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( ^ω^)達はアインクラッドを生きるようです。
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どーも作者です。
新しく作らせてもらいました。
設定だけ作っておいて最初の二話で終わる予定だったこの話がこれだけ続くことになろうとは。
半分くらいは終わっている予定なので、もう少しお付き合いいただければ幸いです。
話の投下の前に、各人の見た目データと大まかな設定を載せておきます。
この話は
川原礫著
『ソードアート・オンライン』シリーズのアインクラッド編を基に書かせていただいています。
基本的に設定を順守しているつもりですが、拡大解釈とまだ書かれていない設定に関しては想像で書いているので、その旨ご容赦の上、お楽しみいただけますようお願い申し上げます。
まとめ
ブーン芸VIP様
http://boonsoldier.web.fc2.com/
大変お世話になっております。
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(;´・ω・`)「え!?あれ!?あれって落ちるの!?オブジェじゃなくて!?」
ミ,,゚Д゚彡「一日に一回か二回、おちるから。それを食べたり、売ったり」
(´・ω・`)「そうなんだ。知らなかった。高く売れるの?」
ミ,,゚Д゚彡「5コルで売れるから!」
(;´・ω・`)「5コル!?一日待ってそれだけ!?≪はじまりの街≫近くのモンスター倒しても、一時間でもっと稼げるでしょ」
ミ,,゚Д゚彡「……」
(;´・ω・`)「ご、ごめん。でも、足はともかく上の装備は初期装備じゃないから、狩りはしているんじゃないのかなと思ったから」
ミ,,゚Д゚彡「昔は…してた…」
(´・ω・`)「昔?」
ミ,,゚Д゚彡「今は…してない。一人は…こわいから…」
(´・ω・`)「仲間は?まだ下の層で仲間の募集しているところとか、ギルドとかも」
ミ,,゚Д゚彡「…………笑われる」
(´・ω・`)「?」
ミ,,゚Д゚彡「最初の仲間は…ふさ…ぼくのしゃべり方がイラつくからモンスターを倒せないって…」
(´・ω・`)「なにそれ」
ミ,,゚Д゚彡「パーティー募集とか、ギルドの審査とか、いつも……良いときは気にしないけど、状況が悪くなったりすると、怒られたり笑われたり馬鹿にされたり…」
(#´・ω・`)「なにそれ」
ミ,,゚Д゚彡「一人で戦ってると、このまま消えてしまいそうで…怖いから…。あんまり外に出ない…」
(´・ω・`)「消えてしまう?」
ミ,,゚Д゚彡「……一人で戦って、一人で死んだら、それは、この世界にいなかったも一緒だから……」
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(´・ω・`)!
ミ,,゚Д゚彡「…こんなに喋ったの、久しぶり…。ありがとう」
お辞儀をし、立ち上がろうとするフサギコの腕をとっさに掴むショボン。
ミ,,゚Д゚彡「?」
(´・ω・`)「わすれもの」
ミ,,゚Д゚彡「え、な、なにも」
怪訝な顔をするフサギコの前でウインドウを出すショボン。
するとフサギコの前にウインドウが現れる。
『shobonさんからフレンド登録の申請があります。』
『 YES or NO 』
ミ;,,゚Д゚彡「え?」
(´・ω・`)「お願いできないかな」
ミ;,,゚Д゚彡「え、あ、で、でも」
(´・ω・`)「今日短い間だけど一緒にお店をやれて、楽しかった。だから僕はまたこんな一日を過ごしたいんだけど、フサギコはどうだった?」
ミ,,゚Д゚彡「あ…あ…」
(´・ω・`)「喋り方も、気にならない。っていうか、気にする方がどうかしてるよ。まあ周囲に特徴的な喋り方をする奴がいるってのもあるかもしれないけど」
ミ,,゚Д゚彡「で、でも」
(´・ω・`)「またお店、手伝ってよ。他にもメニューはあるから感想聞きたいし、新メニューを作ったら評価してほしい。っていうか、フサギコも料理スキルあげて一緒に作らない?」
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ミ,,゚Д゚彡「…ふ、ふ…」
(´・ω・`)「なに?」
ミ,,゚Д゚彡「ふ、ふさは…じ、じぶんのこと……ふさって呼ぶから…。どんくさいから…。片手剣も、槍も、うまく使えないから…。列並べるのも下手だったから………。喋り方が……変だから……」
(´・ω・`)「戦いがうまいから、列を整理するのがうまいから友達になりたいわけじゃない。話をして、一緒に働いて楽しかったから友達になりたい。喋り方なんて、まったくきにならない。というか、個性だから良いんじゃないかな。今まで変なやつに会いすぎたんだよ。フサギコは」
ミ,,゚Д゚彡「しょ、ショボンさん…」
(´・ω・`)「呼び捨てで良いよ」
ミ,,゚Д゚彡「ショボン…」
(´・ω・`)「なに?ふさ」
ミ,,゚Д゚彡「…ありがとうだから」
『YES』がクリックされ、二人のフレンドリストに互いの名前が登録された。
自分のフレンドリストを確認し、思わずにやけてしまうフサギコ。
(;´・ω・`)「で、さっそくで悪いんだけどさ」
ミ,,゚Д゚彡?
立ち上がりながらためらいがちに声をかけるショボン。
(;´・ω・`)「この後も手伝ってもらっていいかな?」
屋台を指さしながら向かってくる数人をみて、慌てて飲み物を飲み干すショボン。
ミ;,,゚Д゚彡「わ、わかったから!」
二人が急いで屋台に戻ると、夕方一人目の客がオーダーを始めた。
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2楽しさと戸惑いの日々
フサギコが馴染むのは早かった。
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( ゚∀゚)「おう!よろしくな!今度一緒に狩りに行こうぜ!」
川 ゚ -゚)「ふさがバーボンハウスの手伝いをしてくれるから助かるよ。私は薬作りに専念できる。あ、でも他に気になることが出来たら言えよ。ショボンに流されるなよ。あいつはそういうのがうまいから」
( ^ω^)「お?僕の顔に何かついてるかお?喋り方?気にしたことないお。ふさはなにか気にすることがあるのかお?」
ξ゚⊿゚)ξ「ま、この喋り方じゃなきゃブーンじゃないしね。あんたも一緒よ。ふさ。気にするだけ無駄。気にして離れる奴なんかほっときなさい」
( ´_ゝ`)「片手剣も槍も苦手?だが打撃系っぽくもないしな…。投擲なんて選ぶのはうちのギルマスくらいだろうし。曲刀とか使ってみるか?とりあえずこれ持ってけ」
(´<_` )「その装備じゃ心もとないな。とりあえずこれとこれとこれもってけ。服はツンが用意してたから、ちゃんと着替えろよ。余ってたやつだから気にするな。あー、じゃあ、今度素材集めの探索付き合ってくれ」
('A`)「遠慮とかしたら殴られるから気をつけろよ。嫌ならイヤ、嬉しいならうれしい。はっきりしとけ。ちゃんと言えば無理強いはしないから……多分」
ミ,,゚Д゚彡「ありがとうだから!」
(´・ω・`)「ギルドに入らない?」
ミ,,゚Д゚彡「ふさにはもったいないから!」
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毎日のようにショボンとフサギコは一緒に屋台で働き、時には仲間達とパーティーを組んでクエストやフィールドダンジョンを探索した。
他の武器よりは相性が良かった曲刀にフサギコも慣れ、他のメンバーよりも少しレベルは低いものの同じように戦うことが出来るようになっていった。
持って生まれた特性か全員と呼吸を合わせることもでき、それぞれの職業スキルに合わせた素材集めや戦闘訓練などにも付き合ううちに全員にとってかけがえのない仲間となりつつあった。
だがしかし、ギルドの誘いだけは断っていた。
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( ゚∀゚)「はいれよギルド〜。もっといっしょに遊ぼうぜ」
川 ゚ -゚)「バーボンハウスの方は、いまでもコルはもらってないのか?食事だけ?まったく…ギルドの事といい、何を意地になってるんだ」
( ^ω^)「ふさもギルドに入ったらもっと楽しくなるお!なんではいらないんだお?ときどき隠れてため息をついているのと関係あるのかお?」
ξ゚⊿゚)ξ「資格がない?うちのギルドにはいる資格なんてないわよ。重要なのは、私たちとどれくらい合うかってことくらい。こんだけ一緒に戦ってるんだから、もう入っちゃいなさいよ」
( ´_ゝ`)「金?いらんいらん。どうしても払いたかったらギルドに入ってからにしろ。そしたらうけとってやるよ。ま、その金でもっといい武器を作っておまえにプレゼントするだけだけどな」
(´<_` )「ほい、新しい防具。どうした?さっさと受け取れよ。金?いらないっていってるだろ。友達にプレゼントだよ。アーアーキコエナーイ。ギルドに入ったら受け取ってやるよ」
('A`)「ギルドとか仲間とか、めんどくさいと思うやつもいるだろうけど、ふさは違うだろ?いい加減入ったらどうだ?」
ミ,,゚Д゚彡「このギルドは、ふさにはもったいないから。ふさなんかが入っちゃだめだから」
