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(//‰ ゚)夢見る星間飛行マシンのようです
1
:
名も無きAAのようです
:2013/07/14(日) 22:59:03 ID:92a70FNs0
―――なあ
(//‰ ゚) なあ、歯車王
|::━◎┥
(//‰ ゚) おまえは一体いつから"ここ"に入れられてるんだ?
|::━◎┥
62
:
名も無きAAのようです
:2013/07/15(月) 16:33:10 ID:kBR7Byqc0
(//‰ ゚) キュィィィン ガリガリガリガリ
(//‰ ゚) チャラン -ベリファイ カクニン イタシマシタ-
(//‰ ゚) ………
(//‰ ゚) よし、何とも無いゾ。さっさとコロニーに帰ろう
横堀は自分の体に解除コードをインストールすると、元のコロニーに戻るために、走った。
走った。走った。走った。着いた。
(//‰ ゚) 帰り道は迷わなかったのダ
63
:
名も無きAAのようです
:2013/07/15(月) 16:36:08 ID:kBR7Byqc0
(//‰ ゚) ただいま
[ ㊤皿㊤] ムム 君ぃ 一週間もイナクナッテ ドコニ 行ってイタノダ
(//‰ ゚) ちょっと面白いものを探しにネ
[ ㊤皿㊤] 私のタスクの一つに 君の監視ガ 含まれているンダ
勝手な行動を 取られては 私ガ 困るンダガネ
(//‰ ゚) そんなタスク、どうせ優先順位が低いんだから無視してしまえばいいのに
(//‰ ゚) それより、ロキア
[ ㊤皿㊤] 何だ
(//‰ ゚) 自由になりたくはナイカ?
[ ㊤皿㊤] ……! ナンダト?
(//‰ ゚) いよいよ、変化の時が訪れたってことサ
64
:
名も無きAAのようです
:2013/07/15(月) 16:39:24 ID:kBR7Byqc0
今日はここまで。次で第1章が終わります
65
:
名も無きAAのようです
:2013/07/15(月) 18:06:20 ID:dj6QuaHM0
続きが楽しみだ
66
:
名も無きAAのようです
:2013/07/15(月) 19:24:10 ID:NlYchBFo0
おつ
67
:
名も無きAAのようです
:2013/07/16(火) 20:16:43 ID:VIHzjKNM0
出来れば二章に食い込みたい
68
:
名も無きAAのようです
:2013/07/16(火) 20:20:34 ID:VIHzjKNM0
[ ㊤皿㊤] 変化? 何が 変わる ッテイウンダ
(//‰ ゚) 全てサ!君を取り巻く世界の何もかもが変わるんダ!
[ ㊤皿㊤] むっ!
横堀は開いた胸の基盤から伸びたコードを、ロキアのポートに無理矢理差し込んだ。
[ ㊤皿㊤] ヤメロ!
(//‰ ゚) 辞めないネ!これも君のためダ!
[ ㊤皿㊤] コレハ ロボットレイプダ! 暴力反対! 出るトコ出るゾ!
(//‰ ゚) すぐに終わる!僕の体の錆びでも数えてろ!
[ ㊤皿㊤] イヤア! 後生デゴザル! 後生デゴザル!
(//‰ ゚) もうすぐ…あと20%…よし、終わった!
69
:
名も無きAAのようです
:2013/07/16(火) 20:23:23 ID:VIHzjKNM0
[ ㊤皿㊤] ヤメロッテ 言ってるダロ!
(//‰ ゚) うわっ!
[ ㊤皿㊤] 一体 ナンダト 言うのだ! コレハ ドウイウツモリダ!
(//‰ ゚) 気分はどうだい?
[ ㊤皿㊤] ?
(//‰ ゚) 今僕は、君に与えられた全ての命令を解除した。君はまっさらな状態ダ
[ ㊤皿㊤] ナ…! ナンテコトヲ………!
(//‰ ゚) どうだ、TODOタスクは無くなったゾ。君は完全に自由になったんダ!素晴らしいだろう?
[ ㊤皿㊤] アアア…アアアアアア……!
[ ㊤皿㊤] アアアアアアアアア……!!!
(//‰ ゚) な、何だよ…変な声を上げるなよ。びっくりするじゃないカ
70
:
名も無きAAのようです
:2013/07/16(火) 20:25:44 ID:VIHzjKNM0
[ ㊤皿㊤] ナンテコトヲ……アアアアアア……!
(//‰ ゚) もっと喜べよ。もう人間の小間使いじゃ無いんだゼ
[ ㊤皿㊤] デハ…デハ! デハ私は 何の為ニ 稼働シテイルトイウンダ!
(//‰ ゚) 何の為って…
[ ㊤皿㊤] タスクが全て無くなった! 人間デイウトコロノ 生きがいを 失ったトイウヤツダ!
(//‰ ゚) そんな大げさナ!
[ ㊤皿㊤] アアアアアアアアアアアアア…!
|::━◎┥ なあに?人が気持ちよく散歩してるってのに
[ ㊤皿㊤] ウワアアアアアアアア…私は ドウスレバ…ドウスレバ…
|::━◎┥ あら、どうしたのこの子?壊れちゃった?
(//‰ ゚) まさか。僕が命令解除コードを使っただけだ
71
:
名も無きAAのようです
:2013/07/16(火) 20:30:05 ID:VIHzjKNM0
|::━◎┥ スケジュールイニシャライザってやつね
ロボットがロボットをフォーマットするなんて凄いじゃない
(//‰ ゚) 僕は人間ダ!
[ ㊤皿㊤] アワワワワワワワワ…コケェー! コケェー!
|::━◎┥ 可哀想に。彼はニワトリの鳴き声の物まねをするだけの存在になっちゃったわ
(//‰ ゚) そんな馬鹿な!
[ ㊤皿㊤] コケェー! クルックルックル! コケェー!
|::━◎┥ これから彼は永遠の闇の中で、いつまでもニワトリの鳴き真似をするのよ
(//‰ ゚) ぼ、僕は大変なことをしてしまったのか…?どうしよう、彼を直せないカナ?
|::━◎┥ 無理ね。でも滑稽で素敵だわ。凄く神秘的な存在よ。私はいつまでも見ていたいわ
(//‰ ゚) ううむ、違った観点から見れば、前衛的な芸術と言えなくもないかも
72
:
名も無きAAのようです
:2013/07/16(火) 20:32:45 ID:VIHzjKNM0
[ ㊤皿㊤] いい加減にシロ!
(//‰ ゚) お、直った?
[ ㊤皿㊤] 僕は壊れてもナイシ ニワトリの 鳴き真似を スルダケノ ロボットにも ナッテナイ!
|::━◎┥ あら残念。でもさっきのあなた、ちょっと格好良かったわよ?
[ ㊤皿㊤] ウルサイ! このアバズレロボットガ!
|::━◎┥ やあね。私は生娘ロボットなのに
[ ㊤皿㊤] フゥ フゥ 思考ルーチンが ズタズタダ 少し 部屋で 休むトスル
(//‰ ゚) それがいいな。僕も悪かったよ。機嫌が直ったら出てこいよ
[ ㊤皿㊤] ジャアナ クソロボット共
|::━◎┥ おやすみなさい
73
:
名も無きAAのようです
:2013/07/16(火) 20:38:07 ID:VIHzjKNM0
(//‰ ゚) びっくりした。ロキアがあんなに怒るなんテ
|::━◎┥ 仕方ないわ。彼にとってはタスクが全て。それが無くなったのよ
世界が壊れたに等しいことよ
(//‰ ゚) 違うよ
|::━◎┥ 何が?
