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从 ゚∀从は鋼鉄の処女のようです Яeboot

794執筆チーム ◆fkFC0hkKyQ:2012/12/06(木) 21:20:03 ID:my4FaQC60
ζ(゚ー゚*ζ「……お姉さまは、今回の任務について、どうお思いですか?」

ξ゚⊿")ξ「……」

予想通りの問い掛け。
どう答えたらいいものか。
言葉を選んでいるうち、デレが先に口を開いた。

ζ(゚ー゚*ζ「私は…正直、迷っています」

躊躇いがちに搾りだされたその言葉は、矢張り私の予想の通りだった。

ζ(゚ー゚*ζ「今までは、お父様に言われた事ならば、全て従ってきました。
      お父様が喜んで下さるのなら……。お父様の為なら、と思えば、何も――」

唇を引き結び、デレは続ける。

ζ( ー *ζ「ですが、今回は……お父様がお喜びになると分かっているのに…どうして……」

ξ゚⊿")ξ「……」

返す言葉を見失い、私は口を噤む。
デレは、そんな私に縋るよう、顔を上げた。

ζ(゚ー゚;ζ「ねえ、教えて下さい、お姉さま。お父様の為なのに!それは間違いないのに!どうして!どうして私は!」

ξ;゚⊿")ξ「……」

左目の中を流れていた0と1の奔流がぴたりと止んだ。
同時、間の抜けた電子音が鳴り、目の前の隔壁が圧縮空気を吐き出した。

795執筆チーム ◆fkFC0hkKyQ:2012/12/06(木) 21:21:16 ID:my4FaQC60
ζ(゚ー゚;ζ「……」

ξ;゚―")ξ「……」

私達は、束の間、お互いに見つめあった。
蒼い瞳に、金色の睫毛。何から何まで自分と瓜二つなデレの顔は、母親に捨てられた幼子のような恐怖に震えていた。

ξ; ― )ξ「……開き、ましたよ」

目を逸らして、それだけを言うのが精いっぱいだった。
それ以上、彼女の瞳を覗いては、居られなかった。

ζ( ― *ζ「そう、ですね……」

消え入るような言葉と共に一度俯くと、デレは機械的な所作で隔壁のバルブを緩めに掛る。
喉につかえた小骨のような罪悪感が、私の胸をチクリと苛む。
“ホルスの瞳”から伸ばした結線ケーブルをしまい終えると同時、デレも全てのバルブを開け終えたようだった。
ドアの解放と同時、室内から通路に土埃が舞い込んでくる。

ζ( ー *ζ「――行きましょうか」

土埃が蔓延する隔壁の向こうを見据えたまま、デレが言う。
厳重なエアロックで封印された先には、夥しい数の培養槽が、林のようにして立ち並ぶ光景が広がっていた。
私は頷きだけを返して、部屋の中に足を踏み入れた。

培養槽の中身は、極力見ないようにした。

796執筆チーム ◆fkFC0hkKyQ:2012/12/06(木) 21:22:14 ID:my4FaQC60

  ※ ※ ※ ※


――乾いた銃声が、湿り気を帯びた廃墟の空気に染み渡った。
俺は瓦礫を蹴飛ばし、足を速めた。
マグライトの頼りない明かりの中で、崩れかかった通路が断片的に浮き上がる。
一歩を駆け抜ける度、床に堆積した土埃と胞子が舞いあがって肌にまとわりつき、気持ち悪い。

(#'A`)「俺の目の届かない所でドンパチやってりゃあ、責任もてねえぞ……」

自分への苛立ちを、タナカへのそれに上書きして誤魔化し、第八特別狩猟区の細い通路を駆け抜ける。
崩れた壁から零れる土砂の山を飛び越え、下り階段を三段飛ばしで踊り場まで。
手摺を掴んで慣性をいなしながら曲がった所で、階下の薄闇の中に、タナカの背中と、その傍らに立つ秘書官が見えた。

(#'A`)「おい、何をしてくれてるんだお客さん。護衛を頼んでおいて、ボディガードを置いてくたあ、どういう根性をしてるんだ?」

全力疾走で上がった息を整えながら、その背中へ近付いて行く。
階下は土砂で埋まっており、タナカはその土砂の上で片膝をついているようだった。

(゚3゚)「ああ、これは済まない。いやはや、獲物を前にするとどうしても昔の血が抑えられなくてね」

振り返ったタナカに、悪びれた様子は無い。
猟銃を小脇に抱えて泥臭い笑みを向けるその様が癪に障り、俺は思わずその場に唾を吐く所だった。

797執筆チーム ◆fkFC0hkKyQ:2012/12/06(木) 21:24:22 ID:my4FaQC60
(#'A`)「――血が抑えられない、ね。あんたは中学二年生かよ」

(゚3゚)「男の子は死ぬまで“男の子”さ」

毒づく俺に、肩を竦めて笑うタナカ。
背後から、遅れてハインリッヒ達が追いつく。

o川;゚ー゚)o「はっ――はっ――」

从 ゚∀从「銃声がしたが、無事か?」

膝に手をつき肩で息をするキュートの傍ら、アサルトライフルを構えて周囲に目を走らせる鋼鉄の処女。

(゚3゚)「観ての通り、さ」

それにタナカは大仰に両腕を広げて無傷を示す。
どこまでも芝居がかって人を食ったその態度に、呆れは振り切りため息も出てこない。

('A`)「観ての通りさ、じゃねえよ。ふざけるのも大概にしろよ。
   こっちはてめえの遊びに付き合う為にツクバくんだりまでやってきたんじゃねえんだよ」

(゚3゚)「まあまあそう言わず。特別狩猟区なんて、滅多に入れるものじゃないんだ。
    せっかくここまできたんだから、君達も楽しんだ方が得だと思うがね?」

('A`)「さっきも言っただろ。生憎だが、俺にはテッポー持って罪も無い動物を追いまわすような趣味は無い――」

そこまで言いかけて、タナカの足元に転がった獲物の姿に気が付く。
瞬間、俺の背中を、名状しがたい悪寒が駆け抜けた。

798執筆チーム ◆fkFC0hkKyQ:2012/12/06(木) 21:25:44 ID:my4FaQC60
(;'A`)「――おい、待て。何だそれは」

二度、三度、瞬きを繰り返して見直す。
目の錯覚では無い。
俺の視線を追ったタナカが、それに気付いて得意気な表情を浮かべる。

(゚3゚)「どうだい、中々の上物だろう?いやあ、これがどうにもすばしっこくてね…追いつくのにてこずったが――」

(;'A`)「てめえの自慢話なんか聴いてねえ。それは何だ、って聞いてるんだよ」

生唾を飲み込む。
知らず、声が震える。
抑えようとして、無駄だと知り、“それ”から視線を逸らそうとして、逸らせない自分に気付く。

(゚3゚)「何って、獲物だよ。“特別狩猟区”限定の、特別な、ね」

にやついた笑みを浮かべて、タナカは“それ”を見降ろす。

薄暗闇の中でもぼんやりと浮かび上がるような白い肢体。
申し訳程度に上半身を覆う襤褸布は衣服の代わりだろうか。
金色の巻き毛、長い睫毛、血走った青い双眸、か細い輪郭、小さな唇、そこから覗く白い八重歯。

ξ ⊿ )ξ

(; A )「そ――な――」

タナカが“特別な獲物”と言いきった“それ”は、記憶の中の彼女と、瓜二つの姿をしていた。

799執筆チーム ◆fkFC0hkKyQ:2012/12/06(木) 21:26:44 ID:my4FaQC60
从 ゚∀从「――どういう事だ、これは」

淡々とした声で、ハインリッヒがタナカに詰め寄る。

(゚3゚)「どういう事って、そう言う事だよ。ここは特別狩猟区。禁じられた遊びを楽しむ為の、特別な紳士の社交場さ」

分かり切った事を何故聴くのか、という顔でタナカは答える。

o川; д )o「ぅ…ぁ……」

目の前に転がる、命が冒涜された事実に、キュートがうめき声を上げる。

从 ゚∀从「自らの楽しみの為に、ヒトの命を殺めるというのか」

鋼鉄の処女は、アサルトライフルの銃口をタナカに向ける。
感情など無い筈のその瞳は、まるで静かな怒りの炎を湛えてでもいるかのようだった。

(゚3゚)「ヒト?これが、ヒトだって?」

タナカはそれに動じる所か、苦笑を洩らした。

(゚3゚)「――なるほど、確かにヒトの形をしている。だがね、君達は少し冷静になるべきだ」

目線で促された秘書官が、“それ”が上半身に纏っていた襤褸布を剥ぎ取る。

(゚3゚)「コレが、果たしてヒトだというのかね?」

露わになった“それ”の右腕は、蛸か、烏賊のそれの如き、うねり、ねじくれた、触腕だった。

800執筆チーム ◆fkFC0hkKyQ:2012/12/06(木) 21:27:39 ID:my4FaQC60
o川; д )o「うっ――!」

正視に耐えがたいその光景に、キュートは遂に壁に手をつき口元を押さえる。

从 ゚∀从「……遺伝子改良か」

あくまで淡々としたハインリッヒの言葉に、タナカは笑みの形に目を細めた。

(゚3゚)「元から“これら”は、この狩猟区で“的”となる為に造られたものだ。
    ヒトの形こそしてはいるが、最低限霊長が持ちうる知性さえ合わせ持たぬ、文字通りの“ケモノ”さ」

そう言うと、タナカは自らが“ケモノ”と評したそれを、爪先で転がして仰向けさせる。
白い腹の周りには、鱗のようなものがまばらに生え、闇の中でてらてらと光っていた。

(゚3゚)「もう一度問おう。培養槽の中で造りだされた“これら”が、どうしてヒトだと言える?
    工場のベルトコンベアから吐き出されてくる、マグロの缶詰と何が違う?」

从 ∀从「貴様――」

(゚3゚)「君達は、それがヒトの形をしてるからと言うだけで、私が“これら”を撃つ事を糾弾しようというのか?
    だとしたら、それは欺瞞だ。偽善だ。偽りの怒りだ。君達は、物事の表面上だけをなぞって、自分が美しいと思うものだけしか見ようとしていない」

眉ひとつ動かさず言いきるタナカ。
ハインリッヒは、そんな彼の言葉に銃のグリップを掴む手に力を込める。
何時もなら、下らない戯言だと斬って捨てるような彼女が、その時だけは、じっと、憎悪を込めた瞳で睨みつけるだけだった。

801執筆チーム ◆fkFC0hkKyQ:2012/12/06(木) 21:28:38 ID:my4FaQC60
o川; д )o「でも…だって…おかしいよ…そんなの……」

壁際でへたりこんだキュートの、嗚咽のような苦鳴だけが、踊り場に虚しく響いている。

俺は、ただ、その場に立ち尽くしていた。

タナカとハインリッヒのやり取りの間にも、ただ、ただ、阿呆のようにして、目の前で物言わぬ骸となった、“彼女”を見つめ続けていた。
“それ”は“彼女”でないと分かっていても、ただ、その視覚的情報を、どう処理していいか分からず、指先すら動かせず、痺れたように固まっていた。

( A )「ぁ――ぁあ――」

頭の冷静な部分が、嘲笑するように囁く。

“おかしなものだな、ええ?自分が一度は殺そうと引き金を引いた女だろう?何をそんなにショックを受けている?”