(´・ω・`)「……どうしたもんかなぁ」
全員からの誘いに断り続けるフサギコをみて、眉間にしわを寄せて悩むショボン。
そのあまりにも意固地な物言いに、メンバーの中でもほんの少しだけイライラする者も現れていたのも、悩みの種だった。
心なしか、ギルドの雰囲気もピリピリと緊張感が漂っていた。
これは別の話だが、モナーと知り合ったのがこの頃である。
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('A`)「ショボンも人使いが荒いよな」
ミ,,゚Д゚彡「安く手に入るのはいいことだから!」
その日は、バーボンハウスでいつも多量に使っている「ラル菜」を通常の店よりかなり安く売っている店があるという情報をもとに、探索に来ていた。
( ^ω^)「この街に初めて来たときは『一般的に役に立つ素材』くらいしかチェックしなかったおね」
('A`)「だな。この街は転移門もないし。近くに率の良い狩場とか、面白いクエストもないからほとんどほぼ素通りだっただろ」
ミ,,゚Д゚彡「ふさは初めてきたから」
( ^ω^)「おっおっ。じゃあいろいろ見てくると良いお」
('A`)「それほど見るものもないけどな。ま、どちらにしろ探すなら別れた方が都合良いだろうから、手分けするか。それほど大きくない街だからそれですぐ終わらせようぜ」
ミ,,゚Д゚彡「見つかったら連絡するから!」
( ^ω^)「来る途中で話した薬草も見ておいてほしいお」
ミ,,゚Д゚彡「わかったから」
('A`)「んー」
( ^ω^)「誰も見つけることが出来なかったら、とりあえず中央の公園に集合だお」
地図を見ながら指示を出すブーンに手を振ってそれぞれに歩きはじめる二人。
今回のメンバーはドクオとブーンとフサギコの三人。低層階でありフサギコのレベルでも充分であったため当初はドクオとフサギコの二人の予定だったが、掘り出し物があるかもと道具屋として必要なスキルをあげつつあったブーンも同行していた。
ミ,,゚Д゚彡「こんにちはだから!」
中央通りを歩くフサギコは、目につく店舗や露天商を一つ一つ覗いていった
しかし目当てのラル菜はもちろんブーンに頼まれた薬草もとくに安くは販売してなかった。
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アインクラッドにある街の多くには、公園が設置されている。
転移門のある街ならそこに転移門が設置されているわけだが、転移門のないこの街にも公園はあった。
中央に噴水が置かれ、ベンチの置かれた歩道があり、花壇がある。
基本形とも言えるその公園には街路樹もあった。
そして、その街路樹の下に、うずくまる少年と少女がいた。
街路樹をよく見ると、上には赤い果実が生っている。
おそらくはその二人も以前のフサギコのようにその実が落ちるのを待っているのであろう。
自分よりどうみても年上のプレイヤーが同じことをしているのを見たことがあったフサギコであったが、自分よりどうみても年下、しかも女の子がしているのを見るのは初めてだった。
ミ,,゚Д゚彡「!」
思わずチラチラと見ながら横を通り過ぎようとすると、少年と目があった。
ミ,,゚Д゚彡!!
きつい瞳。
人を誰も寄せ付けない、野生の獣のような瞳。
けれど瞳の奥にはどこかすがる様なものをかんじ、思わず立ち止まってじっと見つめるが、少年が目を伏せたため逃げるように再び歩き始めた。
ミ;,,゚Д゚彡「…」
公園を通り過ぎ、続きの店を覗く。
しかし目的の店は見つからず、とぼとぼと公園まで戻った。
通り過ぎてから、それほど時間は経っていない。
公園に戻ってみると、少年と少女はまだそこにいた。
果実はまだ木に生っている。
少年たちとは反対側に位置する公園の入り口付近で、立ちすくんで二人を見るフサギコ。
ミ,,゚Д゚彡「……」
( ^ω^)「あの子たちは何をやっているんだお?」
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後ろから突然ブーンに話しかけられ、驚いて振り向くフサギコ。
そこにはブーンとドクオが不思議そうに立っていた。
('A`)「どうした?ふさ」
ミ,,゚Д゚彡「あ、その…」
( ^ω^)「あの二人は知り合いなのかお?」
ブーンの問いかけに頭を横に振り、もう一度木の下に座る二人を見る。
ミ,,゚Д゚彡「知らない二人だから…。でも、彼らの姿は昔のふさで、ショボンに会わなかったらふさはきっと今も同じことをしてたから」
( ^ω^)「?」
('A`)「ああ、果物か…。前に話してくれたよな」
( ^ω^)「果物?あ、ああ。……あの木に生ってる赤いリンゴみたいなやつがそうなのかお?」
ミ,,゚Д゚彡「一日に一回か二回、あれが落ちるから。落ちたのは食べられるし、売れば5コルくらいで買ってもらえるから」
( ^ω^)「おいしいのかお?」
ミ,,゚Д゚彡「ショボンの作ってくれたご飯とは、比べ物にならないから……。ただ、空腹を満たすためだけだから…」
( ^ω^)「……この街に来れるくらいの実力があるなら、外に出て戦った方が効率が良くないかお?」
('A`)「自分でやってきたのならいいけどな」
( ^ω^)「お?どういうことだお?」
('A`)「あー」
口ごもったドクオ。
しかし、ドクオが考えた答えをフサギコが口にした。
ミ,,゚Д゚彡「MPK…」
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('A`)「ふさ、知ってるのか?」
一回顔を伏せ、少しだけ悲しそうにため息を吐いてから、また顔をあげて話しはじめる。
ミ,,゚Д゚彡「モンスターピーケー。自分で攻撃して相手を殺すPKと違って、わざとモンスターをけしかけて相手を殺す技……だから」
(#^ω^)「なんだお、それ」
('A`)「…ふさ、SAO以外にもオンラインゲームやってたのか?」
ミ,,゚Д゚彡「……ふさも昔、……ここで、引っかかりそうになったことがあるから」
('A`)!
(#^ω^)!
二人の顔を見ることが出来ないフサギコ。
ただ悲しげに、すこし遠い場所で座っている少年と少女を見る。
ミ,,゚Д゚彡「その時は相手がちょっと失敗したのと、逃げた先の街に転移門があったから、戻ることが出来たから」
('A`)「そう……か……」
(#^ω^)「許せないお!」
('A`)「落ち着けブーン。…ふさ、そいつらは」
ミ,,゚Д゚彡「レベル上げメインで探索メンバーを募集していて、ふさはバラバラに集まった最後の一人だったから」
('A`)「本当は、五人がグルで、ふさを陥れようとしたんだろうな」
(#^ω^)「そんなことして意味があるのかお!」
('A`)「そいつらにしてみたら意味があるんだろうよ。基本的には死んだ後に散らばるコルやアイテムを拾うためだけど、中にはただ純粋に、『殺すのが楽しい』っていうだけのやつも……いる」
(#^ω^)「ゆ、許せないお!ふさ!そいつらは!?」
ミ,,゚Д゚彡「あれ以来見てないから…」
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(#^ω^)「なんか覚えてないのかお!?」
('A`)「落ち着けって」
ミ,,゚Д゚彡「…メインの一人はβテスターで、みんなのレベルを安全にあげるために良い狩場に連れて行ってくれるって話だったから」
('A`)!
( ^ω^)!
ミ,,゚Д゚彡「あの頃はβテスターへの風当たりが強くなってたから、ほんとかどうかは分からないから…」
( ^ω^)「そう…かお……」
顔を隠すように公園の外に視線を向けるドクオ。
それをちらっと見て口を開くが何も言わないブーン。
フサギコは少年たちをじっと見ている。
('A`)「で、どうしたいんだ?」
ミ,,゚Д゚彡?
幾ばくかの沈黙ののち、口を開いたドクオ。
('A`)「あの二人、声をかけないのか?」
ミ,,゚Д゚彡「……ふさじゃ…なにも出来ないから」
('A`)「そんなこともないだろ」
ミ,,゚Д゚彡「それに、ショボンに頼まれた買い物もあるから」
( ^ω^)「それなら終わってるお。お店が見つかったからとりあえず買い物しちゃったお。ぼくの探していた薬草も安くあったお」
ミ,,゚Д゚彡「!れ、連絡欲しかったから」
('A`)「ブーンからのメッセージ、来てるはずだぞ」
呆れたような口調のドクオに言われれば、視界の隅に光るメッセージアイコンがあった。
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ミ,,゚Д゚彡「あっ」
('A`)「あの二人の事で頭がいっぱいだったんだろ」
何も言えず、口をパクパクと動かす。
( ^ω^)「話しかけたらどうかお?」
ミ,,゚Д゚彡「ふ、ふさじゃ…」
('A`)「一緒にいるのがおれ達じゃ、頼りないか?ま、頼りないか」
( ^ω^)「ここにはショボンがいないからだおね。きっと」
ミ;,,゚Д゚彡「そ、そんなことないから!ドクオもブーンも大事な友達で、ふさより何倍も何百倍も頼りになるから!で、でも……だから…」
わざとすねたようなふりを見せるドクオとブーンに慌てるフサギコ。
その慌てぶりをみて、少しだけ笑顔を見せる二人。
( ^ω^)「迷惑をかけたくないとか考えてるのかお?」
ミ,,゚Д゚彡!