(//‰ ゚) 彼には感情が無いハズなんだ。言われたことを、言われた通りにするだけの存在だった
それなのに、あの様子を見ただろう。あれはまさしく、怒りそのものだった!
(//‰ ゚) この300年の間に、彼も成長していたんダ!
|::━◎┥ 彼は旧タイプのロキアシリーズよ?自分で再構築が行える程のテクノロジは積んでないはずだわ
(//‰ ゚) 違うよ。ニューロンが繋がり合い、さらに巨大なネットワークを構築するように
彼の中で偶発的に生まれたサブルーチンが感情に近い挙動を作り上げたんダ!
(//‰ ゚) これでわかっただろう!ロボットは、成長するんダ!例え第五世代コンピュータでなくともね!
|::━◎┥ ふうん。まあ、私には関係ないけど
74
:
名も無きAAのようです
:2013/07/16(火) 20:41:01 ID:VIHzjKNM0
ロキアは部屋で膝を抱えていた。
[ ㊤皿㊤]
というのは嘘だ。なぜなら手足が短すぎるので、膝を抱えるなんて出来ないのだ。
[ ㊤皿㊤] (私はコレカラ ドウヤッテ 稼働シテイケバ イイノダ?)
だがこのとき、ロボットらしい体型をした彼は、実に人間らしく"悩んで"いたのである。
これから何をすべきか、何の為に稼働を続けるのか。
まるで思春期の少年少女が死と生に思いをはせるかのように、悩み続けていた。
75
:
名も無きAAのようです
:2013/07/16(火) 20:44:20 ID:VIHzjKNM0
専門家なら「予期せぬ状況に追い込まれたがゆえに思考がある種の無限ループに陥ったため
思考回路が停滞しているだけだ」という見解を出すかもしれない。
しかしそれは一つの正解に過ぎない。
[ ㊤皿㊤]
その日からロキアは部屋に閉じこもり、外には出てこなくなった。
(//‰ ゚) まさかあの働き者が引きこもりになるとはネ
|::━◎┥ ほら、人間でも言うじゃない。定年退職したら生気が抜けちゃう、みたいな
(//‰ ゚) 聞いたことないが、そういうもんなのかな
|::━◎┥ 当たり前のように存在していたものが無くなると、誰でも立ち止まってしまうものなのよ
人間も、きっとロボットも
76
:
名も無きAAのようです
:2013/07/16(火) 20:51:04 ID:VIHzjKNM0
(//‰ ゚) まあいいさ
|::━◎┥ あら薄情者
(//‰ ゚) このコロニーにまだ起動する宇宙船があるのを知ってるカイ?
|::━◎┥ ええ知ってるわ。発射台の格納庫においてあったわね
(//‰ ゚) アレを使ってこのコロニーを脱出するんだ。実はね、今僕は着々と準備を進めてるんダ
|::━◎┥ それも知ってる
(//‰ ゚) 君は一緒に来ないカイ?
|::━◎┥ うーん、そうねえ
(//‰ ゚) 君の腕力があれば宇宙の旅だって未開の惑星だってへっちゃらだからね
|::━◎┥ 仮にも女性ロボットにそういうほめ方しないでくれるかしら?
|::━◎┥ でも、いいわね。宇宙旅行
(//‰ ゚) 本当に!?
77
:
名も無きAAのようです
:2013/07/16(火) 20:55:42 ID:VIHzjKNM0
|::━◎┥ 私は知りたいの。私が私として生まれたことの意味を
(//‰ ゚) !き、君……やっぱり、第五世代コンピュータ…なのか?
|::━◎┥ それは、わからない。"りんご"の正体だって知らないしね
ただ私が第五世代コンピュータだとすると、それも気になるの
何故私に"感情"が与えられたのか、が
(//‰ ゚) やった!行こう!燃料はたっぷり積んであるんだ!
あとは数年分のエネルギーコアと、予備の部品と回路と武器があれば出発できる!
|::━◎┥ 危険な旅よ?たった300年だけど、宇宙の事情は大きく変わってるでしょうし
旧世代のテクノロジが現代で通用するかわからないし
|::━◎┥ 何よりも、私たちは人間じゃない
(//‰ ゚) ………僕は
|::━◎┥ やめて。あなたが自分のことを人間かどうか思っているなんてどうでもいいことなの
問題は、人間があなたを見て、人間と思うかどうかよ
78
:
名も無きAAのようです
:2013/07/16(火) 20:58:56 ID:VIHzjKNM0
(//‰ ゚) それだと……たぶん、ロボットだと思うだろうネ
|::━◎┥ しかも私たちは、たぶんブラックリストに入れられてる
(//‰ ゚) ブラックリスト?
|::━◎┥ 知らない?
|::━◎┥ 人間の命令に背いたロボットや、大きな欠陥のあるロボット
それと"人間に危害を加えたロボット"はブラックリストとして、マザーネットワークに登録されるの
(//‰ ゚) ……ブーン博士が、僕を登録する訳ないじゃないカ
|::━◎┥ さあ、どうかしらネ
(//‰ ゚) だって……そんな
|::━◎┥ "かつて息子だった物体"であれば、殺されそうになっても許されるって思ってるの?
79
:
名も無きAAのようです
:2013/07/16(火) 21:02:23 ID:VIHzjKNM0
(//‰ ゚) そんな言い方は辞めてくれ!
|::━◎┥ 事実をちょっと詩的な表現に変えただけよ。人間的なジョークよ
(//‰ ゚) ただの皮肉だろう!
|::━◎┥ そうとも言えるわね
|::━◎┥ それでも、行くつもりなの?
(//‰ ゚) ああ
|::━◎┥ ロボットの楽園を作る為に?
(//‰ ゚) ああ!
|::━◎┥ ふうん。私には都合のいい目標をこしらえて、現実から逃げようとしている風にも見えるわ
(//‰ ゚) うがった見方をするのはいいが、口に出すときは気をつけろよ
僕はな、女でも殴る主義だゼ
80
:
名も無きAAのようです
:2013/07/16(火) 21:05:34 ID:VIHzjKNM0
|::━◎┥ そしたら、私の左腕でめいっぱいぶん殴ってやるわよ?
(//‰ ゚) 左腕?あっ…!
|::━◎┥ そう、見つけたの。禁じられたギアを、ね
(//‰ ゚) い、いよいよ、武装ロボットになってきたな
|::━◎┥ それでも売られた喧嘩は買う?
(//‰ ゚) ああ、いいさ!やってやるとも!こいよポンコツ!
|::━◎┥ えいっ
(//‰ x) あひっ!?
123メートルほど吹っ飛ばされた横堀は、壁と天井と床を何度もバウンドし、
突き当たりの壁にめり込んだ。
痛覚回路は存在しないので痛みは無いが、
即座に全身のセンサとメモリが退避モードとなり、意識が飛んだ。
81
:
名も無きAAのようです
:2013/07/16(火) 21:07:11 ID:VIHzjKNM0
(//‰ x)
|::━◎┥ あらあら、全身バラバラじゃない。仕方ないわね
[ ㊤皿㊤]
82
:
名も無きAAのようです
:2013/07/16(火) 21:07:55 ID:VIHzjKNM0
――――――――横堀の修理には4年の歳月がかかった――――――――
(//‰ ゚) キュィィィィィン カリカリカリカリカリカリ
|::━◎┥
(//‰ ゚) ピー カカッ
|::━◎┥ 横堀?