俺は、何を思えば良い?
俺は、何を為せば良い?
頭が痺れて、何も考えられない。
喉がカラカラだ。肌がひりひりする。胸がむかむかする。気持ち悪い。この場から、消えて無くなりたい。

(゚3゚)「――取り合えずは、それを降ろしてくれないか。私を殺した所で、君達には何のメリットも無い」

やけに冷めたタナカの声で、俺はふっと我に帰る。
気付けば、カスタムデザートイーグルの銃口を、タナカの額に押し付けている自分が居た。

802執筆チーム ◆fkFC0hkKyQ:2012/12/06(木) 21:30:00 ID:my4FaQC60
('A`)「……」

治りかけの傷口から絆創膏を剥がすように、ゆっくりと銃を引いてホルスターにしまう。
よっぽど強く押し付けていたのだろう。タナカの額には、赤く痕がついていた。

(゚3゚)「…理解してくれて有難う。一応、私達は仮のビジネスパートナーだからね。
   君達が乗るにしろ、反るにしろ、商談を宙に放り投げたままでは、片付かないだろう?」

自分の命を引き金の上に乗せられてまで強くは出られないのか。
タナカの声は、僅かに震えていた。

(゚3゚)「だが、君達の反応からして、受けざるを得ないと思うがね。
ここはワタナベの施設で、君達が抱いた“人道的な”怒りは、世の中に公表すれば多くの賛同者を得られるだろうから」

目を閉じ、深く息を吸い込んでから吐き出す。
何か一つ、この腐れ外道に物申して何時もの自分を取り戻そうとした時、遠くで地響きのようなものが鳴るのが聞こえた。

o川;゚ー゚)o「なに……?」

不安気な顔で、キュートが辺りを見渡す。

(-@∀@)「下の方から、ですかね」

今まで事態の推移を見守っていた秘書官が、眼鏡を押さえて足元を見る。
何事か。一同が考えを巡らす間にも、音はどんどん大きくなり、近付いてくる。

803執筆チーム ◆fkFC0hkKyQ:2012/12/06(木) 21:31:14 ID:my4FaQC60
(゚3゚)「まさか、老朽化による落盤か…?いや、しかしまさか――」

タナカが自らの推論を否定した、まさにその瞬間だった。

从 ゚∀从「崩れるぞ!跳べ!」

轟音と共に、天地が逆さになった。

804執筆チーム ◆fkFC0hkKyQ:2012/12/06(木) 21:32:44 ID:my4FaQC60

  ※ ※ ※ ※


――生まれて来てくれて、ありがとう。

駅の構内にある、自殺防止の呼びかけポスターには、良くそんな謳い文句が踊っている。

曰く、貴方の両親は、貴方が生まれて来てくれた事に感謝しているから、貴方にはそれだけで生きている意味があるとか、確かそんな感じだ。

なる程、なかなか上手い言い回しだ。
生まれた事そのものが、誰かに感謝されるようなものだとしたら、この子達も、私達も、きっと幸せなのだ。

ξ゚⊿゚)ξ「……」

だだっ広い培養区画の片隅で、培養槽の一つを撫でながら、私はそんな事をぼんやりと考えていた。
二メートルはある透明なカプセルは緑がかった培養液で満たされており、
その中では顔も体格も全てが私と瓜二つの女の子が、胎児のように丸まってぷかぷかと浮いている。
少女の口にはカプセルの上部から伸びた太いチューブが差し込まれており、時折そこから空気が漏れては、コポコポという音を立てた。

ξ゚⊿゚)ξ「貴方は、生まれてきて良かったと思う?」

強化ガラス製のカプセルに額を押し付け、返ってくる筈も無い問いを投げかける。
目を閉じ、膝を抱えた彼女は、当たり前のように、黙ってそこに浮いているだけだった。
回りを見渡せば、目の前のそれと同じようなものが、碁盤の目のようにして整然と並んでいる。
皆が皆、生まれて来るだけ生まれて来て、目を覚ます事の無かった私達の姉妹だった。

805執筆チーム ◆fkFC0hkKyQ:2012/12/06(木) 21:34:07 ID:my4FaQC60
ξ゚⊿゚)ξ「私?私は、どうなのかな……」

言っていて、何だか可笑しくなってくる。
どうにも、ナーバスな事だ。デレの影響を受けたのだろうか。
多分、そうなのだろう。
そうなのだと、思っておこう。

ζ(゚ー゚*ζ「……こちらの方の設置は終わりましたわ」

噂をすればなんとやら。
群れなす培養槽の向こう側から、対刃対弾コートの裾をふわりとなびかせ、デレが歩いてくる。

ξ゚⊿゚)ξ「こっちもOKです。後は、退避するだけですね」

事務的に答える私の手元には、タブレット型の携行情報端末(ターミナル)。
タコの足宜しく無数に伸びた配線は、部屋の各所の爆弾に繋がっている。
エンターキーを押して、時間が経てば、ぼん。全てが瓦礫の下に消える。実に、容易い仕事だ。

ζ(゚ー゚*ζ「……」

デレは、私の元まで来て立ち止まると、傍らの培養槽を、その中の姉妹を見上げる。
蒼い瞳は、培養液の中で浮き沈みする自らの片割れを前に、揺れていた。

ξ゚⊿゚)ξ「短い里帰りでしたね」

ζ(゚ー゚*ζ「……」

ξ゚⊿゚)ξ「ま、私達が生まれたのはここではないんですけど。
      あちこちにラボを持ってるのは知ってましたけど、まさかツクバの地下にもあるなんてね」

806執筆チーム ◆fkFC0hkKyQ:2012/12/06(木) 21:35:29 ID:my4FaQC60
ζ(゚ー゚*ζ「……」

ξ゚⊿゚)ξ「ノインを最期にアーネンエルベのチルドレン計画も終了らしいですね。
     幾つラボがあったのかは知りませんが、私達の今日のお仕事ので、最期だそうですよ」

ζ(゚ー゚*ζ「……そう、ですか」

ここで最期、という言葉にデレの瞳が痛々しく細められる。
そこに浮かんでいたのは、安堵だろうか、悲しみだろうか。
どっちにしろ、ひどく壊れやすそうな類のものではあった。

ζ(゚ー゚*ζ「もう、用は無い、ということなのですね」

だから、彼女がそんな言葉をぽつりと零した時、私は胸の奥が締め付けられるような切迫さを感じると同時に、「ああ、やっぱりか」と諦めのようなものも抱いた。

ζ(゚ー゚*ζ「お父様のために生み出されて、お父様のために死に物狂いで尽くして、それで、用が無くなったら、捨てられる」

ξ; へ )ξ「それは――」

ζ(゚ー゚*ζ「分かっているんです。そんな事は。今更、何を言っているのかって…当然のこと。
      最初から、ずっと、それが正しいのだと、それが自分の望む事だとして、生きて来たのですから」

ξ;゚⊿゚)ξ「でも――!」

デレは、ゆっくりと首を振った。
金色の髪が、それに合わせて揺れた。
その時になって私は、初めてデレの髪の方が、私よりも少しだけプラチナブロンドに近い色合いをしている事に気付いた。

807執筆チーム ◆fkFC0hkKyQ:2012/12/06(木) 21:36:58 ID:my4FaQC60
ζ(゚ー゚*ζ「この子達が、何と呼ばれているか、知っていますか?失敗作、です。
      失敗作――ふふ、まるでヒトに対して使う様な言葉じゃありませんよね。
      ヒト未満…人間になれなかったが為に、知性も与えられず、ここで眠り続ける……」

滔々と言葉を吐くデレの顔は、笑いながら泣いていた。

ζ(゚ー゚*ζ「でも、折角生まれて来たのだから、眠り続けるのじゃ可哀相だと……。
      特別狩猟区――マンハントの的として、お父様はこの子達に役目を――なんと、お優、しい」

後ろの方は、既に声が震えて半分嗚咽になっていた。

ζ( ー *ζ「ワタナベに口を聞いて貰ってここにラボを構えたからには、ワタナベにも還元しなければいけませんものね。
      彼女達は今日まで立派に、我が社への忠誠を尽くしたのですね。それはきっと、大変な幸せ――」

それ以上は、聞いていられなかった。

ξ ⊿ )ξ「――もう、行きましょう」

ζ( ー *ζ「……」

これ以上、彼女の言葉を聞いたら、きっと私は――。

ζ( ー *ζ「――無駄話を、失礼しました」

瞳を伏せ、背中を向けるデレ。
その横で、私はタブレットの起爆コードをざっと確認した後、感情が入りこまないよう一息にエンターを押した。
ホログラフのデジタル時計が浮き上がり、カウントダウンが始まる。

808執筆チーム ◆fkFC0hkKyQ:2012/12/06(木) 21:38:08 ID:my4FaQC60
ξ゚⊿゚)ξ「カウントダウン、開始しました。退避しましょう」

努めて機械的に言い、横のデレをちらりと確認する。
私に背を向けたデレは、フロアの奥、私達が入ってきた隔壁の方をぼんやりと見つめている。

ξ゚⊿゚)ξ「どうしたました?速く、退避を――」

言いながら、自らも視線をそちらに向けて、そこで私は言葉に詰まる。

ξ;゚⊿゚)ξ「――」

ζ( ー *ζ「なんで――」

デレが、私の言葉を引き継いだ。

ξo⊿゚)ξ゚⊿8)ξ@⊿゚)ξ

隔壁の向こう、通路からも溢れ出して、それらは犇めいていた。
金色の巻き毛、蒼い瞳、白い肌、ゲルマン系の顔立ち。
皆が皆、一糸まとわぬ姿の映し鏡達は、しかし、歪だ。

片目が昆虫のような複眼になっているもの、口から山猫のような犬歯を剥き出しにしたもの、両足が鳥類の如き逆足になっているもの、全身がケロイド状になっているもの身体のあちらこちらにまばらに鱗が生えているもの背中からキチン質の触腕をいくつもはやしたもの身体の半分がゼリー状の不定形のもの

ξ; ⊿ )ξ「あ――あ――」

生命を冒涜するその異様。
遺伝子工学の結果、生み出された化け物など、過去に何度も見て来た。
だが、今、目の前に居る者達は、全て、その一部に私の、私達の、面影を残している。