('A`)「ま、そんなとこだろうな。どうせギルドに入らないのもレベルとかスキルの熟練度とかがおれ達より少しだけ下なのを気にしてだろ。自分が入っておれ達に迷惑を駆けたくないって」
( ^ω^)「なんどもパーティー組んで出かけているんだから、そんなの気にしなくていいんだお」
ミ,,゚Д゚彡「あ、あ、」
('A`)「ま、それに関しては今度ゆっくり全員で話すとして」
ミ;,,゚Д゚彡「みんなで囲むのは許してほしいから」
( ^ω^)「とりあえず、あの二人と話してみたらどうかお?気になるんならそれが良いお」
ミ,,゚Д゚彡「で、でも」
('A`)「遠慮するなって言ったろ。とりあえず、命にかかわらないことはやってみるんだよ。やらなきゃ何も始まらない」
( ^ω^)「出来る範囲でちゃんとバックアップするから安心していいお」
('A`)「無理な相談まで乗るほど物好きじゃないから安心しとけ」
ミ,,゚Д゚彡「あ、ありがとうだから!」
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笑顔で話すブーン。
呆れたように話すドクオ。
表情は違えど自分に対する優しさと強さを感じ、感謝を告げるフサギコ。
そして、一回大きく深呼吸をしてから少年たちに向かって歩き始めた。
ミ,,゚Д゚彡「お、おふたりさん」
ぎこちなく二人の前に立ち、更にぎこちなく喋りかけるフサギコ。
そのぎこちなさは離れて見ているドクオとブーンにもわかるほどだった。
('A`;)「だいじょうぶか、おい」
(;^ω^)「右手と右足、一緒に前にで出たおね」
ミ,,゚Д゚彡「も、もっと美味しい物を食べると良いから」
ドクオとブーンの心配などよそに、落ちてきた果実を持って嬉しそうにしている二人に話しかけるフサギコ。
しかしその言葉は少年と少女の怒りを買うだけだった。
(#=゚ω゚)「ふざけるなよう!」
*(#‘‘)*「ふざけたことをぬかしてるんじゃないですよ!」
ミ;,,゚Д゚彡「ふ、ふざけてないんかないから!」
(;^ω^)「なんか、怒ってないかお」
('A`;)「確実に怒ってるな」
立ち上がる少年。
少女も立ち上がるが、喋り口調とは裏腹に、少年の背後に回った。
(#=゚ω゚)「食べれるもんなら食べてるよう!」
*(#‘‘)*「食べたくても食べられないことくらい!見れば分かるですよ!」
.
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ミ;,,゚Д゚彡「で、でもこの街にいるくらいのレベルがあるなら」
(#=゚ω゚)「レベル上げに付き合ってくれるって言うから来たんだよう!」
*(#‘‘)*「モンスターに追いかけられて怖かったですよ!」
(#=゚ω゚)「切りつけても切りつけても倒せないモンスターとどう戦えばよかったんだよう!」
*(#‘‘)*「怖かった……怖かった……ものすごく…怖かったんですよ!あんたに…そんな立派な武器と防具を持ったあんたなんかに…分からないですよう……」
(=゚ω゚)「ヘリカル……」
*(#;;)*「怖くて怖くて…もう死んじゃうんじゃないかって…」
(=゚ω゚)「…ごめんだよう……ぃょぅがもっと強ければ…」
*(#;;)*「お兄ちゃんは悪くないですよ…転んだ私を助けて、ここまで連れてきてくれたんですよ」
(=゚ω゚)「……転移門のないこの街で、外にいるモンスターを倒すことなんかできなくて、ここにいることしかできないぃょぅ達の事なんて、あんたに分かるわけないよう」
泣き崩れた妹を抱きかかえるように再び座る少年。
(=;ω;)「もう、どっかいけよう…」
妹を抱きしめ、うずくまる。
('A`;)「お、おい」
(;^ω^)「大丈夫かお」
フサギコが怒鳴られているのを見て慌てて近寄った二人だったが、泣き崩れる二人を見てその場で立ちすくんでしまった。
ミ,,゚Д゚彡「はじまりの街では、十二か所の街路樹からそれが落ちるのを待つことが出来るから」
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フサギコの呟き。
それを聞き、少年が見上げる。
(=゚ω゚)「……え……?」
ミ,,゚Д゚彡「教会になら無料で泊まれるけど、雑魚寝で、周りに人がいっぱいいて、逆に安心できないから」
じっと少年を見ながら話しはじめる。
ミ,,゚Д゚彡「無人の建物はいっぱいあるから一人になれるけど、人の足音がモンスターの足音みたいに聞こえて、ゆっくり休むことなんてできないから。それを5コルで売ってもまともな食べ物なんて買えなくて、心が苦しくなるだけだから。それを食べても美味しくなくて、苦しくて…でもお腹はすくから食べないといけなくて…。街の外に一人で出る勇気なんてないからパーティーを組んで出ようとするけど、今はじまりの街にいるのは戦いを放棄した人か、残っている人たちを食い物にしようとする人がほとんどだから、だれも信用できなくなるから…。でも、さみしくて、一人でいるのも怖くて、信じようとして、裏切られて、モンスターに殺されそうになって…。辛かったから…」
(=゚ω゚)「あ、あんたもなのかよう。で、でも」
ミ,,;Д;彡「フサが今こんな装備でこんな服を着てここにいられるのは、奇跡の集まりだから。あの日、あの時、ショボンに、あえたのは奇跡だから。ショボンが話しかけてくれたのは、奇跡だから。ここにいるドクオやブーンにあえたのは、奇跡だから。いまのふさがこの世界でちゃんと生きているように見えるのは、奇跡だから!でも、ショボンは、みんなは言ってくれたから。ふさを、何の取り得もなくてどんくさくてどうしようもないふさを、友達だって。そのうえ、ギルドに入らないかって、……みんなの仲間にしてくれるって。うれしくて、うれしくて、でも、同じくらい怖くて…」
(=゚ω゚)「なんでだよう!」
ミ,,;Д;彡「ギルドに入って、冒険して、ふさのミスで誰かが死んだらどうするんだから!!」
(=゚ω゚)「!」
ミ,,;Д;彡「でも…ふさに奇跡があったように、きっと君にも奇跡は起きるから」
(=゚ω゚)「……ぃょぅには来ないよう」
ミ,,゚Д゚彡「きっと来るから!ふさに来たくらいだから来るから!でも、待ってるだけじゃだめだから。自分から、ほんの少しで良いから頑張ってみなきゃだから!」
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*(‘‘)*「何をがんばるっていうんですよ」
(=゚ω゚)「ヘリカル…」
うつむいていた少女が顔を上げる。
涙は止まっているが、こちらを見るその瞳は疑心に満ちているのが分かる。
ミ,,゚Д゚彡「人を信じることだから」
(=゚ω゚)!
*(‘‘)*!
( ^ω^)!
('A`)!
驚いたようにフサギコの顔を見る四人。
ミ,,゚Д゚彡「騙されて、死にそうになって、もう誰も信じられなくなっても、信じるしかなかったから」
(=゚ω゚)「で、できないよう…」
ミ,,゚Д゚彡「ふさは、一人だったから」
*(‘‘)*!
ミ,,゚Д゚彡「二人は、互いがいるから、一人じゃないから他の誰かを信じなくても自分以外の人がいるから。でも、ふさは一人だったから、一人のさみしさは辛いから、殺されそうになっても、人を信じていたかったから。けど、信じ続けたおかげで、そのおかげで、奇跡に出会えたから」
にっこりほほ笑んだフサギコ。
そして後方で心配そうに立っていた二人をみる。
( ^ω^)「ふさ…」
('A`)「ふさ…」
そして二人には満面の笑みを見せ、再び座り込む少年達を見た。
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ミ,,゚Д゚彡「もちろん誰もかれも信用することは出来ないけど、まずは話してみないとだから。自分のことを知ってもらって、相手のことを知って。そうすれば、きっと、奇跡に出会えるから」
(=゚ω゚)「で、でも…だよう…」
*(‘‘)*「お兄ちゃん…」
(=゚ω゚)「ヘリカル?」
*(‘‘)*「私は、まだよくわかんないですよ。でも、お兄ちゃんと一緒になら、出来るような気がするですよ」
(=゚ω゚)「!」
ミ,,゚Д゚彡「もしまた苦しいことがあっても、二人が二人でいるなら、二人で頑張れば、きっとできるから」
(=゚ω゚)「できるか…よう……」
立ち上がる少年。
それにならって少女も立ち上がる。
今度は後ろに隠れず、まっすぐにフサギコを見る。
そしてお互いの顔を見て、頷きあう二人。
ミ,,゚Д゚彡?
そして二人は真剣な瞳でフサギコを見る。
(=゚ω゚)「まずは、あなたを信じてみることにするよう」
ミ,,゚Д゚彡!
(=゚ω゚)「僕の名前はぃょぅだよう」
*(‘‘)*「私の名前はヘリカルですよ」
(=゚ω゚)「ヘリカルは大事な妹だよう。絶対に死なせたくないよう」
*(‘‘)*「お兄ちゃんは私が守るですよ!」
(=゚ω゚)「でも、ここにいたら何もできないよう。力を、貸してほしいよう。今は何もお礼は出来ないけど、きっといつか何かで返すよう!」
*(‘‘)*「ヘリカルも頑張るですよ!」
ミ,,゚Д゚彡「お、お礼なんていらないから!」
('A`)「じゃあ、その果物で良いぜ」
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ミ,,゚Д゚彡!?