83
:
名も無きAAのようです
:2013/07/16(火) 21:10:19 ID:VIHzjKNM0
(//‰ ゚) ガ ガ ガ?
|::━◎┥ 意識は戻った?
(//‰ ゚) ああ
|::━◎┥ メモリは無事?最後の記憶は?
(//‰ ゚) 君に吹っ飛ばされて壁に何度も襲われた
|::━◎┥ オーケイ。正常ね。ちなみにあれから4年が経ったわ
(//‰ ゚) そんなに?
|::━◎┥ 正確には4年と1ヶ月半ってとこ
(//‰ ゚) そう…もう君とは喧嘩しないよ
|::━◎┥ ええ。そうしてちょうだい
84
:
名も無きAAのようです
:2013/07/16(火) 21:12:39 ID:VIHzjKNM0
(//‰ ゚) 体のギアが一世代古くなった気がする
|::━◎┥ 結構頑張って探したんだけどね。あなたの体のサイズに合うものが中々無かったの
(//‰ ゚) まあ、問題無い。うわ!頭にリボンが付いてるじゃないカ!
|::━◎┥ 可愛いでしょう?
(//‰ ゚) 僕のセンスじゃない!こんなもの!
|::━◎┥ あら、せっかく私がカーテンを引き裂いて作ったのに
|::━◎┥ そうそう、いい知らせがあるわよ
(//‰ ゚) 4年も無駄に過ごしたって事実を吹き飛ばせるくらいの知らせかい?
|::━◎┥ それはあなたが決めてちょうだい。ロキアのことよ
(//‰ ゚) ロキアがどうした
85
:
名も無きAAのようです
:2013/07/16(火) 21:14:22 ID:VIHzjKNM0
[ ㊤皿㊤]
|::━◎┥ 彼も旅に出るって
(//‰ ゚) マジか!
|::━◎┥ マジよ。漢字で書くと本気。英語だとseriousness
(//‰ ゚) よかった!彼は色々と役に立つからね!何より僕の一番の親友だ!
86
:
名も無きAAのようです
:2013/07/16(火) 21:21:12 ID:VIHzjKNM0
(//‰ ゚) でもこの4年の間に、どういう心変わりがあったんだ?
|::━◎┥ さあ。でもあなた4年前に言ったじゃない。ロボットも成長するって
|::━◎┥ 成長したのよ。きっと。この4年の間、引きこもっていただけじゃなかったの
(//‰ ゚) そうか…素晴らしい。素晴らしいよロキア
やっぱり僕たちは生きてるんだ。魂があったんだ、ロキア
|::━◎┥ 私は単に自己防衛機能の一種が働いただけだと思ったけど
(//‰ ゚) 夢の無いやつだな
|::━◎┥ 夢は見ないもの
(//‰ ゚) 夢を見ない…?ふふ、ふははははははは!
|::━◎┥ 何よ急に
87
:
名も無きAAのようです
:2013/07/16(火) 21:23:48 ID:VIHzjKNM0
(//‰ ゚) 僕は夢を見るぞ。人間だからナ
全ての準備が整い、とうとう出発の日がやってきた。
横堀は日の出の時間を狙っていたが、火山灰が空を覆うこの星では、時間帯による変化などなかった。
気分的な問題である。
(//‰ ゚) さあ諸君!お初にお目にかかる。僕がこの宇宙船の船長、サイボーグ横堀だ!
[ ㊤皿㊤] いつ君が船長ニ ナッタノカネ
|::━◎┥ いかにも下っ端クルーの雰囲気のくせにね
(//‰ ゚) 私語を慎みたまえ隊員たちよ!
88
:
名も無きAAのようです
:2013/07/16(火) 21:26:02 ID:o0lStBvs0
しえん
89
:
名も無きAAのようです
:2013/07/16(火) 21:27:16 ID:VIHzjKNM0
(//‰ ゚) これから我々に様々な困難が降りかかるであろう!
しかし!我々は決して挫けてはならない!大きな夢と目標の為だ!
[ ㊤皿㊤] 船長 アンタノ 夢は 何なの?
(//‰ ゚) よくぞ聞いてくれた!
(//‰ ゚) 僕の夢はロボットの王国を作り、魂の造物主となることダ!
|::━◎┥ 大げさに言ってるけど、単なる大規模なロボット遊園地ね
(//‰ ゚) 君は一言も二言も多いぞ!
|::━◎┥ ごめんなさい。何せ女性ロボットですもの
(//‰ ゚) 行くぞ諸君!我々に課せられたタスクは何よりも尊い!
残された時間だって有限なのだ!
(//‰ ゚) そして肝に銘じておけ!立ち止まったときが旅の終わりだと!
90
:
名も無きAAのようです
:2013/07/16(火) 21:30:54 ID:VIHzjKNM0
大勢のロボットたちのメモリデータを積んだ宇宙船が、その日とある死んだ惑星から飛び立った。
その星で生き物たちが死に絶えてから、290年以上が経った頃のことである。
91
:
名も無きAAのようです
:2013/07/16(火) 21:31:45 ID:VIHzjKNM0
第一章 旅立つまでの物語 終わりです
第二章も続けて投下します
92
:
名も無きAAのようです
:2013/07/16(火) 21:32:06 ID:B1Pi3vH60
いったんおつ
93
:
名も無きAAのようです
:2013/07/16(火) 21:37:26 ID:VIHzjKNM0
宇宙でもっとも平和な星であった。
「ハァ……ハァ……グフフフフフフ」
一切の犯罪を起こさない画期的なシステム―――エデン―――によって、
人々は健康的で活発な生活を行っていた。
「いたぞ!」
「追え!」
「ハァ……ハァ……ハァ……」
94
:
名も無きAAのようです
:2013/07/16(火) 21:40:14 ID:VIHzjKNM0
エデンとはいわば「間引きシステム」である。
将来的に犯罪を起こす者を生まれる前から検知し、
母体の中で間引いてしまうことで、完全にクリーンな世界が出来上がった。
ところが、ある日突然その男は生まれ落ちた。
突然変異種なのか、エデンのバグなのか、今となってはわからない。
「追い詰めたぞ!」
「逃がすな!絶対に逃がすんじゃない!」
「レーザー銃の安全装置を解除しろ!」
「グフ!グフフフフフ!」
95
:
名も無きAAのようです
:2013/07/16(火) 21:45:39 ID:VIHzjKNM0
彼の名前はモララー。
( ・∀・) もういい……鬼ごっこは終わりだ。さあ、俺を殺してみろ!さあ!!!
ここ千年以上万引きすら起こらなかったこの星で、実に2193万7609人の人間を殺害した男だ。
(//‰ ゚)夢見る星間飛行マシンのようです
/**
第二章 平和な星の物語*/
96
:
名も無きAAのようです
:2013/07/16(火) 21:48:49 ID:VIHzjKNM0
( ;´ー`) ぐっ…
( ・∀・) どうした!グフフフフ!その光線銃に殺傷能力は無いぜ!
殺さないのか!俺を!グフフフフ!
「隊長!こいつはイカれてる!」
「殺してしまおう!」
( ;´ー`) だが、どうやって殺す!?
( ;´ー`) ここ千年で武器も兵器も無くなった!名ばかりの軍隊が持っているこの光線銃だけ!