809執筆チーム ◆fkFC0hkKyQ:2012/12/06(木) 21:40:28 ID:my4FaQC60
ξ; ⊿ )ξ「く…ぁ……」

違う。こいつらは、違う。こいつらは、私じゃない。
こんなのは、化け物だ。こんなのは、ヒトじゃない。

だから、早く引き金を。奴らが居ては、退避出来ない。早く引き金を。早く引き金を――。

ζ( ー *ζ「違うっ――」

デレが、跳び出した。

ζ( ー *ζ「違う――私じゃない――私じゃない――」

床を蹴り、両手の指を鉤のように開き、全てを切り裂くモノフィラメントの鋼糸を振りかざして、一直線に群れの中へ、デレが突進する。

ξ8⊿゚)ξ゚⊿o)ξ@⊿゚)ξ

ζ( ー ;ζ「私は――私は――」

接敵より五メートルも前で、先頭の五人の頭が宙を舞う。
振り抜かれた右の手がひるがえり、五つの頭が更に細切れの肉片に裁断される。
首なしの五人が前のめりに倒れ、後ろの“そいつら”が骸を踏み越えなだれ込む。

一気に距離を詰めつつ、左の手を振るう。
後続の七人が、足を輪切りにされ、床に這いつくばる。
デレの指先が蜘蛛の足のようにうごめき、床の上の七人が更に両手と胴をスライスされる。

一刹那、血が流れる暇も無い、無音の殺戮。
“そいつら”はただ、犇めき、足を踏み出し、前へ進むだけで抵抗する素振りも無い。
まるで、殺されることこそが、自らの役目だとでもいうかのように。

810執筆チーム ◆fkFC0hkKyQ:2012/12/06(木) 21:42:23 ID:my4FaQC60
ζ(゚ー゚;ζ「私は――私はあ――!」

群れの中に飛び込んだデレは、叫びながら両手を振るう。
右の手が、左の手が、翻るたび、腕が跳び、足が跳び、胴が細切れになり、人体のスライスが床に転がる。
そこに、何時もの舞うような優雅さは微塵も無い。その姿は泣きじゃくり、だだをこねる幼子のようだった。

ζ(゚ー゚;ζ「私は…違う…違うの…こんなのは……」

際限が無い、とでも言うのか。
何人、何十人とを細切れにしても尚、後から後から湧くように、奴らは通路の奥からまろび出て来る。

ξq⊿゚)ξ○⊿゚)ξ゚⊿#)ξ

奴らは、何もしない。
これだけの殺戮を目の前にしても、なんら反応を返す事も無く、ただ、黙々とその脚を動かし、デレの周りに集まってくるだけだ。
まるでそれは、人を襲わないゾンビの群れのようですらあった。

ζ( ー ;ζ「わた、しは――違うの――本当は、こんな――」

遂に、デレの動きが止まった。
自身が築き上げた“食肉加工場”の真ん中で、両腕を力なく垂らし、立ち尽くした。
唇をわななかせ、虚空を見つめるその瞳に、色は無い。
犇めく異形の姉妹達に囲まれ、彼女は涙を流さず泣いていた。

811執筆チーム ◆fkFC0hkKyQ:2012/12/06(木) 21:43:30 ID:my4FaQC60
ξ;゚⊿゚)ξ「くっ――!」

ここに来て、やっと私は我に帰った。
タブレットの表示は、もう秒読み段階に入っている。
このままでは、爆発に巻き込まれる。
何とかして、あの群れを突破しなければならない。

ξ#゚⊿゚)ξ「デレ!」

腰に下げたマシンピストルを抜き、群れの中心に呼びかける。
返事は、無い。
電池が切れた玩具のように立ち尽くす彼女の瞳は、既に現実を映していなかった。

ζ( д *ζ「わ、た、し、は――」

自分を、殺す。
文字通りのその行為に、耐えることの出来る人間が、一体この世に何人いると言うのだろうか。

デレが、特別弱いのでは無い。
きっと、そんなものに耐えられる方がおかしいのだ。
私達が、そんなものに耐えられると思っている方が、おかしいのだ。

ξ ⊿ )ξ「いいえ、違うわね。別に、壊れたって構わないんだわ。始めから、使い捨ての駒でしか無いのだもの――」

唇を、強く引き結ぶ。
足を踏み出し、異形の姉妹たちに向かって、突き進む。
自分を殺す。
マシンピストルの引き金に指を掛け、力を込めようとして、振りかえった姉妹の一人と、目があった。
私は、引き金を引けなかった。

812執筆チーム ◆fkFC0hkKyQ:2012/12/06(木) 21:44:18 ID:my4FaQC60
ξ@⊿゚)ξ

その子は、右眼が魚のようだった。
瞼の無い、まばたきをしない右眼は、ギョロギョロと動き回り、くまなくあたりを見渡している。

必然的に、私のそれとぶつかったのは、左の眼だった。左の眼は、蒼い宝石のようだった。
知性の無い筈のその瞳は、しかし、言葉以上に、私へ向かって語りかけてきた。

“お姉ちゃん達、どうしてこんな所にきたの?”

“どうして、私達とおんなじ顔をしてるの?”

“どうして、私達をころすの?”

“お姉ちゃん達は、私達と違うの?”

或いは、それはただの思い込みだったのかもしれない。
自らの似姿を前に動揺した私が、勝手に引き金を引けない言い訳をでっち上げたのかもしれない。

ξ@⊿゚)ξ

それでも。
それでも、こんな、邪気の無い、真っすぐな眼をしたこの子を、撃つことなんて、化け物だと思うことなんて――。

813執筆チーム ◆fkFC0hkKyQ:2012/12/06(木) 21:45:43 ID:my4FaQC60
ξ;⊿;)ξ「無理、よ…こん、なの……」

引き金から、指を離す。
マシンピストルを握った右の手が、だらりと落ちる。
魚眼の妹は、不思議そうな顔で私を見つめている。
脳核時計にセットしたカウントダウンの表示が、ゼロへと近付いて行く。

立ち止まれば、死。
生への本能が、残酷なまでに私の足を突き動かす。

ξ;⊿;)ξ「ああああああ!」

眼の前の妹を突き飛ばし、我武者羅に肉の林を突き進む。
床に転がる姉妹の手足につまずいて転ぶ。
血の赤と脂肪の黄色に塗れて、それでも前へと這い進む。
デレは、相変わらず虚空を見つめている。
姉妹たちは、黙したままに犇めいている。
隔壁まで、後少しの所で、カウントダウンがゼロになった。
眩いばかりの爆発が、私の視界をホワイトアウトさせた。

真っ白になった世界で、私は神様に祈った。
一体、何を祈ったのかは、自分にも分からなかった。

814執筆チーム ◆fkFC0hkKyQ:2012/12/06(木) 21:46:48 ID:my4FaQC60

 

          Next track comingsoon...

 
.

815名も無きAAのようです:2012/12/06(木) 21:50:57 ID:LwW/M9oM0
おつ

816執筆チーム ◆fkFC0hkKyQ:2012/12/06(木) 22:01:04 ID:my4FaQC60
■親愛なる読者の皆さんへ■謝罪文■メンターも走る■寒さ■

先ずは、投稿のブランクーが大変大きくなってしまった事について、執筆チーム一同を上げて正式に謝罪したいと思います。

このたびは、大変なご迷惑をおかけしました。誠に申し訳ありません。

その事について、六日ほど前に、監査チームから、我々がサボタージュをしていたという報告がありましたね?

これは一部の部分では正しいことではありますが、実は正確では無いので少しだけ訂正だ。

先ず、第一に怠けていたのは執筆担当者ただ一人だということです。

構成担当と投稿担当の二人は、コタツでヘイローをやっていましたが、これは自分達の仕事をきちんと終えたからであり、執筆担当者が続くスゴロク=モノポリーに銀行役として参戦したのは、これはただの怠慢でしかないと我々は断じます。

その事について、執筆担当者を問い詰めた所、「だって、僕もヘイローをやりたかったのだ。でもモノポリーで我慢したのだ。コタツはずるい」と言っていたので、間もなくアバシリ研修に送られる事が決定しました。

繰り返しますが、投稿担当者の私は何も悪くないので、執筆担当者を叱責するのがおくゆかしい正義だと思う。

もしも皆さんが街中で監査チームのエージェントウーと遭遇した場合は、真っ先に投稿担当者の無実を訴えて欲しい。

奴らは口から緑色のブレスを吐くかもしれないが、くじけずに信じて欲しい。それが、鋼鉄なんとかの存続に繋がるのです。

(彼女は真顔で書き終えた)


次回の投稿については、アバシリ・プリズンの執筆担当者と密に連絡を取り合い、決めて行こうと思います。ホウレンソウ!

たぶん、にしゅうかんごとかになるとおもいます。

なお、一部でにしゅうかんごが定型句になっているという噂がありますがそんなじじつはないね?

年の瀬ですが風邪などひかぬようにきをつけよう。お腹にラップをまくなどして、各自アタタカミ重点を心掛けよう。

いじょうです。

817名も無きAAのようです:2012/12/06(木) 22:04:30 ID:brjg7lBM0
アッハイ、そんなじじつはないです
セルフ管理メント重点な

818名も無きAAのようです:2012/12/06(木) 22:59:33 ID:2hApHgrQ0
田中さんがこんな役回りになるとは、、、

819名も無きAAのようです:2012/12/06(木) 23:20:41 ID:liMZNxHk0

今回は人間くさかったなあ

820名も無きAAのようです:2012/12/06(木) 23:25:38 ID:S4Tt6cVs0
乙んξ゚⊿゚)ξ
まさかの田所さん登場と「獲物」の描写で何時も以上にシリアスな雰囲気を味わえた
物語もどんどん加速してるし、俺も明後日から必ず本気出す

821名も無きAAのようです:2012/12/06(木) 23:42:39 ID:uUYeayKg0


822名も無きAAのようです:2012/12/06(木) 23:57:17 ID:n32ZN0fs0
おつ
今回田所さん★★★★★★★だな

823名も無きAAのようです:2012/12/07(金) 00:53:39 ID:bitAm54w0


824名も無きAAのようです:2012/12/07(金) 21:19:36 ID:O3hJBPiw0
久しぶりの田所さん成分たっぷりで嬉sキューちゃん可愛いよキューちゃん

825名も無きAAのようです:2012/12/09(日) 16:34:41 ID:jQMh0CrU0
今まで形而上の存在でしかなかった田所さんがついに・・・

826名も無きAAのようです:2012/12/27(木) 14:14:09 ID:C3aROkVo0
マダー?