横から口を挟むドクオ。
珍しく口元に笑みを浮かべ、出来るだけ不審人物にならないように努力しているのが伺える。
( ^ω^)「その笑みは逆効果だと思うお」
('A`)「え、マジで」
ミ,,゚Д゚彡「ドクオ、ブーン」
( ^ω^)「ブーンだお。こっちで必死に不審人物に見えないように頑張っているのがドクオで、二人の前にいるのがフサギコ。ギルド『V.I.P.』、その依頼正式に受け取ったお。二人を近くの転移門のある街まで護衛するお」
('A`)「報酬はそのリンゴみたいなやつってことで」
(;=゚ω゚)「え。あ、え?」
戸惑いながら二人の顔を見るぃょぅとヘリカル。
ミ,,゚Д゚彡「信用して欲しいから。まずは依頼者としてでいいから、ふさたちを信用してほしいから。そのあとはその後だから」
*(‘‘)*「おにいちゃん、私は信じてもいいですよ」
自分の服を掴みながら、ほんの少し震えながら、けれど気丈にふるまう妹を感じる。
その手を握り、強く、けれど優しく包み込み、フサギコ達三人を見る。
(=゚ω゚)「お願いするよう」
ミ,,゚Д゚彡「わかったから!」
('A`)「ま、このフロアくらいのレベルなら楽勝だけど」
( ^ω^)「念には念を入れたほうが良いおね」
いきなりウインドウを出し、タップを繰り返す二人。
ミ,,゚Д゚彡?
.
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('A`)「足防具あるか?」
( ^ω^)「了解だお」
ぃょぅとヘリカルの前に浮かぶトレードウインドウ。
次々とアイテムの名前が並ぶ。
('A`)「とりあえず、それ着とけ」
( ^ω^)「武器は片手剣と槍になっちゃうけど、とりあえずそれで我慢してくれお」
(=゚ω゚)!
*(‘‘)*!
('A`)「さ、ほらほら」
( ^ω^)「早く出発しないと日が暮れちゃうお」
(;=゚ω゚)「あ、は、はいだよう。ヘリカルも、信じるんですよう」
*(;‘‘)*「わ、わかったですよ」
5分後。
装備を整えた二人を中心にして街を出発する五人の姿があった。
.
-
3決意の日
穏やかな、優しい風。
アインクラッドの気候は基本的には日本を模しているため、ほとんどのフロア(層)には季節がある。
説明書によると氷雪のエリアや一年中真夏のエリアなどもあるようだが、低層階は基本的に緩やかに季節の移り変わりを見せていた。
また1層はほとんど暑い寒いが無かったが、上の層になってくると気温の違いがあり、それは月の移り変わりはもちろんのこと、毎日の気候、雨の日や曇りの日、風の強い日なども出てきていた。
そんな季節の会話をしながらやってきたのは屋台を引いたショボンとフサギコ。
既に最前線フロアではなかったが、久しぶりに出会った街の公園に来ていた。
(´・ω・`)「でもどうしたの?この街が良いなんて」
ミ,,゚Д゚彡「今日は、記念の日だから」
(´・ω・`)「そっか。今日はふさが考案したメニューのデビュー日だからね」
噴水のそば。
花壇を背に屋台を設置するショボン。
フサギコはのぼりを設置してからショボンと共に料理の準備にはいる。
(´・ω・`)「でももったいないな。こんなに美味しいのに。明日は最前線の街に行こうね」
ミ,,゚Д゚彡「よろしくだから!」
(´・ω・`)「でも、ここもまだ結構栄えてるね」
早朝ではあるがちらほらと転移門を使ったり、そのまま街を出ていくプレイヤーの姿が見えた。
(´・ω・`)「今日も頑張ろうね」
ミ,,゚Д゚彡「う、うんだから」
もじもじとしているフサギコを見て首をひねりながらも準備を続けるショボン。
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ミ,,゚Д゚彡「あ、そ、その、しょ、」
(´・ω・`)「そうだった!」
喋りかけようとしたフサギコに気付かずに慌ててウインドウを出すショボン。
そして一通の封筒を実体化させた。
ミ,,゚Д゚彡?
(´・ω・`)「はい、これ」
そして、笑顔でフサギコに差し出す。
ミ,,゚Д゚彡?
受け取るフサギコ。
この世界では何かを伝えたいときはメッセージで直接送るのがほとんどのため、実体化された紙、というより手紙をみるのは初めてだった。
ミ,,゚Д゚彡「なに?だから」
(´・ω・`)「この前ふさの料理を食べさせてもらって、その感想」
ミ,,゚Д゚彡!
(´・ω・`)「本当はふさがぼくにしてくれたみたいに直接話したかったんだけどね。なんか照れくさくなってちゃんと伝えられないような気がしたから。手紙にしてみた。ものすごくおいしかったから、その感動と一緒に」
ミ,,゚Д゚彡「あ…あ…あ…」
(´・ω・`)「ふさ?」
ミ,,;Д;彡「ありがとうだから…」
(´・ω・`)「な、泣かないでよ」
ミ,,;Д゚彡「うれしすぎて、止まらないから」
目をこするフサギコにショボンも困ったように、けれど少しだけ嬉しそうに笑いかける。
.
-
(´・ω・`)「もう、お客さん来ちゃうよ」
ミ,,゚Д;彡「ショボン…」
(´・ω・`)「なに?」
ミ,,;Д;彡「おね…がいが……あるから」
(´・ω・`)「え!?なに!?めずらしいね。ふさがお願い事なんて。なになに?」
瞳を輝かせて詰め寄ってくるショボンを、涙を拭いてからじっと見る。
(´・ω・`)?
ミ,,゚Д゚彡「ふさを、ギルドに入れてほしいから」
(´・ω・`)!
ミ,,゚Д゚彡「何度も誘ってくれたのに、ずっと断っていてごめんなさいだから。やっと、勇気が出来たから。ショボンと、ギルドの皆と、頑張りたいから。戦いは力になれるか分からないけど、バーボンハウスを盛り立てたいから!!だから、まだ良ければ、入れてほしいから」
(´・ω・`)「ふーーーーーー」
大きなため息を吐くショボン。
ミ,,゚Д゚彡「しょ、ショボン」
(´-ω-`)「遅いよまったく」
ショボンが手を振るとウインドウが現れ、迷うことなく操作をしていく。
そして、フサギコの前にウインドウが現れた。
(´・ω・`)「はい」
.
-
『shobonさんにギルド『V.I.P.』に誘われました。』
『 YES or NO 』
ミ,,゚Д゚彡「よろしくだから!」
『 YES 』をタップするフサギコ。
ニッコリとほほ笑むショボン。
(´・ω・`)「さて、それじゃあギルマスとしてギルメンに命令しようかな」
ミ,,゚Д゚彡「……え?」
笑顔のままウインドウを操作し始めるショボン。
(´・ω・`)「知ってると思うけど、格闘スキルはギルメン必須スキルだから、また修得に向けてのスケジュール立てようね。これは、戦闘に参加してもしなくてもとりあえず。ああでもレベルをもうちょっとあげてからの方がいいかな。でもまあその前に…」
ミ,,゚Д゚彡「え?あ?ショボン?」
(´・ω・`)「はい、これ」
フサギコの前に現れるトレードウインドウ。
そこには五桁のコルが表示されていた。
ミ,,゚Д゚彡「これは?」
(´・ω・`)「今までのバイト代。ギルメンなら、こういうのはちゃんとしないとね」
ミ,,゚Д゚彡「で、でも」
(´・ω・`)「でもは無し!コルはあるにこしたことないんだから、ちゃんともらって」
ミ,,゚Д゚彡「…」
(´・ω・`)「それに、サポートしたいんでしょ。兄妹のこと」
ミ,,゚Д゚彡「!」
思いもかけないショボンの言葉に驚くフサギコ。
.
-
(´・ω・`)「コルは持っていたほうが良い。何を買うにもね。ぼくたちも力は貸すけど、二人を笑顔にしてあげるのは、ふさがやらないとね」
ミ,,゚Д゚彡「ショボン…」
開いていた手を握りしめこぶしにし、胸に当てるフサギコ。
そして今までにない強い瞳でショボンを見る。
ミ,,゚Д゚彡「正直、ふさに出来ることなんてたかが知れているから。でも、ふさがショボンに会えて毎日が楽しくなったみたいに、二人にも、この世界での楽しさを知ってほしいから。救うことなんてできないと思うけど、ショボンがしてくれたみたいに、一緒に考えたり、笑ったり、出来たら楽しいと思うから」
(´・ω・`)「ふさならきっとできるよ」
ミ,,゚Д゚彡「ありがとう、ショボン。がんばるから!」
(´・ω・`)「ギルドの方もね」
ミ,,゚Д゚彡「もちろんだから!」
素直にコルを受け取ったフサギコ。
(´・ω・`)「さ、今日も稼ぐよ!」
ミ,,゚Д゚彡「うんだから!」
準備の続きを始める二人。
優しい風が、二人を包んだ。
.
