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( ・∀・)たちは「」を謳歌するようです
424
:
名も無きAAのようです
:2015/05/27(水) 01:00:05 ID:CXoMeESU0
古武術には「膝を抜く」と呼ばれる技術、フェイント技がある。
人間は通常、どんな動きでも最初に筋肉の緊張、いわば溜めを作らなくてはならない。
特に駆け出す前には膝をやや曲げ、重心を落とした溜めの姿勢を作るのが普通である。
膝を抜く動作は、筋肉の緊張ではなく脱力によりその姿勢を作る技だ。
「膝カックン」のイタズラ遊びをされた時が近い。脱力しながら掛かる重量を前へ僅かにずらし、関節のロックを外すのだ。
それにより、視界の外にある膝だけでふらりと倒れ込むように重心を切り替える。
通常発生するはずの筋肉の緊張がないために、相手からは予備動作がないように見える。
倒れる動作を見れば反応できるはずが、それを脳が予備動作として認識できないのだ。
そのため、動作そのものはやや遅くなるにもかかわらず、予備動作なしの素早い動きに見えるのである。
このフェイントは武術、スポーツの世界ではかなり古典的な物に分類される。
非常に難しい割に、熟練した才能のある者は倒れ込む動作に反応するため、実用性が見出されていない。
故に、サッカーやバスケにも通用するにもかかわらず、現代のプロスポーツの世界ではほとんど使われない。
しかし、ブーンは多大な才能のあるアマチュアである。
恵まれた瞬発力、無尽蔵の持久力、その他、反射神経、バランス感覚、運動センス、観察眼。
どれを採っても超人クラスの才能を持つ。
しかし、同時に彼は初心者である。才能だけで努力した者に勝ってしまうが、武術に関してはただのアマチュアなのだ。
彼はプロスポーツの観戦はよくしているし、運動は好きなので身体は鍛えられている。
だが、それだけだ。プロの応用の動きを見て基礎を見抜いてしまう彼は、基本や常識を習ったことがない。
だからこそ、プロの世界では使われない「膝を抜く」フェイントはブーンに有効だった。
その類い稀な勘と、観察眼が逆方向に作用する。
予備動作を確実に見抜く目が、それを見抜けなかったことがない瞳が、溜めのない動きを見て反応に遅れる。
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