827執筆チーム ◆fkFC0hkKyQ:2012/12/31(月) 21:00:57 ID:GkMYTiMc0
101010010110110110101110101011010101010

010101101010101110101101110110101010101

010101110101011011010010111010110101010

010101011101011010101010101011000101001

010101010101010101010101010101010110110

828執筆チーム ◆fkFC0hkKyQ:2012/12/31(月) 21:03:45 ID:GkMYTiMc0

【倫理観】01010101011100【接続先確認】

0101010010100【未承認】01010101

01000【不正な】01010101001【ホスト】

001101010【断線優先】01101010011

【ワッザ】010101110101010010001

【アロー】01010【アロー】01100【アロー】0

829執筆チーム ◆fkFC0hkKyQ:2012/12/31(月) 21:06:45 ID:GkMYTiMc0

  ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
  ┃                       ┃
  ┃ WAT@NAB Ё NTERTAINMENT ┃
  ┃                       ┃
  ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆

830執筆チーム ◆fkFC0hkKyQ:2012/12/31(月) 21:09:53 ID:GkMYTiMc0

   WAT@NAB Ё NTERTAINMENTプロデュース

   ◆大みそかだよアイアンメイデン 特別スペシャライズ◆

       从 ゚∀从は鋼鉄の処女のようです

          〜of the dead〜

831執筆チーム ◆fkFC0hkKyQ:2012/12/31(月) 21:19:06 ID:GkMYTiMc0

:前回までのあらすじ:

ある日、何時ものようにブーンの家を訪れたシュールは、新しいソフトを開発したと豪語する。

それは、電脳空間を介して、人々の脳内に感染し、理性を奪い、三の倍数の時だけシュールになる狂気の電脳ウィルス兵器、Sウィルスだった。

冷めた目で見つめるブーンに、シュールはその効果を知らしめてやると豪語、ネットの海にSウィルスをばら撒いてしまう。

――24時間後。VIPの街は火に包まれ生きる屍が闊歩し始める!

ウィルスの意図せぬ効果が人々を化け物に変えたのだ!ゾンビ達の楽園での、命をかけたサバイバルが始まった!

832執筆チーム ◆fkFC0hkKyQ:2012/12/31(月) 21:23:49 ID:GkMYTiMc0
――ドカーン!ドクオの背後でバスがガス爆発した!

(#'A`)「クソ!クソ!クソッたれえええ!死ね!死ね!ダーイ!」

カスタムデザートイーグルを乱射するドクオ!BLAM!BLAM!ゾンビの頭が弾けてスプラッシュ!
腐ったトマトのような血肉の塊がドクオに降り注いだ。ドクオはくしゃみした。

「アバー…アバー…」

ゾンビ達の大群に切りは無い。一体を殺した所で、焼け石に水だ。

(#'A`)「畜生…!なんだってんだ…なんだってんだよー!」

ドクオは叫んだ。叫んで走り出した。
一体どうしてこんな事に?昨夜までは今まで通りの日常だったのに。
屍達は、呻き声を上げるだけで答えてはくれない。

833執筆チーム ◆fkFC0hkKyQ:2012/12/31(月) 21:26:26 ID:GkMYTiMc0
从 ゚∀从「やったな、ドクオ。貴様にもついに友達が出来たじゃあないか!」

何時もの仏頂面は何処へやら、満面の笑みを浮かべてハインリッヒがドクオの横を並走する。
時折肩越しに振りかえり、彼女は後方のゾンビの群れに腕のネイルガトリングをばら撒く。
ゾンビの先頭集団の一体が転んだ。

(#'A`)「ああ全くだぜ!嬉しすぎて悲鳴を上げちまう所だ!畜生!ファック!ファック!マザーファッカー!この街は狂っちまったのか!?」

ドクオが叫び返した。彼は昨晩、アメリカの映画を観ていた。

从 ゚∀从「狂っているのは何時もの事だろう。いや、もしかしたら狂っているのは私達かも」

CABOOM!二人の背後でタンクローリーが爆発!熱波に煽られたゾンビの大群が、肉片となってドクオ達に降り注ぐ。

从 ゚∀从「ともかく走れ!折角沢山友達が出来たんだ。フジサンの頂上でおにぎりを食べるまで、死ぬわけにはいくまい」

ドクオは舌打ちをして足を速めた。未だに頭は回っていなかった。

834執筆チーム ◆fkFC0hkKyQ:2012/12/31(月) 21:28:09 ID:GkMYTiMc0

 

――同時刻。ニーソク区万魔殿。

835執筆チーム ◆fkFC0hkKyQ:2012/12/31(月) 21:29:46 ID:GkMYTiMc0
SLAAAASH!一刀両断!五つの生首が一斉に宙を舞う!

(,,゚Д゚)「ふんっ、つまらぬものを切ってしまった」

日本刀型振動実剣を振り抜いたままの姿勢で残心を終えると、ギコは目を閉じ呟いた。彼は昨晩昔のカートゥーンを観ていた。

「アバー…アバアババー…」万魔殿は既に死者の行列でごった返していた。ここは他の区画よりもゾンビの進行が早かった。

二時間前、ギコは目を覚ました。
同時に、彼の踵に齧りつこうとした眼鏡男性の頭を蹴り飛ばし、自らの塒を飛び出していた。
持ってこれたのは、日本刀とシィの写真だけだった。

836執筆チーム ◆fkFC0hkKyQ:2012/12/31(月) 21:32:08 ID:GkMYTiMc0
(,,゚Д゚)「さて、寝起きの運動もそろそろ切りあげるべきか――」

ゾンビ達の大群の中で彼は身を撓めて跳躍。死人の頭の上を、飛び石を渡る様にして蹴って跳ぶ。
この異常事態の中にあって、彼は驚くほどに冷静だった。
何を為すべきかは分らないが、さしあたってすることは決まっていた。

(-@∀@)「アバー……」

ビルの上から落ちてきた眼鏡男性のゾンビの顔面を裏拳で破壊しつつ、ギコはひと際高く跳躍。ビルの壁を蹴り、反対側へ。
再び壁を蹴り反対側へ。三角飛びの要領でビルの頂上にたどり着くと、彼は周囲を見渡した。
ビルの頭と頭の間、あちこちから火の手が上がっている。

837執筆チーム ◆fkFC0hkKyQ:2012/12/31(月) 21:34:06 ID:GkMYTiMc0
(,,゚Д゚)「この世の終わりか?」

目当ての建物を探して視線を左右させる。
ニューソク総合病院のクリーム色のコンクリートのシルエットを発見。視覚を望遠モードに切り替える。
中古品なので解像度はあまり良くない。

……ダメだ。ここからではよく見えない。

(,,゚Д゚)「…ちっ」

小さく舌打ちすると、彼はビルの縁を蹴って宙に飛び出す。

(,,゚Д゚)「無事でいてくれよ…」

夜色の強化外骨格のヘッドピースが展開し、その顔を覆った。
漆黒の虞風が、死者の大群の頭上を駆け抜けた。

838執筆チーム ◆fkFC0hkKyQ:2012/12/31(月) 21:39:38 ID:GkMYTiMc0
アカウントハッ01ング?何を1010ているんだねキミィ!010101

01010角ダメだ!こんな01のは許10出来ない!0101101010101010

おい、カメラを止め01いい01ら!は01く!01010おい!01010010

わ0しはなにも聴いていないぞ!ふざけるな!0101010010010010

この作品のライターは僕だ!こんなのもはいますぐ01010100101

839執筆チーム ◆fkFC0hkKyQ:2012/12/31(月) 21:41:01 ID:GkMYTiMc0

 

※生放送のため、アクシデンツが多発しています。しばらく、そのままでおまちくだちい※

 
.

840執筆チーム ◆fkFC0hkKyQ:2012/12/31(月) 21:49:24 ID:GkMYTiMc0

 

――そして時間は前後する!ギコの覚醒よりも数時間前!ニーソクの外れ!

 
.

841執筆チーム ◆fkFC0hkKyQ:2012/12/31(月) 21:55:02 ID:GkMYTiMc0
(;^ω^)「はあー…!はあー…!はあー…!」

拳を口にあて、飛び出しそうになる悲鳴を我慢して、ブーンはただひたすらに耳を塞いだ。

「アバー…アバー……」

アルミラックと電子機器で塞いだ即席のバリケードの向こう側から響いてくる、呪われた亡者たちの声。
薄ら暗い八畳間を照らす、情報端末(ターミナル)のモニタの仄白い燐光。

――どんどん、どんどん。

ひっきりなしにドアを叩く音は、二時間前から鳴りやむ気配は無い。

もうやめてくれ。

既に、ブーンの精神は限界に近かった。

842名も無きAAのようです:2012/12/31(月) 21:59:23 ID:jYu.o/k60
作者のあとがきが意味不明な作品だと思ってたけど
忍殺知った後だと違和感なく読める不思議
つーか影響受けすぎだろ!

843執筆チーム ◆fkFC0hkKyQ:2012/12/31(月) 22:01:38 ID:GkMYTiMc0
(;^ω^)「どうしてこんなことに……」

きっかけは、彼の先達が作りだした、一つのウィルスソフトだった。

人間の電脳核に感染し、三の倍数の時だけシュールになるという、ジョーク・ソフト。

そんな、取るに足らない、子供だましのウィルスが、まさかこんな事態を引き起こすなどとは、恐らくは製作者本人ですら意図していなかっただろう。

(;^ω^)「と、とにかく、この事態を何とかしなきゃ――」

ウィルスは、感染者の脳核内メーリングリストを参照し、ネズミ算式にその領土を広げて行く。
このまま放っておけば、遠からぬうちに、世界中がゾンビの大群で溢れかえってしまうだろう。
その前に、何とか手を打たなければ。

844執筆チーム ◆fkFC0hkKyQ:2012/12/31(月) 22:07:50 ID:GkMYTiMc0
(;^ω^)「ワクチンソフトを…その為には……」

生唾を飲み下し、ブーンは自室に唯一の、今は塞がっているドアを見やった。

「アバー…アバー…アバー……」

呻き声、絶叫、金切り声、飢えた獣たちが上げる、地獄めいたしらべに合わせて、ドアが軋む。

正面から出た所で、奴らのランチになるのは目に見えている。

ブーンは首を巡らせ、天井の隅の換気扇を見上げた。

(;^ω^)「や、やるしか…ないのかお……」

845執筆チーム ◆fkFC0hkKyQ:2012/12/31(月) 22:11:07 ID:GkMYTiMc0

 

そして時は戻りニューソク区!センターアーケード、中華街!

 


846執筆チーム ◆fkFC0hkKyQ:2012/12/31(月) 22:28:12 ID:GkMYTiMc0
BLAMB!BLAMB!BLAMB!

BLAMB!BLAMB!BLAMB!