-
4積み重ねた毎日。
ミ,,゚Д゚彡「あれはふさの宝物だから」
(´・ω・`)「!まだ持ってるの!?」
ミ,,゚Д゚彡「もちろんだから!」
バーボンハウス一号店。
夕方前のひと時、喋っているのは今のマスターである侍フサギコと、前のマスター、ギルマスであるショボンである。
店の奥ではまだ一組のカップルが談笑している。
(´・ω・`)「もう、捨ててくれていいのに」
ミ,,゚Д゚彡「そんなことできないから!」
(´・ω・`)「もう……」
照れくさそうに笑いながら、懐から封筒を出すショボン。
それは、あの日見た、今もフサギコのストレージ内に大事に眠る封筒と、同じもの。
ミ,,゚Д゚彡!
(´・ω・`)「なんとなく、また書いてみたんだ。はい、これ。中身はこの前の夕食の感想と、まあ業務連絡みたいな感じで」
照れくさそうに差し出された封筒を、大事そうに両手で受け取るフサギコ。
ミ,,゚Д゚彡「…また……宝物が増えたから」
(´・ω・`)「ストレージはちゃんとあけて、クエストの時とかはちゃんとしなよ」
ミ,,゚Д゚彡「それはもちろんだから!」
顔を見合わせて、笑いあう二人。
.
-
(´・ω・`)「さて、そろそろ戻ろうかな」
席を立つショボン。
すると談笑していた二人も奥から歩いてきた。
(‘_L’)「ごちそうさま」
ミセ*゚ー゚)リ「おいしかったです!特にケーキ!」
ミ,,゚Д゚彡「ありがとうだから!」
コルを支払い、出ていく男女。
(´・ω・`)「じゃあ、僕も戻るね。あとでしぃをこっちによこすから、一回は休憩取るように」
ミ,,゚Д゚彡「はいだから!」
(´・ω・`)「それじゃ、お互い頑張ろう」
こぶしをぶつけ合う挨拶をしてから店を出ていくショボン。
フサギコはそれを見送ってから手紙を読もうとするが、思い直して自分のストレージにしまった。
そして、本当に楽しそうな顔をして、午後の店の準備を始める。
店の中。
風など拭いていないはずなのに、フサギコは自分の身体が優しい風に包まれたような気がした。
終
.
-
以上、第九話でした。
ではではまた。
.
-
saoは肌に合わなくて一話で挫折したのにこれは読めるんだよなぁ…
ふさー!好きだー!乙!
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乙
体術の習得ってやっぱあの修行なのかなって思ってちょっとニヤニヤしちゃったよ
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凄くよかったほのぼのした
ツンのSSSが可哀想
ジョルジュの外見が完全にウホッな外見なんだろうな
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面白かった。乙
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残念フェイスwwww........(;A;)
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乙!今回もいい話だなー面白かった。
設定もフサの加入話も楽しみにしてたから嬉しいわ
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ω・)乙。まぁ確かにフサの喋りはちょっとうざ…ゲフンゲフン
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久しぶりに感動で泣いた いやホントにマジ泣きした・・・ってかしてる
ゼッタイ完結させてくれ 乙おつ
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久しぶりに感動で泣いた いやホントにマジ泣きした・・・ってかしてる
ゼッタイ完結させてくれ 乙おつ
-
おつ
ミセリとフィレンクト付き合い始めたのか
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この世界行って低層で適当に暮らしたいなあ
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乙
こんなに謙遜しててギルド内バトルじゃ最強なフサが可愛らしく見える
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長編は重いなと思って食わず嫌いしてた、こりゃ面白い!
今はまだクックル編でじーんと来てたところなので、頑張って追いつくよ
SAOとやらにも興味が湧いちゃったな。ラノベだったら読んでみようかな
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攻略組ってどんなやつらなんだ……
ほのぼのパートもいいけど、過酷っぽい最前線が気になるぜ
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攻略組は本編に出てる奴じゃないの?
確かキリトの名前出てたし
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>>61
結局買ってアインクラッド編読み終えちまった。
この作品はこの作品で展開を楽しみにしてる
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これ読んでから原作に入ると作風の違いにビビるだろうな
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クックル細かったのか
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俺はモナーが大男でびっくりしたよ
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だれか集合絵はよ
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どーも作者です。
短編祭りに投下したいなと思いつつ、お菓子といえばふさだよな…と思ったらもうそれしか出てこず。
ということで、閑話の投下いきます。
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第D話 閑話 へきせんはうす
ミ,,゚Д゚彡「できたから!」
バーボンハウス一号店。
珍しく早くに昼の客がいなくなったため、フサギコはかねてからチャレンジしようと思って準備していたお菓子の家の作製に取りかかっていた。
コツコツと作り上げておいたお菓子達。
足りない分の焼き菓子の生地を練って形を作って焼き、チョコレートを固め、クリームをかき回し、作り溜めしておいた飴を総動員して隙間を埋め飾りつけをし、煙突のあるログハウスのような家を作り上げていく。
ミ*,,゚Д゚彡「前にショボンがNPCの店で見てこういうのも作れるのかなって言ってたから。やっとプレゼントできるから」
アインクラッドでは焼く時間や練る時間は短縮できるが、成形は規定の形以外の物を作るのはそれなりに手間がかかる。
お昼過ぎに始めた作業であったが、既に日は傾きかけていた。
そして、やっと納得のいく形が出来たと一息ついたところだった。
屋根の上の飾りに熱中してしまったため、視界の反対側の壁に取り付けていた窓に見立てた飴やチョコレートが取れてしまっていたことに気付いていなかったが、その表情には達成感が浮かんでいる。
初めて作っているため周囲には形が合わなかったビスケットやサイズが合わなかった飴、割ってしまったチョコレートなどが散乱しており、いつも几帳面に料理をするフサギコからは、珍しい光景だった。
本当は家の周りに木々もや柵に井戸なども作りたいのだが、さすがに時間が足りなかった。
最初に家を作る試しも兼ねて作ってみたそれなりに細かく精巧な犬小屋だけがあるのもバランスが変だと思うのだが、今はここで諦めて夕方の準備を始めなければと思っていたところに、店の扉がカタカタと鳴った。
勢いよく開かれる店の扉。
ミ;,,゚Д゚彡「い、いらっしゃいませだから!」
.
-
慌てて片付けようと屋根の部分をタップする。
その衝撃か、壁面に取り付けたチョコレートの扉が取れてしまい、反対側の屋根の飾りもいくつか取れてしまったが、慌てたフサギコは気付かない。
(,,゚Д゚)「ちはっすだゴルァ」
ミ,,゚Д゚彡「なんだギコだから」
(,,゚Д゚)「なんだとはひどいぞゴルァ」
あからさまにほっとした顔をするフサギコを見て、ぶぜんとした顔をするギコ。
しかし笑いながらであったため、フサギコも笑いながら謝罪を言いつつ片づけを始めた。
(,,゚Д゚)「!すごいぞゴルァ!お菓子の家だよな!」
ミ,,゚Д゚彡「まだまだ全然だから」
カウンターの台に置かれていたそれに気付き、素直に驚きつつ近寄り、フサギコの力作をまじまじと見るギコ。
照れくさそうにつぶやいたフサギコもまんざらではなく、頭を掻きながら誇らしげに微笑んでいる。
ミ,,゚Д゚彡「しぃはまだ来てないから」
(,,゚Д゚)「今日はこの後ジョルジュとドクオと夜間演習だから、飯を食いにきた!」
ミ,,゚Д゚彡「分かったから!何が良いか言うと良いから!」
(,,゚Д゚)「今日の定食かお勧めで良いぞゴルァ!フサギコの作る飯はうまいからなんでも大丈夫だ!」
ミ*,,゚Д゚彡「わかったから!あ、ちょっと時間かかるからそこのお菓子、失敗してるのは食べくれていいから!」
(,,゚Д゚)「!良いのか!」
ミ,,゚Д゚彡「倉庫で夜の食材をチェックしてくるから!お客さんが来たら呼んで欲しいから!」
(,,゚Д゚)「食べていいのか…」
慌てて店の奥に消えたフサギコを目の端にとらえながらも、目の前のお菓子に心を奪われるギコ。
(,,゚Д゚)「おやつとして少しもらうとして、このチョコレートとクッキーみたいなやつは今食べよう」
大きなめの建物のそばにあった板チョコを手に取る。
(,,゚Д゚)「本当にすごいぞゴラァ。こんな精巧にお菓子で家を作るなんて」
ビスケットと棒状の飴を手に取る。
(,,゚Д゚)「しかも、こんな小さく」
.
-
ミ,,゚Д゚彡「お店番ありがとうだから!」
10分足らずで戻ってきたフサギコ。
ミ,,゚Д゚彡「遅くなってごめんなさいだから!すぐ作るから!」
(,,゚Д゚)「お菓子美味しかったぞゴルァ!」
ミ,,゚Д゚彡「ありがとうだから!………だから……?」
戻ってきてそのままカウンターで調理を始めようとしたフサギコ。
ギコにお菓子の味をほめられ、笑顔で誇らしげにそちらを見て、異変に気付く。
ミ,,゚Д゚彡「………あれ?」
(,,゚Д゚)「これもこんなに小さいのにすごく精巧ですごいぞゴルァ!」
お菓子で作った家のあった場所にぽつんと佇むお菓子の犬小屋。
ミ,, Д 彡「……………だから…」
(,,゚Д゚)「え?」
ミ,, Д 彡「お菓子の家は…どこ?…だから…」
(,,゚Д゚)「これだろ?」
ミ,, Д 彡「これは、『お菓子の犬小屋』…だから…」
(,,゚Д゚)「……え?」
ミ,, Д 彡「大きいのが、本体だから」
(,,゚Д゚)「え、あ、でも、色々取れてたぞゴルァ」
ミ,, Д 彡「あれが、作ってたやつだから…」
(,,゚Д゚)「ご、ご、……ごめん」
ミ,, Д 彡「お菓子の家だから…」
.