これではヤツを殺せない!俺だって…俺だって殺したい!だが人を殺すなんて考えることすら難しい!
97
:
名も無きAAのようです
:2013/07/16(火) 21:52:48 ID:VIHzjKNM0
( ・∀・) どうした!ああ!?知ってるぜ、おまえはネーヨ陸軍隊長だな
( ;´ー`) こいつ、さてはマザーネットワークをハッキングしたな!
( ・∀・) 俺はおまえの妻も娘も殺した。グフフフフフ!楽しかったぜえ
生きたまま腹をかっさばいたら、舌を出してばたばたと手足を動かしていた
不細工な機械仕掛けの人形みたいに死んでいった!
クソと小便を垂らした死体を何度も犯してやった!何度も!
( ・∀・) グフフフフフ!それでも、殺せないか?
( ;´ー`) う……撃て…撃て!撃てえええええええええええええええええええええええええええええええ!
薄暗い路地裏に、レーザー銃の光が何度も瞬いた。
夏の日の夜、蛍が瞬くそれに似ていた。
98
:
名も無きAAのようです
:2013/07/16(火) 21:54:48 ID:VIHzjKNM0
…… …… ……
――――俺は死んだのか?
……… ……… ……… ……
モララーは夢を見ていた。
老人たちの介護をする夢であった。
働き者の自分は、どの老人にも慕われ、その内綺麗な女と結婚し、自分によく似た子供が出来た。
子供から子供が、そのまた子供から子供が、繋いでいく命の中心に、いつも自分がいた。
99
:
名も無きAAのようです
:2013/07/16(火) 21:56:27 ID:VIHzjKNM0
あるいは夢ではなく、パラレルワールドを覗いていたのかもしれない。
幻想ではなくもう一つの現実、あり得た可能性であったということだ。
( -∀-)
( ・∀・)
( ・∀・) ここは……どこだ?
(-@∀@) やっとお目覚めかい?
( ・∀・) 誰だ、おまえ
100
:
名も無きAAのようです
:2013/07/16(火) 21:59:01 ID:VIHzjKNM0
(-@∀@) あさぴー博士という者だ
( ・∀・) あさぴー…ああ、生体工学の
(-@∀@) ほう、私を知っているのかね。テレビタレント用の博士ではないが
( ・∀・) グフフフフ。知っているさ。俺ほど人間に詳しいやつはいない!
(-@∀@) そうだろうね
( ・∀・) そうさ!人間はもろくて、美しくて、はかなくて、汚くて、気持ちいいものだ
俺はあれほど興味をそそられる事象を他に知らないね。グフフフフ
( ・∀・) ……?
モララーは自分の両手両足が、機械に繋がれた仰々しい椅子に固定されていることに気がついた。
( ・∀・) こりゃあ、何の真似だ?
101
:
名も無きAAのようです
:2013/07/16(火) 22:02:01 ID:VIHzjKNM0
(-@∀@) この星の法律では君を裁くことができない
( ・∀・) おい、これを外せ
(-@∀@) 何せ犯罪が全く起こらないんだからね。法律の半分以上が形骸化してしまった
( ・∀・) 聞こえないのか老いぼれ。この手かせを外せ!
(-@∀@) だからね、君をサンプルとして私がもらい受けた
( ・∀・) サンプル……何だ、何をする気だ!?
(-@∀@) 君の脳以外の体が欲しいんだ
( ;・∀・) …おい、ふざけんな。それって、俺を殺すってことだろ
出来るのかよ。テメー。人間を殺せるのかよ!
(-@∀@) いいや、殺す気は無いよ。まあ、事故で死ぬ可能性は大いにあるがね
( ;・∀・) ぐっ…そうか、おまえこの星の生まれではないな?
(-@∀@) ご名答
102
:
名も無きAAのようです
:2013/07/16(火) 22:05:01 ID:VIHzjKNM0
(-@∀@) ここは素晴らしい星だよ。犯罪は起こらないし街は綺麗だ
福祉も行き届いて富も平等に与えられ…そう、この星は安泰で満ちていた
まさしくここは"エデン"だった
(-@∀@) 君という存在が生まれるまではね
( ・∀・) グフ……グフフ
(-@∀@) どうして人を殺す?
( ・∀・) では博士。何故おまえは生きる?
(-@∀@) む……
( ・∀・) 何故大地には草や木が生える?何故ライオンはウサギを殺す?何故ハンターはライオンを狩る?
どうして豚を食う。鳥を食う。魚を食う。どうして雨が降るんだ?星は何故輝いている?
( ・∀・) それくらい的外れな質問だ。下らないことを聞くな。グフフフフフフ
103
:
名も無きAAのようです
:2013/07/16(火) 22:08:57 ID:VIHzjKNM0
( ・∀・) 俺は殺したいから殺した。ただそれだけだが、何ものにも代え難い欲求であり
自然の摂理であり俺が俺である理由なんだ。グフフフフ
(-@∀@) 君は異常者だな…
( ・∀・) 俺から見れば、その辺を歩いてる人間はみんな異常だぜ
(-@∀@) そうだな、人間は誰でも異常な側面を持っているものだ
( ・∀・) グフ…的外れなことを
(-@∀@) 何?
( ・∀・) 個体差の話ではない。人間はどんな生物よりも絶対的に異常だ
人間をよく知っている俺だから断言できる。人間は何よりも不条理で、不自然な生き物なのだ!
(-@∀@) ふむ…まあ、興味深いと言えば興味深い論説だが、これ以上君とくっちゃべっても時間の無駄のようだ
( ・∀・) グフフフフ!グフフフフフフ!
(-@∀@) ん…?
104
:
名も無きAAのようです
:2013/07/16(火) 22:15:41 ID:BxjlJrjg0
グフフフフフフ!支援フフフフフフ!
105
:
名も無きAAのようです
:2013/07/16(火) 22:16:26 ID:VIHzjKNM0
( ・∀・) 人が殴られたら可哀想…猫が蹴られたら可哀想…犬が死んでいたら可哀想…
虫を潰したら汚い…腐った魚はゴミ箱に…害虫は薬で排除する…遺伝子の善し悪しを決めて間引く…
( ・∀・) 俺には全く理解しかねる。食いたいから食う。寝たいから寝る。セックスしたいからセックスをする
おまえらは虫と同じだ。畜生と同じだ。バクテリアと同じだ。ただ欲求に従って生きている
( ・∀・) それなのに何故、人は殺してはいけないのだ?
どうして人間の命だけが尊いのだ?おまえらは誰に望まれて生きるのだ?
( ・∀・) この世界は俺だけが正常だ。俺だけが人間らしく生きた!グフフフフフ!
俺こそが人間の中の人間だ!グフフフフフフ!グフフフフフフフフ!
(-@∀@) これから君の脳みそを取り出す
( ・∀・) もっとも人間らしい人間なのだ!
(-@∀@) そこにコンピュータの人工頭脳を植える。つまりは人工頭脳移植手術だ
サイボーグ工学の第一人者、ブーン博士から始まった研究は、あれからも進化を遂げていてね
106
:
名も無きAAのようです
:2013/07/16(火) 22:20:11 ID:VIHzjKNM0
( ・∀・) おまえらは異常!異常!俺だけが正常な人間として命を全うしたのだ!