二丁の拳銃が代わる代わるに上下する!一対の龍が、立て続けに咆哮する!

<ヽ●∀●>「スイカ撃ちってとこか、これは。夏場に買ってきたまま、忘れっちまってたんだろうな。まあまあ、随分と熟れていやがる」

ゾンビの頭がクラッシュ!スプラッシュ!エクスプロッシブ!
顔に飛び散った脳漿と腐汁を袖で拭い、ニダーは窓ガラス越しに眼下の通りを見降ろす。
常日頃から人混みでごった返す中華街の大通りは、何時も以上に大盛況といったところだった。

<ヽ●∀●>「長生きはしてみるもんだな、バオ。この店のクソ不味いペキンダックも、今日ばかりは品切れ必至だ」

くるくるとガンスピンを決めて二丁拳銃をホルスターにしまうと、ニダーは中華式テーブルの向かい側に向かってうそぶく。
チンジャオロースの更に突っ伏した彼の部下は、それに唸り声で返事を返して顔を上げた。

「アバー!」

ジーザス・クライスト!チリソースで真っ赤に塗れた部下の目に理性は無い!Sウィルスのしもべ!

エビの尻尾が引っ掛かった歯を見せ、ニダーに襲いかかる!

847執筆チーム ◆fkFC0hkKyQ:2012/12/31(月) 22:40:17 ID:GkMYTiMc0
BLAM!

銃声は一発。ズンビーモンスターの額から、遅れた様に流れだす脳漿。
バオと呼ばれた中華マフィアは、糸が切れた様にして豪奢なソファーに再び沈んだ。

<ヽ●∀●>「やれやれだ。たまの休日にランチと洒落込もうと思えば、まったく……」

丸サングラスの下から、ニダーは店内をぐるりと見まわす。
中華料理店「凪々」の中で、息をしている者は既に彼以外に存在しない。
五人いた部下も、順繰りにズンビーと化し、今、最後の一人をニダーがケジメし終えた所だ。

<ヽ●∀●>「アポカリプス・ナウ、ってところか。地獄も遂に定員オーバーかよ」

懐から葉巻を取り出し火をつけると、不味そうに吸って脚を組む。
ひしめく亡者たちの群れの中で、彼は紫煙をくゆらせ一服をつけると、目を閉じた。
取り合えず、良い案が浮かぶまでは、ペキンダックでもつまんでいよう。そう、思った。

848執筆チーム ◆fkFC0hkKyQ:2012/12/31(月) 22:43:52 ID:GkMYTiMc0

 

――所変わってラウンジ区とニューソク区の境目。

 
.

849執筆チーム ◆fkFC0hkKyQ:2012/12/31(月) 22:55:50 ID:GkMYTiMc0
ごうごうとビル風が吹き抜ける。
それに負けじと、亡者たちの絶叫がこだまする。

「アバー!アバー!アバアーアー!」

短距離走者のようなフォームで全力疾走してくるその男の顔は、所々皮膚が破けて皮下の筋繊維が露出している。
腐臭漂う大口を開け、声の限りに絶叫するその男の首が、

ぽーん、

唐突に、宙を舞った。

ζ(゚ー゚*ζ「――ええと、これで、何体目でしたっけ?」

スライディングするように崩れた亡者から視線を外して、デレは傍らの姉に問い掛ける。
黒いライダーグローブの先から伸びるモノフィラメント・ワイヤーは、その間にも休まずに背後の亡者達の四肢を切り刻み続けていた。

ξ゚⊿゚)ξ「50…7、8?たしかそこら辺。あんた、覚えてる?」

ζ(゚ー゚*ζ「わたしは30からは数えて無いですね」

ξ゚⊿゚)ξ「あっそ」

興味無さそうに鼻を鳴らし、ツンは再びスコープに目をつける。
地上500メートル超。モノリスVIPの頂上部、展望台のフェンス越しに、彼女は黙示録と化したVIPの街を見下ろしていた。

850執筆チーム ◆fkFC0hkKyQ:2012/12/31(月) 23:08:48 ID:GkMYTiMc0
ζ(゚ー゚*ζ「それで、わたしは何時まで死体さん達のお相手をしていれば宜しいのでしょうか?そろそろ腕が疲れてきたのですが」

欠伸混じりに言うデレ。
彼女の背後で、四人の亡者が、それぞれ胴、手脚、頭、頭、を細切れにされて転がった。

ξ゚⊿゚)ξ「知らないわよ、そんなの。ターゲットにでも聞いたらどう?」

今度はスコープから目を離さず、ツン。
横倒しになったトレーラー。炎上するバス。死体に群がる“元死体”。
彼女の意識は、それらの間に目的の人物を探して走る。

ξ゚⊿゚)ξ「任務が最優先。社訓にも書いてある。そうでしょう?」

ζ(゚ー゚*ζ「まあ、そうですね」

ξ゚⊿゚)ξ「なら、引き続き後方援護をお願いね」

ζ(゚ー゚*ζ「……はあ」

得心がいかない顔のデレ。
それに構う様子も無いツン。
モノリスVIPの頂上、死者に周りを囲まれた中、二人はまた再び長い待ちぼうけの時間へと戻って行った。

851名も無きAAのようです:2012/12/31(月) 23:10:22 ID:RZ/aBASk0
まさかの大晦日投下とか作者のかがみや

852名も無きAAのようです:2012/12/31(月) 23:10:30 ID:Xewlep1I0
ニダーのセリフかっこいいなー
支援

853執筆チーム ◆fkFC0hkKyQ:2012/12/31(月) 23:13:23 ID:GkMYTiMc0
※※※※※※※※※※※※※
※最新鋭のテクノロジー!※
※※※※※※※※※※※※※


 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
 ※ビジネスシーンの先を行くガジェット!※
 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
※これ一つで、オフィスが変わるんですって!?※
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


   ※※※※※※※※※※※※※※※※
   ※沢山のリピーター、信頼の実績※
   ※※※※※※※※※※※※※※※※


         ※※※※※※※※※※※※※※
         ※ユビキタス社会の強い友※※

854執筆チーム ◆fkFC0hkKyQ:2012/12/31(月) 23:17:34 ID:GkMYTiMc0
ターターター トゥイットゥー トゥートゥー


从'ー'从「紙媒体の重要書類も、大事に守ります」


ワタナベの、シュレッダー。

オフィスに一つ、アナイアレイター。

シュレッダーは、アナイアレイター。

貴社のビジネスシーンを、よりよりものに。

ワタナベ・オフィス・マネジメントです。


ターターター タータター タララー

855執筆チーム ◆fkFC0hkKyQ:2012/12/31(月) 23:19:12 ID:GkMYTiMc0
※CM終わり※

856執筆チーム ◆fkFC0hkKyQ:2012/12/31(月) 23:26:37 ID:GkMYTiMc0
0110おい、なんだ今のテロップは。用意していたのと違010

知りま0101せん、僕じゃないですよ0101010

多01010分、カンペ010101と間違えたんじゃ010101010

010111ええい、うるさい、いいから投稿だ01010このままだと10100

年越しに01010間にあわぬ0101010執筆チーム共が嗅ぎつけるのも時間の01010101101110001

やっぱりやめましょうよ!こんなの無謀だったんです!年末にスレッド―・ジャックなんて!僕達には!

ええいうるさいうるさい!ダマラッシェー!0101011

良いから貴様は黙って続きを書けばいいのだ!ほら、キリキリタイピングしろー!

0101011010101010110011011010

857執筆チーム ◆fkFC0hkKyQ:2012/12/31(月) 23:29:23 ID:GkMYTiMc0

 

          WATANAB Ё NTERTAIMENT

        从 ゚∀从は鋼鉄の処女のようです

            †of the dead†

 
.

858執筆チーム ◆fkFC0hkKyQ:2012/12/31(月) 23:33:57 ID:GkMYTiMc0

 

―― VIPの街。何処とも知れぬ、闇の中……。

 
.

859執筆チーム ◆fkFC0hkKyQ:2012/12/31(月) 23:36:31 ID:GkMYTiMc0

 

※ソバ・インシデント発生の為、投稿が遅れています。まっこと御迷惑なことだなあ※

 
.

860執筆チーム ◆fkFC0hkKyQ:2012/12/31(月) 23:57:13 ID:GkMYTiMc0
0101010101もうダメだ!年越しまで間にあわない!0101010101

いったいどうするんですか!?010101我々はセプクはいやだ!010101

010110うるさい!うるさい!今考えている!01010101

くそ…こうなったら、先にエンディングを投稿してしまえ!0101010

え、でもそんなことしたら!0101010101

ダマラッシェー!なせばなる!評価は後からツイテクル!0101010

ダメです!もう、年が明けます!0101011011100110

010101アイサツだ!アイサツをせよ!0101010キンガシンネン…0101010

だから僕は止めようって01010101カガミモチ010101101010110

カドマツ010101010アー!もう間にあいません!アー!0101011010

861名も無きAAのようです:2013/01/01(火) 00:06:48 ID:THfNiPQU0
あけおめ!

862執筆チーム ◆fkFC0hkKyQ:2013/01/01(火) 00:10:32 ID:/7jGMROU0
ドーモ、親愛なる読者のみなさん、執筆チームです。

先ずは、新年のご挨拶から。

アケマシテオメデト!

昨年は大変お世話になりました。足かけ四年弱にも及ぶ本作ですが、今年も変わらぬご愛顧のほど、宜しくお願いいたします。

みなさまのニューイヤーズデイが、コトダマに包まれたものでありますよう、心からお祈りしております。


さて、挨拶はここまでにしまして、数時間前に執筆アジトの投稿用UNIXが不明勢力によりアカウントハッキング―のインシデントだ。

これだけ大規模なハッキングー・インシデントは執筆チームとしても稀に見るものであり、復旧まで時間が掛ってしまいました。

だがだいじょうぶ。我々の名を騙ってロウゼキ・ギルティを働いた与太者はしまつしました。具体的にはハゴイタ・スープレックスで構成担当者がやっつけた。

現在、このテロリスト達はチャブの前でぜんいん正座している。

当初は、アバシリ・プリズン行きを免れないと思われたテロリストたちですが、彼らはいいました。

「だって、大みそかの夜にはカートゥーンはスペシャライズな特番を組むのがニホンの伝統だったじゃないか!」

「僕達も、オショーガツ特番が見たかったのだ!」

かれらのいいぶんをもっともとし、じょうじょうしゃくりょうのよちありとみなした執筆チーム一同は、もう少しだけ、彼らに筆を任せてみることにしました。

引き続き、从 ゚∀从は鋼鉄の処女のようです of the dead をおたのしみください(本エピソードは、本編とは一切何のかんけいもありません)

尚、監査チームにはこわいのでないしょにした。

863執筆チーム ◆fkFC0hkKyQ:2013/01/01(火) 00:15:20 ID:/7jGMROU0

 

―― VIPの街。何処とも知れぬ、闇の中……。

 
.