-
(*゚ー゚)「すみません遅くなりました…って……あれ?ギコ君と……フサギコさん……ですよね」
開かれた扉。
入ってきたしぃが異様な雰囲気を感じ、動きを止める。
(;*゚ー゚)「なにか、あったんですか?外の札も準備中になってますし」
ミ#,, Д 彡「準備…中?」
(;,,゚Д゚)「!入るときに裏になんて書いてあるのか気になって…裏返して見て…」
ミ,, Д 彡「しぃちゃん」
(*゚ー゚)「は、はい」
ミ,, Д 彡「いち……いや、二時間、お店を頼むから」
(*゚ー゚)「え、は、はい」
(;,,゚Д゚)「……既視感を感じる」
カウンターを出てきたフサギコがふらふらとギコのそばにより、その手首をつかんだ。
ミ,, Д 彡「ギコ……」
(;,,゚Д゚)「ゴルァ…」
ミ,, Д 彡「連続技の特訓に付き合ってほしいから……」
(;,,゚Д゚)「やっぱりかーーー!!」
引きずられるように外に連れて行かれるギコ。
唖然とその様子を見守るしぃ。
(;*゚ー゚)「なんかよくわからないけど、頑張れギコ君」
その日、40層にあるギルドホームの中庭からはギコの叫び声が1時間ほど聞こえた。
終
.
-
おつおつ!
またやらかしたかww
-
第E話 閑話 ガールズルール 2
(*゚ー゚)「何故私はこんな恰好をしているんだろう」
ギルドVIPホームのツンの部屋では、ギルドの女性三人が集まって会話を楽しんでいた。
(*゚ー゚)「会話を楽しんでいた!?」
川 ゚ -゚)「どうしたいきなり叫んで」
(*゚ー゚)「い、いえ、なんか急に叫びたくなって」
ξ゚⊿゚)ξ「大丈夫?ちょっと疲れているんじゃない」
(*゚ー゚)「……疲れているとしたらこの状況にです……」
川 ゚ -゚)「なんか言ったか?」
(*゚ー゚)「いえ、なにもーーーー」
ξ*゚⊿゚)ξ「何かあったらツンお姉ちゃんに話してね」
川*゚ -゚)「ずるいぞツン!クーお姉ちゃんにでもいいんだからな。しぃ。いや、クーお姉ちゃんの方がいいな」
ξ゚⊿゚)ξ「何言ってるのよ。私の方でしょ」
川 ゚ -゚)「やはりサブマスターの私の方が」
ξ゚⊿゚)ξ「直属の裁縫師の師匠である私の方が」
(*゚ー゚)「どちらにも相談しませんから安心してください」
川 ゚ 3゚)「ぶーーーー」
ξ゚ 3゚)ξ「ぶーーーー」
.
-
(*゚ー゚)「もう、変な顔するの止めてください」
思わず笑ってしまったしぃを見て、同じように笑顔を見せるクーとツン。
(*゚ー゚)「にしても、こんなメイド服もあるんですね。この世界には」
ξ゚⊿゚)ξ「結構自由度高いわよ。基本の形はもちろんあるけど、スキルを鍛えれば派生スキルなんかも出てくるし。基本形の色柄はもちろん、アレンジなんかもね」
(*゚ー゚)「そうなんですか。じゃあこのメイド服も」
ξ゚⊿゚)ξ「それは基本の形」
(*゚ー゚)「………」
ξ゚⊿゚)ξ「?」
(*゚ー゚)「あ、そうなんですか」
川 ゚ -゚)「製作者側にメイド好きがいたんだろうな」
ξ゚⊿゚)ξ「でしょうね」
(*゚ー゚)「なんかあんまり考えたくないです」
ξ゚⊿゚)ξ「下着の形なんかも」
(*゚ー゚)「女性のスタッフもいたはずですしね!」
川 ゚ -゚)「いたとはおもうが、やっぱりこういうのはキモオ」
(*゚ー゚)「考えたくないのでやめてください」
ξ゚⊿゚)ξ「男の下着で褌やTバックもあるわよ」
川 ゚ -゚)「…………」
(*゚ー゚)「…………」
川 ゚ -゚)「……この話はここで終わりだな」
(*゚ー゚)「はい」
.
-
ξ゚⊿゚)ξ「?」
微妙な空気が流れる中、お茶をすするクーとしぃ。
ツンは一人不思議そうな顔をしながら部屋の片づけを続けている。
ξ゚⊿゚)ξ「ギコで想像した?」
(*゚ー゚)「してません!」
ξ゚⊿゚)ξ「なんだつまらない」
(*゚ー゚)「つまらなくないです!」
川 ゚ -゚)「ツンも話を戻すなよ」
(*゚ー゚)「そうですよ!クーさん良いこと言った!」
川*゚ -゚)「お姉ちゃんって呼んでいいんだぞ」
(*゚ー゚)「呼びません」
川 ゚ -゚)「ちっ」
(*゚ー゚)「ところで、この格好したんですから、さっきのを録画した記録結晶、ちゃんと下さいよ」
ξ゚⊿゚)ξ「分かってるわよ。嘘はつきません」
(*゚ー゚)「信用してますけど…。(何かある気がするのよね)」
川 ゚ -゚)「(いくつ録画してあるんだ)」
ξ゚⊿゚)ξ「(四つよ)」
川 ゚ -゚)「(えらい)」
(*゚ー゚)「……なにか隠してません?」
ξ゚⊿゚)ξ「なにも」
(*゚ 3゚)「ぶーーー。絶対何かあると思う」
.
-
川 ゚ -゚)「可愛いかおが台無しだぞ」
(*゚ー゚)「二人のまねでーす」
ξ゚ 3゚)ξ「まだ甘いわね。こうよ」
(*゚ 3゚)「え?こうですか?」
ξ゚ 3゚)ξ「もっとおもいきり!」
(*゚ 3゚)「え?こ、こう?」
ξ゚ 3゚)ξ「そう!そうよ!」
(*゚ 3゚)「わかりました!こうですね!」
川 ゚ -゚)「お前たちバカだろう」
(;*゚ー゚)「!」
ξ゚⊿゚)ξ「大丈夫、あなたも仲間だから」
川 ; -;)「いやー!一緒にされたくない!」
ξ゚⊿゚)ξ「ほっほっほ」
川 ;3;)「泣きながらブーー!」
ξ;゚⊿゚)ξ「くっ。腕を上げたわね」
(;*゚ー゚)「その顔、すでに別人ですよ」
ワイワイとはしゃぐ三人。
女三人の夜は、まだまだ始まったばかり。
終
.
-
以上、今日の投下終了です。
次の本編では話が進む?予定です。
ではではまた。
-
追加おつおつ!
いままでこんな流れがツンとクーだけであったとおもうと歯止めもかからずどこまでいったんだろうと想像してしまうな
-
川 ;3;)
なんだこの顔…、乙ー
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女三人寄ればかわいい
-
乙!ギコお前…
-
ギコは犠牲になったのだ…
-
ギコはほんと可哀想なやつだな(主に頭が)
-
期待ッス
-
1ヶ月か・・・
-
年末だから忙しいんだよ……多分。気長に読み返してみます
-
この界隈で一か月なんて余裕で全裸待機し続けれるレベルだろ
あ、そういえばたまに地の文が長くてPCから見にくいときがあるから、
適宜改行してもらえたりするとありがたかったり。
もちろん、>>1の手間になるようだったら今のままでオナシャス
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どうも作者です。
クリスマスネタを書きたいな〜とか本気で思った後に、最初に書いていたことを思い出して驚愕でした。
ってことで、本編がクリスマスイブ、今回がクリスマスの閑話になります。
クリスマス前に投下できて良かった。
.
-
またラブラブなカポーの話が…次回も泣きながら読むから楽しみにしてるよ
-
第F話 閑話 こいびとたちのくりすます
2023年12月25日
前日の12月24日夜から朝日が昇るまで出張バーボンハウスを切り盛りしていたギルドVIPの面々は、昼過ぎまで泥のように眠っていた。
12時になる前にショボンからメッセージが入り、身支度を整えてホームのリビングに集まった時には、
テーブルには軽い食事から少し重めのしっかりした料理までが並び、それぞれに好きなものをつまんで
昨日のクエストのことなどで話を咲かせた。
ミ,,゚Д゚彡「ふさも起こしてくれればいいから!」
料理と飲み物のすべてをショボンが準備したため、フサギコが自分のふがいなさを嘆きつつも夕飯は
自分がメインで作るからとショボンに詰め寄っているのをみて、笑うメンバー達。
彼らは皆、緩やかな時の流れを、感じていた。
その後今日は自由行動とすること、夕飯はまたみんなで集まろうと決めてから、とりあえずの解散となった。
解散にはなったが皆なかなか部屋から出て行かず、ショボンの
「はいはい、片づけするから一回出ようねー」
という言葉で自分の部屋に戻る者と片付けを手伝う者にやっと分かれた。
片付けを手伝っていたしぃが部屋を出たのは、3時を既に過ぎていた頃だった。
(,,゚Д゚)「し、しぃ」
(*゚ー゚)「ギコくん」
.