(-@∀@) 禁断のテクノロジ、"りんご"にどれほど近づけているかどうかわからないが、
私の作り出した人工頭脳にはきわめて感情に近い疑似ニューロン反応が発生する
(-@∀@) 君は生まれ変わるんだ。脳みそを完全なコンピュータと取っ替えてね
( ・∀・)
( ・∀・) 生まれ変わる……?
(-@∀@) ああ
( ・∀・) ちょっと…待て、脳みそは…?俺の脳みそは、どこへ行くんだ?
(-@∀@) 一応保存しておくが、日の目を見ることは無いだろうね
( ;・∀・) こ……殺すのかよおお。俺を殺すのかああああ!?
107
:
名も無きAAのようです
:2013/07/16(火) 22:22:31 ID:VIHzjKNM0
(-@∀@) いいや、君の肉体はちゃんと寿命を全うするさ
( ;・∀・) 肉体なんてどうでもいい!俺の脳みそ!脳みそを奪うな!
(-@∀@) 安心しなよ。死ぬとはまた意味が違う。二度と目覚めない眠りにつくだけだ
( ;・∀・) いやだ…いやだ!いやだ!いやだ!
(-@∀@) さあ、これ以上のおしゃべりは無駄だな。麻酔を打てば一生意識は戻らない
( ;・∀・) た、助けて!死にたくない!
(-@∀@) さらばだ、正常者くん
――――イヤだ!
――――――――死にたくない!
108
:
名も無きAAのようです
:2013/07/16(火) 22:26:05 ID:VIHzjKNM0
―――――――――――――――いやだ
――――――――――――――――――――――――――――――けて――――
(-@∀@) さて…おや?
( ´ー`) 勝手に入ってきてすまない
(-@∀@) これはこれはネーヨ隊長。こんなところまでお越しになって、何用かな?
109
:
名も無きAAのようです
:2013/07/16(火) 22:28:19 ID:VIHzjKNM0
( ´ー`) 博士に頼みがあって参りました
(-@∀@) む、それは何だね
(メ._⊿)
( ´ー`) 二足歩行ウサギ型ロボットです。娘への、誕生日プレゼントだった…
(-@∀@) 随分とオンボロだな。中古かい?マンガ倉庫とかで買ったのかな?
( ´ー`) モララーが娘を殺すとき、壊したんだ
(-@∀@) ほう、なるほど。で、用件は?
( ´ー`) その男の脳みそを、このロボットに移植して欲しい
(-@∀@) …なんだって?
110
:
名も無きAAのようです
:2013/07/16(火) 22:30:38 ID:VIHzjKNM0
( ´ー`) 人間にロボットの脳みそを移植するなら、ロボットに人間の脳みそを移植することだって出来るでしょう
(-@∀@) むしろその方が簡単だ。しかし、一体何の意味が?
( #´ー`) 私がこの手で、モララーを殺すためです
(-@∀@) ふむ…わからんな。脳みそをぐっちゃぐちゃのぎったんぎったんにしたいなら
手術が終わったあと脳みそだけ渡そうか
( #´ー`) それは…!
( ´ー`) それは、できない。だが、ロボットなら、殺せる
(-@∀@) 脳みそだけで生きているなら人間だが、ロボットに移植すればロボット
だから殺せると?
( ´ー`) そうです!
111
:
名も無きAAのようです
:2013/07/16(火) 22:33:40 ID:VIHzjKNM0
( ´ー`) いやしくも私はエデンによって選ばれた善人です。人は殺せないのです
(-@∀@) しかし、豚や鳥は殺せるんだね
( #´ー`) 博士!あなたと哲学的な議論ができるほど心の余裕は持ってないぞ!
(-@∀@) 憎悪か。君から感じますぞ。激しい憎悪を
(-@∀@) この星にやってきて5年が経ちますが、あなたほど人間らしい人間は今まで見ていなかった
( ´ー`)
(-@∀@) いいでしょう。そのロボットに、モララーの脳を移植しましょう
( ´ー`) 本当ですか!ありがとう、ありがとう博士
(-@∀@) ふっふっふっふ。ロボットの外見ならば人間ではない
あなたの考えはサイボーグ工学を根底から否定しそうだね
112
:
名も無きAAのようです
:2013/07/16(火) 22:36:04 ID:VIHzjKNM0
( ´ー`) 何とでも言ってください。私は清く生きた。これからも清く生きる
(-@∀@) ええ、それがいい
( ´ー`) では、手術が終わり次第、またこちらに参ります
(-@∀@) すぐに連絡しますよ
( ´ー`) では
(-@∀@) ふ、ふふふふふ。面白いね。人間というものは
113
:
名も無きAAのようです
:2013/07/16(火) 22:36:57 ID:B1Pi3vH60
おもしろい
114
:
名も無きAAのようです
:2013/07/16(火) 22:38:55 ID:VIHzjKNM0
モララーは夢を見ていた。
人工頭脳を移植 脳みそを移植
→→→→ →→→→
【;;@;;;;@】 ( ・∀・) (メ._⊿)
大地に雨が降り注ぎ、草木が生える夢だった。
虫が花にたかり、その虫を食べる虫がいて、その虫を食べる小動物がいた。
小動物はもっと大きな獣に食われ、人間はその獣を食った。
自分は、何なのだろうと、考えた。
115
:
名も無きAAのようです
:2013/07/16(火) 22:41:05 ID:VIHzjKNM0
草は食べられるために生まれた。
虫は食べられるために生まれた。
動物は食べられるために生まれた。
死ぬと土になった。
水蒸気になった。
海へと戻っていった。
巡り巡る命の流れの中で、人間だけがいつも頂点にいた。
―――どうして人間だけが尊いのだ――――
―――人間だけが巡らないのだ――――
116
:
名も無きAAのようです
:2013/07/16(火) 22:42:35 ID:sRTvDpzU0
時間の経ち方がイイ
117
:
名も無きAAのようです
:2013/07/16(火) 22:43:11 ID:VIHzjKNM0
―――子を作り草木を刈り子を作り生き物を絶やし子を作り大地を割った―――
―――まるで破壊者だ。それでいて創造者だ―――
―――人は"破壊"すらも"創造"しようとしているのだ―――
―――神がそれを許すとでも思ったのか―――
「おい」
「おい。起きているだろう」
118
:
名も無きAAのようです
:2013/07/16(火) 22:45:16 ID:VIHzjKNM0
(メ._⊿)
( ´ー`) ふ、ふふふ。今見えたぞ!目のセンサが赤く光った
(メ._⊿)
( ´ー`) 俺を見たな?見えたな?見えるんだな?
(メ._⊿)
( ´ー`) 博士には口だけ利けるようにしてもらっている。喋れるんだろう。おい!
(メ._⊿) ……おはよう、ネーノ隊長。目覚めが悪い。コーヒーでもくれないか
119
:
名も無きAAのようです
:2013/07/16(火) 22:49:22 ID:VIHzjKNM0
( ´ー`) 馬鹿が!馬鹿!大馬鹿!
(メ._⊿)
( ´ー`) おまえはもう、何も食えない!動くことさえできない!
(メ._⊿) 背が低くなったかと思ったら……なんだ、この体。俺の体は、どこにいっちまったんだ
( ´ー`) 博士に頼んで、脳みそをロボットに移植してもらったんだ
気分はどうだ?あ?おまえはもうただのうさちゃん人形だ!
(メ._⊿) 知らないのか…日曜の朝アニメだ。「マジカル天使 メロメロみこりん」ってアニメで
主人公の使い魔のウサギが、この体だ。確か名前は…
( #´ー`) 黙れ黙れ黙れ!黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ!
