができるのだ。
 モララーは刀身の近くを握ってこれを解決していた。

(;^ω^)「!?」

 しかし、文字通り紙一重、わずかな距離を開けてモララーの刃は空を切る。
 フェイントにかかり反応が遅れながらも、ブーンはその反射神経とセンス、直感で袈裟斬りを躱した。
 しかし、モララーは止まれない。一歩追いかけ、神速の突きを繰り出す。

( ^ω^)「くっ!」

 ブーンはこれを下がって回避。一度槍を構え直さなくては、密着したモララーから逃れることができない。
 しかし、追撃は止まらない。水平払い、足払い、逆切り上げ、突き、袈裟と怒涛の連撃が豚を襲う。
 それらは全て、見てから避けたのでは間に合わない、回避不能の攻撃である。

 それを天性のセンスと勘に頼って予測し、避け続け、最後の袈裟斬りを戻した槍で受け止めた。
 ブーンは槍に掛かる力を微妙に受け流しつつ、石突きモララーの脇の下へ滑りこませようとする。
 これは力のかかりにくい肘の内側から、腕を跳ね上げ、ガードを上げさせる事を狙っていた。

 しかし、モララーは直前で片腕を長巻から離してそれを回避。
 だがブーンはそのまま跳ね上げ動作を止めずに屈みこむ。
 そうやって、至近距離を更に縮め、モララーの鳩尾に肩を密着させる。

( ゚ω゚)「破っ!」

 次の瞬間、決して軽くはないモララーが後方へふっとんだ。

(  ∀ )「ぐふっ」


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