864執筆チーム ◆fkFC0hkKyQ:2013/01/01(火) 00:26:48 ID:/7jGMROU0
四方の壁を、無数のモニターが埋め尽くしていた。
天井すらにも設置されたそれら以外、部屋にはこれといった調度品の類は見当たらない。
手狭な中にも、不思議と殺風景な印象を与える、それは、そんな一室であった。

(´・ω・`)「おやおや、外は随分と面白い事になっているようだね」

しょぼくれ眉の男が、モニターの一つを眺めながら、薄い笑いを浮かべた。
全自動リクライニングチェアに腰かけた男の傍らには、真っ黒な西洋喪服を纏った妙齢の美女が、もたれかかるようにして立っていた。
二人の手には、おちょこが握られ、中はアマザケで満たされていた。

川 ゚ -゚)「流石は年の瀬。ニホン人はお祭り好きと言いますが、皆さん大変楽しそうですね」

手元のおちょこから一口、黒髪の美女は何処からか取り出した蕎麦を
啜る。
おあげはカリカリであった。

(´・ω・`)「そう言えば、もう年が明けたね」

川 ゚ -゚)「そうでしたね。アケマシテオメデトウゴザイマス、マスター」

(´・ω・`)「ああ、明けましておめでとう。今年もよろしくね」

二人は顔を見合わせ、くすくすと笑い合うと、再びモニターに目を戻す。
モニターの中では、燃え盛る街と、そこにしんしんと降る黒い雪。
そして、それらを背景に、ふらふらと行進する、物言わぬ死者の列が映っていた。

865執筆チーム ◆fkFC0hkKyQ:2013/01/01(火) 00:31:03 ID:/7jGMROU0
(´・ω・`)「さて、特等席で観劇、というのも悪くないが、それだけじゃ退屈だな」

しょぼくれ眉の男は、懐から怪しげなスイッチを取り出す。

(´・ω・`)「少しだけ、味付けでもしてあげるとしようかな」

冗談めかして、男はスイッチを押す。
傍らで、女がクスクスという笑いを漏らした。

866執筆チーム ◆fkFC0hkKyQ:2013/01/01(火) 00:32:24 ID:/7jGMROU0

 

――そして、再びカメラは彼らに戻る……。

 
.

867名も無きAAのようです:2013/01/01(火) 00:33:54 ID:IvFv0PUgC
あけおめです!

868執筆チーム ◆fkFC0hkKyQ:2013/01/01(火) 00:43:13 ID:/7jGMROU0
病院の中は惨劇であった。
血の赤と、脂肪の黄色、臓物の黒、奇天烈な色彩の中で、死者達は黙々と饗宴に興じていた。

(;'A`)「くそ…やっぱりここもダメか…!」

飛び越えたストレッチャーを倒してバリケードにし、ドクオは毒づく。
隣のハインリッヒが、近くに転がっていた車いすを手早く拾うと、即席のバリケードの山に加える。

从 ゚∀从「この街で、既に安全な所など無いと思った方が良いようだな」

死者の群れが、横転したパトカーを乗り越え、病院の玄関へとなだれ込んでくる。
バリケードを築く二人の手が早まる。

賢明なる読者の諸兄には気になっている事だろう。

一体どうして彼らが病院の中に居るのか?

(;'A`)「下痢止めを手に入れたら、こんな所さっさとずらかろうぜ。長居するような場所じゃねえ」

ファッキン・クライスト!
この地獄の釜がひっくり返った事態の中でも、生理現象とはやってくる!
裏を返せば、それが彼が生きているという証でもあるのだ!

869執筆チーム ◆fkFC0hkKyQ:2013/01/01(火) 00:51:50 ID:/7jGMROU0
从 ゚∀从「ふん、糞そのものが腹を下すなど、どこの世界のジョークだ?それとも貴様は新種の宇宙生物か何かか?」

(#'A`)「やかましい!だったらキミの前で漏らしてやろうか!」

悪態をつきあいつつ、二人はガラスの砕けた薬品棚の中を漁る。

そんな時だった。

「誰か…助けて……」

('A`)「おい、今の――」

从 ゚∀从「ああ、確かに聴いた。こっちだ」

闇の中から響く微かな声。それと共に、衣擦れの音。
赤い眼を研ぎ澄まし、ハインリッヒは薬品庫を横断する。ドクオもまた、それに続いた。

870執筆チーム ◆fkFC0hkKyQ:2013/01/01(火) 01:01:20 ID:/7jGMROU0
('A`)「ここ、だな」

从 ゚∀从「ああ、そうだな」

二人は、女子トイレの個室の前で揃って脚を止める。
薄い木の板一枚の向こうからは、人の気配。
ドクオは、どくさくに紛れて女子トイレに入った事で、少しどきどきしていた。彼はこっそり携帯端末で動画を撮っていた。

从 ゚∀从「気をつけろ。“ヤツら”かもしれぬ」

扉を見据えたまま、ハインリッヒはネイルガトリングの発射機構を起動する。
低周波のような微細なアイドリング音が、薄暗い女子トイレの中に響く。

('A`)「いっせーのーせでいくぞ。いっせーのー」

ドクオが言い終わらぬうち、扉を勢い良く開け放ち、ハインリッヒは指先に空いた五つの銃口を個室内に向ける。

从 ゚∀从「フリーズ!」

(*;ー;)「ひ、ひぃ!?」

871執筆チーム ◆fkFC0hkKyQ:2013/01/01(火) 01:02:52 ID:/7jGMROU0

 

※スシ切れインシデントが発生したため、コンビニへ行く。カガミモチも買ってくる。わかったか?※

 
.

872執筆チーム ◆fkFC0hkKyQ:2013/01/01(火) 01:36:28 ID:/7jGMROU0

 
           【IRON MAIDEN】

 
.

873執筆チーム ◆fkFC0hkKyQ:2013/01/01(火) 01:37:52 ID:/7jGMROU0

 

――その頃、二ーソクの裏路地にて。

 
.

874執筆チーム ◆fkFC0hkKyQ:2013/01/01(火) 01:44:47 ID:/7jGMROU0
ひっくり返ったポリバケツと、吐瀉物なのか血だまりなのか分からない汚らしい赤黒い水たまり。
あちらこちら、散乱するのは死体とゴミと臓物片。
ともすればそれは、ニーソクの裏通りでよく見かける光景であるとも言える。
ただ、今日は、その量が少しばかり異常なだけだと、言ってしまえばそうなのかもしれなかった。

(;^ω^)「どうして、僕が、こんな――」

全力疾走の後の荒い息を整えるべく、ブーンは両膝に手をつく。
ここ数十分は、リアル・ボディのままならさに辟易し続ける時間だった。
本来ならば、あの穴倉のような自室から、手近なドロイドをジャックして済ませる“お使い”であるのだが、
ネットが落ちてしまった今、こうして自分の両足を酷使しなければならないというわけなのだった。

875名も無きAAのようです:2013/01/01(火) 01:51:02 ID:OZfC7dtE0
寝る前にふらっと立ち寄ってみたら、特別編の投下が来ているだと……
支援して眠ろう

876執筆チーム ◆fkFC0hkKyQ:2013/01/01(火) 01:58:54 ID:/7jGMROU0
(;^ω^)「大体、ゾンビが走るなんて聴いてないお。そんなもん、ゾンビじゃねーお」

ここまで来る途中、幾度となく遭遇した死人たちの顔が、ブーンの脳裏を過る。
野獣のように飢えた咆哮。白濁して、まばたきを忘れた眼。
血に塗れ、両手を突き出してふらふらと歩いていた奴らは、ブーンの姿を認めるや、まるでマシラの如き勢いで突進してきた。
一体、Sウィルスは人体に如何な変化を齎したと言うのだろうか。

(;^ω^)「シュール先輩…あんた、本当にとんでもない事をしてくれたお……」

通りの向こうで“御馳走”を貪る亡者達を、ゴミ焼却炉の陰から見つめながら、ブーンはため息をつく。

彼には、一つの希望しか無かった。

即ち、ウィルスの開発者ならば、ワクチンソフトを所有している筈だと言う、当然ながらの考え。もしくは、希望的観測。

(;^ω^)「一体、何処に居るんだお……」

ネットがダウンしたことで、知己との連絡のとりようが無い。
それは、彼の先達も例外では無かった。
幾ら科学が進歩しても、こんな時に役に立たないのでは、何が電子の王か。
この事態が収束したら、暫くはネットを控えよう。ブーンは心の中で静かに誓った。

877執筆チーム ◆fkFC0hkKyQ:2013/01/01(火) 02:10:52 ID:/7jGMROU0
そうこうしているうち、通りの向こうで晩餐に興じていた亡者たちが、食事を終えてぞろぞろと立ち上がり始めた。
緩慢な動作で首を巡らし、新たな獲物を探すその様子に、底無しの食欲を見てとり、ブーンは薄ら寒い思いを感じる。

(;^ω^)「見つかる前に、動いた方がよさそうだお……」

出来るだけ音を立てないように姿勢を変えると、直ぐにでも走りだせるよう膝に力を入れつつ中腰をとる。
亡者たちが立ち去るのと同時に駆け出すつもりで、焼却炉の陰から顔を出して様子を窺う。

ずしん、と地響きがしたのは、その時だった。

( ^ω^)「――?」

何処かで車が爆発でもしたのだろうか。
まるで、ブーンの思考をトレースでもしたように、亡者の一体が路地の暗がりへとゆらゆら歩いていく。
引きずるような足並みが、新聞紙を踏んで影に一歩踏み込んだ瞬間だ。

突然、その姿が消えた。

878執筆チーム ◆fkFC0hkKyQ:2013/01/01(火) 02:18:24 ID:/7jGMROU0
(;^ω^)「――!?」

ブーンはその時、目を疑った。
衝撃のあまり、思わず声を漏らす寸前で、ギリギリ踏みとどまった。

路地に向かっていた一体の亡者。
恐らく、生前はさえないサラリーマンか何かだったのだろう。

その身体を、暗がりから伸びて来た、一本の太い腕が鷲掴みにし、路地裏に引き込んだのだ。

亡者には、呻き声を上げる暇も無かった。
闇の中にその姿が消えた次の瞬間には、ばきり、ごきり、という、骨が砕ける鈍い音が、通りのこちらまで響いてきた。

やがて、直ぐにその音が止むと、闇の中から通りに向かって、赤黒い塊が飛び出して来た。

アスファルトに放り出されたそれは、ぐしゃぐしゃに丸まった、人間の、先の亡者の、身体だった。

まるでそれは、巨人が両手で人間おにぎりを握ろうとして、失敗したような、滅茶苦茶な肉塊であった。

879執筆チーム ◆fkFC0hkKyQ:2013/01/01(火) 02:23:01 ID:/7jGMROU0
(;^ω^)「なんだこれ――なんだこれ――」

ずしん。
もう一度、先の地響きが繰り返す。

ヤバイ。ヤバイ。ヤバイ。
ここに居たらヤバイ。

ニューロンが全力で警鐘を鳴らす中、ブーンはしかし、路地の闇の中から今しも歩み来るその姿に、魅入られたように釘付けになっていた。

ずしん。
遂に、影を踏み越え、暗がりの中から、その異形は姿を現した。

 