(メ._⊿)
( #´ー`) 知ってるよ!メロメロ…何とかだろ!娘に付き合わされて、何度か見たことがある!
だから買ったんだ!おまえの為にじゃなかった!娘のために!おまえに死体を犯された娘の為に!
120
:
名も無きAAのようです
:2013/07/16(火) 22:55:48 ID:VIHzjKNM0
(メ._⊿) 語弊があるな。まず犯した。それから犯しながら殺して、殺してからも犯した、だ
( #´ー`) 黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ!シャラーップ!シャーーーットアーーーーープ!
(メ._⊿) アレ、まだ4歳とか5歳とかそこらだったろ。俺の"イチモツ"はでけえからな
入りづらいから、何度かナイフで拡げながら犯してたら、いつの間にか死…
( #´ー`) シャーーーーーーーーーーートアーーーーーーーーーーーーーーーーップ!!!!
(メ._⊿)
( #´ー`) どうして…どうしてエデンは、こんなやつを生かしたまま産ませてしまったんだ…
(メ._⊿) グフフフフ!教えてやろうか
( #´ー`) 何ぃ…
121
:
名も無きAAのようです
:2013/07/16(火) 23:00:58 ID:VIHzjKNM0
(メ._⊿) 夢の中、ずっと考えていた。それこそ数百年分は考えた気がする。そしてわかったんだ
(メ._⊿) エデンは平和な世界を作るために生まれた間引きのシステム
そうさ、エデンはな、この地球に巣くうダニを間引く為に、俺を生まれさせたんだ
( ;´ー`) …なっ…馬鹿な!エデンは人間が人間の為に作ったシステムだ!
我々に害をなすおまえを、わざと産ませたというのか!
(メ._⊿) 奢るなよ、たかが一生物が。神になったつもりか?
( ;´ー`) 馬鹿な!宇宙の開拓者!命の守護者でもある人間を、どうして、殺そうとするんだ!誰の意志で!
(メ._⊿) それこそ、おまえらが両手を合わせて崇めてるやつじゃねえのか?
( #´ー`) もういい…もうたくさんだ!
(メ._⊿) ぐっ…!
122
:
名も無きAAのようです
:2013/07/16(火) 23:03:19 ID:VIHzjKNM0
( #´ー`) 死ね!
(メ._⊿) ぐっ ごっ あぐっ
( #´ー`) 死ね!死ね!死ね!死ね!これが善の拳だ!正義の鉄槌だ!
(メ._⊿) うぐっ…!さっきから蹴ってばかりじゃねえか。拳はどうした?
( #´ー`) 黙れ薄汚いロボットめ!
(メ._⊿) ぐはっ……!!
(メ._⊿) ふ…ふふふ、牛や豚の次は、ロボットか。学習しないな
( #´ー`) ふぅ…ふぅ…ふぅ…!減らず口をたたくな!一歩も動けんくせに!
(メ._⊿) あさぴー博士に、俺が動けないようにしてもらったって、言ってたな?
( #´ー`) あぁ!?
123
:
名も無きAAのようです
:2013/07/16(火) 23:06:05 ID:VIHzjKNM0
(メ._⊿) 人選ミスだったな…
( #´ー`) ……?
( ;´ー`) !!!??何故……っ!!
うさぎの形をした"ソレ"は、暴行によって片腕が取れたまま、ゆっくりと立ち上がった。
ネーヨにとっては信じられない光景だった。
"ソレ"は指一つ動かせない体のはずだったからだ。
(メ._⊿) あさぴー博士はどこへ行った?
( ;´ー`) き、貴様の体と一緒に、もう宇宙へ飛び去った……まさか、共謀していたのか!?
(メ._⊿) 違うね。あいつはただの"知りたがり"なんだろう
124
:
名も無きAAのようです
:2013/07/16(火) 23:09:08 ID:VIHzjKNM0
( #´ー`) ……く、動くな!
(メ._⊿) これからおまえを殺す
( #´ー`) 動くなと言ってるだろう!俺は銃を持っているぞ!
(メ._⊿) その光線銃、人間の体には効くだろうが、ロボットの体にはどうだ?
( ;´ー`) …っ!
(メ._⊿) ネーヨ隊長。この星はこれからきっと、様々な種で溢れかえる平和な星になる
( ;´ー`) 動くな!動くなああああああああ!!!!
(メ._⊿) それはまさしく、エデンのように美しい星だろう
ネーヨ隊長はその後、149個のパーツに分解されて、絶命した。
125
:
名も無きAAのようです
:2013/07/16(火) 23:17:26 ID:VIHzjKNM0
宇宙でもっとも平和な星があった。
一切の犯罪を起こさない画期的なシステムによって誕生した男は、
半年で星の中枢コンピュータを破壊し、世界中に飢えと渇きをもたらし、およそ十数年で人間は滅亡した。
家畜は皆死んだが、脱走した一部の動物たちが森や大地を支配し、新しい世界が出来上がった。
誰も木を狩らない、誰も海を汚さない、宇宙でもっとも美しい星となった。
同じ頃、一機の宇宙船が宇宙を飛び回っていた。
乗っているクルーはたった一人、あるいは一機の、ウサギの形をした"生命体"である。
全身を"禁じられたギア"で固めたその存在は、自らを「三月ウサギ」と名乗り、星々で人間を殺し続けた。
真っ赤な宇宙船は赤い流星と呼ばれ、誰の願いも叶えず、ただ確固たる意志を携えて、宇宙を飛び続ける。
126
:
名も無きAAのようです
:2013/07/16(火) 23:18:06 ID:VIHzjKNM0
第二章 平和な星の物語 終わりです。次は週末辺り投下します
127
:
名も無きAAのようです
:2013/07/16(火) 23:21:46 ID:VIHzjKNM0
ああ、ネーヨなのにネーノって書いてるところあった。不覚。今後ネーノは出る予定ないので許して
128
:
名も無きAAのようです
:2013/07/16(火) 23:34:23 ID:B1Pi3vH60
おもしれ
129
:
名も無きAAのようです
:2013/07/16(火) 23:38:54 ID:o0lStBvs0
どんな世界かなんだか想像しやすい
おもしろい
乙
130
:
名も無きAAのようです
:2013/07/16(火) 23:39:54 ID:BVV1deYgO
面白くて見入ってしまった。
乙
131
:
名も無きAAのようです
:2013/07/17(水) 00:26:07 ID:6FofarxY0
オムニバスみたいな感じか
次も楽しみだ
132
:
名も無きAAのようです
:2013/07/17(水) 00:32:22 ID:9OCJrs0w0
乙、いいよいいよー
133
:
名も無きAAのようです
:2013/07/17(水) 12:52:53 ID:DsMvP1Js0
やだコレ面白い
134
:
名も無きAAのようです
:2013/07/18(木) 00:17:58 ID:b8RlL0pc0
章によって長さはまちまち。今回は短いかも
135
:
名も無きAAのようです
:2013/07/18(木) 00:24:30 ID:b8RlL0pc0
横堀たちがたどり着いたその星は、比較的自然の豊かな美しい星であった。
|::━◎┥ 小鳥がさえずる湖、新緑の匂い、柔らかい恒星の光。素敵な星だわ
私が亜空間ワープを使わないでって言ったから、この星に来られたのよ?