-
自分の部屋に向かうために階段を上っていると、上からギコが声をかける。
(*゚ー゚)「どうしたの?おでかけ?」
(,,゚Д゚)「あ…いや…その…」
(*゚ー゚)「夕飯は8時だって。遅れないようにね」
(,,゚Д゚)「で、でかけないぞゴルァ」
(*゚ー゚)「そうなの?ショボンさんとクーさんならまだリビングにいたけど、他の皆は自室だと思うよ」
(,,゚Д゚)「し、しぃはこの後どうするんだ?」
(*゚ー゚)「私?わたしは……」
どこか気恥ずかしそうに自分に話しかけるギコを訝しげに思いつつ話していたしぃだったが、自分の事を聞かれて少しだけ口ごもる。
左手の薬指にはまっている指輪。
昨日貰ったそれが、ほんの少しだけ重く、熱くなった気がする。
(*゚ー゚)「わたしは…どうしようかな……。ギコ君は、どうするの?」
(,,゚Д゚)「お、おれは特に予定無いぞゴルァ。だ、だから……その……」
(*゚ー゚)「そ、そうなんだ……。私も……特に用事は無いから……」
階段の途中。
二人の距離は段数にして4段。
上から見るギコと下から見上げるしぃ。
明り取りから差し込むその光が、二人をやさしく包んでいる。
(,,゚Д゚)「よ、よければ部屋に行ってもいいかゴルァ」
(*゚ー゚)「……うん。いいよ」
二人の頬が赤く染まって見えたのは、光によるだけのものではないようだった。
.
-
リビングルーム。
しぃを送り出したショボンが最後の片づけをしているのを見ながら、クーがお茶を飲んでいる。
川 ゚ -゚)「よく働くな」
(´・ω・`)「そう思うなら手伝ってくれてもいいんだけどね」
川 ゚ -゚)「それは今度にしておくよ」
(´・ω・`)「まったく」
悪びれずに答えるクーに笑顔を見せつつ、大きく伸びをするショボン。
(´・ω・`)「よし終わり!」
.
-
川 ゚ -゚)「この後はどうするんだ?」
(´・ω・`)「この後?店の方を一回チェックして、夜の部のメニューと食材のチェックかな。
店自体はNPCのスタッフに任せちゃうから、その後は7時くらいまでだらだら過ごすよ。
夕飯はふさが張り切ってくれてたから、それくらいの時間に手伝いに行くくらいで良いだろうし」
川 ゚ -゚)「そうか。じゃあ暇なんだな」
(;´・ω・`)「いやまあうん。暇ってほど暇ではないけど暇と言えば暇なのかな」
川 ゚ -゚)「じゃあちょっと付き合ってくれないか?」
(´・ω・`)「ん?なにに?」
川 ゚ -゚)「買い物だ。32層に行きたい街があるんだが、転移門が無いんだ。32層なら二人で良いだろ?」
(´・ω・`)「そうだね。理想を言えばもう一人くらい先陣を切る面子がいると嬉しいけど、
久しぶりに片手剣の練習もかねて僕がやろうかな」
川 ゚ –゚)「よし、それじゃあ後で。部屋で準備してるから、ショボンの準備が出来たら部屋まで迎えに来てくれ」
(´・ω・`)「わかった」
川 ゚ -゚)「女の子と二人で出かけるんだから、ちゃんとおめかしして来いよ」
(´・ω・`)「え?でも戦闘エリアも」
川 ゚ -゚)「ツンにもらった服があっただろう。あれにしろ。私も服装もあれに合わせるから」
(´・ω・`)「い、いやでも」
川 ゚ -゚)「分かったな」
(´・ω・`)「……はい」
川 ゚ -゚)「では待ってるぞ」
立ち上がり、足早に部屋をでるクー。
その後ろ姿は、どこか楽しそうだった。
.
-
雑貨屋booon倉庫。
棚に並んだ品物を横目で眺めつつ、開いたウインドウで在庫数をチェックしているブーン。
その背後の開いたドアから、金色の巻き毛が見え隠れしている。
( ^ω^)「なんだお?」
声をかけられるかと身構えていたがまったく反応が無く、かといって去る気配もない為ウインドウから目を逸らさずに声をかけたブーン。
しかし反応が無い。
( ^ω^)「なんだお?」
やっぱり反応が無い。
( ^ω^)「?ツン?」
不思議に思ってウインドウを閉じずに、振り返る。
そこには身体を壁に隠して顔だけ覗かしているツンがいた。
ξ゚⊿゚)ξ!
.
-
( ^ω^)「どうしたんだお?」
ξ゚⊿゚)ξ「そ、そっちこそどうしたのよ!」
( ^ω^)「へ?」
ξ゚⊿゚)ξ「ちょっと通りかかったら見えただけなんだからね」
( ^ω^)「通りかかるって…この先行き止まり」
ξ゚⊿゚)ξ「こんなところで何やってるのよ」
( ^ω^)「いや、ここぼくの店の倉庫だから」
ξ゚⊿゚)ξ「へ理屈言わないの!」
( ^ω^)「えーーーーーー」
ξ゚⊿゚)ξ「夕食まで、どうせ暇なんでしょ」
( ^ω^)「いや、結構昨日今日でPOT系とか少なくなってるから仕入れないとだし」
ξ゚⊿゚)ξ「ブーンのくせに暇じゃないって言うの!?」
( ^ω^)「なにその『のびたのくせになまいきだ』的な」
ξ゚⊿゚)ξ「暇よね!」
( ^ω^)「……」
ξ゚⊿゚)ξ「暇よね!!」
( ^ω^)「……ツン、お願いがあるお」
ξ゚⊿゚)ξ「暇よね!!!」
( ^ω^)「仕入れに行きたいから、付き合ってくれないかお?そっちはすぐ終わるから、
そしたらツンの行きたいところに付き合うお」
ξ゚⊿゚)ξ「わ、私は忙しいんだからね!」
.
-
( ^ω^)「そっか…。ツンと一緒にお買い物行きたかったけど、残念だお」
ξ゚⊿゚)ξ「そこまで言うなら付き合ってあげるわ!しょうがないわね」
( ^ω^)「ありがとうだお」
ξ゚⊿゚)ξ「し、仕方なくだからなんだからね!」
( ^ω^)「嬉しいお」
慌てて壁に顔をひっこめるツン。
そしてすぐに身体ごと開かれたドアの前に現れ、何かをブーンの顔に目掛けて投げつけた。
ξ゚⊿゚)ξ「そ、外は寒いからそれを着ければいいわよ!」
( ^ω^)「お?」
ξ゚⊿゚)ξ「準備が出来たら迎えに来なさいよね!」
ブーンが自分に当たってから下に落ちた何かに視線を奪われた隙に駆け出すツン。
( ^ω^)「わかったお!」
「なるべくはやくしなさいよね!」廊下の先の方から聞こえた声に苦笑するブーン。
床に落ちたそれは、深緑と濃い紅色のマフラーと、同じ深緑色の手袋だった。
( ^ω^)「マフラーと手袋…。マフラー貰うのは二度目だおね。ツン。
こっちの方が出来は良いけど、前に貰った網目ぐしゃぐしゃのほうが、僕は好きだお。
……はやく、またあのマフラーを巻きたいお」
マフラーと手袋を自分の胸に押し当てて呟くブーン。
うつむいたその表情は見えない。
.
-
十数分後外を歩く二人。
二人の首にはお揃いのマフラーが巻かれ、手にはブーンは深緑の、ツンは濃い紅色をした手袋がはめられていた。
「べ、べつに糸が余っただけなんだからね!」
「わかってるお。でもありがとうだお」
「分かればいいのよ…ばか……」
ホームを出て、広場へと向かう二人。
転移門を使って移動したあまり行かない街では、二色の手袋が指と指を絡めるように繋がれていた。
.
-
しぃの部屋。
ベッドや備え付けの机と椅子に変更は無いが、シーツやまくら、隅に置かれた鏡や洋服入れなどが
女性らしさを醸し出し、穏やかな雰囲気を作り出している。
小さなテーブルと丸い椅子が三つほどあるが、ギコは机のそば、ベッドの端に腰掛けている。
(*゚ー゚)「はい、ギコ君」
(,,゚Д゚)「ありがとうだゴルァ」
小さなテーブルの上でカップにお茶を注ぎ、それをギコに手渡すしぃ。
ギコはそれを一口啜り、ニッコリと微笑む。
(,,゚Д゚)「美味しいぞゴルァ」
(*゚ー゚)「良かった」
ギコの横に腰掛けるしぃ。
こぶし二つ分の距離が、二人の今の距離。
(,,゚Д゚)「し、しぃ。その…」
(*゚ー゚)「指輪、ありがとう。本当にうれしいよ」
(,,゚Д゚)「そうか!」
(*゚ー゚)「でもね、結婚はまだ早いと思うの」
(,,゚Д゚)「そうか」
(*゚ー゚)「きっと、ひと月前の私だったらOKしてた。でも……」
自分を見ているギコの視線を感じ、横を向くしぃ。
二人の視線が重なる。
(*゚ー゚)「ギコ君がいなくなった時、本当に怖かった。本当に本当に怖かった」
(,,゚Д゚)「すまなかった…」
.