( ゚∋゚)

 

それは、人、というには、あまりにも巨大すぎた。

880執筆チーム ◆fkFC0hkKyQ:2013/01/01(火) 02:33:49 ID:/7jGMROU0
身の丈は、三メーターにも届くだろうか。
柱のような太い腕、筋骨隆々の胴、そしてそれとは対照的に、不均衡なまでに短い脚。同じく、あまりの巨体に小さく見える頭。

( ゚∋゚)「フシュー……」

頭髪が殆ど生えていない不細工な頭の中で、白濁した瞳が爛々とした殺気を湛えて通りを睥睨する。
唇の無い、剥き出しの歯茎と、歯の間からは、腐った蒸気のような呼気。
黄土色に変色した肌は、妙につるつるとして、ゴムのようにも見え。

(;゜ω゜)「あ――あ――あ――」

ブーンは、その巨大な異形の左手を、見つめていた。
異形の中でも一際存在感を放つそれは、三本の鉤爪からなる、特注サイズのクロー・マニュピレーターであった。

881執筆チーム ◆fkFC0hkKyQ:2013/01/01(火) 02:36:27 ID:/7jGMROU0

裏通りから現れた巨躯の異形!

一体、この怪物は何者なのか?

それを知る為には、時計の針を少しだけ戻さねばならないだろう――!

882執筆チーム ◆fkFC0hkKyQ:2013/01/01(火) 02:47:31 ID:/7jGMROU0


 

■夜が遅い■眠気ですか?■ハツヒノデ■しかしフートンだ■

 
.

883名も無きAAのようです:2013/01/01(火) 03:28:17 ID:d2OgAFNE0
おもしろすー

884名も無きAAのようです:2013/01/01(火) 03:32:25 ID:G0D30m3I0
セルフ管理メント重点な

885名も無きAAのようです:2013/01/01(火) 11:52:53 ID:SadcD29A0
はよおきろや!コラ!

886名も無きAAのようです:2013/01/02(水) 00:44:20 ID:Fgdm1Uto0
キューちゃんのキューは九官鳥のキュー

887名も無きAAのようです:2013/01/03(木) 17:42:44 ID:tYwiuP.k0
彼らはオコタという魔境にのまれてしまったのだ……

888名も無きAAのようです:2013/01/04(金) 11:40:49 ID:111aDVMY0
フートン魔境過ぎる

889名も無きAAのようです:2013/01/12(土) 04:58:39 ID:fHMs6pNQ0
えー

890名も無きAAのようです:2013/01/12(土) 14:13:43 ID:AssFryv.0
まだかよ!

891名も無きAAのようです:2013/01/12(土) 21:00:22 ID:s1q/Q4wU0
>>890
IDがケツ穴

892名も無きAAのようです:2013/01/12(土) 21:16:31 ID:Gx9yL1ac0
AssFryだと・・・

893名も無きAAのようです:2013/01/12(土) 21:27:16 ID:2oe1.LSEO
ある意味神ID

894名も無きAAのようです:2013/01/15(火) 18:05:56 ID:WOo4/P5Q0
スゲー今更だけど作者のコメントはニンジャスレイヤー意識してんの?

895名も無きAAのようです:2013/01/17(木) 18:25:07 ID:TJdG/dcg0
>>894逆にそうじゃないとでも?

896名も無きAAのようです:2013/01/18(金) 00:26:40 ID:xsTr.dRo0
まだかよ!

897名も無きAAのようです:2013/01/22(火) 00:50:03 ID:SJDMB7Tw0
はよ



はよ

898名も無きAAのようです:2013/01/22(火) 03:17:20 ID:1pXdCiUQ0
急ぐと死ぬ、備えよう

899名も無きAAのようです:2013/01/25(金) 21:38:54 ID:BXYagnoY0
カイロ・システムの蓄えが付きそうです!

900名も無きAAのようです:2013/01/26(土) 21:55:02 ID:JGEg.y7k0
サクシャ=サンはスレイされました。

901名も無きAAのようです:2013/02/04(月) 22:49:56 ID:ocvwmkF20
たのむよきてくれよお

902名も無きAAのようです:2013/02/11(月) 22:49:24 ID:PHLlrM5M0
コネ━━━━━━('A`)━━━━━……‥ ‥

903名も無きAAのようです:2013/02/13(水) 21:30:19 ID:6X4CLd/A0
サクシャ=サン生きてる?

904名も無きAAのようです:2013/02/13(水) 22:30:47 ID:ch0NBopM0
あがってたから北と思ったのにぃ

905名も無きAAのようです:2013/02/13(水) 22:38:41 ID:OwQDyKXc0
もう我慢できません!隊長!

906名も無きAAのようです:2013/02/13(水) 23:41:07 ID:1.9RDK3Y0
久しぶりに来たと思って期待したのに…

907名も無きAAのようです:2013/02/24(日) 21:49:11 ID:nsmSIJok0
お待ちしておりますぞ

908名も無きAAのようです:2013/03/07(木) 15:14:09 ID:PU0mtr2E0
そろそろかな?????????

909名も無きAAのようです:2013/03/21(木) 14:11:26 ID:EQSVYvVU0
ほす

910名も無きAAのようです:2013/04/06(土) 20:43:41 ID:6Kx2sP0o0
だが俺は諦めない

911名も無きAAのようです:2013/04/26(金) 20:56:07 ID:OEHCOPd.0
待機

912名も無きAAのようです:2013/05/15(水) 21:57:10 ID:bQl0yaWU0
まだだ・・・まだ終わらんよ・・・

913名も無きAAのようです:2013/06/24(月) 16:19:59 ID:hUj6P/Tk0
夏が近いな…

914名も無きAAのようです:2013/07/08(月) 01:13:57 ID:YleJ.nYA0
マーケティングされたんだぜ?

915名も無きAAのようです:2013/07/16(火) 02:48:43 ID:XcIUfN02O
完結がジャスティスっつってたのに

916名も無きAAのようです:2013/07/25(木) 13:08:53 ID:b2raz9eU0
そろそろ再開から一年か…

917名も無きAAのようです:2013/07/25(木) 22:46:36 ID:Ijfo2BX20
あがってるから勘違いしただろ!

918名も無きAAのようです:2013/07/27(土) 06:17:52 ID:dPYTx2ic0
やべー
まじ続き読みてー

919名も無きAAのようです:2013/08/06(火) 01:30:51 ID:ciQgAfDs0
ただ祈るのです…

920名も無きAAのようです:2013/08/08(木) 08:57:54 ID:O6MZ6oGk0
(‐人‐)

921名も無きAAのようです:2013/08/13(火) 02:48:50 ID:tlMA2QAo0
せめて継続か打ち切り宣言があれば・・・
待つのは切ないぜ

922名も無きAAのようです:2013/08/14(水) 19:07:05 ID:2bcAxBvI0
完全にbotと化した作者のツイッターを眺める毎日

923名も無きAAのようです:2013/08/14(水) 19:36:50 ID:bt6PQDz20
上がってるから来たのかと思ったのに

924名も無きAAのようです:2013/08/14(水) 20:13:02 ID:f7i8waTgC
本当に好きな作品だわ

925名も無きAAのようです:2013/08/16(金) 03:23:18 ID:jvlI9ZC20
まだ来ないつもりなら俺が想像で続きを投下しちまうぜ!?
主人公はこいつでな→(U)

926名も無きAAのようです:2013/08/16(金) 09:15:16 ID:nkMv4xCw0
上げるなうぜえ

927名も無きAAのようです:2013/08/16(金) 12:32:55 ID:oHZ1cVc20
テメェも上げてんじゃねぇかww

928名も無きAAのようです:2013/08/22(木) 08:26:40 ID:prJEpBN20
急になんで更新来ないんだよ。
報告もできない程忙しいのか?
24時間365日仕事なんですかね?

929名も無きAAのようです:2013/08/22(木) 14:22:10 ID:7mgpNpyA0
24時間365日仕事じゃない限り書かなきゃいかん義務でもあんのかと

930名も無きAAのようです:2013/08/26(月) 01:55:05 ID:fq.eSsgg0
待ってるぜ!

932<^ω^;削除>:<^ω^;削除>
<^ω^;削除>

933名も無きAAのようです:2013/10/10(木) 23:17:50 ID:r7bUEj1M0
>>932
一瞬これ作者本人の書き込みかと思ったわ
ぬか喜びした

934名も無きAAのようです:2013/10/10(木) 23:52:37 ID:yYFRdxA60
確かにこの作者ならやりそうwww

935名も無きAAのようです:2013/10/11(金) 17:32:42 ID:ruP.kNqwC
書いて欲しいなあ

936名も無きAAのようです:2013/10/18(金) 01:14:06 ID:ZAWAjJPc0
一気読みしてついにここまで来てしまった・・・

いつまでも待ってます!!!

937名も無きAAのようです:2014/02/18(火) 01:35:48 ID:W.93QFjI0
待ってるよ

938名も無きAAのようです:2014/04/27(日) 01:09:39 ID:eDgXqM720
さあGWだし数レス投下しようぜ?

939名も無きAAのようです:2014/04/27(日) 05:13:35 ID:JP.KbD8.0
読者様は消えてくれ目障りだ

940名も無きAAのようです:2014/04/27(日) 05:19:21 ID:t2wT5sKQ0
お前も消えるか?

941名も無きAAのようです:2014/04/27(日) 19:51:00 ID:vJ0rWjuQ0
上げんなよ

942名も無きAAのようです:2014/05/16(金) 02:29:17 ID:BiDnh1sU0
死んだか

943名も無きAAのようです:2014/05/16(金) 16:30:55 ID:njzWvF/g0
オサムってシュールの
アバターだったよね。

オサムは、米国の
手先でハッカー。

シュールは
米が好きなハッカー。

関連あんのかね?

944名も無きAAのようです:2014/06/17(火) 14:31:41 ID:IM3yC7xw0
ついったーは更新してんのにな

945名も無きAAのようです:2014/09/25(木) 23:49:19 ID:ljK.CbOY0
戻ってこないんかね
twitterは完全にbotだし
再開した時は嬉しかったんだがなあ

946名も無きAAのようです:2015/01/26(月) 01:12:03 ID:cRXf1UOY0
二年か……

947名も無きAAのようです:2016/04/10(日) 18:14:03 ID:QBKijvcQ0
3年か...