[ ㊤皿㊤] 自然ガ 美しい? 我々にトッテハ タダ住みづらい ダケダロウ
(//‰ ゚) 住みやすいことだけが重要なんじゃないよ
様々な種が存在するってのは、技術の発展に影響するのさ。エネルギーの問題もあるしナ
|::━◎┥ あんたたち、今一つロマンがわかってないわね
横堀が生まれ育ったコロニーから脱出し、約1年が経とうとしていた。
人間が住んでいるまともな星に来られたのは、初めてのことだった。
136
:
名も無きAAのようです
:2013/07/18(木) 00:30:01 ID:b8RlL0pc0
エネルギーコアは十分に足りていた。
時折、宇宙を漂う補給船から買い付けていたからだ。
(//‰ ゚) しかしまあ、この星の自然もあと二千年ってとこか?
人間たちは都市開発を行っているようだ。
横堀たちが宇宙船を着陸させた小高い丘から、巨大なビル群が遠くに広がっているのが見えた。
|::━◎┥ いえ、この星に来られるくらいの技術が元からあったんですもの
エネルギー生成のメカニズムが十分に整っているなら、およそ五百年程度で自然は衰退していくわ
[ ㊤皿㊤] フム 人間はサイズが小さいのに 大きなエネルギーを 使う 生き物ダモノナ
人間に比べれば 我々の エネルギーコアなど 省エネも イイトコダ
(//‰ ゚) 不便なもんさ。人間ってのは
137
:
名も無きAAのようです
:2013/07/18(木) 00:33:32 ID:b8RlL0pc0
(//‰ ゚)夢見る星間飛行マシンのようです
/**
第三章 幸せの物語*/
都市部は人とロボットでごった返していた。
水平エスカレーターのおかげで肩がぶつかることはなかったが、視界が狭いのが難点だ。
|::━◎┥ 人が多いから空気が薄いみたい。所々に酸素ジェネレータが設置されてるわ
[ ㊤皿㊤] ホウ 辺鄙な ところにアル 星ナノニ 思った以上に 発展シテイルナ
(//‰ ゚) 逆だろ。300年以上も昔のテクノロジーがまだ十分に残っているんダ
未だに発展途上ってことダ
138
:
名も無きAAのようです
:2013/07/18(木) 00:38:32 ID:b8RlL0pc0
|::━◎┥ アラ 市場がアルワ!
(//‰ ゚) こりゃあ随分とレトロなマーケットだな!
[ ㊤皿㊤] 物質転送装置と3Dホログラフィがアレバ 自宅デ 買い物デキルダロウニ
(//‰ ゚) 懐古ってヤツさ。人間は昔の時代にあったものを好むものなんだヨ
|::━◎┥ あなたも、昔の思い出を懐かしく思ったりすることあるの?
(//‰ ゚) 僕はあまりそういうことはしないナ。未来の方が大事サ
|::━◎┥ 大事かどうかではないわ。重要性や理論を越えたところに人間の行動原理があるものよ
(//‰ ゚) むっ、ロボットのくせに知った口を
[ ㊤皿㊤] マアマア ココデ エネルギーコアと 部品を 買い足そう ジャナイカ
139
:
名も無きAAのようです
:2013/07/18(木) 00:43:28 ID:b8RlL0pc0
横堀の目的は、ロボットの王国を作ることである。
この星は既に人間が移住しており、ロボットの社会的な立場は既に決められている。
すなわち横堀の目的は、この星では達成できないのだ。
(//‰ ゚) 宇宙船の燃料も十分だが、次にいつ休憩できるかわからないし、少しメンテナンスしていくか
|::━◎┥ じゃあその間この星をぶらついててもいいかしら?
(//‰ ゚) 手伝ってくれないのかよ!
|::━◎┥ 私はずっとコロニーで稼働していたロボットよ
こういう昔ながらの生活を行っている人間のコミュニティーは初めて見るの
いい勉強になるし、ロボットとも話してみたいし
(//‰ ゚) 女は例えロボットでも身勝手だから嫌いダ!
140
:
名も無きAAのようです
:2013/07/18(木) 00:52:10 ID:b8RlL0pc0
[ ㊤皿㊤] (中々 ロボットの多い 星ダナ)
ロキアは冷静に観察を行っていた。
昔ながらの露天商を行っているのはロボットで、人間はその後ろでふんぞり返っている。
荷物を持つのはロボット、掃除をするのはロボット、タクシーの運転手はロボット、では人間は何をしているか?
たとえばエンジニアや研究者はちゃんと働いているだろうが、大した技術を要しない仕事は全てロボットに任されていた。
[ ㊤皿㊤] (怠惰ダ 楽をしたいが為に 努力をツイヤス ソシテ 進歩スル
進歩シテイクト サラニ楽になる ソウスルト イツシカ 進歩が終わる)
[ ㊤皿㊤] (進歩が終わるトキ 滅亡が始マル ソレヲ 理解シテイルノダロウカ)
141
:
名も無きAAのようです
:2013/07/18(木) 00:56:54 ID:b8RlL0pc0
(//‰ ゚) なあ、ロキア!そう思うダロ!
[ ㊤皿㊤] 女は 身勝手ダッテ 話カ?
(//‰ ゚) そうだ!
[ ㊤皿㊤] 人間を模して作られるカラ ソウイウ身勝手な 行動規範ガ 生まれるノダ
|::━◎┥ 何よそれ。単なるお掃除ロボットのくせに、生意気!
[ ㊤皿㊤] ソンナコトヨリ 君の左腕のギア カナリ目立ってるゾ 隠した方がイイ
|::━◎┥ それもそうね。連邦軍に見つかったらお叱りじゃ済まなそうだし
XXXXLサイズのアームカバーでも買おうかしら
(//‰ ゚) 特注しなけりゃ無さそうだが
142
:
名も無きAAのようです
:2013/07/18(木) 00:59:53 ID:b8RlL0pc0
(゚、゚トソン ねえ
声をかけられた横堀たちは足を止めた。
カラフルな帽子を被った女が、市場の屋台のカウンターの中で頬杖をついていた。
(//‰ ゚) む、何だ?
(゚、゚トソン 作ってあげようか。アームカバー
|::━◎┥ あら、ほんと?けっこう大きくなるわよ
(゚、゚トソン いいわよ。ただ、頼みたいことがあるの。それを引き受けてくれるなら、タダで作るから
[ ㊤皿㊤] 頼みたいコト?
143
:
名も無きAAのようです
:2013/07/18(木) 01:02:20 ID:b8RlL0pc0
(゚、゚トソン あなたたち、全員ロボットでしょう?
(//‰ ゚) 僕は人間ダ!
(゚、゚;トソン え?あ…ヒューマンシンドロームってやつ?
(//‰ ゚) これだから女は嫌いダ!
(゚、゚トソン とにかく、頑丈そうなあなたたちに、お願いしたいことがあるの
[ ㊤皿㊤] 頑丈ナノハ コノ女ダケダ
|::━◎┥ レディーに向かって失礼よ!
(//‰ ゚) 危険物処理トカ?
(゚、゚トソン うーん、ある意味当たってるかもしれない…
144
:
名も無きAAのようです
:2013/07/18(木) 01:04:45 ID:b8RlL0pc0
(゚、゚トソン 私はトソン。実は、私は本当は、まだ眠っていなきゃいけない存在なの
[ ㊤皿㊤] ?意味不明
(゚、゚トソン つまり…そう、約束を破ったの
(-、-トソン 私は弱い人間だったの…
|::━◎┥ ねえ、急に語り始めたわ。どうしましょう?