-
(*゚ー゚)「ホントだよ。もう絶対あんな危ないことしないでよね。……でもねギコ君」
(,,゚Д゚)「なんだ?」
(*゚ー゚)「それ以上に、悔しかったの。ギコ君を助けに行けない自分に。無力な自分に」
(,,゚Д゚)「それは!」
(*゚ー゚)「うん。分かってる。二人で相談したんだもんね。お互いの苦手な分野を補おうって」
(,,゚Д゚)「だから」
(*゚ー゚)「低層階ならそれでも良かった。……ううん。きっと、すごく運が良かったんだと思う。
だから、私たち二人は生きてこられたんだと思う。このままだったら、どこかで二人とも死んでたよ」
(,,゚Д゚)!
(*゚ー゚)「でも、生きてる。生きていて、このギルドに入ることもできた。これが、きっと最後の運」
(,,゚Д゚)「しぃ……」
(*゚ー゚)「もう、待ってるだけの自分は嫌なの。一人で立ちたい。そして、みんなの力になりたい。
それでねギコ君。私はギコ君の隣に立ちたい。ギコ君の背中を守りたい」
(,,゚Д゚)「…………」
(*゚ー゚)「ギコ君に追いついて、ギコ君と対等な立場で、一緒に歩きたい。生きていきたい」
(,,゚Д゚)「しぃ」
(*゚ー゚)「そしたら、結婚したいな」
(,,゚Д゚)「……一生結婚できないな」
(*゚ー゚)「え?」
(,,゚Д゚)「おれは、必ずしぃの前に立つぞゴルァ。追いつかれたりなんかしないぞゴラァ」
(*゚―゚)「ギコ君」
.
-
視線を重ねたままにこやかにほほ笑む二人。
(*゚ー゚)「じゃあ勝負だね。ギコ君」
(,,゚Д゚)「ゴルァ!負けないぞ!」
(*゚ー゚)「私だって!」
握ったこぶしをぶつけ合う二人。
二人で暮らしていた頃も幸せではあったが今感じている充実感は無かった気がして、
心が温かくなるのを感じた。
(*゚ー゚)「あ、でもギコ君、結婚したらストレージが一緒になるとか分かってる?」
(,,゚Д゚)「ストレージが!?」
(*゚ー゚)「あ、やっぱり分かってなかった。だから結婚したら持ち物の隠し事とかできないからね。
エッチな本とか隠せなくなるから気を付けてよ」
(,,゚Д゚)「そ、そんな本持ってないぞゴルァ。」
(ツンから強制的に受け取らされた褌は早めに捨てた方が良いような気がする)
(*゚ー゚)「あー。なんか慌ててない?」
(,,゚Д゚)「そ、そんなことないぞゴルァ」
(*゚ー゚)「怪しいな」
(,,゚Д゚)「怪しくないぞ」
からかうように笑いながらゆっくりとギコの肩に頭を乗せるしぃ。
ギコの身体が一瞬震える。
(*゚ー゚)「ギコ君……」
(,,゚Д゚)「しぃ……」
(*゚ー゚)「大好き……だよ」
.
-
(,,゚Д゚)「おれもだぞ。ゴルァ」
ギコの手がしぃの肩を抱く。
上目づかいにギコの顔を見ようとするしぃ。
二人の視線が重なる。
(*゚ー゚)「……ギコ君」
しぃがギコの名を呼びながらまどろむように目を閉じる。
(,,゚Д゚)「しぃ……」
そしてギコが、自分の名を読んでから閉じられた唇に自分の唇を重ねようと顔を近付けた。
.
-
ドンドンドン!
「「「ぎーこーくん!あーそーぼ!」」」
ドンドンドン!
.
-
触れる寸前に扉が大きく叩かれてギコの名が呼ばれ、思わず慌てて身体を離す二人。
(,,゚Д゚)「え?」
(*゚ー゚)「え?」
ドンドン!
「ひと狩り行こうぜ!」
ドンドン!
「早く行かないと夕飯に遅れるぞ!」
ドンドン!
「とりあえずでてこーい」
アインクラッドの個室は、扉が閉まった状態では外側と完全に断絶される。
一部の例外を除けば、扉を叩いた後の数秒のみ外からの声が聞こえるようになるため、
断続的に扉が叩かれ、よく聞く…というか、先ほどまで話していた者の声が聞こえた。
因みに、扉が閉まっていれば中の声を外から聞くことは普通は出来ない。
普通ならば。
(*゚ー゚)「……はい」
疲れたようにドアを開けるしぃ。
_
( ゚∀゚)「よ!しぃ!」
( ・∀・)「ギコ!行くぞ!準備して来い!」
( ´_ゝ`)「しぃちゃんも一緒に行くか?」
(*゚ー゚)「みなさん…」
(,,゚Д゚)「ゴルァ……」
扉の前にいたのは、思っていたより多かった。
.
-
(*゚ー゚)「……ここ私の部屋なんですど、なんでギコ君を呼んでるんですか」
_
(;゚∀゚)「え?」
( ´∀`)「さっきギコの部屋に行ったらいなかったからこっちかと思ったもな」
(*゚ー゚)「へーーーそうなんですかーーー」
(´<_` )「棒読みにもなるよなそりゃ」
(*゚ー゚)「たしかドクオさんは」
('A`)!
(*゚ー゚)「聞き耳スキルを鍛えてあるって聞いた覚えが」
('A`)シ、シラナイナァ
(*゚ー゚)「あのスキルがあると、部屋の中の声を聴けたりするんですよね。確か」
('A`)ナ、ナンノコトカナイッタイ
(*゚ー゚)「まったく……」
呆れたように目の前のメンバーを見回すしぃ。
.
-
_
( ゚∀゚)←少し罪悪感。でもそれほど気にしてはいない。
( ・∀・)←分かってやってて楽しんでる。
( ´_ゝ`)←リア充もげろ
(´<_`;)←わるいな、しぃ。止められなかった。←実際は止めてない。
( ´∀`)←自分は実行犯じゃないので純粋に楽しい
▼・ェ・▼←いっぱい周りにいて楽しくて嬉しくてはしゃいでいる。
('A`)←色々可哀想
(;゚∋゚)←唯一実際に止めた人。
.
-
(*゚ー゚)「はぁ…」
大きく肩で息をするしぃ。
そしておどけた様に笑顔を見せた。
(*゚ー゚)「準備しますから、待っててください。誘ったんですから、ギコ君と私のレベルが上がるまでは
帰らないつもりでお願いしますね」
一斉のブーイングをものともせずに最上級の笑顔を見せるしぃ。
それはブーイングをするメンバー達も同じで、楽しげだった。
そして一人困ったような顔をしていたギコの顔を覗き込むしぃ。
(*゚ー゚)「ギコ君?」
(,,゚Д゚)「!な!なんだゴルァ」
(*゚ー゚)「勝負だからね」
(,,゚Д゚)「!負けないぞゴルァ!」
こぶしを上げたギコを笑顔で見守るメンバー達。
夕飯の時間に彼らが揃ったかどうかは、また別のお話。
.
-
ミ,,゚Д゚彡「……………もう7じ57ふんだから……」
終
.
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以上、本日の投下を終了します。
本編の投下はもう少しかかりそうです。
>>86 様
そうなんです…仕事が…。
魔法少女の映画を観に行って納得いかなくて続きを書きはじめたりしてないし、
頭脳は大人、身体は子供の映画を観に行って手に汗握ったりしてないし
魔法使いと戦国武将の映画を観に行って、魔法使いはともかく戦国武将の方は無いわ〜って脱力したりしてないし、
特典欲しさにもう一度魔法少女を観に行って、「この終わりはこれはこれでありなのかな…」とか思ったりしてないんです。
ということで、本編投下はもう少しかかりそうです。
いつも感想や励ましありがとうございます。
なかなか本編が進まなくて申し訳ありませんが、お付き合いいただけると嬉しいです。
>>87 様
ご意見ありがとうございます。
閑話は地の文が少なめですが、意識してみました。
これくらいなら見やすいでしょうか。
また気付いた点等ありましたら、よろしくお願いします。
ではではまた。
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乙
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ω・)乙。ギコもげろ
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のんびり待ってるぜ〜
ツンのツンデレの下手っぷりに理解に時間がかかった
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乙 皆が皆可愛いな…
やっぱりクーはショボンのこと好きなんだな
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>>108 ギコしぃを止めてくれなかったら俺発狂してたわ←
本編も全裸待機余裕なんで楽しみに待ってまっせー
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ブーンどうしたんやろ?
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みんな仲良くて楽しそうだなww
乙!
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やっと本編だと思ったのに・・・
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>>108
遅ればせながら乙でした
クリスマスネタでほっこりできました
改行はとても見やすくてありがたかったです。
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ブーンはあれだろ?現実世界でもツンにマフラーもらってたんだよ、そっちが早くつけたいなあってことでしょ
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毎回楽しませていただいております。支援
※擬人化
※元サイズが大きかったのですが小さくして潰れるのも悔しかったので二つサイズを用意しました。
大きい方は重たいので気をつけてください。
(小/185kb)http://boonpict.run.buttobi.net/up/log/boonpic2_1465.jpg
(大/ 1Mb)http://boonpict.run.buttobi.net/up/log/boonpic2_1466.jpg
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