948名も無きAAのようです:2017/10/12(木) 08:26:59 ID:.USE3JNI0
四年か…

949名も無きAAのようです:2019/04/23(火) 21:17:00 ID:2hDiy9rs0
久々にブーン系読み返してて、続きが読みたくなってしまった…帰ってきてくれないかなぁ…

950名も無きAAのようです:2019/09/17(火) 02:04:48 ID:m4kxJgg60
6年か……

951名も無きAAのようです:2019/09/27(金) 20:06:12 ID:VX1s.X6Q0
6年もたてば生活も大きく変わってるだろうし、
もう絶望的だろうな

952名も無きAAのようです:2021/10/30(土) 06:30:21 ID:Vhn6Qjfc0
女子十四番 西大路麻美(にしおおじ・まみ)

身長:157cm
体重:45kg
誕生日:1月17日(山羊座)
血液型:A
部活動:テニス部
友人
英賀保光里
小野くるみ
隅田映美子
園部泉美
生瀬理代
蓬来江里花
桃山那々子
山科乃梨絵
(女子主流派グループ)
愛称:麻実、まみー
出身小:山吹小学校
家族:父・母
能力値
知力:★★★★★
体力:★★★★☆
精神力:★★★★☆
敏捷性:★★★★☆
攻撃性:★★☆☆☆
決断力:★★★☆☆

開業医の親を持ち、比較的裕福な家に育った。将来の夢は医者になること。
所作がどことなく上品だが、口調はきつい。
気が強く、小学生の頃は英賀保光里と生瀬理代を守ってきた。
桃山那々子とはぶつかることが多いが、仲が悪いわけではない。

以下ネタバレです。白黒反転させると読めます。

支給武器:双眼鏡
kill:なし
killed:蓬来江里花(女子十七番)
死亡話数:第40話
凶器:マイクロウージー
 
G=03エリアにて生瀬理代(女子十三番)と行動を共にする。理代が想いを寄せる岸部寛明(男子三番)に偶然出会うが、寛明が麻実に対して告白。ショックを受けた理代が逃げたため追いかけようとしたところ、蓬来江里花(女子十七番)に遭遇、複数個所を撃たれ死亡。<40話>


久し振りの退場者となりました。
もっと活躍をさせてあげたかったんですが、、、
三角関係による混乱から、訳の分からないままの退場で、想定よりバタバタのうちに命を落とす可哀想な展開になってしまいました。

953名も無きAAのようです:2021/10/30(土) 09:00:19 ID:Vhn6Qjfc0
奈良敬子

954名も無きAAのようです:2021/10/30(土) 10:23:56 ID:Vhn6Qjfc0
葉月 大悟
@daigo2015
ウルトラマンやられフェチのゲイです。
特に好きなのは父、マン、帰マン(ジャック)、タロウ、レオ、マックスです。ウルトラマン以外の特撮ヒーローやゲームキャラのやられも好きです。
プロフは168/78/44凹です。更新頻度は低いです。

955名も無きAAのようです:2021/10/30(土) 10:24:38 ID:Vhn6Qjfc0
ナイフアルマジロ
@taitai79945222
ヒーローにピンチは不可欠です。ヒーローのピンチシーンが好きな男。 ヒロインは対象外。

956名も無きAAのようです:2021/11/01(月) 08:30:49 ID:RWJYOa0.0
KnightA-騎士A-
@Knight_A_info
◆◇ー 生放送や動画で活動する6人組ユニット ー◇◆ ◇◆ー(#騎士A)の公式アカウントー◆◇

957名も無きAAのようです:2021/11/02(火) 04:57:42 ID:o2TN4wyc0
山内高徳
@OLL2youiHPQFVD7
山ちゃん
熊本 南区

958名も無きAAのようです:2021/11/03(水) 06:20:07 ID:v3NaFnLI0
伊藤賢治
@itoken0705
作曲家・"サガ"オフィシャルバンド「DESTINY 8」キーボーディスト。
日向坂46は基本箱推し、その上でキャプテン推し!
『サガ THE ドキュメンタリー 30周年記念プレゼンツ 〜 伊藤賢治 ワールド 〜』Amazon Prime Video レンタル・購入ストアにて開始!http://sqex.to/B9YFq
( o ▽ n )o彡゜gentleecho.net

959名も無きAAのようです:2021/11/16(火) 07:08:17 ID:Y8nkVqtc0
すなほこり ゲーム実況
@sunahokoreee
ツイキャスしてた

YouTube
http://youtube.com/channel/UCtl-l
ツイキャス
https://twitcasting.tv/a4gvq2pwxnwk885

960名も無きAAのようです:2021/11/16(火) 07:44:01 ID:Y8nkVqtc0
(((厄介ツンデレ)))
@yakkaitundere
元案☆盲目信者の掃き溜め 愛の共鳴ですねニチャア お題箱は↓のリンク
無課金はスタライ来んなよodaibako.net/u/yakkaitundere

961名も無きAAのようです:2021/11/16(火) 08:09:09 ID:Y8nkVqtc0
織田原由美子
@yumiko_odahara
ガンダムを始めとするアニメ&特撮(特に昭和特撮が好き)&同人サークル(休止中)&イラスト(超下手だけど)等がメイン。マイペースに絵描き。ピカチュウ萌え。「PSO2」に夢中。イラリクは受け付けてませんのでご了承下さいm(_ _)mツイプロをお読み下さい。
ピカチュウの森twpf.jp/yumiko_odahara誕生日: 2月7日

962名も無きAAのようです:2021/11/18(木) 04:53:33 ID:Nl4t0yO.0
み。
@mii_ani_gm
好きなことを気ままにつぶやく雑多垢です。 日常・アニメ・アニラジ・ゲーム・お絵描きetc... 最近はあんスタばっかり(初心者です) 25↑30↓

963名も無きAAのようです:2021/11/19(金) 04:36:38 ID:6XgOxdpE0
よんてんごP
@yontengoP
ベーチェット病と痔瘻という難病に侵されたナプキンを付けた社畜です。優しく 接してあげて下さい。尻穴方面/IT方面/社畜方面/下ネタ方面のツイートが多い ですが、病気なので許してあげて下さい(傲慢)

964名も無きAAのようです:2021/11/19(金) 06:08:17 ID:6XgOxdpE0
炭酸水
@guchi_tansaaaan
愚痴垢の壁打ちです鬼

965名も無きAAのようです:2021/11/20(土) 12:06:21 ID:j2lHTpSA0
V4
@JunapexYnw4l


966名も無きAAのようです:2021/11/26(金) 17:35:30 ID:RXAIoIqo0
⸜ maro ⸝
@lemon_drops8
enst テディベア高電圧記号赤いリンゴミツバチ / M アルファベット入力仔羊メモ / twst ワニトランプのスペード
秀越学園 3-Stwpf.jp/lemon_drops8

967名も無きAAのようです:2021/11/28(日) 06:09:17 ID:S12Dvq7g0
魅屑
@mkz_1582
みくずちゃんだよ!イラストレーター社畜をしつつlive2dとSpine、blenderお勉強中 お絵描きと肉が好き。好きな部位は絵師の腕。コミッションもやってるよ / ご依頼・ご相談などはDMまで!
シンジュク区ナゴヤ市誕生日: 10月25日

968名も無きAAのようです:2021/12/05(日) 03:06:24 ID:fc/xe.SY0
☘︎Croquette
@HOMURA_koRoke_1
icon➙〚
@mion_pad
〛🗝➙〚
@koRoke_key_G
〛︎︎ ばかですホムラヒカリ超激推しとーしん廃スクール在校生
ガラル地方⇄アローラ地方

969名も無きAAのようです:2021/12/05(日) 04:45:50 ID:fc/xe.SY0
 『人狼ゲームの始まりです』
 拉致された高校生10名は、見知らぬ施設で目覚める。
 そこでは、勝てば1億円、負けたら死のリアル人狼ゲームをさせられる場所だった。
 海老原一香は、村人として前半戦を勝ち残った。
 再び目を覚めると“後半戦”として、前回のもうひとりの勝者と見知らぬ8名と、新しい朝を迎えた。

 これは、前半戦・後半戦を生き残り、『人狼ゲーム ラヴァーズ』へと進むまでの、海老原一香の物語。

 そして今回、オリジナル二次創作『人狼ゲーム ブルームズ』

 歌手を夢見る少女・岳田菜穂は、見知らぬ施設で、見知らぬ9人と共に目を覚ます。噂で聞いた事がある、リアル人狼ゲームに強制参加させられたのだ。
 菜穂の引いた役職は、夜に誰かひとりの陣営を知る事ができる“予言者”だった。ルール説明が流れていく中、ひとりの男子生徒が「自分は後半戦だ」とカミングアウトをする。

970名も無きAAのようです:2021/12/07(火) 05:32:00 ID:t/3wsikU0
♡和泉ちゃん♡
@aya9437
*⋆꒰ঌ貴方の隣で一生を捧げると誓います໒꒱⋆* ┊18↓┊︎♀┊︎あんスタ┊︎ツイステ┊︎アイナナ┊︎ヒプマイ┊︎バンドリ┊︎アイカツ┊︎プリキュア┊︎かわゆいリア友➸{
@yuki_netai
}┊︎推しちゃん➸{
@Annrli023
}
同担同嫁拒否の夢女子(⸝⸝o̴̶̷᷄ o̴̶̷̥᷅⸝⸝)lit.link/izmi

971名も無きAAのようです:2021/12/07(火) 05:34:39 ID:t/3wsikU0
當銘 那託
@Bji4djzTkfOsqDQ
沖縄 沖縄市

972あげ:2021/12/09(木) 01:50:28 ID:Gr.x2nec0
🍑唐桃🍑
@0ococ0
からもものジャンプ垢 成人済。MHA(受け、連合、B組四天王)👹(宇善、天てる、他雑食) 好きなものを好きなように。地雷のある人は自己防衛お願いします ※本誌派なのでネタバレ注意💎⚡宇善人外アンソロジー主催(
@uznParade0919

無断転載禁止marshmallow-qa.com/0ococ0?utm_med…誕生日: 4月18日

973あげ:2021/12/09(木) 13:23:00 ID:Gr.x2nec0
ろろんちょ栗@そこそこ浮上
@wanwan3768
気軽に絵を描いてます!⚠ 雑多垢 スタジオわさび/plottアニメ/イチゴ冠 保存太い大きな丸無断転載バツ印(絶対ダメ!) 仲良くしてくれたら嬉しいですキラキラ


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