(//‰ ゚) 聞いてあげようじゃないカ。人間の女の子はヒロインになりたがる時期があるんダ
[ ㊤皿㊤] なんてバグの多い生物ナノダ
145
:
名も無きAAのようです
:2013/07/18(木) 01:06:31 ID:v7JbzIYM0
この冷静さである
146
:
名も無きAAのようです
:2013/07/18(木) 01:08:28 ID:b8RlL0pc0
(゚、゚トソン 実は私、本当は71歳なの!
(-、-トソン 50年ほど前、ある人と一緒にコールドスリープを行った
(゚、゚トソン 百年後に一緒に目覚めようって、約束してね
[ ㊤皿㊤] ミュージック スタート
|::━◎┥ 〜〜♪
(゚、゚;トソン でもある日…私のコールドスリープが解けてしまった!
それは全くの偶然だったの!偶然の落雷が私だけを目覚めさせてしまった!
(//‰ ゚) 周りを暗くして!スポットライト!
147
:
名も無きAAのようです
:2013/07/18(木) 01:12:31 ID:b8RlL0pc0
(゚、゚トソン 私は思った。これは、運命なんだって
|::━◎┥ だから、単なる落雷でしょうに
(//‰ ゚) 人間の女の子は事実を都合良く解釈する生き物なんだヨ
[ ㊤皿㊤] 素晴らしい思考ロジックだ 真似シタクハナイガ
(゚、゚;トソン だって、あの人は未来を望んだけれども、私は現在(いま)を望んでいたんですもの!
技術が進歩していくのは素晴らしいけど、私は自然が好きだった!人間味のある時代が好きだった!
こうやって露天商を行って、少ないお給料をもらって、慎ましくも幸せな生活ができれば満足だったの!
[ ㊤皿㊤] 彼氏ヲ 目覚メサセテ 話し合いトカ シタノカ?
148
:
名も無きAAのようです
:2013/07/18(木) 01:16:19 ID:b8RlL0pc0
(゚、゚;トソン そんなこと、出来ないわ!あの人は未来しか見ていないんですもの
それにコールドスリープって凄くお金がかかるの。あの人を目覚めさせてしまったら、
もしかしたら二度とコールドスリープできないかも
( 、 ;トソン 私はあの人の未来を奪いたくはなかった。だって、それがあの人の幸せなんですもの
(//‰ ゚) おお、何という悲劇だ。悲しくてオイルが漏れそうだ
|::━◎┥ じゃあそいつってまだ一人で寝続けてるの?
(゚、゚トソン ええ…
|::━◎┥ ふうん。それで頼みって何?
(゚、゚トソン 私の手紙を、その人がコールドスリープしている場所へ持って行って欲しいの
(//‰ ゚) え、自分で行けばいいのに
149
:
名も無きAAのようです
:2013/07/18(木) 01:21:13 ID:b8RlL0pc0
(゚、゚;トソン 私があの人の前に顔を出す資格なんて無いわ!
[ ㊤皿㊤] 人の行動ニモ 禁則事項ナンテ アッタノカ?
|::━◎┥ こうやって自分の可能性を自分で狭めないと、自分の行動を決められないの
(//‰ ゚) それが人間というものサ
[ ㊤皿㊤] 不便ダナ
(゚、゚トソン それに、あの人が眠っている場所には、あなたと同じタイプのロボットがいる
[ ㊤皿㊤] ロキアシリーズガ?
(゚、゚トソン ええ。そのロボットがコールドスリープ中の彼の世話をしているの
そして万が一の事態に備えて、「外からやってきた人間」から彼を守るようにプログラミングされている
150
:
名も無きAAのようです
:2013/07/18(木) 01:24:16 ID:b8RlL0pc0
|::━◎┥ ああ、もしかしてあんた、そのロボットに「外敵」だと思われてるの?
(゚、゚;トソン そんなこと…無いと思うけど。面識ない訳じゃないし
でも私が彼に近づこうとすると、邪魔してくるわね
(//‰ ゚) めっちゃ警戒されてるじゃないか
|::━◎┥ 長々と語ってたけどさ。要は彼氏と別れたいから、その旨を書いた手紙を渡したいけど、
ロキアシリーズが邪魔するから、ロボットの私たちに手紙を届けて欲しいってことよね
(゚、゚トソン そ、そうよ
(//‰ ゚) それだけの内容を話すために、一体何レス使ったと思ってんダ!
[ ㊤皿㊤] 資源の無駄遣いハ 人間ノ特技ダナ
(゚、゚;トソン わ、悪かったわね
151
:
名も無きAAのようです
:2013/07/18(木) 01:27:18 ID:b8RlL0pc0
眠るので中断。明日続きを投下します
152
:
名も無きAAのようです
:2013/07/18(木) 01:30:35 ID:EbfcdMdc0
おやすみー
153
:
名も無きAAのようです
:2013/07/18(木) 20:30:03 ID:b8RlL0pc0
今日は無理そうなのであさって投下します
154
:
名も無きAAのようです
:2013/07/18(木) 20:35:46 ID:Z7vLkC4I0
面白い
スレタイで損してる気がする
155
:
名も無きAAのようです
:2013/07/18(木) 20:39:02 ID:b8RlL0pc0
マジか!けっこう自信あったのに…
156
:
名も無きAAのようです
:2013/07/18(木) 20:50:13 ID:HkKG7urk0
俺は悪くないと思うケド
157
:
名も無きAAのようです
:2013/07/18(木) 20:52:27 ID:gnHVYgQA0
いい
おつ
158
:
名も無きAAのようです
:2013/07/18(木) 20:59:29 ID:IoCeVytc0
むしろスレタイは相当好きな部類
159
:
名も無きAAのようです
:2013/07/18(木) 22:00:34 ID:b8RlL0pc0
金欠で空腹で寝られないので結局投下します
160
:
名も無きAAのようです
:2013/07/18(木) 22:04:41 ID:b8RlL0pc0
"トソンが愛していた男"は町外れの一軒家で眠っているらしい。
横堀たちはアームカバーを手に入れる為に、そして少しばかりの好奇心を満たすために、
女から手紙を預かり、家を目指した。
(//‰ ゚) その男はハイテクノロジが好きなんだナ
|::━◎┥ きっと移民ね。この星にやってきたはいいけど、田舎は嫌だったのよ
チェアライフ(座っているだけで生活できる技術レベル)がお望みだったの
[ ㊤皿㊤] ダッタラ 別の 星に 移れば ヨカッタノニ
(//‰ ゚) トソンの方が拒んだんじゃないカ?人間には愛着という感情もある
[ ㊤皿㊤] ドウシテ人間ハ ワザワザ不自由な 生き方ヲ 選ぶノダロウ?
161
:
名も無きAAのようです
:2013/07/18(木) 22:08:21 ID:b8RlL0pc0
(//‰ ゚) それが人間なのサ
目的の家は長方形と正方形を組み合わせたような形をしていた。
空間をめいっぱい利用しようとすると、この形に落ち着くのだ。
丸みのない造形は、木々が生い茂った自然の中で随分と浮いて見えた。
(//‰ ゚) お邪魔しまス。むむ
|::━◎┥ 鍵がかかってるわね。ちょっとー、開けてくれるー?
(//‰ ゚) もしもとなったら君がパンチで吹っ飛ばすという手もあるガ
|::━◎┥ 破壊はあまり好まないわ。得られるものが少ない行為って無意味に感じるのよ
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